ECB、金融緩和の副作用学んだ=デギンドス副総裁
ECB、金融緩和の副作用学んだ=デギンドス副総裁2025/06/16 15:24

Francesco Canepa Balazs Koranyi

[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁はロイターとのインタビューに応じ、ECBは量的緩和について教訓を得たと発言、今後は金融緩和の副作用にこれまで以上に配慮すると述べた。

ECBは現在、長期戦略や、量的緩和・マイナス金利といった政策ツールの見直しを進めている。

副総裁は過去に使用された「全ての政策手段」が今後もECBの政策手段として残るだろうと指摘。その上で、ECBはそうした手段の欠点についても理解を深めていると述べた。

「副作用について非常に多くのことを学んだ。金融の安定という点にこれまで以上に配慮することになる」とし「例えば、量的緩和は新しい政策手段だった」と語った。

また「政策手段を使い始めるよりも、打ち切る方がはるかに難しいケースがあること」も学んだと発言した。

ECBは2021年以来初となる戦略見直しの結果を初夏に公表する予定だ。