兵ブロガーバックナンバー(2018年08月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2018年08月

2018/08/31

しましまさん

米中貿易摩擦への懸念の高まり等からリスク回避の動き、ドル円は111円を割り込む

昨日は、米中貿易摩擦への懸念の高まりや新興国通貨の下落、NYダウの下落等を受け
リスク回避の円買いの動きが強まり、ドル円は一時111円を割り込む動きに、
ユーロ円は129.42円、ポンド円は144.38円の安値を付けました。 

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

18:00:欧州・8月消費者物価指数
22:45:米・8月シカゴ購買部協会景気指数
23:00:米・8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

昨日のドル円は、欧州・NY時間に反落しNY午後は一時111円を割り込む動きとなりました。
今日も軟調な動きとなると110.50円付近への下落が考えられます。
一方、反発の動きとなると111円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。

昨日のユーロドルは東京・欧州時間は1.16ドル台後半〜1.17ドル台前半で推移、
NY時間は1.1640ドル台まで下落後1.1680ドル付近まで反発しました。
今日堅調な動きとなると1.17ドル〜1.17ドル台前半まで上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.16ドル台前半〜1.16ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/08/30

為替見習さん

欧州系通貨動向やドイツ雇用統計、消費者物価指数、カナダGDPに注目

昨日の為替相場は、円が単独で売られて明確なリスク選好型となり
取引する上ではかなり安心感が広がった相場となりましたね。

特に目立ったのはポンドをはじめとする欧州系通貨の強さで、
英EU離脱交渉における協議で、パルニエ首席交渉官が
「EUは前例のない協力関係を英国に提案する用意がある」
と述べたことを受けた格好。

ただユーロに関してはイタリア財政への不透明感も残っていますし、
週末が近いことからこの先深追いするのは少し慎重に行きたいですね。

週末が近づくとポジション調整による相場変動が見られることが多いですし、
昨日のように明確な円の弱さが見られる場合には、反落してもわかりやすいので
準備がしっかり出来ていれば下落時も狙えるチャンスとなるだけに、
節目を意識してどこまで追って良いのか、下げた場合もどの節目をきっかけにして、
どこで手仕舞いすれば良いのかを事前にシミュレーションしておくと良さそうです。

このような中で今日はドイツの雇用統計、消費者物価指数速報、
カナダのGDP、米国の個人支出、個人所得、PCEデフレータ、コアデフレータ、
新規失業保険申請件数等の発表が予定されていますので、円軸の動きを意識しつつ
これらの発表前後に動きが出ればうまく利用したいところ。

そして週末が近いことを考えて以上に資金管理を万全にしておくことや、
取引する場合には極力当日決済にして無駄なポジションを極力残さないようにするなど、
自分で消せるリスクは徹底的に消したうえでリスクが下がれば取引したいところです。

ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
水曜はGBPが1.70%、CHFが1.06%、EURが0.57%、CADが0.56%、
NZDが0.49%、USDが0.45%、AUDが0.07%となっていて
力関係は【GBP>CHF>EUR>CAD>NZD>USD>AUD>JPY】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【CHF>CAD>NZD>EUR>USD>JPY>AUD>GBP】でしたから
円が弱い位置で加速したこと、ポンドが強い位置に変化したこと、
ユーロ、スイスが強い位置を維持していることなどがわかります。

続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、
昨日の動きを受けて全体に上向きとなっていますので、
現状は円売りの動きが出ればショートで攻めやすい状況。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円売りの動きが出れば各通貨の短期トレンドは明確な上向きとなり
ロングのチャンスになりますので、力関係上強い通貨を買って円を売る、
という形で攻めるのが低リスクとなりますね。

逆に円買いの動きが出てきた場合には各通貨の短期トレンドは悪化して
一旦フラット化しますし、勢いが強ければ下向きへと変化して、
この場合はショートのチャンスに変わります。

そうなった場合には力関係上弱い通貨かつ値幅が出やすい通貨を売って
円を買う形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンとなります。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので
短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを
リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/08/29

斉藤学さん

全体的に調整と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは+259ドル高、日経平均株価は+13円高の22813円と小幅に上昇して引けました。
ドル円は111円台前半で推移、クロス円はまちまちの動きです。

【前日の結果】
・ダウ平均  26064.02(+14.38 +0.06%)
・日経平均  22810(+10 +0.04%)
・NY金先物  1214.40(-1.60 -0.13%)
・NY原油先物 68.53(-0.34 -0.49%)

【経済指標】
★★★
23:00(米)8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)前回:127.4 予想:126.5 結果:133.4

【本日の戦略】

<利食い売りが出始める>

昨日、ナスダックやS&Pが年初来高値を更新するなか、リスクオンムードで日本株も買われました。
しかし、現物株は上値が重く寄り天、米国株に比べるとだいぶ弱い印象が広がっています。
これによりドル円も下落、一時111円台を割れるなど売りに押される場面はありましたが、
米コンファレンス・ボードが予想を大きく上回るなどしたため111円付近は底堅く維持しています。

通貨別には、商品高のなか出遅れ感のあったカナダドルが買われたほかは、
まちまちの動きとなりました。連日の米国株高が警戒され利食い売りに押される場面も出てきていて、
一段高となるには材料が必要そうです。本日は、全体的に調整と予想します。

昨日、中国株が4日ぶりに反落しているので、10時30分からの値動きも確認したいところ。
米国による2,000億ドル規模の追加関税が控えているので、9月になれば楽観視できない
雰囲気となるでしょう。

【経済指標】
★★★★
21:30(米)4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率) 前回:4.1% 予想:4.0%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	110.50〜111.50	↓
・ユーロ円	129.00〜131.00	→
・ポンド円	141.50〜145.00	↓
・豪ドル円	80.50〜82.50	↓
・ユーロドル	1.1600〜1.1750	↑
・ポンドドル	1.2750〜1.2950	→
・ドルスイス	0.9650〜0.9850	↓
【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>豪ドル>ポンド

2018/08/28

為替研究所さん

トルコリラが昨日また急落。今後どうなるか?

