Emily Rose
[エルサレム 2日 ロイター] - イスラエルを訪問中の米国のウィットコフ中東担当特使は2日、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の家族に対し、パレスチナ自治区ガザの戦闘を事実上終結させる計画をイスラエル政府と協力して策定していると述べた。
ロイターが入手した会議の録音によると、ウィットコフ氏は「われわれはイスラエル政府、ネタニヤフ首相と共同で、ガザ再建に向けた非常に優れた計画を策定している。それは事実上、戦争の終結を意味する」と発言。また、戦争終結に向け、ハマスが武装解除する用意があると述べた。
これに対し、ハマスは「エルサレムを首都とする独立した完全な主権を持つパレスチナ国家」が樹立されない限り「武装抵抗」を放棄しないと表明。やせ細ったイスラエル人の人質を映した映像を2日連続で公開した。人質は穴を掘っており、映像の中で自分の墓を掘っていると語った。
ウィットコフ氏は1日、ガザを訪問し、米国が支援する「ガザ人道財団(GHF)」の施設を視察。「今回の訪問の目的は、トランプ大統領に人道的な状況を明確に理解してもらい、ガザの人々に食料や医療品を搬入する計画の策定を支援することだ」と語った。