兵ブロガーバックナンバー(2014年07月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2014年07月

2014/07/31

斉藤学さん

予想を上回る米GDPと小売売上高でドル高が継続と予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【昨日の概要】

日経平均株価は4連騰、+28円高の15646円で引けました。

株高を受けてドル円も上昇、米GDPや小売売上高が予想以上に良かったことを受け、
一時103.10円付近まで上昇しています。

【昨日の結果】
・ダウ平均         16880.36(-31.75 -0.19%)
・CME日経平均先物      15775(大証終比:+145 +0.92%)
・NY金先物12月限(COMEX)  1296.90(-3.60 -0.28%)
・NY原油先物11月限(WTI)  100.27(-0.70 -0.69%)

【経済指標】

★★★
21:15(米)7月ADP雇用統計(前月比)     前回:28.1万人 予想:23.0万人 結果:21.8万人
★★★★
21:30(米)Q2GDP<速報値>(前期比年率)   前回:-2.9%  予想:+3.0%  結果:+4.0%
★★★★
21:30(米)Q2個人消費<速報値>(前期比年率)前回:+1.0%  予想:+1.9%  結果:+2.5%

【本日の戦略】

<良好な米GDPや個人消費を受け、ドル円は一時103円を突破>

昨晩発表された米Q2GDPは予想+3.0%に対して結果+4.0%、米Q2個人消費も予想+1.9%に対し
結果+2.5%と予想外に良かったため、ポジティブサプライズとなりドルは急騰しました。

ドル円は一時103.10円付近まで上昇、米10年債利回りも2.560%とドル高が進んでいます。
日経平均先物も時間外で+100円超上昇していることから、株高に支援されドル円は
堅調な地合いが続くでしょう。

一方、ドル高となった代わりにドルストレートが軟調に推移しており、ユーロドルは1.3373、
ポンドドルは1.6895、豪ドルドルは0.9308とそれぞれ安値を付けました。

現在はやや反発しているものの、明日の米雇用統計までドル高傾向が続きそうです。

<高止まりで推移と予想>

NYダウは売りに押されて-31ドル安となりましたがFOMCは無難に通過し、声明文では
ハト派からやや中立に傾いた印象があるため、ドルにとってはプラス材料となっています。

本日は、ロンドン時間に独・欧失業率と欧7月CPIが発表されるため、ユーロが対ドルでどう動くか注目。

失業率は低下してきているものの消費者物価がなかなか上昇できない状態にあり、
ユーロにとっては追加利下げの有無にかかわる指標のため、CPIは失業率以上に重要となっています。

【経済指標】

★★★
18:00 (欧)6月失業率              前回:11.6%   予想:11.6%
★★★
18:00 (欧)7月CPIコア<速報値>(前年比)   前回:+0.8%   予想:+0.8%
★★★
21:30 (米)新規失業保険申請件数        前回:+28.4万件  予想:+30.0万件

【本日の予想レンジ】
・ドル円 	102.40〜103.20	→
・ユーロ円	136.50〜138.50	↑
・ポンド円	173.00〜175.00	↑
・豪ドル円	95.30〜96.10	→
・ユーロドル	1.3350〜1.3450	↓
・ポンドドル	1.6850〜1.6980	↓
・ドルスイス	0.9000〜0.9150	↑

【通貨の強さ】ドル>ユーロ・ポンド>豪ドル

【注目通貨ペア】
・ユーロドル(7月失業率とCPIが発表)

2014/07/29

為替太郎さん

株式市場の堅調も、勢いに欠く相場。手掛かり難で攻めにくい地合いが続くか

みなさんこんにちは。

8月を目前に、いよいよ夏本番です。
全国的に酷暑が続いていますが、体調に気を付けて頑張っていきましょう。

さて、今週の為替市場ですが、読み通り、今までのところ大きくは動いていません。
昨夜の海外時間も、ドル円は101円台後半。ユーロ円は136円台後半での値動きに
ほぼ終始するなど、先週末からの動意のない展開がダラダラ続く流れになっています。

週明けの解説通り、地合い的には潜在的にドル優勢な状況です。したがって、今週は
場合によって、クロスユーロが一段とユーロ安に傾いてもおかしくはないでしょう。

とはいえ、今週は、週内に控えるアメリカGDPやFOMCの動きを見極めるまでは、
本格的に攻めていきにくい雰囲気だと思います。したがって、材料的には、
今日の段階で大きく動くよりは、引き続き現状維持の可能性が高いと思います。

そのFOMCは、本日から2日間の日程で始まります。
もっとも、今月は、FOMC終了後にイエレン議長の会見が予定されていません。
今月のFOMCでは、新味のある情報が出る展開となる可能性はさほど高くないでしょう。

一方、為替市場のリスクオフを傍目で見ながら、株式市場は薄商いながらも
堅調な推移が続いています。日経平均株価が、昨日半年ぶりに1万5500円を回復するなど、
東京株式相場は続伸の展開になりました。

もっとも、ここまでの流れを見る限りは、株高がリスクオンをもたらして
為替相場に大きなフォードバックを与えるような雰囲気ではありません。そろそろ、
内外で夏休みシーズンが近づいていることもあり、市場が不活発になってくるのは
避けられないところです。

