歴史は繰り返す「【ヘッジファンドの歴史】Vol:4」|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

歴史は繰り返す


ヘッジファンドの歴史

第四話:ヘッジファンドの歴史

通常ヘッジファンドの資金の出し手は年金、大学、財団、あるいは生損保、銀行 個人では
富裕層といいわれる人たちです。中央銀行が資金を出す場合もあります。 集めたお金を運用して、
その運用益の一部を報酬という形でもらいます。 それが実際に運用する人たちの取り分になるわけです。
一般的には1〜2%が管理報酬で、そのほかに成功報酬として運用益の10〜20%を 受け取ります。


例えば100億円規模のファンドで年15%の運用益があったと仮定すると、


運用報酬・・・・100億円 ×2% =2億円
成功報酬・・・・15億円 ×20% =3億円
合  計              5億円


上の数字を見ると「おいしい商売」に見えそうです。
しかし実際には、先ず15%の運用益を上げることはそう簡単ではありません。
また、100億円のファンドを設立するのも結構大変です。
更に、オペレーションコストも馬鹿にならないですし、その他監査法人、法律事務所など への
支払いもあります。またペーパーワークも多く、スタッフを増やせば人件費も当然必要です。
海外の大手ヘッジファンドは別ですが、大抵は5〜6人位で、狭く汚い部屋で情報スクリーンと
にらめっこをしているのが実情のようです。
 

事実、つい最近の報告では『調査会社ユーリカヘッジ(シンガポール)が、日本の資産だけを
組み込んだ約260本のヘッジファンドを集計した。
投資対象の約9割が株式で、割安株を買い、割高株を空売りする「ロング・ショート」と呼ばれる
運用方式が大半を占める。 2007年度の運用成績はマイナス8.6%となり、同社が調査を
始めた2000年以降では最悪だった。 このため解約も相次ぎ、ファンドに資金を貸し付けていた
金融機関の資金引き揚げも起きたようだ。』
                       (2008年5月1日付け日経新聞より)


To be continued・・・ 次回は、5/29(木)の予定です。


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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。