「WTI原油価格、一時104ドル台に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場- 158円を挟んでもみ合いが続いているドル円は底堅く推移。米金利高と原油高がドルを押し上げ、NYでは158円55銭まで上昇。
- ユーロドルは1.12台前半で小動き。
- 株式市場では半導体関連株が買い戻され、ナスダック指数は290ポイント高。一方ダウは小幅安。
- 債券は続落し、長期金利は5.14%に上昇。
- 金は反落。原油はフーシ派による戦闘激化により続伸。一時は104ドル台まで上昇。
10月NAHB住宅市場指数 → 29
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| ドル/円 | 158.24 〜 158.55 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1203 〜 1.1228 |
| ユーロ/円 | 177.59 〜 177.78 |
| NYダウ | −36.38 → 51,966.03ドル |
| GOLD | −21.00 → 4,160.10ドル |
| WTI | +2.25 → 103.66ドル |
| 米10年国債 | +0.067 → 5.140% |
本日の注目イベント
- 独 独9月生産者物価指数
- 独 独10月ZEW景気期待指数
- 欧 ユーロ圏8月経常収支
- 英 英ILO失業率(6−8月)
- 米 9月住宅着工件数
- 米 9月建設許可件数
- 米 9月中古住宅販売成約指数
- 米 決算発表 → GE、ネットフリックス、GM
本日のコメント
ロシアのプーチン大統領が米国と中国を含めた3者会談を希望していることに関して、トランプ大統領は19日、実施に前向きな姿勢を示しました。トランプ氏は、「やるだろう。ウクライナのためというより、率直に言ってロシアはウクライナについては問題ない」と記者団に対し述べています。さらに「核兵器と非核化について話し合うための会談になるだろう」とし、「非核化を軸に会談を設定する見通しだ。それは世界にとって非常に望ましいことだ」と語り、ウクライナ戦争の終結よりも、非核化に向けた取り組みに重点を置く考えを示唆しました。これに先立ち、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、ロシアが米中ロ3首脳による会談の実現を働きかけていると報じていました。トランプ氏は、習氏は最近訪米したばかりだとした上で、「彼らが望むなら、中国で開催されると思う。習氏が望むなら、私は会談する」などと述べています。3者会談の具体的な計画はまだ固まっていませんが、トランプ氏は来月、中国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため中国を訪れ、会議に合わせて習氏と会談する予定とみられます。
一方、昨日も触れましたが、ウクライナのゼレンスキー大統領は、18日のブルームバーグとのインタビューでは、トランプ大統領がロシアへの降伏を迫っていると非難していました。ドイツのメルツ首相もロシアの脅威について言及しています。メルツ氏は、19日のブルームバーグとのインタビューで「私が最も懸念しているのは、ロシアがわれわれの社会に及ぼす影響が過小評価されていることだ」と述べ、「ロシアは欧州大陸の政治秩序全体を不安定化させようとしている」と述べていました。メルツ政権は、8月にライプチヒの空港で起きたドローン攻撃未遂について、ロシア政府が背後にいたと非難していました。欧州ではロシアやその同盟国の関与が疑われる事件が相次ぎ、その数は増えているとのことです。メルツ氏はさらに、「ドイツ国民を含む多くの人がこの脅威を十分に深刻に受け止めていない」と指摘し、「彼らはロシアの本当の目的が何なのか分かっていない。ウクライナで領土を獲得することだけではない。民主主義を恐れている。開かれた社会を恐れている。欧州統合の成功を恐れている」と、警告していました。
混乱が続いているフランスでは、一部の地域に夜間外出禁止令が出されました。マルセイユでは19日にデモが禁止され、リールなど北部の都市では午後8時からの夜間外出禁止令が出され、パリでも一部地域で午後11時から夜間外出禁止令が導入されました。ルコルニュ首相は、「これは明らかな犯罪行為、略奪行為であり、これ以上続くことは断じて容認できない」と述べ、「大統領選に至るまで、国内に深刻な混乱を引き起こそうとする極左運動が背景にある」と非難しました。デモは暴動化し、高級ブランド店も略奪の被害に遭っており、略奪された商品が中古品のオンライン取引サイトに出品されているとのことです。フランスの国債と株式は19日も下落し、欧州市場の中でも下げが目立っています。フランス株の代表的な指標である「CAC40」指数は1.1%下落して取引を終えています。
