兵ブロガーバックナンバー(2011年12月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2011年12月

2011/12/30

しましまさん

ユーロ安値更新の動きを警戒

昨日もユーロは軟調な推移となり、イタリア国債入札後にユーロドルは
1.2857ドルと約1年3か月ぶりの安値、ユーロ円は100.04円と約10年半ぶりの
安値を更新しました。 

しかし、その後は米経済指標の好結果にNYダウが堅調な推移となり、
リスク回避の巻き戻しの動きが優勢となりユーロは買い戻され、
ユーロドルは1.29ドル台半ばまで、ユーロ円も100円台半ばへ回復しました。
今日も、材料のない中軟調推移続くユーロに注目、ユーロ円の100円割れなど
更なる安値を目指す動きを警戒しておきたいです。

昨日のドル円はやや軟調ながらも77円台後半での狭いレンジで推移しました。
今日も77.70円付近で推移していますが、ここから堅調に推移すれば78円台へ
しっかり乗せることができるか、そして先週末の高値78.22円〜11月29日の
高値78.28円付近まで上昇する動きとなるか見たいです。

一方、77円後半を割り込む軟調な流れとなると28日の安値77.56円付近、
まだ下へ行くと12月8日の安値77.13円付近への下落が考えられます。

ユーロドルは昨日、イタリア国債入札後に一時1.2857ドルの安値をつけるも、
NYダウが堅調な流れとなったことから買い戻され1.29ドル台半ばまで回復しました。
今日は今のところ1.29ドル台半ばで小動きですが、ここからも反発の動き続けば
1.3ドル台へ戻すことができるか、大幅反発となれば昨日の高値1.3080ドル〜
1.31ドル付近まで上昇できるか見たいです。

一方、再び弱い動きとなると1.29ドルを割り込み昨日の安値1.2857ドル付近、
まだ下落すると昨年9月14日の安値1.2828ドル付近への下落、そして年末の
商い薄い中昨年9月13日以来の1.28ドル割れの可能性も警戒しておきたいです。 
 
今年も残すところ2日となりました。皆様には今年も大変お世話になりました。
どうぞよいお年をお迎えください!

2011/12/29

為替見習さん

欧州系通貨を軸とした力関係変化に注目。取引は無理は禁物。

昨日の為替相場は、夜の相場で欧州系通貨が強く売られる展開となり
年末らしい膠着からの大変動相場となりましたね。

特にこれまでは円やドル、オセアニアなどを軸とした動きが多かった中で
欧州系通貨がまとまって売られたのは珍しいことですので
今日もまずは欧州系を軸とした動きに注目したいところ。

要因としてはECBのバランスシートが過去最大規模に拡大したことや、
今日予定されているイタリア債の入札への警戒感などが情報として出ていましたが
後付け感が否めませんので、あまり情報に振り回されないように心がけながら
力関係変化をしっかり見ていくと良いと思います。

ではまず火曜から水曜にかけての対円変動率で相場をおさらいすると
USDが0.12%、NZDが-0.38%、CADが-0.44%、AUDが-0.51%、
CHFが-0.80%、EURが-0.88%、GBPが-1.25%となっていて
力関係は【USD>JPY>NZD>CAD>AUD>CHF>EUR>GBP】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【CAD>CHF>GBP>JPY>EUR>USD>AUD>NZD】でしたから
欧州系が明確に位置を落していることに加えて、円、ドルが強い位置に来るなど
これまでの動きとは違う力関係変化が出ています。

続いて11時時点のテクニカル状況ですが、ドル円の短期はフラット。
クロス円では欧州系を始めとして全て短期が下向きになっていますので
ここから円やドルが買われる展開が加速するようであれば
クロス円ショートやドルストレートでのドル買いが有利ですね。

今後のポイントは円、ドルを軸とした力関係・テクニカル変化で
ここから円が買われる展開がさらに加速した場合には、
前述のように全体的に短期トレンドが悪化することになりますし、
クロス円ではショートのチャンスとなります。

逆に円が売られる展開となった場合には各通貨の短期は回復して
一旦フラット化して方向性が乏しくなりますし、無理せず様子見が良いでしょう。
また円の部分をドルに置き換えるとドルストレートでも同様です。

