昨日はNY時間ドル売りの流れとなり、ドル円は前半〜中盤でやや上値重い動きとなりました。他通貨に対してもドルは弱い動きとなり、ユーロドルは0.9816ドル、ポンドドルは1.1108ドルまで上昇しました。クロス円は堅調な動きとなり、ユーロ円は141.75円、ポンド円は160.59円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 15:00:英・第2四半期GDP・改定値 16:55:独・9月失業者数/9月失業率 18:00:欧州・9月消費者物価指数 21:30:米・8月個人所得/8月個人消費支出 22:45:米・9月シカゴ購買部協会景気指数 23:00:米・9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 昨日のドル円は東京時間144円台前半〜中盤、欧州時間は概ね144.60円〜144.80円で推移、NY時間は144円台前半〜中盤でやや上値重い動きでした。今日堅調な動きとなると144円台後半を上抜け145円台へ乗せることとなるかどうか見たいです。一方、軟調な動きとなると144円付近への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間0.97ドル台前半から0.96ドル台中盤へ下落し欧州時間は0.97ドル台中盤まで反発、NY時間は堅調な動きで0.98ドル台に乗せ0.9816ドルまで上昇しました。今日堅調な動きとなると0.98ドル台後半〜0.99ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると0.97ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、前週の介入後から戻しが入っているドルに加えて円、スイスが強めに推移し、全体的に「リスク回避型」に近い状態となりましたね。 ここ数週間の動きを見ていると中期的なトレンドも少しずつ変化してきている状態で、年末にかけてさらに変化するか再び戻してくるかというところは今後重要なポイントとなりそうです。 特に日銀が介入したことで一定の水準より上は円を売りにくいという意識が働きますし、イギリスをはじめとした景気減速懸念が全体に波及すると株安からのリスク回避にもなりやすいので、その点に注目しながら相場を見ていくと良さそうですね。 現時点で短期トレンドは全体的にフラットから下向きのものが多い状態ですが、中期トレンドはドル円が上向き、スイス円がフラット、その他は下向きに変化してきており、8月までの状況がガラっと変化している点には注意が必要。 相場を見る際には縦軸(値動き)と横軸(時間軸)での意識が重要となるわけですが、この感じだと10月半ばぐらいまでの動き次第では中期・長期のトレンドも下向きになるものが出てきます。一方でドル円やスイス円は長期的な位置を見ても買われすぎと言っても良いぐらいの水準にあるので、年末にかけてはこれらの点をしっかり意識していくと良いでしょう。 このような中で今日は独消費者物価指数、加7月GDP、米第2四半期GDP確報、メキシコ中銀政策金利発表、米地区連銀総裁講演などが予定されていますので、欧州時間以降の力関係、短期トレンド変化には特に注目したいところ。 また取引する際には資金管理を万全にしたうえで、1注文あたりの数量を減らし、弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけるなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週は下落気味でスタートしていて新規中心で、時折戻して決済が入るという程度。水準的にはかなり下がっていてピラミッディングの効果で1回あたりの利益が大きいので、このぐらいの水準で上下動してくれれば一番おいしいなというところ。 戦略としてはこれまで通り0.66〜0.64、0.64〜0.62のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60まで、上は0.80までカバー。資金管理上はさらに下まで買い下がれる状態ですが、一応注文配置は0.60まで弾幕を張るように設置してあります。 現在のように0.70より下のゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っていて、現在はその効果が発揮されている状態。決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続します。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 29134.99(-125.82 -0.43%) ・日経平均 26205(-115 -0.44%) ・金・ゴールド 1636.20(+2.80 +0.17%) ・原油・WTI 78.50(+1.79 +2.33%) 【経済指標】 ★★★ 23:00(米)9月リッチモンド連銀製造業指数 前回:-8 予想:-11 結果:0 ★★★ 23:00(米)8月新築住宅販売件数(年率換算件数) 前回:51.1万件 予想:50.0万件 結果:68.5万件 【本日の戦略】 <ドル円は144円台後半へ上昇> 昨日のドル円は序盤売りに押されていたものの、安値は144.07円と144円台を維持。底堅さを見せたあと、ロンドン時間以降はドル買いが入ったことで一時144.91円まで上値を伸ばしています。昨晩発表された米9月リッチモンド連銀製造業指数と米8月新築住宅販売件数が、予想を上回っていたことも後押し。 