先週金曜の為替相場は、感謝祭で休場ということもあり動きは神経質で、力関係、短期トレンドともに他と明確な差がつくことはありませんでしたね。 感謝祭明けとなる今日は一応中国製造業PMI、米中古住宅販売成約指数、ラガルドECB総裁講演、ユーロ圏財務相会合、OPEC総会が予定されているものの、先週後半が調整主体だったため、各国市場のオープン直後の動き、特に円やドルを軸とした力関係変化に注目したいところ。 また感謝祭からは海外勢がだんだん年末休暇に入っていくことで、全く動かなくなったり、急に値が飛ぶような動きが出たりすることも多く、予期しない変動で狩られる可能性も出てきます。 そのため通常時以上に資金管理を万全にしておくとともに、寝ている間に驚くような動きが出てしまうと対処も大変ですので、新規でポジションを建てる際には極力当日決済を意識したいですね。 そして取引する際には「同じ1取引するならどの通貨が最も低リスクでかつ高リターンを望めるか」ということを考えて力関係変化を見ていくと、リスクを抑えながら効率よく利益を出していけるかと思います。 さらに例年年末相場は海外勢が早めに休暇に入っていくものの、年明けの復帰は日本より早く年始相場は大きく動きやすいので、日本の「年末まで働いて年始もしばらく休んで」という流れとは違いますから、その点も意識してそろそろ年末年始の取引計画も立てておくと良いでしょう。 ではまず力関係ですが、こちらは週間予想で記載しましたので詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントはオセアニアやユーロが強く、円、ドル、ポンドが弱い位置にあること、さらに各通貨の差が小さいこと。 また短期トレンドについても週間予想で記載しましたので、詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントはポンド円が下向き、ドル円がフラット、その他は上向きであること。(ただし方向性は弱い) そのため今後は円を軸とした動きを見ていけばチャンスをとらえやすく、ここから円売りの動きが出れば各通貨ともにロングのチャンスになり、力関係上強い通貨を買って円を売る形が低リスクとなります。 逆にここから円買いの動きが強まればポンド円は早い段階でショートのチャンスに。その他も値幅を伴えば短期トレンドが下向きに変化してショートのチャンスになります。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスクとなりますね。 個人的にはここ数カ月採用している豪ドル/米ドルロングを継続。詳細は週間予想を見ていただくと分かりやすいと思いますが、年末相場ということも考えて上を追いすぎないようにという点と、値が飛ぶ可能性も考えて資金管理は余裕を持たせている点が通常時と異なります。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは-173ドル安、日経平均株価は+240円高の26537円で引けました。ドル円は-20銭安、クロス円もじり安となっています。 【経済指標】 (休場)米市場 感謝祭 【本日の戦略】 <やや円高の地合いで調整> 昨晩のNY市場や米債券市場は、感謝祭で休場。ドル円は-20銭安、クロス円もじり安となりました。特に材料は出ておらず、上昇一服で全体的に小幅調整と予想します。商品相場も小動きでほぼ変わらず。 <原油高に注目> ただ、原油が45ドル付近を維持しており、オセアニア通貨やカナダドルなどの資源国通貨には買いが入りやすいと予想しています。新型コロナウイルスの第3波で営業制限など規制の入る地域が出てきた一方、ワクチンの開発が進んでいるので、今後の進展に期待したいところ。 【経済指標】 特になし 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 103.50〜105.00↓ ・ユーロ円 123.00〜125.00↓ ・ポンド円 138.00〜140.00↓ ・豪ドル円 76.00〜77.50 ↑ ・ユーロドル 1.1850〜1.1200↑ ・ポンドドル 1.3300〜1.3450↓ ・ドルスイス 0.9000〜0.9100↓ 【通貨の強さ】 豪ドル>ユーロ>ドル>ポンド 【注目通貨】 ・豪ドル(原油高に連れ高)
ここ最近は月曜日にワクチン報道が出ることが続いておりますが、今週も英アストラゼネカのワクチンという新ネタが出てきて、ダウは再び3万を超えるなど、リスクオンの基調となっております。また、このリスクオンと関係があるようなないような微妙なところですが、仮想通貨も非常に盛り上がりを見せており、リップルが70円台を付ける(少し前までは20円台)等、相場が全体的にバブリーな状態となっております。ただその一方でこれまで高値を付けてきた金価格は下落しており、今はシンプルに「通常のリスクオン」なのだろうなと思っております。 このワクチン報道については、以前から言っているように私は基本的に話半分以下で見ており、その見通しについては特に変わっていないので、やはり株売り、金買いの方向で行こうかなと思っています。 また、今週のホットカレンシーとしてあげていた豪ドル/NZドルについて、今週頭時点では水曜日のRBNZ金融安定報告とオア総裁発言に注目しておりましたが、それ以上のネタが火曜日に出てきて、市場としてもそちらへの反応の方が大きくなっております。 それが何かというと、NZのロバートソン財務相(9月に「2021年3月までの政策金利据え置き」と発言したあの人)が、「RBNZの政策目標に住宅価格を含むことを検討」と発言したことで、これによってNZドル高が進み、豪ドル/NZドルで見ると下方向に動きました。 