今週は円高色が強く、ドル円は104円台まで下落しましたが、さすがに過去数年に渡ってサポートされてきた104円台では下げ渋っています。また、ユーロドルは週初から上昇を継続し、上昇ポイントとして考えていた1.1800台に乗せてきた辺りから落ち着き始めています。 昨夜は米Q2GDP前期比の速報値の発表があり、予想-34.1%に対して結果は-32.9%となりました。普段であればこれほどの悪い結果が出れば大波乱ですが、すでに新型コロナウイルスの影響があることは周知の事実であったため、概ね予想通り落ち込んだねということで、大きな波乱はありませんでした。またドイツのGDPでも-10.1%と統計開始以来の悪い結果となりましたが、こちらもユーロに対して大きな影響はなく、市場は冷静に結果を受け入れているようです。 本日はユーロ全体のGDPの発表があります。ユーロ全体でも経済の落ち込みは織り込み済みだと思いますが、直近ではユーロ買いドル売りの傾向が強いため、一時的な調整には警戒が必要かもしれません。また月末ということで月末特有のフローの発生にも注意しておきたいところです。 今年は春先の緊急事態宣言を受けて学校が休校になったために、来週から夏休みが始まる地域も多いと思います。例年と同じような過ごし方はできないと思うと、これから国内経済の落ち込みは厳しくなることが予想されます。日経平均株価が徐々に切り下がってきており、22,000円を割り込むと20,000円まで一気に下落するのでは?と考えていますが、為替としてはリスク回避思考としてドル売り円買い、またはユーロ買い方向でのトレードチャンスを伺っておきたいと思います。
29日の米国株は上昇、NYダウ160ドル高(+0.61%)、ナスダック140ポイント高(+1.35%)でした。為替市場はドル安。 反トラスト法に関する公聴会や決算発表への期待からハイテク大手が上昇。スターバックスも売り上げの減少幅が予想より小さいとして買われました。 一方、ボーイングは2,500億円の最終赤字となり2.8%安。為替市場はドル安+ユーロ高が継続しました。 本日も米企業決算が材料となります。ハイテク大手アマゾンやアップルなど、多くの企業がが決算を発表する予定です。 来週後半には決算発表が一巡し、夏季休暇へ入って行きます。夏〜11月米大統領選挙までの約3ヶ月は米中対立・地政学的リスクに注目しています。 投資戦略は中期(向こう3か月程度)で豪ドル円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
今年の夏休みは飛行機に乗ってどこかに行こうかと思いましたが、昨今の状況を考えるとどこにも行けず・・・仕事でも出張という概念がほとんどなくなってしまった今、飛行機自体が遠い存在となってしまいました。 この大幅な需要の落ち込みを以前のように戻すためには数年単位かかると各航空会社は述べているようですが、こうなると今のFSC(Full Service Carrier)とLCC(Low Cost Carrier)という棲み分け自体も変わるかもしれません。いずれにせよ関連する企業も含めて大幅な再編が求められているようです。 【本日の指標】 本日のNY時間においてはFOMC二日目。政策金利の発表と記者会見が予定されています。FOMCを巡って為替相場の動きが活発化してきておりますが、FOMC自体では政策に対して大きな変更はないものと予想されており、様々な思惑が交錯する中での発表となりそうです。当然ながら発表の前後には相場が大きく動くことが予想され、注意が必要なNY時間です。それ以外では特段大きな指標発表は予定されておりません。 【本日の戦略】 ドルが売られています。昨晩の相場は一時的とは言え、105円を割り込み、コロナショックで急落した時以来の円高ドル安が続いています。この理由が漠然としており、新型コロナウィルスが依然として拡大を続けている点、米中対立が激化している点などが挙げられますが、いずれも以前から存在していたものであり、急激に相場に対してインパクトを与えるものではないもの。FOMCを前に投機マネーの動きが活発化しており、その流れの一つとも想定されます。 そんな中裏で強くなってきているのがユーロ。ユーロドルは上昇を続けており、実に約2年ぶりとなる1.18の水準まで続いており、節目の1.20とも見えてきました。こちらも明確なニュースはないのですが、相対的にドルが弱くなっているだけなのかもしれません。週の戦略であるドル円売りは当然継続としますが、今の流れがトレンドとなって長く続くようなファンダメンタルも見当たらず、ここ最近の方向性のない相場に再び戻るものと楽観しております。従い、途転してのドル円買いのタイミングをこの先1、2週間で見つけたいと考えています。
昨日はNYダウは反発、追加緩和観測等からのドル売りの流れが継続しドル円は105.12円まで下落、ユーロドルは続伸し1.1782ドルの高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 22:00:米・5月ケース・シラー米住宅価格指数 23:00:米・7月消費者信頼感指数 23:00:米・7月リッチモンド連銀製造業指数 米・7月消費者信頼感指数の市場予想は94.5です。 昨日のドル円は軟調な動きが継続し東京時間は105.40円台、欧州時間は105.20円台まで下落し、NY時間は105.10円台〜105.40円台で推移しました。今日も軟調な動きとなると105円付近で止まることができるか注意したいです。一方、反発の動きとなると105円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京時間1.1720ドル台、欧州時間は1.1740ドル台まで上昇、NY時間も堅調に推移し1.1782ドルの高値を付けました。今日も堅調な動きとなると1.18ドル〜1.18ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.17ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