さて、各通貨ペアを個別に見ていきましょう。
ドル円については、日足チャートで見ると多少堅調な流れではありますが、
まだ継続的な上値定着や上昇トレンドへの定着は実現できていない状態です。

もし102円あたりまで、するすると上げてくれば、薄くなっている雲をクリアして
上値定着から流れが上昇基調に転ずる余地もありますが、手掛かり難の現状、
短期的には簡単ではないでしょう。

実際、4時間足チャートをはじめとする中短期で見れば、101円台の中で
むしろ過熱感があり、101円付近までの下落を伴う失速リスクすらある配置です。
こうなると、しばらくは今の水準での推移を見守るしかなさそうです。

それに対して、ユーロ円はほぼ下向きの配置です。どうにか持ちこたえて、
いまのところ136円台後半の動きにはなっていますが、下落基調が定着しつつある
現状では、まだユーロに追加的な下落があってもおかしくはないです。

実際、4時間足チャートでは、雲の下落にローソク足が巻き込まれつつある感があり、
一段のユーロ安が懸念されます。

今日以降、値動き水準の136円台前半への切り下がりは、十分にありそうです。
まだ買い戻しに入るのは早いということでしょう。

また、ユーロドルについては、ついに1.34付近まで値動きがドル高に傾斜しています。
今のペースでは、1.33台定着からさらなる下落という展開も十分にありえます。

現状、チャート的には、長期的な下げ足が速すぎる感があるので、
いずれ踊り場に入るでしょう。

とはいえ、今日のところの短期の動きでは、まだ下落余地がある一方、
戻しがあったとしても値幅は限定的になりそうです。
ユーロ円同様、まだ買い戻しは避けていきたいところです。

15:00 独6月輸入物価指数
17:30 英6月消費者信用残高
22:00 米5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数
23:00 米7月消費者信頼感指数

2014/07/28

ダメおやじさん

ユーロドル、ポンドドルの戻り売り!

こんにちは、ダメおやじです。
 
本日は特に材料はなく、30日、8月1日の重要指標、
イベントを控えて方向感のない動きになるかもしれないですね。
 
ドル円は、102円を越えれるかがポイントですが、102円付近は東京では
月末絡みの国内輸出の売りで上値を抑えられそうです。

海外での米金利次第ですが、102円の壁は厚そうです。
ただ、下値は101.40〜101.50円では買われそうですが。
 
本日は、先週弱かったユーロドル、ポンドドルがショートカバーで戻す
場面が有れば売りたいです。
 
ユーロドルは先週末、年初来安値を更新して終わっており、
1.35越えは目先はなさそうです。

戻しても1.3460付近で越えても1.3480までと見ています。
下値は今週は1.33狙いと思っています。
 
ポンドドルも6月13日に1.70を越え、1.70台、1.71越えで相当に買われています。
ジリジリと値を下げ先週は1.70を割れましたが、1.69、1.68狙いと思ってます。
若し、1.6990台か1.7010付近が有れば売ってみたいですね。
 
本日も頑張りましょう。

2014/07/25

しーさん

伸び悩むポンド

昨日は欧州タイムに発表のあった欧州各国のPMIの結果が良好だったため、
ユーロの買い戻しにつながりました。
早朝はRBNZの利上げ打ち止めでキウィ売り、夕方からはユーロ買いと、
一日を通じて最近にしてはボラティリティが高かったという印象です。

本日は午前中に本邦CPIの発表、欧州タイムに独IFO景気動向指数、
英Q2GDP速報値NYタイムに米耐久財受注と、B〜A級の指標の発表があります。

個人的にはポンドを応援したいところなのですが、
昨日の英小売売上高の指標は伸び率がそれほどなく
対ドルでも対ユーロでもポンドが売られる展開となりました。

英国経済は堅調という声を聞く割には指標はいまいちぱっとせず、
住宅関連など一部の分野しか好調な状態ではないのかも知れません。

という懸念に対し、総合的な数値はどうなのかがわかる本日のGDP。
予想値では前期比0.8%の伸びとなっていますが、素直に予想値より
良いか悪いかでポンドの動向が決まりそうです。

ほとんど伸び率なしという結果がでてくると、利上げ時期が後退して一気に
ポンド売りに傾くことになり、テクニカル的にもトップアウトからの反落の形が
明確になってきて売りが進む可能性に注意したいと思います。

ドル円については株価が小幅安となった割にはNYタイムにはじわじわと反発し、
102円を伺いそうでした。しかし引き続きレンジ脱却の期待は薄く、102円に到達
したとしても持続的な上昇を見込むのはまだ先になるのではないでしょうか。

むしろユーロドルが1.3500を割り込み、ユーロ売りが進むと思われていた中での
ユーロの買い戻しでしたので、ドルもだめ、ポンドもだめ、円もだめとなると、
消去法的にユーロの買いはありなのでは?と考えてしまいます。

