兵ブロガーバックナンバー(2018年10月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2018年10月

2018/10/31

斉藤学さん

リスクオンムードで円安の地合いと予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは-245ドル安でしたが、日経平均株価は売り一巡後に買戻しが入り、+307円高の21457円と
反発して引けました。ドル円は一時113.02円まで上昇、クロス円も連れ高となっています。

【前日の結果】
・ダウ平均  24874.64(+431.72+1.77%)
・日経平均  21650(+170 +0.79%)
・NY金先物  1225.30(-2.30 -0.19%)
・NY原油先物 66.18(-0.86 -1.28%)

【経済指標】
★★★
23:00 (米) 10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 前回:138.4 予想:135.9 結果:137.9

【本日の戦略】
昨日は、トランプ大統領が米中貿易に関し「素晴らしい取引を見込む」と発言、
米中貿易戦争の落としどころを探る動きが出てきたとの期待が膨らみました。

さらに、株式市場がテクニカル的に売られすぎだったことや、コカコーラやマスターカードの
好決算、ファイザーが2018年中に120億ドルの自社株買いを行うことが好感され、昨晩のNYダウは、
+431ドル高と大幅反発しました。

ドル円は一時113.02円まで買われたほか、クロス円も連れ高となっていて、
本日もリスクオンムードで円安の地合いが継続と予想します。
特に、日経平均株価は騰落レシオが売られすぎである70%台まで下がっており、
セオリー通りの反発となるでしょう。

次の重要性イベントである11/6(火)米中間選挙までは、株・為替とも買戻し優勢と予想します。
今晩は、週末の米10月雇用統計の前哨戦となる米10月ADP雇用統計の結果に注目です。

【経済指標】
★★★
21:15 (米) 10月ADP雇用統計(前月比)  前回:23.0万人 予想:18.9万人

【本日の予想レンジ】
・ドル円	112.70〜113.60	↑
・ユーロ円	127.80〜129.00	↑
・ポンド円	143.00〜145.00	↑
・豪ドル円	80.00〜81.00	↑
・ユーロドル	1.1270〜1.1380	↓
・ポンドドル	1.2650〜1.2800	↑
・ドルスイス	1.0000〜1.0100	↑
【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの上昇)

2018/10/30

為替研究所さん

株安によるリスクオフを限定的と考える理由

米国株の中でも代表的な指数の一つであるNYダウは、少し前までは過去最高値を更新し、
27,000をいつ超えるかという状態であったのが、最近では24,000から25,000台が当たり前となり、
昨夜も「米国関係者が首脳会談が不調に終わった場合、12月にも追加関税の可能性」との報道を
受けて一時24,100程度まで下落する等、1日で数百pips動くのが当たり前になりつつあるように、
非常に不安定な値動きとなっております。

最近のNYダウの下落の原因については、「長期金利上昇」「米中貿易戦争懸念」「決算前の調整」等、
様々なことが言われており、また一部の企業が市場予想より悪い決算を発表して短期的に下落したことは
あったものの、全体として「アメリカの株式市場に対してリスク認識を高めるほどの何か」はない
ものと考えており、個人的には単なる株価の調整局面であると解釈しております。

実際に、筆者が過去30年間のNYダウの年間上昇率を計算したところ、30年間の平均(各年度の上昇率を
単純平均)が10.2%の上昇率であったのに対し、2016年が20.6%、2017年が31.6%と、2年連続で平均を
大きく超える上昇率であり、2018年に調整が入ったとしてもあまり違和感のない状態にはありました。

その1年前の2015年は、チャイナショック等もあって-4.1%となっていたのですが、仮に2015年から
2018年まで10.2%ずつ成長していたと仮定すると、2018年末のNYダウの算定価格は約25,300となり、
この前後にあるのが「長期スパンで見たときに収まりのいいレート」とも考えることができます。

もちろん、相場はこんな数字と何の関係もなく動くものですが、とはいえ、2017年までが上がりすぎであった
こと、逆に2018年の下落もいきすぎであるということを考えるうえで、一つの目安となるものと思っております。

2018年の最安値は23,100程度であり、今後また下落してそこを狙う動きをする可能性もありますが、
それを超えて下落するとはあまり思えないので、株価はそろそろ下げ止まると考えております。

そうなると、リスクオフの空気もしばらくすると緩和され、日米の経済成長の格差や金利差を考えると、
ドル円は緩やかに上昇していくと考えられます。

ただし、当面は市場も疑心暗鬼になっていること、また、中間選挙や、日米貿易問題、米中貿易問題等も残っ
ていることから、しばらくは為替相場も神経質な値動きながらも、上値も下値も重い展開が続くと予想します。

2018/10/29

為替太郎さん

株安の底打ち模索する展開も。ドル円の底値はどこまでか

このところの株安になかなか歯止めがかからない展開が続いています。
金曜日の日経平均も続落となりました。

木曜日のニューヨーク時間は、ダウが401ドル高となった関係で、
日経平均も上昇する展開かと思われましたが、アジア株の軟調や、
アメリカ株式の時間外取引の下落を受けて日経平均も結局安値引けした格好です。

金曜のアメリカ株式も、IT株の軟調が市場全体に波及し、ダウは反落で取引を終えています。
ドル円もリスクオフ地合いで、111円台前半まで値を下げる場面もありました。

従来は、111円台では底堅い動きがみられ、半ば付近が下値の抵抗線になってきましたが、
これを割り込んだことで、更なる下値を目指しかねない地合いになりつつあります。

