兵ブロガーバックナンバー(2015年08月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2015年08月

2015/08/28

斉藤学さん

株高により円安の地合いが継続と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【昨日の概要】
NYダウが+619ドルと大きく反発したことや中国株の上昇を受け、
日経平均株価は+197円高の18574円と続伸して引けました。
ドル円は、NYダウが大幅続伸したことで一時121.40円まで上昇しています。

【昨日の結果】
・ダウ平均           16654.77(+369.26 +2.27%)
・CME日経平均先物        19025(大証終比:+455 +2.39%)
・NY金先物12月限(COMEX)    1122.60(-2.00 -0.18%)
・NY原油先物11月限(WTI)    42.56(+3.96 +10.26%)

【経済指標】
★★★★
21:30 (米) 第2四半期GDP・改定値 [前期比年率] 前回:+2.3% 予想:+3.2% 結果:+3.7%

【本日の戦略】

<NYダウが大幅続伸、ドル円は121円台を回復>

昨晩発表された米第2四半期GDP(改定値)が、予想+3.2%に対し結果+3.7%と
上方修正されたことを受け、NYダウは+369ドル高と大幅続伸して引けました。

とはいえ、一時-320ドル近く下落しプラス分が帳消しになる場面もあったので、
まだ危ういところはありました。(最後の1時間で+350ドル上昇しています)

NYダウの乱高下を受け、ドル円も120円台でボラティリティが高まりましたが、
結局121円台へ乗せてNY市場を終えています。米10年債利回りも2.191%へ上昇しており、
ひとまず昨晩高値の121.40円を目指すと予想します。

<資源国通貨への買戻しが強まると予想>

一方、ユーロ売りは引き続き継続し、ユーロドルは一時1.1203まで下落、
ポンドドルもユーロドルにつれ安となり1.5370まで下落しました。
特に、今週半ば、プラートECB専務理事が「量的緩和は柔軟性があり必要なら行動することに
疑いはない」と発言したことをきっかけに、ユーロ売りが強まっています。

ただ、ユーロ円はやや円売りの方が強かったため136円台を回復、その他クロス円は
軒並み+1円以上上昇しました。また、原油価格が+10.26%の大幅上昇で42ドル台を回復しており、
豪ドルやカナダドルなどが上昇しました。
しばらくは、資源国通貨への買戻しが強まると予想します。

【経済指標】
★★★
21:30	(米) 7月個人所得 [前月比]           前回:+0.4%  予想:+0.4%
★★★
21:30	(米) 7月個人支出 [前月比]           前回:+0.2%  予想:+0.4%
★★★★
23:00	(米) 8月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値  前回:92.9   予想:93.1

【本日の予想レンジ】
・ドル円    120.70〜121.60 ↑
・ユーロ円   135.60〜137.00	↑
・ポンド円   185.50〜187.50	↑
・豪ドル円   86.00〜87.50   ↑↑
・ユーロドル  1.1180〜1.1300	↓
・ポンドドル  1.530〜1.5500	↓
・ドルスイス  0.9580〜0.9750	↑

【通貨の強さ】
ドル>豪ドル>ポンド・ユーロ

【注目通貨ペア】
・ドル円・クロス円(株高による円安期待)

2015/08/26

為替太郎さん

大暴落から急反発。チャイナショックは現実になるのか。

バブル崩壊の様相が明らかになり、この夏の市場の関心の中心になっている中国の情勢が
ますます激しさを増しています。週明けは、世界的な株式市場の大暴落で幕を開けました。

このところの激しい株安で、昨日の上海総合指数はついに節目となる3000割れで引け、
ここに至っては世界的な株式市場の変調が誰の目にも明らかになってきました。

これを受けて、中国政府は、市中銀行の預金準備率引き下げるとともに、昨年11月から
5回目となる利下げを決定。貸出基準金利と預金基準金利をそれぞれ0.25%引き下げました。

昨日のアジア時間までは、急激な下げ足だった株式市場ですが、急落に対する自律的な戻しも
加わり、中国当局が追加金融緩和に踏み切ったことで欧州時間以降は大幅な上昇を見せています。

昨夜の欧州市場の反発は非常に大きく、一昨日にリーマンショック以来の下げを見せた
ストックス欧州600指数は、一転して4年ぶりの大幅高を記録しました。

こう聞くと、改めてボラティリティーの大きさに愕然とはしますが、ひとまず中国政府の
なりふり構わない政策対応が奏功して、急激なリスクオフの動きには、歯止めがかかった格好です。

