兵ブロガーバックナンバー(2020年08月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2020年08月

2020/08/31

為替研究所さん

安倍首相辞任の影響を考える

今回は、先週の最大のサプライズであり、週間見通しでも書いた安倍首相辞任の影響について、もう少し掘り下げて解説します。

先週の金曜日に、安倍首相が持病の悪化から辞意を示すという大きなサプライズがあり、それによって日経平均は一時600円下落、ドル円も105円台前半まで下落ということがありました。

この安倍首相の辞任について、今後の相場への影響について、私の見通しとしては、

・短期的な影響は織り込まれた
・ただし、中長期的には安定政権の喪失から日本株に買いが入りづらくなる可能性はある

と考えております。

短期的な影響については、先週に日本、欧州、NYと一通りの市場を一巡しており、その中で日本時間での安値を海外時間で更新しなかったこと、また、政策面で考えても、マクロ経済政策としては、後任が誰であろうと今この環境では「金融緩和」「財政支出」以外に選択肢はなく、大きな変更はないと考えられるのが理由です。(むしろ新首相の支持のためにバラマキ施策をやる可能性も高いと見ておりますが、そこまで財政的な余裕もないと考えられるので、相場への影響は限定的と見ています)

これについては、もしコロナがなければ「後任が誰か」「どういうことをしそうか」というのがかなり重要だったとは思いますが、今この環境では、金融緩和と財政支出以外に選択肢がないので、その点での影響は少ないと考えられます。

一方で、中長期的には「安定政権の喪失」という影響はそれなりに大きいと見ております。この理由としては、

・RIETIの研究や海外の実証分析でも政権の安定と経済成長の相関は示されており、投資環境にとっては政権の安定は重要であること
・特に日本株については海外投資家の出来高に占める割合は大きく、その点で海外でもよく知られており安定した政権を維持していた安倍首相の辞任はマイナス要因と考えられる

ということがあげられます。

そのため、日本株への短期的な影響はそこまでではないとしても、中長期的には「ダウが上がり、市場も全体的にリスクオンになる中で、日本株の上がり幅がそこまでではない」とか、「上値が重い」といった展開になることは十分に考えられると思います。

2020/08/28

為替太郎さん

ジャクソンホール講演で思わぬ大幅円安に

このところ、市場の関心の中心は、主にアメリカの経済指標にあり、それに次いで米中対立といった感じです。新型コロナウイルスの感染拡大そのものは、市場の敏感な関心事からは、少し遠のいてきた印象です。

日米とも、状況の良し悪しは抜きにして、短期的には新規の感染拡大が、ある程度読めるようになってきたことで、感染者数の多少の増減が市場の鋭敏な反応を呼び起こすことは、ほぼなくなってきたと見ていいと思います。

その中で、昨日の日経平均は、続落の展開になりました。

水曜のニューヨーク市場では、耐久財受注が予想を大幅に上回ったことで、ITやハイテクを中心に買われナスダック・S&P500ともに高値更新となりました。為替市場も、歩調を合わせてドル買いが強まる場面もあり、ドル円は一時106円40銭台、ユーロドルは1.1770ドルまで上昇する場面も見せています。

しかし、昨日の東京時間には、ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演を控えて、市場に手控えムードが広がった格好です。

東京時間は外国為替市場でも、値動きは膠着状態になり、ドル円は弱含んで106円近辺でもみ合いになりました。しかしながら、昨夜のジャクソンホール会議で、パウエル議長が2%を超えるインフレを容認する発言をしたことで、長期金利が上昇してドル高が進行。

思わぬ幅での円安ドル高が生じました。これを受け、ニューヨーク市場の株式市場も堅調に推移。金融株中心に買いが膨らみ、ダウは160ドル高となりました。

これを受けた今日の日経平均もプラス圏で取引されており、東京時間の為替市場でも、ドル円相場は106円70銭台と前日に比べて大幅な円安ドル高水準です。また、同時に、ユーロ円も126円30銭台と、大幅なユーロ高になっています。

とはいえ、この動きがどこまで継続するかは微妙な面があります。雇用統計まで、ここからの上値は、伸び悩みになる可能性も十分あります。

このところ、アメリカの経済指標に対する市場の反応が以前にも増して強い関心を集めるようになっています。

そのため、現段階で欧米時間にかけてリスクオンが強まっていくというよりは、週末も控えて、様子見気分が強まりそうにも思えます。

15:00 独9月GFK消費者信頼感調査
15:45 仏8月消費者物価指数
15:45 仏7月卸売物価指数
15:45 仏7月消費支出
15:45 仏4-6月期GDP
18:00 ユーロ圏8月経済信頼感
18:00 ユーロ圏8月消費者信頼感

2020/08/27

ダメおやじさん

ジャクソンホールでのパウエルさんの発言に注目!

