兵ブロガーバックナンバー(2015年07月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2015年07月

2015/07/31

斉藤学さん

週末を控え、方向感なく推移と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【昨日の概要】
早朝のFOMC後、NYダウが+121ドル高となったことを受け、日経平均株価も+219円高の
20522円と続伸して引けました。

株高や良好な米経済指標により、ドル円も一時124.58円まで上昇しましたが、
NYダウが反落したためその後は124.10円台へ戻しています。

【昨日の結果】
・ダウ平均         17745.98(-5.41 -0.03%)
・CME日経平均先物     20575(大証終比:+15 +0.07%)
・NY金先物12月限(COMEX) 1088.70(-4.60 -0.42%)
・NY原油先物11月限(WTI) 48.52(-0.27 -0.55%)

【経済指標】
★★★★
21:30 (米) 第2四半期GDP・速報値 [前期比年率]   前回:-0.2%  予想:+2.5%  結果:+2.3%
★★★
21:30 (米) 第2四半期個人消費・速報値 [前期比]  前回:+2.1%  予想:+2.7%  結果:+2.9%

【本日の戦略】

<ドル円は124円台を維持>

昨晩発表された米Q2GDPは、前回の-0.2%から+2.3%へと改善、Q2個人消費も前回+2.1%に
対し結果+2.9%と伸びていたため、ドル円は一時124.58円の高値を付けました。

しかし、ドル高の影響で冴えない米主要企業決算が続いておりNYダウは一時-100ドル安の下落、
その後は-5ドル安まで戻して引けたものの、軟調なNYダウを受けドル円は124.10円台へ
下落しています。米10年債利回りも、2.257%と小幅に下落しました。

しかし、ナスダックは+0.37%高と続伸しているため、東京市場は方向感が出づらく
小動きでの推移になると予想します。米主要企業決算の方は、シスコやウォルマートなどが
再来週以降発表されるものの、ほぼピークは過ぎています。

<米主要企業決算>

31日(金)
エクソンモービル
シェブロン

<ギリシャ懸念によりユーロ売りが目立つ>

一方、ドル高に加えIMFがギリシャ支援に難色を示していることが伝わったことで、
ユーロドルは一時1.0894と1.0900台を割り込みました。
ただ、下がったところではショートカバーが入ったためその後は1.0930へ戻しており、 本日18時の欧7月CPI速報値がプラスを維持できるか注目。 対照的に、ポンドは利上げ期待から比較的底堅い推移が続いており、来週8/6(木)の 英中銀理事会に注目が集まっています。 その他、豪ドルは小幅に反発したものの、NZドルやカナダドルは再び売りに押されました。 なお、明日は土曜日ですが、朝10時に中国7月製造業PMIと7月非製造業PMIが発表予定と なっています。 【経済指標】 ★★★ 18:00 (ユーロ圏) 7月消費者物価指数・速報 [前年比] 前回:+0.2% 予想:+0.2% ★★★★ 23:00 (米) 7月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値  前回:93.3  予想:94.0 【本日の予想レンジ】 ・ドル円    123.50〜124.80 → ・ユーロ円   134.80〜136.50 → ・ポンド円   192.50〜194.50 → ・豪ドル円   89.80〜91.50  → ・ユーロドル  1.0850〜1.1000 → ・ポンドドル  1.5500〜1.5700 → ・ドルスイス  0.9600〜0.9780 → 【通貨の強さ】 豪ドル>ドル・ポンド>ユーロ 【注目通貨ペア】 ・オセアニア通貨(中国株の値動きに注目)

2015/07/29

為替太郎さん

チャイナリスクが顕在化。リスクオフの高まりでドルの連れ安相場。

月曜日の中国株式相場は、まさに暴落になりました。少し前に懸念していたことが、
ついに現実になってきた印象です。上海総合指数は2007年2月以来の大幅下落となり、
上海総合指数は前週末比8.5%安の3725.56で27日の取引を終えました。

大規模な当局の株価対策による株価の下支えのメッキが、ついに剥げてきたということでしょう。
いかなる国も、マーケットの巨大な力に逆らうことはできないということだと思います。

さらに、昨日も、上海総合株価指数の寄りつきは昨日比4.1%安のレベルとなり、
続落で寄り付くと、ドルも連れ安となりました。

もっとも、上海株は、昼から反転上昇になり、午後には上海株が一時プラスになるなど、
ひとまずの急落が踊り場に入ったことで、あたかも自由落下のような株安とドル安の流れには
一応の歯止めはかかりました。

今日も、市場の目が中国にくぎ付けなのは変わりません。
ギリシャが片付き、次はFRBの利上げかと目先が移りかけていた環境下で、
月曜の暴落は衝撃的でした。

リスクオフは、市場全体で広く進んでおり、昨日の東京株式市場でも、日経平均は3日
続落となりました。株安に加えて、リスクオフの円高それ自体も株安材料になっています。

