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外為経済アカデミー

初心者でもわかる!実戦チャート術 連載開始! 初心者でもわかる!実戦チャート術 連載開始!

2017年2月24日(金) 「ドル円下値を切り下げる」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は上値を抑えられ徐々に下落。海外市場では113円を割り込み、NYでは112円55銭まで売られる。3月の利上げ観測が高まらず、長期金利が低下したことが材料に。
  • ユーロドルは1.05台で推移。1.05台半ばから1.06手前までユーロの買戻しが進む。
  • 株式市場はまちまちながら、ダウは34ドル上昇し、10営業日連続で最高値を更新。前日の議事録で緩やかなペースでの利上げに自信が示されたことで安心感が広がる。
  • 債券価格は上昇。財務長官が超長期債の発行を真剣に検討すべきだと発言したことに反応。10年債利回りは2.37%に低下。
  • ドルが売られたことで金は18ドル上昇。原油も上昇し、54ドル台半ばに。
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 新規失業保険申請件数 → 24.4万件
 12月FHFA住宅価格指数 → +0.4%
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ドル/円 112.55 〜 112.92
ユーロ/ドル 1.0562 〜 1.0596
ユーロ/円 119.04 〜 119.43
NYダウ +33.72 → 20,810.32ドル
GOLD +18.10 → 1,251.40ドル
WTI +0.86 → 54.45ドル
米10年国債 −0.041 → 2.372%

本日の注目イベント

  • 米 1月新築住宅販売件数
  • 米 2月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
  • 加 カナダ1月消費者物価指数

ドル円は上値が重く、再び112円台半ばまで売られて来ました。NY市場では前日の底値であった112円91銭を割り込み、112円55銭まで売られ、下値を切り下げています。発表されたFOMC議事録では「かなり早めの利上げ」が必要との内容でしたが市場は3月利上げには依然として懐疑的で、債券市場では利上げは見送られるとの見方を織り込む動きを見せています。長期金利は2.37%台まで低下しており、これがドルの上値を抑える形になっています。

一方連日最高値を更新しているNYダウは、この日も上昇し、34ドル高で取引を終えました。これで実に10日間連続の高値更新です。利上げが行われても緩やかなものになるといった見方や、トランプ大統領の減税期待が相場を支えている状況です。このままだと、来週にも2万1000ドルの大台を達成するとの見方も出て来ました。

ムニューチン米財務長官はブルームバーグとのインタビューで、4月に行われる半期に一度の為替報告書公表の前に、「為替操作に関して発表することは何もない」と述べています。米国にとって最大の貿易相手国である中国が為替操作を行っているかどうかを判断する上で、為替操作国の認定を急いでいないことを示唆しています。また、同長官は財政出動が今年の景気に及ぼす影響は限定的になる可能性があることも指摘しています。

ドル円は115円に届かずに上値を切り下げる展開が続いています。一方ユーロドルは前日一時1.05の大台を割り込むなど、下値を試す流れが続いています。多くのFOMCメンバーからは利上げには前向きで「タカ派的」な発言が相次いでいますが、フランス大統領選で極右のルペン党首の支持率が上昇したり、ギリシャの支援問題が再びクローズアップされるなど、欧州発のリスクも無視できない状況になっています。

カギは2月の雇用統計で、雇用数の増加はある程度計算できるため、賃金がどの程度の上昇傾向をみせるかという点が一つです。賃金が想定どおりの上昇を見せれば、3月のFOMCでの利上げ観測が急速に高まる可能性があります。

もう一つはトランプ税制の中身です。「驚くべき内容」がどの程度なのか見極めたいとする雰囲気が強く、内容次第では為替に大きな影響を与えるからです。この内容は、まもなくは発表されると見られます。それまでは動きにくい相場展開が続くと予想しています。本日は112円〜113円30銭程度を予想しています。


2月16日から確定申告が始まっていますが、米国でもちょうど確定申告のシーズンです。データによる2016年度の申告分の税還付額は3176億ドル(約35兆9000億円)にもなるそうです。さすが米国、桁違いです。当然多くの米国人は毎年、この還付金を見込んで買い物していますが、今年は還付金を使えるのが2月27日以降になることから、消費を手控える人が多いとか。2月の個人消費にその影響が出るかもしれません。良い週末を・・・・・。

