おはようございます。ダメおやじです。 昨日は年度末またぎの確定取引でドル円は132.6円台を上下動でした。 ポンド円はポンドドルの上げで162.9円から164.4円まで上昇、ユーロドルは金利低下の株高で1.082から1.092まで買われました。 本日は年度最後の華金、利食い売りで下げるのか、年度関係ない海外勢が買い上げるのか、どうなるかです。 最終日、頑張りましょう。 <本日の経済指標等>8:30東京CPI・15:00英GDP・21:30米個人消費・24:00ラガルドECB総裁発言 <本日の相場の波動>前日の足取りに逆行して動く日 <本日の日柄変化日>ドル円・ユーロドル・ユーロ円・豪ドル円 <本日の戦略レート> ・ドル円:買いなら132.5・132.43(損切り132.2)利食い133・133.25・133.5。売りなら133.7(損切り134)利食い131.9・131.47 ・ポンド円:買い163.95・163.65・163.4(損切り163)利食い165.35・166・166.2・166.5・167.4。売りなら164.3(損切り164.75) ・ユーロドル:買いなら1.0887・1.086(損切り1.0826)利食い1.0923・1.094・1.096・1.1。売りなら1.0914(損切り1.0934)利食い1.085・1.079・1.0775・1.0706 ・豪ドル円:買い88.85・88.78・88.71・88.6(損切り88.45)利食い89.4・89.67。売りなら(損切り89.15・89.4) 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見て予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
先週までの米2年債利回りは、一時3.6000%を割り込む水準まで下落しており、債権的には買われすぎの水準になっていました。今週に入り2年債利回りは4.1000%前後まで回復しており、連動性の高いドル円としては買い戻しが優勢の展開となっています。 ドル円の日足チャートでは昨日の時点でパラボリックが反転しており、短期的に買い戻される展開となって132円台まで上昇しました。先週までの悲観的な材料によるリスク回避相場は一旦どこかにいったような状況となっており、かといってリスク選好相場というほど勢いのある買いがあるわけではないでしょうが、ドル円やクロス円が上昇してきています。 先週までは何も考えずに売っておけば収益が出る相場だったと思いますが、今週になってからは買い戻しが入っているため、安易に売りポジションを構築するとあれよあれよという間に踏み上がって損切りする状態になってしまうため、十分引き付けてからの売り狙いが有効なのかも知れません。 FRBの今後の利上げ予測としては、せいぜい後1回の利上げだろうと考えられており、米金利的には利下げ方向にシフトしていこうとしている状況なので、積極的にドルを買う状況ではないと思われます。しかし、今週になってからドル円が買い戻されているのは、ドル買いのせいというより、期末要因や米債利回りとの連動性によるものと思われます。 このような状況では、焦って短期トレードをすると思わぬ損失を被ってしまうことがあるため、エントリとポジション構築後のいずれにおいても待ちの姿勢で市場と向き合っていくのが良いのではと思います。 本日はNYタイムの米GDP確定値の発表があるくらいで、指標結果によって相場が動くことはないかも知れませんが、基本は戻り売りのスタンスとして反落のタイミングを見定めていきたいと思います。
28日の米国株は下落、S&P500種6ポイント安(-0.16%)、ナスダック総合52ポイント安(-0.45%)でした。為替市場はドル安。過度な金融システム不安が後退し、金融市場全体のボラティリティが落ち着きつつあります。コンファレンスボードの米3月消費者信頼感指数は104.2(予想101.0)と、予想を上回りましたが、ドル買いでの反応は限定的でした。 ドル円131円台前半、ユーロドル1.08台半ばで推移しています。本日は材料に乏しく、3月期末に絡む取引中心となりそうです。トレードは次の材料が出てくるのを待ちたいところです。 投資戦略は中期でドル円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