ただ年末で動き方が通常時よりも読みにくいということや
突然値が飛ぶような動きが出る可能性を考えると
無理して取引するべき場面ではないと思いますので
くれぐれも動いたからといって目先の動きに飛びつかないように要注意。

相場は今日明日でなくなるわけではありませんし
年明けで各国の市場参加者が戻ってきた後でも動きは出ますから
あえて今リスクを取って取引するだけのメリットがあるかどうかを考えて
それでも攻めると決めた場合にのみ攻めるようにすると良いでしょう。

その分時間が出来た場合は資金管理を見直したり、
今年の取引の修正点などを見つけて来年に備えるなど
自分の中で消せるリスクを今のうちに消しておいて
年明けからしっかり取引ができるようにするのが良いと思います。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2011/12/27

ダメおやじさん

ユーロドルの戻り売り!!

こんにちは、ダメおやじです。

今年も残す所、4営業日です。国内は年末年始の休みになりますが
海外はクリスマス休暇が終われば実質的な新年に入ります。
本日はロンドンは休場ですが欧州、NYは通常ですので動きが有るかもしれないですね。

投資家の方は年内はトレードは控えて来年からと思われてる方も多いと思います。
私も無理なトレードは避け年明けから心機一転して始めるのが良いとは思いますが
先週からの薄商いのレンジ相場でエントリー数が激減しているため、動けば積極的に
エントリーしたいとも思っています。病気かなぁ^^。

やはり今年最後もユーロ主導の動きとなりそうですね。

ECBのドラギ総裁はFRBのバーナンキさんの手法を真似て資金の大量供給を行うようです。
結果的にはFRBのQE2は成功と思いますがドルは大幅に下落しました。

ECBの大幅金融緩和もユーロ安に繋がると私は見ています。
今までは株高=ユーロ高でしたが、その構図が崩れるのではないかと見ています。

またフランスの格下げ懸念も有り、市場が欧州に不信感を持っている間は
ユーロドルは戻り売りで良さそうです。
目先的にはイタリアやスペイン国債の金利動向で動きそうですが。

戻りは1.32までと見ており1.3120付近から戻りは売られそうです。
下値は1.30割れはショートカバーで下げ渋りも充分考えられますが1.2950を
割り込むと今年1月14日の1.2873を狙う動きと見ています。

本日はNYでケースシラー住宅価格が有りますが、最近の米住宅指標は大幅に
改善していますね。
今の状況ではドルは大きく下げる可能性は少なくなってきたのかも知れないです。

本日が今年最後の記事です。
皆さん、良い年を迎えて下さいね。

2011/12/26

しーさん

年末相場へ

クリスマスの3連休を終えて、気分はすでに年末モードになっている方も
多いのではないでしょうか?

子供達はすでに冬休みに入り、会社でも今週は28日や29日にはお休みに入る方も
いらっしゃると思いますが、相場のほうも本日はクリスマスの振替日となっており
朝から夜まで休場が続いています。

明日もロンドン市場も休みとなっていますので、今日明日にかけてはトレードできる
相場環境ではないと思いますので素直にお休みしておき、
今年1年のトレードを振り返ったり、来年に向けて戦略を練っておくことにしましょう。

今年は3月に震災があり、相場的にも大きく動く出来事が多くありました。
またギリシャショックからユーロの債務懸念が極限まで高まり、
ユーロ崩壊の危機へと発展してきました。

来年もユーロの問題は引き続き残っていく中で、米国がどこまで盛り返してくるのか、
英国の落ち込みが本格化するのか、など各方面での注目材料があります。

年明けからユーロ下落が始まるという噂もありますが、
とりあえずその波の乗るための準備として色々な場面を想定し、
自分のシナリオを用意して対応できるようにしておきたいと思います。

今年も1年ありがとうございました。
来年も皆様にとってよい年でありますように・・・。

2011/12/23

ZEROさん

良好な米経済指標に反応NYダウと米ドル強い

22日の欧米市場では米新規失業保険申請件数が結果36.4万件と3年半ぶりの低い結果。
就業をあきらめた人が多いことを加味しても良い結果。

米12月ミシガン大消費者信頼感指数確報値も69.9ポイントと
市場予想を上回っています。

為替市場では米ドルが強くドル円も78円台での時間帯が多くなりつつあり、
その他クロス円もおおむね堅調に推移しています。

米国での良好な指標が続けば、来年は米景気回復期待と欧州債務問題の
綱引きになりそうです。

本日は明日からの本格的なクリスマス休暇を控え閑散となりそうです。
週明けも振り替え休日で休場が多く27日の欧米時間から再開と考えて
良さそうです。

基本的には欧米株もクロス円も小動きに終始しそうです。
※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2011/12/21

