今年最後の本欄担当の日となりました。一昨年、昨年と比較するとコロナ色は徐々に薄まってきましたが、その分日常の中に取り込まれただけなのかもしれません。つい先日コロナの扱いをインフルエンザ並みにするとの報道があった一方、中国における感染爆発の状況など、依然としてコロナをめぐって混沌とした状況が続き、先が読めない状況。相場も同じで米国の景気動向、金利動向に一喜一憂し、ロシアによるウクライナ侵攻に驚愕し、日銀による政策変更に振り回されるなど、様々なことがあった一年でした。来年も良き年であることを切実に願います。 【本日の指標】 本日の指標発表はほぼなく、各種指標の発表で動かされることはない見込みです。 【本日の戦略】 今年も残すところあと2営業日で相場が終わります。FOMCに続いて日銀による金融政策変更など、12月に入っても大きく動く日々が続いておりましたが、さすがにクリスマスを過ぎるとその値動きが落ち着いているように見受けられます。ニュースを動かす要因がめっきり減り、相場参加者が減ったことがこの要因ですが、年明けまでこのまま静かな相場が続くことでしょう。ただし薄商いを狙っての取引も突如として現れる可能性も否定はできず、念のため注意が必要な相場。年明けは東京市場が松の内のうちに活発に動くことが常であり、2023年のスタートに乗り遅れないようにしたいところです。 さて、この静かなクリスマス休暇とも言える状況で静かに猛威を奮っているのが米国における大規模な寒波の襲来。日本のゴールデンウィークや中国の春節同様、米国における人の往来が活発化する時期ではありますが、歴史的な寒波によって米国人口の6割が警報や注意報の対象になるという異常事態。当然空の移動も大混乱とのことで、物流も含めてその混乱から抜け出せない状況。テキサス州などの普段は温厚な地域でも氷点下に達するなど、製油所などのエネルギー供給源への影響も心配されます。 ここまで激しい状況にあると、当然次月の消費者物価指数にはガソリンや暖房などの値上げなどによって跳ね返ってくる見込みで、当然雇用にもその影響が及ぶ可能性が高いと見ています。結果として1、2月の指標群に狂いが生じるのであれば、FRBによる金融政策に影響が及ぶ恐れもあり、相場がそれらを敏感に感じ取って動きそうな状況。まずは株式相場に及ぼしそうですが、その動きは未だ限定的の模様。影響を見極める状況です。
昨日は米長期金利の上昇や米経済指標の強い結果等を受けドルが堅調に推移し、ドル円は133.60円の高値を付けました。 ユーロドルは米長期金利の上昇を受け1.0612ドルまで下落する場面もありましたが、その後反発し底堅い動きが続きました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 24:00:米・12月リッチモンド連銀製造業指数 24:00:米・11月住宅販売保留指数 昨日のドル円は、東京・欧州時間は132円台後半〜133円台前半で推移、NY時間は133円台前半〜中盤で底堅く推移しました。今日堅調な動きとなると134円〜134円台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると133円台前半〜133円付近への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京・欧州時間は1.0630ドル台〜1.0660ドル台で推移、NY時間は序盤1.0612ドルまで下落もその後は1.0660ドルまで反発、底堅い動きが継続しました。今日堅調な動きとなると1.06ドル台後半〜1.07ドル付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.06ドル付近〜1.05ドル台後半への下落が考えられます。 今年も皆様には大変お世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。
昨日の為替相場は、完全に年末相場といった様相で変動率も低く、先週金曜の特徴をそのまま引き継ぐ形となりましたね。 以前から書いているように年末相場は海外勢が早い段階で休暇に入り、市場参加者が減ることから昨日のように動きが出にくくなったり、出たとしても急に飛ぶような動きが出たりと予測がしにくくなります。 一方で年始相場は日本が正月休みと思っていても海外勢は2日から動いてきますし、その動き方もそれまで休んでいた分しっかり動きが出ることが多いです。 そのため年末は無理して取引せず、年始からしっかり動きが出た場合に備えて、いまから資金管理やポジション管理、動いた場合のシミュレーションなどをしておくのが良いですね。 今日のイベントとしては夜に米卸売在庫速報、S&Pケースシラー住宅価格指数の発表があるものの、オセアニア、香港、英国、カナダが休場で、もともと年末で減っている市場参加者がさらに減っているので、値動きが出たとしても飛ぶような動きが出たり、動いたかと思ったらすぐ収束したりと難易度は高くなりがち。 そのため取引される方はリスクを取ってまでやるかどうかという点はしっかり考えておき、極力無駄なポジションが出ないように早い決済を心がけるなどすると良いと思います。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はAUDが0.37%、NZDが0.31%、CADが0.06%、EURが0.04%、GBPが0.03%、CHFが-0.09%、USDが-0.09%となっていて、力関係は【AUD>NZD>CAD>EUR>GBP>JPY>CHF>USD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>NZD>CAD>GBP>EUR>USD>CHF>JPY】でしたから、ほぼ先週金曜の位置関係を維持した状態であること、オセアニアやカナダが強く、円、ドル、スイスが弱いという典型的「リスク選好型」であること、各通貨の差が小さく膠着感が出ていることなどがわかります。