Dawn Chmielewski Lisa Richwine
[ロサンゼルス 17日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックスは17日、第2・四半期の売上高について強気な見通しを示した。関税を巡る景気先行き不透明感で消費者の節約志向が強まる中でも、動画配信市場での優位性を追い風に業績に自信を見せた。
第1・四半期決算も市場予想を上回り、同社株は引け後の時間外取引で2.7%上昇した。年初来では9%上昇している。
第1・四半期の売上高は105億4000万ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想は105億2000万ドルだった。
希薄化後の1株利益は6.61ドルで、アナリスト予想の5.71ドルを上回った。
限定シリーズ「アドレセンス」やサスペンスドラマ「ゼロデイ」などのヒット作が寄与した。
ネットフリックスは2022年終盤に開始した低価格の広告付きサービスがけん引する形で世界で会員数が増え続けている。
同社によると、広告付きサービスが利用可能な国では同サービスが新規会員の55%を占めているという。
第2・四半期の売上高は110億4000万ドルに増加すると予想。アナリスト予想の109億ドルを上回った。
通期については「健全な会員数の増加、サブスクリプション価格の上昇、広告収入の倍増を想定し」、売上高見通しを435億─445億ドルに据え置いた。
ネットフリックスは1月、2024年第4・四半期に新規会員が1890万人と過去最多だったと発表したが、今回は売上高や利益など他の業績指標を重視するとして、会員数の開示を見送った。
アナリストはこの変更について、今後の会員数の伸び鈍化を示唆しているとみている。