みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは+258ドル高、日経平均株価は-18円安の20460円と小幅に下落しました。ドル円は106円台半ばへ上昇、クロス円もじり高となっています。 【前日の結果】 ・ダウ平均 26362.25(+326.15 +1.25%) ・日経平均 20700(+240 +1.16%) ・NY金先物 1536.90(-12.20 -0.79%) ・NY原油先物 56.71(+0.93 +1.67%) 【経済指標】 ★★★★ 21:30 (米) 4-6月期四半期GDP個人消費・改定値(前期比) 前回:4.3% 予想:4.3% 結果:4.7% 【本日の戦略】 <ドル円は106円台半ばへ上昇> 今月は、米中貿易戦争に関し目まぐるしい動きがあり、マーケットも翻弄されました。しかし、それもようやく落ち着いてきた感じで、昨日は中国政府が報復関税に関し直ちに実施するわけではないことを示唆、トランプ大統領の方も米中貿易問題について協議すると述べたことで、警戒感は和らいでいます。根本的に解決したわけではありませんが、一時ドル円が105円を割れるなど売られすぎ感もあったため、しばらくは買戻しの地合いと予想します。昨晩のNYダウは+326ドル高と大幅続伸、ドル円も106円台半ばへ乗せていて、しだいにリスクオンムードになってきました。 <原油が3日続伸> 原油は3日続伸し、56ドル台へ上昇。対照的に金の上値が重くなってきていて、直近高値の1550ドルがレジスタンスラインとなっています。米中貿易戦争緩和と原油高により、オセアニア通貨へ買いが入りやすいと予想します。 【経済指標】 ★★★★ 23:00 (米) 8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 前回:92.1 予想:92.3 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 106.20〜107.20 ↑ ・ユーロ円 117.40〜118.50 ↑ ・ポンド円 129.20〜130.50 ↑ ・豪ドル円 71.20〜72.50 ↑ ・ユーロドル 1.1000〜1.1100 ↓ ・ポンドドル 1.2150〜1.2250 → ・ドルスイス 0.9820〜0.9950 ↑ 【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ユーロ>ポンド【注目通貨】 ・ドル(株高と米利回りの上昇)
今週は、先週末のトランプ大統領のFRB批判、中国の報復関税に対してのさらなる報復関税での米中対立の懸念から、市場クローズ後の中国への追加関税の報道による円高の流れを引き継ぎ、週明けには一時105円を割り込み、「これはついに円高局面が来たか!?」と思わせてから、最大106.5円の手前まで戻し、ただしそこを超えては伸びずに105円台後半に戻す、という展開になっております。 その米中対立についても、トランプ大統領は「もっと引き上げなかったことを後悔している」と話したかと思えば、一転「中国と電話会談を持って、非常に良い感触であった」と話し、それで緊張緩和かと思えば今度は逆に中国側が「電話会談は行っていない」と表明する等、こちらも正直ぐだぐだな展開になっております。 ただ、週の流れを追っている感じだと、トランプ大統領としては全体的に矛を収めたがっているように見受けられ、また「一時棚上げ」と言った展開になる可能性が高い印象を持っております。 とはいえ、ドル円の大きな流れとしては、 ・世界的に景気停滞減速が流れている ・地政学リスクも高まっている ・そんな中で、世界的に利下げ方向にあり、FRBも緩和的になると予想される ・一方で、日銀の緩和は限界に近づいており、多少の追加緩和策を出したところで限度がある ・チャートを見ても、4月末から日足で明確に下落トレンドにあり、一目均衡表も三役逆転、ボリンジャーバンドで見ても2σのあたりから少しずつ戻すも21日移動平均線で弾かれるという、典型的な下落の形 ということを考えると、やはり大きな流れとしては円高ドル安方向で見ておくと良いと思っております。 今のところ、今週・来週くらいで見ると、107円台まで行けば戻り売り、105円台半ば〜後半で利確、108円を超えてくれば損切という戦略で考えておりますが、正直これでエントリーできる可能性はそこまで高くないだろうとも思っております。 ただ、一度超えたとは言え105円の節目はやはり重く、また、市場のポジションがショートに傾きつつある中で、そこから下に大きく落としていくエネルギーは今はまだないとも思っているので、105円台で売りたいとも思えず、スイングトレードとしてはなかなかやりづらい環境かなと見ております。