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けて全体的にフラットから弱めの上向きという状態で、現状は円売りの動きが続けばロングのチャンスとなりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのがい低リスク。 逆にここから円が強い位置に来れば短期トレンドが悪化してショートで狙えるものが出てきます。その場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスクとなります。 今日は夜に米指標もあるので取引しようという方もいるかもしれませんが、年末相場で市場参加者が減っているため、無理な取引は禁物。 その分時間をかけて資金管理、ポジション管理を今のうちに見直しておき、年始相場でしっかり動けるようにしたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 33203.93(+176.44 +0.53%) ・日経平均(CME) 26245(+95 +0.36%) ・金・ゴールド 1804.20(+8.90 +0.50%) ・原油・WTI 79.56(+2.07 +2.67%) 【経済指標】 ★★★★ 24:00(米)12月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 前回:59.1 予想:59.1 結果:59.7 ★★★ 24:00(米)11月新築住宅販売件数(年率換算件数) 前回:63.2万件 予想:60.0万件 結果:64.0万件 【本日の戦略】 <各通貨とも円安が進む> 先週末のドル円はじり高が続き、132円台前半から後半へ順調に上値を伸ばしました。米12月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)は59.7と予想59.1を上回ったほか、米11月新築住宅販売件(年率換算件数)も64.0万件と予想60.0万件を上回っていたことが買い材料に。良好な米経済指標を受け、米10年債利回りは前日の3.6%台から3.7%台へ上昇しています。日銀による金融緩和の変更が重しとなっていますが、一方で米ドルの利上げ余地が残っているため反発継続に期待したいところ。 通貨別に見ると、原油価格の続伸により豪ドル円やNZドル円が前日比+1%超買われました。現在、米国は歴史的な寒波に襲われており、空港ではおよそ4,000便が欠航したほか多くの州で停電が発生。ヒーティングオイルの需要が例年以上に高まると予想され、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨も買われやすいと予想します。 <本日のFX取引は15時〜15時30分まで> 本日はクリスマスで多くの市場が休場、東京市場は通常通りですが、東京市場終了後は国内FX取引所の多くが15時〜15時30分までの取引となっています。取引再開は翌日7時すぎごろからとなっているため、注意してください。 【経済指標】 (休場)東京市場など一部市場以外はクリスマスで休場 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 132.00〜133.80↑ ・ユーロ円 140.50〜142.00↑ ・ポンド円 159.50〜161.00↑ ・豪ドル円 88.60〜90.00 ↑ ・ユーロドル 1.0500〜1.0680↓ ・ポンドドル 1.1950〜1.2100↓ ・ドルスイス 0.9280〜0.9400↑ 【通貨の強さ】 豪ドル>ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの上昇や良好な米経済指標)
早いもので、今年も残り8日となりました。今週の指標発表予定を見ていると、「日本は日銀会合や消費者物価指数があり、あとトルコも政策金利はあれど、他はもうほぼ店じまいだなあ」という感じだったのですが、その日銀が最後の最後でかなり大きなクリスマスプレゼントをくれました。 日銀については「物価上昇率2%の見直しについての共同声明」といった報道も事前にありましたが、日銀会合発表の直前にそれを鈴木財務相が否定し、ただその直後に「長期金利の変動幅を0.25%から0.5%に拡大」というYCCの修正を発表し、それによって137.5円程度から一時期は130円台まで急落しました。 このYCCの修正については、以前から「さっさとやれ」という声も多かったのですが、とはいえ今回いきなりこのタイミングでやってくることは完全にサプライズとなり、「急激な為替変動は好ましくないとかどの口が言ってたんだ」という感想を持った人も多そうでした(笑 「金利の上昇は国債価格の下落を招き、国債残高が圧倒的に多く、その多くを日銀が保有している日本ではそれを許容できないから、このインフレ下でも緩和を続けざるを得ない」という説はこれまでもあったのですが、これが正しかったのかどうかは今後判明していくことになりそうです。(日本人としてはあまり正しくあって欲しくないところですが・・・・) また本日発表のCPIも前年同期比3.7%上昇と、諸外国程ではないものの日本でもインフレがかなり進行してきていることがデータでも示され、来年もこうした日本のデータや日銀政策が世界的にも大きく注目されることになりそうです。 もう一つ個人的にはメインでやっている豪ドル/NZドルについては、今週は21日の日本時間から上昇基調にあり、1.047くらいから一時1.071と、大きく伸びました。これについては特に何かあったわけではなさそうですが、ただ豪の2年債利回りが若干上昇しており、その影響なのかなあくらいで見ています。 この通貨ペアは、トレンド転換の目安は300pips&その辺りの節目突破ということが多く、その点で言うと今回は1.075や1.08辺りの節目に注目が必要で、そこを超えてきたら今回の下落基調が終わった可能性もありますが、ただ現時点では日足のトレンドラインを超えたとまでは言えないので、上昇トレンド転換と見るにはまだ早いかなと思ってます。