中国発での世界的な株安が連鎖的に広がっていくのか、これがどこまで欧米市場に影響するかは
未知数ですが、世界的な景気の先行きへの警戒観が広がってくるのは避けられない情勢です。

株安がまだ続くとすれば、リーマンショック後、最初の利上げを控える米国経済に対して、
どの程度の影響があるのか見極めるまでは、リスク選好は低下するはずです。

また、これによりドル円は円高が進み、123円ちょうど付近まで下落する場面もありました。
このところ、アジア時間の為替相場は、ほぼ上海株に連動しての動きを見せています。
今日も、株価を睨む神経質な相場が継続しそうです。

もっとも、昨日は、上海株の午後の戻しで、東京時間のドル円は123円台の半ばまで
上昇したほか、英国4-6月GDP速報が、前期比0.7%増となったことで、リスク選好
ムードが多少は回復し、欧州時間には123円70銭台まで上昇する局面も見られました。

もっとも、今日以降の数日間は、為替相場がどのように推移するかは、中国次第の色彩が強いです。
中国株の先行きへの市場の不透明感は根強いと思われ、さらなる下落があるのではないか、
中長期ではまだ下落の入り口に過ぎないのではないかと身構えざるを得ない地合いです。

こうなると、今日段階の目先では、ドル円は124円台に乗せるような円安が進んでいくのは
難しい状態と見るべきだと思います。今週の後半にかけて、引き続き中国株式を注視するべきです。

また、その他の材料としては、アメリカ開催されているFOMCの政策金利発表が
今晩に予定されています。

今回のFOMCで動きが生じる可能性はほぼないと思いますが、30日に予定されている
4-6月のアメリカGDPの発表と併せて、手控え材料になると思われますので、
注目しておきましょう。

15:00 独8月GFK消費者信頼感調査 
15:45 仏7月消費者信頼感指数
17:30 英6月消費者信用残高 
20:00 MBA住宅ローン申請指数
20:00 南ア第2四半期失業率
23:00 米6月中古住宅販売成約
23:00 米6月住宅販売保留指数 
27:00 米FOMC政策金利発表

2015/07/28

ダメおやじさん

本日もリスク回避の動きが続くか!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日は日経平均、中国株の大幅安からリスク回避の動きが強まり、
ドル円、ポンド円とも戻せば売られNYでドル円は123.01円、
ポンド円で191.02円まで下落もFIXでは欧州通貨が買われポンド円は
ポンドドルの上昇から191.77円まで戻し小幅安でした。

ユーロドルも一時1.1129まで急伸するなどドルの全面安になりました。

NY株は122ドル安で5日連続の下落で調整局面となっており原油など
コモディティー価格の下落も続いており、リスク回避の動きは継続ですが
ドル円は国内実需や長期資金の買い意欲が強く下げは限定的ですね。

本日も日経平均や中国株の動向に注目ですが昨日の下落で中国当局が株価対策を
行うのではないかとの観測も出ているようで、中国当局のコメントにも注意です。

本日は英GDPが有り欧州でポンドは動きそうです。

NYでは消費者信頼感は有りますがNY株や米金利動向で動きそうです。
また、明日のFOMCを控えて声明文の内容に関する思惑で動く可能性も有りそうです。

ドル円は昨日の下げで25日線を下回りました。
本日も25日線の攻防と思いますが、本日完全に下回れば122円付近狙いかもしれません。

本日は上値は123.50円台で越えても123.80円、下値は123円を割り込むかですが
割れれば122.70円台と見ています。

ポンド円は上値は192.40円台では売られそうです。
下値は191円ではサポートされそうですが割り込めば190.50円でしょうね。
GDP次第と思ってます。

ドル円、ポンド円とも戻り売り有利と思ってます。

2015/07/27

しーさん

調整相場

先週はギリシャのつなぎ融資が承認され、ユーロに関するリスク材料は一段落しました。

米国債金利の動きに合わせて、一時ドル売り優勢となる場面もありましたが、
ユーロドルについてはじわじわと下値を切り上げていました。

しかし今後もこのまま上昇するとは考えにくく、米国と欧州の金融政策の
違いによるドル高ユーロ安の大勢に変わりはないと考えています。

ただ先週以降調整相場になりつつあるため、本日も大きな動きは期待できないかも知れません。

本日は17時:ドイツIFO景況感指数、19時:英国CBI製造業受注、21時30分:米耐久財受注
といった経済指標の発表があります。

耐久財受注は、前回の結果が悪かったため、今回は反動による良い数字が期待されています。

数字を見ればドルが一時的に買われるかも知れませんが、大きなトレンドには
つながらないのではないでしょうか。

気になる点としては、ギリシャの支援に向けて債権団の現地入りが遅れているようです。

支援の詳細は8月中旬に合意しないといけないようですが、まだ時間があるとはいえ
余裕のあるスケジュールではなさそうです。

協議開始が遅れると1つのリスク要因となるかも知れませんので、
ユーロの再下落に注意しておきたいと思います。

2015/07/24

ZEROさん

ギリシャ中国通過、FOMCに注目

23日は3Mやキャタピラーの決算、業績見通しを受けてダウが3日続落、
年初来でマイナスに沈んでいます。
ドル高と中国景気減速懸念で米グローバル企業の見通しがやや暗くなりつつあります。

