Yoshifumi Takemoto
[東京 27日 ロイター] - 石破茂首相と公明党の斉藤鉄夫代表、立憲民主党の野田佳彦代表は27日、年金制度改革の関連法案を巡り会談し、基礎年金の底上げ措置を盛り込む修正を行うことで正式合意した。
修正案は、次回2029年の財政検証で基礎年金の将来の給付低下が見込まれる場合に底上げ措置を講じ、厚生年金の水準が一時的に下がることの影響も緩和する。
3党は実務者レベルで26日、基礎年金の底上げ措置を法案の付則に盛り込む修正協議で大筋合意していた。
基礎年金の底上げ策は厚生年金の積立金を活用し基礎年金の給付水準を引き上げる措置で、政府は当初、法案に盛り込む方針だったが、厚生年金の給付が一時的に下がることに自民党内から懸念の声が上がり削除された。しかし、野田立憲代表が「あんこのないアンパン」(21日の党首討論)と批判するなど野党が反発し、法案への記載が復活した。