今週は「さすがにクロス円は上がりすぎたし、そろそろ調整するかな」と思っていたのですが、ドル円はあっさりと高値を更新し、昨日には一時137円もタッチしました。こうなってくるとドル円についてはとりあえず一旦は上目線でいるしかなく、短期トレードをする場合は買い方向で付いていき、ハシゴ外しがあったら早めにロスカットするという以外にはやりようがないのかなと思っています。 とはいえ、以前から言っているようにドル円は月足という長い足で見ても今はさすがに上がりすぎで、ボリンジャーバンドの2σすら完全にぶち抜いているという異常事態なので、「ハシゴ外し」のリスクは常に警戒しながらトレードする必要はあります。 これについてはある程度のスタグフレーション展開になることはほぼ確定で、その中である程度長い目で見た時にアメリカが利上げをどこまで続けるか、そして日本がどこまで現状の緩和政策を続けるかということにもよってきて、その中でも特に後者については「インフレが強く問題視された時に政府や日銀として対応する」という可能性もあれば、「長期金利の上昇での利払い費の増加に耐えきれないから、延々と国債買い入れを続ける」のどちらもありえそうなシナリオで、正直スイングでやるには読みづらすぎる環境だと思っています。 ただ仮に後者になった場合には、円安がどこまで進むのか予想もつかず、また仮にこういう方針転換があるにしても少なくとも今はそれが意識されている段階ではないので、一旦はドル円はロング方向で付いていくしかないかなとも思っています。 また今週もう一つ注目していた豪ドル/NZドルについては、1.096の辺りで反発して、一時1.108近くまで上がるという展開になりました。これについては先週末から今週明けにかけて時間足で見てもジワジワと安値も高値も切り上げていて、「嫌な動きだなあ」と思っていたところ、案の定上値ぶち抜きという感じで、一旦先週までの「そろそろ下落転換かな」というのは忘れた方がよさそうです。 一応この辺りで反落すれば日足で見た時の「ヘッドアンドショルダー」も意識されそうですが、とりあえず今時点ではどちらに転ぶかは分からない中で、ただどちらかといえばまあ上目線かなと言う感じで、売りを持っている身からすると引き続き試練の時が続くという感じで見ております。
このところ、株式市場も為替市場も、ボラティリティの面でやや落ち着きが戻ってきています。 しかし、為替市場での円安の流れは根強く、とりわけドル円は引き続き上値を伺う展開が継続しています。 株式市場ではダウは総じて売り買い交錯の格好になっていますが、日経平均株価は堅調です。昨日の東京市場では、高値引けで4日続伸となり、2万7000円を回復して取引を終えています。 一昨日の米国市場では、金融引き締めへの警戒感からダウが軟調であり、東京市場も力強くリスクテイクしていくような地合いではありませんでしたが、円安やアジアの株式市場の堅調に支えられました。 とはいえ、昨夜のニューヨーク市場は、リスクオフムードが根強く、上値の重い展開に留まりました。これを受けて今日は日経平均株価も軟調です。 アメリカ株式は、先週は主要3指数が4週ぶりの反発となるなど、リスクオフからの底打ちの動きでしたが、今週は再び踊り場に差し掛かってきたような雰囲気もあります。 やはり金利の先高観が市場心理を冷やしており、経済指標などのイベントを見極めたいという雰囲気が強いです。 こうした中、ドル円は、昨日は135円台後半から始まり、欧州時間には、アメリカの長期金利の上昇を受けて、一段とドル買いが進み、136円台前半まで円安に傾きました。 週明けの135円台そこそこの水準からは1円程度円安に進んでいます。こうした動きは、ニューヨークでも継続し、今日の東京も136円台です。 円は対ユーロでも目立って弱含みが継続しており、欧州時間には144円台を付ける場面もありました。 今後の先行きを占ううえで重要なのは、物価指標です。5月のPCE・個人消費支出の発表を30日に控えて、為替市場は指標待ちの色彩が強い雰囲気です。 今日の東京市場でも、こうした指標を前にして、様子見の色彩が強い地合いとなると見られます。 今夜はアメリカの四半期GDPが予定されているなど、他にも目先で重要な経済指標が複数控えています。今日も神経質な展開が継続しそうです。 18:00 ユーロ圏6月経済信頼感 18:00 ユーロ圏6月消費者信頼感 20:00 米MBA住宅ローン申請指数 21:00 独6月消費者物価指数 21:30 米1-3月期四半期GDP 21:30 米1-3月期四半期GDP個人消費 21:30 米1-3月期四半期コアPCE 22:30 ラガルド総裁発言 22:30 パウエル議長発言 22:30 ベイリーBOE総裁発言
おはようございます。ダメおやじです。 週明けの為替相場は「朝売り」(東京仲値辺りから実需の買いが終わると値が下がることから、売る手法の1つ)から始まり、ドル円は135.22円から134.52円の約0.7円下落、ポンド円も連動して166.24円から165.14円まで約1円強の下落、豪ドル円も94.06円から92.98円まで約1円強の下落で、売り一巡後はダウ先物や原油に買いが入り、また英10年債利回りが2.37%へ上昇などで、全戻しとなり行って来いの動きでした。 ドルストのユーロドルは1.056辺りでほぼ動き無しでしたが、独10年債権利回りが1.52%へ上昇などで1.0614まで堅調に買われました。 NYでは米金利上昇で株は反落、ドル買いに傾いて終わりました。 各国の金利動向に全てが左右されていますね。 今週の戦略「やや押し目買い」通り、本日も押し目狙いですが、市場ごとに流れが変化しており無理は禁物です。 <本日の経済指標など>23:00米消費者信頼感指数 <本日の相場の波動>高日柄にして押し目買いの日なれど飛付き警戒 <本日の戦略レート> ・ドル円:買い方針135.3・135.1・134.9・134.8(損切り134.45)利食い135.8・136.2・136.5。 ・ポンド円:拮抗。売り166.3(損切り166.6)利食い164.8・164.2・163.65。買い2カ所166.05・165.96(損切り165.75)165.6・165.45(損切り164.6)利食い166.6・167.2・167.75。 ・ユーロドル:拮抗。買い1.058・1.0574(損切り1.055)利食い1.0612・1.062・1.0647。売り1.0592・1.06(損切り1.0615)利食い1.0556・1.0544・1.0513。 ・豪ドル円:豪ドル円:売り方針93.78・94(損切り94.35)利食い93.5・93.2・92.95。 戦略レートと違う動きの時にはノートレをお願いします。特に損切りや利食いは、各自でも設定をお願いします。
先週金曜日は日経平均株価や米株価が大きく反発してリスク選好に傾きました。株価下落時には豪ドルやNZドルが売られる傾向にありますが、どちらもやや反発しているものの、ドル円としてはそこまで大きな反発というわけではありませんでした。 そもそも、株価の下落のロジックとして、物価高の進行を止めるために利上げを実施することで景気にブレーキがかかるであろう、ということで株価の下落につながっていました。物価高の進行が止まったり、利上げ幅が落ち着くことで、株価の下落も落ち着く傾向になるのでしょうが、当面は売られたり買われたりの状況が続くと思われます。 先日、中尾元財務官から現在の円安の状況について「為替介入の可能性は排除できない」との発言がありました。個人的な見解とのことですが、この発言を受けてドル円は下落していました。介入の可能性がたとえ0.1%だとしても、言っている内容は事実ですので、口先介入としてはしてやったりといったところでしょうか。 現在の日銀の金融政策を続けている限り、円安方向への流れは大きくは変わらないでしょうが、行き過ぎた円安への牽制としては効果ありだったのでしょう。先週は136.70円とさらに上値を伸ばして24年ぶりの円安水準となりましたが、各方面からこれ以上の円安を止めたい思惑があふれてきているように見えます。 本日はこれといってめぼしい指標イベントなどはありませんが、株価の行方、米債利回りの動き、次回FOMCの利上げ確率などを見ながら、ドル円の方向性を見極めたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 134.00〜136.00】 23日の米国株は上昇、NYダウ194ドル高(+0.64%)、ナスダック179ポイント高(+1.62%)でした。為替市場はユーロ安+円高。 ロンドン時間に発表された独・仏PMI速報値が悪化し、欧州株売り+ユーロ売りとなりました。 仏6月製造業PMI・速報値51.0(予想54.0、前回54.6)、仏6月サービス部門PMI・速報値54.4(予想57.6、前回58.3) 独6月製造業PMI・速報値52.0(予想54.0、前回54.8)、独6月サービス部門PMI・速報値52.4(予想53.9、前回54.6) NY時間には米PMI速報値も悪化。ドル売り+株買いで反応しています。 米6月製造業PMI・速報値52.4(予想56.0、前回57.0)、米6月サービス部門PMI・速報値51.6(予想53.5、前回53.4)、米6月総合PMI・速報値51.2(予想52.8、前回53.6) 世界的な景気悪化が需要を後退させ、インフレ鈍化→利上げペース鈍化の観測から株が買われました。単純なリスク回避ではなく、景気悪化が株高要因となりました。 本日は日本の5月消費者物価指数や欧米経済指標に注目しています。 投資戦略はドル円押し目買い継続とします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
夏至を迎え、本州は梅雨ど真ん中。毎日蒸し暑い日々が続きます。コロナの夏は3度目を迎えますが、日本においても遅ればせながらようやくマスク解除の動きが広がっているようですが、全面解除というのは日本人の特性を考えても難しいことになりそうです。個人的には早期に全面解除を希望するばかりです。 【本日の指標】 本日も昨日に引き続いてFRBパウエル議長による議会証言。昨日は上院でしたが本日は下院での証言となります。昨日は多少なりとも相場にインパクトを残すことになりましたが、本日も注目すべきイベントです。 【本日の戦略】 ドル円は一昨日の相場で136円に到達し、節目とされていた135円を突破。この1ヶ月で10円近い値動きが進んでいますが、日銀も政府も今の大規模金融緩和を継続し、介入は行わないというスタンスを保持し続けており、まだまだ先が見えなさそうなこの円安の流れです。 そんな中で昨日はFRBのパウエル議長による米国上院委員会における議会証言。つい先日のFOMCにおいては0.75%もの利上げをして相場を驚かせたFRBだけあって、その政策には各国が注目している場面です。指標発表と異なり、議会証言はその受け止め方が千差万別なだけに相場の動きが読みにくいというのもあります。ドル円の136円という水準はチャートで見ても頭一つ飛び出た形でなんとでも判断できそうなポイント。次の大台は140円とも言われており、そこまでには遠い道のりではありますが、前述の通り日本側にその歴史的円安水準を是正しようとする動きがない限りはこの流れを断ち切るのは難しいのではないかと考えています。 止まらない円安とドル円上昇が続きますが、まだまだこのドル円買い方針を継続とします。