日銀による日銀が10年金利の許容変動幅拡大を通じた大規模金融緩和政策の修正は、市場に衝撃をもって受け止められています。 事前の市場の予想では、今回も日銀は既存の大規模緩和を維持すると見られていました。 何があっても二度と引き締めに転じることはないのではないかとすら思わせるような、世界から孤立した緩和政策を維持してきた我が国ですが物価圧力で、ついに事実上の方針転換を余儀なくされることになりました。 これを受けて、市場では円高と長期金利の上昇が続いています。 景気の先行きを危ぶむ動きは広がっており、昨日の日経平均株価は前日比180円31銭安の2万6387円72銭と5営業日続落。 昨夜のダウの反発により、今日は日経も久々の反発でしたが、株式市場は、以前より値動きレンジが明らかに切り下がっています。 ドル円も、昨日から131円台での値動きになり、明らかに値動きは円高方向へ向かっています。 ユーロ円も、140円そこそこでの動きとなっており、主要通貨に対して少し前に激しく進んだ円安が、巻き戻されて円高に回帰する動きが鮮明です。 日銀は、来年は物価上昇を上回る賃上げが見込まれることを、金融政策の正常化の根拠として挙げていますが、為替市場の流れを見るとこれは副次的な話だと思います。 物価高抑制のために、リセッションが予見される中でも継続的な利上げに踏み切る世界の中で、唯一、円だけが緩和を維持し、その独歩安を招くようなマクロの構造を維持することが難しくなったということだと思います。 もっとも、金融機関による国債の評価損などの問題もあることから、日銀もここから軽々に断続的な利上げに踏み切る可能性は低いものと思われ、基本的には引き締めペースは欧米よりも緩やかなものになるはずです。 とはいえ何よりも、今まで梃子でも動かなかった日銀が動いた意味は大きく、しばらくは思惑的な円高局面が継続する公算が高いように思われます。しばらくは、ドル円で150円台をみるような円安局面がありそうには思えません。今日も基本的な目線は円高方向が続くと考えます。 16:00 英7-9月期 四半期経常収支 16:00 英7-9月期 四半期GDP 20:00 トルコ中銀、政策金利 22:30 米7-9月期 四半期GDP 22:30 米7-9月期 四半期コアPCE 22:30 米週次新規失業保険申請件数 24:00 米11月景気先行指標総合指数
おはようございます。ダメおやじです。 昨日は日銀金融政策で金利幅を0.25%から0.5%へ拡大したことで円は金利高となり、ドル円は137.47円から130.6円の約6.9円幅、ポンド円は166.99円から158.63円の約8.4円幅、豪ドル円は92.01円から87.03円の約5円幅の大暴落でした。日経平均も4日続落の2万6千円台へ。 黒田総裁の会見では、金利幅の拡大は利上げや金融緩和の出口戦略ではないとの事でしたが、毎回、黒田総裁は逆の行動に出るので要注意です。マイナス金利など豹変したこと有りましたね。 日本円は他通貨と比べると低金利で安全通貨という事もあり、借りたい状況でもあり需要はありますね。 低金利でお金を借りて、高金利にお金を預けて、金利差で儲けるという事です。 本日は暴落後の後始末、株安・円高のリスク回避が続くかどうかですが、いつも通りにルールに徹してトレードです。 大幅に動いた後なので、損切りが大きいので枚数調整でお願いします。 <本日の経済指標等>21:00米住宅ローン申請指数、24:00米中古住宅販売件数 <本日の相場の波動>人気に逆行して前後場様を変える日 <日柄変化日>豪ドル・ポンド <本日の戦略レート> ・ドル円:売り131.89・132.18・132.52・132.72(損切り133.16・133.79)利食い130.85・130.6。買いなら131.37・131.23・131.1(損切り130.6)利食い132.5・133.16・133.79・134.5。 ・ポンド円:売り160.92・161.33・161.72(損切り162.1)利食い159.1・158.6。買いなら159.6・159.3(損切り159.1・158.6)利食い160.9・163.4・164.45。 ・ユーロドル:売り1.06287・1.06373・1.0653(損切り1.066)利食い1.0553・1.0518。買いなら1.06119・1.06・1.05865(損切り1.05708)利食い1.05789・1.06127・1.072。 ・豪ドル円:売り88.33・88.64(損切り88.95)利食い86.9。買いなら87.8・87.55・87.37・87.23(損切り86.8)利食い8.9・89.9・90.8。 本日の戦略レートについては、予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。特に損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