何故この発言でNZドル高が進むかというと、今のNZの住宅価格はかなり高騰しており、住宅価格高騰に対しては「利上げ」が基本的な対処であり、さすがに今この環境で利上げはないにしても、マイナス金利導入等の金利を下げる方向性には動かしづらくなるというのが理由です。 これに対してその後にあったオア総裁発言では、「政府と協力する意向」「金融政策決定においてすでに住宅価格を考慮している」「住宅価格に関する政府からの書簡に驚いていない」等の発言をし、従来からの変更はない点を強調しつつ、「マイナス金利について、導入が正当化される場合に運用する準備はできている」と述べており、つまりは「特に何も変わりはない」ということで、豪ドル/NZドルの価格も先週末くらいの水準まで戻しております。 豪ドル/NZドルについては、少なくとも豪はこれ以上の利下げについて否定的であり、NZの中長期的な利下げ観測は若干後退したものの、それにしても今の1.05近辺というのは、両国の政策金利差からすると低い位置にはあるので、買い目線を継続したいと思っています。
昨日の日経平均は4日ぶりの大幅反発となりました。一昨日の米国市場でダウが327ドル高となった流れを引き継いだものです。 大統領選挙に伴う混乱も落ち着きを見せ、新型コロナウイルスワクチンは、来月にもアメリカで接種が開始されると報じられており、市場心理は一段と改善してきました。 先週には、アメリカの新政権の人事等も意識されてか一時的にかなり円高に傾いていた為替市場も、今週は株高から円安が進む素直な動きになっています。 昨日の東京時間のドル円は、概ね104円前半でしたが、昨夜のダウが続伸で454ドル高になったことで、一時104円70銭台まで上昇する場面もありました。 その後はもみ合いになり、上値は伸び悩んでいますが、私の週明けの予想に反して、今週になって流れがやや円安に傾いてきた感じがします。 ユーロ円も、目先では同じくユーロ高円安方向での推移になっています。 新型コロナワクチン開発成功には、市場は未だ半信半疑です。 しかしながら、これがこの先数か月、順調に進捗していった場合、市場ではさらにリスク選好が強まる可能性も存在しており、今、円安に中長期で逆らうのは、リスクを伴いそうです。 このところの動きを見る限り、中期的なドル円の下値サポートは、103円台にあるといった雰囲気です。短期間で下抜けしそうなムードは希薄です。 ただし、国内での新型コロナウイルスの感染拡大第三波は、いよいよ勢いを増しており、東京都の重症者数は過去最多となったと報じられています。 欧米での感染拡大と併せて、油断はできません。材料次第でいつリスクオフの円高への揺り戻しが起きても、おかしくはないとも言えます。 なお、コロナウイルス関連の材料をみていくと、このところポンド買いが強まっていることも注目されます。 ジョンソン首相がロックダウンを一部緩和し、地域限定的対応へと切り替るとの報道で、イギリス経済の下押し懸念が緩和されたことに加え、英国とEUとの貿易交渉進展への期待感もあり、継続的にポンドが買われているようです。 21:00 米MBA住宅ローン申請指数 22:30 米7-9月期四半期GDP 22:30 米7-9月期四半期GDP個人消費 22:30 米7-9月期四半期コアPCE 22:30 米10月耐久財受注 22:30 米週次新規失業保険申請件数 24:00 米10月個人所得 24:00 米10月個人消費支出 24:00 米11月ミシガン大学消費者態度指数 24:00 米10月新築住宅販売件数 28:00 米FOMC議事要旨
こんにちは。ダメおやじです。 今週も先週に引き続いてユーロドルの戻り売りを推奨しています。 私は売り方で、主にドル円、ポンド円、ユーロドルをトレードしており、全て売りで、ドル円だけは少し買う時もあります。 為替相場は、株式と違い、大きなレンジ相場です(新興国通貨は別)。 相場は、買い方が儲ければ売り方は苦戦、逆に、売り方が儲ければ買い方は苦戦します。どちらかが苦しくなった時がトレンド転換の時で、相場の神様は売り方にも買い方にも利を与える、平等な神様です。 さて、先週はドル円も売買拮抗で値動きが乏しく、ポンド円は短期上昇トレンドに転換(*)しており、結局、売り方としては、ユーロドルが上下に揺れており、この戻り売りしかないため推奨しています。 昨日は欧州市場で、ユーロとイギリスの製造業PMIの経済指標結果が予想より良好で、ユーロドルは安値1.1853から1.1905まで上昇しました。 さらに、ポンドはブレグジット交渉への期待もあり、ポンド円は安値137.83円から139.26円、ポンドドルは安値1.3276から1.3397まで上昇しました。NY市場では、英製薬大手アストラゼネカのコロナワクチンが臨床試験で好結果となったこと、米総合PMIが予想を上回ったことで、米株が反発(NYダウ335ドル高の29598ドル)、今までドル安で売られていたドルが買われ、ドル円は安値103.68円から104.63円まで急伸しました。 逆に、ドルストレートはドル買いで、ユーロドルは高値1.1905から1.18まで、ポンドドルは高値1.3397から1.3263まで、オージドルは0.7337から0.7265まで下落しました。 本日は、独GDP(16:00)とIFO現況指数(18:00)、英小売売上高(20:00)、米小売売上高(22:55)と消費者信頼感指数(24:00)がありますが、やはりコロナ関係で動きそうです。 ドル円ですが、上値は104.85円、105円、下値は104.3円、104.15円とみています。 ポンド円ですが、上値は139.7円台、下値は138.4円、138.2円とみています。 ユーロドルですが、上値は1.185、1.187、下値は1.18とみています。 11月最終週、本日も宜しくお願い致します。 *上記の上値と下値は、直近の高値と安値、またそれに値幅を加味して書いていますが、相場が急変した時は上値や下値通りにはならないのでご留意ください。 (*)1時間足で単純移動平均線5が20をゴールデンクロス、一目均衡表の雲(転換20・基準5・先行スパンB60)を上抜けしたことで上昇トレンドと判定。