今日の東京市場では、ドル円は105円台の後半での推移になっています。 このところ、米中貿易摩擦に関連しての要人発言や報道に一喜一憂する展開ながらも、基本的な市場の推移としてはリスクオフ傾向が強まっています。 株式市場も軟調が続いており、少し先には、日経平均株価の2万円割れも視野に入ってきました。 今日の東京市場も、おそらくはこのまま軟調な動きになりそうです。午前10時時点の日経平均は12円高と、ほぼプラスマイナスゼロ圏内での動きになっています。 26日に、米中貿易摩擦について、トランプ大統領が中国側と電話で協議していることを説明したことで、進展への期待から、海外市場で株価上昇及びドル円が106円台を回復する場面もありました。 しかしながら、中国側が電話での協議は確認されていないと、これを打ち消したことで、米中通商協議の再開などの進展期待も再び後退。 昨日のダウは、結局マイナスで取引を終えています。 目先では株安・米長期金利の低下が止まらない雰囲気となりつつあります。米10年債と2年債の逆イールドが拡大していることも懸念されています。 こうした環境の下で、アメリカによる対中制裁関税の追加発動を控えて、人民元は11年半ぶりの安値水準となるなど、下げ止まらない人民元安も市場の懸念材料です。 9月17日と18日開催のFOMCでは、追加利下げがあると見られています。 しかし、ニューヨーク連銀前総裁が、トランプ大統領の利下げ要請を拒否するように求めるなど、FRBの追加利下げペースに関しても、読みにくい展開になっています。 為替市場では目下のところは、リスクオフの円高基調の環境が続きそうです。 市場全体のムードとして、米中貿易摩擦による実体経済への悪影響に起因して、本格的な景気後退局面入りへの不安が増してきています。来週の雇用統計の数字が注目されるところです。 米中貿易摩擦を巡るトランプ大統領の発言をきっかけにして、市場が不規則に上下する難しい相場ではありますが、総じて、米中協議の早期再開や決着には悲観的な見方が支配的です。 15:00 独9月GFK消費者信頼感調査 15:00 独7月輸入物価指数 17:00 ユーロ圏7月マネーサプライM3 20:00 米MBA住宅ローン申請指数
こんにちは、ダメおやじです。 8月は夏枯れ相場と言われていますが、トランプさんが大統領になってからは、夏枯れせずにボラいっぱいの相場となっていますね。トランプさんが発言すると、相場が一瞬で大きく動くので、トランプ砲とか、トランプ爆弾とか、巷では言われています。 ところが実際は、トランプさんが発言する前にマーケットは既に動いており、マーケットが動いてからトランプさんが発言しているとの事です。全てが後付けなのですね。 マーケットの動きを事前に知るためには、マルチフレームと言われていますが、月足→週足→日足→8時間足→4時間足→1時間足・・・と、大きな時間軸から小さい時間軸へ落とし込んいくことが大事です。これはローソク足がフラクタル構造になっているためですね。 さて、月足でドル円やクロス円のチャネルライン、トレンドライン、レジサポラインを大きな視点で引いていくと、流れは下であるということがわかると思います。この月足が下であるという事を念頭に、週足・日足・・・を見ていくと、どこまで戻るのか、という事も見えてくると思います。 テクニカルのほとんどは、ローソク足の始値・高値・安値・終値を基にして作られています。ローソク足が大元なのですね。ぜひ、自動でラインを引いてくれるテクニカルインジケータもありますが、ご自分でラインを引いて、マーケットの動きを考えていって下さい。 次回は、どの時間軸でトレードすればいいのかをローソク足を基本にして書きたいと思います。 夏も後わずかです、秋相場・冬相場に向けて準備をしていきましょう。
先週の金曜日は、注目されていたジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演による利下げの示唆や、トランプ大統領の中国への関税税率アップによってリスク回避の展開となりました。 特にトランプ大統領の中国への対応は米中貿易戦争の激化につながり、出口の見えない報復のやり合いとなっています。中国から米国企業を引き上げる要請をして脱中国を図る米国に対し、中国のほうが追い込まれているようにも感じますが、中国でのバブル崩壊は全世界へ影響を与えるため、最終的には米国自身の首をしめることにもなりかねません。 これらの動きを受けて今週のドル円はギャップダウンで始まり、105円を割り込んできました。NYダウは25,000ドル、日経平均は20,000円のサポートラインがありますが、それぞれの先物は大幅下落しており、本日の株価は軟調な見込みです。為替もリスクオフとしてドル円やクロス円が下落する可能性が高いでしょう。 これまでドル円の105円はサポートラインとして機能していましたが、以前は105円近辺でのオプションとGPIFによる買いが下支えとなっていました。このようなサポートラインを下抜けた後、下げがだましとなって元の水準以上に戻す動き(いわゆるベアトラップ)にも警戒が必要です。ファンダメンタルズ的には下方向にあることは変わりはないと思いますが、一時的な戻しにより損切りする羽目にならないよう、ポジションサイズを考慮したトレードが必要でしょう。 本日は株価の下落がどこまで戻すのかを見ながら戻り売りをするのが良さそうですが、欧州タイムでは英国市場が休場となります。兼業の方はNYタイムまで待ってから流れを見極めた方が良いかも知れません。
22日の米国株はまちまち、NYダウ49ドル高(+0.19%)、ナスダック28ポイント安(-0.36%)でした。為替市場ではポンドが急騰しました。 英ジョンソン首相が独仏を訪問しており、独メルケル首相からアイルランド国境問題に関して前向きな発言が続きました。 合意なき離脱懸念が後退し、ショートが積み上がっていたポンドは急騰。その後仏マクロン大統領は合意に否定的な発言をするも反応薄でした。 直近のポンド円は135円から126円まで約9円下落していました。IMMポンドショートも一時10万枚超に達し、一旦限界となりショートカバーが進んでいます。 まだ投機筋がショートからロングヘ転換するほどの環境にはなっていないと見ています。戻し過ぎたところは売っていきます。 投資戦略は、ポンド円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