昨日のドル円は、朝から下方向に窓を開けて始まりましたが、ほどなく窓埋めを達成してから再下落する展開となりました。しかし135.75円付近で3度サポートされてから、NYタイムにかけて一時137円台まで買い戻されました。総じて方向感は無いと言ってよい相場だったと思います。 朝の下落の要因として、日本政府と日銀の役割を定めた共同声明を改定する方針が固まり、日銀の物価目標の柔軟化が検討されることで、ようやく金融緩和が終了に向かうかも知れないという反応の一つだと思われます。任期満了が近い黒田日銀総裁は、これまで物価目標達成のために金融緩和を継続してきましたが、すでに日本のCPIは3%台後半で推移しています。数字が結果を出している状態であれば、いずれ金融緩和は終わりに向かうわけで、今回の報道はそのためのきっかけなのかも知れません。 本日は日銀金融政策決定会合があります。現時点での金融政策は継続が濃厚ですが、15時30分から始まる黒田総裁の記者会見では、金融緩和終了に向けた質疑応答がある可能性があり、場合によっては円高に傾斜するのではないかと予想します。 また、今週は23日(金)に本邦CPIの発表があります。今後の展開として、日本の物価指標が上昇継続を示すことで金融緩和終了が正当化される流れになると、週末に向けてさらに円高に動く可能性も考えられます。もし本日の記者会見後に円高になり、ある程度のところで買い戻しが発生したとしても、週末に向けて再度売りチャンスがやってくるかも知れませんので、本日以降はドル円の売り場を探していきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 135.00〜137.00】 16日の米国株は下落、NYダウ281ドル安(-0.85%)、ナスダック105ポイント安(-0.97%)でした。為替市場は小幅ドル高もドル円は下落。 週明けのドル円相場は、政府・日銀共同声明への思惑から、円高窓開けスタートとなっています。 今週は日銀金融政策会合、米11月PECデフレーターの発表が予定されていますが、市場参加者も減少してくるため、予想しにくい環境です。 ドル円の上値が重く、イベント前後で売られる場面があるかもしれません。短期的な方向感は読みにくく、急落する場面があれば少し買いたいと考えております。 投資戦略は中長期でドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
12月も半ばになると町はクリスマス一色となりますね。職場の近くにはけっこう有名なクリスマスツリーがあり、毎年のように目を楽しませてくれます。結構な高さもあり、お金もそれなりにかかるんだろうなとも感心させられると同時に毎度不思議に思う点も。それは準備する11月末はバラバラと飾り付けされているのですが、片付ける日は決まって26日。一気呵成に片付けて、朝に見たツリーはその日の夜にはなくなってしまうという変わり身その早さに毎年驚かされます。クリスマスが終われば年越しもすぐ。楽しい日々の到来です。 【本日の指標】 本日はヨーロッパからの指標が一つ。ユーロ圏の11月消費者物価指数発表が予定されており、多少なりともユーロに影響を与える見込みです。米国にばかり注目が集まる状況にありますが、ECBでも利上げ幅が鈍化し、今後の方向性の中で引き締めの終わりを示すなどして金融市場の安定化を図っている模様。米国からの飛び火が懸念されることもあり、注意が必要な指標です。それ以外は特段大きな指標はありません。 【本日の戦略】 米国発のイベントをこなした週末直前の金曜日を迎えています。今週は米国において消費者物価指数(CPI)の発表とFOMCでの政策金利発表という2大イベントをこなした一週間でした。上下動いずれにしても相場に対して大きな影響を与えたイベントであり、その相場の変動はFOMC終了後24時間経過してもまだまだ継続して相場に変動が表れるほどインパクトの強いもの。 先行したのは火曜日NY時間における消費者物価指数。伸び率自体は前年比で7.1%と相変わらず高い数値をたたき出していることは間違いないのですが、市場価格と比較すると弱い数値であり、早速市場では米国金利へ影響、ドル安と株高が進むといういつものパターン。ドル円は発表直後に2円の円高ナイアガラが発生する厳しい状況。当然FOMCでの利上げ鈍化が期待されたのですが、その後水曜日に蓋を開けたFOMCでは、ここ最近続いていた0.75%もの利上げから0.5%への利上げ幅が縮小される形になり、ドル円は反転の上昇へ。この縮小はある程度予想はされているものと考えてましたが、相場はその前日の消費者物価指数ショックの反対を辿るように反転上昇。昨晩もNY時間において大きく上昇する形となり、昨日だけでも2円以上もの円安をみせた一日となりました。 週初は136円台、CPI発表直後は134円台まで下落。その後は138円台に手が届くというめまぐるしく動く一週間の相場。方向性がないとは言え、非常にボラティリティが高い相場が継続しています。本日もその激しい相場の流れを継続することが想像されますが、幸いにして大きな指標はなく、沈静化を期待する一日となりそうです。来週にはクリスマスを控え、いよいよ相場参加者が少なくなってくる時期。今年最後の相場急転であることを祈ります。
昨日注目されていたFOMC政策金利発表は市場予想通りの結果となるも、政策金利見通しの予想を上回る結果を受け一時ドル買いが強まりドル円は135.99円まで上昇しユーロドルは1.0621ドルまで下落、しかしドル買いの動きは続かずその後はドル反落の流れとなりました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 06:45:NZ・第3四半期GDP 09:30:豪・11月新規雇用者数/11月失業率 17:30:SNB政策金利発表 21:00:BOE政策金利発表 21:00:BOE議事録公表 22:15:ECB政策金利発表 22:30:米・12月NY連銀製造業景気指数 22:30:米・11月小売売上高 22:30:米・12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 22:30:米・新規失業保険申請件数 23:15:米・11月鉱工業生産 昨日のドル円は、東京時間135.30円付近〜135.70円付近で推移し欧州時間は134.50円台まで下落、NY時間も上値重く推移するもFOMC後は一時136円手前まで反発、しかし反発続かず再下落となりました。