高市首相は昨日午前の参院予算委員会で、自身の進めている政策が円安や国債金利の上昇を招くとの見方を強く否定していました。国民民主党の浜野氏への答弁で、高市氏は経済財政運営について「これまでも散々、高市円安だの、高市高金利だのと言われてきたが、それは明確に否定する」と述べ、「強い経済をつくることによって円の信認も高めていく。状況を改善するために今、全く新しい取り組みをスタートさせる」と語っていました。高市氏が首相に就いて間もなく1年になりますが、チャートを見ても明らかなように、ここを境に円安と、金利高が顕著になっています。
足元のドル円は157−159円のレンジ内での動きが続いています。米金利は一時ほどの高騰は見せていませんが、原油高が続いており、「油に弱い日本」が意識され、円高が抑制されていると思われます。WTI原油価格が100ドル台で定着するとは思えませんが、昨日は一時104ドル台まで上昇する場面もありました。
本日のドル円は157円50銭〜159円程度を予想します。
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What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 10/15 | 小枝・日銀審議委員 | 「物価上昇リスクが相応にある中で、利上げに過度に慎重になることはない」、(今後の利上げについて)、「経済・物価の状況をみながら、政策金利を適時に調整していくべきだ」、「金利のある社会で、金融環境の分析は視野を広げることも重要」 | ドル円158円前後から157円50銭台まで下落。 |
| 10/13 | ボウマン・FRB副議長 | 「追加措置が必要かどうかを判断する前に、金融環境や経済がどのように推移するかを見極める時間はある」、「現時点では、追加措置を講じることに緊急性は感じていない。時間をかけて、経済がどのように推移していくのかをしっかりと見極める必要がある」 | -------- |
| 10/13 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「あと1回の利上げを実施するのが適切かもしれないとの見方は変えていない」、「さらなる利上げが必要になると考える理由は、現時点ではない」 | 米金利が低下し、やや円高方向に振れる。 |
| 10/13 | 植田・日銀総裁 | 「賃金と物価が緩やかに上昇するメカニズムが定着してきている下で、一時的な要因を除く物価の基調は2%にかなり近づいてきている」、「基調物価を2%程度の水準で安定させていくという観点が、金融政策にとって重要な局面だ」 | -------- |
| 10/12 | ハマック・クリーブランド連銀総裁 | 「対応を先送りして後で大幅な軌道修正を迫られるリスクを負うより、可能であれば、小幅な調整を比較的速やかに行う方が望ましいと考えている」 | -------- |
| 10/8 | ウォラー・FRB理事 | 「経済指標が引き続き予想通りに推移すれば、インフレ率を2%の目標により速やかに戻すため、追加利上げが必要になると予想している」、「しかし利上げをいつ実施するかについては、ある程度の柔軟性がある。連続する会合で利上げする必要はないが、妥当な期間内に実施すべきだ」 | -------- |
| 10/6 | 佐藤・日銀審議委員 | 「段階的に調整していく方針には賛成している」、「個人消費の勢いはそれほど強くない」 | -------- |
| 10/1 | ジェファーソン・FRB副議長 | 「先行きを見据えると、今後の政策調整はデータの傾向、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に検討した上で決定すべきだと考えている。同僚と私はそれぞれ独自に判断を下す必要があり、それにはさらに時間がかかる可能性がある」 | -------- |
| 10/1 | ボウマン・FRB副議長 | 「現時点では追加措置を急ぐ必要があるとは考えていない。データを総合的にもっとよく理解する必要があると思うが、リスクには引き続き注意を払う必要がある」 | -------- |
| 9/29 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「経済が私の予測とおおむね整合的な形で推移すれば、インフレ率をより早期に目標水準に下げるため、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを今年終盤にもう一段引き上げることが適切となる可能性がある」、「10月のFOMC会合が中間選挙に近いことについては、『全く』考慮すべき要因ではない」 | 10月の利上げ確率が後退 |
| 9/24 | バーキン・リッチモンド連銀総裁 | 「関税やテクノロジー関連の値上がり、燃料費や医療費の上昇など、幅広いコスト上昇圧力が長引いていることで、米国のインフレが定着するリスクが高まった」、「より引き締め的な金融政策が必要になる」 | -------- |