先週金曜の為替相場は、全体的に木曜の力関係がそのまま加速する形で、典型的「リスク回避型」の位置関係となり短期トレンドも下向きで加速しましたね。 先々週までの神経質な展開からようやく動きが出てきたという状況なので、今週はFOMCを水曜に控えてこの流れがさらに加速して強いトレンドを形成するか、それとも再びレンジに戻るかによって今後の相場が変化しうる重要な週と言えます。 また最近良く報道などで見かける変動要因として、【コロナ第二波への懸念】や、【経済再開への期待】【ワクチン・新薬開発への期待】といったものがありますが、どちらかというと雇われて記事を書いている人間(投資をしていないかもしれない人間)が【後付けで使いやすい理由】として乱用しているようにも思えます。 一方で力関係や各通貨の変動率、短期トレンドなどを見ていくと単純なリスク回避or選好とは違った動きが見えてきますし、それを元に取引すると取引精度や利益率を高められますから、今後も数値で把握できる一次データを重要視したいですね。 このような中で今日は独IFO景況感指数、米耐久財受注の発表が予定されており、週明けということもあってヨーロッパ市場やNY市場オープン前後には大きな動きが出る可能性も。一方でFOMCを水曜に控えていることから ポジションを調整するような動きも出てくると思いますので、そのあたりを意識して相場を見ていくと良さそうです。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化ですが、こちらは週間予想でも書いたので詳細はそちらを見ていただくとして、ポイントは木曜の位置関係がほぼ継続し、円が最も強く欧州系通貨が続き、オセアニアや北米通貨が弱い位置で加速しているということ。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、先週金曜と同じく各通貨ペアともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすいと言えます。 そのためここから円買いの動きが進めば力関係上弱い通貨を売って円を買う、という形で攻めるのが最も低リスクな攻め方となります。 逆に円売りの動きが強く出ると各通貨の短期トレンドは改善し、ある程度の値幅を伴えば上向きに変化するものが出てくることになります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形が低リスクとなりますね。個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定で、豪ドル/米ドルロングで0.72までは早い決済と高回転取引で追いかけ、0.70に向かって下落した際には、割り込めば先々週までの戦略(短期トレンド上向き時に0.70までを目指してロング)に戻し、0.70で耐えて再上昇すれば0.72までを目指してこまめな取引を繰り返す予定。 また他の通貨に切り替える際には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは+165ドル高、東京市場は海の日で休場でした。ドル円は一時106.72円まで下落、クロス円も売りに転じています。 【前日の結果】 ・ダウ平均 26652.33(-353.51 -1.31%) ・日経平均 22530.00(-225.00 -0.99%) ・NY金先物 1890.00(+24.90 +1.34%) ・NY原油先物 41.07(-0.83 -1.98%) 【経済指標】 ★★★ 21:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 前回:130.0万件 予想:128.0万件 結果:141.6万件 【本日の戦略】 <米中対立悪化が懸念される> 一昨日、トランプ政権が突如ヒューストンの中国領事館閉鎖を要請しました。米国内には複数の中国公館がありますが、ヒューストンを名指ししたうえ48時間以内の退去という慌ただしい内容でした。そのため、領事館が組織的にスパイ活動を行っていて、米国側がその確かな証拠を確保したとの話が出ています。これに対し、本日中国政府が対抗措置を発表するとしており、警戒感が高まってきています。ドル円は一時106.72円まで下落、クロス円も売りに転じました。通貨別には、豪ドルなど中国と関連の深い通貨への売りが強まると予想します。 新型コロナウイルスに関しては、米国内での感染拡大が続いていて、感染第2波が疑われ始めています。ワクチン開発が進んでいるのと、米共和党が来週をめどに追加景気対策案への可決に動いているため、こちらに進展があれば買戻しに期待が持てるでしょう。 本日の東京市場はスポーツの日で休場、薄商いのなかアジア時間は円高継続と予想、ロンドン時間以降は直近で大幅続伸しているユーロドルの動きに注目です。 【経済指標】 ★★★ 23:00 (米) 6月新築住宅販売件数(年率換算件数) 前回:67.6万件 予想:70.0万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 106.00〜107.20 ↓ ・ユーロ円 122.50〜124.50 ↓ ・ポンド円 134.50〜136.80 ↓ ・豪ドル円 74.80〜76.30 ↓ ・ユーロドル 1.1550〜1.1650 ↑ ・ポンドドル 1.2600〜1.2800 ↓ ・ドルスイス 0.9100〜0.9300 ↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル 【注目通貨】 ・豪ドル(米中対立の悪化)
