昨日の為替市場では、主要通貨に対してドルが堅調な推移となり、ドル指数は2週間ぶりの水準まで上昇しています。米商務省が28日に発表した第4四半期の実質GDPの確報値は、年率換算で2.2%増に留まり、2.6%増から下方改定となりました。しかしながら、ECBによる低金利政策の長期化へ懸念が広がり、また、NZ中銀も金利据え置きとしたものの、次は利下げの可能性高いと表明するなど、世界的に金融政策へのハト派的な色彩が強まっています。さらには、英国のEU離脱をめぐっても不透明感が強まる中で、多少指標がさえなかったとしても、比較相対の問題でドルに買いが集まりやすい構造になっています。また、米中通商協議についても、全ての分野で前進していると報じられたことで、通商問題への先行き懸念が緩和し、ドル買いを支える要因となりました。 これを受け、アメリカの株式市場もダウで91ドル高と、上昇して取引を終えています。国債利回りの上昇も株高を支えました。とはいえ、本日に控える英国のEU離脱案を巡る議会採決への懸念もあり、本格的に上昇をするようなムードではありませんでした。イギリス政府は、EUからの離脱案を今日議会下院で採決することを決定しました。議会採決が承認されれば、EU離脱を5月下旬へ引き延ばせるとされ、ひとまず市場に安堵が広がる展開が予想されます。しかしながら、イギリスでは相変わらずの政情の混迷が続いています。労働党や民主統一党が反対を表明していることで、可決の見通しは立っていないとされており、厳しい情勢です。 一方で、今日の日経平均株価は大きく上昇して始まっています。東京外国為替市場でも、ドル円は110円台後半となっており、リスクオンのムードが強まっている格好です。先行きの不透明感を踏まえると111円台に乗せていくのは容易ではなさそうですが、下値は固そうな印象です。 16:00 独2月輸入物価指数 16:00 独2月小売売上高指数 16:45 仏2月財政収支 16:45 仏2月消費支出 16:45 仏3月消費者物価指数 17:55 独3月失業者数 17:55 独3月失業率 18:30 英2月消費者信用残高 18:30 英10-12月期 四半期GDP 18:30 英10-12月期 四半期経常収支 21:30 米2月個人所得 21:30 米1月個人消費支出22:45 米3月シカゴ購買部協会景気指数 23:00 米2月新築住宅販売件数 23:00 米3月ミシガン大学消費者態度指数
こんにちは、ダメおやじです。 先週、パウエルさんの超ハト派発言でドル安に振れた動きも、今週は収まっています。しかし、ドル円は上値も重く、動きが取りにくいですね。国内実需は年度末絡みの買いオーダーが相当出ており、売りにくいし、株安も止まっています。 ただ、投資家は長短金利の逆転現象を重要視しており、金利が正常化して動くまで見極めたいところです。国内実需の買いオーダーの消化、米金利の正常化を待ちたいところで、動くとすれば来週からと思います。 ポンド円はNYで146円台で動いていましたが、メイさんの離脱修正案8つの議題が全て否決され、朝は145.50円台で動いています。メイさんが次はどのような手を打つか、ファンドがどんなに仕掛けてくるか、興味はありますが、今は英国の情報は疑心暗鬼で、悪いと思って売れば買われる状況なので、今週は様子見で良いかもしれません。
今週は週初から株価が乱高下しています。日経平均株価は月曜日には650円の下落。そして昨日は450円の上昇。米国の長期利回りと短期利回りが逆転する逆イールドとなり、景気後退不安から株安へとつながり、その勢いが続くものと考えていましたが、わずか1日で反発してきました。 為替についても大崩れはしておらず、株価が下落しているのを横目にドル円は110円前後でうろうろしており、昨日のNYタイムには110円中盤まで戻してきました。ゴールドマン・サックスは逆イールドについてパニックになる必要はないと忠告しており、米国経済の先行き見通しが急激には悪化するわけではなく、儲けは出せますよ的な考えでいるようです。 リスク回避が継続しないのであれば、少々戦略を変更して市場に合わせていきたいところですが、今週は年度末ということもあり109円台では実需の買いが控えているようでドル円の下落は期待できません。では上昇かと言うと、英国の離脱期限がすぐ目の前に控えており、大きくポジションを傾ける地合いでもありません。 結局のところ、レンジ相場に終始するのではないかと考えていますが、まずはインパクトの大きい英国議会の動向に注目しておきたいと思います。 英国議会について、なんとなく夏休みの最終週に慌てて宿題を片付けている感がしないでもないですが、議会は政府から主導権を奪い、法的拘束力のない投票を行うことで今後の方向性を決めたいようです。ある議員のTwitterではどうやらメイ首相の案をとるか離脱撤回をするかの二択に落ち着くとの情報もあります。 ここにきて新たな条件だったりEUとの強気交渉案などが乱立するようだとさらに混迷を極めるところでしたが、もし合意ありの離脱 vs 離脱を取り消しのどちらかであれば、ポンド買いを狙いやすい形と言えますが、本日の採決の行方に注目です。 ここまで揉めに揉めているため、素直に事が運ぶとは考えないほうがよいのかも知れませんが、ポンドが上昇するのであれば、ドル円やクロス円も連れ高となってリスク選好的な買い戻しへとつながると見て、本日は上目線でチャンスを探すのがよいかも知れません。