| 9/24 | ハマック・クリーブランド連銀総裁 | 「相次ぐ供給ショックに見舞われており、インフレ心理が定着するリスクが高まっている」 | -------- |
| 9/24 | ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁 | 「この先の状況が私の予想通りに推移すれば、さらに小幅な引き締めが正当化される可能性がある」、「米経済はショックに対して底堅く、生産の伸びは堅調で、労働市場は完全雇用に近いとして、『勢いが増している』兆しがある」 | -------- |
| 9/23 | ハセット・米国家経済会議(NEC)委員長 | 「最近のコアインフレ率が年率2%となるなかで、なぜ利上げするのか」、(ウォーシュ議長については)、「異例なほど党派性の強いFRBを運営している」、「FRB議長や副議長は通常、任期満了時にFRBを去るが、その慣例が守られていない」、「なぜそうしたのか懸念している」 | -------- |
| 9/18 | シュミッド・カンザスシティー連銀総裁 | 「FRBにはインフレ抑制に向けてまだやるべきことがあり、今週の措置はその方向への一歩だった」、「原油高はインフレ率を押し上げる重要な要因となっているが、インフレの問題がエネルギーだけではないことを認識する必要がある」、「均衡しているようだ」、「経済成長は堅調だ」 | -------- |
| 9/16 | フォンデアライエン・欧州委員長 | 「欧州とカナダは民主主義を信じている。権力は、最も強い者、最も裕福な者、最も声の大きい者のものではない」 | -------- |
| 9/16 | ウォーシュ・FRB議長 | 「金融・信用環境をわれわれの最終的な目標により整合させるため、緩和の度合いを幾分縮小した」、「6カ月、112カ月ベースの年率換算で3%を超える価格上昇を示す財・サービスの項目が多過ぎる」、「この夏のインフレ指標を見ても、基調的な傾向が目立って改善したとは考えていない」 | ややタカ派的なトーンだったことで、ドル円は156円台に乗せ、156円42銭まで上昇。 |
| 9/16 | FOMC声明文 | 「委員会は米連邦準備制度理事会(FRB)の二大責務を支えるため、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを0.25ポイント引き上げ、3.75−4%にすることを決めた。委員会は、銀行システム内に十分な準備預金を維持する方針を継続している。経済活動は堅調なペースで拡大しつつある。地政学的な動向などを背景に、不確実性は引き続き高いものの、国内支出は底堅く推移している。生産性の伸びは力強く、設備投資は堅調だ。雇用の伸びは労働力に見合うペースを維持しており、失業率はほぼ変わっていない」、「インフレは高止まりしている。本日の政策措置は、委員会の目標である2%に向けた、より速やかな回帰を支えるだろう。委員会は物価安定を実現する」 | -------- |
| 9/15 | ベッセント・財務長官 | 「円高は米国の輸出にとって好都合だ。円が強くなれば、日本政府が為替介入の資金を捻出するために米国資産を売却する必要もなくなる」、「ごくわずかな額で、日本の政策を支持する姿勢を示すことができた」、「介入の目的ではなかったものの、米財務省は円買い介入によって数千万ドルの利益を上げた」 | -------- |
| 9/10 | ラガルド・ECB総裁 | 「今回の利上げは迷う余地のない判断で、全会一致で決定した」、(今後の政策対応については)「毎回の会合で判断する」、「市場は市場がすべきことをし、われわれはわれわれがすべきこと、つまり物価の安定を実現する」 | -------- |
| 9/2 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「最近のデータは心強い。関税の影響が一部、過去のものとなる中、インフレは実際、緩やかな低下傾向にあるとみている」、「前回のFOMC会合を終えた段階で、金利は完全雇用と物価安定というFRBの2大責務のバランスを取る上で適切な水準にある」、「われわれは現在、多くのデータを収集しており、それを踏まえてあらためて評価する必要がある。実質金利はやや上昇したが、それほど大きくは上がっていない」 | -------- |
| 9/2 | 高田・日銀審議委員 | (今後の利上げに際し)、「市場で考えられている一定の間隔や幅にとらわれることなく、緩和度合いを確認したうえで機動的に対応していく必要がある」 | ドル円は、160円台前半から159円台後半に下落。 |
| 9/1 | バー・FRB理事 | 「データの傾向から、インフレが2%に向けて鈍化しているとの確信がある程度得られるなら、政策スタンスを評価するためにもう少し時間をかけることができる。だが、インフレの鈍化が十分でないようなら、断固として利上げに動くべきだと考える」 | -------- |
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