今日堅調な動きとなると136円〜136円台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると134円台後半〜中盤への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京時間は1.0620ドル〜1.0640ドルで推移し欧州時間は1.0670ドル付近まで上昇、NY時間は1.06ドル台前半〜後半で上下に振れる動きでした。今日堅調な動きとなると1.07ドル台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.06ドル台前半〜1.05ドル台後半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、夜の米CPIが市場予想より弱い結果となったことで強いドル売りが発生。また円も力関係上強い位置に来たことで、ドル円クロス円ともにしっかり下げる展開となりましたね。 特にドルの弱さは際立っていたこともあり、昨日はドルストレート、クロス円ともに取引しやすかったかと思います。後述するようにこの動きでドル円クロス円ともに短期トレンドは明確な下向きとなっていますし、今朝も円買いの動きが続いていることから、これがFOMCでさらに加速するのか一旦止まって変化するのか、夜中の値動きには注目したいところ。 市場予想では0.5%利上げが大勢を占め、0.75%の割合はかなり減っているうえ、ターミナルレートの予測も少し変化が出てきていると思われますから、パウエルFRB議長の発言内容には特に注意。 今日のイベントとしてはFOMCとパウエル議長会見のほかに、英消費者物価指数・小売物価指数、ユーロ圏鉱工業生産指数等が予定されていますので、欧州時間にはこれらの発表前後の動きに気を付けつつ、夜中に大きな動きが出るか、流れが変化するかをしっかり見たいところ。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、取引する際には1注文あたりの数量を減らし、弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけるなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 ではまず月曜から通うまでの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はAUDが0.12%、NZDが-0.17%、EURが-0.57%、CHFが-0.66%、GBPが-0.69%、CADが-0.80%、USDが-1.50%となっていて、力関係は【AUD>JPY>NZD>EUR>CHF>GBP>CAD>USD】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【GBP>EUR>CAD>USD>NZD>CHF>AUD>JPY】でしたから、弱い位置にあった円と豪ドルが強い位置に変化したこと、ドルが弱い位置に変化して他より強く売られていること、ポンド、カナダが位置を落としたことなどがわかります。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の円買いを受けて各通貨ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスとなりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのがい低リスク。 逆にここから円が弱い位置にもどれば短期トレンドが回復してロングで狙えるものが出てくるので、その場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスクとなります。 今日はFOMCということもあり、再び流れが大きく変わる可能性もあるわけですが、FOMC前後の時間帯で取引する場合は急な上下動が発生することが多いため、直後よりもある程度どちらかにトレンドが発生してからにしたほうがリスクは低め。 またこれから年末にかけて相場が閑散としてさらに取引は難しくなりますので、極力無駄なポジションを作らないように工夫したいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 33974.49(+498.03 +1.49%) ・日経平均(CME) 28000(+230 +0.82%) ・金・ゴールド 1792.30(-18.40 -1.02%) ・原油・WTI 73.17(+2.15 +3.03%) 【本日の戦略】 <ドル円は先週末からの買いが継続> 週明けのドル円は買いが続き、137円台後半へ上値を伸ばしました。先週末に発表された米11月PPIは前月比で0.3%と予想0.2%を上回ったほか、12月ミシガン大学消費者態度指数も59.1と予想56.9を上回っていました。これら良好な米経済指標を受け米10年債利回りが3.611%へ上昇、本日のドル円は138円台を試すと予想します。12月14日のFOMC政策金利発表では、従来予想より利上げ幅が縮まるとはいえ+0.5%の利上げが見込まれているため、引き続き堅調な推移が期待できます。 一方、クロス円も連れ高、米国株高による円安にもサポートされました。ユーロ円は145円台乗せ、ポンド円も169円台へ上昇しています。そんな中、豪ドル円は92円台後半でやや伸び悩んでいますが、昨日の原油価格が+3%超反発したため、次第に豪ドル買いが入り93円台を試すと見ています。 全体的には円安株高で堅調な推移と予想していますが、今晩22時30分に発表される米11月消費者物価指数(CPI)には注意。