今週は、EUが英離脱の最大1/31までの延期に合意し、英国も離脱延期を受け入れたことで合意なき離脱は一旦はなくなったこと、さらに米中交渉についても、トランプ大統領が「中国との交渉の非常に大きな部分について予定より早く進行しており、第一段階は来月チリで開催されるAPECに合わせて署名することも可能」と述べたこともあって、全体的にリスクオンの空気が強まり、ドル円は109円を一時超えましたが、そこまで行くと今度は上値が重くなり、経済指標待ちの状態になりました。 そんな中で昨日は、ADP雇用統計、米GDP、FOMCと重要イベントが続きましたが、ADP雇用統計とGDPではほとんど動かず、FOMCで一時109.3円くらいまで伸びるも、そこからは伸び悩んで下落し、執筆時点では、結局昨日と同水準の108.8円台のところに落ち着いております。 なお、上であげた「チリでのAPEC首脳会談」については、昨日開催断念が発表され、米中首脳会談はどうなるのかというと、若干不透明な状態になっております。(今のところ、アメリカは11月合意を目指すとの報道は出ております) また、昨日は南アフリカランドが7.45円から一時7.2円割れと急落することもありましたが、これは南アフリカの中期財政政策で、エスコムへの新たな支援や、南アフリカ航空の負債返納遅延、歳入減が発表されたことが原因でした。 今週は、これ以降は ・本日の正午過ぎ日銀政策金利、声明、物価展望の見通し(執筆時点では未発表) ・本日の15時半より黒田総裁の会見 ・明日の21時半に雇用統計 ・明日の23時にISM製造業景況指数 というように、日銀関連と、アメリカの重要経済指標が残っております。 先月は、米経済指標の悪化から大きく株安・円高が進んだことや、また、株価もS&Pが高値更新して、NYダウも27,000超えと、そろそろトランプさんが何か仕掛けてきてもおかしくはない時期にも来ているので、下方向には警戒が必要な一方で、こういう時に売ると、経済指標が悪くなければ踏みあげられて焼かれることも多々あるので(経験談)、今はまだあまり触らないか、やるとしたら短期売買、もしくはクロス円や株価指数をゆっくりと売っていくあたりかなと思います。
今週の市場は、リスクオンムードの展開が継続しています。 昨日の日経平均は、海外市場の流れを受け、またしても高値を更新。日経平均は23000円台を回復する場面もありました。 一昨日のニューヨーク市場では、米中通商協議の合意への期待感が強まって、リスクオンの展開。ドルは主要通貨に対して下落する一方、円は対ドルで売り込まれ、109円台までの3カ月ぶりの円安水準まで進みました。 米中協議関連は、25日に米中閣僚級電話協議が実施され、USTRが一定の分野で合意に近づいていると発表したほか、トランプ大統領が、米中通商協議について、予定より早い合意の可能性を示唆したことなどが材料になっています。 トランプ大統領は、第一段階合意は、11月のAPEC首脳会議での署名が計画されているとしています。 また、ブレグジット問題に関してもイギリスのEU離脱が先送りになったことで、情勢が小康状態になり、市場のリスクテイクの流れが強まりました。もっとも、イギリスでは12月に総選挙実施の可能性が高まっており、目先ではポンドは下落しています。 一方、このところのドル円は流動性の低下とともに膠着感が強まっており、109円から上は非常に重い動きです。このところ、投機的な動きも小さくなっており、ドル円の上値は伸びない状況です。 実際、昨日のニューヨーク市場ではドルはFRBの利下げ等をめぐってユーロを始めとする主要通貨に対して下落。今日の東京時間のドル円も108円台で始まっています。 今日は、米GDPに加え、今年3回目となる追加利下げが濃厚とみられるFOMCが予定されています。日中は、これらに対する様子見姿勢が強まる可能性が高いでしょう。ひとまず、FOMCの終了までは、大きく仕掛けにくい地合いだと思います。 もっとも、FOMCで大きく現在の流れが変わる可能性は高くないと思います。金曜日の10月の雇用統計までは、当面の株高・円安のリスク選好の流れを基調とした様子見相場になる可能性が高そうに思えます。 15:30 仏7-9月期GDP 16:45 仏9月消費支出 17:55 独10月失業者数 17:55 独10月失業率 19:00 ユーロ圏10月経済信頼感 19:00 ユーロ圏10月消費者信頼感 20:00 MBA住宅ローン申請指数 21:15 米10月ADP雇用統計 21:30 米7-9月期四半期GDP 21:30 米7-9月期四半期コアPCE 22:00 独10月消費者物価指数 27:00 FOMC政策金利発表 27:30 パウエル議長会見
こんにちは、ダメおやじです。 今週は、月末と相まって、重要指標やイベントが盛沢山で、週初めから大きな動きとなっています。 まずは、米FOMC金融政策ですが、利下げは織り込み済みです。後1回12月の利下げをするかどうかに注目が集まり、今回利下げをすれば、12月も同じと市場は織り込んでいくと思います。という事は、ドル安誘導ですが、株価は上昇するため、ドル円・クロス円の下支えになるのではないかと思います。 昨日も株高から、ドル円は109円に乗せました。米中協議の進展期待から、株高、米金利高、クロス円高とリスクオンの動きで円の全面安となりました。本日は東京で国内輸出の売りで下げるかですね。 ポンド円は、欧州序盤にフランス大統領の1月末までの離脱延期を容認発言で、139.84円まで上昇も戻りを売られ139.40円付近まで下げ、上げを消しました。しかし、NYでは今月末の合意なき離脱がなくなったと、再び買われ140.25円まで上昇しました。ポンドの材料だけでなく、株高でドル円、クロス円が買われるリスクオンの動きとなった事も要因です。ただ、英議会は総選挙に関する法案を拒否しており不安定な動きは続きそうです。 本日は指標は米消費者信頼感が有りますが、重要指標は明日のFOMCからです。米指標は概ね悪いですが、株価は連日高く、上げのペースが速すぎる気がしています。ドル円も上に走る動きではなく、上値は109.20円、下値は108.70円と見ています。ポンド円は上げましたが、141円を越えるような勢いはないと見ています。 昨日の週間予想で、戻りを141円ストップで売りと書きましたが、方針は同じです。本日は上値は140.50円、下値は139.50円と見ています。 動く月末です。頑張りましょう。
