兵ブロガーバックナンバー(2010年12月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2010年12月

2010/12/29

とあるエンジニアKさん

年末もボラティリティが高い相場が続く

本日(12/29)は、とあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。

12月も残すとこすところあと2日。
当たり前ですが、2010年もあと残すところ2日となりました。
今年1年間ありましたが、忙しいながらも大変充実した良い一年間でした。

相場を振り返るのならば、今年一年間は記録的な円高で終わった一年間。
夏頃、毎日のように「歴史的」と繰り返して円高が報道されていたのが思い出されます。
その頃ドル円は歴史を塗り替え、70円台に突入するとの予想が市中に溢れましたが、
相場が落ち着きを取り戻すと共にその声は小さくなっていきました。

このドル円が80円台という異常事態は今でも続き、
ここ数日で再びサポートラインにトライしようとしております。
よっぽどの追い風が吹かない限りはこの80円の床を崩すことはできないでしょうが、
それでも条件さえ合致すればわからないのが相場です。

来年もしっかりと情報を得、一定の利益確保を目指して相場に取り組みたいと思います。

良いお年をお迎えください。

【本日の注目指標策】
本日の指標発表はなきに等しい一日です。
突発的に相場を動かすニュースのみご注意ください。

【本日の戦略】
普段ならばこの時期はさほど動きが激しくない相場。
いわゆる年末相場でありますが、今年はそうでもないようです。
昨日はドル円の下落を初め、ポン円、ユーロ円などの円高が発生。
大きく下ヒゲを残して一日の相場を終えました。
一方で強かったのが豪ドル、ニュージーランドドル。
対円でほとんど値動きがない相場でした。

相場参加者が少ない場合、拮抗しているとほとんど動かないのが一般的ですが、
仮に片方に傾いた場合は一気に傾く事があるということを見せつけた相場です。

今回の円高の原因は仕掛けによるものではなく、
年末要因による実需筋の円買いによるものとされており、
それに少ない参加者が乗った形でドル円の81円台突入があった模様。
ビッグニュースがない限りはこれ以上動くことは難しいと思われます。

さて本日、各国相場は開いているもののやはり年末相場感があるのですが、
ここ最近のボラティリティ上昇を考えると念のために警戒したい相場。
特に英国やカナダは4日間のクリスマスウィーク休場明けであり、
年末に向けたポジション整理からも多少の値動きは期待されるでしょう。

2010/12/28

しましまさん

閑散相場で方向掴みづらい流れ続く

昨日は、市場オープン後は25日の中国の利上げによりリスク回避の
動きとなりましたが、その流れは長くは続きませんでした。
その後はロンドン市場が休場ということもあり、全体的に動意薄く方向
掴みづらい流れとなりました。 

本日予定されている注目材料は以下のとおりです。

23:00:米・10月S&P/ケース・シラー住宅価格指数
24:00:米・12月消費者信頼感指数
 
米・10月S&P/ケース・シラー住宅価格指数は予想前年比-0.18%、
米・12月消費者信頼感指数は予想56.4となっています。
また、今日は5年債350億ドルの米国債入札が予定されており、
入札を受けての米長期金利の動向にも注意しておきたいです。
今日もロンドン市場、ウェリントン、シドニー、トロント市場は休場です。

昨日のドル円は82.76円でオープンし、82円台後半の狭いレンジを
方向感なく推移しました。
ドル円は動きが少ないながらも上値・下値とも切り下げており、
今日も軟調に推移すると82.50円〜11月1日の安値80.23円から12月15日の
高値84.51円までの上昇の半値戻し82.37円・7日の安値82.33円付近までの
下落を考えておきたいです。
一方、ドル円が堅調に推移すれば、まず83円台にしっかり乗せ、
50日線の走る83.27円〜83.50円まで戻せるかを見ていきたいです。
 