21日(土)に日本政府はGoToトラベルの一時停止を表明しました。国内の新型コロナウイルスの新規感染者数が拡大する中、拡大地域への予約を停止するとのことですが、直近の感染者数の増加率はこれまでにない勢いとなっており、感染リスクが身近に迫っている感があるところだったので英断だったと思います。 世界的にも新規感染者数の増加が止まらない傾向がありますが、ワクチンへの期待感により先行して株価は上昇しています。しかし現実的には引き続き経済的損失を被る可能性の方が高く、企業にとっては厳しい状況が続くと考えられるため、期待感はいずれはがれてしまうのではないかと思います。最近の株価の上昇は異常な気がしているので、いつかバブルが弾けてしまうのではないかと心配してしまいます。 近い将来、ワクチンが世界的に行き渡る状況になれば、過大な緩和政策は正常化に向かい、引き締め路線に変更することになります。そのときには膨れ上がった各国政府の借金を返済する必要が発生し、金利が上昇するとともに借金返済も厳しくなっていきます。借金を返済するために国債を発行し、格付けが下げられる国も出てくることでしょう。米国や欧州各国の債権売りとなれば、ドルやユーロの下落へとつながることになります。 ワクチンの効果が期待できるのは朗報ですが、世界的に行き渡るのが遅くなればなるほど経済の停滞が続き、借金を増やすことになります。現在の期待が事実に変わったその時が、株高が崩壊するときとして認識しておいた上で為替相場をみておく必要があるでしょう。 本日のドル円は、日足チャートでの直近安値である103円前半の水準から戻りがあれば売りを狙い、ドル円の値動きが乏しい場合はクロス円にて同じ戦略で臨みたいと思います。
19日の米国株は上昇、NYダウ44ドル高(+0.15%)、ナスダック103ポイント高(+0.87%)でした。為替市場はドル安、トルコリラが上昇。 トルコ中銀が金融政策を発表し、1週間物レポ金利を10.25%→15.00%へ4.75%引き上げました。マイナスになっていた実質金利が解消されています。 エルドアン大統領と義理の息子アルバイラク前財務相は、強引な利下げをしつつ為替介入で通貨安を阻止する計画だったと思われます。 結局は失敗に終わり、インフレ懸念や外貨準備の減少から、通貨安を阻止できませんでした。新たな財務相・中銀総裁の元で方針転換しています。 経済指標は、米新規失業保険申請件数74.2万件(予想70.7万件)と前週から悪化。 米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数26.3(予想22.0)、米10月中古住宅販売件数685万件(予想645万件)は予想を上回りました。 世界的なCOVID-19感染拡大が株価の上値を抑えています。医療の逼迫から再ロックダウン懸念が高まるものの、株価を持ち上げているのはFRBのバランスシート拡大です。 引き続き株価は堅調に推移すると見ています。 投資戦略はポンド米ドル、豪ドル米ドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
11月に入って寒くなるかと思いきや思いのほか暖かい日が続いています。各種商業施設は早くもクリスマスツリーを飾っており、季節の変わり目を感じます。今年はコロナの影響もあり、早々に忘年会の中止を宣言しているところもあり、若干寂しいなというのが本音。第三波襲来ということで、かつてない新規患者数がハイライトされる今日この頃ですが、うまく周りと距離を保って生活していくほかないようです。 【本日の指標】 本日は米国において製造業景気指数、中古住宅販売などの指標が見られますが相場に与える影響は限定的でしょう。指標によって動かされる相場ではない見込みです。 【本日の戦略】 歴史的な大統領選挙から2週間が経過し、既にバイデン氏勝利との報道がなされていますが、普段とは異なる選挙後の米国の状況が続いています。本来ならば次なる政権に向けて各種引き継ぎが始まる時期のようですが、トランプ陣営としては敗北宣言を出さず、大規模な法廷闘争に挑むとの姿勢を明確にしており、政治の停滞が表面化してきております。 トランプ支持者は各地でデモを繰り広げるなど政治的な分断はひどい状況にあるのは間違いなさそうです。とは言え現実的にここから結果を覆すというのは難しい状況で、既成事実として次なる政権運営は始まることでしょう。 当然相場は次の大統領を見据えており、対中政策など株式相場・為替相場をダイレクトに動かす要因に期待が集まる場面ですが、この一週間は各製薬会社が発表したコロナウィルスに対するワクチンの臨床試験の結果によって賑わっています。 今週に入って若干その勢いはそがれてしまった感もありますが、ダウ平均で三万ドルの大台目前、日経平均株価でもバブル以来の最高値を更新するなど、景況感とはかけ離れているとは言え、数値としては上向きの状況を示しています。 そんな中で注目するドル円は連日の陰線で、104円を割った状況で今朝を迎えています。105円半ばからの2円近い連続しての下落はここ最近トレンドを形成しているドル安の流れを示しており、昨日の長い下ヒゲも気になる場面ではありますが、前回安値を考えるともう少し下落への期待が増してくる場面。 週の戦略たるドル円売りは当然継続とし、手仕舞いのタイミングを探りたい場面です。前述の次なる政権運営状況も気になる場面ではありますが、久々に活発に動きを見せるドル円相場には期待したい場面。クリスマスが見えてくる時期ですが、もう少し賑わう相場は続きそうです。