私が長年開催しているセミナーを通して発見した、初心者が陥りやすい間違えや、理解しにくいことなどを分かりやすくまとめた、一冊の本が出版されました。
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What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時発言者内容市場への影響
1/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「米財政政策に関する不透明感を踏まえれば、次の利上げはやや時期尚早だ」講演で。 --------
1/16 トランプ・次期米大統領 (EU離脱は)素晴らしいものになる。英国民は自身の独自性を求めた。難民受け入れを押しつけられなければ、EU離脱はなかっただろう」ツイッターで。 --------
1/17 トランプ・次期米大統領 ドルは既に「強すぎる」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円113円台から112円台に。
1/17 ダドリー・NY連銀総裁 「景気拡大が向く数年にわたって続くと楽観している」講演で。 --------
1/18 イエレン・FRB議長 「私と同僚の大半が、先月、2019年末にかけて年数回の利上げを予想していた。」講演で。 ドル円113円台半ばから114円台半ばへ上昇
1/19 ムニューチン・次期財務長官 「長期的には強いドルが重要だ」「ドルは非常に、非常に強い」「(中国を為替操作国への認定を勧告するかとの質問に対して)私はそうするだろう」公聴会で。 ドルが乱高下
1/23 トランプ・米大統領 「雇用を米国外に移す企業には極めて大規模な国境税を課す」 ドル円113円台から112円台に。
1/23 ムニューチン・次期財務長官 「過度に強いドルは短期的にマイナスの影響を与える可能性がある」上院議員からの質問に書簡で答える。 ドルが売られる。
1/30 ノボトニー・ECB理事 「ECBが次回3月の会合で量的緩和のテーパリングを協議することは決してない」講演で --------
1/31 トランプ・米大統領 日本や中国が「意図的に市場で為替操作をして、米国は損害を受けている」 ドル円113円台半ばから112円08銭まで急落。
2/1 浅川・財務官 「為替市場はマーケットで動いている。操作しているわけではない」トランプ大統領の円安誘導発言に対して。 --------
2/3 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「3回の利上げは基本シナリオとして妥当な推測、妥当な見方だ。だが正直なところ、米経済がこの基本シナリオより勢いを増す可能性は大いにあると考えられる」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
2/6 ドラギ・ECB総裁 「インフレ率が目標に向かって確実かつ持続的に収束していくためにはECBの金融政策による支援が依然として必要だ」欧州議会で。 ユーロ円121円台から119円台後半へ下落。
2/7 バイトマン・ドイツ連銀総裁 「ドイツが過小評価された通貨で米国や他の諸国を食い物にしているとの非難は偽りにも程がある」「最近のドルの上昇は米国が自ら招いたものだ」講演で。 --------
2/14 イエレン・FRB議長 「金利と雇用が当局の見通しが一致すれば、一段の利上げが適切になる」「緩和解除を長く待ちすぎるのは賢明ではない。待ちすぎればFOMCは最終的に急速なペースで利上げを迫られる可能性があり、金融市場を混乱させ、リセッションに追いやるリスクが生じる恐れがある」上院での議会証言で。 ドル円113円台から114円台に、NY株価大幅に上昇。
2/15 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「状況が現在の軌道を維持すると想定すれば、2017年における3回の利上げは適切だ」講演で。 --------
2/16 ダドリー・NY連銀総裁 「われわれは今後数カ月内に金融政策緩和がさらに緩やかに解除され、金利がもう少し上昇すると予想する」講演で。 --------
2/16 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「労働市場のさらなる改善に向け(利上げを)長期間待つことは、FOMCがとるべき好ましい姿勢ではない」「イエレン議長の記者会見が予定されていない会合でも利上げは可能」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
2/16 フィッシャー・FRB副議長 「具体的な数字をここで挙げるつもりはないが、この時期に想定していた状況と現状は一致している。つまりインフレ率が2%に近づき、労働市場は力強さを増し続けるという想定だ」「この二つが実現すれば、ほぼ想定していた通りの軌道に乗ることになるだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
2/22 メスター・クリーブランド連銀総裁 「米経済が現在の軌道を維持すれば金利が上昇することに満足するだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
2/22 ムニューチン・財務長官 「強いドルが長期的に良いことだ」と述べ、「人々が米経済に抱いている信頼や、米経済の他国と比べたパフォーマンスを反映している」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円112円台後半から113円台半ばへ上昇
2/22 パウエル・FRB議長 「緩やかな利上げは、かなり早期のタイミングも含めて適切になるというのが私の見方だ」講演で。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。


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2017年2月21日更新