こんにちは、ダメおやじです。

昨日の主要通貨は小動きが続きましたね。

欧州ではポンド円、ユーロドルとも小幅に下げましたがNYでファンドに買われポンド円は140.30円、ユーロドルは1.1839まで上昇も更に上抜けは出来ず戻りを売られ前日比、大きな動きなしでした。

唯一、下げたのはドル安でドル円が106円割れまで下げたのが欧州通貨高の要因でした。

何とも方向感のない状況ですが私は週明けの方針通りユーロドルの売りで臨んでいます。上下に振れますが戻りも鈍く良い感じです。

ドル円は米金利の上昇で26日に106.55円まで上昇も金利の上げ幅が抑えられると直ぐに売られますね。今は株価より米金利動向で動いているようです。

この膠着感を打ち破るのはジャクソンホールでのパウエルさんの発言ではないかと市場は期待してるようです。

今までの発言の繰り返しなら市場は失望でしょうが何か金融政策の枠組みの変更を示唆する内容になるかですね。

パウエルさんのリップサービスに期待です。

2020/08/26

しーさん

本日は様子見なり

依然として株価が強いです。日経平均株価は23,000円に乗せてきており、NYダウも28,000ドルを維持しました。背景には新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの開発加速の動きがあり、米中貿易交渉の一環で米中関係のさらなる悪化が回避されたこともあってリスク選好ムードにつながっているようです。

今週は27日(木)からジャクソンホール会議がオンラインにて開催され、パウエルFRB議長の講演に注目が集まっています。そのため本日としてはイベント前日とあって様子見的な相場となることが予想されます。今日の値動きで大きな建玉で勝負するのは控えておいたほうがよいかも知れません。

パウエルFRB議長の考えとして、米国のインフレ率が2%に達したとしても長期間のゼロ金利政策の維持が検討されています。米国金利に対する旨味は数年に渡ってないとなると、当然ながらドルはベア目線となります。前述の株価上昇によるリスク選好を考慮すると、ユーロやポンドの買いを考えたくなりますが、ユーロドルについてはIMMシカゴ筋ポジションを見るとすでにロングに偏っているため、1.2000を越えるような上昇は難しそうです。一方ポンドドルはポジションの偏り的にはどちらにも傾いていませんが、日足チャートのテクニカル的に上値が重い状態となっています。これらを考えると、ファンダメンタル的にはドルを売ってユーロやポンドを買いたいところですが、テクニカル的にはユーロ売り、ポンド売りの局面にある、という状況だと考えられます。

2つの方向性が反対を向いているためトレンドは発生しにくく、トレードは慎重にならざるを得ません。結果として、本日はイベント前ということもあり、あまり積極的にトレードをしないほうが良いのではないかという考えに至っています。

2020/08/25

ZEROさん

英ポンド上値重い

24日の米国株は上昇、NYダウ378ドル高(+1.35%)、ナスダック67.92ポイント高(+0.60%)でした。為替市場はドル高。

米FDAは回復者の血漿療法を許可、英アストラゼネカのワクチン許可を検討との報道が早期の終息期待に繋がりました。

為替市場では株高でもドルが堅調。欧米の経済指標に格差が見られたことや、米金利の底打ちがドルの支援材料となっています。

上昇が続く米国株は、このまま11/3米大統領選挙まで上げ続けるより、9月10月に大幅調整を挟むと予想しています。

目先の上昇がどこまで続くかは不透明ですが、例年10月に短期筋・ファンド勢がポジションを閉じる傾向があるためです。

本日は米共和党大会、独4-6月期GDP改定値、独8月IFO企業景況指数、米7月新築住宅販売件数、米8月CB消費者信頼感指数に注目しています。

投資戦略は中期(10月前半迄)で豪ドル円・ポンド円戻り売りとします。それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2020/08/24

とあるエンジニアKさん

選挙とコロナの行方

連日暑い日が続いていたのですが、日曜日は東京において久々に30度越えしなかったとのこと。30度越え、時には35度越えが頻発した今年の夏もようやく終わりが見えてきたようにも思えますが、まだまだ8月があと一週間。まだまだ残暑は続きそうです。

【本日の指標】
本日は指標らしい指標もなく、静かな一日と言えそうです。

【本日の戦略】
相変わらず新型コロナウィルスが猛威を奮い続けています。ここ最近は日本だけではなく、アメリカや米国、更には欧州においても都市封鎖や緊急事態宣言などの行動制限の解除後における患者数の増加が顕著に数値として現れるようになりました。特にインドにおいてはその数値は上昇カーブというよりは、坂を登り続ける形で右肩上がりでの上昇を続けています。この数値、以前ほどには新規患者数の増加が相場に直結したインパクトを与えるほどでは有りませんが、有効な指標として機能しているのも事実です。

依然として収束の見通しが立たず、先日日本で発表された記録的なGDP落ち込みにサプライズ感は最早なくなってしまいましたが、経済状態の向上には特効薬はなく、ひたすらカンフル剤を打って時期が来るまで持ち堪えるほかないように思われます。多少の感染者が増えたとしても以前のような大胆な行動制限はできないというのは各国の共通した認識のはず。

そんな中での米国と中国の対立は大統領選挙が近づくにつれ、米国を発信源としてますます先鋭化すると予想され、現職大統領示す策は当事国のみだけではなく、各国へ影響を与えることとなるでしょう。