為替市場も、株式暴落のさなかには、ドル円で一時的に116円台まで急激な円高が
進みましたが、現在はひとまず119円付近で動いています。

さらに、昨日発表の8月の米消費者信頼感指数は市場予想を大きく上回り、同じくポジティブな
材料になっています。8月の消費者信頼感指数は101.5となり、前月の91から大きく上昇しました。

こうした材料を受け、昨夜のニューヨーク市場から今日の東京市場にかけても、
リスクオフの動きはひとまず後退して、株式は反発。為替も円安傾向です。

ただ、これにより本当にチャイナショックが避けられたのかは微妙でしょう。
利下げにより一息ついた格好ですが、ここからさらに暴落第二弾、第三弾と危機が深刻化していく
可能性も十分あります。上海総合指数が節目となる3000を維持し続けられるか注目です。

今日のところは、利下げ効果で為替市場も安定して動くことが予想されますが、
場合によっては、中期的な事態の一層の深刻化、すなわちリスクオフによる、
円高局面も想定に織り込んで取引すべきでしょう。

20:00 MBA住宅ローン申請指数
21:30 米7月耐久財受注

2015/08/25

ダメおやじさん

本日も株価次第だがドル安修正場面は近い!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日も世界株安からリスク回避の動きとなり円キャリー、ユーロキャリーの巻き戻しで
円とユーロが買われる展開となりました。

特にNY株が1000ドル越え安となった場面ではドル円、ポンド円とも「投げが投げを呼ぶ」
展開となりドル円で116円付近、ポンド円で183円付近まで下落しました。

ドル円で125円、ポンド円で195円越えで買いが膨らんでましたので、買ってる投資家は
資金的にも気分的にも持てなくなり決済せざるを得ない状況になりましたね。

本日も株価次第ですが目先的にはドル円、ポンド円とも昨日安値は抜けないと私は思っています。

ただ、相場自体は崩れてますので戻りは売られやすい展開でしょうが。

ドル円は119.70円、120.20円付近は売りで117.50円付近は目先は買っても良さそうです。
当然、116円割れは念のためストップを入れてですが。

ポンド円は188円では売られそうです。
ドル円と同じで185円付近は目先は買っても良いかもしれませんが、ポンドドルが高いので
ドル円よりは下げ余地が有ると思い戻りを待って売るほうが良さそうです。

ユーロドルは昨日で目先の高値をつけたと思っていますが本日の動きが重要ですね。

値の振れが大きく荒れた動きです。
資金管理を確りとし頑張りましょう。

2015/08/24

しーさん

リスク回避継続を見極め

今年は複数の台風が同時にやってくることが多い気がしますが、
今回も台風15号と16号が日本に近づいてきています。15号は九州直撃コースのようなので、
本日も警戒が必要でしょう。対策をしっかりして万が一に備えたいと思います。

先週金曜日は時間が経過するに従い、市場ごとに株価が下落。
為替もリスク回避の動きとなり、ドル円は122円付近まで円が買い戻されました。
ユーロドルのユーロ買い戻しの動きも激しく、1.12の壁を突破した後も継続して上昇し、
1.14付近でクローズしました。

ユーロドルの次のレジスタンスゾーンは1.14〜1.15と想定しており、
本日はさらにユーロの買い戻しが続くのか、一旦足踏みするのかを見極めたいところです。

日経平均先物は1万9000円付近まで下落していますが、先週末のダウ平均の大幅安をうけて
日経平均現物も下げやすいと思います。

しかし、大幅安の次の日は幾分戻しやすいという展開も多いため、本日のドル円については
下げ止まってからのじわじわ上昇といった展開に戻るのでは?とも考えています。

日経平均の動向を見た後、欧州タイム以降本邦以外の株価が下落傾向が続くようであれば
リスク回避継続としてドル円売りとユーロドル買いを狙いたいところですが、株価が落ち着く
ようであれば、ドル円買いとユーロドル売りの逆のトレードを狙っていきたいです。