昨日は株価の上昇等を受けリスク選好の流れが優勢となりドル円は欧州時間136円台へ上昇、NY時間も堅調に推移し136.71円の高値を付けました。 ユーロドルは欧州時間1.0583ドルまで上昇もNY時間は反落の動きに、ポンドドルは欧州時間1.2324ドルの高値を付けるもNY時間は1.22ドル台中盤〜後半での値動きでした。 クロス円は大幅上昇し、ユーロ円は144円、ポンド円は167.83円、豪ドル円は95.33円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 07:45:NZ・5月貿易収支 15:00:英・5月消費者物価指数 21:30:加・5月消費者物価指数 23:00:欧州・6月消費者信頼感 また、今日はパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。 昨日のドル円は東京時間は134.90円台〜135.20円台で小動きも欧州時間に136円台へ上昇、NY時間も136円台を維持する底堅い動きで136.71円の高値を付けました。今日も堅調な動きとなると137円台へと上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると135円台中盤までの下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.05ドル台前半で推移し欧州時間1.0580ドル台まで上昇、NY時間は1.05ドル台中盤から1.05ドル台前半へ下落するやや軟調な値動きでした。今日堅調な動きとなると1.05ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.04ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。
昨日の為替相場は、ドルが力関係上強い位置から弱い位置に変化し、カナダやオセアニアが強い位置に来るなど、全体的に「リスク選好型」に近い状態となりましたね。ただ変動率自体はそこまで大きなものではないので、相場の流れという点では明確な変化はありません。 また円軸の動きでは弱い状態が続いているだけに攻めやすい状態と言えますし、昨日のドル軸の動きによって円軸ドル軸両方が弱い状態が今後も続くようであれば、ドルストレート、クロス円ともに攻めやすい状態になりますのでその点に注目したいところ。 このような中で今日はRBA議事録、ユーロ圏経常収支、香港消費者物価指数、カナダの小売売上高、米中古住宅販売件数等が予定されていますが、昨日は円やドルを軸とした動きが明確ですから、今日もまずは円軸ドル軸の動きを見ていくのが良いでしょう。 また取引する際には注文を分散させて1注文あたりの数量を減らし弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけて無駄なポジションを残さないようにするなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はCADが0.47%、CHFが0.39%、NZDが0.38%、AUDが0.37%、EURが0.30%、GBPが0.27%、USDが0.11%となっていて、力関係は【CAD>CHF>NZD>AUD>EUR>GBP>USD>JPY】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【USD>CHF>EUR>CAD>NZD>GBP>AUD>JPY】でしたから、円が弱い位置を維持していること、ドルが強い位置から弱い位置に変化したこと、カナダやオセアニアが強い位置に変化したこと、ポンドが弱い位置を維持していることなどがわかります。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが出ればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強いものを買って円を売る形が低リスク。 逆に円が強い位置に変化して1%を超える下落幅となった場合は、各通貨の短期トレンドが下向きに変化しうる位置にあるので、力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクですね。 個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週はドルが弱い位置に来たことで上昇して利益が出てスタートしています。 戦略としてはこれまで通り0.72〜0.70、0.70〜0.68のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。 現在のように0.70を割ったゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続です。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 29888.78(-38.29 -0.13%) ・日経平均 26005(+225 +0.87%) ・金・ゴールド 1840.60(-9.30 -0.50%) ・原油・WTI 109.56(-8.03 -6.83%) 【経済指標】 ★★★ 22:15 (米) 5月鉱工業生産(前月比) 前回:1.1% 予想:0.4% 結果:0.2% 【本日の戦略】 <ドル円は高値圏へ戻す> FOMC後に売られていたドル円ですが、7月、9月と追加利上げの可能性は残っているうえ、FOMCメンバーから高インフレを抑制していく姿勢が改めて表明されたことで、132円台から一時135.41円まで上値を伸ばしました。