先週のドル円はボラティリティが極端に低くなる時間帯があったりと、ポンドやユーロ以外はあまりトレードに向かない1週間だった印象です。 ポンドについては既報の通りEUと英国との間で離脱交渉がまとまり合意を得たのですが、英国議会が短期日程で採決することを避け、関連法案を制定してから採決することになったことで10月31日の離脱期限には間に合わないことになりました。 しかし来月以降、合意ある離脱が行われる可能性が高まったことでポンドにとっては安心感が広がり、大崩れすることなく週末を迎えています。 ポンド以外の通貨にとっては、英国とEUとの合意とその後の英国議会の採決を待っていたことで、動くに動けない状態となっていましたが、英国議会は法案制定後に採決を行い、合意ある離脱を迎えるだろうとの期待が高まっているので、今後はリスク回避の姿勢から徐々に巻き返していくものと思われます。 本日はNZ市場が休場している以外はこれといったイベントはないので、引き続き英国関連のヘッドライン次第となりそうです。EU側が離脱延期を承認しましたが、次回の期限がいつになるかも今週決まる見込みのため、その点についても様子を見ながらのトレードとなるでしょう。 ドルについては今週のFOMCで利下げされることが確実視されていますが、本日としては下目線で見ておきつつも、ポンドの楽観的相場によって深い調整はやってこないかも知れないので、売っては見たものの下がらない、という状況にならないことに期待したいところです。 最後に、今週より欧州各国は冬時間となり指標発表時間が1時間遅くなりますので、欧州タイムの時間管理にはご注意ください。
24日の米国株はまちまち、NYダウ28ドル安(-0.11%)、ナスダック66ポイント高(+0.81%)でした。為替市場は小動きで目立った動きなし。 米国株は決算発表が本格化しており、個別株は動いているものの指数は方向感が出ていません。S&P500は3,000ポイントで膠着状態です。 ペンス副大統領の対中政策に関する演説では、強硬な発言も見られ株安で反応する場面がありました。 しかしながら、米大企業は前政権まで中国とズブズブの関係だったと見られ、簡単にはデカップリング出来ない様子。 通商交渉で攻めきれないトランプ政権は、第1段階→第2段階の合意という戦略に切り替え、「停滞」ではなく「進展」を印象付けようとしています。 トルコ中銀は金融政策を発表し、政策金利を16.50%から14.00%へ利下げ。引き続き利下げが行われる見通しですが、通貨安には繋がっていません。 EU離脱は延期濃厚になっており、しばらく市場の関心が薄れそうです。本格化する米企業決算と米株価が中心になってくるでしょう。 投資戦略は、ドル円・クロス円の戻り売りとします。それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
台風が過ぎた途端に急激に季節が変わったかのようで、温度が下がるのを肌で感じます。特に朝方には毛布が必要になるような寒さで目が覚めます。ここ最近急速に季節のイベントとして根付いたハロウィンが終われば11月となってさらなる寒さを感じることになるか。ここでは割愛しますが、ハロウィンの生まれた訳を聞いて季節と密接に関わっていることを知り、ある意味日本人の感覚と近いものを感じました。 【本日の指標】 本日はEU及び米国において指標がいくつか散見されます。EUにおいては欧州中央銀行による政策金利の発表。前回の同指標においてはサプライズ的な金融緩和によって相場にインパクトを与えました。今回もその政策を継続するものと推測されますが、今後の金融政策についての発言が期待される場面。一方の米国においては景気指数や住宅関連指数など、景気動向を示す指標の発表。米国においてはEU圏以上に政策金利が注目されている場面で、予想とかけ離れた数値によるサプライズには注意したい場面です。 【本日の戦略】 10月の終わりまであと一週間というところですが、2度の延期で10月末のEU離脱を目論んでいた英国はまたしてもその実施が難しい状況になってきました。勢力が拮抗した上院・下院いずれも採択事項によって与野党の意見が二分し、離脱自体はこのまま進められるものの、10月末の離脱を目指したスピード審議に関しては否決されるなど、混沌と混乱という言葉がふさわしい英国議会は未だに結論が見いだせません。先週急騰したポンドでしたが、今週に入ってから相場の反応は冷ややかで、さらなる延期というのは今の相場においては既に織り込み済みと思われます。幸いにしてこの混乱はここ最近ではポンドや英国株式市場に限定される形が続いており、もっぱらドルを狙う当方としては推移を見守る程度といのが本音。英国国民は自国の混乱については様々な見方があるようですが、概ね諦めに似た雰囲気を見せているようにも思われます。 そしてドルを動かす要因はいよいよ来週に迫ったFRBによるFOMCが躍り出てくる場面か。今週は米国においては決算発表ウィークを迎えており、業績好調さを世界に見せつけ、ダウ平均も強い勢いはないもののここ数週間で上昇する場面が続いております。トランプ大統領的には手放しで利下げ政策を推していますが、その是非について決めるのはFOMCであり、米国の各種経済指標、そして企業業績です。現時点では利下げかこのままの金利を維持するのか見えない場面にあり、今回を逃せば次なるタイミングは12月しかなく、15名いるFRB議員は今頃どうすべきか本当に悩んでいるものと推測されます。今週末から来週の初めにかけてはその議員や周辺による情報が小出しに出てくるものと推測され、それによって相場が一喜一憂するという場面が用意に想定されます。変わらず金利動向に左右される状況。基本戦略のドル買いは継続とします。
