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[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア財務省は12日、12月8日に期間3ー7年の初の人民元建て国内債を発行すると明らかにした。
これにより中国へのエネルギーを売却した輸出業者や銀行が保有する膨大な人民元による投資が可能となる。
同省によると、ロシアのガスプロムバンク、ロシア貯蓄銀行、VTBキャピタルが組成する。
発行額は12月2日の募集終了後に決定する。市場関係者3人が先にロイターに明らかにしたところでは、最大4回、計4000億ルーブル(50億ドル)の発行を計画しているという。
同省によると、投資家は元とルーブルの両方で払い込みやクーポン受け取りが可能。
ロシアと中国の貿易額は昨年、過去最高の2450億ドルに達した。シルアノフ財務相は5月、中国との貿易の90%はルーブルと元建てで行われているとしたが、元の比率は明らかにしなかった。
人民元建て債は、欧米の制裁下にあるモスクワ証券取引所(MOEX)で発行、中国をはじめ外国人投資家の大半は投資ができない。
ロシアは、中国の投資家が西側の規制当局に認知されることなくロシアの資産にアクセスできるよう、両国の金融市場間をつなぐよう中国と交渉してきた。結果は今のところ出ていない。