今週で8月は終わりとなりますが、選挙という一代イベントを控えて相場が活発化してくることを期待します。それまでは様子を見るのみの相場です。

2020/08/21

しましまさん

再びドル売りの流れに、今日もドル売り継続するか

昨日は米新規失業保険申請件数や米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数の弱い結果を受けリスク回避的な流れとなるも、その後株価の反発等からユーロドルは1.1860ドル台、ポンドドルも1.1320ドル台まで反発するなどドルが弱い流れとなりました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

15:00:英・7月小売売上高
21:30:加・6月小売売上高
23:00:米・7月中古住宅販売件数
23:00:欧州・8月消費者信頼感指数

米・7月中古住宅販売件数の市場予想は538万件です。

昨日のドル円は東京午前に106.22円の高値を付け概ね106円台で推移も欧州・NY時間は105円台後半〜106円付近で上値重く推移しました。今日軟調な動きとなると105円台前半への下落が考えられます。一方、堅調な動きとなると106円付近〜106円台前半へ上昇できるか見たいです。

昨日のユーロドルはNY序盤に1.1802ドルまで下落も、その後は1.1865ドルまで上昇し1.18ドル台中盤で推移しました。今日堅調な動きとなると1.19ドル付近〜1.19ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.18ドル台前半〜1.18ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2020/08/20

為替見習さん

円、ドル軸の力関係変化と夜の米指標に注目

昨日の為替相場は、朝から全体的に円が弱い位置で推移した後、欧州勢参入後から変化が発生。オセアニアが円より強い位置に来た一方で欧州系や北米通貨は弱い位置に変化したことで円は相対的に強い位置に。さらにここからNY市場に入って円が弱くなると同時にドルが強くなって、オセアニアが弱くなるなど円、ドル軸の動きが活発化しましたね。

個人的にはここ数カ月続けている豪ドル/米ドルのロングが明確な節目上抜けとなって少し取引の手を止めたものの、再び0.72割れとなってちょうど良い状態が続いています。

ただ例年8月は円買いが出やすいというアノマリーがあるように、1日単位で上昇したとしても上値が重くなりやすい傾向もありますし、ドル円などを見ると円軸、ドル軸両方で動いていて若干難しい場面もあるので、ドル軸の動きも見てドルストレートも取引対象としていくと、取引チャンスが増えてくるかもしれません。

このような中で今日のイベントとしては、ノルウェー中銀政策金利発表、トルコ中銀政策金利発表、ECB理事会議事録、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米新規失業保険申請件数、景気先行指数などの発表が予定されていますので、欧州勢参入後からNY時間にかけての円軸、ドル軸の力関係変化と、短期トレンド変化次第で取引のチャンスが来る可能性も。

そのためまずは資金管理を万全にしたうえで、取引はなるべく当日決済としたり、ポジションを分散させて弾幕を張るような取引方法を採用するなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいですね。

ではまず火曜から水曜までの力関係を対円変動率で見てみると、水曜はUSDが0.69%、CADが0.30%、NZDが0.05%、AUDが0.02%、EURが-0.08%、GBPが-0.37%、CHFが-0.59%となっていて力関係は【USD>CAD>NZD>AUD>JPY>EUR>GBP>CHF】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【GBP>NZD>JPY>EUR>AUD>CAD>CHF>USD】でしたから、北米通貨が強い位置に変化したこと、欧州系通貨が位置を落としたこと、オセアニアがやや位置を上げたことなどが見てて取れます。

続いて7時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円が上向き、カナダドル円がフラット、その他は下向きとなっていて通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。

そのため今後は円を軸とした動きがポイントで、ここから円売りの動きが強く出てくれば、各通貨の短期トレンドは上向きとなってロングのチャンスとなるものが増えてきます。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスクとなりますね。

逆にここから円買いの動きが出た場合には各通貨の短期トレンドが悪化し、ショートのチャンスになるものが出てきますので、この場合は力関係上弱い通貨を売って、円を買うという形で攻めるのが低リスクとなりますね。

個人的には豪ドル/米ドルのロングを軸にすることには変わりありませんが、節目としての0.72を超えれば様子見。超えない限りは0.72を目指してロング。下落した場合には0.70で下げ止まるかどうかを基準にしておき、0.70を割らずに再上昇する限りは0.72を目標にして弾幕を張る戦略を継続します。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2020/08/19

斉藤学さん

ドルは下値模索と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは-86ドル安、日経平均株価も-45円安の23051円で引けました。ドル円は一時105.28円まで下落、クロス円はまちまちの動きです。

【前日の結果】
・ダウ平均  27778.07(-66.84 -0.24%)
・日経平均  23075(+15 +0.07%)
・NY金先物  2013.10(+14.40 +0.72%)
・NY原油先物 42.89(0.00 ±0)

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 7月建設許可件数(前月比) 前回:2.1%(3.5%) 予想:4.9% 結果:18.8%

