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[ロンドン 29日 ロイター] - イランが世界規模で活動する軍の秘密機関網をつくり、米国の海上封鎖と欧米の制裁をかいくぐって、2025年1月から今年6月に少なくとも20億ドル相当の軍事装備品や爆発物、大型トラックを輸入していたことが、ロイターの調査で分かった。輸入データによると、トヨタ自動車の車両も含まれている。トヨタは関与を否定している。
ロイターの調査によると、国防省を意味する「MOD」を冠した名称の背後には、強大な金融・軍事機構を形成する5000以上の機関が隠されている。
輸出入データを集約するプラットフォーム「インポートジーニアス」が提供した記録によると、「MOD346428」という機関が、25年1月から26年6月までに23億ドル相当の軍事装備品を輸入していた。
輸入データによると、MOD346428はトヨタの「ハイラックス」と「ランドクルーザー」数千台を輸入。25年1月には、「タンドラ」4台を輸入した。
タンドラは、イランのイスラム革命防衛隊がドローンの運搬に使用している。ハイラックスとランドクルーザーは、イスラム革命防衛隊やその傘下勢力が荷台に重機関銃を搭載するよう改造したもようだ。今年初め、イランでの抗議活動の動画には、北部トネカボンの街頭を走るランドクルーザーの車列に乗った機関銃を構える治安部隊が映っている。
トヨタの広報担当者は、同社はイランでいかなる事業も行っていないと説明し、「ロイターが報じた購入に関与しておらず、そういう話を把握もしていない」とした。
日本の経済産業省は、ロイターの調査の具体的な内容についてはコメントできないとした上で、安全保障に関連する貨物に対して厳格な管理を維持していると説明した。
企業や政府顧客向けにテロリスクや資金調達に関するデータを収集・分析する240アナリティクスのシニアアナリスト、ノーム・ビンストック氏は「これらの番号付き機関は、イランのグローバルな制裁回避ネットワークを支える『配管』であり、それ以上の存在だ。これら機関を通過する資金の額は驚異的だ」と述べた。