25日は今週3度目の離脱案採決を目指していたメイ首相が、可決に十分な支持を得られなかった模様。 EU離脱協議の主導権は、メイ首相から議会へ移りました。 メイ首相の離脱案が採決できないとなれば、自動的に離脱期限は4月12日となります。英議会は27日に 法的拘束力のない採決を行う模様。 米国株は前日比変わらず、NYダウ14ドル高(+0.06%)、ナスダック5ポイント安(-0.07%)でした。 経済指標は、独3月IFO企業景況感指数99.6(予想98.5)と予想を上回りました。 主要通貨以外ではトルコリラが荒い値動きになりました。トルコリラは社会主義国的な対応になりつつ あり、人民元同様にトルコ当局次第となりそうです。 FRBの利上げ停止もあり、ドルが一方的に上昇する環境でも無くなっています。 市場はEU離脱の行方を見守りつつ、経済指標から景気を探ろうとするでしょう。 投資戦略は、これまで戻り売りしていたクロス円を決済しました。 EU離脱協議の結果を待ち、様子見とします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
3月も終わりが近づき、いよいよ最後の一週間。時々寒の戻りはあるものの、暖かい日が見られるなど、いよいよ春到来です。桜も開花したようですが、満開には遠く。先日見たニュースによれば、開花からの気温次第で満開までの時間が変わるとのことで、寒い日が続くようならばそれだけ満開が遅れてしまうのだとか。横浜は連日20度近い予想が出ていることから、今週末には満開で見頃を迎えてしまうものと見ております。一年で一度の時期、楽しみたいと思います。 【本日の指標】 本日は注目すべき指標はありません。 【本日の戦略】 ボラティリティが徐々に上昇しているように見える為替相場。主な原因はFOMCと英国離脱問題の二つか。FOMCによる金利政策の変更は中長期的な相場に影響を与えるものですが、英国のEUからの離脱問題は突然相場にやってくるもの。つい先日もEUからの離脱延期という方向性が示されたのにも関わらず、EUからの回答は4月中旬までの離脱そのものに対する決断要求。そして今度は国民から「離脱反対」のデモが示され、混乱の責任をとってメイ首相の辞任を求める声が高まるなど、先日の議会迷走に続いての混乱が続きます。離脱の混乱を目の当たりにして英国民もいやけがさしての今回のデモなのでしょうが、3年前の民意は果たしてなんだったのかというのが外野の見方。当然ポンドの相場は下がるばかりで、ニュースに左右される日々が続きます。 一方で株価は思いのほか落ち着いており、相場参加者は既にこの混乱を見込んでいるのか。仮に国民投票が本当に行われる流れになるようならば、今回は離脱反対の流れに国民が流されており、経済的にはプラス方面と考えてよさそう。そうなれば再びポンド復権というシナリオを書く投資家がポンドの買いを狙う可能性もあり、このタイミングは外野から見ている限りではいつ行われるのかはニュースに頼るほかなさそうです。突然の値動きには注意しつつ、ポンドの行く末を見守りたいと思います。
昨日は20日のFOMC政策金利発表後売られたドルの買い戻しの動きが優勢で、ドル円は110.96円まで反発、ユーロドルは1.1343ドルの安値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 21:30:加・1月小売売上高 21:30:加・2月消費者物価指数 23:00:米・2月中古住宅販売件数 昨日のドル円は、欧州時間に110.30円の安値を付けるもNY時間には110.90円台まで反発しました。今日堅調な動きとなると111円前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると110円台前半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.14ドル台前半で推移も欧州時間は1.13ドル台後半へ下落、NY時間は1.1340ドル台まで続落しました。今日堅調な動きとなると1.14ドル〜1.14ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.13ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、英国のEU離脱に関する新たな動きが出てポンドが下落。メイ首相が離脱期限を6月末に延長することを要請する、と表明したことで、一気に対ポンドでの取引量が上がったような相場でしたね。 特にポンドスイスやユーロポンドなどはある程度動きが明確で、取引する上ではある程度掴みやすい相場だったかなと思います。 その後FOMCではドル全面安に。