実際、金曜日の動きを見る限り、市場では明らかにさらなる下値への警戒感が強まっており、
リスクオフムードの中で、ちょっとしたことで売り込まれやすくなっています。

今週以降、世界的な株式市場の不安定がどこで底打ちになるかが、目先の市場の焦点でしょう。
現在の動きは10月初旬からのアメリカのダウの下落に端を発している動きです。
地政学的リスクや、欧州圏でのイタリア財政・イギリスの離脱協議問題などはありますが、 現在の下落局面の直接的な原因がこれらかといえば、そういうわけではなさそうです。 テクニカル的に、先月までの過熱に対する調整として下落局面にあると考えたほうが 説明としてはすんなりする部分があり、どのレンジで底打ちするかが、 今後のチャートを占ううえでも非常に重要です。 なお、ユーロ関連では、ドイツ・ヘッセン州の議会選挙で、先日のバイエルン州議会選挙に 続いてまたも与党が大敗し。メルケル政権の不安定化がますます進むことが懸念材料になります。 いったん株価が下げてくれば、前述のサウジアラビア問題をめぐる地政学リスクや、 欧州圏の諸問題などを意識することで、目先のリスクオフ材料には事欠かない展開で、 目先は円買いが強まりつつあるとみるべきでしょう。 欧米の各種指標をにらみながら、今日もさらなるドル円の底値を模索する展開になる可能性はあります。 18:30 英9月消費者信用残高 18:30 英9月マネーサプライM4 21:30 米9月個人消費支出21:30 米9月個人所得 21:30 米9月個人消費支出

2018/10/26

ダメおやじさん

ドルの全面高!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日は東京で日経平均の大幅安にもかかわらず、ドル円は国内実需や海外勢の買い、
更に中国当局の買い支えを受けて112.30円台に値を伸ばしました。

欧州では東京で小幅に値を上げていたユーロやポンドも売られ欧州通貨売り、
ドル買いの動きとなりドル円は112.67円まで上昇する一方ユーロドルは
直近安値面合わせをする1.1355、ポンドドルで1.2796と大きく値を下げました。

ドルの全面高でしたね。

株価より日、欧、米の金利差が焦点になったようです。

ただ株価が材料視されたり、金利動向に目がいくか不透明な部分も有ります。

本日は週末です。

株価、金利動向をしっかりと見極めましょう。

ただ114.50円で目先の高値は出していると思われ戻り売り有利と思っています。

個人的には売られ続けているユーロドルの突っ込みが有れば買いたい気がしますが
無理をすることもないかもです。

良い週末にしましょう。

2018/10/25

しーさん

弱いユーロとトルコリラの動きに注意

昨日は欧州タイムに入りユーロが下落。ユーロドルは1.1400を割り込んで来ました。
要因の一つとして、EUの委員会がイタリアの予算案を拒否し、3週間以内に再提出を求めましたが、
イタリアは再提出の予定はないと真っ向から対立したことでユーロに対する不安が膨らんだことにあります。

ユーロドルは少なくとも今年8月の安値である1.1296に向けて軟調な展開となることが予想されます。
もし近日中に予算案を再提出する動きがでれば買い戻しされる可能性がでてきますが、
イタリアは過剰財政赤字手続き(EDP)を受け入れる構えであるため買い戻しの期待は薄いでしょう。

イタリア政権はこの措置を公約未達の言い訳にしたいのかも知れないとの見方もあり、
今回の行動はコンテ政権が自分のことしか考えていない結果のような気がします。

本日のイベントとしては、20時からトルコ中銀の政策金利発表と、
20時45分からはECB理事会からの政策金利発表、ドラギ総裁記者会見と続きます。

トルコ中銀は9月にサプライズの利上げを実施しましたが、今回は据え置き予想となっています。
サウジアラビア記者の殺害に関してエルドアン大統領の発言が目立ちますが、23日には大統領から
利下げ要請をしたとの情報もあり、もし利下げとなると市場はロングポジションに偏っているため
急落することを警戒しておいたほうがよいでしょう。

ECB関連では事前予告通りに資産買い入れプログラムの年内終了に向けて粛々と
減額をしていくもの思われます。ドラギ総裁がイタリアに対しての発言によりユーロに
動きを与えるかも知れないため、21時30分前後のユーロからは目が離せません。

本日は下落するユーロについていき、イベント前には一旦リスクを縮小しておき、
その後は流れに従ってトレードしていきたいと思います。

2018/10/24

ZEROさん

NYダウ一時548ドル安、終盤は切り返す

23日のNYダウは、決算を発表した中国関連キャタピラーや
3M(スリーエム)が売り込まれ、一時548ドル安まで下げる場面がありました。

終盤には大きく切り返し、NYダウ125ドル安(-0.50%)、
ナスダック31ポイント安(-0.42%)で引けています。
上海総合指数も反落しており、米中貿易摩擦への懸念が広がりました。

サウジ情勢の混迷や、欧州委員会が大方の予想通り、
イタリア予算案を拒否したことも相場の重しとなりました。

米国株が終盤に大きく値を戻すと、ドル円・クロス円も値を戻しています。
短期逆張り有利な相場が続きそうです。    

直近の円相場を見ていると、大きく円高に振れた日のなかでも、
長続きせずに値を戻してくる事が多くなっています。
引き付けて逆張り→欲張らずに早めに利食いを繰り返すのが良さそうです。
 
