[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、コカ・コーラが米国内の飲料にサトウキビ糖を使用することに同意したと明らかにした。
自身の交流サイト(SNS)で「私はコカ・コーラと米国の『コーク』に『本物のサトウキビ糖』を使用することについて話してきたが、彼らはそうすることに同意した。コカ・コーラで権限のある全ての人に感謝したい」と述べた。
コカ・コーラの広報担当者は、近いうちに新しい商品の詳細をシェアする予定だとした上で、自社製品に対するトランプ氏の熱意に感謝していると語った。
米国市場向けに製造されるコカ・コーラは通常、コーンシロップで甘みをつけているが、他のいくつかの国ではサトウキビ糖を使っている。
トランプ政権のイニシアチブ「米国を再び健康に(MAHA)」は、人工着色料のような成分を除去するよう食品会社に製法の変更を迫っている。
医学の専門家は食事における砂糖摂取制限を推奨しているが、サトウキビ糖と高フルクトース・コーンシロップの間に有意な違いを認めていない。
米中西部に集中するトウモロコシ生産者は長年、ワシントンの議員らに大きな影響力を行使してきた。大統領の地元フロリダ州は全米一のサトウキビ生産地だ。
トウモロコシ精製業者協会のプレジデント、ジョン・ボーディ氏は「高フルクトース・コーンシロップをサトウキビ糖に置き換えることは理にかなっていない。何千もの米食品製造業の雇用を奪い、農家収入を減少させ、外国産砂糖の輸入を増加させる」と述べた。