【本日の戦略】

<ドル売りが強まる>
先週上昇していたドルですが、今週に入ると再び売りに押されてきました。昨日のドル円は一時105.28円まで下押し、米10年債利回りも0.667%へ低下しています。新型コロナウイルスによる感染第2波が米国内で拡大しており、警戒感が次第に高まってきている様子。患者数は、先週末の491万人から546万人へと増加、日本国内でも大都市中心に拡大傾向が続いています。昨晩のNYダウは小幅続落、S&Pの史上最高値更新が下値を支えたものの、次第に円高株安になると予想します。

<金が2000ドル台を回復>
金は+14ドル高と続伸、2000ドル台を回復しました。対照的にドル売りが強まっており、引き続き金の動きに注目。通貨別には、金への買いと米利回りの低下でドルへの売りが目立つでしょう。

【経済指標】
★★★★★
27:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

【本日の予想レンジ】
・ドル円   104.50〜105.80↓
・ユーロ円  124.80〜126.20↓
・ポンド円  138.00〜140.00↓
・豪ドル円  75.30〜76.80 ↓
・ユーロドル 1.1900〜1.2000↑
・ポンドドル 1.3150〜1.3300→
・ドルスイス 0.8950〜0.9080↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>豪ドル>>ドル

【注目通貨】
・ドル(米利回りの低下や金への買いが重し)

2020/08/18

為替研究所さん

豪ドル/NZドルについての相場解説

今回は天然のレンジ通貨ペアであり、自動売買で根強い人気を誇り、最近1.1の高値節目を超えた豪ドル/NZドルについて、最近の相場や見通しを解説したいと思います。

この通貨ペアは、豪ドルとNZドルという、オセアニア通貨同士の通貨ペアで、

・NZにとっての最大の貿易相手は豪
・どちらも中国との経済関係が深い
・どちらも公的債務残高が少なく、経済成長も続いていた(今年はさすがに無理ですが)
・元々は先進国の中で高金利通貨であった

等、かなり共通点が多いので、非常にレンジになりやすく、長期で1.0〜1.4のレンジ、ここ5年くらいだと1〜1.15のレンジと、非常に狭いレンジで推移してきた通貨ペアでした。

そのため、リピート系自動売買での人気が高く、このレンジ相場を狙ってトレードする人が多い通貨ペアです。

この通貨ペアは、先週のRBNZまでは1.06-1.08がコアのレンジ相場かなという認識だったのですが、RBNZ後に急上昇し、今では1.1を超え、2018年の夏以来の高さになっております。3月には一瞬1.0割れして、史上最安値を若干更新したことから考えると、俄には信じがたい上昇スピードです。

この背景には、

・コロナショック時には資源価格の暴落で資源国通貨の豪ドルが売られた
・その後、どちらも政策金利を0.25%に下げて、また経済見通しはネガティブ、金融政策も緩和方向で一致し、また資源価格も徐々に回復したことで上昇(元々はNZの方が若干金利が高いことが多かったのが一致したことで上昇)
・先週のRBNZで追加緩和やマイナス金利も選択肢という声明文があり、一方でRBAは以前からマイナス金利に対しては否定的であるため、むしろNZの方がより緩和的なスタンスと見られやすくなった

ということがあります。

豪ドル/NZドルの大きな流れは金融政策の違いで決まることがほとんどで、また、金融政策が決まって即織り込むというより、数週間から1か月程度トレンドが続いて、その後またレンジに戻すみたいなパターンが多いので、当面は上方向で見ておくと良いかなと思っています。

ただし、豪側にも

・新型コロナの感染拡大状況は豪の方がNZよりまずい
・豪中関係が大きく悪化している
・本当にNZがマイナス金利導入を検討しはじめる段階になれば、さすがに豪も現状を続けるとは考えづらい

という点から、このまま際限なく上げ続けるとも考えづらく、過去のチャートを見ても1.125あたりで重くなることが多いので、ターゲットレートとしてはそのあたりまでなのかなと今時点では見ております。

2020/08/17

為替太郎さん

GDP大幅マイナスも想定内で影響は軽微

今日の為替市場は先週のニューヨーク市場からの踊り場的な流れを引き継ぎ、ドル円にして106円台の半ばでの動きになっています。

先週は、週明けから半ばにかけての市場のムードは、大きくリスクオンに傾き、日経平均は木曜日まで大幅な上昇になりました。

さらに、木曜のニューヨーク市場は、前週分の米新規失業保険申請件数が96.3万件に減少したことや、アメリカの長期金利が上昇したことを受けて、ドル円は107円を超える水準まで上昇しています。

このところ、ドル円は、値動きレンジこそ限定的ではあるものの、比較的動きのある推移になっています。

また、ユーロドルは、アメリカの欧州に対する大幅な関税引き上げを見送ったことなどもあり、総じてユーロ高基調となっています。ユーロの堅調も長続きしている感があります。

他方、金曜日は、急激なリスクオンに対する踊り場的調整と週末要因もあり、株式市場でのリスクオンは限定的でした。しかしながら、為替市場は底堅く、ドル円にして、106円台の後半で堅調に推移しました。

週明けの東京市場でも、利益確定売りの拡大で多少の株安になってはいますが、ひとまず前場で2万3000円を維持するなど、今のところ底堅い調整となっており、のリスクオフムードが広がっているわけではありません。