先週の日銀による為替介入で一気に円高が進んだものの、単独介入では効果が薄く各国による協調介入が必要と考えています。まだ11月に米利上げの行われる可能性が残っているため、引き続きドル高の流れは継続と予想。米10年債利回りが3.9%台へ続伸していることもあって、本日のドル円は145円台を試すと予想します。 <クロス円の動きは読みづらい> クロス円もやや連れ高となりましたが、ドルストレートの下落で上値は重い様子。ドル独歩高となる場面が多く、クロス円は難しい動きとなっています。そんな中、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨に注目。 昨日の原油相場は3日ぶりに+2%超の反発、買い材料として、ロシアが次回のOPECプラス会合で100万バレルの減産を提案する、という報道が流れました。原油はテクニカル的にも売られすぎで、反発の気運が一気に高まれば、資源国通貨も連れ高になると見ています。 【経済指標】 ★★★ 23:00(米)8月住宅販売保留指数(前月比) 前回:-1.0% 予想:-1.5% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 144.20〜145.60↑ ・ユーロ円 138.00〜139.50→ ・ポンド円 154.70〜156.00↑ ・豪ドル円 92.70〜94.00 ↑ ・ユーロドル 0.9520〜0.9650→ ・ポンドドル 1.0670〜1.0800↑ ・ドルスイス 0.9870〜0.9990↑ 【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの上昇が続いている)
先週はFOMCでの0.75%の利上げ、日銀が相変わらずの「必要であれば躊躇なく追加緩和」「当面は金利を引き上げない」といういつもの発言があって145円を突破したかと思えば、日銀がいきなり円買い介入をしたことで一時は140.3円まで落ちたり、イギリスのトラス政権が減税政策を発表したことでポンドも大きく下がったり、またまだ相場にはそこまで影響してないようですが、ロシアの部分動員・ウクライナ占領地域での住民投票実施など、非常に材料が豊富で、相場も動きまくる週となりました。 そして今週もまだ1日しか経ってないですが、月曜の東京時間にいきなりポンドが急落したかと思えば、その日のうちに全戻しするというように、今週もスタートからいきなり波乱のある展開となりました。東京オープン前の流動性のない月曜早朝であればともかく、東京時間にあそこまで動くというのは、個人的にもかなり驚きでした。 また私がメインで運用している豪ドル/NZドルも1.146まで上がり、ついに2014年以降のレンジの上限を軽く超えて、1.15の節目も目前となりました。これについては、原油も天然ガスも下がっている中で何故ここまで上げるのかという感覚はありますが、とはいえチャートを見ている限り上昇トレンドが終わるような感じもなく、「これが最後のクラッシュ」である可能性も否定はできないものの、売ってる身からすると正直かなり嫌な上げ方が続いているなという感覚で、私もポジションをかなり削って相当実現損が出始めています。 今までは「気絶して耐える」方針でしたが、正直それも厳しくなってきたので損切モードに向かうという「お前相場何年目なんだ」と言いたくなるようなやらかしを久しぶりにしてしまいましたが、相場はどれだけ自信がある時でも逆行する時はとにかく逆行し続けるというのを改めて思い出しました。 今の環境では、やはりドルが一番強いというのは変わらなさそうというか、円・ユーロ・ポンドというドル以外の通貨が色々とやらかしがあってドル以外に選択肢がないみたいな感じになっていますが、ただドル円については145円台になると介入警戒も出てくると考えられて、今この瞬間に買うというのも値幅を考えると美味しくはなさそうで、いきなり相場に変なことが起こるリスクも考えると、あまり積極的にトレードをしたい環境ではないなと思っています。
先週の相場のメインイベントは、FOMCでした。FRBは、FOMCで政策金利の0.75%引き上げを決めましたが、これは、一部に取りざたされていた1%ではなく市場の事前予想通りでした。しかしながら、政策金利の見通しで先行きに関しては、引き締め強化の方向性が示されたことで、市場における金利の先高観が強まる形になりました。あわせて、FRBの2022年末の金利見通しは、4.375%、2023年末も4.625%となり、前回から大きく引き上げられています。これにより、年内の11月と12月のFOMCでも引き続きハイペースな利上げが継続することが示唆されたほか、来年もハイペースな引き締めが継続するというFRBの見通しが示されたことで、金利のさらなる先高観とあわせて、景気の先行きも悲観的な見方が広がっています。 これに対して、日本銀行はかたくなに現在の金融政策を維持しており、これが底なしの円安を招く要因になっています。日本では、消費者物価指数が世界と比べて明らかに上昇率が低く収まっており、現実として引き締めに転じる必要性がないことが要因ではありますが、政策の内外ギャップが、為替レートの極端な動きを生む要因になってしまっています。日本銀行が金融緩和の継続を発表した直後の先週の木曜には一時的にドル円で145円台に到達。実に、1998年以来の24年ぶりの円安水準に達しています。こうした状況を受けて、政府、日銀は22日、市場への円買い介入に踏み切りました。しかし、介入実施後には、ドル円は145円台から一時的に140円台前半まで値下がりするものの、その効果は長続きしませんでした。23日のニューヨーク市場では、円相場は円安方向の動きが継続して、結局、143円台前半まで下落してしまっています。 日米の金利差を背景にして、介入後の円高は一時的なものと意識されており、その効果が長続きしそうなムードは希薄です。とはいえ、歴史上、同じような場面における過去の介入は複数回なされており、政府、日銀による第二段、第三弾の市場介入の可能性は相応に大きい状況です。現在のペースでのアメリカの金利上昇と日本の金融緩和継続による円安傾向が続く限り、早晩、次の介入に対する警戒感が強まってくることも想定されます。 17:00 独9月IFO企業景況感指数 22:00 ラガルドECB総裁発言
