兵ブロガーバックナンバー(2018年06月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2018年06月

2018/06/29

しましまさん

ドル円底堅さ継続、引き続き株価の推移等に注意 

昨日は通商問題について材料がなかったことからの買い戻しの動き等を受けNYダウは前日比98ドルの上昇、
ドル円も堅調に推移し110.65円の高値を付けました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

21:30:加・4月GDP
21:30:米・5月個人所得/5月個人消費支出
22:45:米・6月シカゴ購買部協会景気指数

昨日のドル円は東京・欧州時間は概ね110円台前半で推移、NY時間は午後110.65円の高値を付けました。
今日堅調な動きとなると110円台後半〜111円付近への上昇となるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると110円〜109円台後半への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは1.15ドル台前半〜1.16ドルで上値重く推移しました。
今日堅調な動きとなると1.16ドル付近〜1.16ドル台前半へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.15ドル台前半〜1.15ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/06/28

為替見習さん

米中貿易摩擦問題と、ドル円110円台での攻防に注目

昨日の為替相場は、ドルの強さが目立つとともに円も強くなり、
ドル買い円買いの相場となりましたね。

米中貿易摩擦の深刻化が懸念されている状況のなかで、
昨日はトランプ大統領の中国に対する強硬措置がどうなるか、
という点が注目されていたものの、回避する方針が決定され
これがドル買いに拍車をかけたような格好となっています。

ドルの強さは前日の時点から続いていますので、それが加速する格好であり、
その一方でクロス円は前日円より強かったカナダや豪ドルも
対円で弱くなっていますから、ドルと円の強さが目立っています。

このような中で今日はユーロ圏消費者信頼感指数確報やECB経済報告、
ドイツの消費者物価指数速報、米国の第1四半期GDP確報、GDPデフレータ、
コアデフレータ確報、セントルイス&アトランタ連銀総裁講演、
そしてEU首脳会議等が予定されています。

イベントとしては大きなインパクトがあるとは言えませんので、
今日も力関係や短期トレンドの変化など数値でわかるものを見ながら
取引のチャンスを見定めていくのが良さそうですが、特にドル円の110円台、
要人発言による米中貿易摩擦に対するリスクの発生などを注視したいところ。 またそろそろ週末ということで調整が入る可能性も出てきますので、 取引する場合は当日決済にして無駄なポジションを極力残さないようにするなど、 自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで、相場のリスクが下がれば取引したいところです。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、 水曜はUSDが0.20%、CADが-0.09%、CHFが-0.40%、AUDが-0.50%、 EURが-0.58%、GBPが-0.59%、NZDが-0.66%となっていて 力関係は【USD>JPY>CAD>CHF>AUD>EUR>GBP>NZD】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が 【USD>CAD>AUD≒JPY>CHF>GBP>EUR>NZD】でしたから 円が強い一に変化したこと、北米通貨が強い一を維持していること、 ポンドやユーロ、NZDが弱い位置を維持していることなどがわかります。 続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、 ドル円が上向き、その他はフラットから下向きとなっていますので、 ドル円は円売りの動きが出ればロングのチャンスになりやすく、 クロス円は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状況。 そのため今後の注目ポイントは円を軸とした力関係・短期トレンド変化で、 円買いの動きが出た場合には各通貨の短期トレンドが悪化し クロス円は明確な下向きとなってショートのチャンスとなりますので、 力関係上弱い通貨を売って円を買うという形で攻めるのが低リスクですね。 逆にここから円売りの動きが出た場合はドル円の短期トレンドが上向きで加速。 その他も一旦フラット化しますし、そのまま勢いが続けば上向きに変化し ドル円をはじめとして他の通貨もロングのチャンスになる可能性が出てきます。 この場合は力関係上強い通貨を買って円を売るという形で攻めるのが低リスク。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので 短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/06/27

斉藤学さん

買い一巡後は様子見と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは-328ドル安でしたが、日経平均株価は売り一巡後に買戻しが入り、+3円高の22342円で引けました。
ドル円は一時110.20円まで上昇、ドルストレートの下落によりクロス円はやや売り優勢です。

【前日の結果】
・ダウ平均  24283.11(+30.31 +0.12%)
・日経平均  22335(+15 +0.07%)
・NY金先物  1259.90(-9.00 -0.71%)
・NY原油先物 70.53(+2.45 +3.60%)

【経済指標】
★★★
23:00 (米) 6月消費者信頼感指数 前回:128.0 予想:127.5 結果:126.4

【本日の戦略】

<ドル高でドル円が110円台へ乗せる>

米10年債利回りは、2.877%とほとんど上昇していないのですが、今週に入ってから
ドル買いの地合いが続いています。昨日も、欧米株が高値で戻り売りに押されるなか、
ドル円は一時110.20円まで上昇するなど買い優勢の地合いでした。

