エネルギー貯蔵、「ブームサイクル」突入も AI需要で=UBS
エネルギー貯蔵、「ブームサイクル」突入も AI需要で=UBS2025/11/12 20:17

Colleen Howe

[北京 12日 ロイター] - UBSセキュリティーズは、米国で人工知能(AI)データセンターの拡大に伴い電力需要が急増し、今後5年でエネルギー貯蔵が「ブームサイクル」に突入する可能性が高いとの見方を示した。

風力や太陽光など再生可能エネルギーの出力変動を補うため、エネルギー貯蔵の需要が高まるという。

同社のアナリストが12日の会見で明らかにした。

2026年の世界のエネルギー貯蔵需要は前年比40%増となる見込み。米国では再生可能エネルギーが今後5年間で唯一大幅に伸びる発電分野とされ、安定供給にはエネルギー貯蔵システムの導入拡大が不可欠との見方を示した。

中国メーカーは米国市場で20%のシェアを持ち、高収益市場の1つとなっているが、トランプ政権の「1つの大きく美しい法」に盛り込まれた中国企業の参入制限が最大のリスクになるという。

中東、中南米、アフリカ、東南アジアの新興市場では、エネルギー貯蔵需要の伸び率が30─50%超と、世界最速になる可能性があるという。