昨日はドル円やユーロドルは小幅な値動きでした。ポンドはEU離脱協定法案が可決されたことを受け上昇しましたが、その後審議日程の短縮について否決されたことで売りが強まりました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 23:00:欧州・10月消費者信頼感指数・速報値 今週のドル円は、21日は朝方108.30円付近まで下落もその後は終日108円台中盤での落ち着いた値動きに、昨日は108円台中盤での値動きが継続しました。今日堅調な動きとなると108円台後半〜109円付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると108円台前半〜108円付近への下落が考えられます。 今週のユーロドルは、21日は1.1140ドル〜1.1180ドルでの値動き、昨日は東京時間は1.1150ドル付近で小幅な値動きも欧州時間は1.1130ドル台まで下落、NY時間は1.1120ドル付近〜1.1150ドル台の上値重い値動きでした。今日軟調な動きとなると1.11ドル付近〜1.10ドル台後半への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると1.11ドル台後半へ上昇できるか見たいです。では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、円が弱い位置で加速するとともにカナダドルが強い位置に来て資源国通貨全体が強い位置に。さらに欧州系通貨が弱い位置に来るなど、典型的「リスク選好型」の相場となりましたね。 ただ変動率はそれほど高くなく、円安方向に動いているものの一度強い円高の動きが出れば簡単に短期トレンドは下向きになる位置です。またブレグジット関連や米中通商協議に関する報道によって急激に相場が変化するというのはここ最近でもよく見られています。そのため安易に上値を追っていくような取引は控えておきたいところ。 以前から書いているように大きな流れとしてはここ数ヶ月円高傾向でありその中で戻しが入っても再び下落するというパターンが続いていますのでここ最近の上昇がこの中長期的トレンドを変化させるだけのものになるか、それとも股下落して円高の大きな流れが続くかという視点は重要です。 ただ、取引する上では円の強弱で相場を判別しやすいとも言えますので、手仕舞いさえ早くすればある程度狙いやすいとも言えますね。 このような中で今日はカナダの小売売上高、米中古受託販売件数、リッチモンド連銀製造業指数と小粒な指標しか予定されていませんので基本は欧州市場オープン後からNY市場にかけての株式市場や商品相場、ブレグジット関連、米中通商協議関連のネタに注目すると良いでしょう。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はNZDが0.48%、CADが0.43%、AUDが0.38%、GBPが0.28%、USDが0.17%、CHFが0.05%、EURが0.07%となっていて力関係は【NZD>CAD>AUD>GBP>USD>CHF>EUR>JPY】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>GBP>AUD>EUR>CHF>JPY>CAD>USD】でしたからカナダドルが強い位置に変化したこと、欧州系通貨が位置を落としたこと、オセアニアが強い位置を維持し、円が弱い位置を維持していることがわかります。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けて全て上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが出ればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスクとなります。 逆にここから円買いの動きが出た場合には各通貨の短期トレンドが悪化し、一旦フラット化しますし、勢いが強くなれば下向きに変化するものが出てきます。こうなると今度はショートのチャンスに変わることになりますので、力関係上弱い通貨を売って円を買うのが低リスクですね。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので、短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは-22ドル安、日経平均株価は+40円高の22492円と上昇しました。ドル円は108円台半ばで小幅安、クロス円は小幅に買われています。 【前日の結果】 ・ダウ平均 26770.20(-255.68 -0.95%) ・日経平均 22510.00(-10.00 -0.04%) ・NY金先物 1494.10(-4.20) ・NY原油先物 53.78(-0.15) 【経済指標】 ★★★ 11:00 (中) 7-9月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比) 前回:6.2% 予想:6.1% 結果:6.0% 【本日の戦略】 <ドル以外は比較的堅調> 先週末のドル円は伸び悩み、108円台半ばを維持したものの上値の重い状態が続きました。