今週は、EU復興基金が5日間に及ぶ協議の末に合意したというのが最大のサプライズでした。 はじまる前は「ある程度前向きに検討しつつ次回持ち越しくらいかな」という予想をメイン で考えている人が多く、私自身もそう思っておりましたが、当初2日間の予定が延長してま で協議している時点で、「あ、これはどちらに転ぶにしても大きく動きそうだ。ただ、どっ ちに転ぶかは分からないなあ」と思っていましたが、ふたを開けてみれば復興基金合意とい う、かなりのサプライズになりました。 この結果が出た直後はユーロはそこまで上がらず、むしろオセアニア通貨がやたらと強くな ったのですが、その後ユーロもじわじわと上げていき、今や1.157まで上昇しました。 個人的には、この上げた豪ドルやユーロについて「さすがに高い」「IMMポジションもそろ そろ反落するくらいになっている」「EU復興基金のニュースも出て市場も受入たし、好材 料は出尽くしただろう」と逆張りでドルストレートの売りを入れてしまい、あえなく焼き 上げられて一瞬で損切りすることになりました(笑 ユーロも豪ドルも、確かに感覚的には高いのですが、チャートを見る限り、どう見ても今 は売ってはいけない流れで、こういう時に落ち着くまで手を出すと火傷するなと反省しま した(過去何百回としているはずですが、いまだについやってしまう悪癖です) ただ、今のこのリスクオンの流れに乗っていいのかと言われるとかなり謎で、その最大の 理由が、「ダウがそこまで上げていない」「新興国通貨も多少は上げているがそこまでで はない」「金価格がとにかく上がっている」という点にあります。こういう時、今までな らまず真っ先にダウが急上昇しそうなものですが、26,000台の後半でかなり値動きが重く なっており、また金価格も意味が分からないくらいに上がっていることを合わせて考える と、相場がリスクオンに行きたいのかリスクオフに行きたいのか全く読めず、また、木金 は日本勢が連休で流動性も薄くなっていることを考えると、こういう時は「手を出さない」 が正解なのかなと思っています。 なお、本日は20時にトルコ中銀政策金利・声明、21時半に米国新規失業保険申請件数、 また時間未定ですが南アフリカの政策金利・声明が予定されています。 トルコは据え置き濃厚、南アフリカは0.25%利下げが現時点では予想されていますが、結果 どうなるかは楽しみに見ております。
考えても詮無いことですが、新型コロナウイルスさえなければ明日は東京五輪の開会式のはずでした。 きっと日本は今頃最高潮に盛り上がっていたことでしょう。 この五輪予定の名残で、今週末の日本は四連休となっています。そのため、これを控えた東京市場は、株式・為替ともに手控えムードが強まることが予想されます。 また、20年4?6月期決算の本格化も同じく手控え要素になっており、今日の午前の東京株式市場の日経平均株価は小幅な下落になっています。 このところ、市場の懸念材料になっている新型コロナウイルス感染症の拡大、米中対立はもちろんのこと、市場の期待の材料であるワクチンのどれをとっても、目先1、2か月で大きく情勢が変わるとは思えません。そのため、市場では漠然とした先行き不安の下で、とくに株式は売り買いともに膠着状態になっている、とみるのが自然でしょう。 昨日の日経平均株価は続伸でしたが、他方、日中のドル円は107円そこそこの展開でした。昨夜まではドル円の膠着感は非常に強いものがありました。 しかしながら、ナスダック総合指数の最高値更新やEU首脳会議での欧州復興基金案の合意などが材料になり、今週は海外市場を中心にリスクオン傾向の円売りが強まっており、昨夜、ついにドル円は107円台を割り込みました。今日は106円台後半での取引になっています。 リスクオンになるとドル買い、円売り、という少し前とは違った資金循環の構造があり、株高と円高が両立する展開になってきました。 とはいえ、これ以上の円高に短期で進むかどうかは、微妙だと思われます。 EU首脳会議に関連して、ユーロは利益確定売りで一時的に緩む場面もあったものの、総じて堅調に推移。昨夜の海外市場からは、EU首脳会議での合意などを材料に、再びユーロが買われており、とりわけユーロ円は上昇傾向がはっきりしています。 ユーロ買いの半面でドルが売られ、結果的にドル円でも円高に繋がった面があるようです。EU首脳会議に限らず、ユーロは比較的動きがある相場が続いています。目先のドル円の動きは、ドル円それ自体というよりもユーロからの影響が大きいのかもしれません。 20:00 南アフリカ4月小売売上高 20:00 米MBA住宅ローン申請指数 21:30 カナダ6月消費者物価指数 22:00 米5月住宅価格指数 23:00 米6月中古住宅販売件数
こんにちはダメおやじです。 昨日のユーロドルは欧州サミットで妥協案を出して何とか合意出来るとの観測で1.1476まで上昇も、戻りを売られ1.1402まで下落しました。しかし、Fixに向けて再び1.1440越えまで買われ、そのまま揉み合って終わりました。 まだ結果は出てないようで東京朝には結果がでそうですが、若し可決されたとしても瞬間は上げそうですが既に相当に織り込んでおり材料の出尽くし感から噴けば売られそうです。 私は本日は噴き値売りのスタンスで臨みたいです。 ポンド円も135.90円まで大きく上昇しました。材料は特に無かったのですが後付けのようにEUとの交渉期待とか、コロナワクチン開発期待とか出てきました。ただ、ポンドの場合、週明け高いことが多く、その後は下がる事が多いので「またか」という感じで見てましたが、油断せず戻りが有れば売りたいです。 NY株も安値から反発しドル円も高く円安の動きで本日もこの動きが続くかですね。 本日も昨日同様に重要指標もないことから昨日と同じく欧州通貨主導の動きとなりそうです。
