先週金曜日は、日銀金融政策決定会合をきっかけにドル円は上昇しました。せっかく介入を実施して円安を抑え込んだものの、緩和政策は継続するとなれば円売りとなるのは当然といえるでしょう。先週末までのドル円の日足チャートを見ると、上昇トレンドは一服して調整が入りそうな形となっていますが、金曜日の買い戻しさえなければ下落トレンドに突入する可能性もあったかも知れないので、円高にしたいのか円安にしたいのかよくわからないことをしているなという印象です。 今年のドル円は基本的には米債利回りに従った値動きをしてきたと思います。先週はFRBの利上げ幅が縮小される見通しを受けて米債利回りが頭打ちし、それによりドル円も頭打ちしたと考えられる値動きだったと思います。これまでFRBの利上げ最終地点は5.00%程度と見られてきましたが、これが4.50〜4.75%に下がっており、この見通しが米債利回りの下落に関係しているようです。 今週のFOMCでは0.75%の利上げが濃厚で、12月は0.50%と0.75%の利上げ予想が半々といったところ。その次の2月の会合では、0.25%と0.50%の利上げ予想がそれぞれ40%程度となっており、徐々に利上げ幅の縮小が近づいてきています。利上げサイクルが終了すると、次は利下げが視野に入ってくるため、ドル高は終了となる見通しとなります。まだ数ヶ月は利上げがあるから、日米金利差は大きいから、といった理由でのドル買いは避けた方がよくなっていくでしょう。 本日は欧州の物価指数の指標発表がありますが、ユーロよりドルに注目しておきたいと思います。米債利回りが3.900%付近で下げ止まり、3.900〜4.300%のレンジとなるようであれば、ドル円も145〜150円でのレンジ相場と見て、押し目買いをしていきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 145.50〜147.00】 27日の米国株はまちまち、NYダウ194ドル高(+0.61%)、ナスダック178ポイント安(-1.63%)でした。為替市場ではユーロが反落。 ECBは政策金利を0.75%引き上げることを決定。利上げ継続を示唆したものの、市場の想定より政策金利の天井が低く抑えられる可能性が出て来ました。 前日のBOCに続き、ECBも金融引き締めが結構いいところまで進んだことから、ユーロは反落しました。 来週のFOMCでも、12月利上げ幅鈍化を示唆する材料が出てくるかに注目が集まります。 投資戦略は11月FOMC結果とパウエル議長会見を受け、ドルが急落した場合にはドル円を買いたいところです。 ドル円は11/8米中間選挙以降は盛り返し、年末145円程度で引けると見ております。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
10月も末となると、最低気温一桁の寒い日が突如として訪れます。マスクが厳しい季節から心地よい季節になりました。その一方で日中の日差しはまだ暑く、身体の不調が出やすい日々です。今年はインフルエンザ流行の恐れもあるそうですが、昨年も同じような事を言っていたような記憶があります。いずれにせよ健康第一で日々を過ごしたいものです。 【本日の指標】 本日は欧州中央銀行において政策金利の発表が予定されています。既に本日発表される金利の上げ幅は0.75%と見込まれているようで、問題は今後の利上げ幅と着地点にある模様。欧州も米国同様に10%に近い大きなインフレに苦しんでおり、その為の利上げは不可欠。一方で利上げによる成長鈍化に対しても政策を打ち出す必要があり、米国と異なり様々な事情を抱えるECBは簡単には方向性を見いだす事が出来ないというのが今までの通例。金利発表後にはラガルド総裁による定例記者会見も予定されており、今後の欧州動向を見極める上で重要な指標となりそうです。 【本日の戦略】 先週末にドタバタと介入ががありましたが、ドル円は152円台からの急落で140円台半ばまで下落しましたが、その後は急激に戻ることはなく同じく140円台でウロウロする状況にあります。介入から数日経ち、実際の状況が徐々に判明してきましたが、現時点では先日24日の相場における日銀による介入は公式なものとはされず、「覆面介入」とされています。あれだけ相場を動かしておいて「覆面」というのもなかなか面白い話ですが、その金額は数兆円規模との報道もあります。これらの効果を推し量る、あるいは評価するのには時間が足りず、今しばらく介入の効果を見極めたい時期にいます。 いずれにせよ日米金利差が明確に存在し、明日の日銀による定例記者会見においても今の大規模金融緩和政策に対して方針を変えないのであれば、再び150円台を目指すことになるでしょう。ただし介入の陰におびえつつなので、そのペースは鈍化するのではと見ています。また、来週後半にはFRBパウエル議長会見や雇用統計などの重要なイベントが控えており、そこに至るまでは静かな相場になるのではと見ております。週の戦略で述べたドル円売りは変わらず、様子を見る相場とします。