8月もあと少し。8月の終わりは夏休みの終わりを思い出させてくれますが、昨今の小中学校は8月が終わりとも限らないようで、来週には始まるところもあるのだとか。特に今年は元号が変わることによる5月の連休をカバーする意味でもその夏休み日程がタイトになっているようです。今はゆとり教育の揺り戻しで授業時間自体が長くなる傾向があるようですが、夏休みはしっかりと様々な思い出を作ってほしいところです。 【本日の指標】 米国においていくつかの景気指数が発表されます。これらは後述する米国の金利動向に対して直接的に影響する指標であり、念のため注意が必要な指標です。 【本日の戦略】 米国の地では本日よりジャクソンホール会議が三日間の予定で行われます。もともと各国金融機関トップが集まっての金融会合でしたが、いつからかFRB議長による発言が重要視されることとなり、経済指標のイベントとしても重要視されるようになりました。最も重要視されるFRB議長による講演は明日金曜日の日本時間23時からで、東京市場に直接的影響がでるのは月曜日となる見込みです。雇用統計と同様に、発表直後に相場を動かすことがあれば当然相場が荒れますし、土日を挟んでファンダメンタル諸々が整理されることによって月曜日の東京市場で相場が荒れるということも考えられます。一方でFRBの政策を占う上で重要であったFOMC議事録を本日未明にこなしていますが、特段それによって動く相場ではありませんでした。単純に大きなイベントの前の「様子見」であることも考えられますが、既に相場が金利政策について織り込み済みとしているからかもしれません。ただしリスクオフの流れであっても、ドル安政策であっても、いずれにしても円が買われる傾向にあるのは間違いなく、ドル円の底を探す状況はまだまだ継続しそう。週の戦略であるドル円売りはまだまだ継続とします。
昨日は、NYダウが4営業日ぶりに反落したことやポンペオ米国務長官の発言等を受けドルが弱い動きでドル円は106.17円まで下落も、FOMC議事録やパウエルFRB議長の講演が控えていることもあり値動きは小幅なものとなりました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 21:30:加・7月消費者物価指数 23:00:米・7月中古住宅販売件数 27:00:FOMC議事録公表 今日の政策金利関連はFOMC議事録公表が予定されています。 米・7月中古住宅販売件数の市場予想は540万件です。 昨日のドル円は、東京時間は106円台中盤で推移、欧州時間は106.30円付近まで下落、NY時間は106.10円台〜106.40円台で推移しました。今日堅調な動きとなると106円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると106円〜105円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京・欧州時間は1.10ドル台後半で推移、NY時間は上昇し1.1107ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.11ドル台中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.10ドル台後半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、先週金曜に対してドルの戻しが目立ちましたがそれ以外は全体的に小動きで変動率も低く、動きづらそうな印象でしたね。 週末にジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演が予定されておりそこまでは全体的に様子見ムードかなというところですが、円の位置は力関係上真ん中近くにあり、円を軸として売り買いするには少し難しい局面とも言えますので、レンジでの動きを注視しておき安易な取引は控えておくのが良さそうです。 ただ中長期的な流れにおいては、以前から書いているようにここ数ヶ月円が強い状態が続いていますし、一旦戻したとしてもまた上値が重くなったりさらに強い下落が来ることも考えられます。 そのため今後の相場でも、戻したとしても安易にロングで攻めず再び落ちてきたところを順張りで狙ったり、資金管理に余裕を持たせ、ポジションは必ず当日決済にするなど、自分でコントロールできる範囲で徹底的にリスクを低くして取引したいですね。 このような中で今日のイベントとしては、香港の消費者物価指数、ユーロ圏の建設支出、カナダの製造業売上高などが予定されていますが、いずれも小粒ですので株式市場の動きや要人発言などにも気を配っておき連動するような動きが出ればついて行ける状態にしておくと良さそうです。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はUSDが0.27%、EURが0.17%、GBPが0.13%、AUDが0.05%、NZDが-0.04%、CHFが-0.06%、CADが-0.15%となっていて力関係は 【USD>EUR>GBP>AUD>JPY>NZD>CHF>CAD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【GBP>CAD>AUD>USD>EUR>JPY>CHF>NZD】でしたからドルやユーロが位置を上げたこと、カナダドルが位置を下げたこと、ポンドが強い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて15時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、ドル円が弱いながらも上向きですが、その他はフラットに近く、全体的に現状は攻めるにもリスクが高い状態。 