ポルトガルでケーブルカー脱線、外国人含む15人死亡 観光客に人気
ポルトガルでケーブルカー脱線、外国人含む15人死亡 観光客に人気2025/09/04 09:01

Andrei Khalip Sergio Goncalves

[リスボン 3日 ロイター] - ポルトガルの首都リスボンで3日、観光客に人気のケーブルカーが脱線し、少なくとも15人が死亡、18人が負傷した。負傷者のうち5人は重傷。救急当局が明らかにした。

犠牲者の身元や国籍は不明だが、死者には外国人も含まれるという。

現場の映像には、リスボンの急斜面を上り下りするケーブルカーが大きく損傷し、救急隊員ががれきの中から人々を救出する様子が映っている。

レベロデソウザ大統領は声明で、悲劇的な事故に遺憾の意を示すとともに、当局に早期の原因究明を求めた。検察は正式に捜査を開始すると発表した。

事故が起きたのは市営公共交通機関カリスが運営するケーブルカー3路線の一つで、1885年に開通。観光客だけでなく地元住民も利用している。

カリスは声明で、月次や週次のメンテナンスのほか、毎日の点検など「全てのメンテナンス手順が実施された」と述べた。

市によれば、同路線は年間約300万人が乗車している。

ポルトガル、特にリスボンは過去10年間、観光ブームで夏季には人気のダウンタウンに多くの観光客が集まる。