今週一番注目されていたFOMCですが、FF金利の誘導目標を0.5% 引き下げ1.00%とすることが全会一致で決定されました。信用危機を 受けた深刻なリセッション入りを回避することが狙いであり、必要に応じ 12月のFOMCでも追加利下げを実施する可能性もありそうです。 ECBも11月6日の理事会での0.5%利下げを実施し主要政策金利を 3.25%とすると予想されています。BOE、RBA,RBNZも更なる利下げ が予想されていますし、金利差の縮小はこれからまだ進むことになる のでしょう。 本日予定されている主な指標は以下のとおりです。 日・日銀金融政策決定会合 欧・10月ユーロ圏消費者物価指数 米・9月個人所得/9月個人消費支出 米・10月シカゴ購買部協会景気指数 米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値 今日は日銀金融政策決定会合があります。FRBが追加利下げも 示唆している状態で、さらなる円高・株安を避けるためにも日銀も 今日の金融政策決定会合で0.25%利下げという選択肢を選ぶのか、 それとも結局協調姿勢は見せずいつものように据え置きを選ぶのか に注目です。日銀の利下げ検討を市場は好感していますし、もし 据え置きということになれば、またせっかく持ち直しかけている市場の 雰囲気が悪くなることが懸念されます。 各通貨の力関係ですが、大きな流れではまだ円とドルが強い状態が続いています。 ですが、直近の動きは方向感が定まらず、不安定な値動きとなっています。 ドルストレートでは、一時ドル売りの流れとなっていましたが、やはりドルが強い 流れが続いています。ドルストレートでは引き続き基本的にはドル買い方向で考えています。 不安定で神経質な値動きとなっておりますし、トレードはテクニカルに基づいての 短期決戦をお勧めします。引き続きポジション取りは慎重に、連休前の週末ですし あまり無理をせずご自分がたしかな確信を持てるところのみ入って、なければ 一日様子見でもよいと思います。 最近は相場が大荒れとなっており、週明けに窓を開けてのスタートとなることが多いです。 できれば週末にはポジションを閉じておかれることをお勧めします。
昨夜のFOMCを経て今朝の相場ですが テクニカル的には水曜とほぼ同じ状況となっていて ドル円、クロス円は短期が上向き、中期が下向きとなっています。 またドル円を除くドルストレートは短期がドル売り寄り、 中期がドル買い寄りとこちらもバラバラになっている状況。 今日は昨日のFOMCをふまえて各国の市場が動く可能性もあるため まずはそれぞれの市場のオープン前後の動きや株式市場動向などを把握し テクニカルや通貨間の力関係に変化が出るかという点に注目したいところです。 今日予定されている重要指標・イベントは以下のとおり。 【今日の重要指標・イベント】 17:55 (独) 10月失業者数 17:55 (独) 10月失業率 21:30 (米) 第3四半期GDP・速報 今日の指標で注目できるものは上記3つですが 特に夜の第三四半期GDPは速報値だけに注目度が高め。 最近の市場は指標で簡単に動くようなものではなくなっていますが 念のため確認することは怠らないようにしたいところです。 現在のテクニカル状況は上記のようにバラバラとなっていますので個人的にはこれまでの基本戦略を継続し、
この状態が続く限りは様子見で。 その後短期・中期が揃う場面がくれば順張りで攻める予定です。 また通貨間の力関係を見ながら「同じ1ポジを持つならどの通貨が最も低リスクか」 ということを考えながら取引していく予定。 ちなみに昨日オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係を並べてみると AUD>CAD>NZD>GBP>CHF>EUR>JPY>USDという形となっており オセアニアが強いものの少し変化がでつつあります。 今週はまだテクニカルが転換したばかりということもありますので 週末に向けてこの通貨間の力関係やテクニカルがすぐ変わる可能性もあるため 現在の状況では逆張りだけは避けておくのが良いかと思います。 一旦戻したことで気を緩めてしまいがちな相場ですが 過去にも何度か戻した後に再び下落となることもあったため テクニカルが完全に上昇基調となるまでは気を引き締めておき 週末に向けた資金管理を万全にしておきたいところですね。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
