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情報BOX:「エプスタイン問題」とは何か、未公開文書巡りトランプ氏と支持層に亀裂も
2025/07/30 16:02

[29日 ロイター] - 性的人身売買で起訴され2019年に勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告の刑事事件の未公開資料を巡る問題が、トランプ米大統領を巻き込む政治的騒動に発展している。

エプスタイン元被告の事件や、騒動を受けてトランプ氏と支持者との間に生じている軋轢(あつれき)について、現時点までにわかっていることを以下にまとめた。

◎エプスタイン元被告とは

ブルックリン出身のエプスタイン元被告は高校の元数学教師で、のちにコンサルティング会社や資産管理会社を設立。富裕層や著名人と関係を築いたほか、政治家や王室とも交流があったことで知られている。

トランプ氏は1990ー2000年代初頭にかけてエプスタイン元被告と交流があった。

2021年に行われたエプスタイン元被告の協力者、ギレーヌ・マクスウェル受刑者の刑事裁判では、長年エプスタイン元被告のパイロットを務めたローレンス・ビソスキー氏が、トランプ氏がプライベートジェットに複数回搭乗したことがあると証言した。

裁判で証拠として提出された飛行記録の乗客リストには、1993-94年の間に少なくとも6回、トランプ氏の名前が記載されていた。トランプ氏はこの事件に関連して起訴されていない。

トランプ氏は24年1月9日、自身のソーシャルメディアに「私は一度もエプスタインの飛行機に乗ったことがない」と投稿している。

マクスウェル受刑者は21年、事件に関与したとして有罪判決を受け、禁錮20年が言い渡された。控訴審でも敗訴し、現在は米連邦最高裁への上訴を求める申し立てを行っている。

◎エプスタイン元被告の罪状は

元被告は08年にフロリダ州で売春の重罪を認め、禁錮13月の判決を受けて服役した。

19年には司法省が02-05年にニューヨークとフロリダで数十人の未成年女性に性的虐待を行ったとの容疑で、エプスタイン元被告を未成年者の性的人身売買の罪で起訴。元被告は無罪を主張した。

エプスタイン元被告は19年8月10日、マンハッタンの拘置所内で死亡した。66歳だった。検死の結果、自殺とみられている。

元被告は公判前に死亡した。

◎騒動を取り巻く「陰謀論」

エプスタイン元被告の交友関係は政財界の大物から文化的な著名人まで幅広く、他にも性的人身売買に関与していた人がいるのではないか、口封じのために殺害されたのではないか、といった陰謀論がささやかれている。

トランプ氏は複数のインタビューで、エプスタイン元被告の死が自殺ではなかったとする可能性を示唆した。24年の大統領選中には、FOXニュースの記者に当選したらエプスタイン事件の関連資料について機密を解除するか問われ「ああ、ああ、そうする」と答えている。

FOXニュースは2月、ボンディ司法長官に対し、エプスタイン元被告の「顧客情報」とする資料を公開する予定があるかどうか質問を投げかけた。ボンディ長官は「現在私の机の上にあり、検討中だ」と述べた。

司法省はその後、同月中に「機密解除の第一段階」と称して、既に公開されている飛行記録などの文書200ページを公開した。ボンディ長官は残りの資料についても間もなく公開するとした。

◎なぜ今、エプスタイン事件がニュースになっているのか

司法省は今月7日、エプスタイン元被告の死因は自殺であり、「顧客リスト」もないと結論づけるメモを公開した。

これを受け、富裕層や著名人らの情報を隠ぺいしていると主張するトランプ氏支持者らの反発を招いている。

トランプ氏は事態の収拾を図るため、自身の支持者らが「デマに騙されている」とトゥルース・ソーシャルに投稿し、ボンディ長官を擁護した。

◎今後、何が起きるのか

支持層の怒りが収まらない中、トランプ氏は17日、エプスタイン元被告の裁判に関する大陪審の記録を公開するようボンディ長官に要請したと明かした。

現在マンハッタンの連邦判事2人が司法省の要請を検討している。

司法省ナンバー2のトッド・ブランシュ氏は、エプスタイン事件に関与した可能性がある人々の情報を持っているかどうか確認すべく、マクスウェル受刑者と2日間にわたる面会を行った。

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