いったん上昇一服と見たショート勢が買戻しを迫られる水準に来ており、週明けのドル円は買い継続と予想しています。米10年債利回りは3.231%へ上昇しており、ドル高の地合いが続くでしょう。 <原油安で資源国通貨は弱いと予想> 先週末のクロス円はドル円に連れ高、+1%超の大幅上昇となりました。ただ、欧州通貨が上値を伸ばすなか、豪ドル円は後半にかけ失速。原油価格が-6%の大幅下落となって110ドル台を割れたことが重しとなりました。引け前に110ドル台へ戻したものの、テクニカル的な売りに加えロシアの5月原油生産量が前月比で増加しており、今月も増加して推移していることが嫌気されています。このことから、ドル買いとは対照的に豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は売り優勢と予想します。 【経済指標】 ★★★★★ 22:00(欧)ラガルドECB総裁の発言 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 134.30〜136.00↑ ・ユーロ円 141.00〜143.00→ ・ポンド円 164.00〜166.00→ ・豪ドル円 92.50〜94.20 ↓ ・ユーロドル 1.0400〜1.0550↓ ・ポンドドル 1.2100〜1.2300↓ ・ドルスイス 0.9650〜0.9800↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの上昇)
今週一番注目されていたFOMCについては、0.5%の利上げが予想される中で0.75%の利上げが行われたり、またスイス中銀もまさかの0.5%利上げ(ほぼ全員が金利据え置き予想で、正直そんなに注目されていませんでした)ということもあって、全体的に大きく株安が進んでおり、特にハイテク銘柄の影響が多いナスダックの下げ幅が大きくなっています。 スイス中銀、過去には「ユーロ連動発表」、その後のユーロ連動解除に伴ういわゆる「スイスショック」等、全く予想外の角度からいきなりとんでもないことを仕掛けてくることがあるところなのですが、今回もノーマークのところをいきなりやられた感じで、昨日は相場が大きく混乱していました。 そしてそういう中で今日は12時台のどこかで日銀の政策金利・声明発表があり、また15時半からは黒田総裁の記者会見が予定されています。昨日のスイス銀行のサプライズ利上げもあって株価下落→日銀の動きも警戒されたのか円高方向に振れるということもありましたが、そうした中で先進国で唯一緩和的な方向を続けている日本の動向は、かなり注目されると考えられます。(昔だとリスクオフだと当たり前に円高だったのが、最近はそうでもないので、今回のはリスクオフ&日銀動向注目による円高だと解釈しています) これまでの声明や発言を考えると、まあ現状維持だろうなというのは想像できますが、とはいえ少し前はドル円も135円を超えていたり、また物価高を問題視する声もどんどん強まっている中で、おそらくそう遠からずスタンスを変えざるを得なくなるとは思うので、今回の声明や会見の中で、どれくらいそれを「におわせてくるか」がポイントになるかと思います。(変な話、今の相場だとほんのわずかな「におわせ」でも大きく反応するとは思います) また今日の夜にはパウエル議長の発言もあり、当然ながら米国の金融政策が最重要なので、ここも当然注目が必要です。 いずれにしても、今日は大きく動きそうな材料が2つもあるので、その点に注意しながらトレードしてもらえればと思います。(方向感が全く分からない相場になっているので、どの通貨をどうトレードしたら勝てそう、みたいなアイディアは特になく、あまり大きな勝負は控えておいた方が良い時期かなと思っています)
先週の日経平均株価は比較的堅調でしたが、今週に入ってからは調整のような動きが継続していました。 CPIの上振れなどを材料に、引き締めペースへの警戒感が増す展開が続いており、昨夜に行われたFOMCとその後の記者会見を見るまでは動けない環境だったといえます。 一昨日の米国株安を受けて、昨日の日経平均株価も売りが広がり続落となるなど、リスクオフ基調の様子見の地合いでした。こうしたなかで、東京外国為替市場でも、昨日は円安基調の推移が継続。 日中は135円前後での推移でした。ドル円は一時134円台後半まで下げる場面もあったものの、早期の段階で135円前半へ戻しており、非常に底堅い地合いでした。 今回のFOMCは.政策金利を1.50-1.75%へと0.75%の利上げとなりましたが、事前にそれもやむを得ないとの見方が強まっていました。それだけ、前週末に発表された米消費者物価指数、いわゆるCPIが市場予想を上回る8.6%となったことは衝撃だったといえます。 ミシガン大消費者信頼感指数も、58.4から大きく下げて50.2と統計開始以来最低を記録するなど、足元の消費者の景況感は急激に悪化していることも確認され、物価高から景気後退への懸念すらも広がっています。 インフレ抑制のためには、FRBによる利上げ幅拡大を容認せざるを得ないものの、現在の供給要因が主導するインフレーションはいわゆる悪性インフレの面があって、利上げに終わりが見えない不透明感が、株価を押し下げています。 