昨日はロシアのプーチン大統領が軍の部分動員令に署名し、テレビ演説にて「市民を守るためにあらゆる手段をとる。これはブラフではない」と発言したことがニュースとなりました。第2次世界対戦以来の署名とのことで、ロシアによる地政学的リスクが上昇したことで、ユーロが売られました。 あらゆる手段の中には核の使用も含まれているとのことですが、もし核を使った場合は、ロシアは世界から批判を浴びることになるでしょう。24年前のロシア危機とは異なる形だと思いますが、万が一のことを考えると大きなリスク回避相場が来ることに備えておいた方が良いと考えてしまいます。 さて、昨夜から今朝にかけてはFOMCがありました。政策金利はコンセンサス通りに0.75%の利上げが実施され、年内の政策金利の予測中央値は4.40%となりました。これによりドルが買われていますが、ドル円としては145円の介入警戒ゾーンがありますので、144円台では買いエントリが躊躇われます。ましてやロシア発のリスク回避警戒も合わせると、ドル円の買いは様子見しておきたいところです。 本日の欧州タイムには、エリザベス女王の国葬により延期となっていたMPCと英政策金利の発表があります。ポンドはここまでかなり軟調な展開となっており、ポンドドルは37年ぶりの安値1.0520を目指して下落中でしょうか。今回の利上げによってポンド買いにつながるとは考えにくく、一時的に買い戻された後は戻り売りを狙うのが良いのではと考えます。 引き続きドルが強い状況ながらもリスク回避が見え隠れしており、大きなポジションを構築しづらい状況に思えますが、ユーロ売りを中心にここぞというタイミングで短期トレードで利益を重ねていければと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 142.00〜146.00】 20日の米国株は下落、NYダウ313ドル安(-1.01%)、ナスダック109ポイント安(-0.95%)でした。為替市場はドル高。 米金利上昇が継続し、2年債利回りは4%に迫り、10年債利回りは一時3.6%台乗せとなりました。 為替市場ではドルが買われ、米株式市場は下落、ビットコインも軟調に推移しました。 今晩は日本時間夜中3時にFOMC結果、3:30〜パウエルFRB議長が会見を行います。 利上げ幅は0.75%の可能性が高く、1.0%ならサプライズ。金利見通し(ドットチャート)に市場の関心が集まっています。 明日の日銀金融政策決定会合+黒田総裁会見も含めて、今後ドル円が145円を突破していくようなら直接介入もありそうです。 投資戦略はドル円145-150円水準は介入期待で売って行く方針です。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
秋分の日に近づき、いよいよ秋の足音が聞こえてくる段階ですが、列島はまだまだ暑い日々が続きます。特に台風が過ぎた火曜日は気温が上がる予想もあり、まだまだ本格的な秋の到来は先のようです。今しばらく半袖シャツの活躍が続きそうです。 【本日の指標】 本日は米国FRBの政策金利を決めるFOMCの1日目。政策金利の発表や、定例記者会見は明日の二日目終了後にリリースされる予定で、本日はその発表を前にして比較的動意が薄い相場が展開されるでしょう。日本においても朝方に消費者物価指数の発表が予定されておりますが、相場を動かすような指標とはならない見込みです。 【本日の戦略】 週の戦略にて述べましたが、FOMCを前にして静かな相場・・・と思いきや、米国金利は動きました。昨晩のNY相場においては10年物の米国債利回りが3.51%台まで上昇、実に10年振りの高水準となりました。この背景は市場参加者が政策金利の高い水準での上昇、すなわち0.75%の利上げを見込んでいることを裏付けることになりますが、一部の市場参加者は更に高い水準である1%もの利上げを見込んでいるとの観測もあり、金利動向を巡ってFOMC前の駆け引きが続きそう。注目のドル円はそれらの動きには反応せず、143円台でウロウロ。こちらは次なる材料を待つ状況にあるようです。 FOMCはFRB議長や理事をはじめとして、各連邦銀行総裁が参加しての会合となりますが、同じく重要会合の一つとして、米国のニューヨークの国連本部において国連総会が開催されます。既に総会は開始されており、26日までの日程で行われる予定。 FOMC二日目の裏ではウクライナのゼレンスキー大統領によるオンライン演説が予定されています。既にロシア侵攻によるウクライナ危機勃発から半年以上の時間が経過し、未だに事態が収束する気配もなく、相場もこの動乱について完全に織り込み済み、かつ、多少のニュースでは動かないというのが大方の見方のようで、相場に影響を与える見込みはないものの、欧米と中国ロシアという新たな二軸が形成されつつある今、長期的な相場感醸成には今回のような総会が流れを与えると考えています。言葉の応酬は規定路線として、なんらかの国連としてのスタンスを示してくれることを期待します。
