Miho Uranaka
[東京 15日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)とソフトバンクは15日、デジタル分野で提携すると発表した。SMFGの総合金融サービス「Olive(オリーブ)」とソフトバンクのスマホ決済アプリの「PayPay(ペイペイ)」をつなげ利便性を高める。
SMFG傘下の三井住友カードを通じてソフトバンクと包括提携を結んだ上で、オリーブとペイペイを連携させる。Visaの加盟店でオリーブを使って決済する際、従来のクレジットカード、デビットカード、ポイント払いに加えて、新たにペイペイ残高を支払い手段として選択できるようになり、利用者がペイペイを選ぶ場面が増えることが期待される。
三井住友カードの決済データとソフトバンクの人流統計データを組み合わせ新たな顧客分析ツールの提供のほか、生成人工知能(AI)を活用した協業についても検討を進める。
SMFGは、「金利ある世界」への回帰で預金の重要性が高まる中、決済性資金の獲得に注力している。4月には、中小企業向けに銀行口座・決済・ファイナンスをワンストップで提供するプラットフォームの立ち上げを発表。オリーブについても、サービスや機能の強化を進める方針だ。