昨日は米10月小売売上高の弱い結果等を受けNYダウは反落、ドル円はNY時間104.07円まで下落しその後も104円台前半で上値重い動きでした。 他通貨に対してもドルは軟調な流れでユーロドルは1.1894ドルまで上昇、ポンドドルは1.3273ドル、オージードルは0.7340ドルの高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 16:00:英・10月消費者物価指数 16:00:英・10月卸売物価指数 19:00:欧州・10月消費者物価指数 22:30:米・10月住宅着工件数/10月建設許可件数 22:30:加・10月消費者物価指数 昨日のドル円は東京時間104.50円付近で小動きも欧州時間104円台前半へ下落しNY時間も104円台前半で上値重く推移しました。今日軟調に推移すると103円台後半〜中盤への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると104円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京時間は1.18ドル台中盤でやや軟調な動きも欧州時間1.18ドル台後半へ上昇、NY時間は上値重く1.18ドル台中盤に下落し午後は概ね1.1860ドル台での小動きでした。今週堅調な動きとなると1.18ドル台後半〜1.19ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.18ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、夜の相場でワクチン関連報道で急変動がありましたが、その後動きが再び収束するような形となり、新たな流れを作るには至りませんでしたね。 ワクチン報道については、モデルなが臨床試験による暫定結果を報告し、治験者の94.5%に効果があらわれたとの情報のほかに、冷蔵庫の温度で30日間安定、ということで先日のファイザーに続いてポジティブな受け止められ方が出たという印象。 ただこの手の報道は、単純に事実だけが書かれていれば良いのですが、それと合わせて相場予想を載せているようなところも多いのでそこには注意。人間の書くものはどうしても上下両方について触れてあることが多いのですが、自分が思っている方向の情報を重要視してしまうこともありがちです。 そのため力関係や変動率の変化など、他人の思惑などが入らない一次情報を重要視し、その変化を見て自分の投資行動を変えられるようにシミュレーションしておきたいですね。 このような中で今日は夜にカナダの住宅着工件数や米小売売上高、ベイリーBOE総裁講演、ラガルドECB総裁講演、パウエルFRB議長の討論会参加など、要人発言が多く予定されていますので、ロンドン市場以降の力関係変化やそれに伴う短期トレンド変化に注目したいところ。 また昨日のようにコロナワクチン関連の報道などは読めませんので、あらかじめ資金管理をいつも以上に余裕を持たせるように注意するとともに、寝ているときに想定外の変動が起きても良いよう、決済は早めを心掛けたいですね。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係を対円変動率で見てみると、月曜はNZDが0.84%、AUDが0.65%、CADが0.38%、GBPが0.11%、EURが0.00%、CHFが-0.05%、USDが-0.11%となっていて、力関係は【NZD>AUD>CAD>GBP>EUR≒JPY>CHF>USD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【GBP>AUD>JPY>EUR>CHF>NZD>USD>CAD】でしたから、NZドルやカナダドル、ポンドが位置を上げたこと、豪ドルが強い位置を維持していること、円が位置を落としたこと、ドルが弱い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、ドル円とスイス円が下向き、オセアニアとカナダがフラット、その他は上向きとなっており、通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。 そのため今後は円を軸とした動きが最大のポイントで、ここから円買いの動きが強く出れば全体的にショートのチャンスとなり、力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円売りの動きが出れば各通貨の短期トレンドは改善し、ロングのチャンスになる通貨ペアが増えるため、力関係上強い通貨を買って円を売るのが低リスクとなりますね。 個人的にはここ数カ月採用している豪ドル/米ドルロング(短期トレンドが上向きの場合に順張りロング)を継続。現在0.73台ですので0.72から0.74までのレンジで弾幕を張るようにポジションを分割していき、決済15pips程度で高回転させる形で。 0.72を割り込んでも0.70で反発する限りは強気で良いと考えており、0.70を割り込んだ場合はポジションの配置や数量でリスク調整するものの、時間の経過とともに戻すなかで高回転で決済して回すことによってここ数カ月と同じようにしっかり利益が出せると考えています。