とあるエンジニアKさん

クリスマス前後の静かな相場

本日(12/21)は、とあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。

今年も残すところあと10日となりました。
2011年という年を振り返ると、今年の漢字「絆」が示すように、
いろいろなつながりを見なおした一年でもありました。やはり人は誰かとつながり、
助けあい生きているのをひしひしと感じた1年間でした。
来年2012年は今年よりも良い年であることを祈ります。

【本日の注目指標策】
本日は英国中央銀行議事録が発表されます。
最近はさほど注目がなされていない英国経済ですが、
EU首脳会談に端を発した条約拒否で久々に注目されております。
この条約拒否はユーロに参加してない英国ならではの決断と見られ、
報道によると国民の約6割が賛成したとのこと。

ポンドは安定飛行ともいうべき上昇下落が少ない通貨ですが、EU問題の渦中から
一人離れているわけにもいかず、条約拒否のニュースとなりました。
渦中にあってもきっちりとトリプルAの格付けを守っている英国。
今後の対応策について、BOE中央銀行の方向性に注目です。

【本日の戦略】
世界中に不穏な空気を一瞬漂わせた金正日死去のニュース。
韓国株式相場のみならず、アジア全体の株式を急落させることになったこの
ニュースですが、衝撃を与えたのは一瞬のみだったようで、その後落ち着きを取り
戻しつつある相場です。戦争までいかなくとも、リスクが上昇することによって
スイスフランが買われる等考えられますが、現在のところのそのような動きは
少ないようです。

この北朝鮮問題。
隣国の韓国は影響を最も受ける国であり、今後の動向次第では株価、
為替相場に直結します。
その次に影響をうけるのが経済的な結びつきが強い日本。
どちらかと言えばネガティブに受け止められやすい要因であり、
なにも事がなくても噂が相場を動かすことが多々あるかと思います。

北朝鮮が憂いる問題は、中東で吹き荒れた「アラブの嵐」。
この嵐は長年の間独裁を保っていた政権を倒すにいたるほどの大きなものと
なりました。背景にはインターネットや携帯電話の普及があり、容易に国外の
情報が手に入りやすくなったことにもある模様。
今回の最高指導者の交代をきっかけとして、報道がなされない動きが活発かされる
ということは、過去の歴史から見ても容易に想像が付くことと考えられます。

今後の動向に注目したい大きなニュースです。

今週の推奨通貨であるユーロ円はじわじわとでありますが値を伸ばしている模様。
クリスマス前後の静かな相場は取引を控え、このまま利益をもたらしてくれる
ことを待とうと思います。

2011/12/20

しましまさん

レンジ継続も乱高下に注意

昨日は、日本時間正午に北朝鮮の金正日総書記死去の報道を受け一時ドル買いが
強まる場面もありましたが、市場への影響は限定的でした。
昨日開催されたEU財務相による電話会議では、ユーロ圏各国によるIMFへの
追加拠出額が当初予定の2000億ユーロより少ない1500億ユーロで合意、
EFSF・ESMの上限引き上げに対する合意は得られませんでした。

本日発表が予定されている主な経済指標等は以下のとおりです。

09:30:RBA議事録
18:00:独・12月IFO景況指数
21:00:加・11月消費者物価指数
22:30:米・11月住宅着工件数/11月建設許可件数

米・11月住宅着工件数は63.5万件、11月建設許可件数も63.5万件の市場予想と
なっています。また、今日は5年債350億ドルの米国債入札が予定されています。
 
昨日のドル円は、東京時間に金正日総書記死去の報道を受けドル買いの
流れとなり一時78.17円の高値を付けるも、その動きは一時的で東京午後からは
77円台後半での小動きが続きました。 
今日は78円付近へ小幅に上昇していますが、ここから堅調に推移すれば、
先週14日の高値78.15円〜11月29日の高値78.28円まで上昇できるか見たいです。
一方、軟調な流れとなると先週16日の安値77.61円〜50日線も走る77.50円付近
までの下落となりそうです。

