[クアラルンプール 16日 ロイター] - マレーシアの第1・四半期GDP(国内総生産)伸び率は前年同期比4.4%となり、昨年第4・四半期改定値(4.9%)から鈍化した。中央銀行は貿易摩擦が消費・投資活動に影響を及ぼしているとして、見通しを下方修正する。
第1・四半期成長率は政府予測通りだったが、ロイター調査によるエコノミスト予想(4.5%)を下回った。
中銀は良好な労働市場環境と政策支援の下で家計支出が持続的に伸びているほか、投資は着実に増え、輸出も引き続き拡大していると指摘。ラシード総裁は記者会見で「成長は石油・ガス生産減少、自動車販売・生産正常化の影響を受けた」と述べた。
第1・四半期GDPは季節調整済みの前四半期比では0.7%増。昨年第4・四半期は0.2%減だった。
ラシード総裁は今年の成長率が予測レンジ(4.5─5.5%)を若干下回る見込みだと述べ、向こう1─2カ月以内に新たな予測値が発表されるとした。