[ミラノ 17日 ロイター] - イタリア高級自動車メーカーのフェラーリは、電気自動車(EV)の新モデル第2弾の市場投入時期を2026年から28年以降に延期した。高機能の高価格帯EVの需要が乏しいため。関係者2人がロイターに明らかにした。
フェラーリは19年からハイブリッドモデルを販売。初のEVを今年10月に披露し、最初の納車は26年10月になる見通し。
スポーツ車のEV版への需要が乏しいことに加え、自動車メーカーにとってはEV用電池が重すぎることやエンジン車に比べて持続力が足りないことが課題となっている。
非公表の社内計画でフェラーリは、26年末ごろのEV第2弾投入を想定。ただ、現時点では28年以降になる見通し。
他のスポーツ車メーカーも、消費者の関心の低さを理由にEV開発を延期・縮小している。 ランボルギーニは昨年12月、同社初のEVを28年ではなく29年に投入すると表明。ポルシェも一部の電動モデルの販売が振るわない中で、EV計画を縮小した。