2015/08/21

ZEROさん

リスク回避の円買いユーロ買い

20日のダウは358ドル大幅安で重要な節目17,000ドル割れとなりました。

ダウは週足の雲を下抜けて来ており、週末となる本日続落すると
悪いチャート足型になりそうです。

中国景気不安に加えてFRBの利上げ観測があり、株価にとっては悪い環境かもしれません。

それでも市場参加者が夏季休暇を完全に明けて9月に入るとセンチメントが
突然変わることもありますので良くみておきます。

世界的に株価が軟調に推移するなかユーロの強さが目立ちます。
これは「リスク回避の円買いユーロ買い」でキャリートレードの巻き戻しでしょう。

投資戦略としては既に売っていたドル円を利食いましたが、
引き続きドルが上昇したところは売って行きたいと考えています。

タイミングとしては9/4米雇用統計や9/17FOMCで急激なドル買いが起きる
可能性がありますから、ドルが急騰した場合には長期で売り続けます。

昨日のドルインデックスは96.00ポイント、長期的には80ポイント台半ばくらいまで
下げると見ています。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2015/08/20

とあるエンジニアKさん

レンジ相場が続く

いよいよ本日で甲子園も決勝戦を迎え、夏の風物詩も終わりとなります。
心なしかほんの少しだけ涼しくなってきたようで、「真夏のピークが去った」状態です。
今年の夏は中国を中心に動いた相場でしたが、例年通りでさほど大きな動きがない
日々だった気がします。

ここから9月にかけてはいよいよ米国の利上げを睨んでの相場展開となり、
ここ最近のレンジ相場からの離脱が本格的に始まるのではないかと期待してしまいます。
次回本欄担当日は9月。なんらかの動きを期待するここからの8月末相場です。

【本日の指標】

本日は米国発の指標がちらほら。
米国は株式相場の動向が下落局面に入ってきており、指標に反応しやすい状況。
悪い数値となれば、その指標に便乗するように売りが強まることが期待される展開。
株安展開に乗っかるような円高の動きには注意が必要です。

【本日の戦略】

株価下落局面が鮮明化してきました。ダウ平均と日経平均が連日競うようにして下落。
どちらもレンジ相場の中で下値ぎりぎりのところまで落ちてきました。
原因としては所々ありますが、大きく分けると原油安と中国株安。

原油はイランの制裁解除報道があって以来、各国が競ってイラン石油を目指しての
開発機運を高めていることがあり、世界で最も原油が残っている国と言われるかの
地が大分ホットになっている模様。

イランの生産量が増えれば原油安は自明。
40ドルという水準は昨年の今頃に比べると半値近い値で、我々の生活ではガソリン安、
そして電気代上昇を抑えるなどの影響を及ぼすものですが、エネルギー会社関連に
とっては自分が持つ油田権益の観点から見ると大きなマイナスとなります。

それらの会社が株価全体を押し下げているとの観測。株価や為替相場がさほど
動きがない相場を続けているのですが、原油だけは片方への動きが鮮明です。

一方で中国はいわゆるバブル状態からの脱却を図っている場面であり、
先週発生した天津での爆発事件も相まってか上昇には程遠い局面にあります。

株価は上記の通りですが、為替相場は若干の円高局面にあるだけでさほど
大きな動きにはなっていない様子。特にクロス円は7月半ばからごく狭い範囲での
レンジ相場を繰り返しており、どちらともつかない展開が続きます。
円高を狙ってのポジションは既に仕掛けておりますが、ここ最近の相場を鑑みると少し 落ちたところで利益を確定し、再び上昇待つというヒットアンドアウェイ方式が良い 戦略のように思えてきます。 1,2日のスパンでの円高下落を期待したポジションを持ちたいと考えています。

2015/08/19

しましまさん

米7月消費者物価指数・FOMC議事録に注目

昨日はポンドが英7月消費者物価指数の予想より強い結果を受け上昇、
ユーロはユーロポンドの売り等から軟調でした。
ドル円は124円台前半での小動きが続きました。
 
今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。
 
21:30:米・7月消費者物価指数
27:00:FOMC議事録公表
 
昨日のドル円は124.20円〜124.50円の狭いレンジ内での推移でした。
今日堅調な動きとなると124円台後半、まだ上へ行くと125円台前半まで
上昇できるか見たいです。 

一方、軟調な流れとなると124円〜123円台後半への下落が考えられます。
 
昨日のユーロドルは、東京時間は1.1050ドル〜1.1080ドルで推移、
欧州時間は序盤1.1093ドルの高値を付けるもその後軟調で1.10ドル台中盤へ下落、
NY時間も軟調で1.10ドル台前半へ下落しました。

今日も軟調な動きとなると1.10ドル付近、まだ下へ行くと1.09ドル台中盤への
下落が考えられます。

一方、反発の動きとなると1.10ドル台後半〜1.11ドル付近へと上昇できるか見たいです。 

では、今日も頑張りましょう!