もうすぐ3月も終わりでです。神奈川の桜は見事に咲きましたが、ここ最近の寒の戻りで十分に堪能できないのが残念な日々が続いています。 【本日の指標】 本日は昨日に引き続いて英国中央銀行総裁のベイリー氏による講演。昨日は「英国中央銀行はインフレ抑制に注力する」と述べるなど、シリコンバレー銀行(SVB)破綻を端に発した金融不安はあるものの、きっちりとインフレ退治、すなわち利上げはきっちり行うという姿勢を見せました。背景としては先週「予定通り」行われた英国中央銀行の利上げ。大きな相場の動きはなかったようですが、それ以外に指標はなく、指標によって動かされる一日とはならない見込みです。 【本日の戦略】 前述の通りSVB破綻で相場に混乱をきたしたここ数週間の状況でしたが、昨晩米国ではそのSVBを地元銀行が買収するニュースが流れ、ここ一連の金融不安を落ち着かせることとなりました。リーマンショックとまではいかないまでも、金融機関の不安定さは連鎖的破綻が懸念され、コロナ以降市場に資金が集まっている状況ではなおさらその方向性は強いと考えています。 SVB破綻で預金保護をいち早く表明した米国にしても、飛び火で経営危機に陥ったスイスのクレディグループに対する救済にしても、なにがなんでもここで食い止めようという気概が各国から見られ、そのスピード感には目を見張るものがあります。前述の英国の金利動向もそうですが、インフレ傾向であることには変わりなく、金融機関の健康状態を見つつ更なる利上げに向かっていくのが今後の各国中央銀行政策にあると思われます。そうなると再び注目されるのは各国の政策金利ですが、こちらは中長期で相場に対して影響を与えるでしょう。特段戦略には変化なく、ドル円売りを継続とします。
先週24日は欧州時間金融不安を受けてのリスク回避の動きが強まり、ドル円は130円を割り込み129.65円の安値を付けユーロドルも1.0713ドルまで下落する動きとなるも、NY時間は米株の上昇等を受けリスク回避の巻き戻しの動きとなりドル円は130円台後半まで反発、ユーロドルは1.07ドル台中盤へ小幅反発しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 17:00:独・3月IFO企業景況感指数 先週24日のドル円は、東京時間130円台後半から130円台前半へ下落し欧州時間は130円を割り込み129.65円の安値を付けるも、NY時間は130円台後半まで反発し130.75円で引けました。今日堅調な動きとなると、131円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると130円台前半〜130円付近への下落が考えられます。 先週24日のユーロドルは、東京時間は1.08ドル台前半で小動きも欧州時間は1.0713ドルまで大幅下落、NY時間は1.07ドル台中盤へ反発し1.0759ドルで引けました。今日堅調な動きとなると、1.08ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.07ドル台前半〜1.07ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、前日に続いてドルが力関係上弱い位置で推移したこともあって、ドルストレートが取引しやすい状態となりましたね。 ドルはFOMCを受けて売られる状態が続いており、これが中長期的な流れとなるかどうかが重要ですし、その意味でも今回のようなドル売りから戻したときに、その戻しが強いか弱いかには注目したいところ。 ドルが買い戻されてもその戻し方が弱く、その後もう一度売られるような展開が続いていくと、中長期的にもドル売りの流れができることになりますので、今後数週間はその点を意識しても良いかもしれません。 また円は強めの位置を維持していることから円軸の動きを見ても取引しやすく、クロス円でもチャンスと言えますので、引き続き円軸ドル軸の動きに注目したいですね。 今日のイベントとしては英GfK消費者信頼感調査・小売売上高・製造業/非製造業PMI、独・ユーロ圏製造業/非製造業PMI、カナダ小売売上高、米耐久財受注・PMI、ナーゲル独連銀総裁講演、ブラード・セントルイス連銀総裁講演などが予定されています。 週末ということもありこれらのイベントで強めの動きが出ても、早く収束する可能性もありますし、取引する場合は極力早い決済を心がけるとともに、現在無駄なポジションがある場合は整理しておきたいですね。 ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はNZDが0.13%、GBPが-0.21%、CADが-0.22%、AUDが-0.23%、CHFが-0.24%、USDが-0.37%、EURが-0.59%となっていて、力関係は【NZD>JPY>GBP>CAD>AUD>CHF>USD>EUR】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【EUR>JPY>CHF>NZD>GBP>AUD>USD>CAD】でしたから、ユーロやスイス強い位置から弱い位置に変化したこと、ドルが弱い位置を維持していること、円が強い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスク。 逆にここから円が売られる展開となって変動率が1%を超えてくると短期トレンドが反転し、ロングのチャンスになるものが出てくるので、この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、週末ということを考えるとまず第一には無駄なポジションを残さないこと。週をまたいで翌週に相場が全く違う様相になることも考えられますからまずはこれが最優先。 さらに可能なら現在のポジションの中でなんとなく不安があったり、違和感があるものを決済しておくこと。これは計画的取引の場合は別として、なんとなく違和感があるものは一度決済して落としておくことで、翌週やっぱり持ちたいと思えば保有しなおせばよい話ですし、リスクを考えると一旦落とすのはとても大事です。 ここ最近は円軸ドル軸の動きが明確なだけに取引はしやすいものの、その方向性という点では上下に入れ替わったりしており、単純に一方向に取引しやすいというわけではないので、まずは自分で消せるリスクを消すことに集中しても良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 32030.11(-530.49 -1.63%) ・日経平均 27040(-190 -0.70) ・金・ゴールド 1966.60(+8.30 +0.42%) ・原油・WTI 70.90(+1.23 +1.77%) 【経済指標】 ★★★★★ 27:00(米)FOMC政策金利発表 前回:4.50-4.75% 予想:4.75-5.00% 結果:4.75-5.00% ★★★★★ 27:30(米)パウエルFRB議長の定例記者会見 【本日の戦略】 <FOMC後はドル売りに> ドル円は、FOMCを前に132円台半ばで底堅く推移していました。しかし、FOMC後にまとまったドル売りが入り131円へ急落。利上げ幅は予想通り+0.25%だったのですが、パウエルFRB議長は「利上げ休止を検討した」と発言、今後の利上げ見通しが5.125%に据え置かれたことでドル売りを誘いました。 「インフレは依然として高すぎ、労働市場は依然として逼迫」「当局者は今年の利下げを期待していない」とタカ派発言があったものの、ドル売りは止まらず。「ここ2週間の銀行のイベントが経済に影響を与える可能性」「一部の銀行に深刻な問題」とも発言していることから、再び警戒感が出てきたのかもしれません。 いずれにせよ、米利上げ余地は小さく米10年債利回りも3.447%へ低下していることから、本日はドル安の地合いと予想します。 <ややユーロが強い> 一方、クロス円も連れ安となりましたが、ドル円以外のドルストレートが買われたことで下値は限定的。通貨別にはユーロへの買いが続いており、ユーロドルは1.0800台半ばへ上昇。ECBによる利上げ見通しは継続、ドルに比べまだ利上げ余地があることから買いは入りやすいでしょう。 また、原油が一時70ドル台を回復したこともあって、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨も買われると予想します。 【経済指標】 ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:19.2万件 予想:19.7万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 130.50〜132.00↓ ・ユーロ円 141.80〜143.50→ ・ポンド円 160.00〜162.00↓ ・豪ドル円 87.00〜88.50 → ・ユーロドル 1.0800〜1.0950↑ ・ポンドドル 1.2200〜1.2350→ ・ドルスイス 0.9080〜1.9230↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(FOMC後のドル売りと米利回りの低下)
