Kentaro Okasaka
[東京 9日 ロイター] - 富士石油は9日、袖ケ浦製油所(千葉県袖ケ浦市)で計画していた持続可能な航空燃料(SAF)生産を目的とするバイオ燃料製造事業の検討を中止すると発表した。製造プラントの建設費が想定をはるかに超える金額となったことなどが要因という。
同社は2023年5月に同事業の検討を公表。製造プラント建設に向けた基本設計や、サプライチェーン構築に関する検討を進めていたが、最終的に事業性に欠くと判断した。
SAFは二酸化炭素(CO2)の排出量を従来燃料より大幅に削減した代替燃料。同社の基本設計では、年間約18万キロリットルのSAF製造と2027年度の供給開始を想定していた。