そのため今後は円を軸とした動きが最大のポイントで、ここから円買いの動きが出れば各通貨の短期トレンドは悪化し、ショートのチャンスとなる通貨ペアが増えてきます。 この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買うという形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンですね。 逆に円売りの動きが出てくれば各通貨の短期トレンドは改善し、ポンド以外も上向きになってロングのチャンスとなりますのでこの場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形が良いですね。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので、短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは+99ドル高、日経平均株価も+13円高の20418円で引けました。ドル円は小幅高、クロス円も小幅に買われています。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 25886.01(+306.62 +1.20%) ・日経平均 20570(+180 +0.88%) ・NY金先物 1523.60(-7.60 -0.50%) ・NY原油先物 54.87(+0.40 +0.73%) 【経済指標】 ★★★★ 23:00 (米) 8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 前回:98.4 予想:97.4 結果:92.1 【本日の戦略】 <買戻しの流れが継続> 先週火曜日、トランプ大統領が対中追加関税延期の発表を行って以降、買戻しの動きが続いています。根本的に解決したわけではないのでまだ自律反発程度ですが、株・為替ともいったん底打ちといった様子。直近の主要な米経済指標や企業決算は良好なうえ、先週金曜日には「ドイツ政府が景気後退に陥った場合は財政赤字拡大の準備をしている」と財政出動を巡る報道が出て、マーケット全体を後押ししています。 ドル円は一時106.50円まで上昇、クロス円も連れ高となったほか、NYダウも+306ドル高と大幅続伸。引け後も時間外で小幅に上昇しているので、週明けも円安株高の流れが続くと予想します。なお、先週1週間はお盆期間中ということもあって閑散としていましたが、本日から市場参加者が戻ってくるので、安心感から買いが集まれば終日底堅い推移が期待できます。 【経済指標】 ★★★ 18:00 (ユーロ) 7月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比) 前回:0.9% 予想:0.9% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 105.50〜107.20 ↑ ・ユーロ円 117.00〜118.80 → ・ポンド円 128.50〜131.00 ↑ ・豪ドル円 71.50〜73.00 ↑ ・ユーロドル 1.1000〜1.1180 ↓ ・ポンドドル 1.2100〜1.2250 ↑ ・ドルスイス 0.9700〜0.9880 ↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>豪ドル>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(NYダウや米利回りの上昇)
今週は、 ・はじめは先週までの円高・ドル安基調を引き継いで、105円を割るかどうかという水準まで下落 ・しかしそこで105円を割れず反転すると、「一部の商品への追加関税を、12月15日まで延期」という報道で一時106円台後半まで急上昇 ・その後10年債利回りが一時1.55%台まで下落し、10年債と2年債の間で「逆イールド」が発生すると、また105円台に戻す ・昨日には特に何があったわけでもないが、一瞬106.7円台まで急騰する ・その後中国の報復関税報道で105円台に戻す 等、大きな値動きが続いております。 8月のこの時期は市場参加者が夏休みの関係で少なく、流動性が低いため、何か材料が出ると大きな幅で動きやすいのですが、それでもなかなか派手な動きをしているなあと見ております。 米中対立については、 【アメリカ】 ・来年の大統領選に向けて、一定の「成果」が欲しい ・また、大統領選前後の期間では株価がそこまで落ちていないで欲しい ・とはいえ、「弱腰」と見られるわけにもいけない 【中国】 ・景気のピークアウトや、関税による悪影響により、実態経済面でも悪い数字が散見されるようになっているので、できれば関係改善をしたい ・その一方で、アメリカに大統領選という「アキレス腱」があることは分かっており、アメリカが折れるのも待ちたい というように、いわば「チキンレース」の状態になっていると考えられます。 今後の予想としては、以前から言っているようにトランプ大統領の行動様式としては、 ・ダウが最高値近辺で対外強硬策 ・そこで急落すると軟化する というパターンが多く、今回も中国への追加関税を一旦延期したように、一旦は「おとなしく」する可能性が高いと見ております。 また、逆イールドについても、発生から半年〜2年くらいの間にリセッションが起こることは知られているものの、逆にそれまでの間は最後の上昇相場になるともいわれており、世界的に「金融緩和」のトレンドもあるため、一旦は株価も落ち着き、それに伴って為替もまたレンジに戻す可能性もあると見ております。 ただ、とはいえ世界的に景気減速の「爆弾」は抱えており、トレード戦略としては、買う時は短めor長期前提で相当レンジを広く見る、売る時はできるだけ引き付けてから売る、というように、「チャンスが来るまで触らず待つ」ことがこれまで以上に重要になりそうだと思っています。