2015/08/18

為替見習さん

人民元動向と英消費者物価指数、米住宅関連指標に注目

昨日の為替相場は、全体的に週明けの様子見ムードのなか、
NZドルが力関係上強い位置で推移した点が目立ったほか、
全体として資源国通貨、北米通貨がやや強めで、
欧州系通貨が弱いという傾向が見られましたね。

また今日は中国人民銀行が人民元の基準値を
対ドルで前日比小幅高に設定したこともあって、
先週の人民元リスクは緩み、NZドル、豪ドルともに
堅調な状態となっています。

このような中で今日は英消費者物価指数、生産者物価指数や、
トルコ中銀政策金利発表、米住宅着工件数、建設許可件数と、
そこそこのイベントが控えていますので、欧州勢参入後から
NY市場にかけての動きには特に注目したいところです。

ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
NZDが0.70%、CADが0.11%、USDが0.08%、AUDが0.02%、
CHFが-0.10%、EURが-0.23%、GBPが-0.30%となっていて
力関係は【NZD>CAD>USD>AUD>JPY>CHF>EUR>GBP】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【GBP>AUD>JPY>USD>CHF>CAD>EUR>NZD】でしたから
NZDやカナダが強い位置に変化し、ポンドが弱い位置に変化したこと、
豪ドル、ドルが強めの位置を、ユーロ、スイスが弱い位置を維持と、
変化したもの、そうでないものがしっかりわかれています。

続いて火曜11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると
昨日の動きを受けて欧州系通貨は弱いながらも下向き、
北米とオセアニアはフラットとなっています。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円が買われる展開に変化すれば、各通貨の短期は悪化し、
明確な下向きとなる通貨が出てきてショートのチャンスとなりますから、
力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

一方今後円が売られる展開となれば、各通貨の短期は改善し、
明確な上向きとなる通貨が出てきてロングのチャンスとなるため、
力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスクな状態に変わります。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので
短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを
リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2015/08/14

斉藤学さん

全体的に小動き、様子見ムードと予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【昨日の概要】
NYダウが-200ドル安超から-0.33ドル安と急速に下げ渋ったことを受け、
日経平均株価は+202円高の20595円と反発して引けました。

日本株の上昇により、ドル円も124.20円から一時124.63円の高値を付けましたが、
上値は重くその後は124.40円付近でのレンジ相場が続いています。

【昨日の結果】
・ダウ平均         17408.25(+5.74 +0.03%)
・CME日経平均先物      20595(大証終比:-35 -0.17%)
・NY金先物12月限(COMEX)  1115.60(-8.00 -0.71%)
・NY原油先物11月限(WTI)  42.23(-1.07 -2.47%)

【経済指標】

★★★★
21:30 (米) 7月小売売上高 [前月比:除自動車] 前回:-0.1%  予想:+0.4% 結果:+0.4%

★★★
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数     前回:27.0万件 予想:27.0万件 結果:27.4万件

【本日の戦略】 <米国株はほぼ横ばいだが、米利回りは上昇> 昨晩のNYダウは、+5ドル高とほぼ横ばいで引けました。 ドル円も124.40円前後でのレンジ相場が続いており、方向感がありません。 日本国内がお盆休み期間中ということもあって、東京時間は全体的に小動きと予想します。 ただ、米10年債利回りは2.191%へと上昇しており、ドル円の下値はしっかりサポート されるでしょう。とはいえ、21時30分に発表される米7月生産者物価指数が、前回+0.8%に対し 予想+0.5%と悪化予想になっているため、発表後にドル買いは一服するかもしれません。 <ユーロがやや上昇、原油安や中国情勢に注意> NY時間の序盤に一時株安ドル安が進んだことで、ユーロドルは1.1080から再び1.1100台半ばへ 上昇しました。ユーロ円も138.85円まで上昇しており、堅調な推移が続いています。 一方、原油安によりオセアニア通貨やカナダドルが下落しており、株式市場へも影響が 出てくるようであれば注意が必要でしょう。 材料難のポンドはレンジ相場が継続、方向感に欠けた値動きが続いています。 また、連日のように人民元引き下げを行っている中国情勢にも注目。中国経済の減速が 日本へも影響を及ぼすようであれば、今後の株や為替へも悪影響が出てきそうです。 【経済指標】 ★★★ 21:30 (米) 7月生産者物価指数 [コア:前年比]     前回:+0.8% 予想:+0.5% ★★★★ 23:00 (米) 8月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値  前回:93.1  予想:94.0 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>>ポンド豪ドル> 【注目通貨ペア】 ・ドル(利上げへの期待感)