先週末はパニック的な下落でしたが、高値の買い玉を我慢されていた方もロスカットを余儀なくされたようです。 特にクロス円の下げは凄く、豪ドル円は約3、4ヶ月で半値近くまで下落しました。 3月の下落時、夏のボーナスシーズンで高金利通貨買いがかなり出ましたが完全に裏目に出たようです。 世界は今、利下げ合戦になっておりスワップ狙いの外貨投資は崩壊だと思われます。 その証拠に超低金利の円が一番強く、次に金利の低い米ドルが二番目に強い状況です。 米ドルは週末に90円台まで下落しましたが、戻り売りは続きそうです。 と言いますのも、住宅ローン保護、金融機関保護、AIGなどの保護というお金がどこにあるのでしょうか。 イラクの戦費でも多くのお金を使い、これからますます財政赤字は増え、リストラで雇用も悪化し 米消費は低迷しドル高要因は非常に少ないです。 今は欧州通貨に対して買われておりますが、欧州はまだ社会保障などしっかりしており財政赤字もまだ健全です。 今は世界に流れている米投資資金が、損切りしてでも米国内に還流しているためドル不足から ドル高になっておりますが、これが落ち着くとドルは円だけではなく欧州通貨に対しても売られると思っております。 ドル円の戻り売りと、ポンドドルとユーロドルの買い場探しだと思っております。 動きがとにかく激しいので流れには逆らわないのが良いと思います。
2008/10/23(木) 本日は、しーが担当させて頂きます。 先週末からあれほどの陽気が、 雨が降ることによって一気に肌寒い秋空に変わってしまいました。 まるで少し前の為替相場のセンチメントのようです。 変わりやすいのは秋の空だけでなく 相場の状況も同じですね。 【本日の注目指標と戦略】 昨日は10月上旬の安値をリトライし、 さらに割り込む展開となってきました。 いよいよリーマンショック後の実体経済の景気後退 本格化に伴うクロス円売りか、 という様相を呈してきています。 連日のように伝わっているように、 ダウ平均株価や日経平均株価の大幅下落が 落ち着かない限り、クロス円の反発は難しいでしょう。 ダウ平均は再び8,000ドルに落ち込んできました。 本日もクロス円、特に欧州通貨の下落に注意しておきましょう。 またEUR/USDも1.3000の大台が割れて、 10月末にかけて1.2500を目指す展開に レンジダウンとなった可能性があります。 ドルストレートではドル買い、 クロス円では円買い、 というのが流れに沿ったトレードが有効そうです。 本日は朝方にRBNZ政策金利の発表がありましたが、 先日のRBAと同様、1.0%の利下げを行いました。 さらなる利下げを示唆したため、 今後もキウィは弱い展開となりそうです。。 夕方に発表のある英小売売上高にも注目です。 先日、キング総裁が英経済はリセッションに入った との発言がありました。 さらに来月にも再利下げを織り込み始めており、 リテールの悪化によりリセッション入りを裏付ける結果となると、 ポンドの売り込みも一層増す可能性があります。 今はポンド円に値頃感は持ってはいけません。 流れを見誤らないよう注意してトレードしましょう。 明日の担当はやまももさんです。 明日のコラムもお楽しみに♪
本日(10/22)はとあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。 さて今回の兵(つわもの)コラム。 当方にとって記念すべき回を迎えました。 1年半前から開始した当ページ。 開始当時から色々と好き勝手に書かせていただきましたが、今回で50回目の節目を迎えました。 当初は「外為オンライン」の看板を背負っての書き物。 選ばれたことを光栄に思うと共に、大変な緊張の中での執筆でした。 よくぞ豪華メンバーの中から自分を選んでくれたとその当時は思ったものでした。 それが今では50回ですからね・・・ 時が経つのは早いものです。 大きく成長が出来るこの場。 「Kさん交代です」と言われる日まで頑張りたいと思います。 当ページの読者の皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。 【本日の注目指標と対策】 本日はロンドン時間に発表されるBOE議事録に注目したいところです。 世界各国が難しい舵取りをされている中で、英国のブラウン首相がとった策は上策と言われております。 米国に先駆け、いち早く緊急対策を打ち出したのも彼の判断によるものが大きいのだとか。 この理由としては、ブラウン首相が他国首脳に比べて長く財務関連の要職に就いたことが挙げられます。 