まずは17時のIFO、その後17時30分の英GDPの結果を見て、
強い通貨、弱い通貨を探していきたいと思います。

2014/07/24

ZEROさん

NZドル声明受け一時急落

本日朝方にはNZで金融政策が発表され、
政策金利を3.5%へ利上げと予想通りの結果になりました。

声明では金利据え置き示唆、NZドル高正当化できない、持続不可能な水準と
NZドル高けん制もありNZドルは一時急落をしています。

NZドル円相場は今後リスク許容度に合わせた動きが予想され投資家の関心は離れるでしょう。
豪ドルや英ポンドに関心が移りそうです。

ドル円はまったく動きがなく、日米株価も膠着状態で
昨日の日経平均は薄商いで夏枯れの様相。

円相場はドル円が現在の膠着状態を抜け出さないと大きな動きにはなりそうもありません。

ここは動くのを待って投資戦略は様子見とします。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2014/07/23

とあるエンジニアKさん

ファンダメンタル相場が継続中

関東地方も梅雨明け宣言がなされ、いよいよ本格的な夏到来。
今年は例年並みに雨が降り続けたシーズン。
夏も例年並みの暑さとのことで、海や山にと夏を楽しみたいと思います。

【本日の指標】

本日の指標発表は小粒。

英国中央銀行金融政策委員会の議事要旨発表、カナダでの小売売上高などの
発表が予定されていますがさほど相場を動かすものではないでしょう。

【本日の戦略】

昨日は東京市場が休場明け。

先週末から若干ボラが上昇しつつあり、その値動きに注目しておりましたが、
結果は先週末からの流れを断ち切る形での反転上昇の株高、
そしてドル円も若干の戻しが入りました。

ユーロドルも大きく動き、1.34半ば。
この水準はこと2月頃につけた安値と同水準であり、
まずは6月の安値ラインを割り込んでの値動きとなりました。

このドルの上昇はドルスイスへの買いの動きを受けてのもの。
緊迫するウクライナ情勢を受けての値動きとされていますが、
ドルや円と並んでスイスフランをペアとしての上昇には疑問が見られました。

ウクライナでの撃墜事件は既に親ロシア派による撃墜との見方が確実視されているようで、
その後ろ盾となるロシアへの経済制裁、あるいはロシア自身の動向に注目が集まっています。

ロシアと経済的結びつきが強いユーロ圏は、ロシアへの制裁すなわち
自分達の財布へ降りかかってくることであり、オランダなどの被害者が多く出た国の
国内世論と経済状況を踏まえた上で落としどころを探してくるものと推測されます。

今後も今後もこのようなファンダメンタル要因を中心として相場が
展開するものと思われる一方で元気がないのがテクニカル。

値動きが極端に少ない相場が続く中で、レンジ相場とも見て取れる相場では
存在感のなさが否めません。

各国が景気回復局面にいる現在の状況では、自国通貨安政策は国内輸出産業保護との
批判を受けがちであり、そう簡単には自分達の力で動かすことが難しそうです。

ここはまだまだ待つべき相場なのでしょう。
特に焦ってポジションを取る必要がなく、待ちの姿勢で相場を眺めていたいと思います。

2014/07/22

しましまさん

ドル円・ユーロドルともにサポート維持

昨日は全体的に小幅な値動きで、ドル円は101.20円〜101.40円のレンジ内で
小幅に下値を切り上げる動き、ユーロドルは上値が重いものの
1.3520ドル付近では底堅く推移しました。
 
今日発表が予定されている主な経済指標等は以下のとおりです。

21:30:米・6月消費者物価指数
23:00:米・6月中古住宅販売件数
 
昨日のドル円は101.31円と先週終値とほぼ同位置でスタート、
東京時間はやや軟調に推移し101.20円付近まで下落、欧州時間は101.30円台へ
小幅反発しNY時間も101.20〜101.30円台での小動きでした。

今日堅調に推移すると101円台中盤〜先週の高値101.79円付近まで上昇できるか見たいです。

一方、軟調な動きとなると昨日の安値101.20円〜先週の安値101.09円付近への
下落が考えられます。
 
昨日のユーロドルは1.3527ドルでオープン、東京時間は1.3540ドル台まで上昇も
欧州時間は1.3510ドル台まで下落しNY時間は1.3520ドル付近での小動きでした。

今日堅調な動きとなると昨日の高値1.3549ドル〜先週16日の高値1.3571ドル付近へ
上昇できるか見たいです。

一方、軟調に推移すると1.35ドル付近を維持できるか注意したいです。
 
では、今日も頑張りましょう!

2014/07/21

為替見習さん

ウクライナ、パレスチナ情勢による地政学的リスクに注意

先週の為替相場は、木曜のマレーシア航空機撃墜の報道によって
一気にウクライナ情勢が緊迫化してリスク回避の動きが強まって、
円が単独で買われる力関係変化が出て、短期トレンドも悪化しました。

その後金曜には戻しが入って短期トレンドも少し回復しましたが、
それでも木曜の下落の影響は大きく、金曜NY終値時点では
豪ドル円がフラットで、ドル円とその他クロス円は下向きとなっていて
上の抵抗帯に入っている状況となっていて、円高警戒が必要な状況が続いています。

またパレスチナ情勢も緊迫しており、イスラエルによるガザ侵攻は、
日本での報道はそれほど多くないものの、欧米の報道が非常に多いですし、
今後の展開次第でリスク再燃となりうる状況がまだ続いていますから、
日々の報道にも注意して相場を見ていくのが良さそうですね。

ではまず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので詳細は
そちらを確認していただくとして、ポイントは円が弱い位置に変化したこと、欧州系通貨が
弱い位置にあること、オセアニア、カナダなど資源国通貨が強い位置に変化したこと。

