兵ブロガーバックナンバー(2011年07月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2011年07月

2011/07/28

とあるエンジニアKさん

手が付けられないドル円相場

本日(7/28)は、とあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。

7月も末となりました。
既に高校生らも夏休みに入ったようで、朝の電車は少しばかり混雑が解消されました。
今年は節電なのか、心なしか冷房が弱めな電車が多いような気がします。
まだまだ暑い毎日が続きますが、しっかりと体調管理を心がけてください。

【本日の注目指標策】
本日の指標はロンドン時間が中心。
日本時間16時過ぎにドイツの雇用統計、
同じくしてユーロ圏の業況判断指数が発表されます。
後述するユーロ圏の諸問題を抱えてボラが高い今の相場では、普段ならばさほど
注目されないこれらの指標群においても動く可能性はあるでしょう。

既に今朝方発表されたNZ準備銀行の政策金利は据え置きとなり、
予想通りとはいえ相場に対して若干の動きが見られました。
この動きは一時的であることが予想され、しばらくすると静かになることでしょう。

【本日の戦略】
この数か月はボラが高い相場が続いております。
常にドル・ユーロ・円のなにかしらがそうばに対してインパクトを与えるニュースを
発信し、相場を動かすことが常態化されております。
この三つ巴の状況の中で最も強いとされているのが日本。
震災の影響によってなかなか晴れない経済状態ではありますが、
底堅い景気と経営黒字という理由から避難通貨として円が選択されている模様。

一方ユーロはギリシャ問題、米国ドルは財政問題によってどうしようもない
状況が続きます。
特にこの1週間でドルの下落は目覚ましいようで、ドル円は78円台を
スルーし、77円台へ。
米国財政状況については更なる追加支援が必要とされており、FRB議長の
その可能性について発言が見られました。
この追加金融政策が現実のものとなれば、一般的に金利が下がり、
通貨が売られるのが通常の流れ。
そうなればドル円の下値は更に更新されることが予想されます。

ドルの下落はさておき、ドル円水準がこれ以上下がることは日本企業にとって
死活問題。
野田財務相は市場介入も辞さない構えを見せておりますが、所詮は「姿勢」と
見られているのか、相場に対してさほど影響を与えていない模様。
しかも今回の相場の特徴的なこととして、じわじわと上昇する相場。
急落ならばその巻き戻しも急激に発生するので、その流れに乗るのはたやすいの
ですが、今の風船にじっくりと空気を入れるような相場の終りは、 
はじけて終わるのか、しぼんで終わるのか。
このドルの問題はなにかしら具体策が見られない限りは継続するものと予想され、
正直手が付けられない相場と見受けられます。
無理な取引はしないと心がけ、相場の行方を見守る以外に手はなさそうです。

2011/07/27

しましまさん

ドル安継続、ドル円は78円を割り込む

昨日も、米連邦債務上限引き上げ協議が難航していることが嫌気され、
ドルは主要通貨に対し広く売られました。
この流れからドル円は一時77.82円まで下落、ユーロドルは1.4525ドル、
ポンドドルは1.6428ドル、オージードルは1.0968ドルまで上昇しました。
 
本日発表が予定されている主な経済指標等は以下のとおりです。

10:30:豪・第2四半期消費者物価指数
21:30:米・6月耐久財受注
27:00:ベージュブック公表
未定 :独・7月消費者物価指数・速報値
豪・第2四半期消費者物価指数は市場予想前期比+0.7%、米・6月耐久財受注は
市場予想前月比+0.3%(除輸送用機器は前月比+0.5%)となっています。
また、今日は5年債350億ドルの米国債入札も予定されています。

昨日のドル円は、東京午前には77.89円まで下落後すぐ78.70円まで急騰するなど
荒い値動きでしたが、その後は78円付近で上値の重い小幅な動きとなりました。
NY午後からは78円がレジスタンスとなり77円台後半での推移となっていますが、
ここからもじわじわとドル売りが進み77円台後半を割れると、77円付近や
3月17日早朝につけた最安値76.25円が意識される流れとなりそうです。