中国7-9月期GDPが予想6.1%に対し結果6.0%と予想を下回ったことで景気減速懸念が台頭したほか、ボーイングやJ&Jに売り材料が出て、NYダウが-255ドル安となったことが重しとなっています。 ただ、米10年債利回りは1.754%と小幅低下にとどまっており、下がったところでは買い支えも見られました。今のところ、米中関係やブレグジットへの期待で、警戒感はそれほど高くなっていない様子。むしろ、ドルストレートが上昇したことでクロス円は小幅に買われていて、本日もクロス円中心に上昇すると予想します。 【経済指標】 ★★★ 15:00 (独) 9月生産者物価指数(PPI)(前月比) 前回:-0.5% 予想:-0.1% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 108.00〜108.80 → ・ユーロ円 120.50〜122.00 ↑ ・ポンド円 139.50〜141.50 ↑ ・豪ドル円 73.80〜75.00 ↑ ・ユーロドル 1.1170〜1.1250 ↑ ・ポンドドル 1.2900〜1.3100 ↑ ・ドルスイス 0.9800〜0.9900 ↑ 【通貨の強さ】 ポンド>ユーロ>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ポンド(ブレグジットへの期待感)
今週は、BREXIT周りのヘッドラインで相場が大きく動いており、ドル円は109円の手前まで上昇しましたが、109円の節目や、200日移動平均線には執筆時現在タッチできていないという状態です。 BREXITについては、 ・EUとの間で今の離脱案は合意 ・今週末に控える英議会で通るかは不透明。EU離脱自体は支持するDUPやブレグジット党も今の離脱案については支持しないと表明しており、またそれ以外にもEU残留派の野党も存在している(DUPについては、一時ジョンソン首相案を支持するという報道もありましたが、今の報道を見ていると、どうもあれはフェイクだったような感じです) ・仮に否決された場合、EU離脱期限が延長されるかどうかは今時点では不透明。ユンケル委員長は離脱期限の延長を認めないと言っている というように、現時点では合意あり離脱、離脱延長、合意なき離脱の、どの可能性も残されている状態です。 なお、その見通しについては、ドイツ銀行は19日の議会で否決される確率は、55%としているように、かなり不透明な状態にあります。 議会が開催されるのは19日と市場が開いていないところなので、今日はクロス円については、ある程度のポジションの巻き戻しもあると想定し、戻り売り方針、ただし、短期ポジションについては週末に持ち越さない方針でやろうと考えております。 今日については、「中長期ポジション以外は、絶対に持ち越さない。持ち越すとしたら、それは投資ではなくギャンブルと考えるべき」というのが鉄則で、これは当然他のプレイヤーもそう考えているはずなので、その点も含めて相場に臨むべきだと考えております。 もう一つ、今週はそこまで相場に影響を与えていないですが(というよりBREXIT周りがうるさすぎて相対的に小さく見える)、相場のテーマとしては重要な米中関係については、「部分合意」についても若干雲行きが怪しくなってきております。 こちらについては、今は米国側がすりよって、中国側がはねつけようとしている印象ですが、もしBREXITがうまくいき、株価が跳ねた場合には、ダウはまた史上最高値も視野に入る水準にあるので、アメリカ側もまた強気に出て、その結果再燃する可能性があると見ております。 なので、もしBREXITがうまくいった場合には、相場の様子を一旦は見ようとは思いますが、その後はクロス円や株については売り方針でいこうと今時点では考えております。
今週は、イギリスとEUの交渉担当者が、イギリスのEU離脱協定の早期妥結を示唆したことで、ポンドが急伸する場面がありました。 これを受けたドル円も、リスクオンの流れから、一時108円90銭台までの上昇を見せる場面もありました。 もっとも、実際には離脱協定の合意はまだ先になるとの見通しが当局者から示されており、ポンドの上昇局面も一服。 市場の目先の関心事としては、一時2カ月半ぶりの高値まで上昇してきたドル円が109円台に乗せていけるかどうかですが、現状はだいぶ手前でもみ合いです。 一昨日の海外株式市場では、米主要企業の好決算により、アメリカ株と長期金利が上昇したことで、ドルが堅調でした。これを受けて、昨日のアジア時間も株価は堅調に推移。日経平均は年初来高値の水準での値動きになりました。 もっとも、東京市場の外国為替は、米中関係への懸念により上値を目指す展開にはなりませんでした。アメリカの下院が、香港人権法案を可決したこと、それに対して中国が談話で強い憤慨を表明したことで、米中対立への懸念が強まる結果になりました。 さらに、昨夜のニューヨーク市場では、9月の米小売売上高が前月比0.3%減となり、低調だったことで、FRBによる早期の追加利下げ観測も再び強まり、ドルは主要通貨に対して下落する流れになりました。 米中通商協議も、報じられた部分的な合意の具体的な中身がなかなか出てこないことで、値動きを支える材料にはなっていません。 今日段階としては、ドル円の堅調な動きは継続する可能性が高いと思われます。日経平均株価が、年初来高値水準をにらんだ水準にあるする限りは、ドル円も108円台半ばからの下値は比較的堅いように思われます。 また、ユーロ・ポンド等の欧州通貨は、不安定な動きながらも、EU離脱協定の合意に向けて期待感が広がっています。とりわけポンドに関しては、ボラティリティーは大きくなっていますが、流れは対円、対ドルで堅調に推移しそうな雰囲気です。 17:30 英9月小売売上高 18:00 ユーロ圏8月建設支出 21:30 カナダ8月製造業出荷 21:30 米9月住宅着工件数 21:30 米9月住宅着工件数 21:30 米9月建設許可件数 21:30 米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 21:30 米週次新規失業保険申請件数 22:15 米9月鉱工業生産 22:15 米9月設備稼働率