もっとも、パウエル議長が記者会見で今回の75bpの利上げが異例に大きな幅である事を指摘して、この幅が一般的になるとは予想していないと発言したことで、過度の引き締めへの警戒感は後退。 好感したアメリカ株が上昇したことを受けて今日の日経平均株価も大幅上昇して始まっており、FOMCを挟んで市場のムードは大きく改善しました。 米長期金利の低下とともにドル売りの動きも強まって、ドル円は一時133円台半ばまで下落する場面もありました。 もっとも、東京時間は再び134円台半ばまで上昇してきています。とはいえ、昨日までのドル買い主導の上昇圧力はだいぶ緩和された感じがします。いったん今までの動きの踊り場になりそうです。 10:30 豪5月新規雇用者数 10:30 豪5月失業率 20:00 英イングランド銀行金利発表 20:00 英中銀金融政策委員会議事要旨 21:30 カナダ4月卸売売上高 21:30 米5月住宅着工件数 21:30 米5月建設許可件数 21:30 米週次新規失業保険申請件数 21:30 米6月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数
おはようございます。ダメおやじです。 先週10日金曜日の米消費者物価指数(CPI)の高止まりと消費者信頼感指数の低下から、リセッション(景気後退)に入り、株は大幅下落です。 為替はインフレ高騰で大幅利上げが予測され、ドル買いに動いて、ドル円は135.44円まで続伸です。 ドルストはドル買いで週明けから戻り無く下落し、クロス円も大幅下落です。 ポンド円は166.13円から161.34円まで約4.8円、豪ドル円は94.97円から92.42円まで約2.5円の下落で、週明けから2日だけで今週の戦略の利食いレートまで到達しました。 海外投資家間では「ドル以外は全て(株や債券など)売れ」との指示が出ているようです。 恐怖指数も上昇し、市場が皆、パニックとまではいかないですが不快感を示しています。 本日はゴトー日、早朝にはFOMCもあり波乱含みでしょうが、今週の戦略通りにドル円買い・ドルストとクロス円は売りの場面があればトレードしていきます。 本日も頑張りましょう。 <本日の経済指標など>16日3:00FOMC政策金利 <本日の相場の波動>変化日にして後場にかけよく動く日 <本日の戦略レート> ・ドル円:買い方針134.75・134.54(損切り134)利食い136・136.5・136。 ・ポンド円:売り方針163.1・163.4・163.9(損切り164.7)利食い162・161.25・159.85・158.5。*買いなら161.62(損切り161)。 ・ユーロドル:売り方針1.044・1.046(損切り1.0484)利食い1.0375・1.0344・1.0344。*買いなら1.0369(損切り1.0366)。 ・豪ドル円:売り方針93.34・93.6(損切り94.1)利食い92.6・91.86・90.3。*買いなら92.72(損切り92.3)。
昨日のドル円は、東京タイムに24年ぶりとなる135.19円まで上昇しました。130円台と聞くと、一時期のユーロ円のように見えてしまいますが、今年の3月ごろのドル円は115円前後だったので、すでに20円ほど上昇したことになります。 黒田日銀総裁からは「急激な円安は経済にとってマイナス」との発言があり、これまでの円安容認の態度が変わってきました。日銀は連日指値オペをしているはずですが、日本の10年国債利回りが目標レンジ上限の0.25%を越えてきており、いよいよ危険な状態になりつつあるのかも知れません。 米債利回りは3.200%を突破して一時3.400%まで上昇しており、今週のFOMCにて0.75%の利上げ実施の可能性が35%程度まで上昇しています。昨日のNYタイムでは133円中盤までの調整はありましたが、今は売りエントリより買いエントリの方が安心感があります。今週のFOMCまでは下げたら買いの押し目買い狙いを継続したいと思います。 FOMCでは0.5%の利上げなのか0.75%の利上げなのかで反応が変わりそうですが、どちらにせよSell the factを警戒してポジションを整理しておきたいところです。スイングポジションとして引っ張る想定ではなく、あくまでデイトレとして押し目買いしたポジションを回転させていくイメージで見ていきたいと思います。
HOT CURRENCY ドル円1 34.00〜136.00 10日の米国株は下落、NYダウ880ドル安(-2.73%)、ナスダック414ポイント安(-3.52%)でした。為替市場はリスク回避のドル高。 米5月CPI前年同月比+8.6%(予想+8.3%)、コア前年同月比+6.0%(予想+5.9%)と、高止まりするとの予想をさらに上回る強い結果となりました。 米CPI・ショックを受け、米株式市場が急落、リスク回避からドルが急騰しました。 国内では急激な円安を受け、財務省・金融庁・日銀が3者会合を開き「円安を憂慮している」との声明を出しています。 今後、円安の勢いが強まれば、本邦当局も円安牽制を強めて来そうです。 本日は先週末の米CPIを消化する1日となりそうです。株安+ドル高がどこまで進むか注目しています。 投資戦略はドル円押し目買い継続とします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