週末16日は、引き続き円買い介入への警戒感からドル円は上値の重い動きが続き、NY時間も米ミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を下回る結果だったことなどから軟調な流れとなり142.92円で引けました。 ユーロドルは欧州序盤は0.9945ドルまで下落もNY時間は1.0037ドルまで反発、ポンドドルも欧州序盤に1.1351ドルの安値を付けましたがNY時間は1.1447ドルまで反発しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 23:00:米・9月NAHB住宅市場指数 先週末のドル円は東京午前は142円台後半まで下落も午後は143円台中盤まで上昇、欧州時間は軟調で142.90円台まで下落、NY時間も上値重い動きで142.92円で引けました。 今日堅調な動きとなると143円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると142円台中盤への下落が考えられます。 先週末のユーロドルは東京時間0.99ドル台後半〜1.0010ドル付近、欧州時間は序盤0.9945ドルまで下落しその後も0.99ドル台で推移、NY時間は1.0037ドルまで反発し1.0016ドルで引けました。 今日堅調な動きとなると1.00ドル台中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると0.99ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、来週に控えるFOMCを意識してか調整主体の相場となりましたね。ただ水曜の円買いの影響が残っている印象でしたし、円やドルを軸とした動きには注目しつつ、来週のFOMCや日銀、BOEの政策金利も見据えて無駄なポジションを整理しておきたいところ。 このような中で今日は中国小売売上高・鉱工業生産、英小売売上高、ユーロ圏消費者物価指数、ラガルドECB総裁講演、ロシア中銀政策金利発表、米ミシガン大消費者態度指数速報、対米証券投資等の発表が予定されていて、これらの前後では動きが強くなる可能性も。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、取引する際には1注文あたりの数量を減らし、弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけるなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はEURが0.45%、CHFが0.38%、USDが0.27%、CADが-0.22%、GBPが-0.38%、NZDが-0.40%、AUDが-0.42%となっていて、力関係は【EUR>CHF>USD>JPY>CAD>GBP>NZD>AUD】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>GBP>AUD>NZD>EUR>CAD>USD>CHF】でしたから、円とポンド、オセアニアが位置を落としたこと、ユーロ、スイス、ドルが位置を上げたことなど 概ね力関係が逆転しているような格好となっています。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けて各通貨ともに下向きとなっており、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクとなります。 逆にここから円売りの動きが強めに出た場合にはドル円クロス円ともにロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週は火曜夕方まで上昇して決済中心で利益が増加。火曜夜からは下落して新規中心となり、再びポジションが構築できており、相変わらず良い感じで回っています。 戦略としてはこれまで通り0.70〜0.68、0.68〜0.66のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。 現在のように0.70より下のゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続します。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【本日の戦略】 <為替介入の議論が進むか> 昨日のドル円は、一時144.96円と年初来高値手前まで買われたものの、その後は失速。一時142.57円まで下押しするなど、まとまった売りに押されました。利食い売りが出たほか、鈴木俊一財務相が為替介入検討を示唆する発言を行ったことが悪材料になっています。 鈴木財務相は最近の為替の動きについて、「かねてより急激な変動は好ましくないと述べているが、このところの動きをみると急な動きで、しかも一方的だ。あらゆる手段を排除せずに対応をしていかなければならない。」と指摘。「あらゆる手段」に為替介入は含まれるのか、との質問には「あらゆる手段なので、そう考えていいのではないか」と述べました。これにより、当面は円安の勢いが弱まり、上値の重い状態が続くと予想します。 しかし、米国のドル利上げは今月と11月に行われる可能性が高く、米国の利上げが一服するまでは下がっても限定的で、再びドル買いの入る流れが続くでしょう。また、実際に日銀が為替介入するとしても、米利上げ余地のある現状では行わないと考えています。なぜなら、いま為替介入してもFRBが利上げすればすぐにドル買いが入ってしまうからです。