兵ブロガーバックナンバー(2022年07月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2022年07月

2022/07/29

しましまさん

米第2四半期GDP・速報値の結果等受けドル円大幅下落

昨日は米・第2四半期GDP・速報値の弱い動き等を受けドル安・円高の動きが進み、ドル円は136円台中盤から134.20円まで大幅下落しました。

ユーロドルは欧州時間1.0114ドルまで下落もNY時間は反発、ポンドドルは1.21ドル台で底堅い動きでした。

クロス円はドル円の下落を受け軒並み軟調でユーロ円は136.38円、ポンド円は162.87円、豪ドル円は93.57円の安値を付けました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

10:30:豪・第2四半期卸売物価指数
17:00:独・第2四半期GDP
18:00:欧州・7月消費者物価指数
18:00:欧州・第2四半期GDP
21:30:加・5月GDP
21:30:米・第2四半期雇用コスト指数
21:30:米・6月個人所得/6月個人消費支出
22:45:米・7月シカゴ購買部協会景気指数
23:00:米・7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

昨日のドル円は、東京時間136.40円台から135.10円付近まで下落し欧州時間は135円台前半〜後半で推移、NY時間は弱い動きで134円台前半まで大幅下落しました。今日軟調な動きとなると133円台後半〜中盤への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると135円付近〜135円台前半へ上昇できるか見たいです。

昨日のユーロドルは東京時間は1.01ドル台後半〜1.02ドル台前半で底堅く推移も欧州時間1.0114ドルまで下落、NY時間は反発の流れとなり終盤1.0199ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.02ドル台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.01ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2022/07/28

為替見習さん

米GDP速報と欧州時間からNY時間にかけての円軸・ドル軸の力関係、短期トレンド変化に注目

昨日の為替相場は、FOMC前まではやや神経質な相場が続いた後、FOMC後にやや強い動きが発生。力関係でみるとドル、円、スイスが弱く、ポンドやオセアニアが強い位置に来るなど、概ねリスク選好型に近い方向へと変化しましたね。

内容としては想定されていた0.75ポイントの利上げ(全会一致)が実施され発表直後からドル売り傾向に。さらにパウエル議長発言では利上げ抑制が示唆されてその動きが加速したという形。

ただ同時に円も売られておりドル円の変化はさほど大きなものとなっていませんし、円軸、ドル軸ともに弱いという形で取引するうえでは攻めやすい形となっていますので、今夜の米GDP等を経て週末どのような力関係で引けるかにも注目したいところ。

このような中で今日は豪小売売上高、ユーロ圏景況感・消費者信頼感指数、独消費者物価指数速報、米第2四半期GDP速報・新規失業保険申請件数、イエレン米財務長官会見の他米企業決算も多く予定されていますので、欧州勢参入後からNY市場、特に米GDP前後はしっかりと動きが出る可能性も。

そのため取引する際には1注文あたりの数量を減らし弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけて週をまたぐ無駄なポジションを残さないようにするなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。

ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はGBPが0.91%、AUDが0.67%、EURが0.63%、NZDが0.40%、CADが0.33%、CHFが0.16%、USDが-0.19%となっていて、
力関係は【GBP>AUD>EUR>NZD>CAD>CHF>JPY>USD】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>USD>GBP>JPY>AUD>CAD>NZD>EUR】でしたから、ドル、スイス、円が弱い位置に変化したこと、ポンド、豪ドル、NZドルが強い位置に変化したこと、全体的に「リスク選好型」に近い状態になっていることなどが見てとれます。

続いて8時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円が下向き、スイス円、カナダ円がフラット、その他クロス円は上向きとなっていますので、通貨ペアによってリスクが低い方向や程度が違います。

そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引チャンスをつかみやすく、ここから円売りの動きが加速すればポンド円やユーロ円、オセアニアがロングのチャンスに。この場合は力関係上強いものを買って円を売る形が低リスク。

逆に円が強い位置に変化して下落幅が1%程度になる通貨ペアが出てきた場合は、その通貨を中心に短期トレンドが下向きに変化してくる通貨ペアが出てきます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクですね。

個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週は月曜に上昇、火曜はやや下落という形で上下に動いた後FOMC後に上昇して決済が連続。利益がしっかり増えてまた資金が強化され安全性も増す形となっています。

戦略としてはこれまで通り0.70〜0.68、0.68〜0.66のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。

現在のように0.70を割ったゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続します。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2022/07/27

斉藤学さん

ドル高と予想、FOMCの追加利上げに注目

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均   31761.54(-228.50 -0.71%)
・日経平均   27470(-180 -0.66%)
・金・ゴールド 1735.70(-1.40 -0.08%)
・原油・WTI   94.98(-1.72 -1.78%)

【本日の戦略】

<ユーロ安でドルは上昇>

昨日のドル円は小幅な買いが続き、136円台半ばから後半へ上昇しました。米10年債利回りが2.805%へ低下したことで伸び悩む場面もありましたが、ユーロが売られた反動でドル買いが入っています。本日のドル円はFOMCを前に様子見ムードと予想しますが、他通貨に比べ強いため底堅い推移が続くと見ています。FOMC政策金利発表は、前回1.50〜1.75%に対し予想2.25〜2.50%、すでに織り込み済みなのでパウエルFRB議長の定例記者会見に注目です。