トランプ大統領は、9月1日に予定していた中国に対する追加関税一部の発動を延期すると発表しました。これを受け、米中貿易問題の緩和期待などを材料に、火曜日の海外市場はリスクオンムードが高まりました。 ドル円は、106円98銭まで上昇する場面を見せるなど、107円目前までの急激な切り返しを記録しています。 アメリカは中国からの輸入品に賦課する予定となっている10%の追加関税について、年末商戦に向けての経済的影響を懸念して、一部品目に関して12月15日まで延期することとしました。 これら材料を受け、当日の海外市場ではリスクオン傾向でしたが、昨日の東京市場では、日経平均株価こそ堅調も、為替市場の動きは限定的でした。 トランプ大統領による関税発動延期の理由は、アメリカの経済への影響を懸念したものとみられており、米中貿易問題の前進を意味するものではありません。 アメリカの対中関税の一部延期は、材料として消化された印象であり、その後、中国の鉱工業生産などの経済指標が軒並み予想を下回ったことで、楽観ムードは続きませんでした。 さらに昨夜の欧米市場では、経済指標の不振による景気の先行きへの懸念などから、大幅に円高が進行。欧米株が軒並み大幅安となったことで、リスクオフムードがさらに高まりました。 債券市場では、10年債と2年債の利回の「逆イールド」が発生するなど、景気の先行きへの不安感が強まっています。今日のドル円は105円台へと下落して取引されており、日経平均も大幅安です。 リスクオフ傾向の落ち着きを見極めないと、今日は円高の底が読めない状況です。 13:30 6月鉱工業生産 13:30 6月設備稼働率 16:00 トルコ5月失業率 17:30 英7月小売売上高 21:30 米8月 ニューヨーク連銀製造業景気指数 21:30 米7月 小売売上高 21:30 米4-6月期 四半期非農業部門労働生産性 21:30 米4-6月期 四半期単位労働コスト 21:30 米週次新規失業保険申請件数 21:30 米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 22:15 米7月鉱工業生産 22:15 米7月設備稼働率 23:00 米8月NAHB住宅市場指数 23:00 米6月企業在庫
こんにちは、ダメおやじです。 今週に入り昨日のNYまでドル円は小幅に上下するだけで動きは有りませんでしたが、NYで対中に対して関税を一部延期、来週からでも電話協議を再開とのニュースで株は大幅高となり、ドル円は一気に106.98円まで上昇しました。 確かにこの報道はドル円に取って好材料で有りますが、私は最近のトランプさん絡みの報道は信用出来ないです。最近まで中国と交渉したくないと言ってたのが手のひら返しです。今は全て大統領選を意識した動きですね。 それよりもネコも杓子もドル円売と言っており、ドル円の売りが溜まっていたことから、この材料で買戻しが殺到したと思われます。私は売り方針は変わらず、今回の上げが良いチャンスを与えてくれたかなと思っています。最大の売り要因は米国債の大量償還で円買い材料とみています。 次いで今はお盆で出ないでしょうが、想定レートを下げた国内輸出が売りたいようです。 本日は特に重要指標はなく、株価、米金利、トランプさん絡みのニュースで動きそうです。 ドル円ですが上値は107円、107.10円台、下値は106.20円台と見ています。ポンド円ですが、ドル円に連れた動きで安値売りの買い戻しが相当に出たようで売り方針は変わっていません。 上値は129円、129.20円、下値は128.20円とみています。
本邦勢が夏季休暇中の昨日は、ドル円が下押しして105円の下抜けトライとなるような展開となりました。欧州タイム以降に105.50円付近から105.00円付近まで下落しましたが、なんとか踏みとどまったといったところ。年初のフラッシュ・クラッシュ時の104.77円までは目と鼻の先ですが、一旦はこのラインで下げ止まるかを見ておきたいと思います。 本日はNYタイムの米・7月CPIの発表があります。予想値は前年比で+2.1%、コアCPIは+0.2%となっています。すでに9月のFOMCでの0.25%の利下げは80%以上の織り込み度合いとなっているため、予想より物価の伸び率が高くなった場合は利下げ期待が後退となり、ドルの買い戻しへとつながるでしょう。予想値と同じか悪い結果となった場合は、現在の織り込み度に間違いなしとなって現状の水準維持となる可能性が高いと思われます。 ドル以外ではキウィが軟調推移となっています。キウィについては先週のサプライズ利下げに加え、RBNZの総裁からマイナス金利もあり得るとの発言が出ているので、オセアニア通貨は当面は軟調な展開が続きそうです。昨今は金利的な優位性は少なくなってスワップもあまりつかず、魅力といえば証拠金が安く取引ができる程度でしょうか。その分、レバレッジが高くなりがちなので資金管理に注意が必要な通貨ペアとなります。水準によるエントリは思わぬ含み損につながりかねないので慎重にチャンスを見極めた方が良いでしょう。 ポンドについてはポンドドルが1.2000のラインに到達したことで一服感が出そうです。ポンド円は126円台にて一旦の底を打つようであれば、戻してからの再下落のタイミングを見計らって売りを狙いたいところです。10月末までは引き続き下目線で見ていきたいと思いますが、本日は英国関連では英雇用統計の指標発表があるので、念のため指標結果にも注意しておきたいと思います。 香港の空港を占拠したデモやアルゼンチン大統領予備選を受けてのペソの暴落など、グローバルなリスクオフ要因が散見されます。株価の下落に伴い、ドル円やクロス円は戻りが弱くなる可能性が高く、この状況でサポートラインで踏みとどまれるかに注目しておきたいと思います。