結果次第で流れの変わる可能性があるため、この時間帯のエントリーは控えた方が無難でしょう。 【経済指標】 ★★★ 22:30(米)11月消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回:0.4% 予想:0.3% ★★★ 22:30(米)11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 前回:0.3% 予想:0.3% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 137.00〜138.80↑ ・ユーロ円 144.50〜146.00↑ ・ポンド円 168.00〜170.00↑ ・豪ドル円 92.50〜94.00 ↑ ・ユーロドル 1.0450〜1.0580→ ・ポンドドル 1.2200〜1.2350↑ ・ドルスイス 0.9300〜0.9450↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(米11月CPIが発表)
早いもので今年ももう12月で、3週間後には2023年というところまで来ました。相場の世界では、12月は「師走相場」とも呼ばれ、特殊な月とされてきたので、今回はそのことと、全体的な通貨のアノマリーでも書きたいと思います。 12月という月が特別なのは、特に欧米の市場参加者がクリスマス休暇でどんどんと抜けていき、相場の流動性が下がることが原因としてあります。相場の流動性が下がると、「売買する人が少ないので相場が動かない」「かと思えば、ちょっとした大口がトレードすると反対売買者も少ないため一気に値が動く」ということで、一般的にはトレードが難しいとされています。 このいきなり相場が動くということについては、例えば2018年のクリスマス近辺では米株が大きく下落したり、また2019年始は「アップルショック」とか「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれるような為替相場の騰落があったことを思い出していただければ分かりやすく、またあの時もちょうど中間選挙直後の12月で、今と共通点もあります。 このように、12月は相場が動くのかも分からなければ、動く時は急激に動くといったことから、12月を苦手として「だから休むに限る」という人も多い反面、私のようにゆったりと自動売買を仕掛けたり指値でトレードするタイプは「何か知らないけどいきなり儲かった」ということもあったりもします。 なお、12月の月次アノマリーとしては、基本的にはユーロとオセアニア通貨が強く、特にNZドル円については2000年からの上昇・下落が19勝3敗と、圧倒的な上昇率を誇り、このNZドルの強さは対豪ドルでも同様で、月次で見ると12月の豪ドル/NZドルは上昇7回、下落15回と、実に70%近い確率で下落しています(去年は約30%側の上昇だったのですが) なお1月については豪ドル/NZドルの上昇・下落確率はほぼ5分5分となり、2月は若干下落の方が多いくらいで、ただし3月から5月は上昇確率の方が高い傾向があります。 豪ドル/NZドルについては、今年は一時1.15手前まで上昇し、私も色々と苦しめられましたが、10月以降はようやく本来の「金融政策に連動する通貨」に戻って明確な下落基調に入り、今年最後のRBNZ、RBAも無事通過したことから、基本的に年内は下目線で良いかなと思って見ており、上で書いたような「急な値動き」で自動売買が多く約定してくれるといいなと思いながら見ています。
昨日の日経平均株価は続落。前日比111円97銭安の2万7574円43銭とさえない展開でした。 取引時間中には、2万7500円を割り込む場面もありました。とはいえ、その値幅は限定的であり、明確な動意はない雰囲気でした。 総じて方向感の定まらない動きは、昨日の為替市場でもまた同じでした。昨日の東京時間の後半のドル円は、137円前後での動きになりましたが、上にも下にも明確な動意を感じる動きではなかったように思います。 これに対して、今日の前場の日経平均株価は前日比371円高となり、3日ぶりの大幅反発となっています。為替市場でも、ドル円が135円台に入るところまで円高が進んでおり、昨日とムードがかなり違っています。 昨夜のアメリカ株式の上昇した流れを受けたもので、リスクテイクのムードが強まっています。もっとも、この程度であればテクニカル的な反発の範囲内とも言えます。 ドル円がだいぶ下がってきましたが、やはり、来週にFOMCをはじめとする複数の材料を控えていることから、為替もまた継続的なトレンドを形成しにくい状況だとは思います。FRBの金融引き締めの先行きに注目が集まる場面が続いています。 もっとも、FOMCやECB理事会などの主要中銀の政策発表を来週に控えて、今日の夜はある意味でその前哨戦ともなる複数の重要指標を控えていますので、注目です。 アメリカの生産者物価指数(卸売物価指数)の伸びが、市場の事前予想を上回って鈍化することがあれば、金利の先高観が一段と縮小することとなるため、株式市場にはポジティブです。あわせて、ミシガン大学消費者態度指数も注目されます。 こうしたなかで、目先で勢いが弱まってきたドルに対して、ユーロは金利先高観に基づく強い展開が継続しています。ユーロドルは1.05台後半に達しています。アメリカと異なってインフレが収まらない欧州では、ECB当局者のタカ派的な姿勢が目立っています。 いずれにせよ、来週のFOMCまでは様子見のムードになりやすい地合いだと思いますが、今日の欧米時間は、重要指標を挟んで、ある程度値幅を伴って動く可能性はありそうです。 16:00 ノルウェー 11月 消費者物価指数 22:30 カナダ7-9月期四半期設備稼働率 22:30 米11月卸売物価指数 24:00 米10月卸売売上高 24:00 米12月ミシガン大学消費者態度指数