今回は、シリコンバレー銀行の破綻、UBSのクレディスイス買収劇のドタバタ、今後の見通し辺りを書いていこうと思います。 まずシリコンバレー銀行の破綻については、元々FRBの利上げによって保有債券が値下がりし、含み損を抱える→そうした財政状態を心配した顧客や、またそもそも資金不足の顧客が預金引き出し→格付けの格下げ→さらなる預金引き出し→破綻という、ある意味で典型的な「取付騒動」と言えるものでした。 そしてこのシリコンバレー銀行の破綻によって、仮想通貨会社を主要な取引先としていたことで財政状態が悪化していたシグネチャー銀行についても預金引き出し→破綻という連鎖が起きたり、欧州でも利上げによって痛んでいる銀行は多いことから欧州銀行株が売られ、以前から財政状態について色々言われていたクレディスイスは特に売られ、今回のUBSによる買収に繋がりました。 そして今回のUBSによる買収については、AT1債(劣後債の一種)についてかなり問題になりましたが、これも簡単に解説すると、今回のUBSの買収では ・クレディスイスの株:UBSの株と交換(総額4260億円相当・直前時価よりはかなり安いが0ではない) ・クレディスイスのAT1債:価値が0になる ということで、「債券が0になったのに株式が0にならない」という、ファイナンス理論的には「ありえない」ことが起こりました(一般的には、破綻時は債券が優先で、株式は一番最後になる) これはAT1債の一部に毀損型と言われる、「特定の事態が起こった時に価値が0になる」という条項がついたもので、その条項に「政府による救済」というのがあって、そこにヒットして価値が0になる一方、株式自体は普通にUBSに買収されたという形で、「理論的にはありえるけど、ただそれを一連のクレディスイス救済スキームとしてやった結果、債券よりも株式を優先したことになるのはどうなのよ」という点が批判されているようです。 これは実際に債券と株式の優先順位というこれまでの「常識」を覆すものであるのは間違いなく、今後こうしたAT1債券やより広い範囲の劣後債の価値が暴落したり、あるいは債券発行コストの増加によってさらなる信用リスクを招く危険もあるだろうなと見ています。 また、アメリカは「預金保険関係なく預金全額保護」を明示したものの、それ以外の国でここまで思い切ったことができるか(そもそもやるべきか)は不明であり、その点でアメリカ以外でまた別の信用危機が起こるリスクは十分あると見ており、その点で昨日は株高・円安のリスクオン方向で動いたものの、個人的にはまだ株安・円高方向で見てます。
本日から始まるFOMC。 明日の2日目の会合の後に結果が発表される予定です。 パウエル議長をはじめとする当局者は、非常に難しい判断を迫られています。 そもそも、今回の金融危機の発端となったのは、金融当局の急速な利上げにより債券価格が下落したことにあります。 これにより、とくに地域銀行を中心に満期保有等を想定した長期債券を多く抱えている金融機関が、もろに損失を被った形になり、先日のシリコンバレー銀行の破綻で一気にこれが表面化しました。 シリコンバレー銀行の破綻までは、3月のFOMCでの利上げ幅は0.5%になるのではないかとの見方が強まっていましたが、一気に情勢が変わりました。 金融危機下の利上げは、本来はとんでもない話です。金融不安の抑制のためには、利上げの抑制、あるいは利上げの停止が求められます。 しかしながら、アメリカでは依然としてインフレが猛威を振るい、2月のCPIもコア指数が市場予想を上回る結果となりました。 利上げのペースを落とすことも、インフレと戦う金融当局にとって、また大きなリスクになります。前門の虎、後門の狼そのものといえます。インフレ抑制のための強気の利上げを継続するか、利上げ幅を抑制するか、利上げを一時停止するか、市場の見方は割れています。0.5%の線はあまりなくなり、0.25%の利上げがメインシナリオだと思いますが、ECBはこうしたなかでも先日0.5%の利上げに踏み切っており、先行きは不透明です。 FOMCの結果を見るまでは、市場参加者もどうにも動きようがありません。 為替市場では、リスクオフの動きでジワジワと円高に傾いています。今日は131円台前半までドル円が下げてきています。