先行き良いニュースを期待できない環境に株価は軟調、商品・エネルギー価格の
下落も追い打ちとなっています。

今晩は米6月新築住宅販売件数が発表されますが、投資家の関心は米企業決算に集まっており、
決算や業績見通しを受けたダウの値動き、ドルの値動きに注目しておきます。

米株が下落する展開であればドルも軟調、米株が戻せばドル堅調となりそうです。

ドル円は123.50-124.50の狭いレンジに入っており、短期的に大きな差益を狙いにくい環境です。
ユーロドルも方向感・値幅に乏しいため様子を見つつまずは29日FOMC結果を確認したいと思います。

7月FOMCでは「年内の利上げ開始が適切」というこれまでのスタンス以上のヒントは出てこないと
思われますが、投資家がドル買いかドル売りどちらで反応するか良く見ておきます。

投資戦略は夏場にドル中だるみであればドル押し目買いで構えておきます。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2015/07/23

とあるエンジニアKさん

ファンダメンタル主導の相場から静かな相場の到来へ

関東地方の梅雨は明け、本格的な夏シーズンの到来となりました。
連日猛暑が続いています。

一方で九州では連日のように豪雨が続くなど、地方によっては荒れた天気となって
いるようで、落ち着きを取り戻した相場とは異なる日々が続きます。

【本日の指標】

本日の指標は小粒。指標によって動かされる相場ではないでしょう。

【本日の戦略】

ギリシャ問題が一服し、今までの株安・円高が一服した相場。
一時期噂されたギリシャのユーロ圏からの脱出は立ち消え、ギリシャ側も緊縮策を
受け入れるということで大きく動いた相場は通常営業に戻ったという形でしょうか。

ギリシャの銀行も再開されたものの、一週間あたりの引き出し額に制限が
あるのは変わりなく、国民は我慢の生活を強いられているようです。

また、あまり表立って報道されることはないのですが、証券取引所も先月末の
混乱期から取引停止されたままとなっており、通常営業には程遠い様子。

EU側が示す緊縮策を受け入れた現政権に対する不満も国民間で高まり、連日のように
デモが行われているようで、結局のところは問題の先送りと変わらないのかもしれません。

とは言え相場が落ち着きを取り戻したことに変わりなく、近い将来訪れるであろう
次なる危機に備えたいと思います。

その他のファンダメンタルでは日本の大手電気メーカーによる決算問題を端として
株価が下落するなど、次なるニュースを探している状況。
NYでのダウ平均も下落を続けており、ギリシャショック明け急上昇の反転とも見て取れます。

本件は日経平均株価こそ動いたものの、為替相場はほとんど動かない静かな
相場を見せております。気になるところでは原油相場

ファンダメンタルによる動乱から解き放たれた相場はテクニカルを中心として
臨みたいところ。週の戦略では早々にポンド円の売りを開始としましたが、
今のところポン円は逆の動きを示しているようです。

現在の193.5円という水準はギリシャショック直前の円安期につけた高い水準。
当時は195円までつけたため、ここを分水嶺としてストップを仕掛けての売りを狙います。

2015/07/22

しましまさん

ドル売られる、ユーロドル1.09ドル台中盤へ反発

昨日は、米長期金利の低下や株価の下落等を受けドル売りの流れとなり、
ドル円は123.76円まで下落、ユーロドルは大幅反発し1.0968ドルの高値を付けました。
 
今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。
 
10:30:豪・第2四半期消費者物価指数
17:30:BOE議事録公表
23:00:米・6月中古住宅販売件数
  
昨日のドル円は、東京・欧州時間は124円台前半で底堅く推移も、
NY時間は軟調な流れとなり124円を割り込み123円台後半へ下落しました。

今日も軟調な流れ続くと123円台前半〜123円付近への下落が考えられます。
一方、反発の動きとなると124円台前半〜124.50円付近へ上昇できるか見たいです。
 
昨日のユーロドルは、東京時間は1.08ドル台前半で推移し欧州時間は1.08ドル台中盤へ上昇、
NY時間は大幅上昇し1.09ドル台へ乗せ1.0968ドルの高値を付けました。

今日も堅調な動きとなると1.09ドル台後半〜1.10ドル付近へと上昇できるか見たいです。
一方、反落の動きとなると1.09ドル〜1.08ドル台後半への下落が考えられます。
 
では、今日も頑張りましょう!