一方、反発の流れとなるとまず78円台へ戻せるか、そして78円台中盤へ
しっかり上昇していけるか見ていきたいです。
 
昨日のユーロドルは、ドル売りの流れから東京午後に1.45ドル台まで上昇、
欧州時間で1.45ドル割れするも底堅く推移し、NY時間には再び1.45ドル台へ乗せる
堅調な流れとなりました。

今日も1.45ドルをサポートに底堅く推移していますが、ここからもドル売り続き
堅調な流れとなると、今月4日の高値1.4578ドルまで上昇していけるか見たいです。
一方、軟調に推移し1.45ドルを大幅に割りこむと、1.44ドル付近から昨日の
安値1.4357ドルまでの下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2011/07/26

為替見習さん

米債務引き上げ問題に関するリスク回避の動きに注目

昨日の為替相場は、朝のオープン時に少し大きな動きが出たほか
スイスが終日力関係上強い位置で加速していく展開となり、
円も一時的に強い位置で推移するなど「リスク回避型」の動きが発生。

またドルは今朝のオバマ大統領のスピーチで
「米国のAAA格付け、引き下げられる可能性もある」
「無謀な議論の結果がデフォルトに繋がる可能性も」
など悲観的な見解が示されたことから売りが加速。

ドル円はこの動きで77円台をつけましたが、直後に急反発。
全体的に海外勢が休暇入りしはじめ市場参加者が減るなかで
動きが急になっており、毎年恒例の飛ぶような動きが見られますから
今日も資金管理はいつも以上に万全にして臨みたいですね。

ではまず昨日の力関係変化を対円変動率で見てみると
CHFが0.92%、CADが0.28%、USDが0.12%、AUDが0.06%、
NZDが-0.06%、EURが-0.27%、GBPが-0.23%となっていて
力関係は【CHF>CAD>USD>AUD>JPY>NZD>EUR>GBP】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係が
【NZD>AUD>USD>GBP>JPY>CAD>CHF>EUR】でしたから
弱い位置にあったスイスが大きく位置を上げていることに加えて、
カナダが位置を戻し、オセアニアが位置を落すなどの動きが見て取れます。

続いて11時時点のテクニカル状況ですが、ドル円は短期がフラット、
中期は下向きとなっていて、方向性に乏しい状況ですが
米国の債務引き上げ問題でドルが売られればショートのチャンス。

またクロス円の短期はスイスのみ明確な上向きですが
それ以外は方向性が乏しくフラットに近い状態となっていて
現時点でややリスクが高いため、方向性が明確になるのを待ちたいですね。

そのため今日の焦点は円、ドルを軸として相場が動くかどうかという点と
動いた際の力関係・テクニカル変化が最大の注目ポイント。

ここから円が力関係上弱い位置に変化していく展開になれば
各通貨ともに短期が戻すことになります。

この場合短期が上向きで加速していくことになりますので
力関係上強いもの、かつ値幅が出やすいものを買って円を売る
という形で攻めるのが最も低リスクで高リターンが望めることに。

逆にここから円が買われる展開が加速した場合は
各通貨の短期が再び悪化することになります。

この場合は短期が下向きになっていくものが出てきますし
下向きになったものは順張りショートのチャンスとなります。

その場合は力関係上弱いものを売って円を買うという形で攻めるのがベスト。
さらに資金管理など自分の中にあるリスクだけしっかりと抑えておけば
下落時のほうがスピードがあるため大きなチャンスとなりますね。

個人的な基本戦略はこれまで通り、短期を軸にしつつ、力関係上低リスクなものを
順張りで攻める考えで変わりません。そして取引する際には必ず資金管理を万全に
した上で「どの通貨がもっとも強く、どの通貨がもっとも弱いか」を意識して、
同じ1取引であればリスクの低い通貨を選ぶように工夫します。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2011/07/22