昨日のユーロドルは、東京時間に金正日総書記死去の報道を受け1.2982ドルまで
下落するも、その後は反発しNY時間には1.3043ドルまで上昇、しかしそれ以上値は
伸びず1.30ドル付近へと反落しました。
今日も1.30ドル付近で推移していますが、ここから上昇となると昨日の
高値1.3043ドルの上昇、強い動きとなると先週16日の高値1.3083ドル付近を越え
1.31ドル付近まで上昇できるか見ていきたいです。
一方、ここから軟調な流れとなると、昨日の安値1.2982ドル付近〜先週14日の
安値1.2946ドル付近では下げ止まることができるか見たいです。
 
昨日はドル円が高値78.17円〜安値77.72円、ユーロドルが高値1.3043ドル〜安値
1.2982ドルと限定された動きでしたが、今日も方向感乏しい動きとなるでしょうか。
小動きの相場ではあれど、参加者が少ない中、値が飛びやすく予想外の乱高下となる 可能性もありますので、リスク管理は普段より念入りにしておきたいですね。 では、今日も頑張りましょう!

2011/12/19

為替見習さん

「リスク回避or選好」の動きと夜のユーロ圏イベントに注目

今日の為替相場は、朝からやや「リスク回避型」の力関係となっていますが
全体的に変動率が低く明確な方向性がない状態でスタートしていますね。

先週金曜NY終値時点から月曜11時までの対円変動率・力関係を見てみても
USDが0.08%、EURが-0.07%、CHFが-0.08%、CADが-0.12%、
GBPが-0.24%、NZDが-0.27%、AUDが-0.39%となっていて
力関係は【USD>JPY>EUR>CHF>CAD>GBP>NZD>AUD】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【 NZD>AUD>CHF>GBP>EUR>JPY>USD>CAD】でしたから
円、ドルが強い位置に変化してオセアニアが弱い位置に来るなど
また「リスク回避型」に近い状況となっていますが
まだ変動率が低いため明確な方向性は出ていません。

続いて11時時点のテクニカル状況ですが、ドル円の短期は弱いながらも下向き。
またクロス円ではNZD円、スイス円の短期が上向きですが方向性は弱い状況で
ユーロ円、豪ドル円はフラット。ポンド円、スイス円は弱いながらも下向きで
いずれも方向性が無く、攻める決め手に欠ける状態となっています。

今後のポイントは円、ドルを軸とした力関係・テクニカル変化で
ここから円が買われる展開に変化した場合には、
全体的に短期トレンドが悪化することになりますし、
各通貨とも短期が明確な下向きになればショートのチャンスとなります。

逆に円が売られる展開となった場合には各通貨の短期は回復して
明確な上向きになるものが出てくるかどうかがポイントとなり
出てくれば順張りロングのチャンスとなるわけですね。

特に今日は夜にフランスの短期証券入札(23時)、ユーロ圏財務相の電話会合(23:30)、
ドラギECB総裁の議会証言(24:30)など欧州のイベントが控えていますから
この時間帯の動きで明確なトレンドが出るかに注目したいところ。

その上で取引する場合には、年末相場で急変動のリスクを考えて
当日決済を心がけてポジションを残すリスクを消したいところ。

また想定以上の動きが出ることも考えて、資金管理はいつも以上に万全にし
低リスクな状態であれば攻め、そうでなければ無理せず様子見するなど
精神面のコントロールも万全にしておきたいですね。

個人的な基本戦略はこれまでと同じく短期だけの動きを重視して
力関係、テクニカル両面で低リスクになれば順張りで攻める予定。

また取引する際には必ず他通貨との力関係を見て
「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて最も低リスクなものを選択。

そして今後も資金管理やレバレッジ管理をはじめとして
事前のシミュレーションに時間を徹底的に割いて、
自分の中で消せるリスクは完璧に消してから取引に臨みます。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2011/12/15

ダメおやじさん

ユーロドルの戻り売り継続!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日はついにユーロドルは1.30を割り込み1.2946まで下落しました。
先週末のEU首脳会合に失望してムーディーズやS&Pなど格付け会社が
相次いでユーロ諸国や銀行の格下げを示唆しているのが要因で
今週に入り下げ足を強めています。