・先週末の米国株は下落、NYダウ90ドル安(-0.34%)、ナスダック80ポイント安(-1.00%)でした。トランプ大統領の米中通商交渉で「当面の合意はない」との発言が重しとなりました。 為替市場は円が堅調に推移しました。ドル円は目先のサポート105.50を割り込む場面があり、実需が細りそうな夏枯れ相場中の円急騰には警戒。 104円以下は追加緩和期待から買いゾーンと見ています。一時的に105円を割り込んでも、105円ちょうどくらい迄は戻す場面があるイメージです。 今週は米7月CPIや米7月小売売上高が発表されますが、主要3中銀の金融政策が9月まで開催されない事から、あまり重要視していません。 経済指標よりも、夏枯れの中で突発的なリスク要因が浮上するかに注目しています。 投資戦略は、ドル円が105円を割り込むような急落が起きた場合、追加緩和期待で少しづつ買う方針です。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
7月末の梅雨明けから一週間とちょっと。一年で最も暑さが堪える日々が続いています。関東では連日の35℃近い猛暑で、ちょっと外を歩くだけで汗が止まらず、手ぬぐいを2つ持ち歩く日々。通勤列車も辛く、早く起きて6時台の列車に乗る時間差通勤の日々です。来週はお盆で多少は混雑解消してくれることを期待します。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。米国の卸売物物価指数、カナダの雇用統計などが予定されておりますが、特段指標によって動かされる1日ではない見込みです。 【本日の戦略】 先週のFOMCにおける利下げから米国による対中貿易戦略の新たな関税導入及びトランプ大統領による更なる利下げ圧力と、賑やかな一週間を過ごしました。相場はここ最近なかった片方への流れ、すなわち大幅な円高と株安が発生して今に至ります。 今週に入っては米中は貿易戦争から為替戦争へ主軸を移しているようで、具体的にはそれぞれの国で自国通貨安の導入を目指している模様。中国では元安容認。これは米国による関税増を打ち消すには、自国の通貨を安くすることでその分を相殺しようという対抗措置。それを受けて米国も「為替操作国認定」なるものを発動して中国を牽制しています。 元々中国では基準値からある程度の範囲内でしか為替相場の動きを容認しないある意味「操作」を行っていたわけですが、ここに来てこの「認定」行為は米国によって日本をはじめとする各国の協力を得て中国を牽制しようとする動きか。また、その米国も自国に向けては金利を下げてドル安を誘導しようとトップ自ら躍起になっているわけで、影響は各国に及びそうです。その影響は当然のことながらネガティブとなります。 そんななかで相場は最近の円高、株安を巻き戻す動きを見せており、底が見えたようにも思われますが、ここが踊り場なのか底なのかは現時点ではなんとも判断しがたいところ。今の円高戦略は継続してドル円売りを継続します。
昨日はRBNZ政策金利発表で予想外の0.50%の大幅利下げの実施を決定したことからオセアニア通貨は大幅下落し、NZ円は67.56円、オージー円は70.74円の安値を付けました。 NY時間は米中貿易摩擦の激化懸念からのNYダウの大幅下落や米金利低下を受けドル円は105.50円まで下落も、その後はNYダウの大幅反発等を受け106円台へ反発しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 21:30:米・前週分新規失業保険申請件数 昨日のドル円は、東京時間は105円台を付ける場面もあるも概ね106円台前半で推移、欧州時間は106円台前半から105円台後半へ下落、NY時間も続落し105.50円の安値を付けるも、そこからは反発し106円台へ戻す動きとなりました。今日堅調な流れとなると106円台中盤、まだ上へ行くと107円付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると105.50円付近を守ることができるか注意したいです。 昨日のユーロドルは、東京時間は概ね1.12ドル台前半、欧州時間は1.11ドル台後半〜1.12ドル付近、NY時間は1.12ドル付近〜1.1240ドル付近での推移でした。今日堅調な動きとなると1.12ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.11ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、月曜の円高に対して概ね戻しが入る形で力関係を見てもその戻しがはっきり見てとれましたね。 ただ中長期的な流れにおいては、以前から書いているようにここ数ヶ月円が強い状態が続いていますし、一旦戻したとしてもまた上値が重くなったりさらに強い下落が来ることも考えられます。 