ダメおやじさん

こんにちはダメおやじです。

昨日はEUサミットでギリシャ支援が合意したことでNY株価が大幅上昇し
リスク回避からユーロを中心にクロス円、ドルストレートが上昇しました。

特にユーロドルは欧州でユンケルユーロ議長など要人のギリシャの選択的
デフォルト発言などで1.4138まで大きく下落していたため1.4417までの上昇で
大きなストップを巻き込んだと見ています。
チャートは日足25日、75日移動平均線も上に抜き押し目買い有利の状況と
思いますが昨日の上昇で目先の強材料はなくなったと見ており、イタリヤや
スペイン不安を抱えていることで上値は限定的と思います。

本日噴けば1.45ストップで売りたい所で下値は25日移動平均線の有る
1.4280辺りを狙いたいです。

ポンド円も上昇しましたが日足25日移動平均線の有る128.67円辺りまでで
129円越えは難しいと見ています。

本日は重要指標はないですが米債務上限引き上げ協議の行方や株価動向で
動くのではないでしょうか。

ドル円は昨日、78.50円を割り込んだ事で介入期待感がでていますが株価が
高いことやドル安で日本の景気が上向いているため、世界の協調は得られず
今の状況では難しいと私は思っています。

良い週末を向かえたいですね。

2011/07/21

しーさん

ユーロ圏首脳会議

巨大な台風が日本から遠ざかり、
台風一過の後は蒸し暑くなると思っていましたが、
意外と涼しくて少々びっくり。
東京は24℃と快適な日中となりそうです。

さて昨日は夕方にMPC議事録が公表され、内容的には特に大きな変化はなく、
CPIは高いのに利上げ期待は依然として高まらずポンドは軟調な展開でした。

一方ユーロでは本日からギリシャ問題を協議するユーロ圏首脳会議と
EUサミットが開催されます。
日本時間の20時からとなっていますが、ギリシャに対しての第2次金融支援策の
方向性が決まることになっています。
一時はこれが明るい話題ととられてややユーロ買い優勢の状態となっていました。

とはいいつつもこれまで何度も目にしていると思いますが、
時間稼ぎの対応や借金返済無視のような利回り状態となっている債権を
押しつけれらるほうは、いい加減にしてくれと言い出すのがいつになるのか
と思わなくもないですが、これでユーロが買われるところが不思議なところです。

ほぼ死に体のギリシャ財政をこれ以上救済してどうするのか、
そして周辺国への波及を恐れて、泥沼化していく基金の行方は大丈夫なのか?
などと先行きにはかなり暗雲が立ちこめているユーロですので、
引き続き上値が重い展開は続きそうです。

ユーロドルの1.42〜1.43にかけては戻り売りを狙っていますが、
本日は他にもドイツのPMIの速報値の指標も16時30分にでてきます。
ここのところ欧州序盤から流れが出始める展開が多いという印象ですが、
本日もPMIが予想以上の結果となると、ギリシャ救済期待と合わせて
ユーロ買いとなる場面もでてくるのではないでしょうか。

短期で買い抜けるという手もありますが、
個人的には上げ渋ったあたりから売りを狙っていく方針を貫きたいと思います。

またNYタイムにはフィラデルフィア連銀指数などの指標も予定されています。
このところ弱い結果が続いていた米指標ですが、
そろそろポジティブサプライズがでてきてもよいのでは?

そうなった場合は一時的なリスクオンということで、
クロス円買いを狙っていきたいと思います。

2011/07/20

ZEROさん

米債務上限引き上げに進展、米企業決算も好調

昨日のNY時間は、好調な米企業決算や米債務上限引き上げに進展が
見られたことからNYダウが大幅高202ドル高となりました。
ロンドン時間にはユーロスイス中心にユーロが買われています。

本日は17:30にBOE議事録の発表が予定されており、発表前後には
思惑も含めポンド相場が動きそうです。

NY時間には米6月中古住宅販売件数の発表がありますが、
引き続き21日開催が予定されているユーロ圏首脳会合や期限が迫る
米債務上限引き上げがテーマになりそうです。
他では米企業決算に注目したいと思います。