今日発表された、4〜6月期のGDPは、実質で年率27.8%減とインパクトのある数字でした。とはいえ、極度の悪化は既に織り込み済みであり、欧米諸国の数字で慣れていた市場はほぼ無反応の結果になりました。

なお、米中対立が市場の主要関心事のひとつですが、15日予定だったライトハイザーUSTR代表と劉鶴中国副首相による米中第1段階通商合意の実施状況の検証が無期限延期になったことは、先行きへの不安材料です。

新型コロナウイルス感染拡大による混乱で、第一段階合意で定まった、米国からのエネルギー・農産物の購入が目標に達していないこともあり、検証が紛糾する可能性も秘めています。

新型コロナウイルス感染拡大は、既に材料としてネタ切れ感がある一方で、米中対立が目下のところ大きな懸念材料になっているといえそうです。

13:30 6月設備稼働率
13:30 6月鉱工業生産
18:00ユーロ圏6月建設支出
21:30 カナダ6月対カナダ証券投資額
21:30米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00米8月NAHB住宅市場指数
29:00米6月対米証券投資

2020/08/14

ダメおやじさん

欧州通貨は大幅高から一転して値を下げる!

こんにちは、ダメおやじです。

今週に入り米の減税案は少し遠のきましたがコロナ感染のワクチン開発が最終段階に入った事を受け日、欧、米の株高が続きドル、ユーロ、ポンドの主要通貨は上昇しリスクオンで円の全面安が続いています。NYではポンド円は140.20円、ユーロドルは1.1864まで大きく上昇し売り方のストップを相当に巻き込んだようです。

その後はNY株が小幅でも値を下げると利益確定売りや戻り売りでポンド円は139.48円、ユーロドルは1.1793まで大きく下落し上げ幅を埋めました。株高に連れてリスクオンの動きが強まってましたので高値警戒感もでたようです。

本日はユーロ圏GDP改定値、米小売り、鉱工業生産などが有りますが株価動向でしょうね。後は週末のポジション調整が有るかです。昨日の高値が目先の高値か絶好の押し目かは本日にでも答えは出そうで重要な1日となりそうです。

私はユーロドルを1.2が有っても良いように売ってますが1.19台の高値も越えられません。本日も戻りが有れば売りを考えてます。

お盆休みも本日で終わり来週から正常な動きになりそうです。週末、無理をせずパワーを貯めて来週に臨んでも良いかもですね。

2020/08/13

しーさん

ドルの流れが変わるとき

7月頃から右肩上がりに上昇してきたゴールドですが、2,000ドルの大台に乗った後に1日で100ドル以上の急落となってしまいました。資金の逃避先としてゴールドが買われている状況が続いていましたが、ここに来て一気に巻き戻しが発生したようです。

ゴールドの上昇に伴って下落していた米10年債利回りは、0.500%を底値として0.700%付近まで急上昇しており、ドルに対する不安が解消してきたようです。昨日発表のあった米指標を見てみると、7月コアCPIは予想値0.2%に対して0.6%と予想以上の結果となっており、米経済の回復が徐々に数字に現れてきているように見えます。

これまでのドル安の背景には、米国内での新型コロナウイルスの感染拡大、暴動による不安、中国との関係悪化の懸念などがありました。ロシアにて新型コロナウイルスのワクチンが認可されたことでドル安の対抗材料がでてきています。米中関係についてはこれといって関係回復への進展は見られず、不安材料のままであると思いますが、材料の鮮度が落ちてきたことでドル安への効果が薄れてきたといったところでしょうか。

NYダウは28,000ドルに到達し、今年2月の高値まであと一歩の水準まで上昇しています。コロナ禍において、業績を伸ばした企業と下げた企業の二極化となっている面がありますが、ダウ平均への貢献度としては業績を伸ばした企業の影響が大きいようです。米株が下がらないのもドルに対してポジティブに働いているようです。

さて、今週の狙い目はポンドドルやユーロドルが頭打ちとなってから、調整的な反落狙いのポンド売りやユーロ売りとしていましたが、昨日は英GDPが史上最大の落ち込みとなった割にはポンドに対する影響はほとんどありませんでした。来週以降はドル買いからドル売りに戻そうかと考えていましたが、ゴールドの急落や米債利回りの上昇を見ると、ドル売りに待ったがかかりそうです。

米株が崩れてリスク回避とならない限りはドルを買ったほうがよいのか、今日、明日ともう少し様子を見て方向性を見極めたいと思います。

2020/08/12

ZEROさん

NYダウ8日ぶり反落、為替は円安+ドル高

11日の米国株は上昇、NYダウ104ドル安(-0.38%)、ナスダック185ポイント安(-1.69%)でした。為替市場は円安+ドル高。

ロシアが世界初となる新型コロナウイルスワクチンを認可したと発表。NYダウは一時28,000ドル台を回復する場面がありました。

その後、共和党マコネル院内総務が追加景気対策に関して「話し合っていない」と伝わると、ダウはマイナス圏へ沈みました。

NYダウ8日ぶり反落、ナスダックは利食いも絡んだか大幅続落。為替市場は円安+ドル高でした。

市場は米新型コロナ追加景気対策の合意と、米中第1段階合意を評価するビデオ会議を待っています。

中国は災害等による食糧不足が生じている可能性があり、米農産品の輸入は積極的に行っているようです。

今週末あたりから市場参加者の夏季休暇入りが予想されます。夏枯れ相場のなか米中対立が激化するか注目しています。

投資戦略は中期(10月前半迄)で豪ドル円戻り売りとします。それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2020/08/11