一方、ドル買いによりドルストレートが軒並み下落、クロス円はやや伸び悩んでいます。
ただ、原油価格が70ドル台へ上昇したことで、カナダドルは買い優勢。

原油に関しては、米国が同盟国に対して「昨年11月からイラン産の原油の輸入を止めるよう
圧力をかけている」とWSJ紙が報道、+3%高で一気に70ドル台へ乗せています。
この圧力は日本にもかけられており、米政府関係者が来日し「経済産業省やエネルギー企業に対し
要請した」と昨日の日経新聞夕刊が報じました。

日本政府は、古くからイランと友好関係を築いてきているため、こうした事情を米側に説明し、
理解を求める構えとのこと。これが、イランと友好関係の薄い国であれば米国の言われた
とおりにする可能性が高く、地政学的リスクが上昇すれば円高つながる危険性もあるため、
今後の動向には注意が必要でしょう。

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 5月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)  前回:+0.9% 予想:+0.5%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	109.00〜110.50	↓
・ユーロ円	127.00〜129.00	↓
・ポンド円	144.00〜146.00	↓
・豪ドル円	80.50〜81.80	→
・ユーロドル	1.1580〜1.1750	↑
・ポンドドル	1.3150〜1.3280	↓
・ドルスイス	0.9800〜1.0000	↓

【通貨の強さ】
ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ

【注目通貨】
・ドル(他通貨に比べると強い)

2018/06/26

為替研究所さん

安部政権の支持率回復で、年内にもドル高(円安)になるか?

これまで私の2018年内のドル円相場の大きな見通しとしては、

【円安ドル高要素】
・米国の政策金利の利上げ
・米国経済の堅調さ
・FOMCのバランスシート調整でのドル高

【円高ドル安要素】
・11月の米中間選挙まで、トランプ大統領が「対外強攻策」を続けることでのリスクオフ
・安部首相退任によるアベノミクス終了での円高

ということで、「本来であればドル円は上昇しない理由がないが、年内においては政治的要因から
本格的な円安・ドル高局面にはならず、むしろアベノミクス終了による円高リスクがある」というものでした。

しかし先日、この円高ドル安要素の一つである、「アベノミクス終了」について、
懸念が後退することが起こりました。

様々なメディアで報道されたように、安部政権への支持率が軒並み上昇し、多くの調査で、
支持が不支持を上回りました(一部の調査では、いまだに不支持が支持を上回っているようです)。

これについては、いわゆる「モリカケ問題」について国民が飽きてきたこと、北朝鮮動向があわただしくなる中で、
安定感のある安部首相が続くことを望む人が多くなってきたなど、様々な要因があげられております。

ただ、どのような理由であったとしても、このように支持率が回復してくると、
9月の自民党総裁選挙でも安部首相の三選を望む声も高まり、実際に例えば二階幹事長や、
竹下派の山口事務総長等も安部首相の三選を支持する旨の発言を行うなど、少なくとも、
少し前までの「いつ退任するか分からないが、リスクが極めて高い」「少なくとも三選はありえない」
といったような状況ではなくなってきております。

そのため、これまで「年内は「ポスト安部」問題で、円高に振れる可能性の方が高い」と言ってきておりましたが、
この見通しを一部訂正したいと思います。

ただし、では、「2018年内からドル円は大きく上昇」とまで見通しを訂正するかと言われると、
それについてはもう一つの「中間選挙」の問題があり、トランプ大統領は、「円安・ドル高」に対して
強く警戒している節があり、そういう状況になったらドル高けん制発言や、日本への関税強化等を
ちらつかせることで「リスクオフ」を引き起こすと考えられるため、年内に大きく上昇とまでは
期待しづらいとまだ考えており、2017年のようにレンジでの動きとなるのではないかと考えております。