また短期トレンドはこちらも週間予想で記載しましたので、
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは豪ドルがフラット、
その他は下向きで上の抵抗帯に入っており、木曜の円買いの影響が残っていること。

そのためここから円買いが再び加速すればショートで攻めやすい状況となりますし、
この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買うという形で攻めるのが最も低リスクとなります。

逆に金曜の戻しがそのまま加速して円安が進むようであれば、
各通貨の短期トレンドが回復して、勢い次第では上向きになるものが出ますので、
その場合にはロングのチャンスに変わり、力関係上強い通貨を買って円を売る、
という形で攻めるのが最も低リスクとなります。

また重要イベントという意味では今日は特に重要なものがありませんが、
明日以降は米指標では中古住宅販売件数、消費者物価指数、新築住宅販売件数、耐久財受注。
その他の国では、豪消費者物価、BOE議事録、RBNZ政策金利発表、中国製造業PMI速報、
独・欧製造業PMI速報、独IFO景況感調査、英GDP速報など重要指標目白押し。

さらに企業決算では米企業ではアップル、マイクロソフト、ステート・ストリート、
アマゾン、フォード・モーター、ゼネラルモータズなどが予定されていますし、
欧州ではクレディスイスの決算発表を控えて、変動材料は十分ですから、
これらの発表時間帯前後の力関係、短期トレンド変化には注目ですね。

個人的な基本戦略はこれまでと同じく短期だけの動きを重視して
力関係、テクニカル両面で低リスクになれば順張りで攻める予定。

また取引する際には必ず他通貨との力関係を見て
「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて最も低リスクなものを選択。

そして今後も資金管理やレバレッジ管理をはじめとして
事前のシミュレーションに時間を徹底的に割いて、
自分の中で消せるリスクは完璧に消してから取引に臨みます。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2014/07/17

斉藤学さん

依然として伸び悩む米利回り

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【昨日の概要】

日経平均株価は小幅に下落、-15円安の15379円で引けました。
ドル円は底堅く推移、一時101.78円まで上昇後、101.60〜101.70円付近での
レンジ相場が続いています。

【昨日の結果】
・ダウ平均          17138.20(+77.52 +0.45%)
・CME日経平均先物       15465(大証終比:+85 +0.55%)
・NY金先物12月限(COMEX)   1299.80(+2.70 +0.21%)
・NY原油先物11月限(WTI)   101.20(+1.24 +1.24%)

【経済指標】
★★★★
11:00(中)Q2GDP(前年比)       前回:+7.4%  予想:+7.4%  結果:+7.5%
★★★★
17:30(英)6月失業率          前回:3.2%   予想:3.1%   結果:3.1%
★★★★
17:30(英)6月失業保険申請件数(前月比)前回:-27400件 予想:-27000件 結果:-36300件

【本日の戦略】

<NYダウは史上最高値を更新するも、米10年債利回りが伸び悩む>

バンク・オブ・アメリカの決算が予想を上回ったことや欧州株の+1%超の上昇を受けて、
NYダウは+77ドル高の17138ドルと史上最高値を更新しました。

これを受けてドル円も高値を追い、25日移動平均線が控える101.80円付近まで上昇しました。
ただ、株高や好調な米経済指標を受けても、米国債が買われて米利回りは2.527%と
今だ伸び悩んでいます。

普通、株高であれば債券が売られて利回りが上昇するはずなのですが、
直近では株高債券高となっており、予想しづらい動きが続いています。

本日は、AMDやグーグルなどのPC・IT系と金融系のモルガンスタンレーの決算が発表予定と
なっていて、決算結果はNYダウとナスダックへ大きく影響を及ぼすことになります。
利回りが上昇できない以上、ドル円の上昇は株高に頼るしかなさそうです。

<欧州の消費者物価指数に注目>

ユーロドルが1.3520台と、再び1.3500割れに迫ってきました。利下げ&マイナス金利の実施で
上値は重く、1.3500を割れると1.3300を目指して下落に拍車がかかるものと思われます。

この1.3500を死守できるかどうかに関わる重要な指標が、本日18時に発表される欧CPIです。
消費者物価指数が上がれば追加利下げの必要性は薄れるため、前回のように良い数値が
出ればいったん下げ止まるでしょう。

もちろん、悪ければ追加利下げの可能性が浮上してきますので1.3500割れとなる可能性が
非常に高いです。最近では、欧失業率などの他経済指標よりも注目度が高くなっているため、
要チェックです。

【経済指標】
★★★★
18:00(欧)6月CPI(前月比)            前回:-0.1%   予想:+0.1%
★★★
21:30(米)6月住宅着工件数(季調済)       前回:100.1万件  予想:102.0万件
★★★
21:30(米)新規失業保険申請件数          前回:30.4万件  予想:31.0万件
★★★
23:00(米)7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 前回:17.8    予想:15.1

【本日の予想レンジ】
・ドル円        101.20〜102.00  →
・ユーロ円      136.50〜138.50  ↓
・ポンド円      173.20〜175.00  →
・豪ドル円      94.50〜95.50    ↓
・ユーロドル    1.3450〜1.3600  ↓
・ポンドドル	1.7000〜1.7300	→
・ドルスイス	0.8900〜0.9100	↑