ドル円相場はこう着、ユーロドル相場も1.4台前半で方向感が
みえにくい状態に入っており次の材料待ちの様相です。
 
※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2011/07/18

とあるエンジニアKさん

投機的なユーロ相場、続く

本日(7/18)は、とあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。

週の最初の月曜日ですが、海の日でお休み。
3連休であちこち出かける方も多いのではないでしょうか。
先週島に出かけてきたのですが、強い日差しでこんがりと焼き上がり、
一週間たった今では皮がむけるはかゆいはで大変な思いをしております。
日焼けどめを塗ったのに・・・と思いきや、おもしろいことに、
薬液が届いている範囲は白く、そうではないところが茶色。

だいぶ塗りムラがあったようで、それがパンダのような状況を作り出していました。
おまけに帽子をかぶっていたので、おでこの半分から上が白く、それ以下の顔は
茶色。
今プールに行くと間違いなく笑われます。
海や山で一日中日差しを受ける方はしっかりと日焼け止めをムラなく塗ることを
お勧めします。

【本日の注目指標策】
本日の東京相場はお休み。
日本時間においては、さほど動く懸念はないのでしょうが、
その少ない値動きを狙う投機筋の存在が気になるところ。
ヨーロッパが始まる時間帯までは念のためご注意ください。

日本時間夕方以降のロンドン、ニューヨーク市場において、
特に値動きが予想されるようなインパクトのある指標はありません。
要人発言などがない限りはさほど相場が動くことはないでしょう。

【本日の戦略】
ボラティリティが高い相場が続きます。
始末の悪いことに、ナイアガラの滝のように大きく動く相場ではなく、
じわじわと一方向に動く今の相場。
円、スイスフランがとにかく買われ続けているここ1,2週間の相場です。

注目されるのは欧州の動向。
先週末には「ユーロ全体の金融政策金融安定に」
ということで、EU大統領が臨時会合を開くことを宣言。
21日木曜日に開催されます。
注目の議題はギリシャの追加支援問題。
格付け会社は既にギリシャの国債について「投機的」な見方から、デフォルメや
むなしの見方。
40兆円近い国債がにっちもさっちもいかないのが今の状況です。
EUが追加支援を行わない、あるいは追加支援を行ったとしても、
それが不足して「お金が足りない」状況になれば、
その金融危機は現在既にEUから支援を受けている、ポルトガル、アイルランド
に波及することは間違いなく、更には前述の国と同様に金融危機に 片足を突っ
込んでいるイタリア、スペインにも影響が及ぶことが予想されております。
見えているのは制御不可能な相場。
手遅れになる前になんとかしなくてはいけないのが今のEUでしょう。

今朝方の日経新聞にもルクセンブルグ中央銀行総裁のインタビューが掲載されて
おり、「ギリシャの危機はユーロの危機」であることを言及。
非常に強い危機感を持っていることを内外にアピールしております

さてユーロの動向はある意味個人投資家にとってはチャンス。
ユーロ売りで大きく利益をあげてもいいし、反転の買いを狙ってもおもしろい相場。
ただし本当に難しい相場であることは間違いないようで、
無理な取引は避け、しばし相場動向を見守るのがベターな戦略と考えます。
個人投資家の最大の武器である「無限の時間」を活用したいと思います。

2011/07/15

しましまさん

米追加緩和観測後退でドル買い戻し

昨日は、バーナンキ米FRB議長が議会証言において「FRBは現段階では行動とる
用意していない」等、現時点で追加緩和に踏み切る用意はないとの見解を示したため、
ドルが買い戻される動きとなりました。

本日発表が予定されている主な経済指標等は以下のとおりです。

21:30:米・6月消費者物価指数
21:30:米・7月NY連銀製造業景気指数
22:15:米・6月鉱工業生産
22:55:米・7月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
 
今日は、6月消費者物価指数など多くの米指標の発表が予定されています。
米・6月消費者物価指数は前月比-0.1%、米・7月NY連銀製造業景気指数は4.0、
米・6月鉱工業生産は前月比+0.4%、米・7月ミシガン大消費者信頼感指数・
速報値は72.5の市場予想となっています。
また、今日はシティグループの決算発表も予定されています。