週間見通しで「トルコの祝日明けで、再びトルコリラが下落する可能性がある」と
書きましたが、昨日早速その懸念が当たってしまい、トルコリラは18.5円程度から、
最安値で17.7円程度と、急落しました(本日10時時点では18円前後で推移)

今のトルコリラにとっての0.8円の下落というのは、ドル円でいうと4円近い下落ということで、
まさに急落と言うレベルのものなのですが、トルコリラのトレーダーにとってはそのくらいの
下落は慣れたもので、また、日足チャートで見ても「ちょっと下落したなあ」くらいになってきており、
感覚がおかしくなってきていることを感じます。

8月に入ってトルコリラが急落した原因は、これまでも何度か書いているように、

・高いインフレにも関わらず、エルドアン大統領の利下げ圧力等もあって利上げをできないトルコ中銀
・ブランソン牧師を巡ってのアメリカとの対立

といったことが原因であり、そのいずれも解決の見通しが立っておらず、むしろ後者については
エルドアン大統領も対決姿勢を強め、アメリカ側も追加制裁を検討している等、今後さらに悪化する
リスクの方が現時点では高い状態となっており、これについて悪材料が出た場合には、
再び15円台までの下落は覚悟する必要があると考えております。

ただし、そうはいってもトルコリラはそう遠くないどこかのタイミングで20円台までは
回復すると予想しており、その根拠としては、

・トルコリラが8月に入ってさすがに下げすぎで、購買力平価等で見ても割安になっている
・ブランソン牧師についても、解放に様々な交換条件(ギュレン師の引き渡し、
 トルコ国営ハルク銀行への捜査中止等)を要求しているとの報道もあるように、
 牧師を「人質」と考えている節があり、どこかのタイミングでは解放すると考えられる
・このままではトルコ実体経済にも悪影響を及ぼしかねず、そうなるとトルコへの債権、
 中東情勢、難民問題等、様々な問題が起こりかねないので、どこかのタイミングで外国も
 トルコ救済に向かう可能性が高いと考えられる

といったことがあげられます。

いずれにしても、トルコリラはこれからもしばらくボラティリティが大きくなる
可能性が高く、買いにしても売りにしても、ポジション量の調整、ロスカット注文等、
資金管理をしっかり行って取引する必要があると思います。

2018/08/27

為替太郎さん

政治リスクと利上げをにらむ相場

先週行われたジャクソンホール講演では、FRBのパウエル議長が、インフレリスクは高まっていない
ものの米国経済は著しく改善しているとして、現在の利上げを継続する方針を示しました。

市場では、ジャクソンホールはサプライズなく通過したと受け止められています。

これにより、当面は市場の想定通りの9月と12月の利上げを見越した、リスク選好の
ドルの堅調が継続する動になる可能性が高いでしょう。

もっとも、先週に公表されたFOMC議事は、利上げ継続の方針こそ示されているものの、
米中の貿易摩擦問題がアメリカ経済の下振れ要素として指摘されています。

そのため、現在からのさらなる利上げペース前倒しは期待できそうにありません。
ムードとしてはドル高一辺倒とまではなりにくい雰囲気です。

また、アメリカの政治をめぐっては、貿易摩擦だけではなく、トランプ大統領に関連する
政治要素が、現在、為替市場に非常に強い影響を与えています。

トランプ大統領のロシア疑惑や口止め料問題をはじめとする各種疑惑をめぐる情勢は、
日々変化しており、市場では報道が出るたびに一喜一憂している感があります。

一連の捜査をめぐる報道に反応する相場は今週も継続するとみられるほか、
11月には中間選挙が予定されており、上下院のねじれが生ずることがあれば、
ますますアメリカの政治的混乱は拡大することが懸念されます。

今日以降の週明けの為替市場も、やはり政治リスクが相場へ大きな影響を及ぼすことは
避けられそうにありません。

貿易摩擦やトルコリラの急落などで、リスク回避ムードが強まれば、円高圧力が
強まる展開も想定できるでしょう。

もっとも、先週末の東京株式は、日経平均が4日続伸、ダウも上昇して取引を終えるなど、
株式が堅調な展開。今日も日経はプラスで始まっています。

さらに、ドル円も111円台前半に乗せて取引が始まっており、ひとまず安定した
状態ですので、本日の目先ですぐに大きな動きが出てくる可能性は低いと思います。

今は政治情勢が為替市場の多くの部分を占めており、テクニカルな流れからでは
なかなか先行きを読むのが難しい環境にあります。

いつも以上に、欧米時間の動きを注視する必要がありそうです。

17:00 独8月IFO企業景況感指数
17:30 香港7月貿易収支
20:30 トルコ8月設備稼働率

2018/08/24

ダメおやじさん

ドル円は噴き値有利!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日のドル円は静かな動きでしたが、仲値での実需のドル買いで110.80円まで上昇しました。
その後は110.80円台中心でもみあいましたが、NYで連銀総裁のタカ派発言などから
利上げ観測が強まり、111.31円まで上昇するなど終日値を上げました。
対中貿易の泥沼化、トランプさんのスキャンダルには反応せずでした。

ドルが全ての通貨に対して買われました。
特に日本の実需、海外勢が積極的に買っているようです。

本日は、東京では実需の動きでしょう。
海外ではジャクソンホールでの総裁会見の内容で動きそうです。
昨日の状況で買いの意欲が急速に強くなっていますが、
終日高の後は下げることも多く、週末の調整で上がるとは限りません。

ドル円ですが、方向は戻り売りで、上値は111.40円台、
下値は110.80円で噴き値売りとみています。

2018/08/23

しーさん

ドル高に陰り?