そのため、少なくとも米利上げの一服する可能性がある11月までは行われないのではないかと予想しています。米利上げが終了し当面は利上げを行う見通しはない、という状況になっても円安が進むような場面なら、そのときに為替介入すれば十分な効果が発揮されます。 <クロス円はドル円ほど弱くないと予想> このことから、クロス円もしばらくは軟調に推移と予想。ただ、ドルストレートが上昇しているため、安値ではドル円よりも買戻しが入りやすいと見ています。原油への買戻しが続いており、特に豪ドル円やカナダドル円などの資源国通貨は上昇しやすいと予想します。 【経済指標】 ★★★★ 21:30(米)8月小売売上高(除自動車)(前月比) 前回:0.4% 予想:0.1% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:22.2万件 予想:22.7万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 142.00〜143.50↓ ・ユーロ円 141.50〜143.00↓ ・ポンド円 164.00〜165.50↓ ・豪ドル円 96.00〜97.50 ↑ ・ユーロドル 0.9950〜1.0100↑ ・ポンドドル 1.1500〜1.1650↑ ・ドルスイス 0.9550〜0.9680↓ 【通貨の強さ】 豪ドル>ポンド>ユーロ>ドル 【注目通貨】 ・豪ドル(原油の上昇やドル安)
今週の今時点での最大のニュースは昨日の米消費者物価指数で、予想8.1%に対して結果8.3%、コアが予想6.1%に対して結果6.3%となり、それによってドルが再び急上昇したことです。 米のインフレについては、ピークアウト説もあった中で、まだインフレが根強く、しかも他の経済指標を見ている限り経済状態はまだ堅調という感じで、利上げの継続が今まで以上に正当化されたものとなり、それによって米長期金利上昇→ドル高・株安という動きになっております。 このドルと対称の動きを見せているのがユーロで、先週はドルが145円の壁にはじき返されて反落した後は、ECBの0.75%利上げもあって全体的にユーロが強くドルが弱くなってきていたのですが、昨日の米消費者物価指数を受けてユーロは下がり、ユーロドルでいうと再びパリティ割れとなりました。 ユーロドルのパリティ割れは最早珍しいことではなくなり、すんなり上にも下にも抜けるようになってきてますが、日足レベルでは割と綺麗な下落トレンドが継続し、時間足レベルの短い時間帯での上昇トレンドも昨日の消費者物価指数結果を受けて完全に下落モードに入り、短期的には対円でも対ユーロでもドル高方向で見るしかないかなと思っており、ドル円の145円突破も時間の問題かなと見ています(執筆時点ではまだ超えていない) 他だと私のメイン通貨の豪ドル/NZドルはまた上昇基調に入り、前回高値も超えた後今は若干反落して1.122くらいのところにおります。 最近はユーロやドルの動きを除けば全体的には資源国通貨高が継続しており、こうした中で豪ドル/NZドルも上昇していると思われますが、この通貨ペアにとって本質的に重要なイベントは明日のNZ第2四半期GDP、豪雇用統計であり、その点で言うと「まだこれから」という感じです。 特にNZについては、第2四半期がマイナス成長であれば、テクニカルリセッション(2四半期連続マイナス成長)という点で、非常に注目すべきものとなっております。 NZは最近出ている小売売上高等の指標も悪く、市場でもリセッション入りはリスクとして見られており、豪の経済がある程度堅調であることと比較して、NZは実態経済面が弱くなっており、この点が資源高で資源国通貨買いという要因と合わさって、豪ドル/NZドルの上方向のリスク要因となっており、木曜にはその結果が出る点で、まだ上方向のリスクがあるなあと思いながら見ています。
今日の東京市場では、米10年債利回りが低下していることもあって、ドル円は142円台前半まで軟化しています。ユーロ円も同じく軟調で144円台前半の動きです。 もっとも、中長期的なトレンドの目線で捉えれば、為替市場は、依然相変わらず円安ドル高基調の展開が継続しています。昨日の日中の東京市場でもドル円は143円付近の推移となり、高値圏でのもみ合いとなりました。 ドルの先高観は強まる一方で、今日のような多少の調整的な戻りがあったところで、まとまった規模の継続的なドル売りが生じにくい展開になっています。 また、日経平均株価の連日の強含みもリスクオンの円安に繋がっている面があります。金利の先高観と株高がクロス円の円売りを加速させる展開になっています。 先週金曜日のニューヨークは3日続伸、ダウ平均の上げ幅が3日間で1000ドルを超えています。これを受けて、昨日の東京株式市場は買い先行の展開になり、日経平均株価の終値は327円高と3日連続の大幅高となり、2万8500円を回復。さらに、昨夜のダウも連騰で取引を終えています 市場では、リスクオンムードが高まってきました。もっとも、現状の市場の関心事は今日の日本時間夜に発表されるアメリカの8月の消費者物価指数(CPI)です。そのため、とりわけ為替市場においては、上下ともに本格的に動意がある展開ではなく、今は様子見ムードが強いといえます。 先週の政府日銀による円安けん制なども材料になっています。 とはいえ今夜のCPI次第では動意が戻り、クロス円は一段の上値を付けていく場面も想定可能です。今晩のCPIが注目されます。 また、ユーロドルも、ECBの引き締め姿勢や欧州圏の高いインフレ指標を背景に不安定な動きが続いており、引き続き難しい相場が継続します。 ECB理事会メンバーをはじめとする要人によるタカ派的発言が連日、断続的に出てくる状況がユーロを下支えしている形になっています。 欧州金利の上昇の傾向がユーロ高に繋がれば、ますますのユーロ高、とりわけ対円でのユーロ円のさらなる上昇局面を想定することが可能です。 15:00 独8月消費者物価指数 15:00 英8月失業保険申請件数 15:00 英8月失業率 15:30 スイス8月 生産者輸入価格 16:00 トルコ7月鉱工業生産 18:00 独9月ZEW景況感調査 18:00 ユーロ圏9月ZEW景況感調査 21:30 米8月消費者物価指数 27:00 米8月月次財政収支