※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2018/10/23

とあるエンジニアKさん

中東を中心に動く相場

10月も残り少なくなり、いよいよ朝晩の寒さを感じる季節となり、季節の変わりというのを感じます。
今年は 記録的な猛暑や台風などに悩まされる夏を過ごし、ようやく落ち着いた天候を迎えていますが、
台風によって巻き上げられた塩分が街路樹などに当たることで葉にダメージを与え、
その結果きれいな紅葉を見逃してしまうなどの影響が見られるようです。
紅葉の本番を前に残念なニュースではありますが、それでも季節の変わり目を楽しみたいと思います。

【本日の指標】

本日は指標らしい指標がなく、 それによって動かされる相場とはならない見込みです。

【本日の戦略】

相場を動かすニュースというのがここのところ少ない割には、先々週の米国株価暴落を受けての
ボラティリティ上昇が続いているここ最近の相場です。

株式相場は週明け月曜日から乱高下が続き、それにつられるようにして為替相場も
若干ながら変動を見せております。上下動どちらにも動く可能性がある相場である中、
本日から は今最も注目されているサウジアラビアにおいて 経済フォーラムが始まります。

同じく事件の舞台となったトルコ において捜査結果が発表される予定であり、
地政学リスクが高まっているのを感じます。 
この事件に関して は欧米ともに足並みを揃えており、捜査内容が公開されることで 、
次なるステップとしての制裁などが明らかになるか。

経済への影響はやはり原油価格で、日本は間接的に影響を受けることになりそう。
地政学リスク上昇では円高発生となる見込みですが、相場全体の流れはドル高に傾いており、
その綱引きがポイントです。週の戦略は特に変えず、このニュースの行方を見守ります。

2018/10/22

しましまさん

引き続き株価の推移に注意

先週末19日はNYダウの上昇等を受けドル円は底堅い動き、軟調だった
ユーロやポンドは反発しユーロドルは1.1535ドル、ポンドドルは
1.3105ドルの高値を付けました。

先週末のドル円は、東京時間112.50円付近まで上昇し欧州時間は
112.30〜112.50円台で推移、NY時間は112.65円の高値を付け112.53円で
引けました。

今日堅調な動きとなると112円台後半〜113円付近まで上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると112円付近への下落が考えられます。

先週末のユーロドルは、東京・欧州時間は概ね1.14ドル台中盤で推移も
NY時間上昇し1.1535ドルの高値を付け1.1514ドルで引けました。
今日堅調な動きとなると1.1550ドル付近まで上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.14ドル台中盤への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/10/19

為替見習さん

イタリア中銀四半期経済報告、カーニーBOE総裁講演と週末の調整に注意

昨日の為替相場は、全体的に円が力関係上強い位置に戻ったことで、
各通貨ともに円高方向へと動きが出て「リスク回避型」の状態になりましたね。
ドル円も一時111円台をつける場面がありましたが、ドルは力関係上強い位置にあり
それほど下落率は大きくなく、どちらかというと欧州系通貨の動きを見たいところ。

欧州系通貨はイタリア財政問題がまだ懸念材料として残っていますし、
英国のEU離脱問題も相変わらずのリスク要因として意識されているので
昨日のように全体的に円が買われる場面ではショートで攻めやすいとも言えます。

またオセアニアやカナダに関しては、資源国通貨ということもあって
「リスク選好型」の場合は強く買われやすく、一方で「リスク回避型」では
材料などと関係なく売られやすいという傾向もありますので、
それらを頭に入れて置くと良さそうですね。

このような中で今日は中国のGDPや小売売上高、鉱工業生産のほか、
カナダの小売売上高、消費者物価指数、米国の中古住宅販売件数、
イタリア中銀四半期経済報告、カーニーBOE総裁講演などが予定されており、
さらに大きな動きが出る可能性も。

また週末は調整の動きも入りやすいという特徴もあるので、
今日もまずは資金管理を万全にしておくことや、
取引する場合には極力当日決済にしてポジションを残さないなど、
自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいですね。

ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
木曜はUSDが-0.43%、CHFが-0.46%、NZDが-0.50%、AUDが-0.55%、
EURが-0.80%、CADが-0.89%、GBPが-1.14%となっていて
力関係は【JPY>USD>CHF>NZD>AUD>EUR>CAD>GBP】という形に。

水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【USD>JPY>AUD>CHF>NZD>GBP>EUR>CAD】でしたから
円が強い位置で加速して単独で買われていること、
ドルが強い位置を維持していること、欧州系通貨やカナダドルが
弱い位置で加速していることなどが見てとれます。

続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、
昨日の動きを受けて全体に下向きとなっていますので、
現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状況。 そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、 ここから円買いの動きが出れば各通貨の短期トレンドは明確な下向きとなり ショートのチャンスになりますので、力関係上弱い通貨を売って円を買う、 という形で攻めるのが低リスクとなりますね。 逆に円売りの動きが出てきた場合には各通貨の短期トレンドは改善して 一旦フラット化しますし、勢いが強ければ上向きへと変化して、 この場合はロングのチャンスに変わります。 そうなった場合には力関係上強い通貨かつ値幅が出やすい通貨を買って 円を売る形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンとなります。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので 短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」 ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/10/18

斉藤学さん

買い一巡後は様子見と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは+547ドル高、日経平均株価も+291円高の22841円で引けました。
ドル円が112.68円まで上昇した一方、ドルストレートの下落によりクロス円は小幅に売られています。