2015/07/21

為替見習さん

年内利上げ観測で堅調なドルと、不安定な商品相場動向に注目

昨日の為替相場は、ブラード米セントルイス連銀総裁が、
「9月に利上げする可能性は50%を超えた」と述べたことにより、
先週のイエレンFRB議長議会証言で確認されたドルの年内利上げを
後押しするような格好となりドルが買われる動きが続きました。

また先週まで売られ続けて安値を更新していたNZドルは、
過去1年間で20%ほど下落していたわけですが、それに対して昨日、
ニュージーランドのキー首相が「下落ペースが予想より速かった」
と発言したことでNZドルが反発する動きも出ています。

ただ相場全体としては、年内利上げ観測によるドル買いと、
先週のカーニーBOE総裁の利上げ示唆発言によるポンド買い、
そして商品相場が不安定になってきていることによる、
資源国通貨(豪ドル、NZドル、カナダドル)の弱さが目立っていて、
これが今後継続するのか、変化していくのかがポイントとなりそうです。

ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
NZDが1.12%、AUDが0.19%、USDが0.17%、EURが0.13%、
CADが0.00%、CHFが-0.04%、GBPが-0.10%となっていて
力関係は【NZD>AUD>USD>EUR>CAD≒JPY>CHF>GBP】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【JPY>USD>GBP>CAD>NZD>EUR>CHF>AUD】でしたから
豪ドル、NZドルが強い位置に変化したこと、ドルが強い位置を維持していること、
円やポンド、カナダが位置を落としたことなどが見てとれます。

続いて火曜11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると
昨日の動きを受けてドルが上向きを維持、ユーロ、スイスが下向きを維持。
その他はフラットという状況となっています。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円が買われる展開に変化すれば、各通貨の短期は悪化し、
明確な下向きとなる通貨が出てきてショートのチャンスとなりますから、
力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

一方今後円が売られる展開となれば、各通貨の短期は改善し、
明確な上向きとなる通貨が出てきてロングのチャンスとなるため、
力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスクな状態に変わります。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので
短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを
リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2015/07/17

斉藤学さん

利上げ期待により、ドル高の地合いが継続と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【昨日の概要】
ドル利上げ期待により円安が進み、日経平均株価は+112円高の20576円と
続伸して引けました。株高を受け、ドル円も124.18円まで上昇しています。

【昨日の結果】
・ダウ平均          18120.25(+70.08 +0.39%)
・CME日経平均先物      20725(大証終比:+165 +0.80%)
・NY金先物12月限(COMEX)  1143.90(-3.50 -0.31%)
・NY原油先物11月限(WTI)  50.91(-0.50 -0.97%)

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 前回:28.2万件 予想:27.8万件 結果:27.6万件

【本日の戦略】

<株高を受け、ドル円は124円台を回復>

昨日の朝、ギリシャ議会で改革法案が可決され、ギリシャ危機は遠のきました。
また、良好な米経済指標や米主要企業決算も続いたため、昨晩のNYダウは
+70ドル高と続伸しています。

株高を受けドル円も上昇、124.18円の高値を付け124円台を回復しました。
米10年債利回りは2.356%と小幅に上昇しており、リスク回避的な動きは収まっています。

ドルやポンドは利上げ期待、豪ドルは株高により上昇したため、
ユーロは下げ止まらない状態が続いており、下値模索が続きそうです。

<しばらくは、中国株に注意>

中国上海株は、相次ぐ緩和や個人投資家の信用買いにより1年間で2.5倍となりましたが、
先月からの1か月間で一時30%下落、その後も上値の重い状態が続いています。
今のところ、急激な売り圧力は収まっているものの、しばらくは中国株の値動きに
注意が必要でしょう。

一昨日発表された中国Q2GDPは、予想+6.8%に対し結果+7.0%と7%台を
維持していたものの、鉄道貨物輸送量や発電電力量の落ち込みを見ると、
疑問を投げかけざるを得ない結果となりました。

「物言う株主」として著名なビル・アックマン氏は、ニューヨークで開かれた
投資家向け会議で、この中国政府が発表したQ2GDPについて「正しい数字だと
自信が持てる人はいるのだろうか」と疑念を投げかけました。

また、JPモルガンのメアリー・アードーズ最高経営責任者(CEO)も、中国の株式市場が 実体経済を反映していないとの見方を示し、「25年にわたり7%成長が続いている。 そんな状況を示す国は他にどこにもなく、米国ですらない。」と語っています。 そもそも、中国は人口統計すら怪しいため、正確な数値を求めるのは 無理があるのかもしれません。 中国株の中にはPERが100倍を超えているものもあり、個人投資家が借金で 信用買いをしている例もあるため、今後の動きには注意が必要でしょう。 【経済指標】 ★★★ 21:30 (米) 6月消費者物価指数 [コア:前年比]  前回:+1.7% 予想:+1.8% ★★★★ 23:00 (米) 7月米ミシガン大消費者信頼感指数・速報値 前回:96.1 予想:96.5 【本日の予想レンジ】 ・ドル円    123.80〜124.50 ↑ ・ユーロ円   134.20〜135.50 ↓ ・ポンド円   193.00〜195.00 ↑ ・豪ドル円   91.50〜92.50  ↑ ・ユーロドル  1.0800〜1.0950 ↓ ・ポンドドル  1.5500〜1.5700 → ・ドルスイス  0.9500〜0.9700 ↑ 【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ポンド>>ユーロ 【注目通貨ペア】 ・ドル(利上げ期待)