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【先週末の概要】 NYダウは-454ドル安、日経平均株価は-135円安の25385円と下落しました。ドル円は104円台半ばへ下落、クロス円はまちまちの動きです。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 29479.81(+399.64 +1.37%) ・日経平均 25640(+300 +1.17%) ・NY金先物 1886.20(+12.90 +0.69%) ・NY原油先物 40.13(-0.99 -2.41%) 【経済指標】 ★★★★ 24:00 (米) 11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 前回:81.8 予想:82.0 結果:77.0 【本日の戦略】 <株高で円安の地合いと予想> 米国の新型コロナウイルス患者数は、先週末の968万人から1090万人へ増加しました。国別には、2位のインドが881万人、3位のブラジルは584万人といずれも増加。(先週:インド841万人、ブラジル561万人) 特に欧州での増加ペースが目立っており、フランスは4位で191万人、スペインが6位で145万人と再び増え都市封鎖や移動制限が実施、欧州株やユーロへ影響が出る可能性があります。(先週:フランス170万人、スペイン132万人) そんな中、新型コロナウイルスの発症を90%以上の確率で抑えるワクチンを、米ファイザーと独ビオンテックが開発。米国株は史上最高値付近で推移、日経平均株価も29年ぶりとなる高値を更新し続けていることから、円安の地合いになると予想します。先週末の段階で為替の伸びはいまいちでしたが、日経平均株価が反発すれば株高による円売りで円安が進むでしょう。 【経済指標】 ★★★ 22:30 (米) 11月ニューヨーク連銀製造業景気指数 前回:10.5 予想:13.9 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 104.20〜105.50↑ ・ユーロ円 123.00〜125.00↑ ・ポンド円 137.30〜139.00↑ ・豪ドル円 75.70〜77.00 ↑ ・ユーロドル 1.1740〜1.1880↓ ・ポンドドル 1.3100〜1.3300↑ ・ドルスイス 0.9050〜0.9200↑ 【通貨の強さ】 豪ドル>ポンド>ユーロ>ドル 【注目通貨】 ・豪ドル(株や原油の上昇)
今週の相場を振り返る上で、最大の転換点はやはり月曜日にいきなり起こった「ファイザーのワクチン」報道だと思います。これはファイザーが現在ビオンテックと共同開発中のワクチンの第3相臨床試験の中間解析で、「90%を超える」有効性が示されたと発表され、これによって相場は完全にリスクオンになり、ダウは3万円超え、ドル円も105円台回復、さらには新興国通貨であるメキシコペソまで5.2円台に一時乗せる等、正直見ていて怖いレベルのリスクオンになりました。 この時は個別銘柄を見ていても、ファイザーやビオンテックといった「主役」の企業は当然として、他にもロイヤルカリビアン、カーニバルといった旅行関連株や、ユナイテッド航空、アメリカン航空といった航空会社株が大きく上げる一方で、ZoomやDocusingといった「巣ごもり銘柄」が軒並み下げるというように、単なるリスクオンではなく、完全に「ワクチン騒動」という様相でした。 この「90%の有効性」を示した試験の概要は、被験者4万3998人を対象にして、ワクチン接種群とプラセボ接種群に無作為に割り付け、世界の様々な国(アメリカ、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン等)で実施された試験で、その後2回接種(3週間空けて2回に分けて摂取するタイプのワクチンのようです)から7日後までのコロナ発症者94人の内訳を調べたところ、ワクチン接種群に90%を超える予防効果があり、また重篤な副作用も見つかっていないというものです。また、ワクチンは-70度の超低温で保管する必要もあります。 これについて個人的には、 ・たったの94人の発症例での内訳比較であり、サンプル数が少ない(臨床試験の中間なので当たり前なのですが) ・また新型コロナの抗体が長持ちしないという話もある中で、たったの7日間の期間での調査(同上) ・ワクチンの保管難易度が高く、仮に成功しても世界にいきわたるには相当な時間が要する ・ファイザーCEOまでこの報道で上がった株を売り抜けている といった点から、いまいち信じられないなあと思っており、少なくともこの流れには乗りたくない気持ちが強く、ここで下げた銘柄を拾ったり、あるいは「助かったポジション」を利確したりしてます。 なお、ファイザーとビオンテックは、この試験について11月第3週頃には規制当局に提供できるだけのデータが揃うとしているので、来週や再来週頃にまたもう一波乱来る可能性もあり、その点も注意が必要です。
