歴史は繰り返す「【ヘッジファンドの歴史】Vol:2」|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

歴史は繰り返す


ヘッジファンドの歴史

第二話:ヘッジファンドの歴史

1949年にその原型が誕生したヘッジファンドは、紆余曲折を経て1966年に高パーフォーマンスが
経済紙に紹介されたことで、それ以降かなりの本数が立ち上げられました。
その中には1969年、ジョージ・ソロスがジム・ロジャースと立ち上げた有名な「クォンタム・ファンド」が
あります。皆さんも名前をお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
その後、1970年台までに数百のファンドが誕生しましたが、米株式市場の低迷によりパーフォーマンス
的にはなかなか厳しく相当数のファンドが廃業を余儀なくされました。

 しかし1980年に入るとヘッジファンドは大飛躍期を迎えます。

ジュリアン・ロバートソンが「タイガーファンド」ギルバート・デ・ポタンが「GAM」を設立し
投資戦略の多様化してきました。それまでの多くのヘッジファンドは株式市場を主戦場として「ロング・ショート」
という手法を使ってきました。
この手法は「買われる可能性の高い株を買って」(ロング)「売られる可能性の高い株を売る」(ショート)ものです。
これですと基本的にはマーケットリスクはヘッジされ、上がっても、下がっても利益を確保できます。
最も、その銘柄を選定することが最も重要で困難な作業にはなりますが。
 
「株式ロング・ショート」に加えて、為替、債券、商品先物、金利先物と運用対象が
格段に多様化してきました。それに伴いファンドの数はますます増え、パーフォーマンスも飛躍的に上がったことで
その存在感が一段と注目されました。この傾向は1990年台半ばまで続きヘッジファンドは「黄金時代」を謳歌することになります。

今では伝説となった、ジョージ・ソロスがポンド売りを浴びせイングランド銀行(BOE)を負かしたのもこのころです。

To be continued・・・ 次回は、5/22(木)の予定です。


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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。