徐々に身の回りに値上げラッシュが到来してきたように見受けられます。電気代こそ資源価格の連動制度によって現状では値上げは微少とは言え、各種食品から生活必需品まで値上げが止まりませんね。ロシアによるウクライナ侵攻、コロナによる中国でのサプライチェーンの寸断、そして急激に進む円安。いずれもお互いに深く関係しており、我々の生活に影響を与え続けているのは確かな事です。 【本日の指標】 本日は米国において消費者物価指数の発表。8%を越える高い物価指数が毎月のように提示され、激しいインフレにあえぐ米国ですが、今回の予想も8%を越え、高いインフレ率=FRBによる利上げの正当性を証明するという流れから株式相場にネガティブイメージをもたらすものと予想されています。 【本日の戦略】 昨日欧州中央銀行において発表された政策金利。事前に予想されていた通り0%据え置きではありましたが、その後のラガルド欧州中央銀行総裁による発言が大きかったですね。欧州も米国と足並みを合わせるようにして7月1日に量的緩和政策の終了を発表、0.25%の利上げにも踏み切るとの発言がなされ、インフレ状態からの脱却を目指すこととなりました。 こうなると気になるのが各国が発行する債券の利回りですが、上昇局面ではギリシャなどのかつてユーロ圏離脱危機が思い起こされます。そう簡単には危機勃発再来とはならないのでしょうが、西側諸国と中国ロシアという対立が顕在化し、今まさに新たな世界秩序が生まれようとしている状況では自国の態度を人質にしても具体的支援を要請するとういシナリオも想像できなくはなく、米国に加えて欧州の金利動向にも注意が必要です。 さて、金利動向と言えば米国ですが、その米国の金利上昇に引っ張られるようにしてドル円が上昇中。前回の上昇で突破できなかった131円の壁を突破して134円台まで突入しました。ここ最近の円安は壁さえ越えてしまえば後はあっという間に次に到達してしまうイメージ。こうなるとどこまで延びるかというのは予想がつかず、相場の成り行きに任せるほかなさそうです。ドル円買いの戦略は継続。もう少し引っ張りたいところです。
昨日も日銀の金融緩和継続の姿勢等を受けての円売りが継続し、ドル円は134円台に乗せ134.47円の高値を付けました。ユーロドルは1.06ドル台後半〜1.0750ドル、ポンドドルは1.25ドル台前半〜後半での推移でした。クロス円はドル円の上昇を受け軒並み続伸し、ユーロ円は144.25円、ポンド円は168.54円、豪ドル円は96.88円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 20:45:ECB政策金利発表 21:30:米・新規失業保険申請件数 昨日のドル円は、東京時間132円台後半〜133円台前半で推移し欧州時間134円台前半まで上昇、NY時間は134.47円まで高値更新後133.61円まで反落も再び134円台へ反発する底堅い動きでした。今日も堅調な動きとなると135円台へ乗せていくのかどうか見たいです。一方、軟調な動きとなると133円台中盤、まだ下へ行くと133円付近への下落も考えられます。 昨日のユーロドルは、東京時間は1.06ドル台後半で上値重く推移も欧州時間は1.0740ドル付近まで上昇、NY時間は1.0749ドルまで上昇も午後は1.07ドル台前半で上値重く推移しました。今日堅調な動きとなると1.07ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.06ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、前日に続いて円が弱い位置で推移し続けたことでドル円クロス円ともに上昇しましたね。ただ巷のニュース等ではドル円の円安更新について述べられているものが多く見られますが、ドルは力関係でいうと弱い位置に変化したのが昨日の動きですので、実際は円売りドル売り傾向。 強かったのはオセアニアやポンドなどですから、取引するうえでは円軸ドル軸の動きを見ておき、ドル円だけではなくクロス円やドルストレート幅広く見てより低リスクな通貨ペアを攻めたいですね。 少し長い時間軸の動きで見てみると、円を軸とした動きでは一時的に円が強めに入り戻す期間を経て、再び弱い位置に来たような格好になっていますし、特に円軸の動きが明確な時は取引しやすいので、リスク管理さえしっかりできていれば攻めやすい相場と言えます。 このような中で今日はインド中銀政策金利発表、黒田日銀総裁発言、スイス失業率、独鉱工業生産、ユーロ圏GDP確報値、米MBA住宅ローン申請件数・卸売売上高・卸売在庫等、それなりのものが予定されていますが、昨日は円やドルを軸とした動きが明確ですから、今日もまずは円軸ドル軸の動きを見ていくのが良いでしょう。 また取引する際には注文を分散させて1注文あたりの数量を減らし弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけて無駄なポジションを残さないようにするなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はAUDが1.21%、GBPが1.10%、CADが1.00%、EURが0.73%、NZDが0.65%、USDが0.62%、CHFが0.41%となっていて、力関係は【AUD>GBP>CAD>EUR>NZD>USD>CHF>JPY】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【GBP>CAD>USD>AUD>EUR>NZD>JPY>CHF】でしたから、ドルが位置を落としたこと、円、スイスが弱い位置を維持していること、豪ドルが強い位置に変化したこと、ポンド、カナダが強い位置を維持していることなどがわかります。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが出ればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強いものを買って円を売る形が低リスク。 