【前日の結果】
・ダウ平均  25706.68(-91.74 -0.36%)
・日経平均  22915(+25 +0.11%)
・NY金先物  1227.40(-3.60 -0.29%)
・NY原油先物 69.75(-2.17 -3.02%)

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 9月住宅着工件数(年率換算件数) 前回:128.2万件 予想:121.0万件 結果:120.1万件

【本日の戦略】
<ドル独歩高の地合いに>
早朝に公表されたFOMC議事録では、漸進的な利上げが適切との見解で一致、
一部から長期的水準を超える水準への利上げが必要になる可能性が指摘されていました。
これを受け、米10年債利回りは3.203%へ上昇、ドル円は一時112.68円まで買われています。
対照的にドルストレートが下落したためクロス円はやや軟調、ドル独歩高の地合いとなっているので、
資源国通貨や新興国通貨は売り優勢と予想します。

<早朝に為替報告書が公表>
今朝早朝に公表された米財務省による為替報告では、日本が引き続き監視リストに入っていたほか
「為替介入は例外的なケースとすべき」とあり、暗に円安をけん制していました。
中国の為替操作国認定は見送られたものの、「最近のドル高・人民元安が不均衡を拡大させる可能性、
中国の為替の透明性欠如を特に懸念」と警戒感は強まっています。
現在のドル人民元は、6.9台と過去最高水準付近まで上昇しているため、引き続き10時30分からの
中国市場の動向を確認したいところ。明日は、11時に発表される中国7-9月期GDPに注目。

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 前回:21.4万件 予想:21.0万件

【本日の予想レンジ】
・ドル円	112.00〜113.20	↑
・ユーロ円	128.50〜130.50	↓
・ポンド円	146.00〜148.50	↓
・豪ドル円	79.00〜80.50	↓
・ユーロドル	1.1400〜1.1600	↓
・ポンドドル	1.3000〜1.3200	↓
・ドルスイス	0.9850〜1.0000	↑

【通貨の強さ】
ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル

【注目通貨】
・人民元(米為替報告書の影響を確認)

2018/10/17

為替研究所さん

当面の株安からのリスクオフ局面は終了か

先週はNYダウ等の米国株価指数が大きく下落し、市場全体にリスクオフへの警戒感が流れ
ましたが、昨日はゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、ジョンソンエンドジョンソン、
アドビシステムズ等が好決算や増収見通しを発表したことで米国株は全体的に上昇し、
NYダウも執筆時現在25,800を超えた水準となる等、市場の警戒感は薄れております。

これから決算発表の会社も多いものの、アメリカ経済は現在極めて好調であり、
また、現時点では好決算で株価がプラスとなる会社が多いことを考えると、
そこまで悪い結果になるとは考えづらく、当面の下落局面は一段落と予想しております。

とはいえ、こういう急落は、ある程度戻して警戒が薄れた頃にまた来るものなので、
今後も今回のような状況は起こりうると思っております(実際に2018年初の下落の際は、
2月頭に最初に急落しましたが、3月や4月にも大き目の下落がありました)

ドル円については、現時点では112.4円前後と、一時112円割れしていたことから考えると
戻してはいるものの、今後為替報告書の発表や、中間選挙が控えていることなどもあって、
本格的な上昇局面に戻すのはまだ先かと考えております。

ただし、このタイミングで中国を「為替操作国」認定などしようものなら、リスクオフから株価が
大きく下がるのは目に見えており、トランプ大統領にとっても中間選挙前に株価が悪い状態というのは
好ましくないことから、為替報告書発表からのリスクオフという展開は基本的には考えておらず、
ドル円についてのイメージは、「今すぐ上昇とは言わないが、そう遠からず上昇する」という感じで、
いつもどおり安い時に買い増しておくのがいいと考えております。

最後に、トルコリラについては、先週のブランソン牧師の釈放直後は「セルザファクト」の売りが
先行しましたが、今週はアメリカからの「見返り」期待もあって上昇しており、執筆時現在19.75円と、
これまで重かった19.4円の上値を超え、USD/TRYで見ても5.8を下抜けております。

このまま20円超えの可能性も十分ありえて、また来週発表の政策金利で利上げがあれば
そこからさらに上昇の可能性もありますが、とはいえそこまで来ると利益確定の売りや、
さらには未解決のインフレや対外債務といった問題が意識されることも考えられ、
このまま一本調子に上昇というのは期待しづらいかと予想しております。

2018/10/16

為替太郎さん

株価下落はひと段落も警戒感が漂う週明け相場

先週、株価の急落に見舞われた株式市場でしたが、先週の金曜は、中国の輸出統計の堅調などを
材料にしたニューヨーク市場の持ち直しで、世界的にひとまず株式相場の急落はひと段落になりました。

とはいえ、週明けの株式市場・為替市場は、ともに先行きへの警戒感が強い展開になっています。

ドル円は、昨日の東京時間はおおむね112円付近、今日は111円台後半での推移となり、
今後も短期的に上値が伸びていきそうな雰囲気はありません。

今日の日経平均は若干のプラスで始まっているものの、昨日は、週末の米財務長官の発言を
材料に売り込まれるなど、依然としてリスクオフムードが継続しています。

アメリカのムニューシン財務長官が、訪問先のインドネシアで対日含む通商協議で、通貨安誘導を
防ぐための為替条項を求める意向を示したことも、円高・リスクオフの材料と市場に受け止められています。