こんにちは、ダメおやじです。 今週もポンド主導の動きがつづいています。嫌、値動きを見るとポンドしかやれないといった状況ですね。 昨日もポンド円は朝から英、欧がブレグジットに関して合意できるのではないかという観測で上昇し0羽州では上げが止まりましたが137円半ば中心の動きとなりました。 そしてNYでは139.30円まで上昇しストップ買いを連発しました。 市場はブレグジットでの合意に大きく傾いており他の否定的な意見には耳を貸さない状況です。 英と欧州との調整案が本日にも纏まるかがポイントですが山場が近づいてきてることからファンド勢も緩めてくれませんね、 本日も日、欧、米ともポンド一色の動きとなりそうです。 ドル円も株も上昇しリスクオンの動きとなっていますが全てポンドの動きに連動しているようです。 本日は上値は140.50円、下値は136.50円と予測していますが動きは読めません。 売っても、買ってもストップを取られやすい上昇なので資金管理をしっかりして自分の思う値がくれば攻めれるようにしたいですね。 上値は144円台とみています。下値は138円でしょう。頑張りましょう。
昨日は3連休の最終日ということで東京タイムの値動きは限定的だったものの、部分合意に至った米中貿易協議について、署名前にさらなる交渉を希望しているとの報道が嫌気されてドル円はやや下落しました。中国としては少しでも有利な状態にしておきたいとの思惑でしょうが、部分的ではあるものの合意に至った結果が覆されることにならないか不安が残ります。この点についてはドル円の上値を抑える要因の一つとなりそうです。 英国では今週より議会が再開されていますが、ジョンソン英首相はEUとの協議の真っ最中であり、17日から始まるEUサミットに向けて欧州各国と調整に追われているようです。今週は英国議会での論戦は控えめとなりそうで、もしEUサミットで合意がなされた後に、英国議会で批准するための根回し期間といったところでしょうか。個人的にはこのような外と内に対しての調整をしなければいけない状況は想像するだけで顔をしかめてしまいますが、最後の大詰めに向けて吉と出るのか凶と出るのか、様子を見ながらポンド円の押し目買いを狙っておきたいと思います。 IMMシカゴ先物市場のポジションを見ると、対ドルでのポンドのポジションはショートに大きく傾いています。EUとの合意の可能性は期待するほど高くはないとは思いますが、期待感が高まるとショートポジションのカバーが発生しやすくなるので、ポンドについては買い狙いとしています。 ただし、依然として合意なき離脱の可能性も多少なりとも残っているようなので、合意なき離脱になった場合は下落を覚悟しておく必要があります。ポンドが下落しても耐えられるポジションサイズで勝負するか、損切り後に途転して下落に備えておく一方で、上昇すれば先週のように5〜600pips以上は狙えると想定して手仕舞いはなるべく引っ張りたいと思います。 引き続き米中貿易協議とポンド関連のヘッドラインに注意しつつ、年間を通して数少ないビッグチャンスに備えておきたいと思います。
・先週末の米国株は大幅上昇、NYダウ319ドル高(+1.21%)、ナスダック106ポイント高 (+1.34%)でした。為替市場では円安、ポンドは大幅高。 米中通商交渉は「第1段階の合意」に達したとして、15日からの対中関税引き上げを撤回しました。 米農産品の購入以外は「進展」に留まったものの、交渉が決裂するような事はなく、 休戦へ向かう印象を与えました。 ブレグジット交渉は、協議を加速する事で一致。こちらも決裂する事なく、合意の可能性を探る 格好になりました。 未だ合意なき離脱の可能性が残されており、引き続き離脱協議に注目が集まりそうです。 先週注目を集めた米中通商交渉とEU離脱協議が、いずれも決裂しなかった事を受け、 市場はリスクオンで反応。株高+円安+ポンド高となりました。 本日は日米が休場。今週はEU首脳会議でヤマ場を迎えるブレグジット交渉に注目しています。 まだ合意なき離脱の可能性が残っており、警戒しておくべきでしょう。 投資戦略は、買っていたポンドドルを利食いました。一旦様子を見てEU首脳会議の結果を待ちます。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
非常に強い勢力を保ったまま台風19号が日本に接近しており、明日土曜日の天気は破天が予想されています。記憶に新しいのは先月関東地方に上陸した台風15号で、我が家の周囲にも結構な被害をもたらしました。今回はその時以上の勢力と規模を持って上陸を確実なものとさせており、気象庁から最大限の警戒が呼びかけられています。交通機関も軒並み運休を予定しているようで、おとなしく家にこもるほかなさそうな気がします。 【本日の指標】 本日の指標はカナダで雇用統計が発表される程度。特に相場を動かすものではないでしょう。 【本日の戦略】 日本においてはここ最近、台風・ノーベル賞・関電問題がトップニュースに躍り出て経済関係の話題が目に触れにくくなっておりますが、そんな中で目下進展中なのは米国と中国の貿易協議。閣僚級会合ということで、中国側からは副首相が出席してワシントンにおいて開催されております。