昨日のドル円は、東京午前に78.46円の安値を付けるも東京午後に一時79.59円まで急騰、
その後は79円台前半〜78円台後半での小幅な動きとなりました。
今日も今のところ昨日のレンジ内での推移となっていますが、ここから堅調な流れと
なればまず昨日の高値79.59円付近へと上昇できるか、そして80円台へ戻していけるかを
見たいです。 
一方、軟調な流れとなると12・14日の安値78.50円付近ではなんとか支えられるかに注目です。

昨日のユーロドルは東京午前に1.4281ドルまで上昇するも、その後は上値を抑えられ
軟調な流れに、NY時間は米追加緩和観測後退から一時1.4115ドルの安値をつける
弱い流れとなりました。

今日は、NY時間につけた安値からじりじりと上昇し1.41ドル台後半の位置にありますが、
ここから反発続くとまず1.42ドルまで上昇できるか、そして昨日の高値1.4281ドル〜
50日線1.4311ドル付近を目指す動きとなるか見たいです。
一方、軟調に推移し1.41ドル台半ばを割りこむと、
昨日の安値1.4115ドル〜1.41ドル割れまでの下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2011/07/14

為替見習さん

引き続き円、ドルを軸とした「リスク回避・リスク選好」の動きに注目

先週の雇用統計後から加速が始まった「リスク回避型」の力関係は
昨日の相場でようやく一旦解消される形となり、円とドルが弱い位置に変化し
その他の通貨が戻す形となってテクニカル面でもやや戻しが入る格好となりました。

ただ先週末からの大きな流れの中では、今回の動きは「戻し」の範囲であり
これが本格的なトレンド転換につながるのかどうかは週末の動きが非常に重要。

それを見ていく上でもこれまでと同じく円、ドルを軸とした「リスク回避・選好」
という力関係変化を見ていくと相場の変化が把握しやすくなりますから
資金管理を万全にした上で乱高下しても良いような準備をしておきたいですね。

ではまず水曜の力関係変化を対円変動率で見てみると
NZDが1.96%、CHFが1.12%、AUDが1.11%、EURが0.90%、
GBPが0.83%、CADが0.35%、USDが-0.37%となっていて
力関係は【NZD>CHF>AUD>EUR>GBP>CAD>JPY>USD】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係が
【JPY>CHF>CAD>GBP>USD>EUR>AUD>NZD】でしたから
弱い位置にあったオセアニアやカナダが戻していることに加えて
強い位置にあった円が位置を落としていること、中間にいたドルも位置を
落としたことなどこれまでの流れに一旦歯止めがかかっていることが見てとれます。

続いて10時時点のテクニカル状況ですが、ドル円は先週末からの動きが影響して
短期・中期がともに下向きとなっていて、ここから円買いが加速すれば
順張りショートには絶好のチャンスとなります。

またクロス円の短期は昨日の動きで少し戻しており
力関係上強い位置で引けたスイスとNZDの短期が上向きに変化。
その他も下向きからフラットに戻して引けています。

そしてクロス円の中期はユーロ、ポンドが下向きでカナダ、豪ドルがフラット、
スイス、NZDが上向きで下の抵抗帯半ばに位置している状況。

そして攻める対象となるかという点では、現時点で短期・中期が揃うものは
下方向がドル円、上方向はスイスとNZDとなっていますので、
ドル円は下落が加速すればショート、スイスとNZDは上昇が加速すれば
ロングにはリスクが低い状態となるわけですね。

そのため今日の焦点は円、ドルを軸として相場が動くかどうかという点と
動いた際の力関係・テクニカル変化が最大の注目ポイント。

特に今回の戻しがそのままトレンドを変えるような動きにつながるのか
もしくは先週末からの下落トレンドの戻しで終わるかは非常に重要ですし
今後は欧州や米国が休暇に入っていくこともあって動きが活発化しますので
くれぐれも資金管理は万全にして無理な取引は避けたいところ。

また取引する際には円、ドルを軸とした力関係変化を見ておくと、
相場に惑わされにくいですし、ドル円、クロス円の中で低リスクな通貨と
高リスクな通貨が見分けやすくなると思います。

