歴史は繰り返す「【お金の話】Vol:4」|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

歴史は繰り返す


お金の話

第四話:お金の未来


「現金その場限り」・・・銀行でよく使われる言葉だそうです。

現金はたとえ落としても必ず戻ってくるわけではありません。

従って、日常生活の中ではそれほど多くの現金を持ち歩くことはありません。

やや値の張るものを買うときには大抵クレジットカードで支払います。

クレジットカードを所有している限り、多額の現金を持ち歩く必要はないわけです。

それどころか、最近では小銭さえ、現金を使わず、EdyやSuicaあるいは携帯電話で

支払う若者が増えています。

キーワードは「電子マネー」ということになります。

朝起きて通勤するのはSuica(関西ではIcoca,東海ではToicaと言うそうですが)があれば

会社までいけます。コンビにでコーヒーやお茶を買うのであればケイタイでもOKです。

お昼にランチを食べるときはやはり小銭が必要ですが、コンビニで弁当を買うのであれば

やはりケイタイです。

仕事帰りに飲みに行っても場所によっては電子マネーで支払えます。

われわれのポケットから小銭が消える日はそう遠くないのかも知れません。

電子マネーがもう少し進化すると、クレジット機能が付加され、現金を事前にデポジット

しなくても一定の限度額までは電子マネーとして使えるようになります。
(既に一部は始まっているようですが。)

そして、代金の支払いだけに限定すれば日立製作所が来年からの実用化を目指している

「指静脈マネー」です。これは静脈や手のひらの認証の判断するキャッシュカードさへ

も通さず、直接指を読み取り装置にかざすだけで本人かどうかを判断し、認証されれば

自分の口座から代金が引き落とされる仕組みです。

ホテルやスポーツクラブ、ゴルフ場で実用化される予定になっています。

携帯性、利便性、安全性、などで優れているこのような現金以外のマネーは今後ますます

拡大して行くものと思われますが、同時に実物の貨幣の発行額は激減していくと考えられ

ています。法人用の電子マネーが開発されれば、決済、振込み、振り替えなどの資金移動も

可能になり、手形、小切手も無くなるかも知れません。

そうなると街角の銀行店舗もその姿を消し、「新しい」マネーのための発行、修理、メンテ

などの手続きをやる店舗などに替わっているかもしれません。

参考文献:日本経済新聞社編「マネーの経済学」

To be continued・・・
次回は、9/9(火)の予定です。


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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。