もちろんブラウン首相がふるう指揮棒とは別の指揮棒たるBOEでしょうが、 お互いの共通する願いは一つ、「経済を早期に安定させる」こと。 そのBOEが下す際に話し合われたミニッツが発表には是非とも注目したいところです。 【本日の戦略】 相も変わらず激しい相場が続いております。 それはまるで時候の挨拶のように当たり前のようになってしまいました。 昨晩もLDNフィックスからの怒濤のクロス円の下げ。 ユーロの売りに起因するようですが、ここ最近の各国による金融救済支援をあざ笑うかのごとく、 各国株価が下落し、クロス円の下落が続いております。 今日も昨日のNY相場を受けて東京市場がどのように反応するか。 その反応次第で為替相場が大きく動き、ロンドン、NYと影響を与えるものだと思われます。 そんな中で今日の戦略ですが、当方の推進したい「休むも相場」を提案します。 標題の通り、落ちるナイフは・・・とは言ったもので、 なかなか底が見えない展開では買いを仕掛けるのも難しいかと思われます。 だからといって今からナイフ落下と共にクロス円売りを目指すのも勇気のいることです。 月並みのことしか言えませんが、当方としては以上の戦略以外にオススメできません。 例え儲けることが出来なくても資金があればチャンスはいつか巡り、 そのチャンスは退場してしまうと永久に失われてしまいますからね。 それでは次回担当のしーさんよろしくお願いします。
今週は主要国による金融危機対策が次々と発表され、相場は 小康状態となったのですが、世界経済がリセッション入りするとの 懸念により売り圧力強く各国株価は大幅下落、為替も円買い・ ドル買いの流れ中心となりました。為替は株価動向に左右される 展開が続いています、株価動向には一層の注意を払わねばならない でしょう。 本日予定されている指標は以下のとおりです。 欧州 18時00分 8月ユーロ圏貿易収支 米国 21時30分 9月建設許可件数 米国 21時30分 9月住宅着工件数 米国 23時00分 10月ミシガン大学消費者信頼感指数 本日の米国経済指標は9月住宅着工件数・住宅着工許可件数、 10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報が予定されています。 景気後退懸念が根強いです、指標結果が下ぶれした場合ドル売り が進みそうです。 各通貨の力関係ですが、大きな流れでは円とドルが強い状態が続いています。 ドルストレートでは、ドルが強い流れが続いています。したがって本日も ドルストレートでは基本的にドル買い方向で考えています。 ドル円・クロス円は戻れば売られる状況となっています。今日はNYダウが 前日比+401.35ドルで引けていますので円売りの流れになりそうですが、 円売りでついていくときには慎重に行いたいものです。 今回の相場は50年、100年に一度あるかないかの大相場と言われて います。私も2005年に為替を始めましたので、これほどの為替変動は 当然ながら体験したことがないです。 「相場は行きすぎる」とよく言われますが、為替では初めてその言葉の 意味を実感した今回の相場です。「損切りの徹底」が証拠金取引では 必ず必要なのだと改めて実感させられました。 最近は相場が大荒れとなっており、週明けに毎週といってよいほど 大きく窓を開けてのスタートとなっています。できれば週末までには ポジションを閉じておくことをお勧めします。
昨日はまたNY後半で動きがでましたね。 月曜から火曜の夜にかけて上方向へと戻し短期が上向いた相場が 火曜NY市場から再び下げに転じて短期テクニカルもフラット化し、 昨日NY後半の動きでドル円、クロス円ともに下向きへ変化しました。 今日は夜に米指標や金融機関の決算発表を控えますし 週末に向けての動きも出てくると思いますので このテクニカル状況が継続するのかどうかが焦点となりそうです。 今日予定されている重要指標・イベントは以下のとおり。 【今日の重要指標・イベント】 ※シティグループ、メリルリンチ、バンク・オブ・ニューヨーク決算発表 ※スターン・ミネアポリス連銀総裁講演 ※ブラード・セントルイス連銀講演 21:30 (米) 9月消費者物価指数 22:00 (米) 8月対米証券投資 22:15 (米) 9月鉱工業生産 23:00 (米) 10月フィラデルフィア連銀景況指数 26:00 (米) 10月NAHB住宅市場指数 今日は上記のように重要指標、決算発表と材料は十分。 昨日の動きでドル円、クロス円は短期・中期とも再び下向きで揃っているため 個人的にはこれまで行ってきた基本戦略を継続します。 