2015/08/12

為替太郎さん

チャイナリスク再び。人民元の切り下げ発表でドル買い強まる。

中国関連で大きな動きが続いています。

この夏の中国経済は、為替市場の台風の目になっています。中国政府が人民元相場の
20年ぶりの実質的大幅切下げに踏み切ったことで、市場に大きなインパクトがありました。

中国政府の施策は、上海の株安に端を発した中国経済の先行き不安を解消するため、
通貨安による輸出てこ入れを狙ったものだと思われますが、これは図らずも中国政府がいかに
現状を深刻に考えているか証する面もあり、市場は中国経済の先行き不透明感が一層強まると
ともに、新興国の通貨切下げ合戦を招いてしまうのではないかとの懸念も広がっています。

これを受け、アジア通貨はドルに対して軒並み値を下げており、特に、ドルは、台湾ドル・
シンガポール・ドルといった新興国通貨、そしてオーストラリア・ドル等の資源国通貨に
対して、値上がりが目立っています。
こうなると、FRBによる年内利上げがコンセンサスで、通貨切り下げ競争と無縁のドルが、
ますます買われやすい状態です。

アジア通貨売りの動きは日本円も例外ではなく、ドル円も今日は125円を軸とする
水準までドル高に傾いてきました。

このところの動きは124円台半ばが軸でしたので、明らかに円安展開になっており、
また、テクニカル的にも比較的堅調なチャートになっているため、すぐに崩れそうな
雰囲気ではありません。

とはいえ、株式市場の下落によるリスクオフの効果も無視できない状況であり、それにより、
クロス円ではむしろ円高になっています。それゆえ、ここから先の推移は一様ではないでしょう。

ドル円でこれ以上ズルズル円安になる可能性は高くないとみます。

なお、これにより夏休みの夏枯れ相場で地味に上昇していたTOPIXは昨日、
10営業日ぶりの反落になりました。本格的なお盆休みを控えて調整が生ずるのは必至だったと
思いますので、むしろここまでもったことを、堅調さの表れと見るべきでしょう。

今日は、午後の中国の経済指標に注目しておきましょう。

14:30 中国7月鉱工業生産
14:30 中国7月小売売上高
15:45 仏6月経常収支
17:30 英7月失業保険申請件数
17:30 英7月失業率
18:00 ユーロ圏6月鉱工業生産 
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
27:00 米7月 月次財政収支

2015/08/11

ダメおやじさん

ポンド円の売り場探し!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日は欧州から米金利高、英金利高でドル円、ポンド円が上昇しドル円は124.78円まで上昇も、
NYではNY株価の上昇や原油など資源価格が上昇したため欧州通貨、資源国通貨買い、
円売り、ドル売りの動きでドル円は124.44円まで下げ124.56円で終りました。

ポンド円はポンドドル高も有り一時194.45円まで大きく上昇しました。
先週後半に大きく下げたのでショートカバーが出たようですね。
ユーロドルも株高、資源高に加え今週にでもギリシャ救済策に合意との観測で一時
1.1041まで上昇しました。

本日も特に重要指標はなく株価や資源価格動向を睨んだ展開となりそうです。

ドル円の125円、ポンド円が195円を越えて上に走るというのは考えてないので
昨日大きく反発したポンド円が本日も値を上げれば売り場探しと思っています。

194.70〜194.80円付近まで戻せば8月6日の195.25円越えストップでエントリーを考えています。
ユーロドルも上値は1.1060付近までとは思っています。

毎日、猛暑が続きますが睡眠を良く取り体調管理に気をつけて頑張ってください。

2015/08/10

しーさん

お盆休みウィーク

今年の本業での夏期休暇は13〜16日の4日間。海外の企業では学生と同じように30日以上
の休みがあるところをが多いのに、ますます休みが減っています。9月にはシルバーウィ
ークの5連休があるので、それを楽しみに暑い夏を乗り切ることにしたいですね。