【通貨の強さ】
ドル・ポンド>豪ドル>ユーロ

【注目通貨ペア】
・ユーロドル(6月CPIが発表)

2014/07/15

為替太郎さん

株式市場の反発でリスクオフ傾向はやや後退も、反発は限定的。

みなさんこんにちは。

先週の為替市場は、ポルトガル・ショックでリスクオフに傾きましたが、
今週は週明けからその反発を主体とする相場になっています。

昨日は、日経平均も6営業日ぶりの反発をみせ、アメリカではNYダウが続伸して、
取引時間中の最高値を更新しました。

先週大きく買われた円は、これを受け反動安の展開になっています。
とりわけ、欧州及びニューヨーク時間は、米金利の上昇も支援材料となり、
円はほぼ全面安の展開となりました。 

もっとも、ドル円ベースではいまだに101円台半ばと、中期で見ればまだまだ
円がリスクオフ水準にあることは変わりなく、先行きは不透明です。

一方、ユーロは、週明けからやや対ドルで戻していく展開でしたが、
昨夜は上値がやや伸び悩みました。

とはいえ、値動きは小幅であり、決定的ではありません。
なお、ECBのドラギ総裁は、経済見通しに対するリスクは下向きと示すとともに、
景気回復に対するユーロ高のリスクを指摘しましたが、
これは大きな材料とはなりませんでした。

本日のアジア時間のイベントとして、日銀政策決定会合及びその後の黒田総裁の
記者会見があります。さらに、今夜にはFRBのイエレン議長の議会証言も控えています。
また、イエレン議長の議会証言は明日にも予定されており、その動向が注目されます。
そのため、今日の相場はこれらイベントを見守りつつ、神経質な展開になる可能性が高いです。

今日段階の戦略としては、仕掛けていくより、様子見に徹したほうが無難な相場でしょう。

さて、個別に見ていきましょう。
ドル円については、昨夜の時点で101円50銭をクリアしており、テクニカル的には
状況は決定的には変わっていないものの、やや上向きのムードが出てきました。

もっとも、今後の展開として101円台後半まで上昇して定着しない限り、
4時間足チャート的には下支えとなるラインがないため、価格が安定しません。
今の水準で伸び悩めば、早晩再失速すらありそうな配置です。

1時間足チャートでは、一応上向きなので、すぐに崩れるような状況ではありませんが、
イベント次第では簡単に下抜けする程度の支えであることは念頭に入れて取引しましょう。

また、ユーロ円に関しても、直近の値動きがリスクオン・オフ主導だったためか、
動きがドル円に似通っています。昨夜には、目安となる138円を回復するなど、
行き過ぎたリスクオフは修正されたと見ていいでしょう。

ここからのポイントになるのは、今後138円台に再定着して安定するか、
それとも現在の水準からやや下で弱含みが続くかです。

現状のチャート的には、ユーロ円にはドル円同様目立った上向きの流れは生じておらず、
先行きが軟調そうな雰囲気があります。
イベントまでは積極的に買いに行くような雰囲気ではありません。

ユーロドルについては、1.36代前半の推移になっています。
材料による上下はありますが、チャート的に見ると4時間足チャートの雲の中で
安定してきた感もあり、どちらかに仕掛けていきたいような雰囲気ではありません。

15:30 黒田日銀総裁会見
17:30 英6月消費者物価指数
17:30 英6月生産者物価指数
18:00 独7月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏7月ZEW景況感調査
21:30 米6月小売売上高
21:30 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00イエレンFRB議長上院銀行委員会証言

2014/07/14

ダメおやじさん

ポンド円の戻り売り!

こんにちは、ダメおやじです。
1ヶ月近く熱戦を繰り広げたサッカーもドイツの優勝で幕を閉じました。

サッカーとは関連はないとは思いますが、サッカー期間中は為替の変動が少なかったです。
終わりましたので今週は為替が動いて欲しいですね。

先週末は値動きが極端に少なかったため、本日は方向感のない動きとなりそうです。
指標もほとんどなく米金利と株価動向を睨んだ展開と思ってます。
 
本日はポンド円が戻せば売って見たいですね。
先週で一番弱かった通貨がポンドで、次がドルでした。
ポンド円は7月4日の175.36円で目先の高値を付けたと見ています。
 
本日は173.80円、174円では戻りを売られ下値は173円付近はショートカバーが出そうですが、
割り込むと172.70円台、172.50円までの下げも考えられます。
安値売りはまだリスクが有ると思いますので、無理をすることはなく戻せばの話です。
 
今週も頑張りましょう。

2014/07/11

しーさん

典型的なリスクオフ相場

超強力な台風は勢力を衰えて駆け抜けていきました。
雨は降るところでは降りましたが、それ以外のところでは「あれ?」というくらい
あっさりと通過した印象です。個人的には被害がなくて何よりですが、
運悪く大雨にあった地域は自然の力を思い知らされたかも知れません。
本日は西日本から晴れ間が戻り、久しぶりのからっとした天気を期待したいです。