逆に円が強い位置に変化して1%を超える下落幅となった場合は、各通貨の短期トレンドが下向きに変化しうる位置にあるので、力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクですね。 個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週は豪ドルが強い位置に来たことでしっかり決済が出て利益が増加しています。 戦略としてはこれまで通り0.72〜0.70、0.70〜0.68のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。 先々週のように0.70を割ったゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続です。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 32915.78(+16.08 +0.05%) ・日経平均 28040(+130 +0.46%) ・金・ゴールド 1843.70(-6.50 -0.35%) ・原油・WTI 118.50(-0.37 -0.31%) 【経済指標】 特になし 【本日の戦略】 <ドル円など年初来高値を更新> 週明けのドル円はじり高、NY時間に入るとまとまった買いが入り、一時132.01円と年初来高値を更新しました。米10年債利回りが、3.044%と3%台へ乗せたことでドル買いが進んだ様子。 さらに、ユーロ円は141.14円、カナダドル円も104.99円とクロス円の一部も年初来高値を更新。ポンド円は9日連続で陽線が続くなど、各通貨ペアとも円安が継続しています。 テクニカル的に過熱感が高くなってきたものの、昨日東京都内で講演した黒田日銀総裁は特に円安をけん制せず、むしろ「安定的な円安方向の動きであれば、わが国経済全体にはプラスに作用する可能性が高い」と述べました。「家計が値上げを受け入れている間に、良好なマクロ経済環境をできるだけ維持し、賃金の本格上昇につなげていけるかが当面のポイントだ」とも語り、金融緩和継続の意思も示しています。引き続き、ドル円を中心に円安継続と予想します。 <米利回り上昇による米国株安には注意> 懸念があるとすれば株式市場の動きで、昨晩の米国市場は小幅高程度。米利上げが株式市場にとって重しとなっており、米利回りの動向を見ながらの推移となっています。次第に織り込んできているものの、急激な米利回りの上昇は株安につながるため、注意が必要でしょう。 【経済指標】 特になし 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 131.30〜132.80↑ ・ユーロ円 140.00〜142.20↑ ・ポンド円 164.50〜166.20↑ ・豪ドル円 94.50〜96.00 ↑ ・ユーロドル 1.0600〜1.0800→ ・ポンドドル 1.2400〜1.2600→ ・ドルスイス 0.9650〜0.9800↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの3%台乗せ)
今回は私のメイン通貨である豪ドル/NZドルについて、週間見通しよりもう少し詳細に解説したいと思います。 この通貨ペアは、本来は豪とNZの金融政策の違いに反応しやすい通貨ペアで、去年の後半であればNZが明確に強気、豪が現状維持モードであったので、基本的には下げやすく、実際に11月くらいまでは完全にダウントレンドにありました。 それが12月くらいから特に理由もなく上げ始め、2月に入るとロシアのウクライナ侵攻でさらに上昇し、その後はRBAも利上げモードに入ったことで1.1台という高値圏まで来ております。 この去年末から上げ始めた理由については、 ・ロシア・ウクライナのきな臭さが出始めたのが12月くらいで、その中で資源国通貨の豪ドルが買われやすくなり、その後の実際の侵攻でさらに一段階上げた ・インフレも含めた実質金利で見た時にNZの方がインフレが激しく、その点で豪ドルの方が買われている ・豪ドル/NZドルという通貨ペアは半年周期くらいで上昇・下落が転換しやすく、その流れで流れが変わったところに上記のような要因も加わった 等、色々な説はありますが、個人的には ・資源価格は全体的な傾向として資源国通貨が強く、可能性としてはあると思うが、ただ短い時間軸で見た時に資源価格と豪ドル/NZドルの連動性が小さいため若干懐疑的。ただ長期的にはこの通貨ペアと資源価格の動きは相関しないので、それが理由であれば「市場の空気感」さえ変わればまた流れが変わる ・実質金利説については、他の通貨ペアの動きを見ていても、「インフレ通貨」でも買われているものも多く、その点で個人的には懐疑的 ・半年周期説はアノマリーとしては理解できるが、その説明で良いのかという気はする。ただこの説が正しければ上昇してから半年程度経過したので、この説が正しくあって欲しいという気持ちはある という感じで、つまりは「正直よく分からん」というのが本音です(笑 なので、今後どこまで上がり続けるのか、いつになったら下がるのかというのは全く読めないのが正直なところなのですが、ただこの通貨ペアは基本的にはレンジ通貨&金利差に反応する通貨で、今はかなりの高値圏で、しかも売りでスワップが貰える環境でもあるので、とりあえず今だと売る方が勝率は高いかと思って、売りポジションを持ち続けています。