ところでユーロへの売りですが、ロシアの天然ガスをめぐりEU加盟国は冬季のガス使用15%削減で合意したことが重しになったようです。欧州の景気後退懸念に加え、ロシア産ガス供給に不透明感が出てきたことで、ユーロドルは一時1.0108まで売られました。再度パリティを試す可能性もあり、今後の動きに注意が必要でしょう。

<米小売株が売られる>

一方、米国株にも懸念点が。世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートが通年の利益見通しを下方修正し、株価は-7.64%と急落。アマゾン-5.23%、コストコ-3.25%など小売株が全面安に。従来は横ばいから小幅増を見込んでいたところ、調整後の1株利益は約8〜9%減少すると発表。ダグ・マクミロンCEOは「下半期は一般商品への圧力が一段と強まると予想している」と述べています。株安が続けば円高圧力になるため、今後の動向を確認したいところ。

【経済指標】
★★★★★
27:00 (米) FOMC政策金利発表 前回:1.50-1.75% 予想:2.25-2.50%
★★★★★
27:30 (米) パウエルFRB議長の定例記者会見

【本日の予想レンジ】
・ドル円   136.30〜138.00↑
・ユーロ円  137.50〜139.00↓
・ポンド円  164.00〜165.50→
・豪ドル円  94.00〜95.50 ↓
・ユーロドル 1.0000〜1.0180↓
・ポンドドル 1.1950〜1.2080→
・ドルスイス 0.9550〜0.9700↑

【通貨の強さ】
ドル>ポンド>豪ドル>ユーロ

【注目通貨】
・ドル(FOMCでの追加利上げ)

2022/07/26

為替研究所さん

7/26時点相場短観

今週の週明けは円安・資源国通貨高でスタートし、通貨強弱で見てもカナダドル、豪ドル、メキシコペソといった通貨が強い感じでスタートしました。資源価格については、原油価格については昨日は「下落基調の中で若干リバウンド」くらいだったのですが、ノルドストリーム問題もあって天然ガス価格が上昇しており、この空気感を反映したものなのかなと思っています。

最近の「資源国通貨と資源価格」については、時には原油、時には天然ガスと、どちらに反応するかは一概に言えず、そして原油価格と天然ガス価格は全然違う動きをする時も多く(最近は天然ガスは上がっているものの原油は下落基調)、その点で後付けでしか「こういう事情で上下したのでは」と言えないのですが、ただ全体的な通貨強弱を見ることで、今の相場のテーマが何かを考えるヒントにはなるかと思うので、ある程度広く相場を見るのが大事かなと思います。

そして天然ガス問題については、実際の需要が本格化するのは北半球が冬に入る時期で、その時期までに確保できるか、そして確保するためにロシアにどこまで歩み寄るのかという問題もあり、今後も注目する必要がありそうです。

またこの天然ガス問題からの資源国通貨高という点で言うと、明日の豪消費者物価指数と明後日の豪小売売上高については、今の資源国通貨高の流れが継続しながらこの指標を迎えると、ポジティブな結果なら大きく上げる、ネガティブな結果でも一時下がってもジワジワと戻す、みたいな展開になりそうだなあと思いながら見ており、私が投資している豪ドル/NZドルも明確に1.11を超えて足場固めをしつつあり、売っている身からすると嫌な流れだなあと思いながら見ていますw

また先週の指標の中では、やはり米PMIが予想を大幅に下回り、しかも50も割った水準で出てきたことが大きなサプライズでした。今週はFOMCもあり、ここでは0.75%か1%の利上げ(0.75%の可能性の方が高そう)という予想となっておりますが、この急激な利上げの中で、米国ですら景気減速の兆候が見られたというのはなかなか恐ろしい話で、「スタグフレーション」が着実に近づいてきているのが感じられます。

2022/07/25

為替太郎さん

FOMC待ちの相場続くも警戒感はやや和らぐ

FOMCを前にして、市場では引き続きFRBの利上げ幅を巡る思惑相場が継続しています。

金曜の東京市場では、ドル円は上値が重く、137円半ば付近、ニューヨーク時間には一時、135円台まで下げています。少し前の勢いはなく、FOMCを前にしてひとまず頭打ちになった格好です。

もっとも、クロスユーロでは、ユーロはドルに対して軟調になっています。ユーロドルは1.01台となり、1.02台を維持できていません。

仏、独のPMIがいずれも弱いなど、総じて欧州の経済指標がさえなかったこともあり、欧州景気減速懸念により、ユーロに対して売り局面に転じました。

ECBの後は堅調だったユーロ円もつられて下落。東京時間に140円を割り込んで、週明けは139円付近です。

為替市場のドル買いユーロ買いの失速を尻目に、株式市場のリスクオンは継続しています。金曜日の日経平均は7日続伸となり、堅調な推移が継続しています。ダウは下げましたが小幅です。

これらの動きは、基本的にFOMCを控えた様子見の延長線上であって、26日及び27日に予定されているFOMCが目下のところ最大のイベントとなります。

このところの指標を受けて、FRBが1%の大幅利上げに踏み切る可能性は低くなったと見られています。

想定通りの0.75%利上げとなれば、現在の相場では織り込み済みと見られます。とはいえ、FOMC後に次回以降の利上げペースに関して、0.75%幅の利上げが続く見込みなどのタカ派の見解が示された場合には、現在の水準より一段のドル高、株安の流れが強まる可能性もあります。