昨夜のニューヨークでもドルは軟調な展開でした。

9月米小売売上高が市場の事前予想を下回ったことに加えて、アメリカとサウジアラビアとの
間の対立への警戒感や、長期金利が落ち着いていることが材料になっています。

これを受けて、株式市場もまた、リスク回避志向の強い展開に。結局、昨夜のダウは安値で引けており、
先週に続き依然としてリスクオフ地合いの感があります。

一方で、このところ軟調が続いているユーロですが、週末にドイツのバイエルン州議会選挙で与党が
大敗したことは、材料としてさほど為替市場では大きく影響しませんでした。

イタリアの財政問題やイギリスの離脱協議等で、欧州圏の先行き不安定化への懸念により
下押しされている状況のなかでの材料でした。

今回の選挙結果は市場ではさほど深刻に受けられなかったといってもいいと思います。
もっとも、チャート的にはユーロは弱気なもみ合いは継続しそうな雰囲気です。

17日には前回のFOMC議事要旨の公表が予定されており、見極めるまでは積極的な取引は
手控えられるムードが続くかもしれません。

15:00	独8月輸入物価指数
16:00	トルコ8月鉱工業生産
17:30	英9月失業保険申請件数
17:30	英9月失業率
18:00	ユーロ圏8月貿易収支
18:00	独10月ZEW景況感
18:00	ユーロ圏10月ZEW景況感
22:15	米9月鉱工業生産
22:15	米9月設備稼働率
23:00	米10月NAHB住宅市場指数
29:00	米8月対米証券投資

2018/10/15

ダメおやじさん

ドル円の戻り売り 113.50円〜110.50円!

こんにちは、ダメおやじです。
先週のドル円は米株大暴落となり、売り方にとっては救いの週でした。
日足では上昇トレンド3波を形成して、昨年11月6日(前回高値)まで上昇していたので絶好の売り場でしたね。

アメリカはFRBの利上げによって米長期金利が上昇しており、企業の資金調達が困難になったり、
ローン保有者の支払いが苦しくなっており、消費が落ち込む可能性があります。
これからは、NY株に連動した動きになると思いますが、市場最高値を気楽に考えているニュースが
多く出ているので、あえて意外と根深いかもしれません。
他には、米中間選挙前のトランプさんの過激発言には要注意ですね。

値幅的には直近高値の半値戻し112.80円〜62%戻し113.50円までショートカバーで戻して
110.50円台突入がチャート的にはきれいですね。

ポンド円は安値は売りがたいですが、戻せば積極的に噴き値を売っていいと思います。
売る時間帯では16時、20時、23時〜午前2時頃辺りでチャートが崩れており、
多分アルゴが設定されて動いているかと思われますので、チャートを監視してみてください。

では、今週も頑張りましょう!

2018/10/12

しーさん

調整局面後の値動きは?

昨日は株式市場が大荒れとなりました。
日経平均株価は一時1,000円もの下落となり、最終的には915円安の22,590円で引けました。
10日(水)のNYダウの831ドル安を受けて、日本の株価も下落した形ですが、為替的には今週前半から
ドル円の陰線が続いており、先週の高値である114.54円からはすでに2円以上の下落となっています。

今週のドル円の下落について、個人的にはようやく調整局面が来たと感じていますが、
8月から続いていた横ばい相場と、9月のじわじわ上昇相場に経て、ショート勢が切らされてから
反落するというよくあるパターンの一つだと考えています。調整なのでここから111円、
110円と下落が加速することはないでしょうから、111円台では買いたい人達がでてくることでしょう。

ここ数ヶ月の為替相場についてはトランプ大統領にしてやられた感があります。
トランプ大統領が行動を起こす度に、円高となるか?と期待が高まり、徐々に市場が
ショートに染まっていく中で、ドル円はじわじわと上昇。これはダメだと諦めたところで
反落するという、期待と値動きが一致せずに難しい相場だったのではないでしょうか。

今回ようやく下落したことで期待と値動きが一致したとなれば、
これからは比較的トレードしやすくなると思います。金利上昇に伴う株価の下落。
株価の下落に反応した為替の下落。これらが一服すれば、もう一度8月からの相場の
繰り返しとなってくれればよいのですが、そこまで安直にはいかないかも知れません。

英国についてはEU離脱交渉に関して一転して合意の可能性が高まってきており、
ポンド買い優勢となっています。対円ではそれほどでもないですが、対ドルでは
1.3000付近から1.3250付近まで上昇してきました。
今週は合意なき離脱を前提にポンド売りを視野に入れていましたが、
離脱合意の可能性が低くならない限りポンド売りは控えておいたほうがよさそうです。

本日は週末前の金曜日です。
株価の行方を見ながらもう少しロングでエントリするのは我慢して、
来週以降の再浮上に備えておきたいと思います。

2018/10/11

ZEROさん

過去には10/15リスク回避のピーク、さらなる下げに警戒

10日の米国株は大幅安、NYダウ831ドル安(-3.15%)、ナスダック315ポイント安(-4.08%)でした。
NYダウは今年2月の暴落以来の下げ幅、ナスダックは2016年6月ブレグジット以来の下げ幅となりました。