個人的な基本戦略はこれまで通り、短期を軸にしつつ、力関係上低リスクなものを
順張りで攻める考えで変わりません。そして取引する際には必ず
「どの通貨がもっとも強く、どの通貨がもっとも弱いか」を意識して、
同じ1取引であればリスクの低い通貨を選ぶように工夫します。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2011/07/12

ダメおやじさん

こんにちは、ダメおやじです。

毎日、猛暑が続いていますが体調には充分注意してくださいね。

昨日の週間予想でドル円、ポンド円、ユーロドルとも戻り売りと
予想したのですが週明けから円全面高で欧州通貨を中心に大きく下げました。

ユーロはギリシャ不安に加え、イタリアやスペインのソブリンリスクから
ユーロ円で112.31円、ユーロドルで1.3984までの大幅下落となりました。

ポンド円もユーロ安に連れる形で直近安値の128.20円を割り込み
127.43円まで下落しました。

ドル円は週末の雇用統計の悪化や米債務上限引き上げ交渉が
難航していることでドルは欧州や資源国通貨に対しては買われても円に
対しては売られ80.10円まで下落しました。

要するに買える通貨がなくリスク回避から円やスイスフランが
買われている状況です。

それにしても国内投資家のドル円、クロス円の買い越しは相当膨れています。
特に先週末の下落時に更に膨れており昨日の下落で厳しい状況に
なったと思われます。

今まではドル円、クロス円とも小幅な動きのレンジ相場だったので突っ込めば
買い、戻れば薄利でも利食いをして動いてきたのでしょうが昨日で全ての玉が
含み損になっています。
また長いレンジで相場は相当エネルギーを貯めているため下げだすと
下押し圧力が強まる可能性も有ります。

目先の下げには我慢できても8月のレバ規制では強制ロスカットも
考えられますので注意はしたいところです。

本日は英で消費者物価指数、小売物価指数、貿易収支、米では貿易収支、
FOMC議事録があり株価動向や要人発言で昨日同様動く可能性は強そうです。

昨日のように一本調子の下げではなく上下に振れると見てはいますが
資金管理は確りとして臨みたいですね。

2011/07/11

しーさん

雇用統計の結果を受けて

地域によっては梅雨らしくない梅雨が明けて暑い日が続きますが、
暑さに負けず今週も頑張っていきましょう!

さて先週末の米雇用統計後はダウや原油が下落しました。

今週は日本株も影響を受けて下落から始まっていますが、
米雇用統計の結果を受けて、リスクオンとなるのかリスクオフとなるのかは
少々微妙な状況ではないかと思います。

依然としてユーロ圏にはギリシャ以外にもリスクが残っており、
今日明日と行われるユーロ圏財務相会合からでてくる発言にも
左右される展開となりそうですし、ドルもユーロも積極的に買えない
不美人投票的相場が続くだけなのかな、という印象です。

雇用統計のようなビッグイベントでの良くない結果では、
クロス円が下がることがよくあることですが、
このまま下げトレンドに入るかというとそうでもないような気がします。

というのもドル円については80円台中盤で支えられており、
ここからは買いが入りやすいと思われることと、
下げても80円ちょい下までという思惑が働きやすいことにより、
円高には行きづらい状況だと思われます。

本日はまずは日経平均の下げの影響で強気な展開とはなりにくい
と思いますが、欧州、NYタイムと時間がたつにつれ、
じわじわと底堅い展開となるようであれば押し目買いを狙うのも
ありではないでしょうか。

財務相会合などでは救済方向での話合いが行われているはずですので
ユーロ圏の新たな格下げやリスク要因が出てこない限りは、
下支えされると見て買い目線で見たいきたいと思います。

2011/07/08

ZEROさん

米6月雇用統計に注目!ADP全国雇用者数は15.7万人増

昨日の為替市場ではユーロが荒い値動きとなりました。
米格付け会社ムーディーズによるポルトガル銀行の政府保証債の
格付け引き下げを受けユーロ売りが優勢1.4220まで下落しています。