とあるエンジニアKさん

ドル円の新たな水準

例年より長い梅雨が明けてからは酷暑ともいうべき暑さが連日続きます。お盆の時期になると、毎年聞かれるのは「昔はこんなに暑くなかった」との声。コンクリート道路がさほどなかった祖父母世代も、東京の真ん中に住んでいた人も、異口同音に同じフレーズを言うものですからそれはやはり本当のことなのかもしれません。

【本日の指標】
本日は英国において失業率が、米国において物価指数等が発表される予定ですが、それらによって動かされる相場とはならない見込みです。

【本日の戦略】
日本はいわゆるお盆真っ只中となり、各国ディーラーの夏休みも考慮すると静かな相場の到来が予想される季節です。ここ連日なんらかの理由をつけて米国の株式相場が上昇中ですが、為替相場は静かなもので、105円後半をずっと維持しております。先週の雇用統計でもこのラインを維持しており、次なる相場を動かす要因を待つ相場。

この時期に飛び込んできたのは台湾と米国を巡るニュース。米国の厚生長官が台湾を訪れ、台湾と米国の接近振りをアピールしました。実に閣僚としての訪問は6年ぶりのことで、中国を強く牽制する形に。当然中国側としては反発が必須であり、戦闘機を台湾側に侵入させるなど、間髪を入れずに反応をしています。現時点では相場に対して大きな影響力を及ぼすものではありませんが、米中の対立がこの一件で更に明確化したことによって、両国に横たわる貿易問題などの解決は更に遠いものとなる見込みです。

いずれにせよ短期的には相場を大きく動かす要因とはならず、今の105円後半というのがあらたな心地の良い水準となるかもしれません。以前の107円近辺に戻ると期待してのドル円買いは継続とし、次なる相場の動くを注視します。

2020/08/10

しましまさん

米雇用統計の強い結果等受けドル反発の流れに

先週7日に発表された米雇用統計は、7月非農業部門雇用者数が市場予想158.0万人に対し結果176.3万人、7月失業率が10.5%に対し結果10.2%とどちらも予想より強い結果となりました。この米雇用統計の強い結果等を受けドル買いが優勢となり、ドル円は106円付近まで反発、ユーロドルは1.17ドル台へ下落し1.1756ドルの安値を付けました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

21:15:加・7月住宅着工件数


先週7日のドル円は東京・欧州時間は105円台中盤で小動き、NY時間は上昇し106.06円の高値を付け105.93円で引けました。今日堅調な動きとなると106円付近〜106円台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると105円台中盤への下落が考えられます。

先週7日のユーロドルは東京時間1.18ドル台後半から1.18ドル台前半へ下落、欧州時間は1.1810ドル付近〜1.1850ドルでの値動き、NY時間は1.18ドルを割り込む動きとなり1.1756ドルまで下落し1.1787ドルで引けました。今日軟調な動きとなると1.17ドル台中盤への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると1.18ドル台前半〜1.1850ドル付近まで上昇できるか見たいです。

では、今日も頑張りましょう!

2020/08/07

為替見習さん

米雇用統計と円、ドル軸の力関係変化に注目

昨日の為替相場は、ところどころで少し強めの動きが出る場面があったものの、全体的に雇用統計を前にして変動率がやや低い状態で推移する展開となりましたね。

ただ力関係ではオセアニアが強い位置に来た反面カナダは弱い位置に来ましたし、ドルや円が弱い位置を維持するなどある程度把握しやすい状態となっていますので、これが雇用統計の発表前後でどのように変化するか注目したいところ。

雇用統計に関しては市場の事前予想と結果の乖離次第で動きも大きくなりやすく、特に現在の相場においては通常時よりも大きく動く可能性が高いため、万全の準備が出来ていない場合は無理しないほうが良いでしょう。

また以前と比べてコロナの影響で相場が急変する場面が減っていますが、雇用統計に関してはコロナの影響が出やすい指標でもありますし、今回はトランプ大統領が「7日の雇用統計ではまた大きな数字が出てくる」という発言をしており、実際に大きい数字が出るかはともかく、こういった情報で醸成される思惑とその解消には注意が必要。

雇用統計は実際の数値に反応する場合もあれば、例えば好結果であったとしても、事前に思惑や期待で買われていて結果が出たことで手じまいされるパターンもあります。ですので好結果=上昇ではなく下落の場合もありますし、総じて雇用統計後にはニュースサイトなどで都合の良い後付けの理由が語られることが多いので、変動率や力関係など、人間の思惑が入りようのない一次データを軸にすることが重要です。