ドル円は5日続落で112円台前半、豪ドル円は79円台前半へ下落、WTI原油価格も72ドル台へ下落しました。

報道では米長期金利上昇や米中貿易摩擦が株安の材料とされていますが、
根底にあるのは「投機筋の利食い」という季節要因でしょう。

2014年に10月15日がリスク回避のピークになった経緯から、しばらくの間さらなる下落に警戒すべきかと
思われます。米為替報告書で「中国が為替操作国認定されるか?」も忘れずに注目しましょう。    

投資戦略はこれまでドル円戻り売りを続けていました。
急落に合わせて売っていたドル円を少しづつ決済していきます。
 
※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2018/10/10

とあるエンジニアKさん

動きを待つ相場、続く

10月半ばということで、プロ野球のペナントレースも大詰め。我がベイスターズは昨日CS出場を逃し、
残念ながら二試合を残して今シーズンは終了ということになりました。
約20年ぶりに日本シリーズが横浜で開催されることを再現されることが期待されましたが、
今年は残念な結果です。日々の忙しさの中にもつかの間の楽しみを与えてくれました。

【本日の指標】

本日の指標は小粒。本日は指標によって動く相場ではなさそうです。

【本日の戦略】

先週はじわじわと値を伸ばしたドル円でしたが、三連休明けの株価の下落に
引きずられるようにして円高進行中。ドル円は113円を切って112円台まで下落中。
特段注目すべきニュースがない中での今回の値動きは単純な自立的下落と見ております。
このあと2,3日の値動きが気になるところ。

下落で114円を上限としたレンジ相場を迎えるのか、それとも今は単純な踊り場で反転上昇を迎えるのか。

なんらかのファンダメンタルがあれば追い風を吹かせてくれることになるのでしょうが、
ここ最近相場を動かしていた金利問題や、米中の貿易問題はなりを潜め、見事に静かな相場を迎えています。
週の戦略は継続とし、次なる動きを中止する待ちの相場とします。

2018/10/09

しましまさん

リスク回避の流れ、ドル円は112円台後半まで下落 

昨日の欧州時間は中国株や欧州株の下落、イタリア財政懸念等を受けリスク回避の
円買い・ドル買い流れに、NY時間も株価の下落等を受けドル円は113円を割り込み
112.82円の安値を付ける動きとなりました。 

昨日のドル円は東京時間は113円台後半で推移も欧州時間113.20円台まで大幅下落、
NY時間も続落し113円を割り込み112.82円の安値を付けました。
今日軟調な動きとなると112.80円〜112円台中盤への下落が考えられます。
一方、反発の動きとなると113円台中盤へ上昇できるか見たいです。

昨日のユーロドルは東京時間は1.15ドル台前半で上値重く推移、欧州時間は
1.15ドルを割り込み1.1460ドル台へ下落、NY時間は1.14ドル台後半へ小幅に反発しました。
今日堅調に推移すると1.15ドル台前半へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.14ドル台中盤、まだ下へ行くと1.1450ドル付近〜
1.14ドル台前半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2018/10/08

為替見習さん

雇用統計を受けた各国市場の初動と円軸の動きに注目

先週金曜の為替相場は、注目された雇用統計の発表がありましたが、
週前半からのドルの強さが目立っていた相場でもあったため、
調整主体の動きが主体となりましたね。

そのため週明けの今日は、各国市場のオープン後の初動で、
雇用統計の内容を受けた動きがどう出てくるかという点に注目ですが
日本は休場ですから夕方のヨーロッパ勢、ロンドン勢の動きを見ながら
週後半にかけてどのように相場が動いていくかを予測していきたいところ。

また通貨ごとの見所としては、ここ最近強い北米通貨に関しては、
引き続きドルの節目と株式市場との連動などを見ていくと良さそうですし、
欧州系通貨についてはイタリアや英国のEU離脱問題に関する報道で
ややリスクが意識されやすい状況が続いているという点に注意。

そしてオセアニアに関しては、先週南シナ海での地政学的リスクや
アジア通貨安、そして新興国通貨安に影響を受けたような印象で
豪ドルの対ドル安値は約2年半ぶりの水準まで来ていますから、
こちらもリスクは意識しておくと良さそうですね。

ではまず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントはポンドと円が強く、
続いて北米、オセアニアという順番になっていること。

特に円が強くオセアニアが弱いという位置関係は「リスク回避型」なので
このままの位置関係で加速すると短期トレンドも下向きで揃うことになり
再び相場全体の流れにも影響が出るため注目です。

また短期トレンドについても週間予想で記載しましたので、
詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントはポンドが上向き、
ドルがフラット、その他が下向きとなっていて、通貨ごとにリスクが低い方向が違うこと。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円買いの動きが出れば各通貨の短期トレンドは悪化して
明確な下向きのものが出てきてショートのチャンスとなります。

この場合は力関係上弱い通貨かつ値幅が出やすい通貨を売って、
円を買うという形で攻めるのが低リスクとなります。

逆にここから円売りの動きが出てきた場合には各通貨の短期トレンドが改善し、
明確な上向きのものが出てきてロングのチャンスに変わります。

この場合には力関係上強い通貨かつ値幅が出やすい通貨を買って、
円を売る形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンを狙える方法となりますね。

個人的な基本戦略はこれまでと同じく短期だけの動きを重視して
力関係、テクニカル両面で低リスクになれば順張りで攻める予定。

また取引する際には必ず他通貨との力関係を見て
「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて最も低リスクなものを選択。

そして今後も資金管理やレバレッジ管理をはじめとして
事前のシミュレーションに時間を徹底的に割いて、
自分の中で消せるリスクは完璧に消してから取引に臨みます。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2018/10/05