昨日は、米債利回りの低下や米経済指標の予想より弱い結果から米利上げペース減速観測が強まったことを受けドル売りの動きとなり、ドル円は147.52円まで下落、ユーロドルは0.9977ドルまで上昇しました。クロス円は底堅く推移し、ユーロ円は147.49円、ポンド円は169.95円、豪ドル円は94.67円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 09:30:豪・第3四半期消費者物価指数 23:00:BOC政策金利発表 23:00:米・9月新築住宅販売件数 昨日のドル円は、東京・欧州時間は概ね148円台後半〜149円付近での小動きもNY時間は147.50円付近まで下落する軟調な動きとなりました。今日堅調な動きとなると148円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると147円台中盤〜前半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京時間は0.98ドル台後半、欧州時間は0.98ドル台中盤〜後半で推移、NY時間は堅調な動きとなり0.9970ドル台まで上昇しました。今日堅調な動きとなると1.00ドル〜1.00ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると0.99ドル〜0.98ドル台後半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、いきなり朝から介入と思われる強い円買いの動きとその戻し、さらにじわじわ上昇してからの夜20時40分ごろにまた強めの円買いの動きが入るなど、介入と思われる動きとそれを警戒した小動きといった形となりましたね。 今のところ中期的なトレンドには影響が出ていないものの、上の警戒感は強いですし、春から積みあがっているロングの解消が始まった場合のことも考慮しておきたいところ。特に介入はロスカットを巻き込むようなやり方のほうが効果が高くなりますし、巻き込み始めて止まらないことも起こりうる選択肢ですのでその点には要注意。 ただ逆に考えるとある程度警戒感が出やすい水準が把握できているわけですから、単発の取引ではなく計画的に注文を配置するような取引においてはチャンスも多いですね。 このような中で今日は独IFO景況感指数、米S&Pケースシラー住宅価格指数、消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、そして英国ではスナク氏が首相に就任する見込みですので、このあたりの材料に注意しつつ、円軸の動きが急に出る可能性も考慮したいところ。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、取引する際には1注文あたりの数量を減らし、弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけるなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はUSDが0.66%、EURが0.57%、CHFが0.15%、CADが0.08%、GBPが-0.31%、AUDが-0.69%、NZDが-0.89%となっていて、力関係は【USD>EUR>CHF>CAD>JPY>GBP>AUD>NZD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>JPY>NZD>CAD>EUR>CHF>GBP>USD】でしたから、オセアニアが弱い位置に変化したこと、円が位置を落としたこと、ドル、ユーロが強い位置に変化したことなどが見てとれます。 続いて8時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてユーロが弱いながらも上向きでその他はフラットとなっていて、現状は介入も考慮するとやや攻めにくい状態となっています。 そのためここからは円を軸とした動きを見ておくと取引機会を見つけやすく、ここから円が強い位置に来れば全体的に短期トレンドが悪化してショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクとなります。 逆にここから円売りの動きが強めに出た場合にはドル円クロス円ともにロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週は朝の介入で上昇して決済、その後下落して仕込み、夕方以降じわじわ上昇してまた決済、という形で程よく回転してスタートしています。 戦略としてはこれまで通り0.70〜0.68、0.68〜0.66のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。 現在のように0.70より下のゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続します。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の概要】 ・ダウ平均 31082.56(+748.97 +2.47%) ・日経平均 27105(+205 +0.76%) ・金・ゴールド 1656.30(+19.5 +1.19%) ・原油・WTI 85.05(+0.54 +0.64%) 【本日の戦略】 <日銀による為替介入が実施> 先週末のドル円は買いが止まらず、一時151.90円台と32年ぶりとなる円安水準まで上値を伸ばしていました。ところが、しばらく高止まりしていたのち23時40分ごろ日銀による為替介入が行われ、1時間ほどで146円台と-5円の急落。その後は147円台へ戻して週末を迎えたものの、高値での警戒感は残っています。先月22日に24年ぶりとなる円買い・ドル売り介入が実施されたばかりですから、2か月連続で為替介入が行われたことになります。 また、これまでの為替介入は日中に行われていたところ、今回はよりインパクトを高めるため、取引量が次第に減っていく金曜日夜の時間帯に実施したと思われます。