昨日の為替相場は欧州株価が下落し、リスクオフの動きが活発化。
ポルトガルの銀行株価が暴落したことが発端のようで、
円が買われてクロス円の下落が目立ちました。

ドル円は101円台前半まで下落。ユーロ円、ポンド円は久しぶりに1円以上動き、
結構動いた印象ですが、昔は1日に平気で2〜3円動いたときもあり、
それに比べればボラティリティはまだ低いと言えるでしょう。

101円前半は例によって強力なサポートラインとなっていましたが、
こらえきれずに一時的にブレイク。その後はなんとか踏みとどまっていますが、
下押し圧力vs年金勢の攻防が続くことになりそうです。

本日も株価を見ながらのリスクオフ相場となるようであれば、
円買い、ドル売りをベースにみていくのがよいかも知れません。

欧州発のリスクオフなのに、ユーロが思ったほど売られないというのが
いまいち解せないところではありますが、EUR/AUDやEUR/GBPでは
ショートカバーが入っており、ユーロの買い戻しも散見しているからかもしれません。

株価が下落して安全資産の米債が買われ、米金利が下落。
それに連れてドル円が下落し、さらにリスクオフで円も買われる。
典型的な流れですので、円売りを狙うのは一時中断したほうがベターかと。

また豪ドル円が95〜96円台のレンジをブレイクし、軟調な展開となってきました。
つい先日は豪ドルに対しては強気の買いが集まることもありましたが、
薄い雲も下抜けて93円台まで下落する可能性があります。
オージーは今は買い通貨ではないようですね。

ドル円も引け値ベースで101円20銭を割り込んでくると、100円台はすぐ目の前ですので、
一旦買いは様子を見て、5月の安値100円70銭で踏みとどまることができるか
見極めてからタイミングを計りたいと思います。

2014/07/10

ZEROさん

FOMC議事録10月テーパリング終了でおおむね一致

9日夜中に発表されたFOMC議事録では「10月テーパリング終了でおおむね一致」とあり
今後は利上げ時期に関心が移ります。

イエレンFRB議長は就任直後に「6か月」と発言しており、10月にテーパリング終了なら
来春の利上げ開始が本線、そこから前倒しか後ずれかに関心が集まりそうです。

本日は豪雇用統計、英金融政策が発表されます。

引き続き金融市場はリスク要因がなく、米企業の好決算を受けた米国株が
どこまで上値を試せるかを見る相場となりそうです。

米国株と米長期金利に注目、投資戦略は10月に向け夏場は少しづつ
円買いポジションを作ります。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2014/07/09

とあるエンジニアKさん

材料を探す相場が続く

7月ですが記録的な台風8号の接近と被害が報道されています。
私が中3の頃には7月としては記録的な二度の台風接近があったのを覚えています。

その当時は学校休めるか?ぐらいに思っていたのですが、
今は我々の生活を脅かすものとして自然の脅威としか思えません。

特に沖縄周辺の島々はこれから夏休みシーズンを迎えて本格的に観光客が訪れる時期ですし、
被害の少ないことを祈るばかりです。

【本日の指標】

本日はFOMC議事録が発表される予定。雇用統計の結果もそうですが、
相場を動かす最大要因である米国の金融政策を占う上で重要な指標発表の一つとなります。

今回のポイントとしてはその発表もさることながら、飽和状態を迎えている米国の株高。

ダウ平均は連日のように上昇を続けて史上最高値を叩き続けたのが先週。

それからの巻き戻しは今週に入ってから見受けられたようですが、
感覚としては利益確定の下落と感じています。

反転下落まではいかないもののなんらかの形での巻き戻しを期待します。
ダウ平均の下落=ドルの下落という図式はここ最近の相場では成り立ってはいないものの、
なんらかの値動きが期待できる本日の指標発表です。

【本日の戦略】

今週に入ってからは若干の円高傾向に傾き、先週とは逆の流れ。
それでもトレンドの転換まではほど遠く、依然としてレンジ相場の中を静かに
推移している今の相場状況にあります。

今週の推奨通貨として推しているユーロ円の買いですが、
137円台が目の前に迫っているのが気になるところです。

さて本欄担当は2週間毎に巡ってくるのですが、前回、前々回とイラク情勢、
それ以前はウクライナ情勢が緊迫の度合いを増しているとお伝えしました。

どちらも世界地図を塗り替える可能性があり、資源外交に左右される日本にとっては大きな
懸念材料の一つとなるはずですが、相場を動かすパワーとはならずに今に至っています。

特にイラク情勢はイラク国民議会内での対立が鮮明化、休会となるなど
泥沼化に陥っている状況。イラク情勢の混乱の度合いは原油価格に直結し、
相場を動かす・・・と見ていたのですが、原油価格は6月に見せた高値から反転下落、
1バレルあたり103ドルと、4,5月に見せた水準と同程度まで下落しました。

イラクの情勢は織り込み済みな一方、リビアからの原油供給能力上昇が
下落要因とされています。

出口が見えない状況が続いていますが、相場に対する影響は今後も
限定的になるものと推測されます。材料を探す静かな相場がまだまだ続きます。

2014/07/08

しましまさん

ドル軟調、ドル円は再び101円台へ

昨日は米長期金利の低下やNY株の下落等を受けドルがやや軟調な動きとなり、
ドル円は欧州時間102円を割り込みその後101円台後半で上値重く推移、
ユーロドルは5日ぶりに反発しNY時間に1.36ドル台へ乗せる動きとなりました。