新型コロナウイルスについて、米国では日本の比ではない人数の新規感染者数が報告されていますが、収束の目処は全くたたない状況に陥っているように見えます。中小企業向けのコロナ向けの救済ローン(PPPローン)により、お金がバラまかれている状況の中、株が買われて株価が上昇しているのでは?というロジックが考えられています。 しかし4月の時点で申請は限度額に達しており、今後ずっと融資を受けられるわけではありません。融資が切れたときに感染が蔓延している状況であれば、給料カットや雇用カットにつながることでしょう。そうなったときは株価が下落するときと考え、今後数ヶ月は株価の下落リスクがあることを考慮しておきたいと思います。 この週末は欧州のEU首脳会議にて復興基金に関する協議は3日目に突入していますが、なかなか合意に至らず欧州各国の足並みを揃えることに難儀しているようです。復興基金のシェア割を見ると、イタリアとスペインが約20%ずつとなっており、他の国からしたら不満の出るのもわかります。もちろん理由があるのでしょうが、多様な国々の意見をまとめる前に、不公平感をなくす必要があるのではと素人ながらに思ってしまいます。 先週金曜日は、米指標の悪化からドル売りとなり、EUR/USDやGBP/USDなどのドルストレートは上昇していました。EU首脳会議での復興基金の期待感が高まっていることから、合意に至らなかった場合のユーロの失望売りが発生する可能性があります。ただ、ドルも弱い状況であるため、ユーロ売り+ドル売りとなった場合は円など避難通貨が買われやすい状況になるかもしれません。 本日は、EU首脳会談の結果次第ではありますが、もしユーロ売りとなった場合は初動が狙える状態であればユーロ売りとし、ユーロドルの下落が落ち着いた後からは押し目買いに切り替えておきます。合意に至った場合でもSell the fact的に下落する可能性もありますので、いずれにせよユーロ買いを狙うのであれば一呼吸おいてから買いエントリできるタイミングを探したいと思います。
17日の米国株は下落、NYダウ135ドル安(-0.50%)、ナスダック76ポイント安(-0.73%)でした。為替市場はドル高。 今週に決算発表が集中した米金融大手は、トレーディング収入が好調な一方、貸倒引当金の増加が足を引っ張りました。 経済指標は、米6月小売売上高7.5%(予想5.0%)、除く自動車7.3%(予想5.0%)、米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数24.1(予想20.0)と予想を上回りました。 米新規失業保険申請件数は130.0万件(予想125.0万件)と予想を上回り、先週からは1万人しか減少していません。再増加へ転じている州もあります。 米株式市場では、これまで買われていたハイテク銘柄が下落。ユーロも反落し、売られていたドルが買い戻されました。 積み上げたポジションを閉じる動きだったと考えられます。 今日?明日にはEU首脳会議(ブリュッセル)が開催されます。EU復興基金の議論が進展するか注目。来週の週明けにも影響がありそうです。 投資戦略は中長期でユーロドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
気がつけば7月後半を迎えます。子供らの夏休み開始も例年より遅れているとあり、いつもとは違う夏の到来を感じています。各地で被害も相次いでいますが、今年の梅雨はすっかり太陽を遠ざける天候が続き、晴れ間の到来が渇望される日々です。 【本日の指標】 本日は欧州時間においてECB総裁による定例記者会見が予定されております。特段今の政策に変更があるとは予想されておらず、現状の政策を維持するものと予想されており、無風を期待したい場面です。 【本日の戦略】 昨日行われた日銀の金融政策決定会合においては、現状の運営方針を継続という形を取りました。未だにコロナによる経済の影響は色濃く、極めて厳しい状況にあるという認識を示す形に。市場は織り込み済みだったと見え、市場への影響はさほど大きくはなかったようですが、昨今日本において増え続けているコロナの新規感染者との経済活動再開のバランスを取るという難しい舵取りが要求されており、なんとも言い難い状況が続き、上下動どちらとも見えない相場感と相まってモヤモヤ感が残った今回の発表でした。 週の戦略で述べました、米国主要企業(銀行)による第2四半期決算発表ですが、週の後半を迎えて各企業における発表数値が見られるようになりました。市場の予想通りコロナ禍による収益の悪化が数値として現れる結果となっているようです。戦前の大恐慌以来とも言える市場の冷え込みが、米国企業を支える大手金融機関にも直撃している模様。各社共にリーマンショックでその耐性は改善してきたとは言われており、破綻などそのショックの再来は報道されておりませんが、今後その恐れがないとも限らず、注視が必要か。 市場の動きは日銀金融政策会合と同様で大きな動きは見られず、ドル円をはじめとして為替相場は相変わらず少ない値動きが続きます。主要行発表はまだまだ続きますので注意が必要でしょう。