おはようございます。ダメおやじです。 猛暑も過ぎ、朝晩涼しくなりました。 相場もドル円は145円へ、ユーロドルはパリティ割れに入り、ドル高への過熱クライマックスに入ったようです。 今週、私は押し目買い予想ですが、秋風と供にドル安への調整に入るかもで、ドル円は長期的には押し目買いですが押し目の売りが取れそうで、逆にユーロドルは戻り売りですが戻りの買いも取れそうな気配です。 週明けは欧州通貨が買われ、特にインフレ高による利上げや新首相誕生でポンドが買われています。逆に豪ドルは資源や株価連動型でまた中国との関係が強く、原油安や中国懸念で売られている感じです。 週明けに急騰急落した時は月火で戻すことがよくあるので注意です。日柄変化日は、ドル円は15日、ユーロは13日〜15日、ポンドは12〜13日、豪ドルは15日〜16日になっています。 <本日の経済指標等>15:00英小売り売上高 <本日の相場の波動>押し込んで戻す日 <本日の戦略レート> ・ドル円:売り方針143.22・143.67・144.04・144.75(損切145.3)利食い141.7・141.3・140.45。買いなら142.14(損切り141.4)。 ・ポンド円:買い方針165・164.82・164.6・164.45(損切164.2)利食い165.8・166.6・167.25。売りなら165.5・165.8・166(損切り166.5)。 ・ユーロドル:売り方針1.0097・1.0126(損切1.014)利食い1.0032・0.99987・0.9975。買いなら1.0024・1.0006(損切0.998)。 ・豪ドル円:買い方針97.07・96.9(損切り96.6)利食い97.6・97.9。 本日の戦略レートについては、予め指値・損切り・利食いを設定しておいても良いですが、ナンピンとなるので資金管理にご配慮下さい。また早朝に予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。特に損切りや利食いは、各自でも設定をお願いします。
昨日のドル円は144円前後で推移して、欧州タイム以降は143円台へ下落する場面もあり、ようやく高値圏での一服感がでてきました。ドル円の上昇に合わせてクロス円も大きく上昇していましたが、ECB理事会では事前予想通りに0.75%の利上げが行われ、ユーロ円も6月の高値ライン付近にて上げ渋り始めた感じがします。 ユーロについては利上げ期待によるユーロ買いの側面もあったと思われるため、利上げ実施によりSell the factとなると考えていましたが、ユーロ円はそこまで売られることはなくむしろ上昇しています。 ドル円の145円というと、1998年8月につけた147.71円が意識されます。当時は1週間で10円以上動くこともザラにあった時代で、147円の高値をつけた後は4週間で129円台まで下落しています。さらにその数週間後には136円から111円まで暴落することもありました。 98年はロシアの経済危機やヘッジファンドのLTCMが破綻したことがきっかけで強烈なリスク回避相場となりましたが、今年で言うとウクライナに侵攻したロシアの経済後退や、欧州のエネルギー危機を発端にした210兆円規模の追証による市場機能の停止の恐れなど、見様によっては当時と似たような状況にあるのかも知れません。 さらに、ここまで円安が進んだことで本邦当局も介入を匂わせる表現での発言が目立つようになってきました。神田財務官は「(円安が)継続すればあらゆる措置を排除しない」と発言し、財務省は介入を考え始めていることを示唆しているともとれます。行き過ぎた円安に対していずれ反動が来るとは思いますが、いつやってくるかは神のみぞ知るなので、来たる反落に備えて身軽に反応できるように気持ちを整理しておきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 143.00〜146.00】 7日の米国株は上昇、NYダウ435ドル高(+1.40%)、ナスダック246ポイント高(+2.14%)でした。為替市場は円安。 ドル円は一時144.99まで上昇し、24年ぶり高値をつけました。日足50日線からの乖離が広がり、短期的な過熱感が出て来ました。 FRBのブレイナード副議長とバー副議長がタカ派発言をしています。今晩パウエル議長からもタカ派発言が繰り返されそうです。 その他、ECBが金融政策を発表します。大幅利上げが予想されており、ラガルド総裁会見にも注目が集まっています。 円安+ドル高のスピードが早く、国内の円安デメリット企業が対応できる状況ではありません。 市場からは本邦当局(政府・日銀・財務省)が何も出来ないと見られていますが、警戒はしておいた方が良さそうです。 投資戦略はドル円144円から上の水準を時間をかけて売って行く方針です。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