 ユーロドルは昨日1.3114ドルでオープンしたもののその1時間後には
1.3071ドルまで下落、しかしそれからまた反発し1.3150ドル中心の
小動きとなりました。
今日は先ほどから1.32ドルを越える上昇となっており形が
良くなってきていますが、今日もユーロが強い動きとなれば、
1.32ドルをサポートに1.33ドル〜50日線・200日線が位置する1.33ドル台半ばを
目指し上昇となるでしょうか。
一方、再び軟調推移となれば、今までと同様1.31〜1.30ドル台後半では
支えられるかを慎重に見たいです。
 
もう今年も残すところ4日となりました。皆様には今年も大変お世話になりました。
どうぞよいお年をお迎えください!

2010/12/27

為替見習さん

休場が多く閑散とする中での急変動に要注意

今日は朝のオープン時に少し窓が開いてスタートした後は
全体的に円、ドル、スイスが少し強めで推移していますが
多くの市場が休場であることや年末で市場参加者も少ないため
全体的な変動率は低く、テクニカル面の変化はほぼありません。

金曜NY終値時点から10時までの対円変動率を見てみると
CHFが0.12%、USDが0.07%、EURが-0.04%、CADが-0.09%、
GBPが-0.18%、NZDが-0.27%、AUDが-0.34%となっていて
力関係は【CHF>USD>JPY>EUR>CAD>GBP>NZD>AUD】という形に。

金曜オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係が
【NZD>CAD>JPY≒GBP≒AUD>EUR>USD>CHF】でしたから
弱い位置にあったスイス、ドル、ユーロが位置を上げていることや
NZDやカナダが位置を落とすなど、一応の変化は見られますが、
変動率が少ないため横並びと見ておいても良いでしょう。

続いて10時時点のテクニカル状況は先週末と全く同じで
ドル円は短期が下向きで中期は弱いながらも上向き、
そして長期は下向きのままで継続中。

クロス円の短期は豪ドルの短期がフラットでその他の短期は下向き。
中期はユーロ、カナダ、豪ドルが上向きでNZDがフラット、ポンドは下向き。

そして攻める対象となるかという点では、現時点で短期・中期が揃うポンド円で
円買いが加速すれば順張りショートには絶好のチャンスということになりますね。
その他は短期・中期の方向性が揃っていませんし、このままではリスクが高いですから
短期・中期が明確に揃うのを待って揃った方向に攻めるようにしたいところです。

そのため今日の焦点は閑散とした相場の中で
円、ドルを軸として相場が動くかどうかという点と
動いた際の力関係・テクニカル変化が最大の注目ポイント。

特に先週はだんだん年末らしい閑散からの急変動が見られるようになりましたし
ポンドに至っては中期テクニカルが下向きに転換する大きな動きがあるなど
市場参加者が減っているとはいえ重要な動きが多く見られました。

特にここ数ヶ月見られていた「リスク選好」「リスク回避」のように単純ではなく
力関係がかなり入り乱れて変化するような動きが増えてきていますから、
いつも以上に力関係変化を意識すると、低リスクな通貨と高リスクな通貨が
見分けやすいと思います。

なかでも円を軸とした動きは重要で、円が強い状態で推移し続ければ
ポンド円はショートのチャンスとなりますし、他の通貨も中期が悪化する
可能性が出てきます。

逆に円が売られる展開になれば各通貨の短期は回復することになるので
現時点で中期が上向きであるドル円、ユーロ円、カナダ円、豪ドル円では
短期・中期が上向きで揃って順張りロングのチャンスになる可能性が出てきます。

個人的な基本戦略はこれまで通り、短期・中期が揃えば揃った方向へ順張り取引を。
また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考え。

ただし、年末で大きく値が飛ぶような動きが出る可能性を考えて
資金管理はいつも以上に余裕を持たせて、リスク重視で相場に臨みたいと考えています。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2010/12/22