チャートの形も悪くなっており目先的には今年、1月10日の1.2873辺りで
一度ショートカバーで反発するか、更に下抜けするかがポイントですが
戻り売り有利の展開に変化はないと見ています。

私は今年は下げても1.25台までと見ていますが来年には欧州銀行の破綻が
相当有ると見ており1.20割れも考えています。

ただ移動平均線と値段との乖離幅が大きく広がるとショートカバーで急反発も
考えられますので注意は必要ですが戻しても1.32台までではないでしょうか。

本日はスイス中銀の政策金利発表に伴う声明でユーロスイスの下限の
引き上げ発表が有るかも知れず欧州序盤の動きには注目ですね。

昨日は原油や金、穀物など商品相場が急落しました。株安もそうですが
リスク回避で投資資金を引き上げ現金化しているようです。
中国株も4日連続安となっており豪ドル円、豪ドルドルも戻り売りが良さそうですね。

ドルは欧州や資源国通貨に買われていますが円も強くドル円は
大きな動きはないですが下値を切り上げており78.40〜78.50円を越えれば
押し目買いになりそうです。

クリスマス休暇前にはポジション調整で大きな動きが有るかもしれません。
兎に角、資金管理を確りして頑張りましょう。

2011/12/14

しーさん

ユーロ下抜け

11月末にダウ平均が11,000ドル付近まで下落した後、
堅調に推移して12,000ドル前後推移している状態が続いており、
ユーロ圏の状況とは対象な米国ですが、昨日の夜から朝にかけてFOMCがありました。

QE3観測が遠のいていた中で特に動きはないと思われていましたが、
景気判断はやや上方修正されたものの大幅な下振れリスクを考慮した内容となりました。

この発表を受けドル買いとなり、ユーロドルは1.3000目前まで下落してきています。

また独メルケル首相はESMの融資額の拡大に反対の姿勢を示し、
先週行われたEU首脳会議での合意に水を差した形となり、
ユーロ圏のほころびをさらに露呈する印象を与えています。

本日はこれといったイベントはありませんが、
引き続きユーロ圏の悪材料を懸念したユーロ軟調の相場展開となりそうです。

ユーロドルは1.3000下にはストップがあるでしょうから、
そこを狙った動きに注意しつつ、第2派のブレイク下落を狙って
逆指値しておきたいところです。

また明日はSNB政策金利発表を控え、ユーロスイスのフロア引き上げの噂や
マイナス金利を検討するといった口先介入も織り交ぜながらのスイスフランにも
注目が集まりそうです。

この時期ですので基本的には待ちの姿勢でいましたが、
悪い意味で活気づいている相場に対しついていくのも良いかも知れません。

余裕があればサポートライン割れや反発狙いなどで逆指値を有効に使い、
あまり無理せずトレードしていきたいと思います。

2011/12/13

ZEROさん

EU首脳会議抜本的な対策なし。格下げ懸念にユーロ軟調

週明け12日の為替市場は「ユーロ売り」となりました。

EU首脳会議では財政規律の強化以外ほとんど進展がみられず一歩前進しただけ
となっており週明けの評価は「不十分」となっています。

すでに警告済みのS&PはEU首脳会議通過後すぐにも格下げに手を付けると見られ
ており、ムーディーズも加盟27カ国を再検討、フィッチも抜本的な対策は出な
かったと警告しています。

これを受けユーロは大幅に売り、10/4安値1.3145を意識したレベルまで下げて
います。これを下抜けると年初来安値1.2860が目標となりそうです。

本日も引き続き欧州格下げ関連が材料視されそうです。
米国ではクリスマス商戦に入っている事から11月小売売上高の結果に
一番注目しています。

投資戦略はユーロ戻り売りが良さそうです。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2011/12/09

とあるエンジニアKさん

欧州の危機

本日(12/9)は、とあるエンジニアKが執筆を担当させていただきます。

12月も9日が過ぎ、今年も残すところあと数日です。
きっと日本はクリスマス一色で美しく平和な景色が広がっていることでしょう。
残念ながらアフリカではその習慣があるところと、極端にないところがあり、
更に残念なことに後者たる当方の居住地は飾り付けの一つも見ることができません。
その代わりに日本では味わうことのできない美しい星の数々を見ることができます。
たまには人工の光ではなく、自然の光で年末を祝いたいと思いました。