真夏のピークが去った9月ですが、まだまだ暑い日は続くようで、夜も冷房を使用したまま眠っています。それでも日が沈んで夜が訪れるのは確実に早くなったようで、気がつけばもうすぐ秋分の日を迎えようとしている時期です。今年もまたコロナで揺れた夏を過ごしてしまいましたが、徐々に制限も緩くなっておりますし、諸外国は更に緩い状況。来年こそはと期待して日々を過ごしたいと思います。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。米国ではベージュブックの報告が予定されておりますが、特段大きく相場を動かすことにはならなさそうです。 【本日の戦略】 先週は大きくドル円において円安が進んだ一週間でしたが、今週もその流れは続いています。本日7日の朝時点でも143円半ばと、止まることを知らないドル円の行方は、実に24年振りの円安・ドル高水準を更新中です。 昨晩にはISM非製造業景況指数が市場より上回ったことが今回の円安の流れに拍車をかける形となりましたが、市場参加に意識されたのは日米間による金利差。米国の利上げは既定路線ですが、未だに日本は経済緩和策を続ける為にゼロ金利を継続する政策。今回のように円安水準が高まることによってことさら強調されるのは日銀による介入ですが、140円を超えてもなおなんらかの反応はせず、「注視する」だけに止まっている現実は、市場参加者としては円を売り続けるのが理にかなっているように見受けられます。 つい先日まで円安の節目は140円とも言われている中、次なる節目は145円とも147円とも報道され、米国のイベントが月末のFOMCまでは目立ってないことから今の流れは継続すると考えています。週の戦略で挙げたドル円買いは当然継続とし、今なお続く円安をエンジョイしたいと思います。
昨日は米国市場がレイバーデーで動意薄い中、ドル円は140円台前半〜中盤で底堅く推移、ユーロドルは軟調に推移し東京時間2002年12月以来の0.99ドル割れとなり0.9878ドルの安値を付けるも、欧州・NY時間は反発し0.99ドル台を維持しました。 ユーロ円は138円台後半〜139円台中盤、ポンド円は160円台後半〜162円、豪ドル円は95円〜95.60円で推移しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 13:30:RBA政策金利発表 22:45:米・8月サービス部門購買担当者景気指数 22:45:米・8月総合購買担当者景気指数 23:00:米・8月ISM非製造業景況指数 昨日のドル円は東京時間は140.10円台〜140.50円台、欧州時間は140.30円台〜140.60円付近、NY時間は140.50円付近〜140.60円台と底堅く推移しました。今日堅調な動きとなると先週の高値140.80円を上抜け141円台を付けるかどうか見たいです。一方、反落の動きとなると140円付近への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京午後0.99ドルを割り込み0.9878ドルまで下落も欧州時間は0.9940ドル台まで反発、NY時間は0.99ドル台前半で小動きでした。今のところ0.9960ドル台へ上昇していますが、ここからも反発の動きとなると1.00ドル付近〜1.00ドル台前半まで上昇できるか見たいです。一方、反落の動きとなると再び0.99ドルを割り込むこととなるか注意したいです。 では、今日も頑張りましょう!
先週金曜の為替相場は、雇用統計前後でドルを軸とした動きがやや強めに出ましたが、それまでの流れを大きく変えるようなことはなく円に対してのドルの強さは維持。 ただ相場全体でみるとオセアニアやカナダといった資源国通貨が強い位置で引けたのに対し、ドルやポンドは弱い位置で引けており、特にポンドは新首相が決まるまでは不透明感がある印象。 その英国においては保守党の党首選決選投票結果が今日出る予定となっていますので、ポンドを含む欧州通貨の動きには注目しておきたいですね。また米国はレーバーデーで休場なので、そのあたりも意識して取引する際には早めの決済を心がけておくと良さそうです。 ではまず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントはオセアニアやカナダが強く、円、ドル、ポンド、スイスあたりが弱い位置で金曜は引けたというところ。 また短期トレンドはオセアニアやカナダが上向き、ポンドが下向き、その他はフラットと、通貨によってリスクが低い方向が違うということも把握したうえで、今日の変化を見ていきたいですね。 動きが出やすい時間帯は各国市場オープン後あたりで、短期トレンドの変化が出るのは対円変動率で0.5〜1%程度。そのぐらい動くようなら取引する余地がありますが、そこまで大きくならない場合は様子見して週半ばに備えるのが良さそうです。 その週半ばには各国中銀の政策金利発表や要人発言が多く予定されていますので、力関係や短期トレンドの状態を把握してイベントに臨めばチャンスも増えることに。逆に何も把握しないでイベントを迎えることはかなりリスクが高いので、取引しない場合でも相場変化をしっかり把握することにつとめたいですね。 特にデイトレにおいては一夜にしてリスク選好・回避が反転することもありますから、決済は当日決済にして寝ている間の変動リスクを消すなど工夫すると良いでしょう。 個人的には昨年から約1年取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。戦略としてはこれまで通り0.76〜0.74、0.74〜0.72のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。 