アメリカ大統領選挙は、トランプ大統領の敗北宣言こそないものの、バイデン氏が次期大統領となることがほぼ確実なものとして市場に織り込まれるに至りました。 大統領選挙は、今年の下半期の相場のかく乱要素になってきましたが、ついにこれを材料として消化し、市場は次のテーマへと向かっています。 さらにファイザーが、ドイツのビオンテックと共同開発している新型コロナウイルスのワクチンが、臨床試験最終段階で、90%以上の予防効果があったと発表したことがサプライズになり、9日のダウは大幅上昇。 日経平均も昨日には7営業日続伸となり、終値は、2万5000円台を回復して、91年6月以来の水準まで、株価が上昇してきました。今日の前場も上昇になっています。 新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬開発期待はますます高まっており、市場を見ると、今がむしろ好景気の最中なのではないかと錯覚するくらい明るいムードに満ちています。 為替市場は、大統領選挙を受けて、一時103円台まで急速に円高に傾いたものの、直近では円安方向で落ち着いた水準に戻っており、ドル円はおおむね105円30銭前後となっています。 一方、国内では欧米に続いて新型コロナウイルスの感染第三波が到来しつつあると見られます。昨日の東京では、新型コロナウイルスの新たな感染者が317人と、8月20日以来の300人越えとなっており、重症者数も着実に増加しています。 北海道、大阪をはじめとして、全国各地で感染者数は急速に増加しており、これが再自粛などの経済活動の冷え込みにつながれば、再びリスクオフが強まる展開も想定できます。夜に予定されている要人発言とあわせて、感染動向にも注目したいところです。 もっとも、為替市場は、我が国の感染被害が相対的に小さいことに加え、感染拡大が内外で同時に起こっていることから、とりわけドル円の動きという意味では、決定的な要素にはなりにくいでしょう。 目先の為替相場は今の水準での横ばいが継続になる可能性のほうが高いように思います。 13:30 9月第三次産業活動指数 16:00 英9月 月次GDP 16:00 英7-9月期GDP 16:00 英9月鉱工業生産指数 16:00 英9月製造業生産指数 16:00 英9月貿易収支 16:00 独10月消費者物価指数 19:00 ユーロ圏9月鉱工業生産 22:30 米10月 消費者物価指数 22:30 米週次新規失業保険申請件数 25:45 ラガルドECB総裁発言 25:45 米パウエルFRB議長発言 28:00 米10月月次財政収支
こんにちは。ダメおやじです。 今週は、ポンドの戻り売りを勧めてきましたが、思わず、ポンドが買われました。 週明けは静かなスタートでしたが、米大統領選のバイデン氏勝利、米ファイザーのコロナワクチン実用化で全株価が急騰し、併せて米金利も上昇し、ドル円は103.19円から105.64円まで上昇しました。 ポンドも、コロナワクチン供給、上院がブレグジット法案の修正を可決、雇用の改善などの好材料が出て、ポンドだけが全面高で買われ、ポンド円は135.79円から139.74円まで、ポンドドルは1.3118から1.3278まで上昇しました。 ドル円やポンド円は相当に売り人気が強かったせいで急騰ですね、私も含めて。相場は人気とは逆行しますので。 米ファイザーのコロナワクチン実用化は、事前に、米大統領選後に治験を報告すると、情報が出ていました。 医療系の株を買っていた方は、待ちに待ったご祝儀相場だったと思います。逆にコロナ対応で買われたテレワークなどは調整で下げました。 相場がコロナで大きく動き始め、年末までボラティリティ大きいかもです。 今週推奨したポンドの戻り売りですが、今週いっぱいは取り組む方針です。 この2日間でポンド買いも相当出ており、売り方も意気消沈して、売りが出にくくなっており、一服するのではと、私はみています。 ポンド円の上値は139.7円を付けましたので、次は140.8円、141.4円でしょう。 ポンドドルの上値は1.327を付けましたので、次は1.333、1.34でしょう。 週後半、頑張りましょう。
昨日はNYタイムに入る前にドル円やクロス円が上昇。ファイザーの新型コロナワクチンが90%の確率で感染を防いだとのニュースにより、リスク選好相場となりました。ドル円は105円中盤、ユーロ円は124円後半、ポンド円は138円後半までそれぞれ上昇し、久しぶりに大きく動いた夜でした。 株価も大きく反応しており、NYダウは一時30,000ドル付近まで上昇し、日経平均先物も25,400円前後まで上昇しています。新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンを実施して、経済的損失が懸念される最中での朗報により、大きな巻き戻しが発生することになりました。あとは我々にどれだけ早くワクチンが行き渡るかが気になります。 9月以降、堅調と思われる通貨が豪ドルでした。AUD/USDに注目してみると、今年の3月に0.5500をつけたあと、8月末の0.7412をつけるまでほぼ右肩上がりで上昇していました。新型コロナウイルスの影響で、メルボルンでは7月以降長期間のロックダウンが敷かれていましたが、感染グラフを見る限り封じ込めに成功しており、欧州や米国などのような感染状況とは一線を画しています。 先日のRBA会合では先手を打って利下げが実施されましたが、これは悪い利下げではなく資金が豪ドルに集中して豪ドル高にならないようにするための利下げだったと思われます。欧米での感染者の抑え込みに失敗に対してオーストラリアでは先行して感染者を減らすことができ、豪ドル買いドル売り、まはた豪ドル買いユーロ売りが今後も継続するのではと考えていましたが、今回のワクチンのニュースにより状況が一変しそうです。 本日は日経平均株価が上昇してリスク選好相場が継続する可能性が高いですが、中期的に見ると今すぐ感染者が減るわけではないので、ロックダウンはしばらく続くでしょう。またワクチンが浸透していった頃には、各国の金融政策の見直しが発生することになり、緩和策の出口戦略の議論が発生するとともに株価の下落が始まると思われます。まずは短期的にみてドル円やクロス円は堅調な展開が期待できそうなので、昨夜の上昇の調整後に押し目買いを狙いたいと思います。