さらに準備が出来ている場合であっても、大きな変動の際は自分が想定しているよりも必ず「相場は行き過ぎるものである」ということを頭に入れて置き、その動きでさえも想定内とできるよう、資金管理を万全にしたうえで、取引後に極力無駄なポジションが残らないようにしておきたいですね。

ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はAUDが0.54%、NZDが0.53%、GBPが0.17%、EURが0.11%、USDが0.01%、CHFが-0.21%、CADが-0.29%となっていて力関係は【AUD>NZD>GBP>EUR>USD>JPY>CHF>CAD】という形に。

水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>EUR>CAD>GBP>AUD>NZD>JPY>USD】でしたから、オセアニアが位置を上げたこと、スイスとカナダが弱い位置に変化したこと、円、ドルが弱い位置を維持していることなどが見てとれます。

続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてユーロ円、豪ドル円、NZドル円は上向きで、その他はフラットとなっていて通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。

そのため今後は円を軸とした動きがポイントで、ここから円売りの動きが強く出てくれば、各通貨の短期トレンドは上向きとなってロングのチャンスとなります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスク。

逆にここから円買いの動きが出た場合には各通貨の短期トレンドが悪化し、ショートのチャンスに代わるため力関係上弱い通貨を売って円を買う、という形で攻めるのが低リスクとなりますね。

個人的には今日は雇用統計ということもあり、ここ数週間続けてきた豪ドル/米ドルのロングを軸にしつつ、力関係変化次第で他の通貨も取引する考え。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2020/08/06

斉藤学さん

ドル独歩安の地合いと予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは+165ドル高、日経平均株価は-58円安の22514円で引けました。ドル円は一時105.33円まで下落、クロス円は上昇しています。

【前日の結果】
・ダウ平均  27201.52(+373.05 +1.39%)
・日経平均  22460.00(-40.00 -0.18%)
・NY金先物  2049.30(+28.30 +1.40%)
・NY原油先物 42.19(+0.49 +1.18%)

【経済指標】
★★★
21:15 (米) 7月ADP雇用統計(前月比) 前回:236.9万人 予想:120.0万人 結果:16.7万人

【本日の戦略】

<米7月ADP雇用統計が予想を大幅に下回る>
昨日発表された米7月ADP雇用統計は、予想120.0万人に対し結果16.7万人と一桁も異なる下振れになってしまいました。これを受け、ドル円は一時105.33円まで下落、NYダウの続伸で下がったところでは買いが入ったものの、明日の雇用統計を前にドル安の地合いは続くでしょう。米7月雇用統計は、前回480.0万人に対し予想167.5万人、こちらも下振れするようなら注意が必要です。また、今晩発表の新規失業保険申請件数は、前回143.4万件に対し予想143.4万件と同水準、依然として失業者が増え続けていることも懸念材料です。

<金が2,000ドル台の大台乗せ>
ドルに関しては、金の急騰も重し。金価格は現在2,000ドルの大台へ乗せていて、さらに買いの勢いが続いています。ドルストレードの上昇でクロス円は小幅高と予想しますが、ドル円が一段安になるようであれば連れ安になる可能性もでてきます。

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 前回:143.4万件 予想:143.4万件

【本日の予想レンジ】
・ドル円   104.80〜106.00↓
・ユーロ円  124.00〜126.50→
・ポンド   137.00〜139.50→
・豪ドル円  75.40〜76.60 →
・ユーロドル 1.1800〜1.1950↑
・ポンドドル 1.3050〜1.3200↑
・ドルスイス 0.9000〜0.9150↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル

【注目通貨】
・ドル(ドル独歩安の地合い)

2020/08/05

為替研究所さん

目まぐるしく「相場のルール」が変わる中での対応法

最近の相場は、「リスクオン・オフと為替・株価のルール」が目まぐるしく変化しており、特にここ数週間の動きは、正直一体何が起こっているのか見えづらい面もあります。

一般的には、

リスクオン:株価上昇、新興国通貨上昇、クロス円上昇(ドル円含む)、ドルストレートの通貨ペアも上昇、金下落

で、リスクオフだとその逆になります。

しかし2020年に入ってからは、リスクオフの中でドル円が上げて金が下げたり(コロナショックの時)、株価と金が同時に上昇したり(ここ数か月の傾向)、株価が動いていない割りに為替が動いたり(ここ数週間の値動き)と、イレギュラーケースが当たり前になっています。

これについては、

・コロナショックの時の現金化ニーズでのドル買い

・世界的な緩和の中での資産価格上昇

・株価も銘柄によって上下が違い、例えばIT銘柄中心のNASDAQ等は連日上昇している中、それ以外が足を引っ張ってダウはレンジが続くように、基本的にはリスクオフ相場で為替も基本はその動き、また欧州復興基金成立でユーロが買われやすくなり、相対的にドルが売られやすい(ユーロを買うために使われるのに一番多いのは流通量も多い基軸通貨のドル)