昨日はNYダウが前日比+556.79ドルと大幅続伸したこと等からリスク選好のドル売りの流れとなり、ユーロドルは1.1409ドルまで上昇、ポンドドルは5月GDPの弱い結果を受け軟調に推移しNY序盤に1.2480ドルの安値を付けるもその後は反発し1.2568ドルの高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 — :日銀政策金利発表 15:00 :英・6月消費者物価指数 15:00 :英・6月卸売物価指数 21:30 :米・7月NY連銀製造業景気指数 22:15 :米・6月鉱工業生産 23:00 :BOC政策金利発表 27:00 :ベージュブック 今日の政策金利関連は日銀政策金利発表・BOC政策金利発表が予定されています。 昨日のドル円は107.10円台〜107.40円台での小幅な値動きでした。今日堅調な動きとなると107円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると106円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は上値重い動きで欧州序盤は1.1325ドルまで下落もその後は反発の動きとなりNY時間は1.1409ドルまで上昇しました。今日堅調な動きとなると1.14ドル台中盤、まだ強い動きとなると1.15ドル台を付けることができるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.13ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、オセアニアを除いて先週金曜の力関係が逆転した形で特にユーロの強さが目立った1日となりましたね。そのため短期トレンドにおいてもユーロ円は明確な上向きとなっていて、このまま円が弱い位置で加速したり、再びドルが弱い位置に戻ればクロス円やドルストレートにとって面白い相場になりそうです。 また最近良く報道などで見かける変動要因として、【コロナ第二波への懸念】や、【経済再開への期待】【ワクチン・新薬開発への期待】といったものがありますが、どちらかというと雇われて記事を書いている人間(投資をしていないかもしれない人間)が【後付けで使いやすい理由】として乱用しているようにも思えます。 一方で力関係や各通貨の変動率、短期トレンドなどを見ていくと単純なリスク回避or選好とは違った動きが見えてきますし、それを元に取引すると取引精度や利益率を高められますから、今後も数値で把握できる一次データを重要視したいですね。 このような中で今日は英鉱工業生産、独ZEW景況感指数、米消費者物価指数などそれなりに重要度の高いイベントが予定されていますので、一次データを見ながらイベントのタイミングで変化が出るかどうかに注目しておきたいところです。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はEURが0.71%、USDが0.39%、CHFが0.32%、CADが0.25%、AUDが0.21%、NZDが-0.11%、GBPが-0.21%となっていて、力関係は【EUR>USD>CHF>CAD>AUD>JPY>NZD>GBP】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>GBP>EUR>NZD>USD>CAD>CHF>AUD】でしたから、強い位置にあった円やポンドが弱い位置に変化したこと、ユーロ、スイス、北米通貨が強い位置に変化したこと、オセアニアが弱めの位置を維持していることがわかります。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円とユーロ円の短期トレンドは上向きで、その他はフラットとなっていますので、現状は円売りの動きが出ればロングのチャンスになりやすい状態。ですのでここから円売りの動きが出れば力関係上強い通貨を買って円を売る形が低リスクな攻め方です。 逆に円買いの動きが強く出ると各通貨の短期トレンドは悪化し、勢いが強ければ下向きに変化してショートのチャンスとなる通貨ペアが増えてきます。この場合は力関係上弱い通貨、かつ値幅が出やすい通貨を売って円を買う、という形で攻めるのが低リスクといえますね。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定で、豪ドル/米ドルロングで0.70手前、0.699あたりを目標に順張りで攻めるという戦略を継続しつつ、他の通貨も常に把握。 また他の通貨に切り替える際には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【先週末の概要】 NYダウは-361ドル安、日経平均株価も-238円安の22290円と下落しました。ドル円は一時106.66円まで下落、クロス円も連れ安となっています。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 26075.30(+369.21 +1.44%) ・日経平均 22635(+345 +1.53%) ・NY金先物 1801.90(-1.90 -0.11%) ・NY原油先物 40.55(+0.93 +2.35%) 【経済指標】 ★★★ 21:30 (米) 6月卸売物価指数(前年同月比) 前回:0.3% 予想:0.4% 結果:0.1% 【本日の戦略】 <ドルは株に連れ高と予想> 米国の新型コロナウイルス患者数は、先週末の277万人から1週間で324万人へと増加、増加ペースが上がってきました。2番目に患者数が多いブラジルの183万人に続き、インドが84万人と3位に浮上。収束のめどは立っていませんが、新薬への期待も強まってきていることで、今のところリスク回避の動きは出ていません。むしろ、先週末のNYダウは+369ドル高と大きく反発し、日経平均株価も時間外で+300円高で22600円まで戻しています。 一時、106.66円の安値を付けていたドル円ですが、株の買戻しにより106.90円台まで反発して引けており、週明けはひとまず107円台を目指すと予想します。直近では、上値追いしていた金(Gold)がやや失速、今後も1800ドル台を維持できないようであれば、ドル高のサポートとなります。 【経済指標】 ★★★★★ 22:00 (英) ベイリー英中銀(BOE)総裁の発言 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 106.00〜108.00↑ ・ユーロ円 120.00〜122.00→ ・ポンド円 134.00〜136.00↑ ・豪ドル円 73.60〜75.20 ↑ ・ユーロドル 1.1200〜1.1350↓ ・ポンドドル 1.2550〜1.2700↑ ・ドルスイス 0.9350〜0.9500↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(株高による買戻しに期待)