直近では株式市場は回復傾向を見せています。FRBの金融引き締め強化を警戒した直近のアメリカ株の底値、かつ年初来安値は6月半ばでしたが、今回のFOMCで株式がどのように動くのか、株式市場でも今回のFOMCへの注目度が高まっています。

8月はFOMCが予定されておらず、今回のFOMCへの反応がしばらくの間市場のムードや方向感を決める可能性もあり、そうした意味でも今回のFOMCは注目されます。

こうした状況下ですので、今日段階で明確な動意をもって為替市場が動く局面ではありません。

本日は指標が乏しい日でもあるので、ひとまずは先週の流れを受け継ぎつつも、主要通貨は既存の値動きレンジの範囲内での様子見基調になる可能性が高いと見ます。

14:00 シンガポール6月消費者物価指数
17:00 独7月IFO企業景況感指数

2022/07/22

ダメおやじさん

日銀もECBも予想通りの金融政策で行って来い、ドル買いからややドル売りへ

昨日は日銀とECBの金融政策があり、日銀は躊躇無く緩和続行で、黒田総裁は金利引き上げは全く無いとの発言でした。

少し金利を引き上げたところで円安(ドル高)を止めることはできないでしょう、例えば米国リセッションが無い限りは・・・。

ドル円は予想通りの日銀金融政策で137.98円から138.87円まで上昇してから137.37円付近まで下落しました。米金利の低下やバイデン大統領のコロナ感染、国内コロナ拡大も背景にあるようです。

ECBも予想通りの0.5%利上げで1.0165から1.0278まで買われましたが、ラガルド総裁がインフレやユーロ安リスクで経済減速との発言で、高値から下落して元の鞘に収まり、少し1.02付近までショートカバーで戻しています。全体では1.04レジサポラインまで戻すかもです。

暫くは昨夜のように、各種イベントや経済指標などでドル安になるかもですが、全体ではドル買いに付くのがよさそうです。

本日の戦略レートは以下の通りです。最終日、ドル円・クロス円はコロナで医療崩壊も出ており下落が続くかもで、買い方は無理の無いトレードでいきましょう。

<本日の経済指標など>8:30日本全国消費者物価指数

<本日の相場の波動>人気に逆行し、不時の高下をみせる日

<本日の戦略レート>

・ドル円:売り方針137.45・137.7(損切138)利食い137・136.8・136.4。

・ポンド円:売り方針165・165.3・165.48(損切166.2)利食い164.3・164.15・163.2。

・ユーロドル:買い方針1.0208・1.0148(損切1.015)利食い1.028・1.031・1.036。

・豪ドル円:買い方針95.18・95.05(損切94.8)利食い95.6・95.9・96.4。売りなら95.25・95.35(損切95.6)。

*各自でも損切りや利食いの設定をお願いします。

2022/07/21

しーさん

ユーロ売りに警戒

昨日のドル円は最近では珍しく50pips程度しか値動きがなく、方向感に欠ける1日となりました。先週の高値139.38円を天井として下落サインが点灯しかかっていますが、137円台が底堅くて大きな押し目の形成には至っていません。もう少し下落してくれればより買いやすい水準となるのですが、我慢をしつつ押し目を待つ展開といったところでしょうか。

本日はユーロに注目したい日となります。欧州タイムにはECB定例理事会があり、0.5%の利上げが予想されています。先日ECB高官が利上げについて協議するといった報道を受けて、ユーロドルは1.0200台まで反発していました。本日のECBにて利上げが実施されれば、一旦反落する可能性がありますが、ラガルド総裁の記者会見の内容次第でその後の流れが変わるかも知れません。

ロシアから欧州に向けての天然ガスのパイプラインがメンテナンスのため本日まで停止していますが、すんなり稼働再開されるかはロシアの出方次第となるかも知れません。ロシアとしては欧州、特にドイツに対してエネルギー事情の手綱を握っている状況なので、各方面に向けて交渉を有利に進めようとするかに注目しておこうと思います。

エネルギー価格を中心に物価高が進む欧州としては、米国のように苛烈な利上げはできなさそうですが、インフレは抑え込む必要があります。欧州経済に対するリスクが見え隠れする中で、ユーロの買い戻しがどこまで進むかは不透明であり、ユーロドルの今後は反落からパリティを割り込む展開となるのではと考えています。

仮にECBにて0.5%より利上げ幅が小さければ、期待外れとなってユーロ売りとなるでしょうし、予想通りだとしてもイベント通過で売りとなる可能性がありそうです。21時以降はユーロ売りに警戒しておきたいと思います。

2022/07/20

ZEROさん

ECBも大幅利上げか?