【本日の注目指標策】
本日の指標は小粒。
米英カナダで貿易収支の発表がありますが、それらの指標発表によって相場が
動かされる可能性は高くないでしょう。
後述のEU首脳会議が本日最大の注目すべきイベントです。

【本日の戦略】
世界が注目した欧州中央銀行の定例理事会。
政策金利を0.25%下げ、年1.0%としました。

この指標により相場へのインパクトはさほど高くはなかったようで、
為替相場にさほど変動は見られませんでした。

先週の日米欧によるドル資金供給拡大。
この三位一体のパワーによって相場は一気に好転し、
今週に入っても株価は続伸、このまま一気に行くかとおもいきや、一筋縄で
いかないのが今の相場。12月はクリスマス休暇、そして1年単位で収支を
計算する為替ディーラーは12月に取引しない。
などの要因によってさほど動きが無いのが通常の相場の相場ですが、
今年は最後まで目を話すことができない相場が続きそうです。

さて、本日は金曜日。
本日からEU首脳会談が開催されます。
二日間の日程で開催され、最終日である本日未明にはなんらかの発表がなされるでしょう。
いわば今日はイベントを控えた相場であり、静かなことが予想されます。
この会議ですが、EU加盟国が一同に集まり、危機に陥っているユーロを救うべく、
各国が足並みを揃えて一歩前に進んだ姿勢を世界に示さなくてはいけません。
ギリシャに始まり、イタリアに飛び火。

先週のドル資金供給、そして昨日の金利利下げで一服した形のユーロですが、
本当の危機を先送りにしたまま今の不安定な状態で絶妙なバランスを保っている状態です。
焦点は欧州金融安定化基金をめぐってのフランスとドイツの対立。
二国共に目指すべきゴールに変わりはないのですが、手法、残された時間に違いがあり、

どちらの国も一歩も譲れない状況。
お互いに妥協点を探すものと思われますが、果たしてその結果はどうなるのか。
金曜日の相場が開いている時間帯になにかしらのニュースが期待されますが、
動きがない場合には月曜日に窓を開けて相場をスタートさせる可能性も否定できないでしょう。

気になるのが米国格付会社による欧州各国及び欧州そのものの格付け低下の発表。
格付けとはいえ、何度も相場をダイレクトに動かしている会社ですから、
今回もユーロ相場に少なからず影響をあたえるものと考えております。

相変わらずテクニカルよりファンダメンタル重視の相場。
個人投資家はファンダメンタルのみを頼りに動くとほぼ間違いなく利益を得ることが
できないと考えております。
目先の利益だけではなく、中長期的な観点に立った相場予想をするには、
今の急上昇と急落を繰り返す相場では難しいと考えております。
よって欧州の嵐が来るであろう本日は相場はお休み。
休むも相場を実践したいと思います。それでは本日一日を乗り切り、素敵な土日を迎えましょう。

2011/12/08

しましまさん

EU首脳会議待ちの相場、今日はECB政策金利発表・ドラギECB総裁会見に注目

昨日は、ECB政策金利発表やEU首脳会議を控え動きにくい中、独政府高官の
「独はEFSFとESMの統合を拒否」「EU首脳会議でIMFの役割が決定しない可能性」
等の発言からEU首脳会議への期待が後退しリスク回避的な流れとなるもレンジ内の
限定された動きで、NY午後にはG20がIMFの融資を6000億ドルにする計画との
報道からダウが上昇し、ドル売りのリスク選好的な流れとなるもその動きも
限定的なものでした。

本日発表が予定されている主な経済指標等は以下のとおりです。

09:30:豪・11月新規雇用者数/11月失業率
21:00:BOE政策金利発表
21:45:ECB政策金利発表
22:30:米・新規失業保険申請件数
 
今日の政策金利関連では、 BOE政策金利発表、 ECB政策金利発表と
ドラギECB総裁会見が予定されています。
ECB政策金利発表では、政策金利は0.25%引き下げられ1.00%となることが予想
されています。米・新規失業保険申請件数の市場予想は39.5万件となっています。

昨日のドル円は77円台後半で膠着、上下20銭にも満たない狭い値幅でした。 
今日は77.60円台で小動きを続けていますが、ここから堅調に推移すればまず
77円台後半を越え、78円台へ乗せることができるかを見たいです。
一方、軟調な流れとなると77.50円〜50日線77.38円付近までの下落となりそうです。