2018/06/25

為替太郎さん

欧米貿易摩擦でリスクオフ傾向も材料交錯

先週金曜の為替市場は、ドル円、ユーロドルともにドルがやや軟調でした。

ドル円は、110円を割り込んだ水準で取引を終えています。
また、アメリカの米10年債の利回りも低下してきました。

EUによる28億ユーロの対米関税の発動とこれに対するアメリカによるEUに対する20%の
自動車関税が発表されたことが嫌気された格好です。

先週のユーロドルは、欧州圏内の指標の堅調やイタリア情勢の小康もあり、
ユーロが値を戻す展開になりました。

少し前まで、ECBの金利の据え置き方針が報じられ、ユーロが軟調な展開が継続していましたので、
目先でやや雰囲気が変わってきた格好です。

もっとも、ユーロの上昇に継続性があるものかは微妙でしょう。

上述のトランプ大統領によるEUに対する自動車関税に加え、米欧金利差も横たわっています。

12日、13日に開催されたFOMCでは、年内の利上げ見通しが、年内3回から年内4回と、
あと2回の追加利上げ見通しへと引き上げられました。

貿易摩擦問題で市場がリスクオフに傾く中ではありますが、アメリカ経済は堅調を維持しており、
それにより利上げペースは着実なものとなっています。 先週は株式市場が総じて軟調となりましたが、今週もその動きが継続するかもポイントでしょう。 週明けの東京市場は金曜のダウが反発したことを受けて反発して始まっています。 OPECの増産決定が想定よりも小幅にとどまったことで、原油価格も上昇しており為替市場の 材料としては強弱まちまち。週明けの為替相場は小動きになっています。 また、目先の市場にとっての大きな関心事として、米中貿易摩擦の拡大もあげられます。 第1回対中制裁関税の発動が7月6日に予定されており、米中当局の交渉が続いています。 今日段階では、米中貿易摩擦は先行きの警戒材料としてリスクオフ圧力として作用するにとどまるでしょうが、 今後、中期的には米中交渉の進展が目先の株式市場・為替市場に大きな影響を与えることが予想されます。 これを受けた株式市場の軟調が続けば、さらなるリスクオフの円高へと進んでいく可能性もあります。 14:00 シンガポール5月消費者物価指数 14:00 4月 景気先行指数 14:00 4月 景気一致指数 17:00 独6月 IFO企業景況感指数 23:00 米5月 新築住宅販売件数

2018/06/22

ダメおやじさん

ポンド円、ポンドドルはBOEで反発も戻り売り有利に変化なし?!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日はBOEで利上げ支持の委員が2人から3人に増えたことで8月利上げ観測が強まりポンド円は146.12円、
ポンドドルで1.3269まで大きく上昇もポンド円はドル円安で上げを埋める145.48円、ポンドドルは
1.3236と上昇して終わりましたが上げは限定的でした。
私はそれほど強い材料ではないですが連日の下げで売りが溜まっており買い戻しが強まったと思ってます。

ドル円は今週は海外勢の米金利高、日経平均高からの買いで110円台は維持し米中欧の貿易摩擦は隅に
置かれた感じが有りましたが昨日は米景況感の悪化から米金利低下、株安で110円を割れて終わりました。

本日は実需や海外勢の買いがでるかですね。

欧州では欧州指標は有りますが欧州勢はサッカーに熱中しており大きな動きはなさそうで米金利動向、
株価動向で動きそうです。 

ドル円は上値は110.30円、110.50円、下値は109.70円、109.50円でしょうね・
ポンド円は上値は146.20円、下値は145円とみています。

週末、頑張りましょう。

2018/06/21

しーさん

ドル買いチャンスを探したい

19日(火)のトランプ大統領の発言により米中通商懸念で109円中盤まで円高になっていましたが、
昨日はじわじわと時間をかけて110円台に回復してきました。

お互いに2000億ドルの関税を掛け合うことになればGDPへの悪影響は避けられませんが、世界的な影響が
あるかと言えばそうでもないのではという見方もあり、円高一辺倒というわけでもなさそうです。
ただ上値も重いようなので、レンジ相場を想定しておくのがよさそうです。

またポルトガルで開催中であったECBフォーラムから、今後のユーロはドルに対して下落するという
発言があり、直後にEUR/USDが売られる場面がありました。NYタイムにかけてEUR/USDの買い戻しが
進みましたが、ユーロは軟調ながらも1.1500を下抜けることはなく推移しています。
こちらももうしばらくレンジ相場といったところでしょうか。

本日は欧州タイムにスイス銀行から政策金利と、英MPCによる政策金利等の発表があります。
英国のCPIは2018年1月の+3.0%をピークに右肩下がりとなっていましたが、4月には利上げ観測が
急激に後退して以来、ポンド安傾向が続いています。一部では8月に利上げがあるかも知れないとの
話もでましたが、先週のCPIの結果は+2.4%と利上げするには値不足となりました。
よって今回はスルーイベントとなる可能性が高く、戻り売り狙いが妥当かと思われます。

米国の利上げが年内残り2回が期待される中、ドルはトランプ大統領の采配により一時的に下げています。
ドルが大きく崩れる可能性は低いと考え、ドル円は押し目買い狙い、ユーロドルは戻り売り狙いとして
ドル買い方向でのエントリチャンスを探したいと思います。

2018/06/20

ZEROさん

ECBフォーラムからの要人発言

19日は米中貿易戦争激化懸念を受け、上海総合指数や豪ドルが急落しました。
NYダウは、一時419ドル大幅安となる場面があったものの、その後は下げ渋りました。

結局、NYダウは287ドル安(-1.15%)6日続落、ナスダックは21ポイント安(-0.28%)
でした。中国関連でボーイングやキャタピラーが大きく下げています。