相場の事前予想以上に慎重な姿勢が示され、景気判断は減速へと下方修正されましたし、全体に緩和方向へと振ったものでこれが中長期的にドルの動きにどの程度影響を与えるか、今日から1ヶ月ほどは節目付近での動きなどに注目しておくと良いでしょう。 このようななかで今日はスイス中銀政策金利発表、英小売売上高、BOE政策金利発表、米フィラデルフィア連銀景況指数、景気先行指数と重要度の高いイベントも予定されていますので、これらの発表前後や昨日のFOMCを受けた各国市場のオープン前後の動きに注目。 また取引する場合は当日決済にして無駄なポジションを極力残さないようにするなど、自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで、相場のリスクが下がれば取引したいですね。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はCHFが0.04%、EURが-0.07%、AUDが-0.26%、NZDが-0.36%、CADが-0.51%、USDが-0.63%、GBPが-1.18%となっていて力関係は【CHF>JPY>EUR>AUD>NZD>CAD>USD>GBP】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>NZD>GBP>CAD>EUR>USD>JPY>AUD】でしたから円が強い位置に変化したこと、スイスが強い位置を維持していること、ポンドが弱い位置に変化したことなどが見てとれます。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、全体的に下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスとなりやすい状況。 この場合には力関係上弱い通貨を売って円を買う、という形で攻めるのが低リスクかつ高リターンですね。 逆にここから円売りの動きが出た場合は短期トレンドが改善し一旦フラット化しますし、勢いが強くなった場合には上向きとなってロングのチャンスに変わります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので、短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは+65ドル高、日経平均株価は-17円安の21566円で引けました。ドル円は111円台前半でのレンジ相場、クロス円は小幅に上昇しています。 【前日の結果】 ・ダウ平均 25887.38(-26.72 -0.10%) ・日経平均 21395.00(-10.00 -0.05%) ・NY金先物 1306.25(+0.04 +0.04) ・NY原油先物 59.29(-0.09 -0.15%) 【経済指標】 ★★★ 23:00 (米) 1月製造業新規受注(前月比) 前回:0.1% 予想:0.3% 結果:0.1% 【本日の戦略】 <全体的に方向感なし> 昨日のドル円はレンジ相場、111円台前半での推移が続きました。下がっても買いの入る流れが続いており、111円台を底堅く維持しています。ただ、今晩のFOMCを前にややドル安が進む場面もあり、上値を追うような積極的な買いは入りづらい様子。 米政策金利は据え置き予想ですが、米経済見通しと年内利上げ回数見通しの引き下げが行われる可能性があるようです。明日早朝3時に米政策金利が発表、その後3時30分からパウエルFRB議長の記者会見があり、内容次第で乱高下する可能性があるため要注意。逆に、それまでは特に材料がないため、全体的に様子見ムードで小動きと予想します。 クロス円の方は、ドルストレートの上昇により小幅に買われました。通貨別には、原油高でカナダドルにまとまった買いが入っています。やや金が買われているため、ユーロも上昇しやすいと予想します。 【経済指標】 ★★★★★ 27:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)前回:2.25-2.50% 予想:2.25-2.50% ★★★★★ 27:30 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 110.80〜112.20 → ・ユーロ円 125.50〜127.50 → ・ポンド円 147.00〜148.50 → ・豪ドル円 78.20〜79.50 → ・ユーロドル 1.1280〜1.1450 → ・ポンドドル 1.3200〜1.3350 → ・ドルスイス 0.9900〜1.0050 → 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(FOMCとパウエルFRBの記者会見に注目)