今日発表が予定されている主な経済指標等は以下のとおりです。

17:30:英・5月鉱工業生産

昨日のドル円は102.06円と先週終値とほぼ同位置でオープン、
東京時間は102.20円の高値を付け102円台前半で底堅く推移しましたが
欧州時間102円を割り込み101.90円台へ下落、NY時間は101.80円台での小動きでした。

今日も弱い動きとなると101.60円付近〜101.30円付近への下落が考えられます。
一方、反発の動きとなると102円〜102.20円付近まで上昇できるか見たいです。

昨日のユーロドルは、東京時間は1.35ドル台後半でやや軟調に推移、
欧州時間は反発するも1.36ドルでは上値を抑えられる動き、
NY時間は1.36ドル台へ乗せ1.36ドル〜1.3610ドルの狭いレンジで推移しました。

今日1.36ドル付近を維持し堅調な動きとなると、1.36ドル台中盤まで
上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると昨日の安値1.3576ドル付近までの下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2014/07/07

為替見習さん

雇用統計後の力関係、短期トレンド変化とユーロ圏財務相会合に注目

先週の為替相場は、注目された雇用統計が好結果となったことで、
週後半の円安に加えてドルが買われる動きも出る流れとなり、
6月までの膠着状態から少しずつ相場がほぐれてきた印象を受けました。

ただ金曜がアメリカの独立記念日で休場だったこともあり、
変動率が落ちて各通貨の短期トレンドの方向性は乏しく、
現時点では攻めるにもリスクが高い状態となっていることには注意。

ただ逆に考えれば、円を軸とした動きが明確に出た場合には、
上下どちらにもチャンスになりうる状態になっていると言えますので、
今週は円軸の力関係・短期トレンド変化が最大のポイントとなります。

また若干相場は円安気味で推移してきただけに、
円安が加速すればロングのチャンスとなる相場ですが、
じわじわと上げてきた相場が急落するパターンもありますし、
まだ円安トレンドが完全に固まってきたわけではありませんので、
今週も資金管理を万全にしたうえで、取引は当日決済を意識するなど、
自分で消せるリスクは徹底的に消しておきたいですね。

ではまず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは円や豪ドルが強い位置に。 カナダ、NZDが弱い位置に変化したことや、全体的に変動率が低く膠着気味であること。 また短期トレンドはこちらも週間予想で記載しましたので、 詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは方向性が乏しく、 一応上向きのものが多いですが、フラットに近い状態であること。 つまり円軸の動き次第で上下どちらにもリスクが低くなるわけですから、 今後円売りに変化すればロングのチャンスとなりますし、この場合には、 力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスク。 一方で円買いへと動きが出た場合はショートで攻めやすい状況に変化しますし、 この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買うという形で攻めるのが最も低リスクとなります。 そして今日のイベントとしては黒田日銀総裁のあいさつや、 日銀地域経済報告、安倍首相の豪州訪問、ユーロ圏財務相会合など。 また先週の雇用統計を受けた各国市場の反応も続くと思いますので、 そのあたりも一緒に見ておくと良いでしょう。 個人的な基本戦略はこれまでと同じく短期だけの動きを重視して 力関係、テクニカル両面で低リスクになれば順張りで攻める予定。 また取引する際には必ず他通貨との力関係を見て 「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」 ということを考えて最も低リスクなものを選択。 そして今後も資金管理やレバレッジ管理をはじめとして 事前のシミュレーションに時間を徹底的に割いて、 自分の中で消せるリスクは完璧に消してから取引に臨みます。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2014/07/03

斉藤学さん

ADP雇用統計の上振れで米雇用統計にも期待

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【昨日の概要】

日経平均株価は続伸、+43円高の15369円で引けました。
一時、15444円と1月24日以来約半年ぶりの高値を付けています。

ドル円も堅調に推移、ADP雇用統計が予想を大きく上回るとドル買いが進み
101.85円まで上昇しました。

<昨日の終値(前日比)>
・ダウ平均          16976.24(+20.17 +0.12%)
・CME日経平均先物       15430(大証終比:+50 +0.32%)
・NY金先物12月限(COMEX)   1330.90(+4.30 +0.32%)
・NY原油先物11月限(WTI)   104.48(-0.86 -0.82%)

【経済指標】
★★★
10:30(豪)5月貿易収支  前回:-1.22億豪ドル 予想:-2.00億豪ドル 結果:-19.11億豪ドル
★★★
21:15(米)6月ADP雇用統計(前月比)前回:+17.9万人 予想:+20.5万人 結果:+28.1万人

【本日の戦略】

<6月ADP雇用統計の結果を受けドル高に>

昨晩発表された米6月ADP雇用統計は、予想+20.5万人に対し結果+28.1万人と予想を大きく
上回りました。これを受けて一気にドル買いが進み、ドル円は一時101.85円、
米10年債利回りも2.628%と10日ぶりの水準まで上昇しています。