そのため昨日のように戻したとしても安易にロングで攻めず再び落ちてきたところを順張りで狙ったり、資金管理に余裕を持たせ、ポジションは必ず当日決済にするなど、自分でコントロールできる範囲で徹底的にリスクを低くして取引したいですね。 このような中で今日のイベントとしては、RBNZ政策金利発表、オアRBNZ総裁会見、ドイツ鉱工業生産、インド中銀政策金利発表等ある程度インパクトの強いものが予定されていますので、これらのイベント前後の動きに注意しながら、円を軸とした動きや株式市場動向を中心に相場を見ていきたいところ。 また中国人民銀行の動きも注目したいところで、昨日の相場でも、中国人民銀行が人民元の基準レートを7元より低い水準に設定し、ここから戻しが入ったような格好になりました。 米国が中国を為替操作国認定したことのほうがニュースになっていますが、制裁関税を課せる状態になったとしても、既に制裁関税を課されているので実際には敵対姿勢を明確にするという意味合いかと思います。 そうなると米中貿易戦争におけるトピックのほうが日々の指標よりも重要視される可能性が高いと思われますので突然この手のニュースが入った時に対処できるようにしておきたいですね。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はEURが1.36%、NZDが1.18%、GBPが1.04%、CHFが0.95%、AUDが0.77%、USDが0.63%、CADが0.29%となっていて力関係は【EUR>NZD>GBP>CHF>AUD>USD>CAD>JPY】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>CHF>EUR>USD>CAD>GBP>NZD>AUD】でしたから円が強い位置から弱い位置に変化したこと、ユーロが強い位置を維持していること、ポンドやオセアニアが位置を上げたこと、北米通貨が位置を下げたことなど前日と比べるとかなり変化が出ていることがわかります。続いて8時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日戻したものの各通貨ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクですね。 逆にここから円売りの動きが出れば各通貨の短期トレンドは改善し、一旦フラット化しますし、勢いが強ければ上向きに変化することになります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスクですね。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは-98ドル安、日経平均株価は-366円安の20720円と大幅続落して引けました。ドル円は一時105.80円まで下落、クロス円はユーロ円以外全面安となっています。 【前日の結果】 ・ダウ平均 25717.74(-767.27 -2.90%) ・日経平均 20270(-320 -1.58%) ・NY金先物 1476.50(+19.00 +1.30%) ・NY原油先物 54.69(-0.97 -1.74%) 【経済指標】 ★★★★ 23:00 (米) 7月ISM非製造業景況指数(総合) 前回:55.1 予想:55.5 結果:53.7 【本日の戦略】 <人民元安で警戒感高まる> 先週、トランプ大統領が中国に対し追加関税措置を発表して以降、リスク回避の動きが続いています。昨日は人民元が急落、対ドルで7元台の節目を越えたことも警戒感を高めました。トランプ大統領は中国の通貨安を非難しており、対立激化が懸念されています。この影響で昨晩のNYダウは-767安と暴落、一時-900ドルを超える場面もありました。ドル円は一時105.80円まで下落、リスク回避の円買いで本日も下値模索と予想します。 一方、クロス円も全面安だったのですが、ユーロドルの急騰でユーロ円のみプラスに転じました。金が急騰し2014年3月以来となる1480ドル台へ乗せたことで、ユーロも連れ高となった様子。対円でもプラスに転じるほどの勢いで、ユーロと金の連動が強まっています。本日は昼過ぎに豪政策金利が発表、1%と据え置き予想なので無難に通過しそうですが、折からの人民元安でオセアニア通貨は弱い地合いと予想します。 【経済指標】 ★★★ 13:30 (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 前回:1.00% 予想:1.00% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 105.50〜106.50 ↓ ・ユーロ円 118.00〜119.50 ↑ ・ポンド円 127.00〜129.50 ↓ ・豪ドル円 70.70〜72.30 ↓ ・ユーロドル 1.1170〜1.1280 ↑ ・ポンドドル 1.2080〜1.2200 → ・ドルスイス 0.9650〜0.9780 ↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>>ポンド>ドル>豪ドル 【注目通貨】 ・ユーロ(ドル安と金の上昇)
