[チューリヒ １６日 ロイター] - スイス経済省経済事務局（ＳＥＣＯ）は１６日、２０２５年と２６年の経済成長予測を下方修正した。貿易戦争を巡る不透明感が背景。

２５年の見通しは３月時点の予測である１．４％から１．３％に、２６年は１．６％から１．２％にそれぞれ下方修正された。輸出が減少する見通し。いずれもスポーツイベントの影響を調整した予測。

過去の平均成長率１．８％を下回っている。

ＳＥＣＯは「国際貿易と経済政策に関する不確実性は依然として高く、世界経済とスイス経済の見通しに影響している」と表明。

年初の国内経済は、米関税の導入を控えた駆け込み輸出などで好調だったが「年内の業績は大幅に弱まる見通しだ」としている。

ＫＯＦスイス経済研究所も２６年の経済成長予測を前回の１．９％から１．５％に引き下げた。