今週はトランプ大統領と付き合いの長い元弁護士が大統領選挙時の選挙資金法違反の
有罪判決を受けたことでドル売り優勢となっていました。

ユーロドルは軟調な展開となると思われていましたが、この出来事により
ショートカバーが発生し1.1500を越えて上昇してきました。
このラインはレジスタンスラインとなると思われましたが、あっさりと抜けてしまったため、
ドルに対する方向性を変更する必要があるかも知れません。

これまでドル高を牽引してきたのは、FRBによる利上げとトランプ大統領による
通商政策が要因の1つと言えましたが、両翼の一部がもがれるかも知れないとなると
ドルに対して黄色信号が点滅か?といった心境になってきます。

もう一翼であるFRBについて、昨夜はFOMC議事録が公表されました。
内容としては、指標データが見通し通りであれば追加利上げをする、
緩和的な表現はいずれ見直すといったもので、サプライズはなかったため
為替相場は特に大きな反応は示しませんでした。

さて、本日は指標発表が多数ありますが、本日から開催されるジャクソンホールでの
講演に注目が集まります。トランプ大統領が異例のパウエル議長への「気に入らない」
発言をしていましたが、この発言によりFRBが方針を変えてしまうと大統領からの
圧力に負けたことになり、FRBの独立性に疑問がでてしまうため、
逆に利上げ路線を貫くことになると考えられます。

また、トルコなどの新興国に対する懸念の話題がでてくる可能性が高いため、
引き続き新興国通貨に対して注意しておく必要があるでしょう。
トランプ大統領のスキャンダルが大事にならなければいずれはドル高に回帰すると
思いますが、週末までは急なドル売りに注意しておきたいと思います。

2018/08/22

ZEROさん

FOMC議事録、ジャクソンホール公演に注目

21日の米国株は堅調、NYダウは63ドル高(+0.25%)、ナスダックは38ポイント高(+0.49%)でした。
先進国+新興国すべてが上昇していく相場ではなく、新興国から先進国への資金シフトが起きています。

為替市場はドル買いが溜まっていたところへ、トランプ大統領のFRB利上げ批判が出て調整が継続しました。
ドル円は一時110円割れ、ユーロドルは1.16付近まで、それぞれドル安が加速しました。

今晩は夜中3:00にFOMC議事録が発表されます。24日にはジャクソンホール公演でパウエルFRB議長が
発言します。直近、トランプ大統領の利上げ批判が話題になっているだけに、
年内あと2回の利上げに対するFRBのスタンスを確認する事になりそうです。 

投資戦略はユーロドル押し目買いとします。
 
※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2018/08/21

とあるエンジニアKさん

トランプ大統領を中心に回る相場

異様な猛暑から一転して少し涼しい日が続いたと思いきや2つ同時発生の台風のニュース。
来週の今頃には台風一過の残暑に辟易しているのでしょうか。今年は異常気象で、
気温や台風の発生データなどからそれを裏付けられるようなニュースが散見されます。
8月も後半で夏もあと少しなのでしょうが、まだまだ我慢の日々が続きます。

【本日の指標】

本日は特に相場を動かすような指標の発表は予定されておりません。

【本日の戦略】

週明け月曜日は特段大きなニュースもなく始まりました。
材料出尽くし感も多少なりともある相場で、昨晩の「米中首脳会談の11月開催」という
ニュースにはポジティブサプライズとして受け止められました。

貿易問題で対立を続ける両国のトップが会うことで対立が深まった貿易問題に
終止符を打つという流れが、停滞した相場に活を入れてくれるものとの期待感です。

ただし当然ながら「可能性」という報道。今後はその可能性を追い求め、
実現に至るのでしょうが、そこまでは長い道のりかと思われます。

今後は期待感によって徐々にドルが盛り返し、実際に開催が決まった段階では
材料出尽くしとなる、いわゆる「噂で買って事実で売る」の言葉通りとなるかもしれません。

その他のニュース材料としては、トルコ問題や米国政策金利の行方など、
トランプ大統領を中心に回っているような相場。今後も動向に目が離せない日々が続きます。

2018/08/20

しましまさん

NY時間は全体的にドル売りの流れ

先週17日はNY時間にドル売りの動きが強まり、ドル円は110.32円の安値を付け
その後は110.30円台〜110.60円台で推移、ユーロドルは午後に1.1445ドルの
高値を付け1.1440ドルで引けました。

先週17日のドル円は、東京時間は110円台後半で推移も欧州時間は110円台中盤に下落、
NY時間は110円台前半〜中盤で推移し110.50円で引けました。
今日堅調な動きとなると110円台後半へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると110円台前半への下落が考えられます。