それでもリスク回避一辺倒という値動きでもなく、クロス円もユーロも底値から
それなりに戻しており、今後どちらへ動くか難しい展開になっています。

今晩はECBフォーラムにてパウエルFRB議長、ドラギECB総裁、黒田BOJ総裁、
ロウRBA総裁がパネルディスカッションをする予定になっています。

それぞれの発言を受けてユーロドル中心に動きがありそうです。
投資戦略はユーロドル戻り売りとします。
 
※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2018/06/19

とあるエンジニアKさん

要人発言場面が多い一週間

昨日のニュースは大阪で朝方に発生した地震の話題一色。
朝方その一報に触れましたが、帰宅後もそのニュースが延々と流れる自体。

日曜日には関東、月曜日は関西と立て続けに地震が起きたことで日本は地震の国で
あることを改めて認識させてくれます。
今回の地震によってインフラの復旧までには多少なりとも時間がかかる模様。
備えはあって困るものではなく、しっかりと準備をしておきたいものです。

【本日の指標】

本日はECBの年次フォーラム二日目。
昨年同フォーラムにおいてECBドラギ総裁の発言によって大きく相場が動く場面があり、
開催場所の名前を冠して「シントラショック」などと言われたようですが、今年も同様に
ECB総裁の発言が気になる場面か。ただしECBの政策については先週に既に発表され、
いよいよ「政策正常化」に向けて動き出したユーロ圏。

今回は発言があったとしても先週の発言の塗り重ねか、相場に対してインパクトがある発表の
可能性はさほど高くはないでしょう。

【本日の戦略】

地震ショックで日本時間における多少の相場の変動はあったものの、地震が相場に与える
インパクトはさほど大きくなかった模様。日経平均が押し下げられた程度で、ドル円は
特段大きな動きは見せませんでした。NY時間には通常運転とも言える状態に戻っており、
注目はやはり米中貿易問題に移っている模様。

それでも金曜日にNY時間が始まった直後に見られたようなダウ平均の急激な下落というのは見られず、
じわじわと下がって他の要因で戻すというこちらも通常運転。実際に制裁が発動するまでには
まだ時間があり、両国ともになんらかの妥協点を探る動きが予想される場面。

次なる動きに期待したいところです。前述のECB会合、明日の日銀政策決定会合等、
次のきっかけを探す相場です。

2018/06/18

しましまさん

ドル上値重い動きも底堅さ維持、ユーロは反発

先週15日は、米中貿易摩擦への懸念の強まりからNYダウは一時前日比-280ドルまで大幅下落も
引けにかけては買い戻されそう大きくリスク回避の流れは進まず、ドル円は110円台中盤〜後半で
底堅く推移、ユーロドルも反発の動きとなりました。

先週15日のドル円は東京時間に110.90円付近まで上昇も欧州時間は110.40円付近まで反落、
NY時間は110円台中盤で推移し110.67円で引けました。

今日堅調に推移すると、110円台後半〜111円付近へと上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると110円台前半への下落が考えられます。

先週15日のユーロドルは東京時間は軟調な動きで1.1540ドル台まで下落も、欧州・NY時間は
1.16ドル台前半まで反発し1.1606ドルで引けました。

今日堅調に推移すると1.1630ドル〜1.1650ドル付近まで上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.15ドル台中盤~前半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/06/15

為替見習さん

夜の米指標と黒田日銀総裁会見、週末の調整に注目

昨日の為替相場は、注目されたECB理事会で金融政策の据え置きが決定され、
量的緩和の年内終了も発表されましたが、政策金利は2019年夏まで現行水準で維持、
ということも合わせて示されたため、早期利上げ観測後退からのユーロ売りが強くでましたね。

一方でドルや円は買い戻されており力関係上も強い位置に来ています。
ただこのドル買いや円買いはどちらかというと相対的な動きによるもので
前日までにある程度ECB理事会を見据えた利益確定の動きも出ていたので
それにたいする反発といったところでしょうか。

このような中で今日は米NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産、
ミシガン大消費者信頼感指数速報、対米証券投資などの指標のほか、
黒田総裁記者会見やノボトニー・オーストリア中銀総裁講演、
クーレECB理事講演、カプラン・ダラス連銀総裁講演等要人発言も控えます。

また週末ということで調整が入る可能性も高い1日ですので、
昨日のユーロ売りに対する戻しの動きが入るかどうかや、
ドルや円軸の動きの変化というところもしっかりチェックしたいところ。

そして取引する場合は当日決済にして無駄なポジションを極力残さないようにするなど、
自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで、相場のリスクが下がれば取引したいところです。

ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
木曜はUSDが0.25%、NZDが-0.42%、GBPが-0.55%、CADが-0.64%、
CHFが-0.88%、AUDが-1.06%、EURが-1.57%となっていて
力関係は【USD>JPY>NZD>GBP>CAD>CHF>AUD>EUR】という形に。

水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【EUR>NZD>CAD>CHF>JPY>GBP>AUD>USD】でしたから
ユーロが弱い位置に変化したこと、ドルが強い位置に変化したこと、
豪ドルが弱い位置を、NZドルが強い位置を維持していることなどがわかります。

続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、
ドル円のみ上向きでその他は下向きとなっていますので、
どちらかといえば円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状況。

この場合円買いの動きが出ることで各通貨の短期トレンドがさらに悪化し
明確な下向きとなるためショートのチャンスとなりますので、
力関係上弱い通貨を売って円を買うという形で攻めるのが低リスクですね。