良好なADP雇用統計の結果を受け、今晩発表される米雇用統計への期待感からドル円は
高止まりで推移すると予想されます。

米雇用統計とADP雇用統計の流れは必ずしも一致するわけではないのですが、
予想外に良い数値に期待が高まっていて、ドル円は101円台後半での推移が続くと予想します

<中国指標や米雇用統計が発表>

午前中は、中国6月非製造業PMIや6月HSBCサービス業PMIが発表されますが、
よほど悪い数値でなければ昨晩のドル高の流れが続くでしょう。

夜は、20時45分にECB政策金利発表に加え、21時30分には米雇用統計発表と同時に
ドラギECB総裁の会見が始まる予定となっており、乱高下必死のスケジュールとなっています。

200日移動平均線の強いレジスタンスラインを突破したドル円ですが、
今晩の米雇用統計で再度102円台を目指すかどうかが決まります。 なお、明日は米国市場が独立記念日で休場となっており、今晩の米国市場は半日で終了します。 しかし、東京市場は明日も普通に開くため、今晩の流れは明日も継続することになるでしょう。 【経済指標】 ★★★★★ 20:45 (欧)ECB・政策金利発表       前回:0.15%     予想:0.15% ★★★★★ 21:30 (米)6月非農業部門雇用者数     前回:21.7万人    予想:21.0万人 ★★★★★ 21:30 (米)6月失業率           前回:6.3%      予想:6.3% ★★★★ 23:00 (米)6月ISM非製造業総合景況指数  前回:56.3      予想:56.1 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 101.20〜102.20 ↑ ・ユーロ円 137.50〜139.50 → ・ポンド円 173.50〜176.00 ↑ ・豪ドル円 95.40〜96.50 ↓ ・ユーロドル 1.3580〜1.3700 → ・ポンドドル 1.7000〜1.7200 ↑ ・ドルスイス 0.8800〜0.9000 → 【通貨の強さ】 ドル・ポンド>ユーロ>豪ドル 【注目通貨ペア】 ・ドル円(米利回りが上昇中) ・ポンド(対ユーロで買いが進む)

2014/07/01

為替太郎さん

アジアではリスクオンムードが強まるも、イベントを控えて様子見相場

みなさんこんにちは。

今日の為替市場は、日経平均が続伸して始まるなど、全体的なリスクオンムードの中で、
このところの円高に歯止めがかかる展開になっています。
この時間も、ドル円にして101円50銭付近と昨日に比べて円が大きく下落しています。

本日発表の6月の中国の製造業購買担当者指数は51.0となりました。
ほぼ市場の予測通りとはいえ、改めて中国経済の堅調さが明らかになっています。
これを受け、アジア時間は総じて株高、円売りの流れになっています。

また、朝方に日銀が発表した短観の内容は、やや弱気の内容でしたが、
これは特段の悪材料とは受け止められていない状況です。

昨日の海外時間は一時的に101円20銭台まで至る円高だったことを思えば、目先のところは、
少なくとも短期的には反発の動きを示しているとみていいでしょう。 

もっとも、今日の円安は株式主導の感もあります。
今後どこまで維持できるかは微妙です。

一方で、先週・今週と顕著になっている短期的なドル安の動きは、昨日から今日にかけても
依然として根強い状態です。ユーロドルは未だに上値として1.37が射程圏内にあるなど、
まだどこまでのドルの安値があるか、見極めが難しい状況です。

アメリカの経済指標は総じてさえない状況が継続しており、昨日発表の6月のシカゴ地区
製造業景況指数も、前月から低下したのはもちろん、市場予想も下回る結果となり、
アメリカ経済の回復状況に疑問が生じかねない状態になってきました。

とはいえ、今週の最大の材料は、木曜日のECB及び雇用統計です。
そこまでの指標は前哨戦のようなものです。ひとまず今日・明日は各種指標から目を離さず、
本番までの様子見戦略に徹するのがいいと思います。

さて、個別に見ていきましょう。
ドル円については、今朝がたからの上げで、短期的なテクニカル的な状況は変化してきました。
とりわけ、1時間足チャートでは、ローソク足が雲の中まで到達し、短い時間軸では
トレンドが円高を脱して、中立状態となっています。
これにより、数時間単位では、しばらく下値が底堅く推移する可能性が高まっています。

もっとも、4時間足チャート、日足チャートなどでは、この程度の上げでは有意な配置の
変化は生じておらず、従って中期以上では既存の流れに変化が生じていないのが分かります。
ドル円を反転狙いで買っていくのは時期尚早だと思います。

一方、ユーロ円に関しては、このところのユーロ高の流れに乗って、堅調な展開が
継続しています。中短期では、流れは明瞭にユーロ高に傾いており、既存の値動きレンジの
上限である139円を破ることがあれば、一段の上を狙う展開も可能です。

もっとも、イベント待ち相場である現状を考えれば、心理的には139円から上を
今日明日の段階で攻めていくのは抵抗感が大きいかもしれません。戦略としてはロング
主体であっても、積極的に値幅を狙っていくのは得策ではなさそうです。

また、ユーロドルについては、こちらもユーロ円と同じく堅調な推移ですが、
やはりやや息切れ感も出てきています。このところコンスタントに上げてきたので、
短期的には多少の調整も覚悟すべきです。

16:45 伊6月PMI製造業
16:55 独6月失業者数
16:55 独6月失業率
17:30 英6月PMI製造業
18:00 ユーロ圏5月失業率
18:00 オーストリア中銀総裁記者会見
22:45 6月マークイット製造業PMI
23:00 米6月ISM製造業景況指数

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