口座開設

マクロスコープ:高まる片山財務相続投論、関係者が「確定的」と語る背景
2026/08/24 11:54

Tamiyuki Kihara Yoshifumi Takemoto

[東京 24日 ロイター] - 高市早苗首相が9月中旬以降に踏み切る見通しの内閣改造に絡み、政府‌内で片山さつき財務相の続投論が高まっている。事情に精通する政府関係者はロイターの取材に、具体的な理由を挙げつつ続投が確定的だと言​い切った。財務相は「責任ある積極財政」の具体化に取り組む政権の要だ。高市氏が片山氏にそのポストを託し続ける背景や今後の見通しを、複数の関係者や専門家への取材から探る。

<日米当局の関係>

「財務相ポストは続投で決まりだ」。自民党関係者はロイターの取材にこう述べ​た。政府関係者も「確定的になったと言っていい」と同様の認識を示した。

関係者が理由に挙げるのは、片山氏のある「実績」だ。片山氏は7月31日、日米による円買いの協調介入を実行した。3日​後には両政府が足並みを揃えて談話を発表。片山氏は記者団の取材⁠に応じると「(日米当局間は)様々なことを緊密に連携し、G7(主要7カ国)を実りある方向へ持っていこうという意味では非常にうまくい‌っている」と、カウンターパートであるベセント米財務長官との密接な関係をアピールしてみせた。

また、高市首相が掲げる財政政策を念頭に、「(日本が)成長のボタンを押して押して押し続けることについて(米国から)非常に​高い評価をいただいている」と付け加えることも‌忘れなかった。

<高市首相の評価>

米国自身が中東情勢の悪化などに起因する金利上昇に苦しむ中、日米の⁠通貨当局は緊密な連携をとってきた。高市政権発足以降、片山、ベセント両氏はオンラインを含めて10回ほど対話を重ねた。三村淳財務官は協調介入を「日米通貨同盟の完成形」と表現。財務省関係者は「これまで大きな金融危機や災害など有事にのみ行ってきた協調介入が、平時で⁠も行われる時代に入るというこ‌とだ」と解説した。

日米両政府が米連邦準備制度の「外国・国際通貨当局(FIMA)向けレポ・ファシリティ」の活用⁠に触れたのも、こうした文脈の延長線上にある。

前出の政府関係者は、こうした経緯を念頭に「協調介入の実行を高市氏は非常に評価している」‌と明かし、「片山氏自身も続投を望んでいる」と語った。

内閣改造の見通しと、財務相などの人事について木原稔官房長官⁠は24日の記者会見で「内閣改造や閣僚人事は首相が決めることだ。この場で申し上げる立場にな⁠い」と述べるにとどめた。

<専門家‌が続投を求める理由>

片山氏の「実績」を専門家はどう見ているのか。

SBI証券チーフ債券ストラテジストの道家映二氏は、日米協調介入後に為替レ​ートが大きく円安に戻していることなどを念頭に「片山氏の仕事に特筆すべ‌きものがあるとは言えない」とする。一方、米側が日銀の利上げに賛成の立場を取ったり、消費減税に慎重な姿勢を示したりしていると報じられる点に言及。「米と​高市政権の政策がことごとく反対の流れにある中で、両者の間で上手に立ち回っているのは事実だ」と述べた。

片山氏が自民党の金融調査会長を務めた経験にも触れ、「特に金融市場との対話に積極的な姿勢は評価できる。マーケットとしては続投が望ましい」と語った。

野村総合研究⁠所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏は、仮に片山氏が交代となった場合、「円安・債券安に対する危機感がそれほど高くない人が後任となれば、歯止めが利かなくなるリスクがある」と指摘する。

片山氏が就任前、ロイターのインタビューで円安に懸念を示したことなどから「高市氏と考え方が100%一緒ということではないと思う」としつつ、「トランプ大統領に要所要所で進言して暴走を食い止めているベセント氏と立場が似ている」と分析。「高市政権で片山氏よりも財政再建派の人物が財務相に就く可能性は低いと見られる。その意味では続投が望まし​い」と語った。

(鬼原民幸、竹本能文 編集:橋本浩)

外為オンラインなら
ジャンル別ニュースも豊富!
このページのコンテンツは、リフィニティブから情報提供を受けています。 リフィニティブは、投資判断の参考となる情報提供を目的としており、投資勧誘を目的として提供するものではありません。 掲載されている情報の無断転用および再配信・再利用を固く禁じます。 情報の掲載に当たっては万全を期しておりますが、当社がその内容を保証するものではありません。 また、情報の内容は予告なく変更・訂正されることがあります。 掲載内容により生じた損害について、当社および情報提供者は一切の責任を負いません。 投資の最終決定は、お客さまご自身で判断されますようにお願いいたします。
外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の損失が発生するおそれもあります。外為オンラインFXでは、個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。(法人のお客様の場合は、当社が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額以上の委託証拠金が必要となります。為替リスク想定比率とは金融商品取引業に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。)くりっく365の取引に必要な証拠金額は、取引所が定める証拠金基準額で、個人のお客様の場合は、証拠金額の約25倍のお取引が可能です。(法人のお客様は、証拠金の額がリスクに応じて算定される方式であり、取引所が算定する証拠金基準額及び取引対象である為替の価格に応じて変動しますので、証拠金額のくりっく365取引金額に対する比率は、常に一定ではありません。)取引手数料は、外為オンラインFXでは、取引コースにより1000通貨コースが1ロットあたり片道0円~20円(税込)、1万通貨コースが1ロットあたり片道0円~200円(税込)となります。くりっく365では1ロットあたり片道0円~3,080円(税込)となります。(詳細は取引要綱詳細をご参照ください。)また、本取引に係る法定帳簿の書面による交付を申し出された場合のみ、書類作成送付手数料(1送付当り2,160円(税込))が必要となります。取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。当社は法令上要求される区分管理方法の信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するものではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様よりお預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始にあたり、契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて開始していただくようお願いいたします。商号:株式会社外為オンライン(金融商品取引業者)  登録番号:関東財務局長(金商)第276号加入協会:一般社団法人 金融先物取引業協会(会員番号1544)