昨夜はカナダ政策金利があり予想通りの利上げでした。前日には豪政策金利もあり、同じく利上げでした。FRBは利上げ減速の趣ですが、結局はインフレはピークアウトするが、まだまだ高く、利上げの長期化になるという事です。 株価も安値圏を横ばい状態、ドル円もユーロドルも買われるけど利食い売りが出て、一気に上昇にはならず、リスク回避的にドル買い円買いに振れている感じです。市場は疑心暗鬼な状態かもです。 逆にテクニカル的には、今週このまま小幅な上下に動いて安値を切り上げて終われば、来週は押し目買い戦略になります。どう動くか、今日明日が勝負かもです。 <本日の相場の波動>新安値をつけると大戻りが入る <本日の戦略レート> ・ドル円:売り136.8・137・137.3(損切り134)利食い135.6・134.6・134.2。買いなら(損切り135.95)。 ・ポンド円:売り166.7・166.9・167.1・167.25(損切り167.5・167.8)利食い165.65・165.25・164.7・164.1。買いなら(損切り165.85)。 ・ユーロドル:売り1.052・1.0535(損切り1.0573)利食い1.044・1.04・1.038。 ・豪ドル円:様子見。売りなら(損切り92.5)。買いなら(損切り90.9)。 本日の戦略レートについては予想と違う動きの時はノートレをお願いします。なお相場が急変した時はレート通りにはならないのでご注意ください。特に損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
今週は月曜日の米指標ISM非製造業指数の結果が予想より強かったことを受けて、ドル円の買い戻しが進みました。昨日も欧州タイムまではその流れが継続し、一時137.42円まで上昇したものの、その後は一時136円を割り込み、引けにかけては137円台に戻すなど方向感のない展開となりました。 ドル円の日足チャートで戻り売りを考えるなら、151.94円から下落トレンドラインを引いた139円台まで買い戻されてもおかしくないのかも知れませんが、そこまでの上昇であれば売り狙いではなく買い狙いで見ておいた方がよいのでしょう。直近高値151.94円から安値133.61円まで約18円の値幅が大きすぎて、戻りを狙って売るのが早すぎると痛い目に合いそうです。 調整相場になると、どこまで待ってエントリすればよいのか、どこまで待って手仕舞いすればよいのかがわかりづらくなります。どちらにも言えるのは、待つことが重要ということでしょうか。早すぎるエントリはポジションが苦しくなりますし、早すぎる手仕舞いは利益を取りこぼしてしまいます。直近のように指標一つで大きく動く場合は、相場に振り回されないように注意しておきましょう。 さて本日はユーロ圏GDP確定値やカナダ中銀政策金利の発表などの指標発表があります。ユーロドルを売るタイミングを探しているので、ユーロ関連指標によって下落のきっかけとなってくれるかを気にしていますが、日足チャートを眺めていると下落にはもう少し時間がかかりそうに見えます。タイミング的には来週のFOMCの発表前後でしょうか。 今週はどの通貨ペアも調整期間に入って難しい相場となっているので、超短期でエントリする以外は様子見しておいた方が無難かも知れません。特に理由もないのにエントリして損を出さないように、我慢を忘れずに気を引き締めておきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円1 36.00〜137.50】 5日の米国株は下落、NYダウ482ドル安(-1.40%)、ナスダック221ポイント安(-1.93%)でした。為替市場はドル高。 米11月ISM非製造業景況指数は56.5(予想53.5、前回54.4)と、予想・前回を上回る強い結果となりました。 「支払い価格」が高止まりしており、インフレが収束しないことを示唆しています。 ドル円は133.61で底打ち→強い米11月雇用統計と米11月ISM非製造業景況指数を受け、136円後半まで上昇しました。 今後ドル円相場は、米経済指標やFOMCの結果を受けて、単発で右往左往する展開が続きそうです。 日々のボラティリティが高いものの、米インフレが完全には収まらないことを受け、130-140円レンジでの推移が長期化しそうです。 投資戦略は中長期でドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
12月となりました。今年は3年振りに正式な忘年会を楽しみにしておりましたが、昨今の第8波の影響で中止だとかなんとか。東京都は「罹患者増加でも行動制限せず」という方針を打ち出し、制限はしないようですが、そう簡単にはかつてのようには移行することは難しいのでしょう。街には徐々に外国人観光客の方々も戻ってきたようですが、我々の生活様式はまだまだ今まで通りが続く見込みです。 【本日の指標】 本日は米国より景況指数がいくつかあり、米国の金利動向を占うISM非製造業景況指数が相場を動かす可能性が挙げられます。 【本日の戦略】 雇用統計というイベントをこなし、来週のFOMCに向け、次なる米国重要指標としては今週末の各種物価指数が利上げ速度を占うとあり、材料出尽くし感がある月曜日を迎えました。 ここ最近はドル円を中心に相場を眺めているのですが、先日金曜日のドル円相場は壮絶でした。東京時間はさほど動きは見せませんでしたが、ロンドン時間開始と共に怒濤の円高で、135円から133円半ば。その間わずか2時間。確かに12月に入ってから139円後半を頂点として急激な円高が進んでおりましたが、この2時間もなかなか急激な変動。その後は雇用統計において東京時間開始と同レベルの135円半ばまで急上昇。しかし最終的には円高が進行する形となり、134円台半ばで一週間の取引を終えることになりました。 雇用統計は予想よりも若干良い程度で、数円上下するとも思えないような内容ですが、相場の概況がそれを許さない模様。一日で2円以上「上下」する非常にボラティリティが高い年末の相場が続きますが、今後もこの傾向は米国の利上げ速度を巡って止まることはないものと考えています。そんな時は無理なポジション取りを控えるのが個人投資家として最適なポジションと考えています。様子見相場とします。