2015/07/15

為替太郎さん

ギリシャ問題に解決の目途。市場はこのまま正常化へ進むか

今週の外国為替相場は、ドルが堅調な展開になっています。
とりわけ、先週の後半はリスクオフにより行き過ぎた円高になっている部分が
ありましたので、対円でのドルの上昇基調は自然な成り行きといえるでしょう。

ユーロ圏首脳は、財政緊縮策を条件として、ギリシャに対して3年、
860億ユーロの支援を行うことで合意に至りました。

ギリシャ支援策が合意に至ったことで、とりわけ対円では過度の
リスクオフが修正された格好です。

また、これにより株式市場も堅調に推移し、昨日の日経平均は2万300円台まで
戻して取引を終えています。ギリシャがとりあえず落ち着いたことで、投げ売り的な
動きが後退し、少し前の水準まで戻したと見ていいでしょう。

もっとも、これによってユーロが一段と値を戻すかと思いきや、ユーロドルは
意外なことに1.1割れの場面すらあり、ドル高が進んできました。

ギリシャの緊縮策は、15日にギリシャ議会の採決を控えていますが、既に市場の
ムードは解決済みの感があります。すでに、デフォルトから、信用不安のスペイン、
ポルトガルへの拡大というシナリオは避けられたという見方が一般的です。

ユーロが冴えないのは、ギリシャ問題に対する不透明感が残っていることが原因と
いうわけではなく、ギリシャ問題の解決で、再び少し前までのテーマ、すなわち
FRBの利上げの時期を巡る思惑相場に回帰したからだと見ていいでしょう。

アメリカの利上げの時期は、依然として年内、早ければ9月と目されており、FRBの
イエレン議長が15・16日に行う議会証言の内容が注目される場面になっています。

ドル円は月曜から昨日までは順調に上値を伸ばし、昨日には123円台の
後半まで上げてくる場面もありました。

しかしながら、昨夜からは、123円台半ばから前半で弱含んでいます。
これは、先週のボトムからの戻しの幅が大きくなってきたうえに、大きなイベントが
ない状況の中で、テクニカル的な利益確定売りに押されたのが主因でしょう。

さらに、昨夜のニューヨークでは、6月の米小売売上高が前月比0.3%減となり、
増加の予想に反してマイナスとなりました。これは、今年初頭以来の減少率であり、
FRBの年内利上げ観測に冷や水を浴びせる格好になりました。
ちなみに、イランの核開発を巡り、「包括的共同行動計画」が合意に至ったことで、 国連安保理や米欧による経済制裁が解除される見込みになりました。 原油市場では、イラン産原油の輸出拡大・市場に流入するとの見方が広がったことで、 早くも原油安になっています。中東情勢の安定化による政治的な緊張緩和も 為替市場の材料とはなりますが、為替市場に与える影響は限定的です。 また、このところ焦点になっている中国株式市場ですが、 昨日は4営業日の反落になりました。 もっとも、その下落幅はさほどではなく市場は引き続き様子見の状況です。 とはいえ、昨日時点で中国本土の証券取引所に上場銘柄の3割弱が、依然売買停止と なっているとのことで、異常事態が続いていることには変わりありません。 今週も後半にかけて、引き続き中国株式を注視するべきです。 11:00 中国第2四半期GDP 11:00 中国6月鉱工業生産 11:00 中国6月小売売上高 15:45 仏6月消費者物価指数 17:30 英6月失業率 20:00 米MBA住宅ローン申請指数 21:30米6月生産者物価指数 21:30 米7月ニューヨーク連銀製造業景気指数 22:15 米6月鉱工業生産 27:00 米ベージュブック

2015/07/14

ダメおやじさん

ポンド円の戻り売り!