ドル円、クロス円で短期・中期が下で揃っている間は順張りショートで、 値が戻したり短期がフラット化しても逆張りはせず そのような動きになった場合は様子見へ変更します。 そして通貨間の力関係を見ながら「同じ1ポジを持つならどの通貨が最も低リスクか」 ということを考えながら取引していく予定。 ちなみに昨日オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係を並べてみると JPY>CHF>USD>EUR>GBP>CAD>NZD>AUDという形となっており また先週までのようにオセアニアが弱い格好へと変化していますので 個人的にはオセアニアを軸にシミュレーションしていきます。 またドルストレートについてはドル円、クロス円ほど テクニカルが明確に揃っているわけではありませんので 今日のところは優先順位を落としても良いかと考え中。 そのため現時点では短期・中期が揃っているもののなかで 勢いが強いもの、前日安値を割るなど方向性が明確なもので 優先順位を作っておき、「短期が継続すれば取引も継続」 「短期が戻すような動きになれば様子見へ変更」としておくと低リスクです。 ただし週末を控え相場の変動が激しくなる可能性があることから 短期・中期が下向きで揃っていたとしても逆張りだけは禁物。 戻しが入って再び下落すれば結果論として良かったとなりますが 戻しが継続すれば短期的トレンドが転換する可能性があるわけで そこで逆張りをするのは自分でリスクを大きくしているようなもの。 ですのでくれぐれも逆張りと大量ポジの投入だけは避けておきたいですね。 今日も一日頑張ってまいりましょう!
日本は3連休ですが、FXをされている投資家の方は本日も値動きを追っているのでしょうか。 週明けの為替相場は、ドル円・クロス円ともに窓を上に開けましたがドル円は戻りを売られて窓を埋めました。 本日は欧州市場オープン前にも英、欧で市場対策が出てくるようですし、米もいつメッセージを 出してくるか分かりませんので様子見が正解でしょう。 先週は大荒れ相場でクロス円が大きく売られました。ポンド円は今月に入り30円の下落です。 証拠金取引では買いを維持するのは困難で投げ出尽くしと見て、 私は先週末の安値からポンド円を買い、そしてドル円を売りました。 なぜドル円を売ったかと言いますと、利下げ、金融安定化法、公的資金投入と対策をしても 資金の裏づけがなく国債を増発すればドルは売られます。 また、ブッシュ大統領ではできず新大統領待ちとなり、GMの破産懸念など新たな企業倒産も 出てくると思われます。さらに雇用や景気の改善は、目先は悪くなったとしても良くはならないと思っております。 ドルは欧州通貨に対し買われ過ぎており、まだドル高の状況です。 私は今週からドルは英欧の通貨に対して売られると見ており、ユーロドルとポンドドルも押し目買いだと見ております。 今週は指標も多く銀行決算もありますが、いつ対策報道が出てくるか分からず相場の動きが一変する可能性もあり、 株価と為替ともに先週に続き乱高下すると思われます。 資金管理をしっかりとし慎重なトレードを心がけて下さい。
2008/10/09(木) 本日は、しーが担当させて頂きます。 今週はなんといっていいのか、 前代未聞(?)の相場にかなり面食らっています。 豪ドル円などは3日間で最大16円の下落をし、 週初は80円弱でしたので20%もの超下落をしたことになります。 予測のつかないこの事態にかなり驚いていますが、 個人的には今回の乱高下で一皮むけたような気がしてます。 【本日の注目指標と戦略】 昨日は欧州タイムに各国中央銀行が強調利下げを行い、 崩壊していた株式市場、為替相場にインパクトを与えました。 しかしながらNYタイムに入るとその勢いはしだいに衰え、 NYダウ先物がマイナス圏に突入すると、 ドル円、クロス円も下値を探る展開となったり、 再び反発したり、もう何がなんだかわかりません。 流れが出てきたら、その急流に息を止めて飛び込む。 といった勇気が試される相場です。 G7を前にして協調利下げがされましたが、 真っ暗闇のセンチメントは完全にはを振り払われていません。 一体何をきっかけに元に戻るか、 そもそも元の状態に戻るにはまだ何年もかかるのか いまだ出口が見えてきませんが、 私達個人投資家としてはできることはほとんどありませんので、 目の前の相場に振り落とされないようにしがみついていくしかありません。 本日はBOE政策金利発表がありましたが、 昨日の協調利下げにより本日の会合はなくなりました。 