ポンドについては、昨日ジョン・バーコウ英下院議長が「メイ首相のEU離脱案がこれまでと同じ内容なら採決は出来ない」との発言があったことで、一時147円ギリギリまで下落しましたが、それ以上落ちることはなく、基本的には底堅い動きとなっております。 BREXITについては、市場では一旦は離脱延期を基本線と考えられているようで、どちらかというと今すぐのHARD BEXITの可能性が下がったと見て、上目線になりやすいかと思っております。 ただし、21日、22日に開催されるEU首脳会談で、基本的には離脱延期を認めると予想されておりますが、もしそこを認めないというような事態になった場合には、29日の期限でHARD BREXITという可能性も0ではなく、その点については注意が必要です。 ポンドという通貨の難しいところは、 ・HARD BREXITのリスクが0ではない以上、損切を入れておかないというのは危険すぎる ・一方で、ボラティリティが非常に大きいため、下手な場所に損切を入れると、ちょっとしたことがあった時や、投機筋の思惑でそこをストップをワンタッチ→すぐ戻して最終的に予想通りの方向性に進むことも大いにありうる という点で、自信がある人や、「なくなってもいいレベルの金額で、歴史的瞬間を体験したい」というくらいの気持ちでなければ、あまり今触るのはおすすめできないと思っております。 今週は、他にもNZドルについては注目しており、今後 3/20(水)の6:45にNZ経常収支 3/21(木)の6:45にNZGDP 3/27(水)の5:00にRBNZ政策金利、声明発表 が予定されております。 NZドルは、最近は先進国通貨の中で比較的強い通貨となっておりますが、基本的には中国やオーストラリアの影響を大きく受ける国であるため、中国やオーストラリアの状況に不透明性が高く、また、NZの指標自体も悪いものも散見されるようになってきた現状では、どこかのタイミングで落ちるのではないかと考えており、戻り売りをしております。 戻り売りにとってのリスクは、やはり米中関係の改善や、中国の景気刺激策が実体経済にプラスの影響を与え始めるということで、それらの見通しが好転した時には一度損切も検討しておりますが、米中関係は改善というよりしばらく「先送り」という感じで、景気刺激策が経済に好影響を与えるのはある程度時間が必要なことを考えると、現状では、まだ売りで良いのかなと個人的には思っております。
先週金曜の経済指標は強弱まちまちでしたが、米中貿易協議の進展期待と、FRBのハト派的な金融政策への期待感から、市場の全体的なリスクオンの傾向は目下のところ継続しています。先週金曜日のニューヨーク株式は3日続伸となり、取引を終えています。 足元の経済指標は軟調。米2月製造業生産が予想に反するマイナス、米2月鉱工業生産も市場の事前予想を下回るものでしたが、米中通商協議の合意への期待感もあり、ダウ平均は一時218ドル高まで上昇する場面もありました。中国国営新華社通信が、中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官が電話会談を行い、米中貿易協議をめぐる進展があったと報じたことも、市場に先行きへ期待感を広げました。 先週は、総じて株式市場の堅調が継続する一方で、ドル指数は、週間ベースで下落となりました。今週のFOMC会合を控えて、指標が冴えなかったこともありドルは地合い的に上値が伸びにくい環境だったといえるでしょう。ドル円も、111円台の半ばで取引を終えています。FOMCでは利上げの実施は予想されていませんが、経済情勢についてよりハト派的な見解と慎重なスタンスが示される可能性があり、市場には様子見気分が広がっています。日銀は先週の金曜日に終了した金融政策決定会合で、量的・質的金融緩和政策の現状維持を賛成多数で決定しています。また、輸出と生産、海外経済の判断を下方修正していますが、市場には大きな反応はありませんでした。 市場全体を見渡すと、主要通貨ではポンドの上昇が目立っています。イギリスのEU離脱が延期されことが議決されたことで、無秩序なEU離脱が遠のいたことによる安心感によるものです。今日段階では、これといって重要なイベントもありませんので、大きな動きは想定しにくいでしょう。基本的には先週からの流れを引き継いで、上値下値共に限定的であることが予想されます。株式市場は上昇して始まっており、堅調です。為替市場でも、ドル円にして111円台半ばを軸とする現在の動きが継続しそうに思います。 13:30 1月 設備稼働率 13:30 1月 鉱工業生産 19:00 ユーロ圏1月貿易収支 21:30 カナダ1月対カナダ証券投資額 23:00 アメリカ3月NAHB住宅市場指数
こんにちは、ダメおやじです。 今週はポンドが週初めから毎日上下し、市場はポンド一色に染まりました。テレビや新聞で英国は国民生活を犠牲にして政治ショーで遊んでいる、さらに欧州との対立が高まり、英経済にとって大きな打撃でネガティブ材料ばかりでしたが、市場は買い主導で、昨日はポンド円は148.87円と直近高値を更新しました。 国内投資家はポンドが悪いという事が頭から離れず、売り主導でポジションを持ちましたが、売ったら買われ、大きな痛手を負った投資家が多いでしょう。ポンドは、まだ売り持ちが過去最大に積み上がっており、少し下げれば欧米ファンドに拾われる可能性は有ります。ただ、昨日は英議会で離脱延長を決めましたが反応は鈍かったです。まだ連日、材料は毎日有りそうですが連日の材料に飽き飽きしており余程偏った売り買いがなければ週末でも有りますし、調整場面が有るかもしれないです。 ドル円はポンド円の値動きに連れ小幅に上下しただけですが昨日は日銀の追加緩和策示唆発言期待で値を上げました。本日の黒田さん、発言に注目です。兎に角、動いて欲しいです。 週末です、頑張りましょう。