斉藤学さん

米利回り急騰でリスク回避の動きと予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは+54ドル高、日経平均株価は-135円安の23975円で引けました。
ドル円は一時113.64円まで下落、クロス円も連れ安となっています。

【前日の結果】

・ダウ平均  26627.48(-200.91 -0.75%)
・日経平均  23775(-145 -0.61%)
・NY金先物  1201.60(-1.30 -0.11%)
・NY原油先物 74.33(-2.08 -2.72%)

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数  前回:21.4万件  予想:21.1万件  結果:20.7万件

【本日の戦略】

<米利回り急騰で株安、円が買われる>

今週は中国市場が国慶節で休場なので、リスクが減った分無難に通過すると思われていました。
しかし、南シナ海で中国艦が米イージス艦に41メートルの距離まで異常接近したことや、
中国各地でネット金融の被害を訴える人たちの一斉抗議活動が呼び掛けられ、
参加者が連行されるなど騒動が拡大しているとの報道が流れたことで、円安株高の地合いは一服しました。

その後、週半ばになると米利回りが急上昇、3.000%台を上抜けると一気に加速しました。
本来であればドル高はドル円の上昇材料なのですが、急すぎるとマーケットが警戒し株が売られるので、
次第に円買い優勢になってきています。
特に、資源国通貨や新興国通貨への売りが強く、本日も下値模索と予想します。

<21時30分に米雇用統計が発表>

今晩は、21時30分に米雇用統計が発表されます。
前哨戦となる9月ADP雇用統計は、予想18.5万人に対し結果23.0万人と予想を大きく上回っていました。
今晩の米9月非農業部門雇用者数は、前回20.1万人に対し予想18.5万人とやや控え目な予想。
ADP同様良い結果となればドル高ですが、米利回りが再度急騰するようだと米国株や原油が続落するため、
発表後の株や商品相場の動きにも注意が必要でしょう。
その場合、初動で上昇したドル円は、次第に円買い優勢になっていくと思われます。

【経済指標】
★★★★★
21:30 (米) 9月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回:20.1万人 予想:18.5万人
★★★★★
21:30 (米) 9月失業率             前回:3.9%   予想:3.8%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	113.00〜114.20	↓
・ユーロ円	130.00〜131.80	↓
・ポンド円	189.80〜191.50	↓
・豪ドル円	79.80〜81.00	↓
・ユーロドル	1.1450〜1.1600	↑
・ポンドドル	1.2900〜1.3100	↑
・ドルスイス	0.9800〜0.9980	↓

【通貨の強さ】
ポンド>ユーロ>ドル>豪ドル

【注目通貨】
・ドル(米利回り上昇や米雇用統計)

2018/10/04

為替研究所さん

リスクオン継続かは不透明もドル円は長期で上昇予想

ドル円は、昨夜から今朝早朝にかけて2017年の多くの時期の上値として機能してきた
114円を明確に上抜けし、一時は114.5円まで上昇しました。

これは、昨日発表されたADP全国雇用者数、ISM非製造業景況感指数がどちらも市場予想以上に
良い結果でアメリカ経済の強さが改めて示されたことや、長期金利が一時3.17%をつける等、
これまでも書いてきた米国経済の強さや、金利差による上昇でした。

次のポイントは、2017年11月の高値114.7円くらいが目安であり、ここを上抜けすれば、
いよいよ115円超えも見えてくると思います。
とはいえ、このまま上昇の流れが続くかと言うと、必ずしもそうとは言い切れず、
いくつかリスクオフに戻しうる要素もあると考えております。

それは、これまでも書いてきた「米中貿易戦争」「中間選挙動向」「トランプ大統領のドル高警戒」
「イタリア財政状態」といったことに加え、10/2にまた二つのリスクが新しく出ました。

・南シナ海にある中国が実効支配する人工島の付近にアメリカの駆逐艦が入り、それに対して中国の
駆逐艦が衝突のリスクがあるレベルで接近し、何とか衝突は回避したものの、アメリカが中国に対して
その行為を「プロ意識に欠けた行動」と非難する等、米中対立が貿易問題のみならず激化した。
・イタリアの連立政権の党の一つの議員が、「イタリアがユーロ圏を離脱すればイタリア経済が好転する」
と発言したこと(後にディマイオ副首相がユーロ圏離脱を望まずと発言し、否定しております)

今のところは10/2にはNYダウは史上最高値をつけるというように、市場は相変わらず
米中対立に対してアメリカ有利との見通しが根強い印象で、リスクオンの流れは変わっておりません。
(2018年に入ってから、米国株は紆余曲折はあれど基本的には上がっている一方で、
上海総合指数は下落基調にあることからも、そのことは見て取れます)

しかし、特に米中対立やイタリアの財政問題等は何も解決しておらず、また、来月にはアメリカの
中間選挙もあり、トランプ大統領も何か強い「アピール」を考えていると予想されることから、
いつリスクオフの流れに変わってもおかしくはないと考えております。

とはいえ、ドル円については、このまま抜けるか、若干戻すかは見えづらいものの、
底はかなり固いことが想定され、また、中長期的にも日米の経済力の格差や、
金利差などから米ドルは上昇が想定され、基本的には買い方向で変わらずで良いと思います。