ただ、効果は長続きしないと見られており、来月のFOMCで米利上げが実施される際には再び151円付近へ戻している可能性もあります。 一方、ドル円に連れ高となっていたクロス円も、為替介入と同時に連れ安に。ドルストレートが買われているためドル円に比べれば下値は限定的と思われますが、警戒感から上値は重いでしょう。 <これまでの流れが変わると予想> 今週からは、これまでドル高株安だった流れがドル安株高に変わると予想。NYダウは先週末に+748ドル高とすでに大きく反発しており、本日の日本株も連れ高になると見ています。ドルが弱いため、引き続きドルストレートが買われると予想します。 【経済指標】 ★★★ 22:45(米)10月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回:52.0 予想:51.5 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 146.00〜148.30 ↓ ・ユーロ円 144.00〜146.00 ↓ ・ポンド円 165.00〜167.50 ↓ ・豪ドル円 93.00〜95.00 → ・ユーロドル 0.9800〜1.0000 ↑ ・ポンドドル 1.1250〜1.1400 ↑ ・ドルスイス0.9880〜1.0050 ↓ 【通貨の強さ】 豪ドル>ユーロ>ポンド>ドル 【注目通貨】 ・ドル(日銀の為替介入や米利回りの低下)
今週のドル円は148.6円程度でスタートしましたが、昨日はついに150円の大台も超えて、執筆時点でも150円台をキープしております。150円ではいよいよ為替介入が来るのではないかという予想は多かったものの、現時点では為替介入はなく、「緊張感をもって動向をしっかり見ていく」というコメントのみとなっており、覆面介入があったかどうかについても「あえてコメントしない」という感じでした。 これについては、今の環境だと誰もが「介入が入れば買い」としか思っていない状態で、そんな中でこんな分かりやすいタイミングで介入しても何の意味もないどころか逆効果なのは間違いなく、ただ円安への対応を明言してしまった以上何もしないわけにもいかなく、財務省としても対応に頭を悩ませているのだろうなあと推測しています。 ドル円については、テクニカル的に見ても強い上昇トレンドが継続しており、アメリカは8.2%ものインフレが起こり、その対応で利上げを優先していること、それに対して日本は消費者物価指数3%上昇で騒いでいるレベルで、金融緩和も継続していることも踏まえると、基本的には上で見るしかないかなと思っていますが、ただ150円台という水準が高値水準であることも間違いなく、また日本の消費者物価指数も3%で「普通であれば緩和の根拠がなくなる水準」まで来たことから、今から買うかと言われるとそれはそれで悩ましいなという感覚です。(短期トレードだと損切浅めで買うか、介入後に買うとかはありかと思います) また私のメイン通貨の豪ドル/NZドルについては、今週発表のあったNZの消費者物価指数が前期比予想1.5%に対して2.2%、前年比で予想6.6%に対して7.2%と大幅に予想を上振れしたことからRBNZによる引き締め継続観測が強まり、NZドル高→豪ドル/NZドル下落となっており、一時は1.148まで上がっていたのが、今は1.107まで下がっております。 この通貨ペア、2021年まではRBAとRBNZの金融政策の違いに反応していたのが、2022年になってそれに反応しなくなっていたのですが、10月のRBAの0.25%利上げ(予想0.5%)、RBNZの0.5%利上げ(予想0.5%。ただし声明文で0.75%も検討したとの文言あり)に対してはようやく素直な動きを見せ始め、今割と注目はしています。
昨日の東京市場では、ドル円は149円前半で推移しました。強力なドル高の流れのなかで、ドル円での円安の流れもまた継続しています。さらには、流れを引き継いだ昨夜のニューヨーク市場では、149円90銭台まで上値が伸びる場面もありました。 今日の東京市場は149円80銭付近で取引されていますが、目先ではこう着の感があります。とはいえ、今日段階の150円超えは強く意識されます。 150円を間近に見る今の水準は、政府日銀による円買い介入が強く意識される水準でもあります。150円までは、ある程度の上値の重さもあり、短期的には到達にしばらく時間がかかる可能性もあります。 なお、一昨日の海外市場では、ロンドン時間に149円を割り込む場面もありましたが、すぐに149円を回復しています。また、鈴木財務相は、昨日、記者団に対して、急激な円安をけん制する発言もしていましたが、市場に与えた影響は限定的でした。 これらを見るに、短期的な動きとしては、金利差とリスク選好に基づくドル買いは根強く、150円手前で時間はかかっているものの、円安の流れは明らかです。逆に大きくドル円が下に向かう材料はほぼありません。 なお、ドル円では株式市場と為替市場の連動性はやや弱まっており、昨日の日経平均株価は続伸となったものの、為替への影響はあまり意識されていませんでした。逆に今日の日経平均株価は大きく下げて寄り付いていますが、同じく為替への影響は限定的です。 他方、ユーロは目先では堅調な動きがみられた場面もあり、昨日のユーロ円は147円台を付ける場面もありました。今日は146円台前半での値動きになっています。 クロスユーロに関しては、ドル円と異なり、一昨日のニューヨーク市場での株式の堅調がそれなりの材料になり、昨日のユーロの底堅い値動きを支えた形です。 もっとも昨夜の欧米市場では、英国や欧州圏の消費者物価指数の高止まり等が嫌気され、欧州通貨安の展開となりました。今日の東京市場では、ポンドもユーロもドルに対して昨日よりも値を下げて始まっています。 09:30 豪9月新規雇用者数 09:30 豪9月失業率 15:00 独9月生産者物価指数 15:45 仏10月企業景況感指数 17:00 ユーロ圏8月経常収支 21:30 米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 21:30 米週次新規失業保険申請件数 23:00 米9月中古住宅販売件数 23:00 米9月景気先行指標総合指数