今週は英国の話題一色となっています。12日(火)に行われた英国議会でのEU離脱修正案の採決では、メイ首相がどれだけ頑張っても、その苦労を水泡に帰す結果で終わりました。市場はこの結果に対してポンド買いとして反応しましたが、為替とは関係のない人々にとっては英国議会はどうしたいのだか?と心配の声があがるのもわからなくはありません。 そして昨日13日(水)は(日本時間の14日早朝)、修正案が飲めないのであれば合意なしで離脱するのか?を問う採決がありました。こちらも当然の如く否決され、英国議会の立場は修正案は嫌、ひどい離脱も嫌、もう全部嫌とまで言ったかどうかはわかりませんが、まるで駄々っ子のような結果となっています。 ここまでの流れは事前の予想通りであり、為替的には波乱はないのですが、それでもポンドのボラティリティは高く、上に下にと大きく動いています。そして本日(日本時間の明日早朝)は3月29日の離脱期限の延長をお願いするかどうかの採決となります。合意なき離脱を否決したことで延長せずに期限を迎えるという選択肢はほぼないので、まず間違いなく期限延長をお願いすることになるでしょう。そうなると次は21日から開催されるEU首脳会議にて英国からのお願いをどうするかを決めることになります。しかし単なる期限の延長であればただの時間稼ぎとなり、メイ首相も主張しているように何も問題は解決しません。トゥスクEU大統領は「延期とその期間には信頼できる理由が必要」と発言しており、その信頼できる理由に挙げられるのは第2回の国民投票しかありません。 恐らく21日のEU首脳会議では暫定的な延長期限を決めるとは思いますが、その期限もなんだかんだと守られずにずるずると先延ばしになってしまうのではないかと推測します。その根底にあるのは国民投票を準備するという名目があり、離脱回避に向けた動きとなれば今後のポンドは上昇すると見ておいたほうがよさそうです。 ただし本日については事前予想通りに事が進んでいるため、Sell the fact の動きとなる可能性もあります。本日の欧州タイムからNYタイムにかけては高値掴みをしないように様子見としておいたほうがよいかも知れません。もし押し目があれば買いたいと思いますが、リアルタイムで相場が見れない場合はハイ・ボラティリティによって不必要なストップにかかってしまうリスクもあるので、様子見しておいた方が無難かも知れません。
12日はEU離脱合意案が否決され、合意なき離脱採決へ移りました。合意なき離脱が否決されると、離脱期限延期がメインシナリオになり、一部で国民投票再実施のシナリオも浮上しそうです。 米国株はボーイングの大幅続落によりダウが下落、S&P500・ナスダックは上昇。結局、NYダウ96ドル安(-0.38%)、ナスダック32ポイント高(+0.44%)でした。 経済指標は、米2月消費者物価指数(CPI)前年比1.5%(予想1.6%)、コア前年比2.1%(予想2.2%)と予想を下回り、米利上げ観測が後退→ドルを圧迫しました。 本日は合意なき離脱採決に関心が集まっています。延期の場合にはその詳細、また国民投票再実施があるのかなど注目です。 EU離脱協議が長期化し、どのような結果でも英経済は悪化しそうです。投資戦略は、ポンド円戻り売りを長期間続ける方針です。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
【本日の指標】 本日の米国時間において消費者物価指数が少々。先日の雇用統計ショックも記憶に新しいことから念のため用心が必要な程度。直接的に相場を動かす可能性はさほど高くはないでしょう。 【本日の戦略】 長きにわたってニュースを、そして相場を賑わせてきた英国のEU離脱問題。今日また一つの山場を迎える日を迎えます。本日は英国議会において離脱を巡っての重要採決を控えています。 修正離脱案の決議のようですが、一筋縄では説明できない複雑な状況に陥っており、更なる混乱は目に見えております。ここまで来ると相場参加者もあきらめ感があるのか、ここ数日ポンド界隈は静かな相場を迎えており、上下動どちらも見えない相場が続いております。 当然ながらポンドが絡むポジションは非常にリスキーであると考えており、ポジションはスルー。このまま英国の状況を見守るしかないと見ております。議会における合意がない場合、今日を含めて三日間に及ぶ関連協議が予定されているとのことで、英国の、そしてポンドの正念場はこの三日間にかかっているともいえるでしょう。 朗報を待つのみですが、当然「合意なき…」の可能性は外せません。その場合はポンドだけではなく、ユーロにも影響は波及することも想定されるでしょう。そのほかには相場を動かす要因に乏しく、静かな一日となる見込みです。