先週金曜日の米雇用統計では、ほぼ予想通りの結果となりました。
指標発表前に謎の値動きで大きく動きましたが、何かリークがあったのでしょうか。
裏予想(?)では30万人を越える数字がでるかも知れないとの情報もありましたが、
そこまでの数字は出ないことが事前にわかって乱高下といったところなのかも知れません。

発表後は徐々にドル売りとなりましたが、FRBの9月利上げが徐々に確実視されており、
市場も織り込んできているため、ドル円の125円以上の上昇にはさらなる材料が必要にな
るのかも知れません。

ドル円は124円〜125円での推移と見て、124円前半から買って中盤から後半にかけて一旦
利食いを繰り返すトレードをしていきたいと思います。

ユーロドルについては1.1000を上値ラインとしてショート回転をさせていくために、
1.0900〜1.1000のレンジで売り回転させていきたいと思います。

指標イベントとしては本日はこれといったものは予定されていません。日をまたいで
午前1時過ぎにロックハート・アトランタ総裁の講演が予定されていますが、東京タイム〜
NYタイム序盤にかけては、短い時間足でのテクニカルメインでのトレードをしていきたい
と思います。

2015/08/07

ZEROさん

9月利上げあるか?米雇用統計に注目

6日は英国で金融政策とBOE四半期インフレレポートが発表されポンドに注目が
集まった1日でした。英ポンドは米ドルと並んで利上げ観測の双璧となっていたものの
「金利据え置き8対1」と利上げ主張が少なかったことに失望。
対円で195円台前半から193円台前半へ約2円急落をしています。

今晩は、9月FOMCで利上げ開始か見送りか注目が高まっている中で雇用統計が発表されます。
今回と次回の雇用統計が重要な判断基準になりそうです。

特に注目したいのは非農業部門雇用者数と時間当たり賃金です。

非農業部門雇用者数は事前予想が22.5万人増になっており、予想を上回ればドル買い、
下回ればドル売りで反応しそうです。
20万人を下回ると9月利上げへ印象がかなり悪いと言えます。

時間当たり賃金は+0.2%程度が最近のコンセンサスとなっており、
+0.2かそれ以上であれば好感されるでしょう。
前月のように伸びが無い(横ばい)だった場合にはかなり印象が悪いと言えます。

ドル円は米雇用統計が良ければ年初来高値125.86を目指す動き、
ユーロドルは急落するはずですが直近はユーロが下げにくくなっている印象で
ドル円のほうが素直な値動きになるかもしれません。

投資戦略としては非農業部門雇用者数を見て、短期的には動いた方向に
押し目買いや戻り売りをするのが良さそうです。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2015/08/06

とあるエンジニアKさん

静かな相場からの出口か、金利上昇を睨んだ相場

猛烈な暑さが続きます。東京は連日の35℃超え。太陽が本当に厳しく感じます。
そんな中で先日花火大会の最中に発生した電車の運休は我々横浜市民ばかりではなく、
多くの人達を混乱に陥れました。

なぜ花火大会の日に…というのが皆さんの頭のなかに浮かんだことでしょうし、私もその一人。
原因は究明中とのことですが、ヒューマンエラーの可能性も取り沙汰されており、
なんとかしてほしいところです。

【本日の指標】
 
本日は雇用統計を前日に控えて英国関連の指標が少々。

その中で特に政策金利の発表は、今の水準から利上げに対して賛成する委員が少なからず
いると見られ、実際に利上げの可能性は極めて低いものの、その声が聞かれることで
利上げ局面が現実的に近づいていることを示すことになると思われます。

利上げともなれば再びキャリートレードが取り沙汰され、ポンド円のように金利差を
狙っての買いを仕掛ける流れも考えられることでしょう。早急な値動きはないものの、
英国中央銀行がどのような方向性を持っているかには注目したいところです。

【本日の戦略】
 
8月の月初めということで、明日は雇用統計を迎えます。
雇用統計を睨んだ相場というのもありましょうが、ここのところ相場の動きが
単調化しており、クロス円はしっかりと頭を抑えられている状況。

ドル円は124円、ポンド円は195円と明確にラインが見え、なんどかこのラインを
突破しようとしていますが、毎回頭を抑えられているようです。
これは今週に限ったことではなく、ここ数週間のトレンドです。