今週は、ユーロやポンドといった欧州通貨の強さと、あとは何故か南アフリカランドが強いというのを除けば、為替は動きの小さい週だなという印象です。 欧州通貨については、イギリスの新規景気刺激策や欧州復興基金案への合意期待などから強いというのは理解できるものの、ランドについては最近は「悪い材料は織り込み済みで反応が薄い、良い材料はサプライズ」というように、「悪材料が出尽くしての上げ」以外には説明できないかなと思っています。 南アフリカについては、元々コロナ前から格下げが検討されており(コロナショック後にムーディーズ格下げ)、エスコムの負債問題等々あった上に、最近ではさらに新型コロナの感染拡大もあり、その上これから冬に向かう(コロナの季節要因については現在研究中ではあるものの、一般的には冬の方が危ないと思われている)という要因もあって、正直買う理由がないレベルですが、逆にここまで悪材料が出ると、今度は「ロングがなくなって下が固くなる」「徐々にショートが焼かれていく」という、相場の天邪鬼さがよく出た展開だなと思っています。 ただ、ランドについては、IMMポジションでも最近は売りの玉も減ってきて、ネットでの買い越し残高も昨年までと比べても少なくはない水準まで戻してきており(多すぎるという程ではない)、USD/ZARで見てもサポートラインに近づいてきた(=ランドがドルに対して高くなっている)ことから、そろそろ売り目線でいようかなと見ております。 為替以外で今週注目すべき動きは、やはり金がかなり上がっていることで、ついに1,800の節目も突破したことかなと思っております。 一般的に金価格は株価と逆の値動きで、リスクオフで上がり、リスクオンで下がると言われておりますが、ここ数年はその傾向は薄れてきており、2018年頃までは「株が下がって金も下がる」、去年くらいからは「株が上がって金も上がる」みたいな展開になっておりましたが、今週は株価は頭打ちの中で、金が非常に強い値動きをしています。 これについては、緩和的な金融政策の影響で、「ジャブジャブになった資金の行きつく先」として金「も」買われているというのが原因です。 今の相場は、結局は「実態経済の悪化VS全力金融緩和」の構図であり、ただ最近は株価が頭打ちしている中で金がより選好されているというのは、リスクオフ警戒を強めておくべき一つのシグナルなのかなと見ております。
このところ、総じて明確な方向感のない動きが継続しています。 昨日の日経平均株価は続落の展開となり、176円安となる2万2438円で取引を終えました。 外国為替市場では、ユーロドルは比較的堅調でしたが、ドル円はまたもや伸び悩みの動きでした。 昨日の午後は、概ね107円台半ばでの推移に留まりました。ドルは他の主要通貨に対する以上に、対円で動きが小さい展開になっています。 とはいえ、今日の午前の東京市場では、ドル・円は107円30銭台での推移になるなど、やや円高ドル安方向に振れています。 昨夜のニューヨーク市場で、ダウが177ドル高とリスクオンの展開となり、今日も日経平均は小幅高での推移になっています。しかしながら、ドル円は株式市場のリスクオンで上値が伸びることもなく、ドル安方向に進みました。 まだまだ、ドル円は、動意の薄い、かつ、107円台での底堅い値動きが継続しそうな雰囲気です。このところは、株安・株高が為替市場にあたえる影響も限定的になってきました。 もちろん、今後仮に本格的な株安に進んだ場合には、リスクオフ傾向の強まりにより流れが変わるかもしれませんが、現在の状況下では、ドルも円も安全通貨とみなされていることにより、とくにドル円は根本的に動きにくい構造になっています。 昨年から言われていることですが、マクロ的に日米経済の質的近似性が強まっており、ドルと円の動きがシンクロしやすい、ということなのだと思います。 さらに、先行きの懸念材料になっているアメリカの国内の新型コロナウイルスの感染再拡大も、解決は長丁場になりそうな雰囲気であり、西側と中国の対立も解消に向かう糸口すら見えず、そうそう今後の展開への警戒感が後退するとも思えません。 海外市場では、当面重要イベントが予定されていませんので、引き続き、株価や感染状況を材料とした動きにはなると思われます。しかし、上記のようにこれらも材料としてはもはや決定力を欠き、大きく振れるような材料になるとは考えにくいでしょう。 今日も煮詰まった動きが継続する可能性が高いように思えます。 15:00 独5月貿易収支 15:00 独5月経常収支 20:00 メキシコ6月消費者物価指数 21:15 カナダ6月住宅着工件数 21:30 米週次新規失業保険申請件数23:00 米5月卸売在庫 23:00 米5月卸売売上高