週末8日は、米2月非農業部門雇用者数が市場予想18.0万人に対し結果2.0万人と予想より大幅に弱い結果となったことを受けドル円は110.78円の安値を付けましたが、失業率や平均時給が予想を上回ったことから下値も限られ111.17円で引けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 21:30:米・1月小売売上高 先週8日のドル円は東京時間111円付近まで下落、欧州時間は110.90円台〜111円台前半で推移しNY時間は110.70円台まで下落も午後は111円台を維持し111.17円で引けました。 今日堅調な動きとなると、111円台中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると110円台後半〜中盤への下落が考えられます。 先週8日のユーロドルは東京時間は1.1180ドル台〜1.12ドル台前半で下値を切り上げる動き、欧州時間は1.12ドル台前半での推移、NY時間も底堅い動きで1.1246ドルの高値を付け1.1233ドルで引けました。 今日堅調な動きとなると1.12ドル台中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.12ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、ECB理事会を受けて欧州系通貨が弱い位置に変化。さらに前日に続いてリスク回避の円買いの動きも継続しましたね。 ECB理事会では長期資金貸出オペに関しては市場も予想していたものの今年のGDP見通しが1.7%から1.1%へと大幅に下方修正されたので、これが直接相場に影響したような格好です。 ただドル軸の動きで見ると、水曜木曜ともに円に続いて強い位置にあり「円買い・ドル買い・欧州通貨売り」という状態になっていますし、資源国通貨であるオセアニアやカナダも、欧州系通貨より強い位置にあり全体的に力関係は把握しやすい状態となっています。 そのため取引する上では難易度が下がっていると言えますので今日の雇用統計とNY市場での円・ドルを軸とした動きを見てチャンスがあれば取引したいところ。 現時点での市場予想は非農業部門雇用者数が18.5万人増、失業率が3.9%ですので、非農業部門雇用者数が20万人を超えたり乖離が大きく出るようなら相場の動きも大きくなると思います。 また取引する場合は週をまたぐことによるリスクを考慮して、当日決済にして無駄なポジションを極力残さないようにするなど、自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいですね。 ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はUSDが-0.17%、CADが-0.29%、NZDが-0.36%、AUDが-0.40%、CHFが-0.81%、GBPが-0.86%、EURが-1.19%となっていて力関係は【JPY>USD>CAD>NZD>AUD>CHF>GBP>EUR】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>USD>EUR>GBP>CHF>NZD>CAD>AUD】でしたから円とドルが強い位置を維持していること、欧州系通貨が弱い位置に変化したこと、オセアニアやカナダなど資源国通貨が少し戻したことなどがわかります。 続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、全体的に下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスとなりやすい状況。 この場合には力関係上弱い通貨を売って円を買う、という形で攻めるのが低リスクかつ高リターンですね。 逆にここから円売りの動きが出た場合は短期トレンドが改善し一旦フラット化しますし、勢いが強くなった場合には上向きとなってロングのチャンスに変わります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは-133.17ドル安、日経平均株価も-129円安の21596円で引けました。ドル円は111.70円付近で高止まり、クロス円は豪ドル円中心に売られています。 【前日の結果】 ・ダウ平均 25673.46(-133.17 -0.52%) ・日経平均 21555.00(-130.00 -0.60%) ・NY金先物 1287.60(+2.90 +0.23%) ・NY原油先物 56.22(-0.34 -0.60%) 【経済指標】 ★★★ 22:15 (米) 2月ADP雇用統計(前月比) 前回:21.3万人 予想:19.0万人 結果:18.3万人 【本日の戦略】 <全体的に下落するなか、ユーロが反発> 今週に入り株式市場への買いが一服したことで、ドル円の続伸も止まりました。