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くりっく365の外為オンラインHOME > マーケット情報 > FX 実戦チャート術 > 第18回 急騰相場における平均足、バンドウォーク、RCI

個人投資家は急騰相場で焦って利益確定や逆張りしてしまいがち

昨年末の急速な円安トレンドは、久々に訪れたFXのビッグチャンスといえました。「米ドル/円」は2年近く上昇を阻む壁だった高値85円台をブレイクし、「ユーロ/円」はそれ以上の上昇スピードで、一気に116円近くまで底値からのV字反転を達成しました。
しかし、外貨があまりにも急上昇している局面では、いかにトレンドが明白でも高値づかみが怖いものです。なかには「さすがに上昇が急だから売りで勝負」と逆張りして、痛い目にあった投資家もいるはず。

為替変動が激しいときは「FXの稼ぎどき」ともいえるだけに、急激な上昇にどう対処していくかが非常に重要になってくるわけです。
しかし、個人投資家は急騰相場が苦手といっても過言ではありません。外貨急騰の際の個人投資家のもっとも一般的な投資行動は、「上がったから買おう」ではなく、「上がったから利益確定してしまおう」というものです。

それは、個人投資家の売買動向がわかる外為オンライン独自の「ディールスコープ」を見ても明らか。

図1:米ドル/円の推移とディールスコープ

図1は、昨年11月14日に野田前民主党政権が解散総選挙を表明したあとの「米ドル/円」の外為オンラインにおけるポジション動向です。この間、為替相場は、政権奪取が確実視された安倍普三自民党総裁のインフレ・ターゲット論や日銀法改正の意向を受けて、急激な円安トレンドが進みました。

しかし、それと逆行するかのように、個人投資家の米ドルの買いポジションは急減し、売りポジションは微増しています。

11月14日の解散表明から12月末の推移で見ると、買いポジションは15.5億ドルから10.1億ドルまで減少。売りポジションは5.1億ドルから6.3億ドルに増加。個人投資家が「米ドル/円」の買いポジションの利益確定を急ぎすぎてしまった動向のほか、一部の人は逆張りの新規売りで失敗してしまった状況が如実に見てとれます。

では、こうした売り急ぎや逆張りを防ぎ急騰相場にうまく乗り、利益確定を急がない方法はないものでしょうか?

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初心者でも超簡単な売買シグナルで利益を伸ばせる平均足

焦らずじっくりトレンドに乗る方法として有効なものに「平均足チャート」があります。通常のローソク足と違って、平均足は

●始値=「前の足の始値+終値」÷2
●終値=「現在の足の始値+高値+安値+終値(現在値)」÷4

で計算されています。上ヒゲ=高値、下ヒゲ=安値はローソク足と同じです。

図2:米ドル/円の平均足チャート

図2は個人投資家が売り急いだ昨年末の「米ドル/円」相場を平均足チャートで示したものです。
平均足チャートのいいところは、足のなかに移動平均線的な考え方が取り入れられているので、為替レートのトレンドが一目でわかる点にあります。

平均足が陰線から陽線に変われば買い、陽線から陰線に変われば売りと売買判断も非常に単純で、FX初心者の方でも難しいことは何も考えずに、すぐ使える点も大きな魅力といえるでしょう。
図2を見れば、たとえ相場がどんなに急騰を続けていても、平均足が陽線のときは利益確定はせずにホールドすることで「利を伸ばす」ことができます。

衆議院選挙で安倍自民党が大勝した直後の12月17日は、ローソク足チャートでは前週から大きく窓をあけて上昇したあと急落して、陰線を形成しています。
しかし、平均足では大陽線になっており、「まだ売りどきではない」というシグナルを発しています。平均足が陰転しないかぎり、新規売りも考えられないので、トレンドに逆らった無用な逆張りで損失をこうむるリスクも防ぐことができるのです。

経済学の行動ファイナンスで解明されているように、人間は「すでに得た利益を失うことを怖れる傾向が非常に強い」生きものです。そのため、急騰相場で利益が出ると、焦りや不安に駆られて、根拠もないまま利益確定してしまいがちです。
しかし、平均足を見れば、「陽線が連続している間は焦らずホールド」ということが一目瞭然でわかるので、どんな急騰相場においても安心して利益を伸ばすことができるのです。

FXで勝つための極意は、「大損しないこと」ですが、同時に「利益をなるべく伸ばすこと」も大切です。初心者にも使いやすく、見方も非常に簡単な平均足チャートは大きな武器といえるでしょう。

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ボリンジャーバンドを順張りで使うためのバンドウォーク戦略

次に、相場急騰時の順張りツールとして紹介したいのは、「ボリンジャーバンドのバンドウォーク」です。
ボリンジャーバンドは統計学の標準偏差の理論を使い、為替レートが推移する価格帯を、確率68%の±1σ、確率96%の±2σ、確率99%の±3σといったバンドで示すツールです。

「確率」という言葉が使われているため、「+2σを越えるような上昇の確率はたったの4%だから、そろそろ売りだ」という逆張りで使われることが多い指標です。しかし、その″確率″はあくまで現在までの値動きをもとにしたもので、未来の値動きを予測したものではありません。 指標を開発したジョン・ボリンジャー氏が述べているように、ボリンジャーバンドは順張りで使うべき指標といえるのです。