【HOT CURRENCY ユーロドル 1.0150〜1.0350】

19日の米国株は上昇、NYダウ754ドル高(+2.43%)、ナスダック353ポイント高(+3.11%)でした。為替市場はユーロ高+円安。

ロイターによると、ECB関係者2人が21日の理事会で0.25%か0.5%利上げかを検討する見通しとの報道。

これまで出ていなかった「0.5%利上げ」の話が出たことから、ユーロ買いで反応しました。

このニュースを受け、ユーロ円は141円台、ユーロドルは1.02台へ上昇しています。

米国株は大幅上昇。前日に決算を発表したゴールドマン・サックスが5.46%高、NYダウは754ドル高となりました。

ドル円はクロス円の上昇(円安)に支えられて138円台を回復しています。

投資戦略はドル円・クロス円の押し目買いとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2022/07/19

とあるエンジニアKさん

次なる相場展開のヒントは欧州に

史上最速の梅雨明けはしたものの、その後はさほど夏らしい天気は続かず、梅雨に逆戻りしたような日々が続きます。そうこうしているうちに7月の海の日を過ぎ、いつもならばこのあたりで梅雨明けをしていたような記憶です。

【本日の指標】
本日は欧州時間において欧州の6月消費者物価指数の発表が予定されています。米国では既に利上げ真っ最中ですが、欧州においては今後利上げが予定されております。利上げ幅、利上げ時期を巡ってはここのところ下落が著しく、ついには米国ドルとの等価を達成してしまうなどなかなか厳しい状況が続くユーロの値動きに直結する見込みです。

【本日の戦略】
米国、日本は金利動向と金利差、景気動向である程度読める展開となってきました。ドル円が140円への到達は時間の問題で、あとはその後の巻き戻しを期待する流れか。米国におけるインフレ率は歴史的な水準にありますが、その歯止めをかける利上げ幅・時期が今後の焦点。

一方で最近盛り上がりを見せつつあるのが欧州動向。今週の戦略では、ロシア国営の天然ガス供給公社であるガスプロムが、ドイツへの天然ガス供給を行うノルドストリームによるガス供給停止によって生じる、「欧州経済全体への懸念」について述べました。本件は今週18日に新たな動きがあり、ガスプロムより欧州企業群に対して「不可抗力」を宣言し、供給が保証ができないことを通達。戦争や自然災害などの回避が不可能である事に対して宣言される「不可抗力」の宣言はある意味最終手段ではありますが、後々の影響を考えるとそう簡単には切り出せない伝家の宝刀。それがついに出されたとなると欧州への天然ガス供給が更に絞られることは現実的な事となりそうです。当然企業群はその宣言に対して即座に無効であるとのカウンターを出しているようですが、その結果がわかるのは将来のこととなるでしょう。

既に本件は相場としては織り込み済みなのでしょうが、欧州の景気に対して長期的な影響を与えるのは避けがたく、今週21日に予定されているECBの利上げとそれに関連する発言に注目が集まる場面です。ドル円、ユーロ円がほぼほぼ同値で並ぶというなかなかレアな時期が続きますが、次なる経済動向の鍵は欧州にありそうです。今週の戦略であるドル円買いは変わらず、様子を見ます。

2022/07/18

しましまさん

ドル、高値更新後調整の動きに

先週も日米金利差の拡大観測や欧州景気減速懸念等を受けドルは強い動きとなり、ドル円は14日に139.39円まで上昇、ユーロドルも弱い動きで13日にパリティ割れし14日には0.9952ドルまで下落しましたが、週末15日はドル買いの動きに調整が入りドル円は138.40円付近まで下落、ユーロドルは1.0098ドルまで反発しました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

07:45:NZ・第2四半期消費者物価指数
29:00:米・5月対米証券投資

先週15日のドル円は、東京時間138円台後半〜139円台前半、欧州時間は138円台中盤〜後半での値動き、NY時間も138円台中盤〜後半で上値重く推移し138.50円で引けました。
今日は軟調なスタートで現在138.10円付近で推移していますが、ここからも軟調な流れが続くと137円台後半〜中盤への下落が考えられます。
一方、堅調な動きとなると138円台後半上昇できるか見たいです。

先週15日のユーロドルは、東京時間は1.00ドル台前半で推移、欧州時間は1.00ドル台中盤へ上昇、NY時間も1.01ドル手前まで反発し1.0082ドルで引けました。
今日は今のところ1.0110ドル台へと上昇していますが、ここからも堅調な動きとなると1.01ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。
一方、軟調な動きとなると1.00ドル台中盤への考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2022/07/15

為替見習さん

ドル円140円目指す動きに注目。円軸・ドル軸の力関係、短期トレンド変化が焦点

昨日の為替相場は、ドルが力関係上弱い位置から強い位置に変化するとともに、円が弱い位置で加速したためドル円は139円半ばまで到達。力関係も全体的に「リスク選好型」に近く、ドル円クロス円ともに上昇が継続する形となりましたね。

また円軸の動きでは弱い状態が続いているだけにクロス円は攻めやすい状態と言えますし、ドル円が140円の節目をつけに行く動きが出る可能性もあるため、円軸・ドル軸の力関係変化と、それに伴う短期トレンド変化を見ておくと取引のチャンスを見つけやすいかと思います。

このような中で今日は中国第2四半期GDP・鉱工業生産・小売売上高、ユーロ圏貿易収支、米ニューヨーク連銀製造業景気指数・小売売上高・ミシガン大消費者信頼感指数速報などが予定されており、週末ということもあって調整も絡めた動きが出る可能性が高いです。