昨日はパウエルFRB議長の「利上げペースを緩めることは理にかなっている」等の発言を受けたドル売りの流れが継続、米11月ISM製造業景況指数の弱い結果も受けドル円は135.21円の安値を付け、ユーロドルは1.0534ドルまで上昇しました。 クロス円は上値重い動きとなり、ユーロ円は141.91円、ポンド円は164.52円、豪ドル円は92.06円の安値を付けました。 今日の主な経済指標は以下の通りです。 19:00:欧州・10月卸売物価指数 22:30:米・11月非農業部門雇用者数/11月失業率 22:30:加・11月新規雇用者数/11月失業率 本日発表の米雇用統計は、11月非農業部門雇用者数が20.0万人、11月失業率が3.7%の市場予想です。 昨日のドル円は東京時間136円台前半まで下落し欧州時間は135円台後半〜136円台中盤で推移、NY時間も軟調な動きで135円台前半まで下落しました。今日も軟調な動きとなると134円台後半〜中盤への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると135円台後半〜136円付近へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京時間1.04ドル台前半〜中盤で推移、欧州時間は序盤1.04ドルを割り込む動きとなるもその後は1.04ドル台前半〜中盤で推移、NY時間は堅調な動きとなり1.0534ドルの高値を付けました。今日も堅調な動きとなると1.05ドル台後半〜1.06ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.04ドル台前半〜1.04ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、夜中のパウエル議長発言でドルが売られるとともに、円も弱い位置に来てオセアニアやカナダが強い位置に来るなど全体的にリスク選好型に。ただ今日は朝から円が買われてその状況が崩れており変化の激しい状態となっていますね。 パウエル議長の発言では12月の利上げ幅縮小について言及し、それがドルの弱さにつながった形ですが、明日には雇用統計もあるためこのままさらにドル売りが加速するのか、いったん反発するのかには注目したいところ。 今日のイベントとしては独小売売上高、ユーロ圏雇用統計、スイスの消費者物価指数・小売売上高、米国のチャレンジャー人員削減数・個人所得&支出・PCEデフレータ・新規失業保険申請件数・ISM製造業景気指数、そして要人発言では黒田日銀総裁の挨拶、ボウマンFRB理事講演、バーFRB副議長講演などが予定されており、これらをきっかけとして強い動きが出る可能性も十分。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、取引する際には1注文あたりの数量を減らし、弾幕を張るような取引方法を採用したり、取引する際には極力早い決済を心がけるなど、事前に自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで取引したいところです。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はNZDが1.18%、AUDが1.16%、CADが0.72%、GBPが0.49%、CHFが0.48%、EURが0.34%、USDが-0.37%となっていて、力関係は【NZD>AUD>CAD>GBP>CHF>EUR>JPY>USD】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>AUD>JPY>USD>GBP>EUR>CHF>CAD】でしたから、円、ドルが弱い位置に変化したこと、カナダドルが位置を上げたこと、オセアニアが強い位置を維持していることなどがわかります。 ただ今日は朝から円が強い位置に戻ってきている(ドルは弱い)ので、この状況が欧州勢参入後にどう変化していくかに注目したいですね。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、今朝の円買いを受けて各通貨ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出れば力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのがい低リスク。 逆にここから円が弱い位置にもどれば短期トレンドが回復してロングで狙えるものが出てくるので、その場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスクとなります。 取引するうえでのポイントとしては、明日の雇用統計を前にある程度調整も入る可能性を考えつつ、取引が控えられることも考慮してあまり突っ込みすぎたり大量の取引は控えておきたいところ。 雇用統計で取引する場合には、今からポジション整理や資金管理を見直しておき、週をまたぐ取引にならないように複数のパターンでシミュレーションしておきたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
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