ベッセント米財務長官との為替協議、「訪米機会を活用」と加藤財務相
ベッセント米財務長官との為替協議、「訪米機会を活用」と加藤財務相2025/04/22 09:09

Takaya Yamaguchi

[東京 22日 ロイター] - 加藤勝信財務相は22日、訪米機会を活用してベッセント米財務長官と為替を巡る課題を協議する考えを示した。世銀・国際通貨基金(IMF)春季会合に合わせた訪米で、了解を得たことも明らかにした。

同日午前の閣議後会見で語った。加藤財務相は「けさの閣議で世銀・IMF春会合、G20(20カ国・地域)などに出席するため、22日から26日の間、海外出張することについて了解を得た」と述べた。

世界経済の不確実性が高まる中、「各国の財務大臣などと関係構築を行いつつ、自由で開かれた多国間貿易体制の重要性を訴えるなど、世界経済、金融の諸課題に関する議論で、しっかり貢献していきたい」と抱負を語った。

現地での2国間会談については、米国を含め「引き続き調整中」とした。

そのうえで、加藤財務相は「日米間での為替の問題については、私とベッセント財務長官の間で緊密に協議していくことを確認している」と言及。訪米時には「こうした機会を活用して同長官と協議したいと考えている」と述べた。

協議の具体的内容に関しては「市場に憶測を招き、不測の影響を及ぼすおそれがあることからコメントは控える」と言及を避けた。