午前中には豪雇用統計がありますが、 現在の主眼は金融危機と株価の行方に向いていますので、 余程のインパクトがない限りスルーされるかも知れません。 1時間に100pipsといわず200pipsが平気で動く現在の相場。 下手な位置に指値しておくと、 すぐにストップに引っかかってしまいますので、 逆指値による順張りか可能であれば成行での取引に徹しましょう。 株価主導の展開ですが、NYダウ平均は乱高下の末に 結局マイナス189ドルで引けました。 日経平均も昨日に続き大幅安となるようであれば、 引き続き円買い(円高)方向の動きに注意したいと思います。 パニック相場では何が起こるかわかりません。 「まさか」が起こるのが現在の相場ですので、 安易なエントリだけはしないようにしましょう。 明日の担当はやまももさんです。 明日のコラムもお楽しみに♪
本日(10/8)はとあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。 10月に入り、急激に涼しくなってまいりました。 会社までは長躯自転車で通勤しておりますが、朝晩の涼しさを毎日のように肌で感じます。 先日はふと懐かしい匂いに足元を見るとぎんなんの実があちこちに落ちておりました。 陽が沈む早さには寂しさを感じますが、こうして秋を感じるのも楽しいことです。 【本日の注目指標と対策】 本日は見るべき指標がありません。 せいぜいロンドン時間に欧州圏GDP発表がある程度。 しかし今のようにボラが非常に大きい相場では筋による仕掛けにも注意。 たいしたことがない指標でも条件さえ整えば大きく動く可能性もあります。 だからといって全ての指標に注目するのはエネルギーの無駄でしょう。 【本日の戦略】 激しい相場が続いております。 昨日の為替侍さんの言葉を借りるならば伝説的な相場。 その相場の中落ち着いて相場を眺めていられる自分は幸運であると感じております。 この経験はきっとこの先の相場との対峙で非常に役に立つものと信じております。 さて昨日はFOMC議事録が発表されました。 インフレ云々の懸念は払拭されつつあるとは言え、足下の景気がこのような状況ではなにも言えないでしょう。 歴史的とも言えるこの相場、FOMCをはじめとした 世界各国の中央銀行、金融機関は難しい舵取りを迫られます。 さて本日の戦略と言いたいところですが、やはり今日も大きく動く相場となるでしょう。 誰かの発言はもちろん、救済策へ発表などは激しく相場を変動させることとなるでしょう。 すなわち、非常に難しい相場です。 昨日もロンドン時間のクロス円は全面的に下落。 NY時間開始で急激な上昇を見せましたが、相場が進むにつれて下落。 その間ポンド円などでは3円以上動いており、尋常ではない相場です。 そんな時は「休むも相場」を実践するのが一番と、当方は様子を眺めるだけとしております。 そしていつか来たるチャンスにポジションを追加するのがベターな戦略だと考えております。 それでは次回担当のしーさんよろしくお願いします。
今週一番注目されていた金融安定化法案ですが、下院で反対228票・ 賛成205票で否決されたことを受けNYダウは前日比マイナス777.68 ドルの過去最大の下げ幅を記録、金融市場はますます混迷を深めました。 昨日米上院本会議は金融安定化法案の修正案を賛成74対反対25で可決、 下院に送付しました。下院では本日採決すると見込まれています。今度は 下院でも可決されるのではないでしょうか。 この金融安定化法案ですが、不良債権の買い取り価格など明確でない 部分が多いです。この法案が下院を通ったとしても、この重苦しい空気を 変える力はほとんどなく、まだマーケットの混乱はおさまりそうにないように 思います。 本日予定されている指標は以下のとおりです。 スイス 14時45分 9月消費者物価指数 欧州 18時00分 8月ユーロ圏小売売上高 米国 21時30分 9月非農業部門雇用者数変化 米国 21時30分 9月失業率 米国 23時00分 9月ISM非製造業景況指数 本日は月に一度のビッグイベント、雇用統計を控えています。 今回は非農業部門雇用者数が-10.5万人・失業率が6.1%という予想です。 ちなみに昨日発表された新規失業保険申請件数は予想47万5000件に対し 結果49万7000件となっています。 米国の一層の雇用鈍化が懸念されています、本日の雇用統計も予想よりも かなりよい数値というのは、あまり期待できなさそうです。 今週は金融危機は欧州へも飛び火したことでユーロをはじめ欧州通貨が売られました。 