こんにちは、ダメおやじです。

猛暑となっており熱中症の被害もでているようです。
水分補給を確りし体調に気をつけてください。

昨日は延々と続いたユーロ圏首脳会談の結論が欧州時間に伝わりギリシャに繋ぎ
融資で合意との報道でリスク回避の円安となりドル円は123.53円、ポンド円は
192.32円まで上昇しました。

ドル円高はギリシャ懸念が目先は遠のいたことで米利上げの環境は整ったとの
観測で米金利が大きく上昇したためです。

ポンド円も英利上げ観測が強まったのかドル円高、ポンドドル高で大きく
上昇もユーロドルと共にポンドドルが下落したため一時190.99円まで下落しました。

今までは中国、ギリシャに関するニュースばかりでしたが本日は英、
米の指標に反応しそうですね。

特に米小売には注目で結果を受けての米金利動向で動きそうです。

ドル円は7月2日の123.70円を越えれるかですが越えれば124円、
下値は123円でサポートされそうで割り込んでも122.80〜122.90円までと見ています。
 
124円から上には行き難いと思っているので売っても良さそうですがイエレンさんの
議会証言を待っても良さそうです。

ポンド円も192円〜192.50円から上には行き難いと思ってましたがNYで下げました。
本日も192円越えは売られそうですね。

下値は本日は190.50円、190円付近と見て戻り売りで良いと思っています。

2015/07/13

しーさん

最後通牒

今週は3つの台風が日本近海に到達して、不安定な天気になりそうではありますが、
それまではようやく夏らしい暑い日がやってきました。

この週末にプール開きに行ってきましたが、長い時間水に浸かっているには
まだ早かったものの、一足先に流れるプールでぷかぷか浮いて楽しんできました。

今週の為替相場は、台風のように荒い展開となるのか、流れに身を任せるだけでよい
楽観相場となるのか、まずはギリシャ問題の行方に注目したいと思います。

この日曜日にはユーロ圏財務相会合が行われました。
欧州の官僚の方々はギリシャのために休日返上でお仕事されてご苦労なことです。
ギリシャ議会を賛成多数で通過した改革案は、財務相会合では突き返されたため、
またもや落としどころ探しが繰り返されています。

EUサミットは開催されるのか微妙でしたが、実際には開催された様子。
その場にて、ギリシャに対して改革案の法制化を要求しました。

今朝は一連の動きを反映して下方向への窓を開けてオープンしましたが、
その後窓埋めとなって比較的落ち着いています。

15日までに法制化が可能なのか、残された時間は少ないですが、
緊縮策にNoを出した国民に対し、納得のいく形に収めることができるのでしょうか?

まだ不透明感がありますが、今日中に見通しが明るくなれば一旦のユーロの
買い戻しがあるかも知れません。

ユーロ以外では、先週金曜日の時点で中国株価の下落によるリスク回避から一転、
ドル円やクロス円は大幅な買い戻しとなっていました。

窓埋めをトライした後の下げが一服してから、短期での押し目買いを狙いたい
ところですが、本日も行われるであろうユーロ圏財務相会合での内容次第では、
ギリシャに対して厳しい状況になることを鑑み、ある程度買い戻された後は
ショート目線で見ていこうと思います。

2015/07/10

ZEROさん

週末ギリシャ支援協議最終判断に注目

9日の日経平均は寄り付き直後に下げ幅を拡大600円超下げる場面がありましたが、
その後上海株の下げ止まりを受け急激な買い戻しとなりました。
安値から700円超買い戻され長い下髭を作り陽線で引けています。

為替も一時の円高から円安へ振れユーロや豪ドルも堅調に推移しました。
ロンドン時間午前中にはECB当局者発言を受け一気にユーロが売り込まれ、朝方まで軟調。

ギリシャが改革案を提出すると思いのほか緊縮財政に踏み込んでおり、
以前債権団側が提示した案に近いとの報道がありました。
これを好感しまたユーロは急激に買い戻され円相場も円安に振れています。

日経平均は昨日の日足足型から見て強そうな展開。為替も株価に連れ円安となりそうです。
欧米時間は提出されたギリシャ改革案についての要人発言を受け、合意期待高まれば
ユーロ買い、厳しい発言ならユーロ売りとなりそうです。

本日は株価の動きやギリシャ関連の要人発言でユーロ中心に動きがありそうです。
持っているポジションが含み益になれば一部でも利食うなど来週窓開けスタートの
リスクに備えるべきです。

投資戦略は持っているポジションを小さくしギリシャ結果待ちで様子見とします。

※最終的な投資判断は必ずご自身でお願いいたします。

2015/07/08

しましまさん

ギリシャ不安からユーロ下落もNY時間反発

昨日は、欧州時間はギリシャへの不安からユーロは下落しリスク回避の動きとなりましたが、
NY時間には「ユーログループが11日にギリシャ向けの短期支援計画に関して議論する可能性」
等の報道を受け、ギリシャ債務問題への過度な不安が後退しリスク回避の巻き戻しの
動きとなりました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。
 
27:00:FOMC議事録公表
 
昨日のドル円は、東京時間は122.60〜122.80円での小幅な値動き、
欧州時間は序盤122.88円の高値を付けるもその後軟調な動きで122.30円台まで下落、
NY時間は午前軟調な動きでで122円まで下落、午後は122円台中盤まで反発しました。

今日上昇すると122円台後半〜123円台前半へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると122円〜121円台後半で止まることができるか注意したいです。
 
昨日のユーロドルは、東京時間は1.10ドル台中盤から前半へと小幅に下落、欧州時間は
1.10ドルを割り込み1.0950ドル付近まで下落する軟調な動きに、NY時間は序盤に
1.0916ドルの安値を付けるも午後は反発し終盤1.1052ドルの高値を付けました。

今日軟調な動きとなると1.09ドル台後半〜1.0950ドル付近、下抜けると昨日の
安値1.0916ドル〜1.09ドル付近への下落が考えられます。

一方、堅調な動きとなると1.10ドル台中盤、まだ強い動きとなると1.10ドル台後半〜
1.11ドル台前半へと上昇できるか見たいです。
 
では、今日も頑張りましょう!