日経平均株価も同様に頭を抑えられてこれ以上の上昇は難しい局面におり、
なんらかのきっかけを探す相場か。

本日の指標でも述べましたが、英国同様に注目されているのは米国の利上げ時期。
景気上昇局面が鮮明となっている今利上げの流れとなるのは明白であり、
ドルはまさに利上げ局面を睨んでの相場展開。

ダウ平均株価などの株式相場は春から3度の天井を迎えたものの、ここ最近は頭を抑えられる形。

一方で為替相場、昨日は久々に頭を抜け出す形でドル円は125円に迫る相場。利上げとなれば
その国の通貨が買われるのが明白であり、125円という越えがたい壁が超えられる時期か。

各種エコノミストの予想では年後半には130円に迫るというのが予想として取り沙汰
されていますが、実際にその水準にトライする局面が来ているのかもしれません。

一方でこれ以上の円安は日銀としても避けがたいところか。先月も雇用統計を前にしての
黒田総裁による口先介入があった事実もあり、なんらかの発言には注意が必要とされます。

テクニカルとファンダメンタルを両睨みした戦略が求められる最近の相場です。

2015/08/05

しましまさん

米アトランタ連銀総裁の発言受けドル買いの動き、ユーロ売られる

昨日はNY時間までは全体的に小幅な値動きでしたが、NY時間はロックハート
米アトランタ連銀総裁の「9月の利上げが適切な公算」との発言を受けドル買いが強まり、
ドル円は124.40円の高値を、ユーロドルは1.0879ドルの安値を付けました。
 
今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

18:00:欧州・6月小売売上高
21:15:米・7月ADP全国雇用者数
21:30:米・6月貿易収支
23:00:米・7月ISM非製造業景況指数
 
昨日のドル円は、東京・欧州時間は124円を挟んでの小動きでしたが、
NY午後に強い動きとなり124.40円まで上昇しました。

今日も堅調な動きとなると124円台後半〜125円付近まで上昇できるか見たいです。 
一方、軟調な流れとなると123円台後半〜中盤への下落が考えられます。     
 
昨日のユーロドルは、東京時間は1.0930ドル台〜1.0960ドル台で推移し欧州時間は
1.0980ドル台まで小幅上昇も、NY時間大幅下落し1.09ドルを割り込む動きとなりました。

今日も軟調な流れとなると1.08ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。
一方、反発の動きとなると1.09ドル台へ戻し1.09ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。

では、今日も頑張りましょう!

2015/08/04

為替見習さん

RBA政策金利・声明発表と原油価格動向に注目

昨日の為替相場は、全体的に高値安値、終値ベースともに
変動率が低めで推移しましたが、力関係では円、ドル、スイスが強く、
NZドルやカナダドルといった資源国通貨が弱めで推移するなど
弱いながらも「リスク回避型」に近い格好となりましたね。

また原油価格は45ドル台前半まで下落していますし、
50ドルを割ってからも下落が続いていることもあり、
中国経済の状況も考えるとまだ不安定な状況が続く見込み。

このような中で今日はRBA政策金利・声明発表が予定されており、
市場予想は金融政策の維持・政策金利も据え置きといった状況であるものの、
スティーブンスRBA総裁は、先月の講演時に「追加利下げの是非は議論の対象」
と述べていることもありますし、商品価格の下落が豪経済に影響していること、
さらに現状も過去最低レベルである2%という政策金利であることも考えると、
目先はなくとも年内利下げの可能性はあるだけに注目したいところです。

ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
USDが0.11%、CHFが-0.08%、AUDが-0.09%、GBPが-0.13%、
EURが-0.16%、NZDが-0.24%、CADが-0.43%となっていて
力関係は【USD>JPY>CHF>AUD>GBP>EUR>NZD>CAD】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【EUR>JPY>CHF>GBP>AUD>USD>NZD>CAD】でしたから
ドルが強い位置に変化し、ユーロが位置を落としたこと、
円、スイスが強い位置を維持し、オセアニア、カナダが
弱い位置を維持していることなどが見てとれます。

続いて火曜10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると
昨日の動きを受けてドル円と欧州系クロス円はフラット、
オセアニア、カナダは下向きとなっています。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円が買われる展開が加速すれば、各通貨の短期は悪化し、
明確な下向きとなる通貨が出てきてショートのチャンスとなりますから、
力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

一方今後円が売られる展開となれば、各通貨の短期は改善し、
明確な上向きとなる通貨が出てきてロングのチャンスとなるため、
力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスクな状態に変わります。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので
短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを
リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。