ただ、週末の米雇用統計を前に111円台後半で高止まり、結果によっては再度112円台を上抜けできる可能性もあります。一方、クロス円はまちまちの動き、ユーロが買われた一方で豪ドル売りが目立ちました。ユーロに関しては、ECBが新たな景気刺激策として長期貸し出しオペ(TLTRO)を実施すると伝わり、まとまった買いが入っています。本日のECB理事会で何らかの発表があると思われ、22時30分からのドラギECB総裁の定例記者会見にも注目。 豪ドルの方は、昨日発表された豪10-12月期GDPが予想を下回ったことで年内利下げ観測が台頭、このタイミングでJPモルガンチェースが「豪中銀は7月もしくは8月に利下げを行う」との見通しを示していて、本日も軟調に推移しています。 今のところアジア株が売りに押されているため、本日は対ドル中心にユーロ独歩高と予想します。 【経済指標】 ★★★★★ 21:45 (ユーロ) 欧州中央銀行(ECB)政策金利 前回:0.00% 予想:0.00% ★★★★★ 22:30 (ユーロ) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 111.00〜112.00 → ・ユーロ円 125.70〜127.00 → ・ポンド円 145.80〜148.00 ↓ ・豪ドル円 77.80〜79.00 ↓ ・ユーロドル 1.1270〜1.1400 ↑ ・ポンドドル 1.3100〜1.3250 → ・ドルスイス 0.9950〜1.0100 → 【通貨の強さ】 ユーロ>ドル>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・ユーロ(期待感による上昇)
今週のドル円は、月曜日はリスクオンの空気が一度弱まり、一時111.6円台まで落ちるも、その後また緩やかに上昇基調に戻し、昨夜にはISM非製造業景況指数が59.7と、絶対値としても高ければ、市場予想よりも高い結果となり、一時112.1円を超えるも、その後は上値が重く、執筆時現在111.8円台となっております。 今週のドル円の予想は、私自身も円安ドル高で予想しておりましたが、兵ブロガーの予想でも8-1でドル高優位となり、また、周りのトレーダーに話を聞いたり、色々なサイトやTwitterで色々な人の見通しを見ていても、全体的にドル円について強気な見方が増えている印象を受け、この点については、少し警戒しております。 為替相場というのは、基本的には「多くの人の見方が一致すると逆方向に動きやすい」もので、今年の年始からのドル円の上昇も、昨年末の下落や、1/3のフラッシュクラッシュを見て、ほぼ全員が「円高ドル安」を予想した結果ショートポジションが溜まり、ジリジリと上げたという要因もあると考えられることから、今の状況ではドル円をあまり買いたくないと思う一方で、とはいえ売りたいかと言われてもそれはそれで怖い、というように、なかなか難しい相場になっているなという印象を持っております。 こういう相場の時は、あまりポジションを大きくせず、かといって、全くトレードをしないとそれはそれで相場観が鈍るので、小さな単位で少しずつトレードをするというのが良いかと思っております。 今週のホットカレンシーで挙げた豪ドルについては、AUD/USDの日足で見た時のヘッドアンドショルダーも変わっておらず、今後も引き続き動向を注視したいと思っております。 執筆時点で既に発表されたRBAの声明とロウ総裁の発言は、これまで通りであまり影響しませんでしたが、9時半発表のGDP成長率が市場予想2.6%に対して、2.3%と弱い結果であったため、豪ドル/ドルは0.709→0.7055くらいまで一気に急落しました。 豪ドル/ドルの日足チャートや、公開されているオーダー状況などを見ると、0.705を割ると大きく下落しそうな感じがあり、そのあたりでの攻防には要注目です。 私は、豪ドル/ドルについては、日足で見て綺麗に下落トレンドができていることや、米中、米豪で見た時にアメリカの経済見通しの方が相対的に堅いと見ているので、米中協議や中国の金融緩和や景気見通しについては注意しつつも、引き続き戻り売り戦略を継続したいと思っております。
先週末から、ドル円は112円付近での攻防が本格化しています。先週末には一時的に昨年12月以来の水準まで上昇し、112円台に乗せる場面もありましたが、週明けは上値が伸びきれていない印象です。週明け月曜日のドルは、トランプ大統領が2日に強いドルは望んでいない旨の発言をしたことがFRBとドル高へのけん制と受け取られ、主要通貨に対して、軟調な展開になりました。 こうした環境の中で、昨日東京時間の日経平均は210円高からスタート。終値でも大幅続伸で終わっています。 先週末のNYダウの株高を受けた流れに加えて、3月中旬に開催とみられる米中首脳会談での米中貿易問題の妥結に関しても期待感が高まっています。米中の通商合意が近いとの報道もあり、リスクオンの流れが生じやすい環境です。もっとも、昨日の東京時間のドル円に関しては、日経平均株価の堅調にもかかわらず、上値を伸ばしていく展開には必ずしもつながっていません。