2015/07/07

為替見習さん

ユーロ圏財務相会合、首脳会議に注目。チプラス首相提案が焦点。

昨日の為替相場は、ギリシャの国民投票を受けて朝から窓が開き、
株安、円高の動きが見られましたが、その後は今後の協議に向けて、
期待と不安の混じる中戻しも入ったため、終値ベースにおいては、
それほど大きな変動率とはならずに引けました。

またギリシャの財務相が、強行派のバルファキス氏から、
以前欧州と交渉していたツァカロトス氏に変わったことも、
窓開き後の戻しに影響していたかと思います。

このような中で今日はユーロ圏の財務相と首脳が、
それぞれギリシャ問題を協議する予定となっており、
チプラス首相がどのような提案を持ってくるか、
というところが注目されており、債権者側が妥協するか、
国民投票を受けてどのようなところに落としどころが出来るか、
というのは非常に注目されそうですね。

ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
GBPが0.01%、NZDが-0.20%、USDが-0.23%、AUDが-0.38%、
CHFが-0.40%、EURが-0.73%、CADが-0.77%となっていて
力関係は【GBP>JPY>NZD>USD>AUD>CHF>EUR>CAD】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が
【CHF>EUR>JPY>USD>GBP>CAD>NZD>AUD】でしたから
ポンドやオセアニアが位置を上げたこと、円が強い位置を維持していること、
ユーロ、スイス、カナダが位置を下げたことなどが見てとれます。

続いて火曜11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると
昨日の動きを受けて各通貨ともに下向きとなっていますが、
ポンドやドルはフラットに近い状態で方向性は弱い状況。

そのため今後のポイントは円を軸とした力関係変化で、
ここから円が買われる展開が加速すれば、各通貨の短期は悪化し、
明確な下向きとなる通貨が出てきてショートのチャンスとなりますから、
力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

一方今後円が売られる展開となれば、各通貨の短期は改善し、
明確な上向きとなる通貨が出てきてロングのチャンスとなるため、
力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスクな状態に変わります。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので
短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものを
リスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」
ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2015/07/03

斉藤学さん

ギリシャ国民投票を控え、様子見ムードと予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【昨日の概要】
NYダウが+138ドル高となったことを受け、日経平均株価も+186円高の20516円と
続伸して引けました。ドル円も一時123.72円まで上昇したのですが、米雇用統計を受け
123.00円付近へ下落しています。

【昨日の結果】
・ダウ平均         17730.11(-27.80 -0.16%)
・CME日経平均先物      20490(-70 -0.34%)
・NY金先物12月限(COMEX)  1163.50(-5.80 -0.50%)
・NY原油先物11月限(WTI)  56.53(-0.03 -0.04%)

【経済指標】
★★★★★
21:30	(米) 6月非農業部門雇用者数  前回:+28.0万人 予想:+22.7万人 結果:+22.3万人
★★★★★
21:30	(米) 6月失業率        前回:5.5%   予想:5.4%   結果:5.3%

【本日の戦略】

<米雇用統計を受け、いったんドル売りに>

昨晩発表された米雇用統計は、6月非農業部門雇用者数が予想+23.3万人に対し
結果+22.3万人と予想を下回ったため、ドル安となりました。

失業率が約7年ぶりの低水準となったものの、前回値が+28.0万人から+25.4万人へ
下方修正されたことや、労働参加率は約38年ぶり低水準だったことを受け、
ドル円は123.72円から一時122.95円へ急落しています。

ただ、非農業部門雇用者数の数値自体は悪くなかったため、その後は123円台を
維持して推移、NYダウの方が-27ドル安と小幅安にとどまったため、
いったん反発する可能性もあります。

<ギリシャ国民投票を控え、ユーロは上値重い>

昨晩の米雇用統計を受け、ユーロドルは1.1121、ユーロ円も136.91円まで上昇しましたが、
その後は売りに押されて上昇分の半値程度戻しており、引き続き予断を許さない状態が
続いています。

ギリシャのチプラス首相は、「ユーロを離脱するという意見は無く、
緊縮財政にイエスとの投票が多数派になっても尊重する」としましたが、
テレビ演説では緊縮財政に「NO」を訴えており、債権団側は国民投票が終わるまで
一切の交渉はしないと明言しています。