その方法は、まず、バンドの幅が拡大しているか(「エクスパンション」)、縮小しているか(「スクイーズ」)で相場状況を把握。 エクスパンション=相場急変動が起こっているときは、主に順張りで取引。為替レートが±2σと±1σ(もしくは±3σと±2σ)の間をいったりきたりする「バンドウォーク」を狙って、±1σで新規売買してバンドウォークが続く限りホールドといった取引手法が有効、というものです。

図3:ボリンジャーバンドとバンドウォーク

図3は、昨年末の「豪ドル/円」の1時間足チャートですが、ボリンジャーバンドがエクスパンションを始めてから、為替レートが+2σ越えと+1σまでの戻しを繰り返して上昇を続けている様子がわかります。

この場合、バンドのエクスパンションと2σ越えが続いた段階でバンドウォークが始まったと判断して、+1σ地点で買い、その後、為替レートが明確に+1σ割れしない限り、ホールドという取引戦略で儲けることができました。
一方向に動く強い相場では、かならずボリンジャーバンドの幅がエクスパンションしているので、順張りトレードの絶対条件は「ボリンジャーバンドがエクスパンションしていること」になります。バンド幅がスクイーズして狭くなってきたら、取引は終了します。

強い為替変動が起きているさなかに的確なエントリータイミングを教えてくれる指標は、ほかにはあまり見当たりません。ボリンジャーバンドのバンドウォーク戦略を使えば、昨年末のような急騰相場に置き去りにされることなく、取引チャンスを見つけることができたのです。

相場の上がり過ぎ・下がり過ぎを示す「オシレーター系」でありながら、トレンドの状態も教えてくれる「RCI(順位相関係数)」も強いトレンドに乗った取引をするのに便利な指標です。 RCIは時間軸で並べた為替レートの値に順位をつけて、その順位のなかで現在値がどこに位置するかを示したものです。

図4:RCI(順位相関係数)の計算式

ボリンジャーバンド同様に、統計学的な手法を使った指標ですが、時間軸のなかでのバラツキ具合を見ているので、トレンド系指標としても使うことができるのです。計算方法は図4に示しましたが、

  • ★RCIが+80%以上なら強い上昇トレンド。-80%以下なら強い下降トレンド。
  • ★RCIの+80%近辺からの下落で売り、-80%近テクニカル講座辺からの上昇で買い。
  • ★実際は長期、中期、短期のRCIを組み合わせ、長期RCIでトレンド=売買の方向性を判断。
    中期、短期のRCIの上下動やクロスで売買。

といった見方が一般的です。

図5:上昇相場におけるRCI(順位相関係数)

図5は、昨年末の「ユーロ/円」の1時間足チャートです。
チャート後半からきれいな上昇トレンドが続いていますが、まずは、長期の52時間RCIを越えて、中期26時間RCIが売られ過ぎゾーンでゴールデンクロスしたところで買いエントリー。 あとは、長期の52時間RCIが+80%超に張りつき、強い上昇トレンドが続いている間はホールド。長期RCIを見ることでトレンドの強さを確認できるので、上昇が続いているのに怖くなって利益確定したり、逆張りの売りを仕掛けたりするミスを防ぐことができます。

さらに、中長期のRCIが+80%超という強い上昇トレンドのなかで、短期の9時間RCIが下落から上昇に転じた瞬間は格好の押し目買いポイント。買い増しや新規参入のチャンスです。

複数の時間軸のRCIを見ることで、強いトレンド相場における微妙な強弱の変化を見つけて売買できるのがRCIの強みといえるのです。

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利益を最大限伸ばしたいなら注文は「トレーリング・ストップ」で

ここまで急騰相場で勝つためのチャート指標を見てきましたが、注文方法に工夫することも重要です。
利益が出ているときには、売りの決済注文を上昇に合わせて引き上げていく「トレーリング・ストップ」という注文方法が有効です。

買いの場合は、「ここまで下がったら売り決済」という逆指値(ストップ)注文を入れ、その注文レートを徐々に引き上げていきます。決済注文を入れる価格帯は直近につけた安値を目安にしたり、中長期の移動平均線が位置する価格帯を使います。

図6:トレーリングストップで利益を伸ばす

図6は昨年末の「豪ドル/円」の日足チャートに5日・20日移動平均線を描画したものです。期間中、「豪ドル/円」は1豪ドル80円から89円まで上昇していますが、「1ドル85円に到達したら売り決済」といった通常の指値注文では、85円以上の上昇に乗りそこねてしまいます。

そこで、20日移動平均線が推移する価格帯をメドに、売りの逆指値注文を徐々に引き上げていくことで、なるべく利益を伸ばそうとするのが「トレーリング(あとを追いかける)・ストップ(逆指値)」注文の考え方です。
いちいち逆指値を引き上げるのが面倒という方には、注文形式を「トレール」にする方法もあります。図6に外為オンラインの注文画面を表示していますが、トレール注文の場合は、決まった為替レートではなく、「トレール幅」の欄にpips数を入力するかたちになります。

このpips数は、「現時点の最高値から何pips下がったら売り」という意味になります。高値が更新されると自動的に注文レートも引き上げられるので、いちいち再入力する手間を省くことができます。
たとえば、1豪ドル85円50銭が直近の最高値のときに「売り・トレール幅50pips」であれば、1豪ドル85円を下回ったときに売りの決済注文が発注されます。

あまりpips数を狭くしすぎると、上昇過程の小反落ですぐに決済されてしまう欠点はありますが、強い上昇トレンドのときは、自動的に利益を伸ばせる最適な注文方法といえるので、みなさんもぜひ使ってみましょう。

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