昨日のユーロドルは強弱材料で上下に振れるも、1.34ドルを挟み上下50ポイントの
限定された動きでした。今日は今のところ1.34ドル付近で推移していますが、
ここから上昇となると昨日の高値1.3453ドル、5日の高値1.3486ドルを越え
1.35ドル台へと上昇することができるか見たいです。

一方、ここから軟調な流れとなり1.34ドル付近を下抜けると、
昨日の安値1.3350ドル付近、6日の安値1.3333ドル付近への下落が考えられます。
では、今日も頑張りましょう!

2011/12/07

為替見習さん

週後半に向けて明確なトレンドが形成されるかに注目

昨日の為替相場は、RBAの声明が弱かったことから豪ドルが売られましたが
夕方以降は反発して戻す展開に。また同じく政策金利発表のあったカナダは
逆に声明が利下げを示唆せず強めの内容となったため買われる展開となりました。

その他の通貨ではスイスが朝から力関係上弱い位置に変化したことや
ユーロが戻したこと、円が強い位置をキープしたことなどが特徴ですが
全体的に変動率は低く、短期的なトレンドが不明瞭になっています。

そのため明日以降RBNZ、BOE、ECBの政策金利発表やEU首脳会談を控えて
週後半にむけて明確なトレンドが形成されるかが次の大きなポイント。
それまでは短期的に攻めるにもリスクがある状態ですから、
力関係・テクニカル両面でリスクが低くなる相場を待ちたいですね。

ではまず月曜から火曜にかけての対円変動率で相場をおさらいすると
CADが0.72%、EURが0.00%、NZDが-0.03%、USDが-0.08%、
AUDが-0.24%、GBPが-0.30%、CHFが-0.64%となっていて
力関係は【CAD>JPY≒EUR>NZD>USD>AUD>GBP>CHF】という形に。

月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【AUD>JPY>NZD>GBP>CAD>CHF>USD>EUR】でしたから
円が強い位置をキープしていることや、カナダやユーロが位置を戻していること
オセアニアやスイスが位置を落としていることなどが見てとれますが
変動率が低いため方向性はまだ乏しい状況と言えます。

続いて11時時点のテクニカル状況ですが、カナダの短期がフラット化したものの
その他の短期はドル円、クロス円ともに全て下向きとなっていて、
月曜からの円の強さがまだ影響している状態。

今後のポイントは円、ドルを軸とした力関係・テクニカル変化で
ここから円が買われる展開がさらに加速した場合には、
全体的に短期トレンドが悪化することになりますし、
短期が明確な下向きになればショートのチャンスとなります。

逆に円が売られる展開となった場合には各通貨の短期は回復して
一旦フラットに戻しますし、勢い次第では上向きになるものも出てきますので
明確な上向きになった通貨が出た場合は順張りロングのチャンス。

ちなみに上記の「円」の部分を「ドル」に置き換えると
ドルストレートでも同様なので、幅広く通貨を見ておけば
よりリスクが低く、リターンが高い組み合わせを選択できるでしょう。

また明日以降BOE、ECB政策金利発表、EU首脳会談と変動要因は十分ですから
現在のようにトレンドが明確でない場合はリスクを考えて無理をせず
明確なトレンドが形成されたら順張りで乗っていくようにしたいですね。

個人的な基本戦略はこれまでと同じく短期だけの動きを重視して
力関係、テクニカル両面で低リスクになれば順張りで攻める予定。

また取引する際には必ず他通貨との力関係を見て
「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて最も低リスクなものを選択します。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2011/12/05

ダメおやじさん

ポンド円の戻り売り!