等々、個別に理由を説明することは可能ですが、ただ、それぞれ起こっている理由が異なり、また、値動きのパターンも毎回違うので、事後的に「こういうことだったのか」と考えていくしかありません。

実はこの値動きの理由を事後的にしか分からないというのは、相場の世界では昔からそうだったのですが、ただ最近はあまりにルールの変化が速く、相場に違和感を覚えることが多くなっています。

こういう時の対処法は、大きく2つだと思っていて、

・短期トレードでチャートの動きに専念する(基本的には同じ市場の時間帯で1分足や5分足でトレードしている時にルールが変わる可能性は高くはない。ただし、市場が切り替わる時間帯や要人発言・指標スケジュールには最大限の注意が必要で、基本的にはそこをまたぐべきではない)

・理由を把握してから、「では次に何が起こるか」を予想してポジションを取る(例えば自分が成功したものとしては、コロナショック直後現金化需要で金価格が下がったが、今後緩和がある中で上がらない理由がないと考えて金や仮想通貨を買うというのがありました)で、前者ができるならボラも大きいのでそれがベスト、次点で後者という順かなと思います。

2020/08/04

為替太郎さん

流れの切り替わりが早い、動きある相場が継続

このところ、市場は再び大きく動いています。

先週半ばには、一時的にリスクオフが強まり、円高、株安に進んだ場面もありましたが、先週金曜日のニューヨークでの株式市場の反発でリスクオフの流れもひとまず収まった格好になっています。

昨日の日経平均株価は、前週末比485円38銭高の2万2195円38銭となり、大幅に反発。

経済指標の悪化と日米での新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした先行き不透明感によるこのところの株安に歯止めがかかりました。

各種指標の悪化にもかかわらずアメリカ市場ではハイテク株中心に堅調な動きが継続しており、ドル円でも一気に流れを巻き戻すような円安ドル高になっています。

昨日の東京時間は、ドル円は105円90銭台と、先週後半に比べて約1円50銭あまりの急激な円安に振れました。ユーロ円も、124円半ばになり、大幅なユーロ高・円安となっています。

続く昨夜のニューヨーク株式市場でも、ナスダックが最高値を更新するなど、株式市場は堅調に推移。今日の東京時間も株高が継続しドル円は、106円前半まで上昇してきています。

この先数日の相場を見るうえで、株高、円安の動きがどこまで継続するかが焦点でしょう。

金曜のニューヨークは月末フローの上昇要素もありましたので、雇用統計を控えた今週の相場が このまま同様に堅調に推移するかは予断を許しません。

実際、ユーロドル、ポンドドル等では、まだドル安の流れに本格的な歯止めがかかっておらず、ドルの戻し局面と判断するのは時期尚早です。

ドル円も、106円台半ばを超えて上昇する局面にならない限りは、トレンドに変化が生じたと断言するのは微妙に思います。

さらに、先週の衝撃の4-6月期四半期米GDPの後だけに、金曜のアメリカの雇用統計についても注目が高まります。雇用情勢改善の腰折れの可能性も報じられていますが、今日時点では、まだ内容について織り込むというよりは様子見気分が強いよう思います。

いずれにせよ、先月までみられた力強い雇用改善の動きに陰りが見えてくるのか、今月もその内容に市場の強い関心が寄せられています。

13:30 豪中央銀行政策金利
14:45 スイス 7月消費者信頼感指数
15:45 仏6月財政収支
16:00 トルコ7月製造業PMI
16:00 トルコ7月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏6月卸売物価指数
23:00 米6月製造業新規受注

2020/08/03

ダメおやじさん

ユーロドルの売り!

こんにちはダメおやじです。

先週のユーロドルは週末に1.0908まで大きく上昇もユーロ圏GDPの大幅悪化やドル高で1.1770台まで大きく下げて終わりました。

相当にストップ買いや強気買いを巻き込みテクニカルでも買われ過ぎを示唆するものも多く一度下げるのも当然と思います。ただ、押し目を買われる可能性も十分に有るので注意は必要ですね。

問題は週末上げたドルです。ドル高ならユーロドルは下げ、ドル安ならユーロドルは買われる構図です。

しかし、ユーロドルは1.17越えで相当に買われており1.17を割り込む動きになれば下も深く戻り売り有利と見ています。私は売り主導で臨み上値は1.1850、下値は1.1650と見ています。

今週はISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数、BOE,米雇用統計と重要指標は有ります。私が注目しているのはISM製造業景況指数です。

米雇用統計は最近動きがないですしFOMCも次回は9月ですので今回の結果が金融政策に大きな影響を与えるとは思いません。

寧ろ、株価や米中関係で改善が見られるかでしょう。後はコロナ感染の動向ですね。ドル円は週末、104.18円の安値から月末絡みやユーロに対するドル買いで106.05円まで大きく値を上げました。私は売り基調に変化はなく戻り売り有利と見ています。

上に書いてあるユーロドル売りと少し矛盾しますが、下値も浅くユーロドル売りに変化は無いと思います。

週明けは国内投資家の買い戻しも活発に出る可能性は有りますが、上値は106.50円〜106.80円、下値は105円と見ています。

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。