ダメおやじさん

こんにちは、ダメおやじです。

いよいよ、今年も押し迫って私の記事も本日が今年最後となります。
少し全般に動きが鈍くなりましたが、今年最後の追い込みをかける投資家の方も
多いと思いますので良い結果で終われるようになりたいですね。
 
私は今週もポンド円の戻り売りで臨んでいますが、値動きが少なく1円前後の動き
が続いていますが値段はジリジリと下げ、今週に入り終値が130円を割り込んでき
ました。
 
国内投資家の売り買いのバランスは、年末が近づいてきてるためか下げれば売り
玉を決済している模様で買い越しが非常に増えており、下げれば投げ売りがでやす
く、戻せば戻り売りもでやすく上値が重い展開となると見ています。
 
最近のパターンとすれば、欧州序盤で高値を出し後はユーロドルと共にポンドドルが
下落し、NYにかけて下落する動きが続いているようですが、下にも抜けきらないため
買いで辛抱してる投資家が多いのではないでしょうか。
 
このような動きの時には、一度大きく下落し玉整理を促す動きがあると私は見ており、
戻りは130.40円台では売られ131円は越えられないと思っています。下値は129円割
れには抵抗があるも128円を目指す動きになると見ています。
 
本日、明日と今年最後の米指標が集中しており、少し相場も動意付くのではないかと
期待しています。
 
今年もありがとうございました。

2010/12/21

しーさん

格下げ祭り

昨日は韓国の射撃演習により緊張が高まりましたが、
北朝鮮は反応せずにひとまずほっとしました。

欧州ではアイルランドから再び債権問題が逼迫していますが、
フランスやベルギーの格下げ懸念がでてきており、
ますます欧州全体のリスクが危ぶまれてきています。

今週はクリスマス休暇で市場参加者が少ないためか
値動きが少ない状態ですが、彼らが戻ってきた後は
ユーロ売りが炸裂するのではないかと思っています。

さて本日は本邦政策金利と白川日銀総裁の記者会見がありますが、
残念ながらいつものようにスルーとなりそうですので、
午前中のRBA議事録に注目しておきたいと思います。

とはいえ、今月のRBA政策金利は据え置きとなり、
声明分でも利上げ打ち止め状態となっていましたので、
さしたるサプライズもないかと思いますが
他に特に注目するイベントもないので一応気にしておくことにしましょう。

また欧州タイム以降は引き続き米長期金利とドルの相関を気にしつつ、
ドル買いベースでチャンスを狙いたいと思います。

明日のダメおやじさんのコラムもお楽しみに!

2010/12/20

ZEROさん

ドル円横ばい、ポンドやユーロ弱い。相場はクリスマス休暇へ

先週のドル円相場は、84円を挟んだ上下50銭程度で方向感が無くなってきおり、
欧米勢がクリスマス休暇入りして行くなか閑散取引が継続しています。

ポンドは肥料大手BHPビリトンが買収提案との噂に売りが優勢、
ユーロも引き続きアイルランド格下げなど欧州財政問題から下落しています。

本日は主だった材料もなく、クリスマス休暇へ向け閑散としそうです。
ドル円相場は引き続き84円絡みの横ばいを予想しています。

ポンドとユーロが前週からの材料を引きずり、どこまで下げるかがテーマとなりそうです。
NY時間には、米長期金利動向がドルを動かす材料となりそうです。

それでは本日も頑張りましょう!
※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2010/12/15

とあるエンジニアKさん

逆張りもドルは買いのチャンス

本日(12/15)はとあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。
 
12月も今日で半分となり、今年もあと残すところ二週間となりました。
今年も様々なニュースが相場を動かす要因となりましたが、
当方としてのこの1年間の印象は円高相場。
特に夏頃には毎日のように「歴史的水準」が叫ばれ、
偉い先生方は毎日のように「冬には75円」
などと悲観的な観測を発表し続けておりましたが、
今に至る相場を振り返えるとやはり80円というのが強いサポート。
相場参加者の心理的なものもありましょうが、
日銀としても座視できない水準なのだというのが実感です。
当方もとある輸出産業の一つに属する身としては、
円高というのは我々の業績を押し下げる要因の一つであり、
なんとかしてほしいものと考えておりますが、
何ともならないから今の水準で落ち着いているのかもしれません。
輸出産業の春、ひいては日本経済の春はまだまだ先のようです。
 