おはようございます。ダメおやじです。 昨日は介入の様な動きでドル円は高値更新149.28円後に148.13円まで下落し、前日の安値を更新しました。 トレードはトレンドを追いかけるもので、なぜ上がるの?、それは高値を超えるためであり、なぜ下がるの?、それは安値を下抜けるためであり、只これだけの事で、ファンダも、テクニカルも要りません。 本日は特に重要日ではないですが、ドル円・クロス円が日足の高値更新できるかどうかに注目です。売りは売り玉が積もっているので跳ね上げられるかもで注意です。 <本日の経済指標など>15:00英消費者物価指数・21:30米住宅着工件数 <本日の相場の波動>下寄り買い、上寄り売りの日 <本日の戦略レート> ・ドル円:買い方針149.11・149.02・148.88・148.68・148.51(損切り148)利食い149.6・150・150.45・150.9。売りなら(損切り149.4)。 ・ポンド円:買い方針168.49・167.72(損切り167.2)利食い170.78・171.15・172.33。売りなら169.37・169.68(損切り169.95)。 ・ユーロドル:買い方針0.9841・0.9823(損切り0.9795)利食い0.9887・0.992・0.9939・0.997・0.9988。売りなら(損切り0.9885)。 ・豪ドル円:買い方針93.95・93.75・93.6・93.45(損切り93.1)利食い94.7・94.9・95.5・95.9・96.3。 本日の戦略レートについては、予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや利食いは、各自でも設定をお願いします。
財務省幹部から「断固たる行動をとる用意がある」との発言が出た後の週初めのドル円は、149円をつけて陽線を示現しました。市場参加者の多くが、日銀による2度目の介入を警戒しているのではないかと予想しますが、介入の効果に疑問を抱いている方も多いと思われ、意外とポジション調整の動きにはつながっていないのかも知れません。 介入があるかどうかはさておき、ドル円の日足チャートをテクニカル的に見ていくと、デマークのTDシーケンシャルでは上昇相場はここまでという見方ができるサインが出現しています。テクニカルに従うのであれば、ドル円の買いポジションは一旦手仕舞いしておき、反落に備えるのが良いように見えます。 テクニカルサインの出現と介入警戒感の高まりによって、ドル円やクロス円のショートポジションを構築するかどうかは各自の判断となりますが、仮にドル円を売る人が増えれば増えるほど、介入効果は弱まることにつながると思われます。というのも、当然ながら売ればどこかで買い戻すわけで、うまく介入に乗れた後は買い戻す人が増えることになります。売りポジションを買い戻す人と、下がったら買いたい人の両方が増えることで、介入によって押し下げたドル円は早晩元の水準にむけて上昇することになるでしょう。 結局のところ、日銀が金融緩和政策を続けている限り円安路線は変わらないわけで、スムージングオペレーションのためとは言え、多くのお金を無駄にするような気がしてなりません。無駄とわかっていても再び伝家の宝刀を抜くのか、異常とも見える円安水準を容認し続けるのか、本日以降はどちらの考えに寄せるかによってギャンブル的なポジションで勝負することになりそうです。
【HOT CURRENCY ドル円 144.00〜150.00】 14日の米国株は下落、NYダウ403ドル安(-1.34%)、ナスダック327ポイント安(-3.08%)でした。為替市場はドル円が8連騰で32年ぶり高値。 本日は先週G7・G20を通過し、2回目の円買い介入あるか注目。特に東京〜ロンドン午前中までは介入警戒が高まるでしょう。 前回の介入以降、145円以下で売っている個人投資家が苦しくなっている頃です。国内個人の損切りがドル円押し上げ要因となりそうです。 今週はドル円に注目し、NY時間に売って→東京時間に決済したいと考えております。 2回目の円買い介入あれば、3円程度円高へ振れると予想しています。介入があれば144円台からは、買い下がりたいと考えております。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
