[ミラノ 1日 ロイター] - イタリア高級自動車メーカーのフェラーリは1日、新型クーペ「アマルフィ」を公開した。価格は24万ユーロ(28万1000ドル)からで、納車は欧州を手始めに2026年第1・四半期に始まる予定だ。米顧客への納車は3─6カ月後の見込みで、トランプ米大統領による輸入関税引き上げの影響で価格がより高くなる。
今月2日に受注を開始する。ディーラーには既に多くの顧客から関心が寄せられているという。
排気量3.85リットルのV型8気筒エンジン搭載のアマルフィは、エントリーセグメントで成功を収めた19年型モデル「ローマ」を改良した後継車となる。同社は2カ月ほど前に「296スペチアーレ」のハイブリッド車とコンバーチブル版を披露したばかり。
フェラーリ初の電気自動車(EV)は今年10月から来年春にかけて世界初公開モデルを3段階で発表する。ただ、関係者がロイターに語ったところによると、高性能の高級EVに対する需要が大幅に不足しているため、より広い販売を目指す第2弾のEVモデルは28年まで登場しないという。
エンリコ・ガリエラ最高マーケティング・商業責任者は、アマルフィについて高性能、テクノロジー、走る喜びという点で真のフェラーリスポーツカーであると同時に「非常にエレガントな魂」も持っていると売り込んだ。最高出力は640馬力で、最高速度は時速320キロに達する。