特にユーロの下げは鮮明でユーロドルは今週高値1.4562ドルから激しく下落、昨日は トリシェECB総裁の発言を受けて一時1.3746ドルまで売り込まれています。 そしてオージーも対米ドルでは0.77ドル割れまで売り込まれ、下げが鮮明となっています。 今日は雇用統計、そして下院での採決がありますのでまた大きく流れが変わるかも しれませんが、ドル円・クロス円は戻り売り中心で、ドルストレートではドル買い方向で 考えています。 雇用統計などの重要指標の前にはポジションはできるだけ手仕舞いをし、 身軽な体制で臨みたいところです。そして、最近は相場がかなり荒れています、 できれば週末はポジションを持たず心穏やかに過ごすことをお勧めいたします。
昨日の相場はテクニカル、通貨間の力関係ともに膠着ムードのまま引けました。 金融安定化法案の再可決へ向けての動きや今日のECB政策金利発表、トリシェ総裁記者会見、 そして明日に予定されている雇用統計を前にテクニカルや通貨間の力関係が どのように変化していくかが今日明日の注目ポイントとなりそうです。 今日予定されている重要指標・イベントは以下のとおり。 【今日の重要指標・イベント】 10:30 (豪) 8月貿易収支 20:45 (欧) ECB政策金利発表 21:30 (欧) トリシェ総裁記者会見 ※米国金融安定化法案の審議再開 今日の注目イベントは夜のECB政策金利発表とトリシェ総裁記者会見、 そして米国の金融安定化法案に関する動向が挙げられますが、 ECB政策金利発表は現時点で据え置き予想が大半とのことなので ポイントはトリシェ総裁記者会見と金融安定化法案の行方。 トリシェ総裁記者会見では最近の米金融危機や金融安定化法案動向を踏まえて、 ユーロ圏の状況や今後の金融政策についてどう考えているか といったところが市場から注目される部分になりそうですね。 また金融安定化法案についてはどのように材料視されるか不透明なところもあるので 戦略としてはまず通貨間の力関係やテクニカル状況を軸としながら いつものように短期・中期が揃っているもので順張りを行い、 短期が変化すれば様子見に変更するというのが低リスク。 そして通貨間の力関係を見ながら「同じ1ポジを持つならどの通貨が最も低リスクか」 ということを考えながら取引していかれると良いと思います。 ちなみに昨日オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係を並べてみると JPY>CAD>NZD>USD>CHF>AUD>GBP≒EURという形となっており 一日の変動幅こそ1〜2%ほどあったものの、オープンとクローズの差は1%以下で 全体的にはやや膠着間が出ている状況。ただしその中でも今週に入ってからの 欧州系通貨の弱さは継続している状況となっています。 テクニカル面においては朝の8時現在ドル円相場の状況が 短期がやや上、中期・長期は下向きという状況となっており クロス円はカナダの短期がフラット気味であることを除いて 短期・中期ともに下向きで揃っている状況。 また欧州系ドルストレートは短期・中期がドル買い寄りで揃っており オセアニア系は短期がややフラットに変化している状況です。 そのため現時点では短期・中期が揃っていないドル円やカナダ円は様子見、 その他クロス円は順張りショートを軸に、欧州系ドルストレートはドル買い寄り、 といったイメージで基本戦略を立てておき、「短期が継続すれば取引も継続」 「短期が戻すような動きになれば様子見へ変更」としておくと低リスクです。 ただしビッグイベントを控え相場の変動が激しくなる可能性があることから 短期・中期が下向きで揃っていたとしても逆張りだけは禁物。 戻しが入って再び下落すれば結果論として良かったとなりますが 戻しが継続すれば短期的トレンドが転換する可能性があるわけで そこで逆張りをするのは自分でリスクを大きくしているようなもの。 ですのでくれぐれも逆張りと大量ポジの投入だけは避けておきたいですね。 また明日には今週最大の注目材料である米国の雇用統計を控えていますので 今日の取引はなるべく当日決済で無駄なポジションを残さないようにしたいところ。
テクニカル状況が判断できなかったり、資金管理が十分でない場合などは くれぐれも無理して取引することだけは避けておき、 明日に備えて資金管理を万全にされると良いと思います。 今日も一日頑張ってまいりましょう!
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