10月も半ば。驚くほど寒い一日もあれば、シャツ1枚で過ごす快適な日も。ようやく冷房の力を頼らずに生活できる日々の到来です。暑さ寒さの変化による体調にも留意しつつ、秋を楽しみたいと思います。 【本日の指標】 昨日の消費者物価指数に引き続き、米国発指標がありますが、本日は小売売上高の発表で相場に与える影響はさほど大きくはない模様。指標によって大きく動くような相場とはならない見込みです。 【本日の戦略】 再びドル円がじわじわと上昇中です。昨日の相場では147円台に突入。この水準は実に32年振りとのことで、その32年前はバブルまっただ中の水準。小学生の頃初めて、海外のお金としてドルという通貨があり、それが大体150円なんだなと思った記憶があります。 それはさておき、歴史的な水準にあるのは間違いなく、先日145円近辺で日銀による介入が実施された事実からも次なる介入がいつか?という相場参加者の疑問や期待も盛り上がってきております。ただしドル円ばかりが注目されておりますが、ドル高そのものも強調されてきており、12日の財務相・中央銀行総裁会議においてもドル高懸念が共同声明が採択されたのは記憶に新しい限り。ユーロドルは1を割って0.96の水準まで到達しております。 米国の利上げがフォーカスされておりますが、当然欧州や英国などの先進国においても利上げは議論されているものの、米国のように毎度のFOMCで0.75%もの急激な利上げには至っていないというのも事実。この米国における急激な利上げの流れは副作用としても前述のドル高の流れを引き寄せているのも間違いないのですが、FOMC議事録等の米国発のニュースを眺める限りでは利上げありきで進んでいるのだなと感じます。いずれにせよドル円買いのポジションは変わらずですが、相場の巻き戻しに備えてポジションのクローズは近いと考えている次第です。
昨日はドル円が東京午前に前回高値を超え146円台へ上昇、その後も堅調な動きでNY時間は米・9月卸売物価指数の予想を上回る結果や国際金融協会の会合で黒田日銀総裁が「2%の物価目標を持続的、安定的に達成するまで金融緩和を継続する必要がある」等発言したことを受け146.97円の高値を付けました。 クロス円はドル円の上昇を受け反発し、ユーロ円は142.63円、ポンド円は163.32円、豪ドル円は92.42円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 15:00:独・9月消費者物価指数 21:30:米・9月消費者物価指数 21:30:米・新規失業保険申請件数 昨日のドル円は、東京午前に146円台へ乗せ146.39円まで上昇し欧州時間も146円台を維持し底堅く推移、NY時間も堅調な動きで146.97円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると147円台へ乗せ高値を更新していく動きとなるのか見たいです。一方、軟調な動きとなると146円付近〜145円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京時間は0.96ドル台後半から0.9730ドル台まで上昇も上値重く欧州・NY時間も0.96ドル台後半〜0.97ドル台前半での小動きでした。今日堅調な動きとなると0.97ドル台前半〜0.9750ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると0.96ドル台後半は維持できるどうか注意したいです。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、全体的に神経質な値動きが続く序盤の展開でしたが、夜中のベイリーBOE総裁発言でやや強めの動きが出ましたね。 ただ大きく流れを変えるような動きには至っておらず全体に戻しが入っていますし、ドル円は日銀介入前の水準を超えて高値圏付近で神経質な動きが継続するなど、何かしらの材料待ちなのかなといった印象で、動き出すと強そうに思えるので注意したいところ。 このような中で今日は英鉱工業生産、ハスケルBOE委員講演、ユーロ圏鉱工業生産、米卸売物価指数・生産者物価指数、ラガルドECB総裁講演、ボウマンFRB理事講演、FOMC議事録、G20財務相中央銀行総裁会議が予定されており、米指標や要人発言では大きな動きが出る可能性も。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、取引する際には1注文あたりの数量を減らし、弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけるなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はNZDが0.41%、CHFが0.34%、EURが0.11%、USDが0.10%、CADが-0.01%、AUDが-0.27%、GBPが-0.64%となっていて、力関係は【NZD>CHF>EUR>USD>JPY>CAD>AUD>GBP】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【USD>GBP>JPY>CAD>EUR>CHF>NZD>AUD】でしたから、NZドルやスイスが弱い位置から強い位置に変化したこと、ポンドやカナダが強い位置から弱い位置に変化したこと、豪ドルが弱い位置を維持していることなどがわかります。 続いて7時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円が上向き、ポンド円が下向き、その他はフラットに近い状態となっていてやや攻めにくい状態。 そのためここからは円を軸とした動きを見ておくと取引機会を見つけやすく、ここから円が強い位置に来れば全体的に短期トレンドが悪化してショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクとなります。 