先週の最大のイベントと言えば、やはり ・FOMCで25bps(0.25%)の利下げ ・ただし、パウエル議長は「利下げは保険として実施」「今回の利下げは、一連の利下げへのはじまりではない」と発言する等、市場が思っていたほどハト派ではなかったことでドル高 ・トランプ大統領が「9月1日から中国製品に10%の追加関税を課す」という発言をしたことで、一気に円高・ドル安・株安・新興国通貨安 だと思いますが、これらについて、今後を予想します。 まず、利下げについては、市場でも予想されている通り、「こうは言っているものの、利下げのトレンドにはなるだろう」と考えております。アメリカの景気がピークアウトすること自体は以前より予想され、実際に指標でも悪いものが2019年になって散見され、さらにトランプ大統領も来年の大統領選に向けて必死になる中で、利下げをしないということは難しいと考えられ、今後「どのタイミングでパウエル議長が折れてハト派発言をするか」ということに注目が行くかと思っております。 トランプ大統領の対外強硬策については、以前から指摘されてきた通り、やはり「株価が最高値近辺になる時に対外強硬発言をして、下げる」という動きが今回もありました。 これにはいくつか理由が考えられますが、 ・株価が安い時にそういうことをすると本気で株価が大変な落ち方をして、そこから景気減速を起こしかねないので、高い時でないとやりたくてもやれない ・株価が高くなりすぎると、いずれ来る「景気のピークアウト」での下落幅がその反動で大きくなりすぎるので、最高値近辺では「ガス抜き」もしたい というのが大きいのではないかと考えており、また株価が最高値近辺に来たら、何か言うだろうと個人的には予想しております。 では、また最高値近辺に戻すかと言われると、今回の下落については、「ここで売って良いのか」と言われるとかなり悩ましいと思っており、というのも、2019年に入って、今回のように「米中対立のピックアップ」で一気に下げることは何度かありましたが、今のところそこで売った人は悉く踏みあげられており、今回も「今売っていいのか」は正直疑問に思っています。(なので、売りポジションは大部分を利確しました) いずれにしても、今は「下がったから買い」とも、「下がったからさらに売り」とも言い難いと思っており、まずは様子見かなと思っております。
水曜日のFOMCは0.25%の小幅な利下げとなりました。また、FOMC後のパウエルFRB議長の会見では、今回の利下げが金融緩和サイクルの開始を示唆するものではないと発言したことが、市場の失望を誘いました。 トランプ大統領がFOMCの決定を強く批判したこともあり、利下げの発表後のダウ平均は300ドルを超える下げ。昨日の日経平均も一時200円を超える下げになる場面もありました。 しかし、為替市場の円安の動きなどに支えられ、株式市場は底堅く推移し、昨日の日経平均は、結局プラスを確保して取引を終えています。 しかし、問題は昨夜のニューヨーク市場です。トランプ大統領が一部を除くほぼすべての中国製品に対して関税を課す第4弾の制裁関税を発動すると発表。 米中通商問題をめぐってリスクオフが強まり、米国株はまたしても大きく下落するとともに、ドル円は107円台前半まで下落しています。 一時は109円に達していたドル円ですが、リスクオフ傾向の強まりで一気に円高に向かった格好です。 今日は、夜にアメリカの雇用統計の発表を控えています。今日の為替市場は、とにもかくにも雇用統計でしょう。FOMCで金利の先安感・利下げ期待が大きく低下している地合いです。 これに先立つ指標であるADP民間雇用者数は、7月の民間雇用者数は15万6000人増となり、伸びが加速しています。 今夜に米労働省が発表する雇用統計についても、非農業部門雇用者数が約16万5000人増、失業率は3.7%と強い数字が見込まれています。 雇用統計の強弱をめぐり、市場は引き続き非常に振幅の大きい展開が継続することが予想されます。 また、ドル高の流れの中で欧州通貨の弱さも際立っています。 ユーロの対ドル相場は、一昨日には2017年5月以来の水準まで下落する場面もありました。また、ポンドの下落も目立っており、こちらもポンドドルでは、2017年1月以来の安値圏まで下落する場面もありました。 今日段階ではやや値を戻していますが、雇用統計後の流れ次第では再度の欧州通貨の安値進行局面も想定されます。 15:30 スイス7月消費者物価指数 16:30 スイス7月SVME購買部協会景気指数 17:30 英7月建設業PMI 18:00 ユーロ圏6月卸売物価指数 18:00 ユーロ圏6月小売売上高 21:30 カナダ6月貿易収支 21:30 米7月雇用統計 23:00 米6月製造業新規受注 23:00 米7月ミシガン大学消費者態度指数
こんにちは、ダメおやじです。 昨日のドル円は若干弱含みで動いていましたがFOMC待ちで小動きでした。 FOMCは予想通り0.25%の利下げでしたが織り込み済で二人の委員が反対した事で逆に買い戻しでドル円は108.99円まで上昇しました。しかし、パウエルさん発言で9月の追加利下げ観測も有り、戻りを売られましたが、下げは今の所は限定的です。これからの経済指標などを見ての判断と思います。 本日は良く動くISM景況指数が有りますがドル円は108.30円〜109.20円のレンジから抜け出せないかもですね。 ポンド円は月末に絡んだポンド買い、FOMCを控えての買い戻しで132.99円まで上昇しました。少し安値で売られ過ぎていた反動と思っています。本当は133.50円以上の反発を期待していたのですが。 パウエル議長の会見後は、ユーロドル、ポンドドルが売られポンド円も132.28円まで下落しました。欧州時間の上げは何だったのでしょうね。 本日はBOEが有ります。材料になるかは分かりませんが、ファンド勢の買いで更に買い戻しがでて続伸するようなら売りたい気はしています。上値は132.80円、下値は131.90円を割り込めば投げ売りがでそうです。
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