なお、国民投票を控えるギリシャに関しては、緊縮に賛成か反対か調査会社によって
若干異なるものの、銀行休業後は緊縮受け入れ賛成派が増えつつあります。

今ではクレジットカードも使えなくなっており、日を追うごとに反対派が減って
賛成派が増えてきています。

【7月1日付のギリシャ紙に掲載されたプロラータの世論調査】

<銀行休業前>
緊縮反対・・・54%
  賛成・・・33%
  未定・・・13%

<銀行休業前>
緊縮反対・・・46%
  賛成・・・37%
  未定・・・17%

【経済指標】
★★★
18:00	(ユーロ圏) 5月小売売上高 [前月比]  前回:+0.7% 予想:+0.1%

【本日の予想レンジ】
・ドル円    122.50〜123.50 →
・ユーロ円   135.50〜137.50 →
・ポンド円   191.20〜192.80 →
・豪ドル円   93.20〜94.30  →
・ユーロドル  1.1000〜1.1150 →
・ポンドドル  1.5500〜1.5700 →
・ドルスイス  0.9350〜0.9550 ↑ 【通貨の強さ】 豪ドル>ポンド>ユーロ>ドル 【注目通貨ペア】 ・ユーロ(ギリシャの国民投票を控える)

2015/07/01

為替太郎さん

市場に衝撃。ギリシャデフォルトが現実に。

土壇場で決着するのではないかという市場関係者のはかない期待も虚しく、
ギリシャ危機はついに事実上のデフォルトという結末を迎えました。EU等による
ギリシャへの金融支援プラグラムは、1日の日本時間午前7時で失効となりました。

また、これに合わせて期限を迎えたIMFに対する約15億ユーロの返済も不能となり、
ついにギリシャは事実上のデフォルトに陥りました。

もっとも、ギリシャ問題の先行きは、究極的には5日の国民投票にかかっています。
国民投票で緊縮財政賛成の結果が示されれば、ひと段落の格好になり、スペイン、
ポルトガル等の連鎖的デフォルトへの警戒感が広がる事態にはなりません。

そうなれば再度リスクオン相場に戻っていく可能性は高いと見ます。
今のところギリシャではユーロ圏残留を望む声が優勢と伝えられており、
基本的には国民投票に期待する見方のほうが強いと思います。

一方、市場の反応に関しては、昨日から今日にかけてリスクオフの動きが優勢です。
ニューヨーク市場では、ギリシャ問題の切迫化を受けて、ドル円ではリスク回避的の
消極的な円高により、ドル円は122円台の前半まで進んできました。
これは、すべての市場参加者にとって、ほぼ想像の範囲内でしょう。

今朝がたは、122円台の半ばで小康状態ですが、状況次第では、
122円付近くらいまでは円高がありそうに思います。

昨日も、ギリシャのチプラス首相が欧州安定化メカニズム(ESM)からの支援を要請
したと報道されるなど、引き続き情勢が刻一刻と変化する神経質な展開になっています。

とはいえ、ドイツのメルケル首相は、国民投票の前を前にして新たな提案を討議する
ことは不可能と発言していることもあり、ギリシャ政府とユーロ圏による支援交渉は
継続していきますが、7月5日の国民投票までに決着がつく可能性は低いでしょう。

ギリシャの事実上のデフォルトが確定したとはいえ、国債デフォルトまでは
まだ距離もあり、今週は引き続き様子見を強いられる展開になりそうです。

また、国民投票のみならず、今週は雇用統計も予定されており、
この先数日は大型イベントが連続します。

昨日、株式市場は世界連鎖安を東京で食い止めましたが、今日も東京をはじめとする
マーケットは不安定になるでしょう。また、不透明な情勢下では、円がスイスフラン
ともに、主要に対して基調としては全面高が継続する可能性が高いでしょう。

さらに、ギリシャ問題と並んで投資家心理を冷やしているのが中国株式相場です。
6月は、12日をピークに高値から3割近くの下落を見せ、株価下落局面は徐々に
深刻な様相を見せ始めています。

もっとも、昨日の中国株式は、場中の安値からの急上昇を見せ、2009年3月以来の
大幅な上げで取引を終えています。それゆえ、今日のところはひとまず急落にいったん
歯止めがかかった状況ですが、政策的な下支えがなければ、まだまだ二番底、三番底を
目指す展開が懸念されるところです。

このように、もろもろの要素を考え合わせれば、目先は、リスクオフで円が
優位になる可能性が高いでしょう。

今日のところは、冒険を見合わせて慎重に様子を見ていきたいところです。

16:45 伊6月PMI製造業
17:30 英6月PMI製造業
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:30 米6月チャレンジャー人員削減数
21:15 米6月ADP全国雇用者数23:00 米6月ISM製造業景況指数

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