再び120円台突入も意識される水準になってきました。 株式市場も、明確な方向感を打ち出せる地合いではないことは為替と同じで、日経平均が下落して取引を終える一方でUBSによるクレディスイス買収合意もあり、昨夜のダウは堅調と、材料を前にまちまちです。 いずれにせよ、FOMCを見守りましょう。すべてはそこからです。0.25%利上げ以外の結果になった場合には、上にも下にも思わぬ市場の反応を呼ぶことになるでしょう。リスク管理は慎重にする必要があります。 19:00 独3月ZEW景況感調査 19:00ユーロ圏1月建設支出 21:30 カナダ2月消費者物価指数 21:30 ユーロ圏ラガルド総裁発言 23:00 FOMC1日目 23:00 米2月 中古住宅販売件数
おはようございます。ダメおやじです。 先週はシリコンバレ銀行を筆頭に破綻劇がクレディスイス銀行まで波及し各支援策が出る度に売り場提供となり、円買いドル買いのリスクオフでした。 週明けはシリコンバレ銀行関連も預金者保護策、クレディスイス銀行はUSB銀行と合併買取する事で欧州通貨は上窓オープンです。 今週の戦略は「売り」、大きく下落しているので一旦戻すかもで売り場まで買いでも良いですが、私はのんびりと買いの利食いまで待って戻り売りで対応したいと思います。 <本日の相場の波動>初め高きは売るべし <本日の戦略レート> ・ドル円:売り132.6・133・133.4・133.6(損切り134)利食い131.5・131.2・130.8。 ・ポンド円:売り161・161.4・161.6(損切り162.1)利食い158.8・159.8。 ・ユーロドル:買い1.065・1.0628・1.0617(損切り1.0604)利食い1.0685・1.075。 ・豪ドル円:売り88.9・89.1・89.2(損切り89.6)利食い87.8・87.5・87.2・86.8。 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見て予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
シリコンバレー銀行の経営破綻から始まった今回のリスクオフ相場について、長年の金融緩和の代償と指摘する方もおり、いずれ発生する事態だったのかも知れません。当初はたかが地方銀行が1つ破綻しただけでそこまで大事にならないという考えもありましたが、今やクレディスイスという世界有数の金融機関にまで問題が波及する事態になり、当初の考えが甘かったと感じています。 意外だったのは、今でも円が避難通貨になるのだなと思ったことです。発端となった米国では米債利回りが急落したことでドルが売られるのはわかります。その後クレディスイスの流動性が懸念されてユーロやポンドが売られたことも理解できます。全般的にリスクオフとなり、株価が下落して豪ドルなどの資源国通貨が売られるのも順当だと感じます。 当事国であるスイスフランが買われることもないでしょうから、仕方なく円が買われて円高になっているのだと思いますが、不美人投票的に最後に残った円が買われているのだと思っておくものの、日本の経済情勢などを見て日本買いというわけではないでしょうから、今回のリスクオフ相場での円高は一時的なのではと考えています。 とはいえ、米国のターミナルレートがピーク時より下がっており、利上げの期待感は大きく後退しています。ドル円で考えると以前より上昇目処が低くなっていると思われるため、ひとまず円高方向についていくとしても、下げ止まったあとに高値を越えるほど大きく買い戻されるようになるには、また別の買い材料が必要になるのではと思います。 ここ数日は値動きが激しい中で下ヒゲの長いチャートが続いています。クレディスイスの流動性確保のための救済策が発表されており、買い戻しの動きも出ています。本日は短期トレードを基本として、引き続きリスクオフ向けのドル円やクロス円の売り狙いと、反発狙いの買いを織り交ぜて見ていきたいと思います。
【HOT CURRENCY ユーロ円 140.00〜142.50】 15日の米国株はまちまち、S&P500種27ポイント安(-0.70%)、ナスダック総合5ポイント高(+0.05%)でした。為替市場はユーロ安+円高。 クレディ・スイスは14日、財務報告の内部管理に「重大な弱点があった」と発表していました。 15日には筆頭株主が「追加出資しない」として株価が暴落しました。 為替市場はユーロが急落し、リスク回避から円全面高となりました。 その後、スイス中銀が「必要なら流動性供給」との報道が伝わり、米国株とクロス円が少し値を戻しています。 ドル円は日足50日線をサポートしており、不安定ながらも130円を割り込んで、一方的に下がるとは言えない状況です。 投資戦略はユーロ円戻り売りとします。それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