2018/10/03

為替太郎さん

株高・円安地合いが続く。上値模索か

ドル円は、一時は114円台まで円安が進みました。
株高、円安のリスクオンの流れが顕著な地合いです。

昨日の東京市場でも、ドル円は114円付近での堅調な推移となり、日経平均も続伸となりました。

引き続き、リスク選好的な円安ドル高がサポートされた格好です。

ドル円は、中期的には115円台を意識する動きになっており、実需の売りは厚いものの、
方向としては明らかに円安方向への流れが意識されています。

もっとも、今日のドル円は、中国市場が国慶節で休場であることに加え、円安方向への過熱感が
強まりつつあるので、反動で113円台半ばと、やや円高に振れています。

他の材料としては、昨日にかねてから焦点となっていたNAFTA再交渉に関して、
アメリカとカナダ、メキシコが合意に至りました。

これを受けてアメリカの株価は堅調が維持されています。ダウも最高値更新となりました。

米中、日米貿易摩擦も含めアメリカの通商問題は現在の世界経済の主要リスクになっている感がありますが、
そこへの懸念が後退したことで、市場のムードは大きく改善しています。

こうした状況を受けて、ニューヨーク原油をはじめとして、商品相場も堅調です。

アメリカとカナダの貿易交渉の先行き不透明で弱含んでいたカナダドルも交渉妥結後は上昇しました。

週内は雇用統計をにらんで引き続き、株価、ドル円ともに、リスクオンの中での上値模索の展開が継続しそうです。

一方で、イタリアの財政赤字を巡る懸念を受けて、ユーロには売り圧力が強まっています。

EUの財政規律やイタリアの当初の公約をめぐり、イタリアの当局者とEU当局者間の批判の応酬などもあり、
イタリアの財政計画の先行きには不安が広がっています。

きょうは米国でADP雇用者数をはじめとするアメリカの指標と、パウエルFRB議長の発言が
市場の関心材料でしょう。雇用統計に向けた前哨戦の色彩が強いです。

16:00	トルコ9月消費者物価指数
16:50	仏9月サービス業PMI
16:55	独9月サービス業PMI
17:00	ユーロ圏9月サービス業PMI
17:30	英9月サービス業PMI
18:00	ユーロ圏8月小売売上高
20:00	米MBA住宅ローン申請指数
21:15	米9月ADP雇用統計	
22:45	米9月サービス業PMI
22:45	米9月総合PMI
23:00	米9月ISM非製造業景況指数
29:00	パウエル議長発言

2018/10/02

ダメおやじさん

ドル円は動かず、本日も特段の材料はなし!

こんにちは、ダメおやじです。
 
昨日のドル円は朝に国内実需の買いで113.98円まで上昇後は終日、全く動かずでした。
 
カナダとの貿易交渉合意や株高も下支え要因にはなったのでしょうが反応なしでしたね。
 
本日は特に材料はなく東京での実需の動きや米株、米金利動向で動きそうです。
 
ポンド円は地合いは弱いのですが下げても指標や特にブレグジット関連のニュースですぐに値が振れます。
 
昨日もEUとの合意報道で値を上げました。
 
何時上げるか下げるか分からないので厄介です。
 
しかし昨日も書きましたが値動きが有りますので高値買い、安値売りを避け利食い優先で
コツコツと動けば良いと思います。
 
ドル円は上値は114.30円、下値は113.70円と見ています。
 
ポンド円は上値は149.50円、下値は19.47.50円とみています。
 
頑張りましょう。

2018/10/01

しーさん

ドル円上値余地は限定的か

本日から10月がスタートします。
1日から下期が始まるというのはなんだか気持ちがいいものですが、
9月の堅調なセンチメントを継続して10月もリスク選好的な相場になるのでしょうか。

9月から始まったトレンドは10月にも継続しやすいという話がありますが、
ドル円の週足を見ると114.50円付近で何度も跳ね返されています。
ドル円としてはまずは114.50円を目指して買いでついていきたいと思いますが、
その後は調整入りを警戒したほうがよいかどうかを見極めていく必要があるでしょう。

今週は中国で国慶節があり、中国市場は1週間の休場となります。
人民元チャートでは3月からドル高元安が進行して約10%ほど上昇しています。
ドル円でいえば10円円安になった感覚です。米中貿易戦争が要因となっていることは間違いないと
思いますますが、1週間の休場により人民元チャートも横ばいになることでしょう。

このチャートが主要国通貨のチャートと連動していれば為替の行方の参考になりますが、
残念ながら連動性は見いだせていません。関連することといえば、中国の方が日本に大量に押し寄せ、
ホテルは予約が一杯になり、爆買いが発生して日本企業の懐が潤うことが予想されることでしょうか。 よって今週も日経平均株価は安泰となり、ドル円は上昇傾向が続くことになることが予想されます。 ポンドについて、英国はEU離脱交渉の実質的な期限である9月末までに話がまとまりませんでした。 双方の要求の溝は深く、合意なき離脱に一歩ずつ近づいていますが、ポンド円については上昇が 一服して下落サインが出始めています。ハードブレグジットに対する警戒と、ポンド下落に伴う リスクオフにも気をつけておく必要がありそうです。 ただ、本日の相場としてはそこまで悲観的になることはなく、むしろ先週までの好調さを 維持して上昇することを期待したいと思います。ドル円としては7月高値は突破できたものの、 2017年の高値圏である114.50円の壁がすぐそこにあります。上昇基調で見ていくとはいえ、 上値余地はそれほどないことを念頭に置いておきたいと思います。

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