ゾーン的には0.70を割っている現在の水準は、2000年春にかなり効率よく稼げた水準なので、このゾーンは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続。この取引方法は計画的にやっているものなので、相場に波乱が起きようが関係なく淡々と継続していく方針も変わりありません。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【経済指標】 ★★★ 21:30(米)新規失業保険申請件数 前回:24.3万件 予想:25.0万件 結果:23.2万件 ★★★★ 23:00(米)8月ISM製造業景況指数 前回:52.8 予想:52.0 結果:52.8 【本日の戦略】 <ドル円は140円台へ上昇> ドル円は買いが続き、NY時間に入ると140円台へ乗せました。一時、140.24円の高値を付けています。米新規失業保険申請件数が減少していたうえ、米8月ISM製造業景況指数が52.8と予想52.0を上回ったことが買い材料に。米10年債利回りは3.257%と続伸、2年債も2007年以来となる高水準へ上昇するなど、ドル買いの地合いが継続。今晩発表の米雇用統計を前に、高値圏での推移が続くと予想します。 対照的に、クロス円はやや軟調。かろうじて前日比プラスを維持したものの、ドルストレードの全面安によりドル円ほど伸びませんでした。前日まで買われていたユーロドルが戻り売りに押され-1%超の反落、ポンドドルは1.1500と2020年3月以来の安値水準となっています。また、原油が続落し86ドル台へ下落していることから、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨も売りが続くと見ます。原油安に関しては、昨日から中国四川省成都市でロックダウンが実施されたことが悪材料に。約2100万人の住民に対し、特別な事情を除いて原則自宅にとどまるよう命令、再び需要減速懸念が台頭しています。 <21時30分に米8月雇用統計が発表> 今晩は、21時30分に米8月雇用統計が発表されます。前哨戦となる米8月ADP雇用統計は、13.2万人と予想30.0万人を下回りましたが、新統計手法後の結果なので影響は一時的でした。 米8月非農業部門雇用者数は、前回52.8万人に対し予想29.0万人と減少予想。ただ、従来水準の20万人を越えていれば、無難に通過すると思われます。 【経済指標】 ★★★★★ 21:30(米)8月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回:52.8万人 予想:29.0万人 ★★★★★ 21:30(米)8月失業率 前回:3.5% 予想:3.5% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 139.50〜141.00 ↑ ・ユーロ円 138.50〜140.00 ↓ ・ポンド円 160.50〜162.50 → ・豪ドル円 94.00〜95.80 ↓ ・ユーロドル 0.9850〜1.0000 ↓ ・ポンドドル 1.1450〜1.1600 → ・ドルスイス 0.9750〜0.9900 ↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>豪ドル>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの上昇と米雇用統計の発表)
今週は株価やコモディティ相場はそれなりに動いているものの、為替の方はドル円がまた140円を目指してそうな動きをしているなあという以外は特筆するような動きもない週となっております。 相場全体で見ると、株価は先週のジャクソンホール会合の全体的なタカ派トーンを受けてか下落基調にあり、少なくとも少し前までの「日足で見た時には上昇基調」というような動きは完全に否定された形となりました。また金相場も下落基調にあり、そろそろ今年の最安値も視野に入ってきそうな動きとなっております。 その一方である意味これと整合的な値動きをしているのがドル円で、こちらは執筆時点で139.5円台と、前回高値の139.4円を超えた高値更新となっております。つまり、今の相場はやはりFRBの動きを中心にしており(今のと注釈しなくても大体そうだと言われればそうなのですが)、その点でアメリカの利上げフェイズが当面続きそうなことも踏まえると、とりあえずドル円についてはやはり短期的には上方向で見ているしかないかなと思っております。 一方で、これまでの「資源国通貨無双」の動きは今週はなりを潜めていて、これについては天然ガス価格や原油価格も今週はそんなに上がっていないこととも整合しているのかなと思っております。 資源については、冬に向かって確保競争が激化していくことはほぼ確実と思われて、今後また一波、二波と来ると思います。 私のメインでやっている豪ドル/NZドルについては、今週は落ち着いた動きを見せておりますが、来週9/6にはRBAがあり、ここでも0.5%利上げ予想が主となっています。9月はRBAはある一方で、RBNZがない月なので、この1か月分で差が縮まることは確実で、スワップポイントについてもその分売りにはマイナスの影響が出る可能性があります。 今の1.12前後という水準は「さすがに高すぎるだろう」とは思うものの、資源国通貨高の流れや、1月分差が縮まることも踏まえれば、今時点だと上方向でのリスクも存在しており、その点で私も強制ロスカットにはなったり損失が大きくなりすぎたりしないようにポジション調整をしながら、とはいえ全切りもせずに耐える、みたいな方針でおります。
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