3月も半ばともなると、寒さも和らぎ、夕方が長くなったと感じます。確かに来週には春分の日を迎え、花粉につづいて桜の便りも聞こえる時期です。オール電化の我が家にとってはいろんな意味で厳しい冬でしたが、ようやく暖房を使わない日々の到来でほっと一息ついている最中です。エネルギー価格の高騰はまだまだ続くようですが、政府には適切な舵取りをお願いしたいところです。 【本日の指標】 昨日の消費者物価指数に引き続き、本日は米国における卸売物価指数や小売り売上指数の発表が続きます。昨日の発表と比較すると小粒感は否めませんが、ボラティリティが上昇している期間だけに注意が必要な指標となります。 【本日の戦略】 昨晩発表された米国消費者物価指数は市場予想の数値と合致する形となりましたが、変動幅が大きいとされるエネルギー・食品を除くコア指数は市場予想よりも上回る数値が発表されました。いずれにせよ高い伸び率が続いていることは間違いなく、FRBによる政策金利上昇への圧力となり得ます。相場は一時的には円安ドル高方向に反応したようですが、後述する他の要因もあって下落するなど、乱高下状況が続きます。CPIと同等かそれ以上に相場を盛り上げているのはシリコンバレー銀行による経営破綻を端に発した金融不安。遠因はFRBによる利上げ余波とされ、同じように経営状態が厳しい金融機関が多数あることが想像されます。特に今回破綻したシリコンバレー銀行はスタートアップ企業向けの融資を積極的に行っていた背景から、その界隈に対して不安が伝わっているようですが、金融機関の不安定さは それだけに止まらずに即伝達するのが常であります。米国政府が破綻発表からのわずか二日後に預金保護を打ち出すのは連鎖ドミノを食い止めるという観点からも正解ではないかと考えます。 相場のボラティリティは依然として高い状況にあり、来週の開催予定のFOMCに向けて今後落ち着きを取り戻してくることでしょうが、FRBが放つ今後の政策金利動向には確実に影響を及ぼすであろう今回の事件。週の戦略であるドル円売りは継続としますが、金利上昇の想起によるドル円高については警戒したいところです。
昨日は、シリコンバレーバンクの経営破綻からシグネチャーバンクも経営破綻したこと等を受けリスク回避の流れとなりましたが、米当局が「全ての銀行預金は保護される」との措置を発表したこと等からリスク回避の流れもそう大きなものとはなりませんでした。 ドル円は132.29円まで下落しましたがNY終盤には133.62円まで反発、ユーロドルは1.0650ドル付近〜1.0750ドルので値動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 16:00:英・2月失業保険申請件数/2月失業率 21:30:米・2月消費者物価指数 昨日のドル円は下へ窓を開け133.50円台まで下落後135円付近まで反発する荒れたスタートで、東京時間は133円台〜135円付近で推移、欧州時間は軟調な動きとなり133円を割りこみ、NY時間は序盤に132.29円の安値を付けるもその後は反発の流れとなり終盤には133.62円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると134円〜134円台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると132円台中盤〜前半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは1.06ドル台後半と上に窓を開けて始まり東京時間は1.0730ドル台まで上昇も欧州時間は1.06ドル台中盤まで下落、NY時間は反発の動きとなり1.0749ドルの高値を付けました。 今日堅調な動きとなると1.07ドル台後半〜1.08ドル付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.06ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