その後注目を集めたトリシェ総裁会見では、今後の利上げを示唆したこと
注意深く監視する(monitor very closely)と格下げされたポルトガル国債を
引き続き担保とすることを示しユーロ買い戻しとなっています。

また米6月ADP全国雇用者数が15.7万人と市場予想を大幅に上回ったことや、
新規失業保険申請件数も予想より良かったことを受け株高+円安方向へ
反応しています。
昨日の米6月ADP全国雇用者数を受け、6月非農業部門雇用者数へのバイアスは
上方に傾いています。
本日は雇用統計の結果を待って良ければ一旦ドル買い、悪ければドル売りでの
反応となりそうです。
  
※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2011/07/06

とあるエンジニアKさん

投機的なユーロ相場

本日(7/6)は、とあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。

7月となり、本格的な夏が到来したようです。
今年の夏は昨年ピーク比で15%の節電が必要な夏で、
罰金も含めた強制力のあるこの流れは確実に我々の生活に影響を及ぼしております。
会社においては日中、どこもかしこも暗く、冷房も弱め。
帰り道も街灯の灯りが少ない中をとぼとぼ帰ります。
とはいっても「大停電の夜に」に表現されるような星が見えるわけでもなく、
最低限生活できる街灯は保持されているので特に苦労はなく。
この異常ともいえる事態の中通常通りに生活できることをありがたいと思って
暮らしたいと思います。

【本日の注目指標策】
本日の指標は小粒。
雇用統計・欧州系政策金利発表を明日・明後日に控えておりますが、
本日発表の指標は少なく、相場に対してインパクトを与えるものではないでしょう。

【本日の戦略】
昨日までのユーロは破竹の勢いで上昇を続けました。
今までの安値うろつきからの急激な上昇で、
いままでのガス抜きをしたようにも見受けられました。
そして昨日はやはりファンダメンタルによってしっぽを踏まれる形での下落。
ポルトガルの格付けを「投機的」等級に引き下げたことが原因のようです。

つい先日にはユーロ圏財務相によるギリシャ融資が承認されました。
ギリシャが既に発行した国債の償還期限である7月半ばを前に、
資金繰りがついたことによって「ギリシャ金融危機」は回避される形となりました。
その追い風を受ける中でぐんぐん上昇する形のユーロでしたが、
昨日の一週間ぶりの下落となりました。

プレイヤーが多く存在し、ボラティリティが高い中での上昇値はすさまいようで、
当方が注目していたユーロスイスは1.18台から1.23まで、
わずか数日間で500pipsも上昇を見せましたが、
逆のスピードもまたしかり。
昨日は200pipsも値を下げる結果となりました。

前述のポルトガル国債ではありませんが、
しばらくユーロスイス、ユーロ円などのペアは騒動的な相場が続くことでしょう。

明日は欧州中央銀行による政策金利の発表。
そしてトリシェ総裁による会見。
一部報道によれば「利上げは確実」ともされており、
噂で買って事実で・・・という展開になるのであれば売られることになるのか。
ギリシャ問題はさておいて、インフレを抑えるのが欧州にとって急務であり、
明日の利上げ、あるいは近々に利上げをされることが確実なのだとか。
ギリシャ問題同様にこちらにも注目したいところ。

しばし動向を見守るユーロ相場です。

2011/07/05

しましまさん

米市場休場明けの動向に注目

昨日はNY市場が独立記念日で休場だったこともあり、1日を通して
全体的に方向感が掴みづらく限定的な動きとなりました。

本日発表が予定されている主な経済指標等は以下のとおりです。

10:30:豪・5月貿易収支
13:30:RBA政策金利発表
17:30:英・6月サービス業PMI
18:00:欧州・5月小売売上高

RBA政策金利発表では、政策金利は据え置きが確実視されていますが、
今後の利上げに関しての見解等に注目したいです。

昨日のドル円は、終日80.50円台〜80.80円台で小動きでした。
今日も今のところ昨日のレンジ内での推移となっていますが、ここから
堅調な流れとなればまず50日線も位置する81円付近へと上昇できるか、
そして6月28日の高値81.26円を越える動きとなっていけるかを見たいです。 