先週17日のユーロドルは、東京時間は1.13ドル台後半で小動き、欧州時間は序盤に
1.14ドル台へ上昇もその後は1.13ドル後半で推移、NY時間は1.14ドル台前半へ上昇し
1.1445ドルの高値を付け1.1440ドルで引けました。
今日堅調な動きとなると1.14ドル台後半へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.14ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/08/17

為替見習さん

夜の米指標やトルコ格付け、原油&株式相場と為替の連動に注目

昨日の為替相場は、米中の貿易協議再開との報道が出たことで
全体的に安心感が広がった印象でしたが、それでも株式市場は不安定で
日経平均も前場の300円超安から一時プラスに転じて大引け12円安、
といった形で為替相場も株式市場の影響を受け不安定な状態が続きましたね。

米国とトルコの対立によるトルコリラの下落も一端は落ち着いており、
急落相場からの戻り高値を更新しているものの、これは来週の火曜から金曜まで
トルコ市場が休場となる影響もあってのポジション解消も影響してそうです。

週末が近づくとこういった形で調整による相場変動が見られるわけですが、
後述する力関係でもそれがはっきり見てとれるので、原油や株式市場と
為替相場の連動などテクニカル面にいつも以上に気をつけると良いでしょう。

このような中で今日はユーロ圏の経常収支、消費者物価指数速報、
香港失業率、米国の景気先行指数、ミシガン大消費者信頼感指数速報、
そしてS&Pによるトルコの格付け判断がなされる予定となっていますので、
週末の調整を意識しながらこれらの結果に注目したいところ。

また米中貿易協議が再開されることが、本当のリスク選好に繋がるのか、
単なる調整の後付け材料として使われたのかという点も意識すると、
情報に振り回されにくくなると思います。

そして今日は週末ですのでいつも以上に資金管理を万全にしておくことや、
取引する場合には極力当日決済にして無駄なポジションを極力残さないようにするなど、
自分で消せるリスクは徹底的に消したうえでリスクが下がれば取引したいところです。

ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
木曜はNZDが0.43%、AUDが0.42%、EURが0.37%、GBPが0.24%、
USDが0.13%、CADが-0.05%、CHFが-0.18%となっていて
力関係は【NZD>AUD>EUR>GBP>USD>JPY>CAD>CHF】という形に。

水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【JPY>CHF>AUD>EUR>USD>NZD>GBP>CAD】でしたから
円やスイスフランが強い位置から弱い位置に変化していること、
オセアニアが強い位置に変化していることなどがわかります。

続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、
水曜の円買いの影響で全体的にフラットから下向き気味ですので、
現状は円買いの動きが出ればショートで攻めやすい状況。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円買いの動きが出れば各通貨の短期トレンドは明確な下向きとなり
ショートのチャンスになりますので、力関係上弱い通貨を売って円を買う
という形で攻めるのが低リスクとなりますね。

逆に円売りの動きが出てきた場合には各通貨の短期トレンドは改善して
一旦フラット化しますし、勢いが強ければ上向きへと変化して、
この場合はロングのチャンスに変わります。

そうなった場合には力関係上強い通貨かつ値幅が出やすい通貨を買って
円を売る形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンとなります。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので
短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを
リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/08/16

斉藤学さん

株や商品相場の下落でリスク回避の動きと予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは+112ドル高、日経平均株価は利食い売りに押され-151円安の22204円と反落して引けました。
ドル円は一時110.44円まで下落、クロス円も全面安です。

【前日の結果】
・ダウ平均  25162.41(-137.51 -0.54%)
・日経平均  22020(-160 -0.73%)
・NY金先物  1185.00(-15.70 -1.31%)
・NY原油先物 65.01(-2.03 -3.03%)

【経済指標】
★★★★
21:30 (米) 7月小売売上高(前月比)  前回:0.5%  予想:0.1%  結果:0.5%


【本日の戦略】

<再びリスク回避の動きに>

昨晩のNYダウは、-137ドル安と反落して引けました。ドル円は一時110.44円まで下落、クロス円も全面安です。
トルコリラ安は一服したものの、中国テンセントの決算が予想を下回ったほか、原油が-3%となったことで
リスク回避の動きが出ました。

テンセントは、時価総額アジアNo.1を争う中国大手IT企業なのですが、時間外で-3%超急落、前日には、
販売間もないゲーム「モンスターハンター:ワールド」(通称モンハン)が当局により販売停止処分になるなど、
悪材料が出ていました。「モンハン」の販売は、今年の目玉の一つと目されていただけに、同社業績へ懸念が
高まってきています。

午前中は、10時30分からの中国株の値動きに注意。株・為替とも、一昨日の大陽線が「化け線」だったとすると
厳しい地合いとなりそうです。

<商品相場が全面大幅安>

トルコリラの急反発が続く一方で、商品相場への売り圧力が強まってきました。原油は-3%下落し一時65ドル割れ、
金は-15ドル安の1185ドルと大きく売られています。中国の景気減速懸念で銅価格が下げ止まらず、この影響が
商品相場全体を軟調にしていると思われます。通貨別にはカナダドルが-1%安となったほか、豪ドルなどの
資源国通貨にも売り圧力が強まっていくと予想します。

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 7月住宅着工件数(年率換算件数)  前回:117.3万件 予想:126.0万件


【本日の予想レンジ】
・ドル円	109.80〜111.00	↓
・ユーロ円	124.00〜126.50	↓
・ポンド円	138.00〜142.00	↓
・豪ドル円	79.00〜81.00	↓
・ユーロドル	1.1300〜1.1450	↑
・ポンドドル	1.2600〜1.2800	↑
・ドルスイス	0.9800〜0.9990	↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル

【注目通貨】
・豪ドル(商品相場や中国株の下落に連れ安)

2018/08/15

為替研究所さん

急落したトルコリラの今後の見通しを予想する

先週末から今週にかけての為替市場の最大の関心事項は「トルコリラ」であったことは
間違いないと思うので、今回は、トルコリラについて書きたいと思います。
(トルコリラは私にとってメインの投資先の一つで、私のサイトでもトルコリラの
記事をよく書いており、トルコリラについて詳しい自信があります)

週間見通しでも書いたように、先週末、トルコリラはエルドアン大統領による
「期待をあおった挙句何もしない」ということによる失望売りに、アメリカからの
制裁関税(ブランソン神父という、アメリカ人の神父さんをトルコが拘束していることに
対しての制裁)が重なり、大幅に下落しました。

今週は、週明けには16円割れで15円台となりどうなるかと思ったものの、その後は
若干持ち直す動きを見せており、執筆時現在、トルコリラは17.3円程度と、
先週の終値くらいまでには戻してきております。

この背景の一つには、「アメリカからの制裁の原因であるブランソン神父を解放する
のではないか」という噂もあり、これについては米大使館が「そういった情報はない」
と否定した後も、定期的にトルコリラトレーダーの間では出てくる話題です。

これについては、ここまで来た以上、どこかのタイミングでは神父を解放すると考えられ、
その際には、トルコリラは一時的に上昇するだろうと予想しております。

ただし、それによってどこまで上がるかというと、トルコの一番根本的な問題は、高い
インフレ率(通貨価値の下落)と、それに対して利上げをできない中銀(エルドアン大統領が
中銀委利下げ圧力をかける)という点にあることから、個人的にはアメリカと関係が
改善するだけではそこまで上げる効果はなく、むしろ一時的に上昇した後のタイミングを
投機筋が狙って、また一時的に暴落することもありうると思っております。

また、来週はトルコが犠牲祭(イスラム教の重要な祭典)で、丸一週間祝日となっている
ことも、投機筋にとって狙いやすい要因の一つとなるのではないかと考えております。

ただ、その一方で、今のトルコリラが売られすぎ(昨年末時点で購買力平価ベースで見ると
割安なのが、さらにインフレ率以上のペースで下落している)だというのもその通りで、
どこかのタイミングで上昇するとは思っているのですが、ではそれが「いつなのか」という
点の見通しが難しく、しばらく難しい局面が続くと思っております。
(個人的には、外国がトルコへの資金援助を行う等あれば、そこが反転材料となるのでは
ないかと思っております)

2018/08/14

為替太郎さん

トルコリラの急落が依然として市場の焦点に

先週のトルコリラ急落を起点とした市場の混乱が継続しています。

昨夜のニューヨーク市場は、全体的なリスクオフの中でドルが引き続き高値を
維持する展開になりました。

また、株式や新興国通貨などのリスク資産が軟調な環境の中で、スイスフランや
円などの安全資産にも買いが集まる展開になっています。

トルコリラは、昨夜も約7%の下落となり、下げ足に歯止めがかかっていません。
トルコ中央銀行が、金融市場の安定のための流動性供給する方針を発表したことで、
一時的にムードが改善する場面もありました。

しかしながら、エルドアン大統領が関税の引き上げ等をめぐって強硬な態度を示したことで、
依然としてトル経済の先行きの不透明さが印象付けられる結果に終わっています。

これを受けて、新興国通貨全般に売りが波及しつつあります。

南アフリカランドは、一時的に10%強の下落となる場面もあり、総じて新興国通貨の
ボラティリティーが大きくなっています。

現在の状況で、新興国通貨を取引するのは非常にハイリスクな局面です。
株式市場の軟調も継続しており、ニューヨーク株式市場は、4営業日続落の展開となりました。

今日の取引では、今のところドル円は明確な動きがない状況ですが、総じて
リスクオンの市場のなかで、ドル円も上値が大きく伸びる展開は想定しにくいものがあります。

朝方の取引では110円台の後半になっており、また、ユーロ円ももみ合いです。
株式市場等を横目で見つつの、慎重な展開になる可能性が高いと思います。

とはいえ、シカゴの日経平均先物の上昇などを背景に、市場はいったんの落ち着きが
戻ってきそうな雰囲気もあります。

今日の焦点は、株式市場とトルコリラ等の下げ止まりが確認されるかどうかだと思います。

中長期的にはトルコ経済への不安が、さらなる危機の拡大に連鎖することが避けられるのかを
見極めないと積極的にリスク資産を買うのは危険ではありますが、ひとまず目先の
下げ止まりを確認しましょう。

11:00	中国7月小売売上高
11:00	中国7月鉱工業生産
13:30	6月鉱工業生産
15:00	独4-6月期GDP
15:00	独7月消費者物価指数
15:45	仏7月消費者物価指数
17:30	英7月失業保険申請件数
17:30	英7月失業率
18:00	ユーロ圏6月鉱工業生産
18:00	ユーロ圏4-6月期GDP
18:00	独8月ZEW景況感調査
18:00	ユーロ圏8月ZEW景況感調査
21:30	米7月輸入物価指数

2018/08/13

ダメおやじさん

ポンド円、ポンドドルの買い場探し!