先週金曜の為替相場は、雇用統計後にドルが売られるとともに円も強い位置を継続しており、かなり明確なトレンドが形成されて引けた形となりましたね。 前日木曜の時点ですでにドルは弱く、円が強い位置にあったことから、それが加速した格好になったわけですが、今週はまず各国市場オープン前後で、雇用統計の結果を受けてどのような反応が出てくるかに注目したいところ。 また今日はあまり重要度が高いイベントが予定されておらず、日本の景況判断、インドの消費者物価指数程度。そのため基本は各通貨の力関係変化とそれにともなう短期トレンド変化を見ておくと良いでしょう。 ではまず力関係についてですが、こちらは週間予想で記載しましたので詳細はそちらを確認していただくとして、ポイントは円、スイス、ポンドが強く、ドルやカナダ、豪ドルが弱い位置にあること。 また短期トレンドはドル円クロス円ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが加速すればショートのチャンスとなりやすい状態です。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 ドルストレートにおいてもドルが弱いため、ドルが売られる動きが加速すれば、力関係上強い通貨を買ってドルを売る形で攻めやすい状態と言えますね。 逆に円が売られる、あるいはドルが買われる動きが出た時はリスクのわりにリターンが見込めにくいので、一旦様子見して明確にトレンドが変化するまで様子見するというのが良いかと思います。 こういった形で力関係をあらかじめ把握しておき、それが加速すれば攻める、戻せば様子見する、といったように行動まで落とし込んでおくことが事前にできていれば取引の難易度は下がります。 当然資金管理を万全にしておくことは大前提となりますが、今日のようにイベントがあまりない日には、力関係とそれに伴う短期トレンドの変化、特に各国市場オープン前後は動きが出やすいので、その点を意識して相場を見ていくと面白いかもしれません。 またドル軸の動きに関しては、来週に控えているFOMCを見据えて思惑などで動きが出そうですし、明日以降予定されている米指標の結果も、政策金利動向とセットで相場は流れていくと思われますので、短期的な目線での取引と、中長期的な相場全体の流れというところも意識しておくと、より冷静な行動がとれるかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 32254.86(-543.54 -1.66%) ・日経平均(CME)28005.00(-360.00 -1.22%) ・金・ゴールド 1834.60(+16.00 +0.88%) ・原油・WTI 75.72(-0.94 -1.23%) 【経済指標】 ★★★ 21:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 前回:19.0万件 予想:19.5万件 結果:21.1万件 【本日の戦略】 <ドル円は一時136円台を割れる> 昨日のドル円は137円台を維持できず失速、売りに押され一時136円台を割れる場面もありました。上昇しても戻り売り優勢の動きが続いているほか、NY時間中に発表された米新規失業保険申請件数が21.1万件と予想19.5万件よりも増加していたことが重しに。ただ、米10年債利回りは3.9%台とまだ高値圏にあるほか、株安でリスク回避のドル買いが入ってきていることで、米雇用統計を前に底堅く推移すると予想します。 <22時30時に米雇用統計が発表> また、米雇用統計の前哨戦となる米2月ADP雇用統計は、結果20.0万人と予想24.2万人を上回っていたことで、ある程度期待感による買い支えも入ると見ています。今晩発表の米2月非農業部門雇用者数は、前回51.7万人に対し予想20.5万人と大幅に減少する予想ですが、前回値が良すぎたので多少減少しても問題ないでしょう。結果が20万人付近であれば、ドルは底堅さを維持したまま週末を迎えると思われます。 <クロス円は資源国通貨が弱い> 一方、クロス円は難しい動きが継続中。欧州通貨が買われたことでユーロ円やポンド円は下げ渋ったものの、原油安の影響で豪ドル円やカナダドル円は弱い動きに。資源国通貨の下落は次第に目立ってきており、原油価格(WTI)が80ドル台へ乗せないと当面の間この傾向は止まらないと予想しています。 