一方、軟調な流れとなると80.50円付近〜80.30円付近までの下落が考えられます。

昨日のユーロドルは1.45ドル台中盤からじわじわと下落し、欧州時間に一時
1.45ドル割れまで下落するもNY時間には反発し1.45ドル台中盤へ戻しました。
昨日は1.45ドル付近〜1.45ドル台中盤で底堅く推移しましたが、今日も堅調な
流れとなるとまず昨日の高値1.4578ドルを越え1.46ドルまで上昇できるか、
そして6月9日の高値1.4645ドル付近を目指す動きとなるか見たいです。

一方、軟調に推移すると1.45〜1.44ドル台後半、下抜けると1.44ドル台前半〜
1.44ドル付近への下落が考えらてます。 

では、今日も頑張りましょう!

2011/07/04

為替見習さん

明日にRBAキャッシュターゲットを控えオセアニアの動きに注目

今日は朝のオープン時に少し窓が開いた通貨もありましたが
全体的に午前中は明確なトレンドを形成するような動きはなく
力関係、テクニカル変化ともにまだ少ない状況。

また今日は夜の米国市場が独立記念日で休場となっていますので
夕方のヨーロッパ、ロンドン勢参入後の動きに注目したいところです。

ではまず金曜NY終値時点から10時までの対円変動率を見てみると
CHFが0.05%、NZDが0.01%、EURが0.01%、GBPが-0.15%、
USDが-0.15%、CADが-0.21%、AUDが-0.26%となっていて
力関係は【CHF>NZD≒EUR≒JPY>GBP≒USD>CAD>AUD】という形に。

金曜オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係が
【CAD>AUD>EUR>GBP>USD>NZD>JPY>CHF】でしたから
弱い位置にあったスイスやNZDが位置を上げていることに加えて
強い位置にあったカナダや豪ドルが位置を落としていますが、
前述のようにまだテクニカル面では大きな変化はありません。

続いて10時時点のテクニカル状況ですが、ドル円は短期、中期ともにフラットで
方向性に乏しく攻めるにもリスクがある状態が続いています。

クロス円の短期はスイスが下向きですがそれ以外は上向きで、
クロス円の中期はスイス、NZDが上向きで下の抵抗帯に入っており、
ユーロ、カナダ、豪ドルがフラット、ポンドが下向きという状況。

そして攻める対象となるかという点では、現時点で短期・中期が上向きで揃うものは
NZD円のみという状況ですが、短期軸ではスイス以外のクロス円が上向きなので
これらは円売りが加速すれば順張りロングのチャンスとなりますね。

逆にここから円が買われる展開に変化していくようであれば
各通貨の短期テクニカルは悪化していくことになりますので、
現時点で短期が下向きであるスイス以外にも短期が下向くものが出てきて
これらはショートにはリスクが低い状態となるわけです。

そのため今日の焦点は円、ドルを軸として相場が動くかどうかという点と
動いた際の力関係・テクニカル変化が最大の注目ポイント。

さらに明日のRBAキャッシュターゲットを見据えていくのであれば
これに加えてオセアニアの動きにも目を配っておくと
明日変化した場合により把握しやすくなると思います。

またここ最近はギリシャ問題の影響で、ユーロを軸とする動きがあるため
力関係がかなり入り乱れて変化するような動きが増えてきていますが
基本は円、ドルを軸とした動きを見ておくと、相場に惑わされにくいですし
ドル円、クロス円の中で低リスクな通貨と高リスクな通貨が見分けやすいと思います。

個人的な基本戦略はこれまで通り、短期を軸にしつつ、力関係上低リスクなものを
順張りで攻める考えで変わりません。また資金管理はいつも以上に万全にしたうえで、
想定と逆の方向に動いても良いように、上下両方に対してシミュレーションし
自分の中で消せるリスク要因は徹底的に消しておきたいところ。

そして取引する際には必ず「どの通貨がもっとも強く、どの通貨がもっとも弱いか」
ということを意識して、同じ1取引であればリスクの低い通貨を選ぶように工夫して
重要イベント前後の大きな動きにも冷静に対処していきたいですね。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

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