こんにちは、ダメおやじです。

師走相場に入りましたが本当に1年は早いですね。
12月も20日を過ぎれば海外はクリスマス、国内は年末を控えて相場のほうは
一休みとなるかも知れないので20日をメドに精一杯頑張りたいです。

為替の方は、先週もユーロ主導で動き主要国が協調してドル供給を安定させる
との報道やECBがIMFを経由してユーロ支援を行うとの報道で株価も1週間を
通じて大幅高となりユーロドルは1.3550、ポンド円は122.58円、原油高も有り
豪ドル円は80.50円まで上昇し、リスク志向となりました。
ただ週末には戻りを売れれ急速に値を下げて終わりました。

今週もユーロ主導の動きとなりそうで特に週末のEU首脳会談が注目されており、
5日には独仏首脳会談も有り要人発言で動きそうです。
株価もユーロの動きに連動しておりクロス円もユーロや株価に連動と世界の
投資家は殆どユーロ絡みでトレードしているのではないかと思われます。

私は週末のユーロドルの1.3550台は戻りの節目で抜くのは難しいと見ていますが
越えれば1.37を狙う可能性も有りそうです。
ただ下値はスイス中銀がマイナス金利にするとの噂も有り、中国が買う可能性も 有り動きが直ぐ変化しますのでリスクも個人投資家には多いと思っています。 相場にはリスクはつきものですが私はユーロドルよりポンド円の戻り売りの ほうが安心感は有るのではないかと見ています。週末高値の122.50円台は戻り 売りのポイントと見ていましたが、案の定、売られました。 再度122.50円近くまで戻せは売られると思っています。 当然、122.60円を越えれば123円越え、或いは124円を狙う動きも考えられますが 目先は122.60円ストップの戻り売りで臨み、ストップを取られれば123円台で 124円ストップで売るのも良いと見ています。 下値は120.70円ではサポートされそうですが割り込めば再度、 120円割れも考えています。 8日のBOE では追加の金融緩和観測も有ります。

2011/12/02

しーさん

米雇用統計

今週は11月の月末に6ヶ国の中央銀行が協調して欧州危機の対応を打ち出し、
株価上昇に伴ってあたかも欧州危機は大丈夫!といったような雰囲気も一部では
あるような気がしますが、まだまだこんなものでは解決はできないのでしょうね。

12月に入り、年末は株高となりやすいというアノマリーの通りになりつつありますが、
1つ大きな対策がでてきたものの売りたい気持ちはなかなか変わりません。

本日の注目はやはり米雇用統計となりますが、
水曜日のADP雇用統計は6ヶ国協調対策の混乱の最中での発表だったため、
市場の反応がよくわかりませんでしたが、20万人超のプラスは数字としては
誰が見ても良い結果でした。

本日の米雇用統計は前回の+8.0万人より大きい+12.5万人がコンセンサスとなって
いるものの良い数字がでたとしても反応は一時的なものになるのではないかと思います。

ドル円については雇用統計が良い結果だった場合、上昇する可能性もあるでしょうが
最近の相場ではリスクオン=ドル売りとなっており、
米指標がよいからといって直接ドルが買われるわけではない
というのも注意しておいたほうがよいでしょう。

先日の協調対応を打ち出したときはドルは対円でもストレートでも売られました。
ただドル円に限定するとドルが売られて円が買われるのはいささか不思議な値動き
という印象がしました。

株高=リスクオン。リスクオン=ドル売り。
ただしドルと円にだけ注目すればドル買い円売り。
しかしこれは一時的な動きとなる可能性が高い。
このような視点で見ていきたいと思います。

またチャート上の日足では、11月末あたりから一旦底を打った形となっています。
主要通貨では一番出遅れているのがEUR/USDですが
本日の結果を受けてもう一伸びするところを狙うのか、
上げ止まってから反落を狙うのか、
しっかりと考えを持ってから勝負したいと思います。

2011/12/01

ZEROさん

主要6中銀ドル資金供給へ貸付金利50BP引き下げ

30日の欧米市場では、日本時間20時に中国が「預金準備率を引き下げ」を発表、
株高となり為替市場でも豪ドルやユーロが買われる場面がありました。

22時には日米欧6中銀が「米ドル資金供給オペ50BP引き下げ」を発表し株価が急騰、
為替市場でも大幅にリスクオンの動きとなりました。

ユーロドル相場は1.3533まで上昇し、1.3420まで下押しをしています。

目先は非常に大きな材料を受けて上昇した1.3533は大きなポイントで、
次の上昇でこれを上抜けるかどうかに注目が集まりそうです。

投資戦略としては1.35にしっかりと乗せてきたり、1.3533を上抜ける場合には
一旦戻り売りスタンスを終了、それまではこれまで同様に売り場探し、
戻り売りスタンスで考えています。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。