こんにちは、ダメおやじです。

今週はお盆休みの企業がおおく少し閑散模様かもしれません。

ドル円は少し夏枯れ相場の様相となってきており戻りは売られそうですね。
利上げとか関係なく、兎に角、売られ続けたポンドは先週後半の動きをみると
下げ渋っている感じがします。

ポンド円は週足で153円台、日足で149円台から141円近く、ポンドドルは週足で
1.4370台から1.27付近まで戻りなしで下げています。

勿論、下げる要素が多いので下げるわけですが下げると思って売った
ポジションは買い戻して利が取れます。売るネタも特になくなり
ショートカバーで反発すれば買いが買いを呼び戻り幅を大きくする可能性も有ります。

ポンドはドルに比べて値動きも期待でき今の状況では突っ込み買いが良さそうです。
戻せば再度売られる可能性も強く目先狙いですが。

2018/08/10

しーさん

米CPIの結果に注目

昨日から日米通商協議(FFR)が開始となりました。まだ始まったばかりで結論が
出ているわけではないので為替への影響はでていませんが、パワーバランス的には
米国>日本という印象のため、円高への警戒感が強い状態のようです。

また昨日の早朝にはRBNZの会合により、2020年まで利上げを先延ばすことを公表したことで
キウィが下落しました。連れ安となったドル円は東京タイム終盤にかけて111円台を
回復しましたが、軟調な展開となっています。
キウィやオージーは米中貿易戦争の煽りを受けて軟調となっていましたが、
今回のRBNZの見通しを踏まえて長期間上値の重い状況となりそうです。

さて、本日は欧州タイムに英GDPの発表と、NYタイムに米CPIの発表に注目が集まります。

英ポンドは先日のMPCでの利上げ以降弱い状態となっています。EUとのBrexit交渉真っ最中ですが、
ハードブレグジット懸念が根強く、今後の金利見通しは悪いです。
次の一手となる金融政策は利下げとなる可能性が高まっていますが、英国GDPが
良い結果となった場合は一時的にポンドの買い戻しが入る可能性があります。
そうなった場合は戻り売りのチャンスとしてショートチャンスを探したいところです。

米CPIについては前年比+2.9%の事前予想がでています。
これまでFRBは段階的に利上げを実施してきていますが、物価上昇のペースは右肩上がりであり、
このペースで上昇し続けことを抑えるために年内の追加利上げも考慮の対象となってきます。
来月9月の利上げは確実視されていますが、その次の利上げは12月20日のFOMCにて60%程度の
利上げ確率となっています。CPIの結果により12月の利上げの可能性が高まるとドル高へと
つながるため、ドル関連通貨に対してドル買いでのトレードチャンスを見ておきたいと思います。

明日からはお盆休みとなる企業が多いことと思います。
夏枯れ相場が懸念される中で、チョッピーな動きが発生して思わぬ痛手を被らぬよう、
休み前にポジション管理をしておき、安心して連休を過ごせるようにしたいものです。

2018/08/09

ZEROさん

日米新貿易協議(FFR)に注目

8日は日米新貿易協議(FFR)を翌日に控え円買いが優勢。日銀が7/30-31金融政策決定会合で、
実質的な引き締め(金利上昇容認)に入っている事も嫌気されています。

ポンド相場は対ドル・対円ともに年初来安値を更新しました。英要人から悲観的な発言が
目立っており、ハードブレグジット懸念が再び高まっています。

ブレグジットに関しては、ジョンソン外相とEU離脱担当相が辞任した事で、
ハードブレグジット懸念が和らいだ時期がありました。

彼らはメイ首相のソフトブレグジットに反発して辞めたはずなのですが、
その後もEU側と上手く交渉がまとまらず、ハードブレグジット懸念「再燃」となっています。

トランプ政権が対中追加関税第2弾を23日から発動する事を発表すると、
中国も報復関税を課す事を発表し、クロス円や原油相場の重しになっています。

8月は季節的にも円高に振れやすい事もあり、非常に多くの悪材料が重なっている格好です。
本日はワシントンで開催される日米新貿易協議(FFR)からの要人発言に注目しています。    

今は売り持ちしていたポンド円を決済したばかりです。まずは日米新貿易協議(FFR)を
確認したいと思います。投資戦略はポンド円、ポンドドル戻り売りとします。
 
※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2018/08/08

とあるエンジニアKさん

風が吹くのを待つ相場

記録的な猛暑が続いておりましたが、今回は台風の襲来です。
当初の予定よりは東寄りのコースをとっているものの、このままいくと関東をかすめるするコースか。
猛暑に台風と極端な天気が続きますが、相場同様に我々には甘んじる他なさそうです。

【本日の指標】
 
本日の指標は特に目立ったものがなく、指標によって動かされる相場とはならない見込みです。

【本日の戦略】
 
先週の週末から始まった円高は勢いを失いつつありますが、それでも週明け以降気持ち
継続中といったところか。ポンド円、ドル円それぞれ値を下げておりますが、
その動きは大きくはなく、またしても方向性のない相場が続いていおります。

なんらかの相場を動かすファンダメンタルがほしい場面ですが、注目されるのは
米中を中心に勃発している貿易戦争がいつ収束するか。

過剰債権問題をかかえつつも、貿易鈍化によって難しい舵取りを 迫られている中国ですが、
徐々にインフラ投資などの景気刺激策でもって景気テコ入れを図っていく方針の模様。
それが 株式相場にとっては若干の明るい材料となったものの、まだまだインパクトが足らないようです。