111円後半での高値膠着の感がありました。さらに、続く昨夜のニューヨーク市場では、アメリカの各種経済指標の軟調をきっかけにダウが急落。ダウ工業株30種が一時約400ドル安になるなど、リスクの巻き戻しが発生。株安、そしてドル売り・円買いが強まりました。 米国株式の下落を受け、今日の東京株式市場も軟調に始まっています。為替市場も昨日とは流れが逆転し、ドルが売られやすい流れでしょう。もっとも、金曜日には米2月雇用統計を控えていますので、ズルズルとリスクオフが続いていくような展開にはならなそうです。ひとまず111円台半ばあたりで足踏みの可能性が高そうです。 なお、本日は中国の全国人民代表大会が開幕します。為替市場の材料として、今年の経済目標をはじめとする発表内容に注目です。また、ニューヨーク時間には米2月ISM非製造業景況指数も重要です。 17:50 仏2月サービス業PMI 17:55 独2月サービス業PMI 18:00 ユーロ圏2月サービス業PMI 18:30 英2月サービス業PMI 18:30 南ア10-12月期 四半期GDP 19:00 ユーロ圏1月 小売売上高 23:45 米2月サービス業PMI 23:45 米2月総合PMI 24:00 米2月ISM非製造業景況指数 24:00 米12月新築住宅販売件数 24:35 カーニーBOE総裁発言 28:00 米1月月次財政収支
こんにちは、ダメおやじです。 1月3日の薄商オープンから、ドル円・クロス円の大暴落が始まってから2か月経ちました。先週は特に材料は無かったのですが、投資顧問の買いや日経平均の大幅高を受けて、ドル円は119.96円、ポンド円で148.51円まで上昇しました。その後もドル円は小幅に下げて揉み合いましたが、NYでNY株高、良好な中国経済を受けて112.07円まで上昇し、利食い売りに押されました。 今週は、私はドル円は売り優勢と思ってはいますが、ECB、ISM非製造業景況指数、米雇用統計を見たいと思います。上値は112.70円、下値は110円とみており、今週は高値買いは避けて押し目買いで臨みたいですね。ポンド円はブレグジット関連ニュースはなく先々週の余韻の買いや株高から148.56円まで上昇しましたが材料がないことや最近の上げでの高値警官感から147.85円まで下げて上げ幅を消しています。ただ週末の利食い売りで週明け再度買われるか、本日高値が目先の高値かは分かり難く週明けの動きに注目です。 今週もブレグジット関連のニュースはなさそうで買いポジの整理が優先されると私はみています。週末のポンドドルの動きも弱かったので、売りは週末高値の148.60円、149円ストップで売るのが良さそうです。下値は145円とみています。買い相場サイクルは3か月、売り相場サイクルは2週間と言われており、ドル円・クロス円も天井近くになっているのではないかと感じて、売り専門としてはうずうずしております。 では、今週も頑張っていきましょう。
昨日は第2回米朝首脳会談の2日目でしたが、双方思惑どおりの落とし所には至らなかったようで、合意文書への署名はありませんでした。初日のトランプ大統領は今回も大成功間違いなしとの発言をしていましたが、蓋を開けてみると正反対の結果となり、トランプ大統領の発言の信憑性を損なう結果となってしまったのではないでしょうか。 こうなると先日までに米中貿易協議も順調さをアピールしていましたが、本当に順調なのか疑問が拭えません。昨日は米朝首脳会談が合意に至らなかったニュースが流れると直後は株安の反応となりましたが、より影響度の高い米中貿易協議がまとまらないと、さらに株安となる可能性が高まると思われます。 NYタイムには米Q4GDP速報値の発表がありました。前期比+2.6%と予想以上の結果となってドル買いとなり、ドル円は乗せきれていなかった111円台中盤まで上昇。株価が大崩れしなけば、ドル円やクロス円は堅調な展開が予想されます。 本日から3月相場が始まりますが、英国のハードブレグジットが回避される可能性が高まってきていることでリスクオンのセンチメントになってきています。3月29日のEU離脱交渉期限の延長と、2回目となる英国民投票の可能性が浮上していることが要因の一つとなっています。 EU離脱交渉期限延長については問題の先延ばしだけでは?それでここまでポンドが買われる?と疑問に思っていましたが、再び国民投票が実施され、離脱そのものがなくなる可能性が高まるのであれば、過去にポンドが下落した分が買い戻される動きにつながるのは納得です。 まだいずれも確定したわけではないのである意味楽観論ではありますが、ポンドの風向きは上方向に強くなりつつあり、それに伴ってユーロにとっても追い風となるのかも知れません。 本日はユーロ圏の物価指数と、米ISM製造業景気指数の指標発表があります。センチメント的にはポンド買い、ユーロ買いという感覚ですが、ドルストレートではドル買いの方が強いようです。指標結果も踏まえてロジカル的にも判断して、方向感を探りたいと思います。
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