相場の注目は高い割には「進展なし」であろうという見方が多数。今月半ばには更なる関税増が発動される予定で、それをネタにして米国が中国相手に揺さぶりをかけている模様。トランプ大統領もツイッターで直接会談の実施を発表するなどしてますが、今のところ相場の反応は多少なりともあるものの、さほど大きなものではありませんでした。とは言っても今日の相場で何らかの形で相場が動くとなればNY時間となってからで、日本への直接的な影響は週明けになってからとなることでしょう。 相場の動きで気になったのが、今週トルコによるシリア北部への軍事作戦の開始。きっかけは元々シリアに展開していた米国軍の撤退で、今後は対ISとの作戦を事実上トルコが受け持つということになります。米国目線で言えば他国の争いから手を引いて軍事予算縮小を目指した形となりますが、その地域の安定を担っていた米国の撤退はせっかく見えていた地域の安定を乱すこととなり、中東のバランスが崩れるきっかけか。一方で相場の影響はこちらも限定的であり、トルコリラはドルに対して値を下げることとなりましたが、円が買われるなどの反応はなかった模様。こちらも今後の情勢を注視するにとどまります。 本日はやはり米中貿易問題が相場を牽引する形となりそう。特段策はありませんが、米中問題を注視しての週末を迎えることになりそうです。
昨日は米中協議進展への期待等からNYダウは大幅反発、ドル円も107.63円の高値を付けました。FOMC議事録では、「いつ緩和を終了するのか議論」「大半がインフレが9月の利下げを正当化」等の内容で利下げに関してのメンバーの判断も割れたとのことでしたが、値動きへの影響は限定されたものとなりました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 17:30:英・8月GDP 17:30:英・8月鉱工業生産指数 21:30:米・9月消費者物価指数 21:30:米・新規失業保険申請件数 また、今日・明日は米中閣僚級通商協議が開催されます。 昨日のドル円は東京時間は106.90円台から107.20円付近まで上昇、欧州時間は107.40円台まで小幅上昇、NY時間は107.63円の高値を付け107円台中盤で推移しました。今日は「米中次官級貿易協議で進展がなかった」「閣僚級通商協議は10日のみ」等の報道を受けドル円は107.04円まで急落、その後閣僚級通商協議は予定通りとの報道を受け反発していますが、ここから上昇すると107円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると106円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.09ドル台中盤で推移し欧州・NY時間は1.0990ドル付近まで上昇し1.09ドル台後半で推移しました。今日堅調な動きとなると1.10ドル〜1.10ドル台前半へと上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.09ドル台中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、再び円が力関係上強い位置に変化するとともにユーロ、ポンドが弱い位置に変化したのが目立った1日でしたね。 ただ典型的「リスク回避型」かというとそうではなく、強い位置にあるのは、円、スイスフラン、ドル、オセアニアと「リスク回避型」であれば弱い位置に来るオセアニアが強いためこれが本格的「リスク回避型」になるかどうかに注目したいところ。 以前から書いているように大きな流れとしてはここ数ヶ月円高傾向でありその中で戻しが入っても再び下落するというパターンが続いていますのでこの大きな流れが年末にかけて続くのかを予測するという視点からも日々の動きの中で力関係がどのような位置関係になるかは重要です。 取引する上では円の強弱で相場を判別しやすいとも言えますので、手仕舞いさえ早くすればある程度狙いやすいとも言えますね。 このような中で今日は米週間原油在庫統計、10年債入札、FOMC議事録、ユーロ圏財務相会合等夕方から夜にかけてイベントが予定されていますので、これらの時間帯における力関係、短期トレンド変化があれば早い手仕舞いを意識して取引するのも良さそうです。ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はCHFが-0.01%、NZDが-0.04%、USDが-0.17%、AUDが-0.22%、CADが-0.27%、EURが-0.30%、GBPが-0.75%となっていて力関係は【JPY>CHF>NZD>USD>AUD>CAD>EUR>GBP】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CAD>CHF>USD>EUR>GBP≒JPY≒NZD>AUD】でしたから円やオセアニアが強い位置に変化したこと、カナダ、ユーロ、ポンドが弱い位置に変化したこと、スイスが強い位置を維持していることがわかります。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、スイスのみ弱いながらも上向きでその他はフラットから下向き。つまり通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。 そのため今後は円を軸とした動き次第で取るべき行動は変わり、ここから円買いの動きが加速すればショートのチャンスになる通貨が増え、この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円売りの動きが出ればスイスはロングのチャンスとなり、力関係上強い通貨を買って円を売るという形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンですね。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので、短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは+372ドル高、日経平均株価は買い一巡後は売りに押され、-34円安の21375円と下落しました。ドル円は107円台へ上昇、クロス円はまちまちの動きです。 【前日の結果】 ・ダウ平均 26478.02(-95.70 -0.36%) ・日経平均 21510(+130 +0.60%) ・NY金先物 1504.40(-8.50 -0.56%) ・NY原油先物 52.75(-0.06 -0.11%) 【経済指標】 ★★★ 15:00 (独) 8月製造業新規受注(前年同月比) 前回:-5.6% 予想:-6.6% 結果:-6.7% 【本日の戦略】 <ドル円が107円台へ上昇> 昨日発表された独8月製造業新規受注は、予想-6.6%に対し結果-6.7%と予想を下回るなど、このところ独・欧経済指標の悪化が続いています。この影響で欧州通貨が弱く、ユーロとポンドは買い材料が出るまで大きく上値を伸ばすのは難しいと思われます。 一方、ドル円は一時107.46円まで上昇、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が、今週10日(木)〜11日(金)に行われる米中閣僚級協議で進展のある可能性に言及したことが、ドル買い材料となりました。金が1500ドル付近まで売られたほか、米10年債利回りも1.565%へ上昇しており、ややドル高の地合いと予想します。ただし、米中閣僚級協議に関しては、部分的な合意は難しいとされており、過度な期待は禁物。その他、本日から国慶節の連休が明ける、中国市場の動きにも注目です。 【経済指標】 ★★★ 21:30 (米) 9月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 前回:2.3% 予想:2.3% ★★★★★ 26:50 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 107.00〜107.80 ↑ ・ユーロ円 117.00〜118.50 → ・ポンド円 131.00〜132.00 → ・豪ドル円 71.60〜73.00 ↑ ・ユーロドル 1.0900〜1.1000 ↓ ・ポンドドル 1.2200〜1.2350 → ・ドルスイス 0.9900〜1.0050 ↑【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米中閣僚級協議への期待)
本日は週間見通しとデイリー見通しが同日になったので、週間見通しとは別の通貨で、豪ドルについて書きたいと思います。 2018年に入ってから、豪ドルはドルストレートで見て、かなり綺麗な下落チャートになっており、今年に入ると節目の0.7や、チャイナショック時の安値0.682も割って、一時は0.67も割れました。(執筆時現在は少し戻して0.676くらい)これは、 ・オーストラリアと関係の深い中国の景気が悪化している ・米中貿易戦争が全体としてどんどん激化する方向に来ている ・そんな中で豪中銀は利下げ姿勢になっており、先日ついに政策金利は0.75%と、1%も割った といったことが原因です。 また、豪ドル円で見ても、円高や円安もあってそこまで分かりやすい下落トレンドとは言えませんが、とはいえ全体としてみると明確に下落トレンドにあります。 これらの下げ材料については、中国景気や米中貿易戦争も「一時停止」はあっても「良くなる」という兆候はまだなく、さらにロイターのレポートによると、2020年2月と5月にも0.25%ポイントずつの利下げを行うという予想もあり、もしこれが実現すると、オーストラリアの政策金利は0.25%と、「高金利通貨」としての面影すらなくなる可能性も出ております。 こうしたことを考えると、豪ドルについては、やはりしばらく下目線で考えざるをえず、また利下げの影響で今後スワップポイントもさらに下がる可能性が高く、スワップ目的で投資している場合は、苦しい局面が続きそうだと予想しております。 ある程度長い目線で見ると、次のポイントは重要な節目である0.65、その先はリーマンショック後の安値の0.6割れといったところだと思っております。 ただし、0.65ならともかく、0.6割れまでいくかというと、個人的には「そこまではいかないのでは」と思っており、その理由は、 ・アメリカも金融緩和モードに入っている ・米大統領選もあり、米中対立を際限なく深める可能性はそこまで高くなさそう ・オーストラリアのインフレ率は1%台後半で、ゼロ金利やマイナス金利までやるとは考えづらい ということから、個人的には「底は意外とあまり遠くないのでは」と思っております。 そのため、もう一段階の利下げが確実視され、豪ドル円で70円割れしてきたら、そこからは逆にゆっくりと買っていきたいと考えております。 ただし、「世界的なリスクオフによる円高」の可能性はかなり心配しており、そうなると豪ドル円も当然さらにもう一段階下がるので、その点については注意したいと思っております。