【本日の注目指標策】
今日の指標は小粒なのが多数。
その中でも注目すべきなのが日銀短観。
つい先日、法人税率の5%引き下げが発表され、
にわかに活気づいたように見える日本経済。
さほど相場に影響は見られなかったようですが、
中長期的には日本にとってプラスに作用するものと見ております。
長引く円高で日本企業は厳しい状況なのは変わらず、
今日発表される短観も突如として良い方向性になるとは思えませんが、
クロス円を取り巻く状況は円安方面に誘導されるのではないでしょうか。
 
 
【本日の戦略】
冒頭にも述べましたが、2010年の年末が近く、
いわゆる年末要因とやらで静かな相場が続いております。
相場を動かすニュースは今週も多く発信されておりますが、
そのファンダメンタルの結果を受けて相場を動くというというよりは、
2,3週間の中期的な視点で見たテクニカルが相場を動かしている。
そんな感じがする今日この頃です。
 
そんな中チャンスを迎えているのはドル。
昨日は2年半振りの高い水準を見せたダウ平均が示すように、
上向き方向にある米国経済ですが、ここ最近のドルは弱い状況が続きます。
背景としてはFOMCによる国債買い入れ政策が挙げられ、
国債の長期金利上昇とセットになるようにしてドル安が継続です。
しかしこれ以上のドル安要因は出し尽くし感があり、
例えばドルスイスのテクニカルの底を迎えた今の状況では、
ドル買いのチャンスを迎えております。
前述のドルスイス、昨日は0.96を割り、
この秋以降何度もトライしてきたサポートに到達しつつあります。
このラインは強力で、ここまで2度も0.96のサポートとしていること、
特にこれ以上ドルが売られる要因がないことから、
逆張りであることを認識しつつも買いのチャンスかと考えております。
 
同様に忘れてはいけないのがユーロスイス。
こちらも8月末につけた最安値に近づいておりますが、
ユーロの場合は足下にアイルランドやギリシャ問題を抱えており、
更なる下落の可能性もあり、こちらは逆張りでも買いたくはない通貨ペアです。
 
それでは今日も一日頑張りましょう。

2010/12/14

しましまさん

FOMC政策金利発表、米11月小売売上高に注目

昨日は、欧州時間までドル堅調推移でしたが、NY時間には米格付け会社
ムーディーズが、ブッシュ減税延長によりこの2年内に米国の格付け見通しを
ネガティブに引き下げる確率が高まったと指摘したことや、対ポンドでの
ユーロ買いの影響などからドルが売られ、ドル円は83.10円まで下落、
ユーロドルは1.3433ドルまで上昇しました。
 
本日予定されている注目材料は以下のとおりです。

18:30:英・11月消費者物価指数
19:00:独・12月ZEW景況感調査 
22:30:米・11月生産者物価指数
22:30:米・11月小売売上高 
28:15:FOMC政策金利発表

15日08:50:日銀短観

今日はFOMC政策金利発表、米・11月小売売上高に注目です。
前回11月3日のFOMCでは2011年6月末まで総額6000億ドルの米国債購入が決定され、
今回もその方針に特に修正等はないと思われますが、その声明には注目したいです。
米・11月小売売上高の市場予想は前月比+0.6%、除自動車も前月比+0.6%となっています。

 
昨日のドル円は83.98円でオープンし、株価上昇などでリスク選好が
高まり84.34円まで上昇しましたが、米債利回りの低下などからNY時間には
一時83.10円まで大幅に売られました。今日は83円台半ばで推移していますが、
今日もドル円が50日線も走る83円台前半〜83円ではしっかりサポートされ、
84円付近まで上昇できるかを見ていきたいです。
昨日も高値が84.34円と12月1日の高値84.39円を越えることができず、
ドル円の85円台を見るのは難しそうです。
 