逆にここから円売りの動きが強めに出た場合にはドル円クロス円ともにロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 個人的には2019年から取引してきて利益を出し続けている豪ドル/米ドルロングを継続。今週は下落してスタートした後昨夜の戻しで決済が入り、さらにそこから下げてまた仕込み、という形で効率よく回転しています。 戦略としてはこれまで通り0.70〜0.68、0.68〜0.66のように0.02幅でゾーンを決めていて、下は0.60までカバーできるように資金管理済み。基本この0.02刻みゾーンを基準にして、上げた場合下げた場合のシミュレーションをしておき、取引方法は弾幕を張るように、1回あたりの注文量は少な目に、その分注文箇所は多く配置。 現在のように0.70より下のゾーンは2020年春に最も稼げたゾーンでもあるので、このゾーンでは注文量を増やせるよう資金管理とピラミッディングを行っています。また決済はこれまで同様15pipsで高回転を継続します。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 29202.88(-93.91 -0.32%) ・日経平均 26665.00(-50.00 -0.19%) ・金・ゴールド 1674.8(-34.5 -2.02%) ・原油・WTI 90.69(-1.95 -2.10%) (休場)東京市場 スポーツの日 (休場)米債券市場 コロンブスデー 【本日の戦略】 <ドルへの買いが続く> 先週末に発表された良好な米雇用統計を背景に、週明けのドル円は買いが続きました。東京市場はスポーツの日で休場、米債券市場もコロンブスデーで閉まっていたため薄商いではありましたが、ドル買いの勢いは継続。ドル円は一時145.80円まで上昇しており、本日は146円台を試すと予想しています。 この付近は日銀による為替介入が警戒される水準でもありますが、単独介入では効果が薄いためしばらくは日銀も様子見で何もしてこないと予想。11月に米追加利上げの行われる可能性があり、そうなればまたドル買いが入ることになるため、いま介入しても結局また円高が進んだ分は帳消しとなるでしょう。 <ドル高株安の流れが継続と予想> 一方、クロス円は下落、ドルストレートの売りに連れ安となりました。ただ、ポンド円が小幅にプラスを維持するなど、円安傾向が強いため小幅な下落にとどまっています。全体的にはドルを中心に円安、株安ドル高と見ています。 昨晩のNY市場は、-93ドル安と4日連続安。序盤の上昇を維持できずマイナスに転じるなど金融引き締めが重しとなっており、ドルが買われると株が売られる流れが続くと考えています。 【経済指標】 ★★★★★ 27:35(英)ベイリー英中銀総裁の発言 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 145.20〜146.50↑ ・ユーロ円 140.50〜142.00↓ ・ポンド円 160.50〜161.80→ ・豪ドル円 90.80〜92.30 ↓ ・ユーロドル 0.9600〜0.9780↓ ・ポンドドル 1.0950〜1.1100→ ・ドルスイス 0.9950〜1.0050↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>豪ドル>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(良好な米9月雇用統計と円安)
今回は今週の週間見通しではあまり触れられなかったウクライナ情勢の相場への影響と、また豪ドル/NZドルについてもう少し詳しく触れたいと思います。 今年の最大のテーマであったロシアのウクライナ侵攻は、今また動きが出ており、先週でも南部400?uの解放という報道から、いきなり2000?u以上になり、また週末には「クリミア大橋爆発」という大事件も起きました。 ウクライナの戦局については、例えばNHKでは時系列で情勢マップが出ていますが、それを見ても10/6に大きく領土が奪還されているのが分かります。 このような中で追い詰められたロシアによる核攻撃の可能性が論じられるようになってきておりますが、これに対して市場の関心は薄くなってきており、クリミア大橋爆発という大事件が起こっても、なお市場は平常運行が続いております。 このクリミア大橋爆発については、プーチン大統領が「ウクライナのテロ」と断定する等、報復攻撃からの戦争激化のリスクも高まっておりますが、市場としてはとりあえず本当に核使用レベルの事態にならなければ無視する方針のように感じられます(コロナの時もそんな感じで、2020年2月-3月はコロナの動向で相場が全て動いていたのが、それ以降はロックダウンがあったり変異株が猛威を振るっても「まあそんなこともある」という感じで平常運行になっていました) ただし、戦局を見ていると効果があるかどうかはともかく、逆に核使用からの第三次世界大戦という流れに至らずに決着する道筋がいまいち見えづらく、そう遠からずどこかでまた主要な論点になりそうだと見ています。 豪ドル/NZドルについては、先週のRBA・RBNZ後は下落基調にあり、短期的な反発はあれど、時間足等で見ても今時点ではまだ下落基調と言えそうです。ただし、先週破り切れなかった1.125というラインは水平線でも日足トレンドラインでも重要ポイントで、ここを破り、さらに1.12まで明確に割って来ればついに上昇トレンド終了も視野に入りますが、それまでは何とも言えないなと思っております。 とはいえ、RBAハト化、RBNZタカ化というのは、この通貨ペアにとっては本来は超重要な下落トレンド入り材料で、そして普段でもこういう情報があってもしばらく揉んでからゆっくりとそのトレンドに入っていくみたいな通貨なので、少しだけ期待はしています。