逆にここから円売りの動きが出た場合はドル円の短期トレンドが上向きで加速。
その他も一旦フラット化しますし、そのまま勢いが続けば上向きに変化し
ドル円をはじめとして他の通貨もロングのチャンスになる可能性が出てきます。
この場合は力関係上強い通貨を買って円を売るという形で攻めるのが低リスク。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので
短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを
リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/06/14

斉藤学さん

米中貿易摩擦懸念の再燃で円高株安と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは-1ドル安、日経平均株価は+88円高の22966円で引けました。
ドル円は110円台で推移、クロス円はまちまちの動きとなっています。

【前日の結果】
・ダウ平均  25201.20(-119.53 -0.47%)
・日経平均  22820(-90 -0.39%)
・NY金先物  1301.30(+1.90 +0.15%)
・NY原油先物 66.64(+0.28 +0.42%)

【経済指標】

★★★
21:30	(米) 5月生産者物価指数 (コア:前年比)  前回:+2.3% 予想:+2.3% 結果:+2.4%
★★★★★
27:00	(米) FOMC政策金利発表 前回:1.50-1.75% 予想:- 結果:1.75-2.00%

【本日の戦略】

<年内利上げ回数が2回に上方修正>

昨晩のFOMCでは、予想通り1.50-1.75%から1.75-2.00%へ利上げが行われました。
さらに、年内利上げ回数が当初の1回から2回へ上方修正されるなど、タカ派的な内容となっています。
これにより、ドル円は一時110.84円の高値を付けました。

しかし、NY時間終盤になると、「猶予期間が満了する中国への関税適用に関し、
早ければ明日にも運用開始」との報道が流れたことで、終盤にかけ株安となりました。
関税猶予が6月15日(金)に迎えることは前月から分かっていたことなのですが、
ここまで何の進展もなかったことで改めて材料視された様子。

NYダウは引け前にかけ売られ-119ドル安、株安の影響でドル円も110.30円台へ下落してしまいました。
日足でやや長めの上髭ができているため、続落するようであれば注意が必要でしょう。
米10年債利回りは2.970%へ上昇したものの、利回り上昇が再び株価の重しになってきている雰囲気もあります。

日経平均先物の方も、時間外で-132円安の22834円と反落、一昨日、無事に米朝首脳会談を終了しても
23000円の節目が上抜けできなかったことで、いったん調整と予想します。
ドル円は、ドル高よりも株安による円買いの方がやや強く、利食い売りに押されると思われます。

【経済指標】

★★★★
21:30	(米) 5月小売売上高 (前月比:除自動車)  前回:+0.3% 予想:+0.4%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	109.50〜110.60	↓
・ユーロ円	129.00〜131.00	→
・ポンド円	146.00〜148.00	↓
・豪ドル円	82.70〜84.30	↓
・ユーロドル	1.1750〜1.1880	↑
・ポンドドル	1.3300〜1.3450	→
・ドルスイス	0.9750〜0.9900	↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル

【注目通貨】
・ユーロ(ECB理事会への期待)

2018/06/13

為替研究所さん

米朝首脳会談を消化した後の見通しについて

昨日、米朝首脳会談が実施されました。
会談時には笑顔で握手をするトランプ大統領と金正恩氏の姿もあり、
また会見でお互いのことを称え合う等、終始和やかな雰囲気で会談は終了しまし、
その中で、共同声明として、以下の4つがあげられました。

・米朝関係を新しく構築する
・朝鮮半島での平和的体制構築への向けた両国の協力
・朝鮮半島の完全な非核化に向けた努力
・戦争捕虜・行方不明者の遺体回収・帰還に取り組む

その一方で、非核化についての具体的な手順や、いわゆるCVID(=完全かつ検証可能で不可逆的)について、
さらには朝鮮戦争の終結等は声明の中で盛り込まれず、明確に何か事態が進展したというよりは、
「アメリカと北朝鮮の指導者同士が会談した」という象徴的事象という意味づけが、
現時点では適切だと思っております。

そのことは為替市場からも見て取れて、6/12には、はじめはクロス円でほとんどの通貨が緩やかに
上昇基調を見せ、米朝首脳会談への期待が見られたものの、執筆時現在には、失望売りという程では
ないものの、先日比ほぼ横ばいという程度に落ち着いており、市場も「期待したほどではないが、
かといって失望するほどでもない」というような反応だと考えられます。

今週は、この後は
・6/13のFOMC政策金利&声明発表
・6/14のECB政策金利&声明発表
・6/15の日銀政策金利&声明発表

と、主要国の金融政策に注目が移ると考えられますが、先週末のG7での通商面での対立や、
また、この米朝首脳会談後の、具体的な北朝鮮情勢の進展等が再びクローズアップされるような
事態が起これば、そちらに注目が戻る可能性も大いにありえると思っております。
(G7や今回の米朝首脳会談は、現時点では市場にそこまで大きな影響をもたらしておりませんが、
普通に考えればいずれもかなりの大事であり、それが今は今後の政策金利や声明発表を待って
「保留」になっているだけの可能性も高いと思っております)

