独外相、トランプ関税「誰にも資さず」 EUの対米交渉支持継続
独外相、トランプ関税「誰にも資さず」 EUの対米交渉支持継続2025/05/24 00:35

[23日 ロイター] - ドイツのワデフル外相は23日、トランプ米大統領による欧州連合(EU)への関税引き上げの脅威は誰の役にも立たないとの認識を示した。同時に、ドイツはEUの米国との交渉を今後も支持すると表明した。

ワデフル外相はベルリンでインドのジャイシャンカル外相とともに記者会見を行い、EUの執行機関である欧州委員会は米国市場へのアクセス維持を全面的に支持していると改めて強調。

その上で「(米政権の)関税措置は誰の役にも立たない。両市場の経済発展に悪影響を及ぼすだけだ」と指摘した。さらに、今後も交渉を継続し、欧州と欧州市場を守りつつ、米国への説得力を発揮したいとの意向を示した。

トランプ大統領は23日、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課すことを勧告すると自身のソーシャルメディアに投稿し、EUとの貿易交渉が難航していると指摘した。