今週の為替市場は、アメリカの経済指標の予想外の弱含みを背景にして、リスクオフと円高が進む展開になっています。 昨日の東京時間のドル円は、107円台の前半と、一昨日のニューヨーク市場からほぼ横動きになりました。 今週は、9月のISM製造業景気指数が、47.8となり、前月の水準からさらに悪化。リーマンショック期である2009年6月以来の約10年ぶりの低水準まで下落しました。 8月の建設支出も市場予想に届かなかったほか、ADP雇用者数も予想を下振れ。景気減速感が誰の目にも鮮明になりつつあります。 昨夜のニューヨーク市場では、内容が警戒されていた9月の米ISM非製造業景況指数が大幅に低下し、またも市場予想を裏切りました。 それにより、ドル円は一時的に106円50銭付近まで下落する場面も見せています。今日の東京時間は、やや持ち直して、106円80銭付近での推移です。 これらの指標を受け、FRBは早々に0.25%幅で3度目となる利下げを行うとみるのが市場のコンセンサスになりつつあります。 昨日時点では107円付近では買いが厚く、昨日東京時間から欧州時間は107円の前半での動きが軸でしたが、前述のように、昨夜からはすでにその底も抜けています。 今晩の雇用統計次第では、さらに下落していく場面も容易に想定できます。 こうした流れを受けて、株式市場も弱気の推移になっています。 水曜の米国株は、経済指標の弱含みに加えて、アメリカ・USTRがEUからの輸入品に対して追加関税を課することを発表したことを受け、米中貿易摩擦に加えて米欧貿易摩擦も激化することへ懸念が強まり、大幅に続落でした。 もっとも、昨夜の米国株式は、自律反発要素に加え、FRBが従来より利下げスケジュールを早めることへの期待が膨らんだことなどにより上昇して終わっています。 今夜の雇用統計に関しても警戒感が一段と高まっているのが現状です。これが市場予想を大きく下回った場合には、相当に経済の先行きへの悲観論が強まってくることが予想されます。本日は、発表の前段階で、利益確定の売りが強まることも予想されます。 15:45 仏8月財政収支 21:30 米9月非農業部門雇用者数 21:30 米9月失業率 21:30 米9月平均時給 21:30 米8月貿易収支 21:30 カナダ8月貿易収支 23:00 カナダ9月Ivey購買部協会指数 27:00 パウエル議長発言
こんにちは、ダメおやじです。 先週から日銀の追加緩和観測やGPIFの外債買いで値を108.50円付近まで上げたドル円はISM製造業景況指数の予想外の悪化で利下げ観測が強まり107.50円台まで値を下げ上げ幅を消しました。先週からNYでドル円が妙に買われ気になっていたのですがGPIFの買いなら気にすることはないです。 今週は本日、明日とISM非製造業景況指数、米雇用統計が有り安心売りは禁物ですが株が大幅安となっておりリスク回避の動きも強まっているため、107円割れから108.50円での戻り売り有利と思っています。 国内勢のドル円の買い意欲は強くジリジリとした動きになる事も考えられますがジックリと下げを待ちたいと思います。戻しても上値は108円、下値は106.50円で売り有利とは思っています。 ポンド円は下値を切り下げており売り有利と思っていますが、ドル安でポンドドルの買い戻しが出ている事や値が大きく振れるため売っても買っても損切りになる可能性も有ります。 ゆとりを持って臨み目先の動きに振り回されないようにしたいですね。戻しても133円までで下値は129.50円付近と売り有利とは思っていますが。
10月になり、下期がスタートしました。企業によっては体制や方針が改められたりするもので、個人的には本業にて変化に翻弄され始めています。 組織の話つながりでは、日銀の国債買いオペの方針が変更されたことにより、本邦国債市場が大荒れとなりました。国債金利が上昇すれば通貨は高くなるのが一般的ですが、日本の場合はなぜか円高にはなりません。中東の地政学リスクや香港デモに対して当局が実弾を発泡するなどのニュースもリスク回避につながりやすい要因だと思いますが、こちらも円高にはつながっていません。 9月末の期末要因にてドル買いが持ち込まれたと言われていましたが、10月になってからもドルが強い状態となっており、リスク回避による円高相場というフレーズが馴染まなくなっているような気がしています。 ポンド円についても133円台から132円台に下落し、日足チャートでは2日続けて上ヒゲの長い足を示現しました。違法判決から再開した英国議会では実りのある議論はされていないようですが、チャートを見るとポンド円はそろそろ下落が一服するかも知れないと考えていました。しかし、遅々として進まない議論を見ていると合意なき離脱へ着実に歩を進めているように感じます。よってポンドは引き続き下目線で見ていきたいと思います。 昨夜のNYタイムのISM製造業指数では、予想値より悪い結果が出てドル売りとなりました。これで2ヶ月連続の分水嶺である50を割り込んだことで、FRBの利下げ確率が上昇しています。本日のNYタイムにはADP雇用統計の発表があり、明後日の米雇用統計の前哨戦として見ておき、ドルの下落機会を伺っておきたいと思います。
30日の米国株は上昇、NYダウ96ドル高(+0.36%)、ナスダック59ポイント高(+0.75%)でした。為替市場ではドルが堅調。 ナバロ大統領補佐は、先週末に出た中国企業の上場廃止報道を、フェイクニュースとして否定しています。 その他、アップル株の上昇、weworkの上場延期、フォーエバー21の破産などが話題でした。 10/1中国建国70周年を前に香港デモが激化しており、1日にもデモが実施される見通し。 本日は日銀短観、米9月ISM製造業景況指数に注目。米中閣僚級会合は10/10からワシントンで開催される予定です。 投資戦略は、10月後半へ向けて、ポンドドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
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