今日も少ない材料、そして夏季休暇による普段より少ない参加者から、
上下動どちらとも取り難い相場が継続するものと推測されます。風が吹くのを待つのみです。

2018/08/07

しましまさん

ややドル高も全体的に小幅な値動き、今日はRBA政策金利発表に注目

昨日はややドル高も全体的に小幅な値動きで、ドル円は111.20〜111.50円、
ユーロドルは1.1530〜1.1570ドルでの推移でした。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

13:30:RBA政策金利発表

昨日のドル円は概ね111.20円〜111.50円での小幅な値動きでした。
今日堅調に推移すると、111円台後半へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると111円〜110円台後半への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは東京時間は1.15ドル台中盤で推移、欧州時間は1.1530ドルまで
下落もNY時間は1.1570ドル付近まで反発しました。

今日堅調に推移すると1.16ドル付近へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.15ドル台前半〜1.15ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/08/06

為替見習さん

雇用統計を受けた各国市場の初動と米中貿易&イタリア財政問題に注目

先週金曜の為替相場は、注目された米雇用統計が予想を下回り
ドルが売られる動きも出たものの、それ以上にイタリア財政問題を原因とした
ユーロの弱さが目立つ格好となりましたね。

またドルは先週1週間を通して見ると円とともに買われていた通貨であり、
流れとしてはある程度リスク選好の円売りの動きが出てもすぐに戻しが入り、
円とドルが買われやすい状況になっていると言えます。

イタリアの財政問題に関しては国債の売りがかなり増えてきていますし、
サルビーニ副首相もEUの財政規律を軽視するような発言をするなど
引き続きリスク要因として頭に入れておくと良いでしょう。

また米中貿易問題に関しても、関連する報道で相場が反応しやすいので
指標やイベントよりもこういった報道が出る可能性を考えながら
早めの決済を意識するなどしていきたいですね。

今日予定されているイベントはドイツの製造業受注指標程度で、
カナダやオーストラリアが休場ということもあるので、
まずは雇用統計を受けた各国市場の初動に注意しながら、
週後半にむけたポジション整理や資金管理をしていくと良さそうです。

続いて先週金曜の相場のおさらい。
まず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは円や豪ドルが強く、
ユーロやポンドが弱いということ。

また短期トレンドについても週間予想で記載しましたので、
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは全体的に下向きで、
このまま円買いが続けばショートのチャンスになりやすい状況であること。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円買いの動きが出れば各通貨の短期トレンドは悪化して
ショートのチャンスとなりますので、力関係上弱い通貨かつ値幅が出やすい通貨を売り
円を買うという形で攻めるのが低リスクとなります。

逆に円売りの動きが出てきた場合には各通貨の短期トレンドが改善し、
一旦フラット化することになりますし、勢いが強くなった場合には
明確な上向きのものが出てきてロングのチャンスに変わります。

この場合には力関係上強い通貨かつ値幅が出やすい通貨を買って
円を売る形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンを狙える方法となりますね。

個人的な基本戦略はこれまでと同じく短期だけの動きを重視して
力関係、テクニカル両面で低リスクになれば順張りで攻める予定。

また取引する際には必ず他通貨との力関係を見て
「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて最も低リスクなものを選択。

そして今後も資金管理やレバレッジ管理をはじめとして
事前のシミュレーションに時間を徹底的に割いて、
自分の中で消せるリスクは完璧に消してから取引に臨みます。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/08/03

斉藤学さん

米雇用統計待ちで様子見と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】

NYダウは-81ドル安、日経平均株価も-234円安の22512円と下落して引けました。
ドル円が一時111円台半ばで底堅く推移する一方、クロス円は売られています。

【前日の結果】
・ダウ平均  25326.16(-7.66 -0.03%)
・日経平均  22585(+75 +0.33%)
・NY金先物  1220.10(-7.50 -0.61%)
・NY原油先物 68.96(+1.30 +1.92%)

【経済指標】
★★★★★
20:00 (英) イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 前回:0.50% 予想:0.75% 結果:0.75%

【本日の戦略】

<ドルは堅調だが、ポンドが売られる>

米国が中国に対し、関税を10%から25%へ引き上げると報じたことで、リスク回避の動きが
出ました。対ドルで人民元が下落したため、ドルは比較的底堅く推移しましたが、
その他通貨は売られています。特に、市場予想通り利上げを行ったポンドが、
材料出尽くしで下落しています。一方、アップルやテスラなどハイテク株が上昇しマーケット全体をけん引、
序盤-210ドル安だったNYダウは、安値からほぼ戻していています。
ただ、米10年債利回りは2.9840%へ低下していて、米雇用統計を前に動きづらいようです。

<21時30分に米7月雇用統計が発表>

今晩は、21時30分に米7月雇用統計が発表されます。
前哨戦となる米7月ADP雇用統計は、予想18.5万人に対し結果21.9万人と良好でした。

米7月非農業部門雇用者数の方は、前回21.3万人に対し予想19.0万人と伸び悩む予想ですが、
年内1回の米追加利上げはほぼ確定なので、大幅に悪化していなければ無難に通過すると思われます。