そのため取引する際には1注文あたりの数量を減らし弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけて週をまたぐ無駄なポジションを残さないようにするなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。

ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はUSDが1.16%、NZDが1.12%、AUDが1.09%、EURが0.80%、GBPが0.63%、CHFが0.62%、CADが0.14%となっていて、力関係は【USD>NZD>AUD>EUR>GBP>CHF>CAD>JPY】という形に。

水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>CAD>EUR>NZD>AUD>GBP>USD>JPY】でしたから、円が弱い位置を維持していること、ドルが弱い位置から強い位置に変化したこと、ユーロ、スイス、カナダが強い位置から弱い位置に変化したことなどが見てとれます。

続いて8時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが出ればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強いものを買って円を売る形が低リスク。

逆に円が強い位置に変化して1%を超える下落幅となった場合は、短期トレンドが下向きに変化してくる通貨ペアが出てきますので、この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクですね。

個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週は0.67台での上下動が続いていて、あまりポジション量は変わらずに利益が出ている状態。

戦略としてはこれまで通り0.70〜0.68、0.68〜0.66のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。

現在のように0.70を割ったゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続です。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2022/07/14

斉藤学さん

円安の地合いと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均   30772.79(-208.54 -0.67%)
・日経平均   26520(+80 +0.30%)
・金・ゴールド 1735.50(+10.70 +0.62%)
・原油・WTI   96.30(+0.46 +0.48%)

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 6月消費者物価指数(CPI)(前月比)  前回:1.0% 予想:1.1% 結果:1.3%
★★★
21:30 (米) 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回:8.6% 予想:8.8% 結果:9.1%

【本日の戦略】

<米6月CPIは1981年以来の上昇>

昨日のドル円は、売り一巡後に買戻し優勢となりました。一時137.87円と年初来高値を更新、1998年9月以来約24年ぶりとなる高値を付けています。注目の集まっていた米6月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で9.1%と1981年以来最大の上昇率。今月のFOMCで0.75%の利上げが確実視されたほか、1%の利上げもあり得るとの声も。

ただ、今月は原油が100ドル割れまで売られるなど物価高が一服しむしろ下落に転じているため、実際には今月0.5〜0.75%の利上げ、9月に小幅な追加利上げを行ったあとはしばらく様子見、という流れと予想しています。米10年債利回りは2.915%へ低下、直近の資源安が重しとなっており、ドル円はしばらく137円台での値固めと見ています。

<クロス円も強いと予想>

一方、クロス円も上昇し全体的に買われました。注目はユーロで、昨日のユーロドルは一時0.9999とパリティを割れたものの、その後急速に買戻しが入り一時1.0100台を回復。戻り売りで1.0100台は維持できませんでしたが、パリティの達成感から売り圧力はやや弱まったように見えます。

ポンドや豪ドルも、対ドルではユーロドルと同じく売り一巡後に買戻し。原油の下げ渋りで、豪ドルやカナダドルなど資源国通貨への買戻しが強まると予想します。

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 6月卸売物価指数(PPI)(前月比) 前回:0.8% 予想:0.8%
★★★
21:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 前回:23.5万件 予想:23.5万件

【本日の予想レンジ】
・ドル円   136.50〜138.00→
・ユーロ円  137.50〜139.00↑
・ポンド円  162.50〜164.30↑
・豪ドル円  92.30〜93.50 ↑
・ユーロドル 1.0000〜1.0150↑
・ポンドドル 1.1830〜1.1950↑
・ドルスイス 0.9730〜0.9850→

【通貨の強さ】
ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ

【注目通貨】
・ドル(米6月CPIが1981年以来最大の上昇率)

2022/07/13

為替研究所さん

豪ドル/NZドル短観 7/13 時点版

今回は私のメイン通貨の豪ドル/NZドルの現状と、今後の見通しについて書きたいと思います。

この通貨ペアについては、基本的には金融政策の見通しに連動しやすい通貨ペアなのですが、2021年12月以降は一貫して上昇基調にあり、それについてここ数か月については、RBAが利上げに回ったので上昇するのも分かるのですが、今年の3月くらいまでは正直何で上がっているんだと思いながら見ておりました。

ただこれについて最近一つ仮説ができて、「2年債利回りの差」を分析したところ、2021年12月くらいから利回りの差が縮小しており、「これが2021年末から2022年初にかけての謎の上昇の原因なのかな」と思いました。

2年債利回りと豪ドル/NZドル価格については、2010年以降の日足で分析しても相関係数0.77とかなり高く、2021年以降で見ると相関係数は0.5に下がるものの、ただ2年債利回りの縮小が原因と考えると2021年末から2022年にかけて一貫して上昇基調にあることに説明がつきました。

ちなみに長期の利回りである10年債利回りとの相関係数は0.25とあまり高くなく、このことから豪ドル/NZドルという通貨ペアは、政策金利や2年債利回り等、基本的には短期の金利との連動性が高い通貨ペアと言えそうでした。

このように上昇していることには説明がついたのですが、ただここ5年くらいの値動きと利回り差を見比べても、今の豪ドル/NZドルがかなり高いことは間違いなく、これについては「利回り差の縮小+資源価格上昇」という2つの要因が同時に発生していたと考えると、一番素直に理解できそうでした。