今週の市場は、一進一退といった雰囲気がありました。昨日の東京株式市場は、日経平均株価は4日続伸となりましたが、後場には上げ渋りとなりました。終値では27311円台と決して依然として高値感がある水準にありません。少し前に比べて底値から脱した感はあるものの、本格的に上値を追う動きは希薄です。さらに、昨夜のダウの下落を引き継いで、今日の日経平均株価は下落しています。もっとも今週を総体としてみれば、急激な株安と円安にはひとまず歯止めがかかっている格好です。昨日今日は、アメリカの9月の雇用統計の発表を控えての様子見相場ですので、本格的な動意は生じにくい地合いであって、これは本日の東京時間も同様といえます。重要なのは、今夜のアメリカの9月雇用統計でしょう。物価高が継続する中で、雇用者数の堅調な動きは今後も継続するのか。強ければインフレ懸念が強まり、逆に弱ければ来年以降の景気の先行きへの警戒感が広がるという、ある意味で八方ふさがりのような相場ではありますが、いずれにせよ雇用統計の内容には市場の注目が集まります。また、前後のFRB関係者の発言も注目されます。 昨日の東京時間の為替市場は、ドル円は144円半ばと、節目となる145円を手前に上げ渋りになっていましたが、目先の値動きは145円に乗せるところまで若干上昇しています。もっともここからの上値は重い雰囲気です。これは先日の介入が奏功した面があるようです。143円台では下値が底堅いものの、145円付近では警戒ムードが強く、上値を追う動きが生じにくくなっています。雇用統計を前にして積極的に円売りを仕掛けるムードも希薄なことと相まって、145円があたかも円の防衛線のようになっています。雇用統計を前にして、今日段階でのすぐの介入ということは想定しがたくはあるものの、介入警戒感は依然として燻っており、雇用統計までは今の延長線上の動きが続く可能性が高いでしょう。 いずれにせよ、今晩の雇用統計を見守りましょう。 14:00 8月景気先行指数 14:45 スイス9月失業率 15:00 独8月鉱工業生産 15:00 独8月輸入物価指数 15:00 独8月小売売上高 15:45 仏8月貿易収支 15:45 仏8月経常収支 20:00 メキシコ9月消費者物価指数 21:30 カナダ9月雇用統計 21:30 米9月雇用統計 23:00 米8月卸売売上高 28:00 米8月消費者信用残高
おはようございます。ダメおやじです。 今週は米ISMの悪化から金融引締めのペースが和らぐとの期待で米金利が低下し、続落の株安が買い戻され、ドル安からユーロドルは先週安値0.9535から0.999まで上昇して1.0には乗れませんでした。ドル円は日銀介入も過ぎ、次は岸田首相の円安容認発言で145.31円から143.52円へ下げて144.84円まで戻す動きです。日銀も80円台で購入したドル資金を一部売却したので次の利食い先へ上げて欲しいのでしょうかね?ポンドは所得税引き下げ撤回で財政懸念が退き、またBOEが下落の英国債買入れで、ポンド円は先週安値148.74円から165.71円まで約17円の暴騰でした。 昨夜の米ADP雇用統計とISM非製造業は良好な結果で、ドル安からドル高に戻り、ユーロドルは0.999から0.9834まで、ポンド円も165.71円から162.6円まで約3円下落しました。昔は雇用天井・雇用大底と言われていましたが、どうなるか。日足が高値更新できずに安値更新したら戻りを売ってもいいかもですが、売り玉が積んでおり踏み上げに注意。 さて、何故、チャートに天井や大底が出来るか?考えた事はありますか?私的には、買い方が天井を作り、売り方が大底を作ると考えています。買い方は売り方のSTOPを取るため、高値高値を買って行きます。何故なら、上昇トレンドでは高値更新するので高値買いも安全だからです。ところが、買い方も命一杯買うと証拠金余力が無くなり、高値を買うことが出来なくなり、高値更新が無理となり天井を作るのです。逆に、大底は下降トレンドで安値更新するので売り方が作るのですね。 では、何処が天井になるか、大底になるか、それを調べるにはフィボナッチ、日足や週足の高値安値などがあります。ラインを引いておくと良いですね。また、日柄計算もあります。来週の日柄変化日は10日・11日と17日になっています。 <本日の相場の波動> 高下しても結局安き日 <本日の戦略レート> ・ドル円:買い方針144.53・144.3・144.1・143.87・143.6(損切り143.4)利食い145.6・146・146.3。売りなら144.74・144.98(損切り145.05)。 ・ポンド円:売り方針164.11・164.5・164.78・165・165.35・166(損切り166.9)利食い161.65・159.55・158.55。買いなら163.25・162.4(損切り161.65)。 ・ユーロドル:売り方針0.9904・0.9921・0.995・0.9998・1.003(損切り1.0065)利食い0.9818・0.9765・0.9672・0.9625・0.9586。買いなら0.9866・0.9815・0.9765(損切り0.9743)。 ・豪ドル円:買い方針93.6・93.25・92.9・92.43(損切り92.15)利食い94.4・94.7・95。 本日の戦略レートについては、予め指値・損切り・利食いを設定しておいても良いですが、ナンピンとなるので資金管理にご配慮下さい。なお相場が急変した時はレート通りにはならないのでご注意ください。特に損切りや利食いは、各自でも設定をお願いします。
