[オスロ 19日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は19日、政策金利を0.25ベーシスポイント(bp)引き下げ4.25%にすると発表した。利下げは5年ぶりで、多くのアナリストの予想に反する結果となった。
中銀は声明で「経済見通しは不透明だが、経済がおおむね現在の予想に沿って推移すれば、政策金利は2025年中にさらに引き下げられるだろう」との見解を示した。
ノルウェークローネは中銀の発表直前には1ユーロ=11.48クローネだったが、0805GMT(日本時間午後5時05分)までに11.55クローネまで下落した。
26人のエコノミストを対象に11─16日に実施された調査では、23人が現状維持を予想した一方、利下げを予想したのは3人にとどまった。
中銀のバーチェ総裁は声明で「3月の金融政策会合以降インフレ率が低下しており、来年のインフレ見通しはこれまでの予想よりも低い水準を示している」と指摘した。
「政策金利を慎重に正常化することで、経済を必要以上に圧迫することなくインフレを目標値に戻す道が開けるだろう」と述べた。