Stefanno Sulaiman Fransiska Nangoy
[ジャカルタ 2日 ロイター] - インドネシア統計局が2日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.95%上昇し、上昇率は8カ月ぶり高水準だった。金宝飾品、家賃、一部食料品の値上がりが寄与した。
インフレ率は3月の1.03%から加速し、ロイター調査のアナリスト予想(1.60%)を上回り、中央銀行の目標レンジ(1.5─3.5%)内に今年初めて回帰した。
4月の金宝飾品価格は前月比10.52%上昇し、上昇率は4年超高水準だった。インドネシアでは経済とルピア安への懸念から、金購入が急増している。
インフレ率は年初来、低水準で推移していたが、1月から2月にかけて適用された一部の電気料金の割引が主な要因だった。統計局によると、割引の影響は4月までに解消したもよう。
ダナモン銀行のエコノミスト、ホシアンナ・シトゥモラン氏は、週明け発表の第1・四半期国内総生産(GDP)統計で伸び率が5%を下回れば、中銀は利下げに向かう可能性があると指摘した。