 ユーロドルは昨日1.3196ドルと下窓を開けてのオープンとなりましたが、
米債利回りの低下や対ポンドでのユーロ買いなどから大幅上昇し、NY時間には
一時1.3433ドルまで上昇、現在は1.33ドル台後半で推移しています。
今のところ1.32-1.34ドルの間での動きとなっているユーロドルですが、
今日もユーロ買いの動きとなれば、200日線1.3365ドル付近をサポートに
1.34ドル台に乗せ、3日の高値1.3438ドルを越え1.35ドルを目指す流れとなるか
見ていきたいです。

一方、軟調推移となれば、1.32ドル台後半〜大幅に動くと1.32ドルから
1.31ドル台後半までの 下落を考えておきたいです。

では、乱高下に注意しながら今日も一日頑張りましょう!

2010/12/13

為替見習さん

夕方のヨーロッパ勢参入後の円、ドル軸の動きに注目

今日は朝のオープン時に少し窓が開いてスタートした後は
少しユーロが売られる展開となっていますが、
全体的な変動率は低く、テクニカル面の変化はほぼありません。

金曜NY終値時点から10時半までの対円変動率を見てみると
NZDが0.08%、USDが0.02%、AUDが0.00%、CADが-0.05%、
GBPが-0.10%、CHFが-0.18%、EURが-0.29%となっていて
力関係は【NZD>USD>JPY≒AUD>CAD>GBP>CHF>EUR】という形に。

金曜オープンからクローズまでの主要通貨間の力関係が
【CHF>GBP>CAD>AUD>USD>EUR>NZD>JPY】でしたから
弱い位置にあったNZDや円、ドルが強い位置に変化していることや
スイス、ポンドが位置を落としたこと、ユーロが弱い位置をキープしているなど
一応の変化は見られますが、変動率が少ないため夕方以降の動きに注目したいところです。

続いて10時半時点のテクニカル状況は先週末と全く同じで
ドル円は短期が上向きで下の抵抗帯上限に位置。
中期がフラット、長期は下向きのままで継続中。

クロス円ではスイス円、ポンド円、豪ドルの短期が上向きで
ユーロ円、カナダ円の短期はフラット、NZD円の短期は下向き。
また中期はユーロ円、スイス円、カナダ円、豪ドル円が上向き。
NZD円は上向きで下の抵抗帯半ばに位置。ポンド円はフラット。

そして攻める対象となるかという点では、現時点で短期・中期が揃うスイス円、豪ドル円で
円売りが加速すれば順張りロングには絶好のチャンスということになりますね。
その他は短期・中期の方向性が揃っていませんし、このままではリスクが高いですから
短期・中期が明確に揃うのを待って揃った方向に攻めるようにしたいところです。

そのため今日の焦点は夕方のヨーロッパ勢参入以降に
円、ドルを軸として相場が動くかどうかという点と
この時間帯の力関係・テクニカル変化が最大の注目ポイント。

特に先週はまたユーロ圏の財政に関わる問題が蒸し返されていることで
時折「リスク回避」の動きが出ましたから、「リスク回避型」か「リスク選好型」か
という点を意識すると低リスクな通貨と高リスクな通貨の見分けが容易になると思います。

今後リスク回避の動きが出て円、ドル、スイスが買われる展開になれば
円とスイスの力関係次第でスイスが強い場合にスイス円ロングのチャンスになりますし
円とドルの関係でドルが強い場合にはドル円の中期が今年5月以来の上向き転換となる可能性も。
また円が単独で買われれば各通貨ともに攻めるにはリスクが高い状況に変化します。