このところ、129円台から130円に乗せるくらいの水準での動きが継続しています。 今週は、断続的に130円台を再クリアするような動きはあったものの、定着していません。 昨日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカの長期金利の低下を背景にして、円買いドル売りが進む場面もあり、ドル円は129円台半ばまで弱含みましたが、結局130円台を回復した後に、129円台後半で取引を終えました。 アメリカの長期金利の低下が過度の円安を抑えています。それにより、130円が目先のキャップとして機能するようになってきました。 これは、目下の経済指標の低迷によるアメリカ経済の調整観測などを反映したもので、以前より円買いが強まっています。 昨日のこうした動きを主導したのは、ニューヨーク時間に発表されたADP雇用者数です。ADP雇用者数では、非農業部門の民間就業者数が前月比12万8000人増と、市場予想の30万人増を大幅に下回ったことで、経済の調整によりインフレの過熱はやや遠のいた格好になりました。 もっとも、昨夜の株式市場は堅調な展開でした。昨日のダウはマイクロソフトの業績下方修正等が嫌気され軟調に始まったものの、ADP雇用者数の軟調により金利の先高観が緩和されたこともあり株式市場ではポジティブに受け止められました。ダウは、終値で435ドルの大幅高で取引を終えています。 昨日の日経平均株価の終値は44円安の27413円と、小幅な反落でしたが、今日は昨夜のダウの上昇を受けて明らかにムードが改善しており、日経平均株価は大幅高で始まっています。 とはいえ、ここからは今晩の雇用統計の発表を前にして、様子見が強まってくる地合いでもあり、欧米時間にかけて大きく動く可能性は低下していくと思います。 先月発表の4月の雇用統計は比較的堅調な内容でした。 5月は市場予想では雇用者数の増加は40万人を下回ると見られており、雇用者数の伸びも徐々に低下してくるのではないかと見方が大勢です。こうした中、労働市場のひっ迫状況を表す時給の伸びに注目が集まっています。 15:00 独4月貿易収支 15:45 仏4月鉱工業生産 16:50 仏5月サービス業PMI 16:55 独5月サービス業PMI 17:00 ユーロ圏5月サービス業PMI 18:00 ユーロ圏4月小売売上高 21:30 カナダ1-3月期 四半期労働生産性指数 21:30 米5月雇用統計 22:45 米5月サービスサービス業PMI 22:45 米5月総合PMI 23:00 米5月ISM非製造業景況指数(総合)
今週の狙いはドル円以外は押し目買いでしたが、ドル円も127円付近で底値を這い先週の高値128円を超えたことで、全ての通貨ペアが上昇トレンドに入った感じ(円安ドル安)です。 各国中央銀行がインフレ対策で順次利上げを確定させており、市場は利上げ路線を既に織り込んだ感じで高金利でも株式が買われています。 また、インフレによる景気停滞のスタグフレーションが言われていますが、企業決算では過去最高益を出した企業も多くあります。 これから2022年後半の6月に入り、円安ドル安株高のリスクオンラリーが続いていけば、押し目を狙った分かりやすい相場になるのではないでしょうか。 さて、ドル円ですが、株価の動きに応じて動いており、下値は127.3円がサポートラインで買われるとみています。クロス円では、ポンド円は158.9円、ユーロ円は136円、豪ドル円は90円、サポートラインとみています。 日柄変化日は1日〜3日で残り2日あります。サポートラインまでの押し目の売りを取って、買いポジションに持ち替えていくトレードも可能です。頑張って参りましょう。
直近のドル円の値動きを振り返ってみますと、4月28日に日銀政策決定会合にて毎日指値オペを実施する方針を示したことで、一気にドル買い円売りが進んで131.24円まで上昇しました。その後は130円を挟んでの値動きでしたが、4月の米CPIが発表されようとしていた5月9日辺りからFRBの今後の連続利上げが株価に影響を与えはじめ、ドル円は天井を打ってやや軟調な展開となっていました。 5月のドル円は戻り売りの方が安心に思える値動きとなっていましたが、今週に入りようやく潮目が変わってきました。ドル円の日足チャートのMACDは1ヶ月を経てゴールデンクロスしかけており、先週からNYダウの株価は底を打って反発上昇していることから、リスク選好的な地合いに変化してきているようです。 昨日のドル円は約1週間ぶりに128円台に戻してきました。月末のリバランスによる買い戻しという側面もあったようですが、再び押し目買いを狙える形になってきたように見えます。 本日は午前中の豪GDP、NYタイムには米ISM製造業景気指数の発表があります。豪ドル円は今週からネックラインとなっていた91.00円を上抜けて92円台に突入しています。5月は株価の下落に伴って豪ドルも下落していましたが、オーストラリアの経済状況は良好であり、5月から利上げサイクルを開始したばかりです。最近はドル円に注目することが増えていますが、豪ドルもタイミングがあえば買いたい通貨として注目しておきたいところです。 ドル円は126円〜131円のレンジ相場を想定すると、128.50円が中間の水準となります。昨日はドル円が買われて128.88円まで上昇していましたが、さらに上昇するのか、一服して反落後のダブルボトムを形成しにいくのか、6月相場として米債利回りや株価の状況を見つつ、流れを見極めてトレードしていきたいと思います。
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