全体的に序盤は買戻し優勢と予想しますが、本日も10時30分からの中国株や人民元の値動きに注意。
ドルは堅調ですが、その他通貨は弱いと予想します。

【経済指標】
★★★★★
21:30 (米) 7月非農業部門雇用者数変化(前月比)  前回:21.3万人 予想:19.5万人
★★★★★
21:30 (米) 7月失業率              前回:4.0%   予想:3.9%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	110.50〜112.30	→
・ユーロ円	128.00〜130.00	↓
・ポンド円	144.00〜146.00	↓
・豪ドル円	81.00〜83.00	↓
・ユーロドル	1.1500〜1.6520	↓
・ポンドドル	1.2900〜1.3100	↓
・ドルスイス	0.9850〜1.0000	→

【通貨の強さ】
ドル>豪ドル>ユーロ>ポンド

【注目通貨】
・ポンド(利上げで目先の材料出尽くし)

2018/08/02

為替研究所さん

8/2現在 ドル円は上昇基調、トルコリラは下落基調

今週の週間相場見通しでは、ドル円については重要イベントが3つあると書きました。
そのうち日銀金融政策発表とFOMC政策金利・声明発表については現時点で消化済みとなり、
その結果は、

・日銀金融政策発表:基本的に緩和路線を継続することが表明された
・FOMC:政策金利は据え置き(市場予想通り)。今後の方向性としては、
 引き続き漸進的な利上げで全会一致

となり、どちらも基本的には現状維持ではあったものの、日銀の金融政策については、
事前の市場予想では「金融緩和の副作用を懸念して金融引き締めに入るのではないか」
というものもあったため、現状維持というのは市場予想と比較して「緩和的」となり、
ドル円は円安ドル高方向になっております。

この結果や、ドル円相場の値動きについては、ほぼ週間見通しで書いた予想と一致しており、
そこでも書いたように、現時点ではドル円については、引き続き下がったときにナンピン買いと
言う戦略が良いかと考えられます(ただし、2018年中はそこまで大きくドル円が上昇しないと
考えているのもこれまでと変わっておらず、2018年はレンジ内で行ったり来たりする
相場になることを想定しております)

その一方で先週ホットカレンシーとして取り上げたトルコリラについては、現在かなり
下落圧力の強い状態となっております。

先週はトルコ政策金利の発表があり、そこでは1.0%ポイントの利上げが期待されておりましたが、
そうした市場の期待に反して、トルコ中銀は金利の据え置きを決定し、それによってトルコリラは
大きく下落しました。

ここでのトルコ中銀の据え置きには、トルコで今深刻な問題となっているインフレ・通貨下落への
対処として姿勢が不十分だということにとどまらず、選挙中も選挙が終わってからも一貫して
「利下げ」を主張しているエルドアン大統領への「忖度」も含まれたものと考えられ、
中銀の独立性という観点からも問題視されております。

また、今朝はアメリカがトルコに対しての経済制裁の対象リストを作成する等、
具体的な準備に入ったとの報道にもあってトルコリラは大きく下落し、USD/TRYは5.0を
何度もタッチし、トルコリラ円は22円台前半となりました。

トルコリラについては、今後もしサプライズで利上げ等あれば上がる可能性もありますが、
しばらくは売り目線(あるいは買いポジションの調整)でいた方が良いと思います。

2018/08/01

為替太郎さん

日銀の低金利維持姿勢の明示でドル高局面

昨日開催された日銀の金融政策決定会合では、事前の市場の予想通り、
低金利を維持する現在の緩和政策の維持を決定しました。

一方で、黒田総裁が、誘導する長期金利の上限を0.2%まで容認するとの考えを示し、
低金利の副作用に対して、容認する金利の変動幅を拡大することで配慮を示しました。

また、マイナス金利の金融機関の負担軽減措置として、日銀当座預金のうちマイナス
金利が適用される約10兆円を、これを5兆円程度に減少させることも決定しました。

これらは、低金利の維持を前提としてその副作用の緩和を目指す措置であり、
政策の転換を伴うものではありません。

それゆえ、為替市場では金融政策決定会合を受けた各種措置は緩和政策の長期維持に向けた
日銀の強い意思表示と受け取られ、ドル円ではドルが急上昇する結果となりました。

このところ、日銀会合があっても政策現状維持で市場の反応なしのパターンが続いていました。
日銀会合を受けて市場にこれだけ何らかの反応が出るのは久しぶりで、やや新鮮味がある展開でした。

また、ドルはFOMCを控えており、円に限らず総じて他の通貨に対しても堅調な動きでした。

さらに、昨日の流れを受けた今日の為替市場では、ドル円は朝方には112円近くまで
上昇する場面もありました。

米中が貿易協議の再開を目指すと報じられたことで、ドルの上値を抑えていた
米中貿易摩擦への警戒感が和らいだことで、一段と上値が伸びた格好です。

もっとも、その後にトランプ政権が中国からの輸入品2000億ドルへの関税を25%に引き上げるとの
報道があったことで、上値からは後退して午前はやや円高気味の動きからもみ合いとなりました。

昨日のドル円の急上昇は、ややテクニカル的に無理のある上昇でしたので、
テクニカル的・ポジション的な調整の面が強いでしょう。

正午にかけて再び112円を目指す流れにはなっていますが、いずれいせよ、
東京時間は大きく上値を目指すより、現状維持からじり高程度の可能性が強そうに思えます。

16:50	仏7月製造業PMI
16:55	独7月製造業PMI
17:00	ユーロ圏7月製造業PMI
17:30	英7月製造業PMI
20:00	米MBA住宅ローン申請指数
21:15	米7月ADP雇用統計	
22:45	米7月製造業PMI
23:00	米6月建設支出
23:00	米7月ISM製造業景況指数
27:00	FOMC政策金利

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。