そしてこの2つが要因とすると、資源価格については上昇トレンドは終了し、また利回り差縮小の主要な要因であった豪2年債利回りも最近は一旦頭打ち感が出てきたことから、そろそろ落ちついてこないかなと見ています。

なお本日のRBNZは予想通り0.5%利上げでしたが、声明文のタイトルも5月が” Monetary conditions tighten by more and sooner”だったのが、今月は”Monetary tightening continues”と前のめり感が少なくなったことや、声明文の中でも「消費者物価に対しての新たな中期的な下振れリスク」といった表現が入ったこともあり、NZドルは若干下落し、豪ドル/NZドルは1.106台まで上昇し、まずはこの上昇がどこまでいくか次第かなと思っています。

2022/07/12

為替太郎さん

雇用統計の強さで更なる円安進む。底が見えない状況

先週金曜日に発表された雇用統計の上振れにより、円安がますます進んでいます。金曜日の米株式市場ではダウ平均は小幅に下落したものの、市場のムードはリスクオンでした。

6月の米雇用統計では、改めて労働市場の強さが示されました。これにより景気への楽観と金利の先高観が強まっています。

上記のように米株式市場では雇用者数の伸びが予想を上回ったことで、金融引締め強化への警戒感から、ダウ平均は反落でしたが、日経平均株価はアメリカの景気後退懸念が緩和されたことにより昨日は買いが先行し、3日続伸となりました。大引けの日経平均は前日比295円高となっています。

こうした状況を受け、リスクテイクの姿勢が強まった結果、為替市場では円安がさらに進行。ドル円は、137円台まで上昇して、実に約24年ぶりの安値を更新しています。

欧米市場でも、137円台前半での値動きが継続し、円安ドル高基調の推移は継続。ニューヨーク時間には、一時、ドル円が137円台後半まで下落しています。

円安は急速にかなりの水準まで進んできましたが、まだまだ円の底値が見えない状況です。

雇用統計のインパクトで、米長期金利が上昇するとともに、日米の金利差拡大を見込んだ円安は一段踏み込んだステージまで進みつつあります。もっとも、今朝は鈴木財務大臣の円安牽制の発言を受けていったん137円付近まで下落しています。

円安は対ユーロにも波及しています。

景気減速懸念の拡大により、ユーロ円はピークアウト感が漂っていましたが、昨日のユーロ円は139円台まで戻す場面も見られました。ユーロ買いが進んで、今までの流れを巻き戻す格好になりました。

もっとも、株式のリスクテイクの動きは力強いものではありません。昨日のニューヨーク市場は、続落となり、今日の東京市場も下落して始まっています。

やはり、指標が強ければ利上げへの警戒感が増大して市場へのブレーキになるという根本的な構造があり、先行きの景気後退懸念が解消されない限りは、新型コロナウイルス問題とあわせて先行き不透明感がぬぐえません。

とはいえ、今の為替は内外金利差が主導する局面です。指標や株式がどう転んでも結局円安が続くという根本的な構造になっています。

10:30 豪6月 NAB企業景況感指数
18:00 独7月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏7月ZEW景況感調査
20:00 メキシコ5月鉱工業生産
26:00 ベイリーBOE総裁発言

2022/07/11

ダメおやじさん

本日の戦略レート・クロス円とドルスト買い

おはようございます。ダメおやじです。

先週はユーロドルがウクライナ問題やロシアのガス問題など、リセッションが米国より早く利上げにはほど遠いとの観測から、一気に1.046から1.007まで下落でした。

他の通貨ペアもユーロに連れて下落と思いましたが、レンジ相場に終始し、週末は良好な米国雇用統計を受けてリセッション懸念がやや後退して、株高・金利高・ドル安円安で終わりました。

週明けはやや下窓からオープン、本日の相場は売りから入って買い場で利食いして買い戻しと考えています。

<本日の相場の波動>一方に偏して動く 波動について駆引きせよ

<本日の戦略レート>

・ドル円:買いなら135.9・135.75(損切り135.4)利食い136.75・137・137.25、売りなら136.25・136.55(損切り136.7)利食い135.2・135・134.8。

・ポンド円:買い方針163.25・162.8・162.5・162.17(損切り161.7)利食い165.2・166。売りならば2カ所164(損切り164.3)164.65・165・165.2(損切り165.85)。

・ユーロドル:買い方針1.0163・1.0143・1.02175・1.01095(損切り1.009)利食い1.0247・1.029。

・豪ドル円:買い方針93.05・92.9・92.65(損切り92.15)利食い94・94.4。売りならば93.4(損切り93.65)。

*上記のレートは、相場が急変した時はレート通りにはならないのでご注意ください。特にストップは各自でも設定をお願いします。

2022/07/08

しーさん

株安によるリスク回避

昨日は英国のボリス・ジョンソン首相が辞任を表明しました。個人的には驚きを隠せないニュースでしたが、閣僚が次々と辞任する事態となり、留任が難しくなったようです。先日のG7ではプーチン大統領に冗談を言う場面があったり、ブレグジットで奮闘していたのを見てきたので残念です。