また、週間見通しでも書いたように、6/24のトルコの選挙も、
今後トルコリラ相場には大きな影響を及ぼすと考えられます。

5月には、トルコリラが一時的に22円台まで落ち込み、そこで損失を出した人も
多いと聞きますが、選挙の動向によっては再びそれ以上のレベルで落ち込む危険もあるので、
資金管理にはくれぐれもご注意ください。

2018/06/12

為替太郎さん

今日の市場の関心は完全に米朝首脳会談に集中

昨日の為替市場は、米朝首脳会談を前にして、手控え感は強い流れではあったものの、
前週末の海外市場での円高を修正する動きもあり、東京市場では110円付近を回復する展開になりました。

ニューヨーク市場も110円台前半で取引を終えています。
また、各国とも株式市場も比較的堅調な推移になっています。

ユーロに関しては、イタリア政府高官がユーロ離脱を否定する発言をしたとの報道があり、
このところ軟調だった推移に反して、週明けのユーロは比較的堅調な推移になりました。
ユーロ円は130円近くまで上昇してきています。

なお、先週に開催されたG7は通商問題で先進国間の対立が浮き彫りになり、また、トランプ大統領が
G7の合意を承認しないと表明したことなどから、一時的にリスクオフに傾く場面もありましたが、
これは流れとしては定着せず、どちらかといえば様子見相場になっています。

いずれにせよ、今日の関心は米朝首脳会談でしょう。米朝首脳会談の会場となるシンガポールには、
10日にトランプ大統領と金正恩委員長が到着しており、今日の現地時間午前9時、
日本時間にして午前10時から会談が開始されます。

首脳会談は当初、通訳のみを交えて首脳同士で行われ、その後閣僚や側近が加わる予定となっているとのことです。

現在、世界の目はシンガポールに注がれており、発表される首脳会談の結果は
為替市場にきわめて大きな影響を与えるものとみられます。

朝鮮半島の非核化に大きな進展があったり、逆に交渉が大きく後退することがあれば、
とりわけリスク回避の安全資産として認識されている円にはインパクトがあります。

首脳会談の後の関心材料としては、週後半に控える日米欧の中央銀行の金融政策会合に焦点が
移っていくものと考えられます。とはえ、今日は欧米市場も含めて米朝首脳会談が
関心と材料の中心になりそうです。

首脳会談の結果は、高度に政治性が強く、為替の立場から事前にあれこれ動きを予想できる
範囲を超えています。ひとまず現段階では、報道を注視しましょう。

13:30	4月第3次産業活動指数
17:30	英5月失業者数
17:30	英5月失業率
17:30	英4月ILO失業率
18:00	独6月ZEW景気期待指数
18:00	ユーロ圏6月ZEW景気期待指数
21:30	米5月消費者物価指数
27:00	米5月月次財政収支

2018/06/11

ダメおやじさん

欧米のイベント待ち

こんにちは、ダメおやじです。

週明けはG7での米の孤立感から若干ドル円は下げてスタートしましたがトランプさんに取っては
想定内の事なので下げを埋めてきています。

本日は英指標程度しかなくドル円は大きな動きはなさそうです。

動くとすれば米貿易問題や連日値を上げている株価動向ですが今の膠着間を打ち破るパワーはなさそうです。

それにしても先週はドル円を筆頭に動きがなくストレスが溜まる1週間でした。

今週は13日にFIMC、14日にECBが有るので動きに期待します。

FMCは今月の利上げは確実視されており声明で年内後2回の利上げか3回の利上げをするかの観測でしょう。

ECBは緩和縮小観測が強まり市場の関心は強いです。 
また、声明で更なる緩和縮小を示唆するかがポイントと思います
私的には兎に角、動いて欲しいだけですが^^

本日のドル円は上値は109.80円、下値は109.20円でサポートされています。
109.20円を割り込むと109円,108.80円でしょうね。

今週に期待して頑張りましょう。

2018/06/08

しーさん

イベント週の前の様子見期間

先週の話題はイタリアの政局によるユーロ安でしたが、今週は一転してECBの理事たちが
資産買い入れプログラムの終了を前倒しする発言が相次ぎ、緩和から引き締め路線への転換を示唆。
これにより弱いユーロが買い戻されてユーロ高の構図に変化してきました。

ユーロドルを筆頭にユーロ円やクロス円も買い戻し優勢の展開となっており、
軟調なセンチメントはどこへ行ってしまったのかという状態です。
ただドル円は110円にタッチしたものの、定着はできておらずリスクオン相場というわけではないようです。