6日の米国株はまちまち、NYダウ66ドル安(-0.24%)、ナスダック4ポイント高(+0.04%)でした。為替市場はドル安。 米大統領選挙はバイデン候補が勝利宣言、上院が拮抗しており議会が「ねじれ」となれば、追加景気対策の実施が遅れそうです。 米10月雇用統計は、非農業部門雇用者数63.8万人増(予想60.0万人増)、失業率6.9%(予想7.7%)と、予想を上回りました。 トルコではアルバイラク財務省が辞任しました。 本日は目新しい材料なく、株高+ドル安の流れがどこまで続くかに注目。 材料としては、拮抗している上院の結果やトランプ陣営が敗北宣言を出すのか?このあたりに注目しています。 投資戦略はドル円102円台〜100円前後まで買い下がり、あとは豪ドルの押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
昨日は米大統領選の各州の投票結果を受けての神経質な動きが続き、東京午前はトランプ氏が優勢との報道を受けドル買いが強まりドル円は105.35円の高値を、ユーロドルは1.1603ドルの安値を付けるも、欧州・NY時間はドル売りが優勢の流れとなりドル円は104.15円まで下落しユーロドルは1.17ドル台へ反発しました。本日も引き続き急変動に注意、いつも以上にリスク管理に気を配りましょう。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 16:00:BOE政策金利発表 19:00:欧州・9月小売売上高 22:30:米・新規失業保険申請件数 28:00:FOMC政策金利発表 昨日のドル円は東京午前に105円台へ急伸し105.35円の高値を付けるも午後は104円台後半へ反落、欧州時間は104円台前半まで続落しNY時間も104円台前半〜中盤で上値重く推移しました。今日軟調な動きとなると104円台を維持できるかどうか注視したいです。一方、反発の動きとなると104円台後半〜105円付近へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京午前に1.1770ドルの高値を付けた後1.1603ドルまで大幅反落、欧州・NY時間は反発の動きとなりNY午後は1.17ドル台前半での値動きでした。今日も堅調に推移すると1.17ドル台中盤〜1.18ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.16ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、ロンドン市場から全体的にリスク選好型となり、円、ドルともに力関係上弱い位置に来てドル円クロス円が上昇する非常に攻めやすい相場となりましたね。 そして今日朝からは米大統領選の投票が締め切られる州が出てきて、開票速報など報道も増えることが想定されますし、それと同時に乱高下したり値が飛んだりする可能性も十分想定されます。 ※最速は日本時間8時締め切りのインディアナ州、ケンタッキー州、9時以降は注目のフロリダ州やノースカロライナ州、オハイオ州、ペンシルベニア州、テキサス州などが締め切り予定。 大統領選の結果と相場の変動については、過去のデータも重要であるものの、特に注意すべきは動いた方向ではなく値幅。「共和党候補が勝てば〇〇の傾向」といったような予想や報道を見かけることもあるかもしれません。 しかし為替相場というものは、国と国の交換レートであって、過去の大統領選挙でもそれぞれその時点での経済政策や国力の違いなど前提条件が違うため動いた方向は参考になりません。 それよりも動いた値幅に関しては、例えば2016年のドル円は4円程度急落した、ということからドル円なら4円程度動いても大丈夫なように資金管理をしたり、指値、逆指値の配置を見直すなど具体的な行動に落とし込みやすいです。 また同時に予想をしてしまうと、想定していない方向に動いたときに、想定以上の損失を出してしまうことになりますから、「どちらに動くか」ではなく「どちらに動いても良いように」考えておき、「過去どの程度の値幅で動いたか」を参考にして資金管理、ポジション管理、新規注文・決済注文の再構築を行うと「どちらに動いても嬉しい」という状態を作れると思います。 特に今回は郵便投票が多く最終結果が出るまで数週間かかることが想定され、その間常に通常時以上の値動きが出ることも考えられるわけです。 そのため事前に過去の値幅以上を見込んで動いても良いようにと考えておき、上下どちらに動いても安全な資金管理はどの程度のものか、利益が出せる注文の配置はどうすれば良いかを考えるか考えないかで、数週間後の利益額には大きな差が出ると思います。 また今日は夜にADP全国雇用者数、貿易収支、ISM非製造業景況指数も予定されており、木曜にはFOMC、金曜には雇用統計と米国の重要イベントが目白押しですから、ドル軸や円軸の力関係変化、変動率変化とその他通貨の位置関係を見ていくと、より相場の行方が読みやすくなるでしょう。 個人的には大統領選の結果が出るまで、以前から週間予想等で書いている豪ドル/米ドルロングでのシステマティックな取引は注文量を減らし継続。(詳細は過去の週間予想等を見てみてください) 一方で単発の取引はドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つの軸でロングショートどちらにも対応できるようシミュレーションを実行。その上で順張りかつ当日決済のみでポジションを残さないようにして、自分で消せるリスクは徹底して消しながら取引する予定です。 それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!
