今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
8月3日 〜 8月9日
ドル/円
153.50〜159.00
ユーロ/円
181.00〜185.00
豪ドル/円
109.00〜112.00

政府・日銀は先月30、31日に続いて、本日3日も朝方から市場介入を実施。円安のさらなる進行を断固として許容しない姿勢を見せています。今朝9時過ぎ、ドル円が157円60銭台で推移している段階で、市場介入に踏み切りました。介入後、ドル円は一時155円20銭前後まで円高が進み、これで先月23日のNYで163円99銭までドル高円安が進んだ40年ぶりの円安水準から8円79銭(5.36%)も円が強含んだことになります。

今朝方、経済紙は、「為替介入について日米共同声明が発せられる」と報じていましたが、日本の財務省がウェブサイトで片山財務相の談話を発表し、米国側では、ベッセント財務長官がSNSに投稿しました。片山氏は談話で今回の協調介入について、2025年9月の日米財務相共同声明に基づき実施されたとし、「最近見られた円の過度な変動や無秩序な動きに対処したものだ」と説明しました。日本の財務省は状況を注視し、米財務省との緊密なコミュニケーションを維持しており、「今後、さらなる協調介入を実施することも躊躇しない」との考えを示しています。一方ベッセント氏は、「財務省および日本銀行の当局者と緊密に連絡を取り合い、状況を注視し続けている。必要であれば、さらなる協調介入をためらわない」と表明。「米国は、円の著しい過小評価を是正するため、日本が断行した市場対応および金融政策を強く支持する」と投稿しました。片山氏は談話発表後、省内で記者団に対し、為替の無秩序な動きには「断固たる措置が実行される、いつでもその状態にある」と述べ、「為替を含め日米は緊密に連携している」と話していましたが、30日の為替介入については「これ以上の実施状況は申し上げない」と語っていました。ここでも、日米通貨当局のトップがしっかりと足並みを揃えている姿勢が伺えます。一時155円20銭前後まで下げたドル円は、午後には156円台半ばまで反発しています。ただ、さらに円が売られるようだと、東京市場の引け際か、欧州時間にも再度介入が行なわれる可能性もあり、しばらくは介入を意識し、上値を重くする動きになりそうです。

トランプ大統領は米国時間2日、イランとの新たな協議が3日午後に始まると述べました。トランプ氏のここ最近の口ぶりからすると、31日にも大規模な攻撃が行われる可能性が噂されていましたが、サウジアラビアなど中東の同盟国から要請を受けたことも踏まえ、計画していたイランへの大規模攻撃は中止したとのことです。トランプ氏は、大統領専用機エアフォースワン内で記者団に対し、「実行されていれば、第2次世界大戦以降で最大規模の攻撃になっていただろう」と語り、その上で「まずは合意できるかどうかを見極める」と述べ、「私は人を殺したいわけではない」と付け加えていました。ただ、この種の発言は何度も繰り返されており、合意を目指したいトランプ氏にとっては、我慢の限界も近づいているようです。アジア時間3日序盤の取引で、原油価格は低下しています。トランプ氏は、ホルムズ海峡の再開を巡る合意が近い可能性を示唆するとともに、イランの非核化に向けた取り組みも引き続き進める考えも示しています。またトランプ氏は、「彼らは、攻撃よりも合意を強く望むと言った。攻撃がどのような事態を招くか分からないからだ」と述べ、「彼らの国に人々がおし寄せ、惨事につながる可能性もある。もっと良い展開になる可能性はいくらでもある」と、大規模攻撃はイラン側の出方次第であることを強調していました。一方イランのアラグチ外相は2日、通信アプリ「テレグラム」で、イランとオマーンの交渉は最終段階にあると表明したが、「ホルムズ海峡を挟む両国は海峡を通過する新たなルートについて協議しているものの、海峡を封鎖するか開放するかは協議の対象となっていない」と、バガイ報道官がイラン国営テレビのインタビューで説明しています。双方による攻撃の応酬が一旦中止されたことで。再び両国の代表団がテーブルに着く可能性も浮上してきました。もっともドル円にとっては、目先はイラン情勢よりも、介入の継続性と、それに対する落ち着き処を探る方が重要になってきました。

今週の注目材料

  • 8/3(月)
    中 7月RatingDog製造業PMI
    独 独6月小売売上高
    独 独7月製造業PMI(確報値)
    欧 ユーロ圏7月製造業PMI(確報値)
    英 英7月製造業PMI(確保値)
    米 7月ISM製造業景況指数
    米 7月S&Pグローバル製造業PMI(確報値)
    米 7月自動車販売台数
  • 8/4(火)
    米 6月貿易収支
    米 6月製造業受注
    米 6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
    米 6月耐久財受注
  • 8/5(水)
    日 日銀金融政策決定会合議事録(6月15日−16日分)
    中 7月RatingDogサービス業PMI
    中 7月RatingDog総合PMI
    独 独7月サービス業PMI(確報値)
    欧 ユーロ圏6月卸売物価指数
    欧 ユーロ圏7月総合PMI(確報値)
    欧 ユーロ圏7月サービス業PMI(確報値)
    米 7月S&Pグローバルサービス業PMI(確報値)
    米 7月S&Pグローバル総合PMI(確報値)
    米 7月ADP雇用者数
    米 7月ISM非製造業景況指数
  • 8/6(木)
    豪 豪6月貿易収支
    独 独6月製造業新規受注
    欧 ユーロ圏6月小売売上高
    欧 ECB経済報告
    米 新規失業保険申請件数
  • 8/7(金)
    日 6月景気先行指数(CI)(速報値)
    日 6月景気一致指数(CI)(速報値)
    中 中国 6月貿易収支
    中 中国 7月外貨準備高
    独 独6月貿易収支
    独 独6月鉱工業生産
    米 7月雇用統計
    米 6月消費者信用残高
    米 バーキン・リッチモンド連銀総裁、討論会に参加
    加 カナダ7月新規雇用者数
    加 カナダ7月失業率
  • 8/8(土)
  • 8/9(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。