逆に「リスク選好型」の力関係になれば、オセアニアやカナダなどが買われやすくなり
円、ドル、スイスは売られやすくなるため、豪ドル円やカナダ円においては
短期・中期が上向きで揃ってロングに向いた相場になる可能性が出てきますので
やはり今週も円、ドルを軸とした動きと、その際にどの通貨が最も強いかを見れば
必然的に低リスク、高リターンの通貨が判別できるかと思います。

個人的な基本戦略はこれまで通り、短期・中期が揃えば揃った方向へ順張り取引を。
また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2010/12/08

ダメおやじさん

こんにちはダメおやじです。

12月に入り世の中は忙しなくなっていますが暴飲、暴食には注意したいですね。
特に私に対して言い聞かせています^^
 
昨日は、ドル円がブッシュ減税の継続や米国債の入札不調からの米金利の
大幅上昇で83.66円まで上昇し、値段は雇用統計前の水準まで切り返しました。
私は、今週ポンド円の戻り売りを勧めてましたが、週明け130円を割れて
終わったことで131円越えでは売られると見ていたのですが、ドル円高に連れ
131.75円まで上昇しました。本日も米金利動向によるドル円の動き次第でしょうが、
ドル円もここから上は戻り売り圧力が強まり84円を越えるのは難しいと見ており
噴き値は売りたいと思っています。
 
ポンド円は、昨日の上昇で日足75日移動平均線を上に抜け25日移動平均線を
捉えましたが、25日線を上に抜けることは出来ませんでした。本日131.76円に
有る25日線を抜ければ132円半ばまでの上昇はあるかも知れませんが、133円に
かけては利益確定売りや戻り売りも強まり133円は越えないと見てストップを
入れて売りたいところです。ただ、130円割れは押し目を買われそうで欲張らず
確実に利を取るのが良さそうです。 今は米金利動向で相場が動くことが多いので
本日の10年債の入札状況に注目です。

また、本日からBOEの政策金利決定会合が始まりますが、可能性は低いとは思いますが
明日の声明で追加の量的緩和が行なわれるかも注目です。
また、週末には中国の利上げ観測もあり、週末にかけて値は上下に振れそうですので
資産管理をしっかりしながら臨みたいですね。

2010/12/07

しーさん

不美人投票的相場

先週末の米雇用統計の結果とQE2拡大懸念によるドル売りと
欧州財政懸念によるユーロ売りの綱引きが続いています。

EUR/USDは1.4300から1.2950まで下落後、
先週末のどたばたで一時1.3450付近まで反発してきました。

しかし今週に入ってからは再びユーロ売りへと傾斜。
頭打ちした近辺には下落チャネルラインや20日MAなどがありますので、
ショートカバーと新規の買いもここで手仕舞いがでやすい地点だと言えます。

本日以降は反落から安値トライとなるのか、
レンジで揉み合いとなるのかに注目が集まるところです。

本日は欧州関連のAクラスの指標がないため、
短期的にはテクニカルに従った動きとなることを期待しておこうと思います。

またお昼過ぎにはRBA政策金利、23時にはBOC政策金利の発表があります。

RBAは先日利上げ打ち止め宣言をしてきましたので、
今回の利上げはまずないでしょう。

対ドルではオージーも買われていましたが
パリティを前に一服売りとなっている様子。

RBAは利上げは当分ないとしても資金が流れこむ通貨としてはオージーが
最適という見方もありますので、調整下落したとしてもその後は
押し目買いで拾われてくるのではないかと思います。

またカナダドルも最近は好調ですので、同様に押し目を拾っていくのが
得策かも知れません。

年末相場と強烈な買い推奨通貨がない中で、
不美人投票的に選ばれるのはどこかを意識して見ていきたいと思います。

明日のダメおやじさんのコラムもお楽しみに!