とはいえ、為替的にはポンドが大きく動くわけでもなく、激しく進行しているインフレやリセッションの懸念によってポンドは軟調な展開が続いています。ポンドドルは2019年8月の安値ラインの1.2000を割り込み、1.1500に向けて下落中といったところでしょうか。英国首相が変わったとしても、経済状況がすぐに変わるわけではないので、引き続きポンドは軟調地合いが継続するのではと考えます。

本日は株の売りが出る可能性が高いと言われていました。1兆円前後の売りが出ることで日経平均株価は下落する予想となり、クロス円も下落する可能性が高いのではと思います。ここ数日はユーロが売られているため、ユーロ円の売りが狙い目ではないかと思います。

ドル円については米債利回りが下げ止まり、135円を下抜けてもすぐに買い戻される状況となっています。クロス円のように大きく下落はしないと想定しておいた方が良さそうで、ドル円は135円前後での買い回転が良いのかも知れません。

ただ、FRBの今後の利上げの上限は以前より下がっているようなので、そこまで大きくドル円が上昇することもないのではと思われます。リスク回避によってクロス円の下落にドル円も追随するようであれば、もうひと押し待ってから買いエントリしていきたいと思います。

2022/07/07

ZEROさん

ユーロドル20年ぶり安値

【HOT CURRENCY ユーロドル 1.0050〜1.0250】

6日の米国株は上昇、NYダウ69ドル高(+0.23%)、ナスダック39ポイント高(+0.35%)でした。為替市場はユーロ安+ドル高。

ユーロドルは20年ぶり安値を更新、ドルインデックスは107.04へ上昇し、こちらも20年ぶりドル高水準。

WTI原油は100ドルを割り込み、商品価格全体の下落傾向が続いています。

FOMC議事要旨では、景気よりインフレ抑制重視の姿勢が確認されました。FRBは高インフレ定着が大きなリスクと考えている模様。

本日はECB理事会議事要旨や米雇用関連指標が発表される予定です。20年ぶり安値となっているユーロドル相場に注目。

投資戦略はユーロドル売りとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2022/07/06

とあるエンジニアKさん

米国は景気後退鮮明に

史上最も早い梅雨明けが報道されましたが、今週に入っての関東地方は雨がちの天気が多く、いきなりの猛暑が続いていた異常な6月末の天候から少しほっとしている日々です。これから夏本番、未だ蝉が聞こえないのは若干寂しい日々ではありますが、暑さに負けずに日々を過ごしたいと思います。

【本日の指標】
今週末に雇用統計発表を控えます。6月最初に発表された5月の雇用統計においては予想よりも大きな数値がでましたが、サプライズ感はなく淡々と流れた相場であった記憶。今回も景気動向が不透明になりつつある今、注目度は高く結果とその後の値動きには注意したい場面です。

【本日の戦略】
米国においては利上げ政策による景気へのブレーキが本格化していることは本欄で何度も述べていますが、長期金利においてもそのシグナルは顕著に表れたようで、利回り10年債の利率が同2年債を下回るという逆イールド状況が発生した模様。本現象は景気後退の前触れとされており、株式相場の下落が発生するなど早速影響が見られています。

景気後退となれば今後のFOMCにおいて既定路線とさえている0.5%以上の利上げは要調整となり、またしても先が見えない混沌とした相場が続くことになります。為替相場も一時の140円に向けて続いていたドル円急上昇は一服する形で135円後半で昨晩の取引を終えています。

ドル円ばかりが注目されてしまいがちですが、昨晩は欧州の景気後退による懸念もあり、ユーロが売られる場面がありました。ドルの強さとユーロの弱さの組み合わせは当然ユーロドルの売りを招くことになりますが、ついには1.03を割りこむ水準まで下落しており、ユーロとドルが1対1になるという日も現実味を帯びてきたように見受けられます。

ウクライナ情勢の継続はロシアにエネルギーを依存する欧州の影響が大きく、慎重な舵取りが求められています。ユーロの未来を占うECBによる政策金利発表は今月後半であと2週間程度。ここから金利動向を巡って相場が動くことが予想され、米国同様に強いインフレ状態に陥っている欧州でも利上げの方向性は避けられませんが、その利上げ幅とそこに至るまでの過程に注目です。

2022/07/05

しましまさん

ドル円底堅い動き、今日はRBA政策金利発表に注目

昨日は米国市場が独立記念日のため休場で動意薄の中、ドル円は底堅い動きとなりNY時間に135.78円まで上昇しました。

ユーロドルは1.0420ドル付近〜1.0460ドル台での値動き、ポンドドルは1.20ドル台後半〜1.21ドル中盤での値動きでした。

ユーロ円は140.60円台〜141.60円台、ポンド円は163円〜164円台後半、豪ドル円は91円台後半〜93円台前半で推移しました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

13:30:RBA政策金利発表
23:00:米・5月製造業新規受注

昨日のドル円は東京時間は134円台後半から135円台前半へ上昇し欧州時間は135.20円台〜135.50円台で推移、NY時間は底堅い動きで135.78円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると136円台へにしっかり乗せていく動きとなるか見たいです。一方、軟調な動きとなると135円台前半への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは東京時間1.04ドル台前半で推移し欧州時間は1.0463ドルまで上昇、NY時間は軟調な動きで1.04ドル台前半へ反落しました。今日堅調な動きとなると1.04ドル台後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.04ドル付近〜1.03ドル台後半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2022/07/04