こんにちは、ダメおやじです。 昨日は東京では動きが少なく暇な展開でしたが欧州前後からドル円が値を上げNY前には107.79円まで上昇しました。 ドル円が上げたのは株安観測でリスク回避のドル買いが出たのと本日、明日のNYカットまで107.50円の大口オプションが有る事から安値売りの買い戻しが出たのでしょう。高値から下げましたが107.50円を割り込まなかったのはオプションが意識されたと思います。 私はドル円の売り方針は変えませんが、下がるのは明日のNYカット以降と見て、それまでは静観か昨日のように107.70円以上が有れば売って保持したいです。 次に上げたのはポンド円で135.40円まで上昇しました。材料とすれば昨日からブレグジットに関する交渉が行われており本日、英財務相の会談が有るので期待からと思いますが今までの動きを見ると合意は難しいとみています。ただ、先週が陽線で少し売りが掴まっていたのと週明けから弱い動きをしていたので、更に売りが溜まったのをファンド勢に狙われて買い戻しを誘われたのでしょう。しかし、134.80円台と上げ幅を縮めて終わっており、強いという動きではなかったです。ポンド円も売り方針に変更はなしですが安値は売りたくないですね。 ユーロドルもドルに対して売られ、次はポンドに対して売られましたがNYで1.0306まで戻しても戻り売りで1.1270台まで下げて終わりました。 主要通貨に一貫性がなく分かり難い動きですが今は短気で小幅に取るのが良いのかもしれないですね。 本日は重要指標は特に無いですが英財務相の会談には注目です。 株は400ドル近く下げ、強い動きをしていたナスダックも下げており、ドル円以外は売られ易いかもしれないですね。
新型コロナウイルスについて、4月に発令した緊急事態宣言では、医療体制の準備のためやゴールデンウィーク期間中の人の移動の制限など、いくつかの理由がありました。ここ数日で国内での感染者数が増加傾向にありますが、4月とは状況が違うということで緊急事態宣言を発令する向きはまだありません。 第2波と思われる感染拡大は、グラフを見ると確かに2つ目の波が来ていることがわかりますが、国内での死者数はほとんどでていないのが現状です。ただの風邪と割り切るのは暴論だと思いますが、現状で2回目の宣言を出すのも違うと思います。もし自分が判断する立場だったら?と考えると、プラス面とマイナス面を色々な角度から考える必要がありますが、どこから見ても難しい判断となるのは間違いないでしょう。 海外では1日当たりの感染者数が過去最多を更新しており、深刻な状況のはずではありますが、市場への影響はそれほどない様子。リスクオフと言えるほど暴落しているわけでもなく、むしろ株価は堅調に推移しています。ここから先は、何かのきっかけでリスクオフ相場に突入するはずという心構えで下落を待ち構えておきたいところです。 さて、本日はお昼にRBA政策金利の発表があります。メルボルンでは感染者急増を受けて再びロックダウンとなり、豪経済の落ち込みが懸念されます。昨日の今日なので、いきなり利下げということにはならないと思いますが、豪ドルの今後の見通しとしてはネガティブにならざるを得ないでしょう。 昨日のドル円は東京タイムからNYタイムにかけて継続的に下落となりました。本日も下落を期待して売り狙いを継続したいと思います。ユーロ円やポンド円については、ユーロやポンドが対ドルにて買われている状況のようなので、下落は緩慢かも知れません。対ドルではドル売り方向でのトレードが良さそうです。
3日のNY市場は米独立記念日振替のため休場でした。為替市場は小動きに終始しました。 直近の金融市場は、経済活動再開と感染再拡大が綱引きになり、リスクオンにもリスクオフにもポジションを傾けづらい環境。 豪ドルが若干強い動きをしています。 今月のユーロ相場は、欧州復興基金、英とEUの通商交渉の2つが材料になると見られています。 欧州復興基金については「いずれは合意」がコンセンサスで、今月は交渉が進展するか注目。進展あればユーロ買い材料になりそうです。 一方で投機筋IMMユーロロングは溜まっており、ユーロは上昇してもペースは緩やかになると見ています。 株式市場は目新しい材料がなく、ボラティリティ低下が見込まれます。相場が安定することで緩やかに上昇できるか注目しています。 投資戦略はユーロドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
7月に入りましたが、関東地方は梅雨真っただ中で連日雨で、降らないときは曇りと残念な天候が続いています。それでも毎週土日に雨が降り続けた昨年よりはましかもしれません。コロナによって生活制限がまだまだ続きますが、梅雨明けのさわやかな夏の到来と共に制限のない生活が待ち焦がれます。 【本日の指標】 本来ならば月最初の金曜日ということで雇用統計を迎えるのですが、本日は米国の独立記念日によってNY相場は休場。特に注目すべき指標は見当たりません。 【本日の戦略】 昨日は米国において雇用統計が発表されました。コロナの反動か、予想では数百万人単位での雇用増数が数値として示されており、ADP雇用統計でもそれを裏付けていましたが、発表されたものはそれらの更に上をいく雇用増、失業率の改善。ここ最近の雇用統計はコロナ渦の混乱もあってその数値が大幅に増減することが毎回のように見られていましたが、今回もまたその法則が当てはまりました。これらは今後も経済活動の再開が顕著になるにつれて雇用増数が増えていくものと容易に想像がつきますが、航空産業や自動車産業などは需要の大幅な落ち込みがまだまだ長きに渡って継続することが予想され、需要が元に戻るのは数年かかってしまうというのが各専門家の見方のようです。 この重要性が薄まりつつある雇用統計の結果は相場へのインパクトの減少にも現れており、発表直後には多少なりともドル円の反応があったようですが、その影響は長く続かず失速した模様。買いポジションであることには変わりありませんが、今後の値動きを加速するにはなんらかの要素が必要と考えられます。 そんな中でひたひたと近づきつつあるコロナ第二波、ということで連日ニュースを賑わしているのは新規感染者数の増加。日本では緊急事態宣言の解除後でもさほど数は増えていなかったようですが、ここに来て連日の三桁増とペースを増しているようで、特に東京都などの大都市でその増加数が顕著となっている模様。詳細はここでは述べませんが、感染者数の増加というのは相場に対してもネガティブな印象を与えているようで、患者数の増加とそれに伴う政府の対応に注目したい場面。この患者数の増加=コロナ第二波の到来というのは米国においても顕著であるというのは本欄で何度も述べている通りですが、具体的な策の発動までにはもう少し時間が必要な模様。ただし相場は噂の段階で動くので、具体策が見え始めるころには相場が既に動いていることに注意が必要です。