日銀による介入以降、すっかり動かなくなってしまったドル円。米債利回りは一時期の4.000%から3.600%まで下落しているにも関わらず、ドル円は145円前後に張り付いています。以前の相関性からいけば2〜3円は下落してもおかしくない状態だと思いますが、介入によって関連性が壊れてしまったのでしょうか? クレディ・スイスの株価が暴落し、破綻の一歩手前まで来ていることが話題になっていましたが、大きすぎて潰せないとも言われており、クレスイショックは不発となりそうです。この件はリスク回避要因だと思いますが、為替相場にはさほど影響を与えることはありませんでした。10/3(月)の米指標で弱い数字がでたときは一時的にドル円が下落しましたが、米指標が弱くなると今後のFRBの利上げが抑制され、株価にとっては反発材料となっているようです。 昨日は日経平均株価が大きく上昇しましたが、NYダウも30,000ドルを越えて大きく買われています。現在がリスク回避相場なのかリスク選好相場なのかよくわからなくなりつつあり、個人的に注目していたユーロ売りが正解なのかどうなのか、疑心暗鬼状態でチャートを眺めています。このような状態になると、自信を持ってポジションをとることが難しくなるので、わからないときは無茶をせずに休んだ方がよいでしょう。 本日は午前中にRBNZ政策金利の発表があります。先日のRBAでは0.5%の利上げがコンセンサスでしたが0.25%の利上げとなり豪ドルが売られました。本日のRBNZでも0.5%の利上げがコンセンサスとなっていますが、RBAに続いて利上げ幅が少ないと、キウイ売りに警戒が必要となるでしょう。 また、NYタイムには9月米ISM非製造業指数の指標発表があります。先日のISM製造業指数は予想より弱い数字がでてドル売りとなりましたが、ドル円としては押し目があれば買われることになって、大きな動きにはなりにくいかも知れません。エントリする場合は、短期的な目線と中長期的な目線を切り分けておき、ポジションを取る場合はどちらの目線でクローズしようとしているのかを事前に確認してから、エントリするように心がけたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 144.00〜146.00】 3日の米国株は上昇、NYダウ765ドル高(+2.66%)、ナスダック239ポイント高(+2.27%)でした。為替市場はドル安+ポンド高。 英クワーテング財務相は、富裕層に対する所得税最高税率を引き下げる政策を撤回。ポンドが買い戻されました。 米9月ISM製造業景況指数は50.9(予想52.2、前回52.8)と、予想・前回を下回り、2年4ヶ月ぶり低水準でした。 米ISM指数の悪化を受け、米金利が低下し、ドル安+株高で反応しました。市場は悪い経済指標を好感した格好です。 直近の金融市場は、FRBが景気よりインフレ抑制を重視して来たことから、ドルが買われ株が売られて来ました。 ドル高+株安方向へのポジションが積み上がっていたところへ、悪い米重要指標が出て巻き戻した格好です。 ドル円は145円台に乗せる場面があったものの介入はなし。過度な変動がなければ介入しないという印象を与えました。 投資戦略はポンド円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
10月に入りました。値上げの10月とも言われていますが、確かにスーパーなどで身の回り品や食料品の物価が上がったなという実感は日々感じています。続く円安、目に見えるインフレ、そして株価の停滞と日々の閉塞感が否めませんが、コロナも落ち着き、秋の行楽シーズンが始まろうとしている今の瞬間を日々を楽しみたいと思います。 【本日の指標】 月初めの本日は米国時間においてISM製造業景況指数の発表が予定されています。9月のFOMCを終え、次なるFOMCは11月の最初。利上げ幅の議論はいったん沈静化しているように見受けられますが、依然として相場参加者の興味を引いているのは間違いなく、景気動向を示す各種指標が予想と異なる数値を示せば再び活発化してくるのは間違いないでしょう。念のため注意が必要な指標です。 【本日の指標】 ここのところ相場を動かすようなファンダメンタルズとはなりえておりませんが、ウクライナ情勢が一歩踏み込んだ情勢となりました。かつてロシアがクリミア半島に侵攻し、住民投票の結果を利用しての併合を実施した事実がありますが、ロシアが占拠したとされるウクライナ東部4州にも同様の手順で併合を宣言しました。当初この手法は今まさに進むロシアによるウクライナ侵攻には適用されないとの専門家意見もあったようですが、ロシア側のあせりがこのような事態を招いてしまった模様。今後はロシアの「防衛」とされ、核兵器の使用なども辞さないとの脅しがロシア側から提示されており、西側諸国との対立も一層激化するものと推測されます。 こちらも日々情勢は動いており、徐々にこれらのニュースに対する感覚が麻痺しつつあるというのが実感としてありますが、新たなパワーバランスが作られる瞬間にいるという意識を持ちつつニュースに接したいと思います。ドル円も145円近辺と、歴史的な水準で円安が進行中ですが、週の戦略で述べているようにドル円買いは継続。前述の通り大きな指標発表もありますが、特段動きはなく、次なる「動く理由」を探している相場であると考えています。
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