為替見習さん

各国市場オープン前後の円軸・ドル軸力関係変化と短期トレンド変化に注目

先週金曜の為替相場は、木曜に続いて円が力関係上強い位置で推移し、株式市場もやや弱めの状態が続くなど「リスク回避型」に近い相場でしたね。力関係においてはドルが強い位置に来る変化があったり、オセアニアが弱い位置にくるなど、木曜より金曜のほうがさらに「リスク回避型」の典型的位置関係に近くなって引けています。

ただリスク選好・リスク回避どちらの傾向になるとしても、円軸ドル軸の動きが明確なほうが取引しやすく、先週末の相場も円、ドルがともに強い位置に来ていることから相場の状況は把握しやすいので、今週もまずはこの円軸ドル軸の動きがどのように変化するかに注目したいところ。

ではまず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは円、ドルが強い位置にあり、オセアニアやポンドが弱い位置にあること、かつ典型的「リスク回避型」に近い位置関係であること。

また短期トレンドはドル円、クロス円ともにフラットからやや下向きで引けましたので、現状は円買いの動きが続けばショートのチャンスになりやすい状態となっています。

ただ今日の各国市場オープン前後の動きでこの状態が加速するのか反転するのか、特にまだ強い下向きにはなっていないので、円売りの動きが戻ってくれば回復する点に注意。今日のイベントとしてはスイス・トルコの消費者物価指数やユーロ圏生産者物価指数などが予定されていますが、基本は各国市場のオープン前後が動きが出やすいので、そのあたりを意識すると良いでしょう。

目安としては対円変動率が0.5%以上の動きが出るかどうかといったところで、1%程度動けば十分攻めるに適した相場になります。

また今週は週末の米雇用統計をはじめとして、RBA政策金利発表やベイリーBOE総裁講演、ラガルドECB総裁講演なども予定されており関連する通貨は特に大きな動きが出る可能性もあるので、イベント前後の相場変化をしっかり把握することにつとめたいですね。

特にデイトレにおいては一夜にしてリスク選好・回避が反転することもありますから、決済は当日決済にして寝ている間の変動リスクを消すなど工夫はしたいですね。

個人的には昨年から約1年取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。戦略としてはこれまで通り0.76〜0.74、0.74〜0.72のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。

ゾーン的には0.70を割っている現在の水準は、2000年春にかなり効率よく稼げた水準なので、このゾーンは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続。この取引方法は計画的にやっているものなので、相場に波乱が起きようが関係なく淡々と継続していく方針も変わりありません。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2022/07/01

斉藤学さん

週末を前に調整の地合いと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均   30775.43(-253.88 -0.82%)
・日経平均   26415(+35 +0.13%)
・金・ゴールド 1807.30(-10.20 -0.56%)
・原油・WTI   105.76(-4.02 -3.66%)

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 前回:22.9万件 予想:23.0万件 結果:23.1万件
★★★
22:45 (米) 6月シカゴ購買部協会景気指数 前回:60.3 予想:58.5 結果:56.0

【本日の戦略】

<ドル円は利食い売りに押される>

昨日のドル円は売りに押され、136円台後半から135円台後半へ下落しました。直近で137円台と1998年以来となる高値を付けたことから、利食い売りが出た様子。

また、最近の米経済指標の悪化も売り材料に。昨晩発表された米新規失業保険申請件数は、結果23.1万件と前回値22.9万件から悪化、米6月シカゴ購買部協会景気指数も予想58.0に対し結果56.0と予想を下回っていました。米10年債利回りは3.007%へ低下、テクニカル的に過熱感が高いことも加わり、本日のドル円は調整と予想します。

<ユーロと豪ドルも弱そう>

クロス円もドル円に連れ安となりましたが、ドルストレートに買いが入ったことで全体的には小幅安程度。いずれも年初来高値付近にあり、上昇一服で値固めと予想します。

ただ、通貨別には昨日発表された独雇用統計の悪化で、ユーロの上値が重くなる可能性が。独6月失業者数は13.30万人と予想-0.60万人に反し増加、6月失業率も5.0%から5.3%へ悪化していました。

また、原油価格が105ドル台へ下落したことにより、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨も失速すると予想。時期的に米ドライブシーズン(5〜9月)でガソリン消費の続く傾向はありますが、原油価格自体は8月ころに失速する傾向があるため、継続的な米週間在庫統計のチェックが必要になります。

【経済指標】
★★★
22:45 (米) 6月製造業PMI(改定値) 前回:52.4 予想:52.4
★★★★
23:00 (米) 6月ISM製造業景況指数 前回:56.1 予想:54.9

【本日の予想レンジ】
・ドル円   135.00〜136.50↓
・ユーロ円  141.50〜143.00→
・ポンド円  164.50〜166.50↑
・豪ドル円  92.50〜94.00 ↓
・ユーロドル 1.0400〜1.1550→
・ポンドドル 1.2100〜1.2300↑
・ドルスイス 0.9450〜0.9600↓

【通貨の強さ】
ポンド>ドル>ユーロ>豪ドル

【注目通貨】
・豪ドル(原油価格の下落)

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