昨日は、東京・欧州時間は株価の軟調推移や香港情勢への懸念等を受けリスク回避的な流れとなりドル円は107.36円まで下落しクロス円もユーロ円が120.26円まで下落するなど軟調でしたが、NY時間は米6月ISM製造業景況指数の強い結果や新型コロナウイルスワクチン開発への期待等からリスク回避の流れは和らぎ、ドル円は107.30円台〜107.60円で推移しユーロドルは121.14円まで反発しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 18:00:欧州・5月卸売物価指数 18:00:欧州・5月失業率 21:30:米・6月非農業部門雇用者数/6月失業率 21:30:米・5月貿易収支 21:30:米・新規失業保険申請件数 米雇用統計は6月非農業部門雇用者数が300.0万人、6月失業率が12.3%の市場予想です。前回は5月非農業部門雇用者数が市場予想-800.0万人に対し結果250.9万人、5月失業率が市場予想19.6%に対し結果13.3%と共に予想外に強い結果となりましたが、今回も予想より強い結果となるか注目されます。 昨日のドル円は東京午前に108.16円の高値を付けるもその後は軟調でNY時間は107.30円台〜107.60円での値動きでした。今日堅調な動きとなると107円台後半〜108円付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると107円付近〜106円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは欧州時間軟調に推移し1.1185ドルの安値を付けるもNY時間は1.1270ドル台まで反発しその後も1.12ドル台中盤で推移しました。今日堅調な動きとなると1.12ドル台後半〜1.13ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.12ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、全体的に「リスク選好型」の力関係のなかでポンドが強い位置に来てユーロが弱い位置に変化する動きが見られたものの各通貨の短期トレンドは上向きで明確な方向性を持ってきましたね。 ここ最近はコロナウィルスの第二波への懸念や、その反対に経済再開への期待、といったような報道で変動要因が語られることがありますが、実態は全くそうではなく、後付けで使いやすい理由として言及されているだけのように思います。 一方で力関係や各通貨の変動率、短期トレンドなどを見ていくとかなり素直に相場が動いており、とらえやすい状態だと思いますので、数値で把握できる一次データを今後も重要視したいですね。 またこの週末には雇用統計が予定されていることから、ポジションを整理するとなるとどのような動きが起こるだろうか、といった投資している側の行動を推測しながら相場を見ていくと行き過ぎた取引は自ずと控えられるようになるので良いと思います。 このような中で今日は夜にADP雇用者数、ISM製造業景況指数、FOMC議事録など米国のイベントが予定されていますので、上記のような一次データを見ながらイベントのタイミングで変化が出るかどうかに注目しておきたいところです。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はGBPが1.26%、CADが1.06%、AUDが1.05%、NZDが1.00%、CHFが0.83%、USDが0.39%、EURが0.37%となっていて、力関係は【GBP>CAD>AUD>NZD>CHF>USD>EUR>JPY】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>EUR>CAD>NZD>USD>GBP>CHF>JPY】でしたから、ポンドが弱い位置から強い位置に変化したこと、ユーロが強い位置から弱い位置に変化したこと、オセアニアやカナダが強い位置を維持していること、円、ドル、スイスが弱い位置を維持していることがわかります。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けて各通貨ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが出ればロングのチャンスになりやすい状態。そうなった場合には力関係上強い通貨を買って円を売る形が低リスクな攻め方です。 逆に円買いの動きが強く出ると各通貨の短期トレンドは悪化し、勢いが強ければ下向きに変化してショートのチャンスとなる通貨ペアが増えてきます。この場合は力関係上弱い通貨、かつ値幅が出やすい通貨を売って円を買う、という形で攻めるのが低リスクといえますね。 個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので、短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。 また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
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