2010/12/06

ZEROさん

米11月雇用統計を通過、クリスマス休暇へ向け小休止か

先週末は注目された米11月雇用統計が発表され11月非農業部門雇用者数が
3.9万人増(予想15.0万人増)、11月失業率は9.8%(予想9.6%)となりました。

これを受けマーケットは「ドル売り」で反応、ドル円相場は82円台半ばまで
下落しています。

はっきり悪い結果と判断できることや、1日に発表されたADP全国雇用者数が
予想を上回っていたことで市場参加者のバイアスがやや上方向になっていた
こともサプライズを後押ししました。

引け際にかけては米CBSテレビ60ミニッツインタビューでバーナンキFRB議長
「6000億ドル超の国債買い取り否定しない」との報道が伝わるとドルは一段安、
ダウは一段高で週末の取引を終えています。

本日は主だった指標の発表も無く静かな1日となりそうで、ドル円は82.50-83.00
あたりの狭いレンジを中心に見ています。

今週は米雇用統計を通過してクリスマス休暇へ向け閑散としてきそうです。
来週14日夜中にはFOMCが開催されますので、これが今年最後の注目材料かも
しれませんね。

それでは本日も頑張りましょう!
※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2010/12/01

とあるエンジニアKさん

ユーロ売りの流れに乗る

本日(12/1)は、とあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。

今日から12月です。
言わずもがな、12月は2010年最後の年。
以前読んだディーラーの生活についての本によると、
12月にはほとんどのディーラーは休みであり、
この時期に動いているのは「負けているディーラーしかいない」。
そんな記述がありました。

なんでもディーラーには年間目標なるものが設定され、
ディーラーの大半はその年間目標を11月までに達成し、12月は休むとのこと。
個人と違い、会社のお金で取引しているディーラーは、
無理に取引することなく、会社から期待された利益を出したらそれ以上は取引しません。
一方で目標額に届かず、切羽詰まっているディーラーが勝負するのが12月という訳です。

よって、12月の相場は普段の月に比べると静かになるとのこと。

私の周りには為替ディーラーを生業とする方はおりませんのでわかりませんが、
会社から期待された利益をはき出すべく頑張る姿は世のサラリーマンとなんら変わりません。
ただし相場というのは落ち着きを失った者から脱落していくもので、
利益が出せないからといって焦ると余計力が入るものです。 どんなに負けている時でも平常心を保ちたいものです。 【本日の注目指標策】 今週は月初めということで、金曜日に雇用統計が発表されます。 よってその水曜日にはADP雇用統計の発表です。 指標の王様、雇用統計を前に、前哨戦といったところでしょうか。 また、未明にはベージュブックの発表。 こちらも2週間後のFOMCに向けた前哨戦。 ドルの行方が定まらない今、二つの指標はなんらかの動きを与えるものと思われます。 【本日の戦略】 先週一気に相場の主役に躍り出た北朝鮮問題とアイルランド情勢。 どちらも相場にインパクトを与えましたが、 今週に入って両者は一時主役の座を引いております。 とはいえユーロの下落は止まるところを知らず、 当方が週初に推奨したユーロドルの買いは早々に方向性を転換、 売りに転じたポジションを所持しております。 この後に意識されるのは1.27のライン。 今年の7,8,9月とこのラインに止まった経緯もあり、 ここがサポートラインとなることに期待できます。 急激な下落には巻き戻し等ありましょうが、 ここはその1.27までは売りを継続できるものと思われます。 同様にユーロスイスも下落を続けておりますが、 意識されるのは前回の安値ライン。 ドルとスイスフランがほぼ同価値なため、 こちらも1.27付近のラインがサポートとなることを期待します。 前者がドルに連動し、ユーロスイスよりも相場要因として一つ余計に考える 必要がありますが、じわじわと値を伸ばしているドルの流れから、 よりユーロドルの売りを後押ししてくれることとなるでしょう。 このユーロ売りの流れはファンダメンタルが主な原因。 アイルランド問題や、ユーロ参加国の格付け問題などで向かい風な今、 それらのニュースをうまく取り込むことで利益を得ることができるものかと。 しっかりと情報を集め、相場に取り組んでください。

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。