みなさん、こんにちは。 斉藤学です。 【前日の概要】 NYダウは-157ドル安、日経平均株価は+318円高の23295円で引けました。ドル円は104.80円付近へ上昇、クロス円はまちまちの動きです。 【前日の結果】 ・ダウ平均 26861.59(+359.99 +1.36%) ・日経平均 23425(+145 +0.62%) ・NY金先物 1892.50(+12.60 +0.67%) ・NY原油先物 36.81(+1.02 +2.85%) 【経済指標】 ★★★★ 24:00 (米) 10月ISM製造業景況指数 前回:55.4 予想:55.8 結果:59.3 【本日の戦略】 <20時から米大統領選挙が実施> 本日は文化の日で祭日、ゆっくり米大統領選挙の行方を見守りたいところですが、日本と米国の時差により米大統領選挙は日本時間の今晩20時スタート。日中、家に閉じこもっていても新たな情報は出てこないと思われるため、外へ出るなどして少し気分転換した方が良いかもしれません。投票が最も遅く終わる地域は翌11月4日の14時、新型コロナウイルスの影響で投票方法が変更されたことで、大量の表の集計が当日中に完了せず、結果が出るまで数日以上かかる可能性も指摘されています。 とはいえ、昨日欧米株が上昇したことで為替は円安気味に推移と予想、原油の反発で資源国通貨は買い優勢になると考えています。通貨別にはユーロが下落、欧州での新型コロナウイルス拡大は気になるところですが、まずは米大統領選挙、その次に感染第3波へ注目が集まることになるでしょう。 【経済指標】 ★★★ 24:00 (米) 9月製造業新規受注(前月比) 前回:0.7% 予想:1.0% ★★★★★ 20:00 (米) 米大統領選挙 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 104.00〜106.00 ↑ ・ユーロ円 121.00〜123.00 → ・ポンド円 134.00〜136.50 ↑ ・豪ドル円 73.00〜74.80 ↑ ・ユーロドル 1.1550〜1.1720 → ・ポンドドル 1.2840〜1.3000 ↑ ・ドルスイス 0.9100〜0.9250 ↑ 【通貨の強さ】 豪ドル>ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】・豪ドル(株高や原油の反発)
いよいよ米大統領選挙が今週に迫りました。今週は、他にもISM製造業景況指数、RBA(利下げ濃厚)、米雇用統計、FOMC、パウエル議長発言とオールスター陣営で、「これで動かなければ何で動く」というような週ですが、今回の記事では、その中でも特に重要な大統領選挙の動向をおさらいしたいと思います。 まず、前提として、アメリカの大統領選挙は、選挙人制度というものがあり、各州での勝敗を「勝者総取り」となる仕組みです(例えば選挙人数10の州で、1万VS9999でも勝った方が10票総取り) そして、今時点の各州ごとの情勢を見ると、最大の選挙人数を持つカリフォルニア(55)、3位のNY(29)、5位のイリノイ(20)等でバイデンが明確に優勢であり、今あげなかった2位のテキサス(38)、同率3位のフロリダ(29)もほぼ互角という状態です。特に共和党の庭であったテキサスで互角というのが厳しく(さすがにここはトランプが勝つとは思いますが、ここを落とせば敗退がほぼ決定的)、2016年の時と比べても、トランプ陣営の不利度は今回の方が高そうです。 予想サイトや賭けサイトを見ていても、基本的にはバイデン優勢というもので一致しており、サイトによってはトランプ氏の勝率は10%(前回の大統領選は35%)としているところもあり、トランプ陣営はかなりの苦戦が予想されます。 ただ、今回はコロナの影響で郵便投票が多く、これは本人確認等に多大な時間を要するシステムのようなので、結果判明に時間がかかることも予想されており、日本時間で11/4中に出る可能性は低いのではないかともいわれております。 また、仮にトランプが負けたとして、ここで政権交代がすんなりいくかというとそれも不透明で(というよりトランプ陣営が意図的に不透明にしている)、郵便選挙の不正リスク等を言い張って訴訟に持ち込もうとするリスクや、またトランプ最後の2か月の間に追加経済対策をするかというとそこもかなり怪しくなりそうで、最近の欧州を中心としたコロナの再拡大の流れも合わせて、基本的にはリスクオフ方向で予想する方が予想しやすいと考えております。
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