本日は本邦指標としてGDPの2次速報値の発表がありますが、年率では-0.6%とマイナス成長予想となっています。
来年の2019年10月に消費税増税がされる予定ですが、景気が落ち込んでいる中での増税は愚の骨頂であるため、
安倍政権の経済政策のテコ入れが必要になってくるのか、それにより株価とドル円への影響なども
気にしていくことになりそうです。

指標イベントは他には目立ったものはありませんが、来週には米朝首脳会談やFOMCで
利上げイベントなどが目白押しなので、本日は来週に向けた様子見期間として大きな値動きは
期待せずに静観したいと思います。

ドル円は109円〜110円のレンジ内での動きに留まると予想します。
今週はユーロ絡みのほうがボラティリティが高いので、短期的な方向感がわかりやすい
状況があるならばユーロ円でトレードするほうが利益を出しやすいかも知れません。

2018/06/07

ZEROさん

ECB当局者発言相次ぎユーロ堅調

6日のNYダウは346ドル高(+1.40%)、ナスダックは51ポイント高(+0.67%)でした。
NYダウは25,000ドル乗せ、ナスダックは3営業日連続で最高値を更新しました。

為替市場ではプラート専務理事を筆頭にECB当局者から、
債券買い入れプログラム終了を示唆する発言が相次ぎました。

6月ECB理事会で本格的に議論を開始、7月ECB理事会にて終了時期を宣言すると思われます。
何事も無ければ、2019年はマイナス金利の正常化(利上げ)プロセスに入っていきそうです。

現時点で先進国に追加緩和の方向を向いている中銀はなく、利上げサイクル入りしているか、
これから引き締めに入ろうとしているかのどちらかです。

日銀だけは2019年消費増税が予定されているため、大きく出遅れそうです。
昨日はユーロ円も堅調でしたが、トルコリラ円も上昇しました。

トルコ中銀は今晩20:00金融政策発表を予定しており、ショートカバーを誘っています。
トルコリラに関しては6/24大統領選も重要イベントになります。

エルドアン大統領が再選されれば、またトルコリラ売りが強まりそうです。
大統領選の後、レバレッジをかけずに少し買い増す予定です。

投資戦略はユーロ押し目買いとします。
 
※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2018/06/06

とあるエンジニアKさん

週半ば、静かな相場か

欧州で新たに始まった一般データ保護規則(GDPR)があちこちで反響となっているようで、
何年も前に登録したHPから「GDRPに対応して…」とのメールが到着するようにになりました。

新聞などで詳細が説明されているようですが、やはり個人情報漏洩によるリスクは大きいもので、
きちんと対応しないと将来的に痛い目に遭うというのが各社の認識か。
私の会社は特に対策が取られていないようですが大丈夫だろうか?というのが心配なところです。

【本日の指標】
 
本日は米国において貿易収支の発表が予定されております。
この値自体は特段大きく変動するものではなく、サプライズはないものと見ておりますが、
先週のG7でも指摘されたように米国から発動された貿易不均衡を主張する声、
これが本日の値を持って盛り返される動きが想定されます。
その結果による値動きさえ気をつけたいところです。

【本日の戦略】
 
先週のイタリア政治混乱を端に発するユーロの変動は急に落ち着きを取り戻したようで、
ユーロドルは4月から続いた下落一辺倒からの脱却を果たした模様。

どちらかといえば今回の騒動はユーロ下落に動くはずのニュースであったのに対して、
ユーロ上昇による持ち直しが見られたのは、きっかけを探している中での今回の騒動が正常な
相場へのトリガーとなった形か。一時的に下落していた米国の株価も再び上昇に転じています。

また、気になるクロス円は対ドル、ユーロ、ポンドいずれも円安傾向を示しており、
追いかけての買いもそれぞれ面白そうな展開です。
週の中日の今日はいずれの騒動も収まりを見せた中での取引で、
特段ニュースが無い限りは平穏に過ぎていくものと予想しております。

2018/06/05

しましまさん

株価の上昇等受けドル堅調、ドル円110円台乗せなるか

昨日は、米雇用統計の強い結果や株価の上昇を受けドル円は底堅く推移し、
NY午後には109.86円まで上昇しました。

また、イタリア政治不安の後退を受けユーロは堅調な動きで、
ユーロドルは1.1738ドル、ユーロ円は128.70円の高値を付けました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

13:30:RBA政策金利発表
23:00:米・5月ISM非製造業景況指数

昨日のドル円は、東京・欧州時間は109円台中盤で推移、NY時間は底堅く推移し
109.80円台まで上昇しました。
今日堅調な動きとなると110円台へ乗せ、110円台中盤へ向け上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると109円台中盤〜前半への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは、東京時間は1.16ドル台中盤〜後半で推移、欧州時間は堅調な動きで
1.1740ドル付近まで上昇も、NY時間は1.16ドル台後半まで下落しました。
今日堅調な動きとなると1.17ドル台中盤まで上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.16ドル台中盤への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/06/04

為替見習さん

オセアニアや欧州休場。日米の株式市場と為替の初動に注目

先週金曜の為替相場は、注目された米雇用統計やISM製造業景況指数が
ともに強い結果となったことで素直にドル買いの反応が出ましたが、
雇用統計後のドルの動きとしてはそれほど強いものではありませんでしたね。

特に相場全体が週前半の円高傾向から半ば以降円安へと変化したことで
短期トレンドが上向きに変化した状態だったため、どちらかというと雇用統計の印象は、
強い割にはドルの上値も重そうだなというものでした。

ただ週明けは先週末の雇用統計の結果をうけてオセアニアやアジア、ヨーロッパが動き、
今週前半の相場の流れを掴むために重要な方向性が見えてくることも多いので、
まずは雇用統計を受けた週明けの各国市場の反応を見ていきたいところです。

また今日の指標としては豪小売売上高やトルコの消費者物価指数、英建設業PMIなど
小粒なものが多いので、基本は株式市場と為替との連動に注目しながら、
週末の雇用統計を受けてどう動くかをチェックすると良さそうです。

ではまず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは円やユーロ、スイスが弱く、
ポンドや資源国通貨であるオセアニア・カナダが強いということ。

また短期トレンドについても週間予想で記載しましたので、
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは全体的に上向きになっており、
このまま円売りとなればロングのチャンスになりやすい状況であること。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円売りの動きが出れば各通貨の短期トレンドは改善して
ロングのチャンスとなりますので、力関係上強い通貨かつ値幅が出やすい通貨を買い、
円を売るという形で攻めるのが低リスクとなります。

逆に円買いの動きが出てきた場合には各通貨の短期トレンドが悪化し、
一旦フラット化することになりますし、勢いが強くなった場合には
明確な下向きのものが出てきてショートのチャンスに変わります。

この場合には力関係上弱い通貨かつ値幅が出やすい通貨を売って
円を買う形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンを狙える方法となりますね。

個人的な基本戦略はこれまでと同じく短期だけの動きを重視して
力関係、テクニカル両面で低リスクになれば順張りで攻める予定。

また取引する際には必ず他通貨との力関係を見て
「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて最も低リスクなものを選択。

そして今後も資金管理やレバレッジ管理をはじめとして
事前のシミュレーションに時間を徹底的に割いて、
自分の中で消せるリスクは完璧に消してから取引に臨みます。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/06/01

斉藤学さん

米雇用統計を前に、積極的な買いは入りづらいと予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは+306ドル高、日経平均株価も+183円高の22201円と反発して引けました。
ドル円は108円台半ばから後半で推移、クロス円も底堅く推移しています。

【前日の結果】
・ダウ平均  24415.84(-251.94 -1.02%)
・日経平均  22100(-90 -0.41%)
・NY金先物  1304.70(-1.80 -0.14%)
・NY原油先物 67.04(-1.17 -1.72%)

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 4月個人消費支出 (前月比)  前回:+0.4% 予想:+0.4% 結果:+0.6%

【本日の戦略】

<米貿易摩擦懸念で伸び悩み>

昨晩、トランプ政権が、カナダやメキシコ、欧州からの鉄鋼・アルミ製品の輸入に関税を賦課すると言及、
これに対し各国とも報復関税を課す姿勢を示したことで、一時リスク回避の動きが強まりました。

ドル円は、一時108.39円まで下押ししたものの、月末の実需買いで108円台後半まで戻し、
クロス円も売り一巡後は買い戻されています。しかし、リスク回避の動きは残っているため、
積極的な買いは入りづらい様子。今晩は、21時30分に米5月雇用統計が発表されることもあり、
結果を確認したいところ。

前哨戦となる米5月ADP全国雇用者数は、前回値が+20.4万人から+16.3万人へ下方修正されたうえ、
予想+19.0万人に対し結果+17.8万人と軟調な結果でした。今晩発表の米5月非農業部門雇用者数は、
前回+16.4万人に対し予想+19.0万人と高めの数値なので、予想を下回る可能性もあります。

完全雇用が近づいているため、予想を下回ってもマーケットへの影響は限定的と思われますが、
6月13日(水)に行われる予定の米利上げ直前なので若干影響度は強そうです。

日経平均先物は、時間外で-124円安の22077円と反落、底堅く推移しているドル円も株安による
円高には注意が必要でしょう。

【経済指標】
★★★★★
21:30 (米) 5月非農業部門雇用者数 前回:+16.4万人 予想:+19.0万人
★★★★★
21:30 (米) 5月失業率       前回:3.9%   予想:3.9%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	107.80〜109.20	↓
・ユーロ円	126.00〜128.00	→
・ポンド円	143.00〜145.50	↓
・豪ドル円	81.50〜82.80	↓
・ユーロドル	1.1600〜1.1780	↑
・ポンドドル	1.3200〜1.3380	↑
・ドルスイス	0.9750〜0.9920	↓

【通貨の強さ】
ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル

【注目通貨】
・ドル(米雇用統計が発表)

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。