【経済指標】 ★★★★★ 22:30(米)2月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回:51.7万人 予想:20.5万人 ★★★★★ 22:30(米)2月失業率 前回:3.4% 予想:3.4% ★★★ 22:30(米)2月平均時給(前月比) 前回:0.3% 予想:0.3% ★★★ 22:30(米)2月平均時給(前年同月比) 前回:4.4% 予想:4.7% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 135.00〜137.00↓ ・ユーロ円 143.00〜144.80↓ ・ポンド円 161.00〜163.00↓ ・豪ドル円 88.50〜90.20 ↓ ・ユーロドル 1.0500〜1.0680↑ ・ポンドドル 1.1830〜1.2000→ ・ドルスイス 0.9200〜0.9400↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(22時30分に米2月雇用統計が発表)
今回は3/7に開催されたRBAの結果の概要と、何故これで豪ドルが大きく下がったのか、最後に豪ドル/NZドルの今後のポイントについて解説したいと思います。 3/7のRBAでは、利上げ幅は市場予想通り0.25%の利上げで、発表した瞬間は豪ドルはあまり動かなかったのですが、その後徐々に下がり、豪ドル/NZドルで見ると、発表前は1.086前後だったのが、一時1.074近くまで下げ、執筆時点では若干戻して1.078くらい、という感じになっています。 RBA後に豪ドル/NZドルが下がった理由は、声明文がハト派的だったということなのですが、より具体的に言うと ・毎月のCPI指標がオーストラリアのインフレがピークに達したことを示唆 ・労働市場は依然として逼迫しているが、状況は少し緩和。最近では労働力不足が緩和されていると報告する企業もある(労働力不足は賃金上昇→インフレの重要な経路) ・先月あった「今後数か月にわたってさらなる利上げ」がなくなっている といった辺りがポイントで、特に「今後数か月」という部分の削除から、利上げはあと1、2回くらいだろうという市場予想がある程度正しそうというのが追認されたのが重要かと思います。 オーストラリアについては、直近発表のデータだと雇用は市場予想より悪化、インフレも市場予想より鈍化というデータがありましたが、今回のRBAで、やはり利上げ打ち止めムードが強まりました。 このRBAを受けて、豪ドルは下がったものの、豪2年債利回りは「若干下がったような、別にそうでもないような」くらいの動きで、これは上で書いたように、元々市場予想が4月か5月の打ち止めを予想しており、それが追認されただけだという点が大きいかなと思います。 ただし、NZ2年債利回りはRBNZ以降上昇を続けており、今の豪とNZの金利差は2022年安値の1.05前後の時とほぼ同水準まで広がってきているので、2年債利回りの差から言うと、豪ドル/NZドルの落ち方はまだ少ないかなと考えています。 豪ドル/NZドルについては、高値からの300pips以上の下落でトレンド転換の可能性が高く、300pips下の1.078、さらに一時的とはいえその節目の1.075を割ったことから、下落トレンドに転換した可能性が強いとは思っていますが、1.075という節目もそれはそれで強い部分ではあるので、ここを本当に明確に抜けられるかが最後の勝負所かなと思っており、逆にここからまた1.09近くまで戻さない限りはトレンド転換を意識していいかなと考えています。
アメリカの経済指標の好調を背景にした金利の先高観を背景に、今週の週明けからドルの堅調な推移が続きました。昨日の東京市場で夕方のドル円は、135円90銭前後となるなど、昨夜までは総じて、136円前後からやや手前あたりでの推移が長くなっていました。 さらに昨夜は議会証言で円安が加速しています。このところの円は再び独歩安の展開になっています。 こうした中でも、株価は堅調な推移になっています。6日の米株式市場ではダウが4日続伸、昨日の日経平均は3日続伸となり、リスクオンのムードが強まっています。もっとも、昨日時点では昨夜に行われたFRBのパウエル議長の議会証言に対する警戒感もあってか東京市場は株も為替も値幅を追うような展開ではありませんでした。 パウエル議長の議会証言は半期に一度であり、発言内容が注目されていました。 とりわけ、直近で市場の金利の先高観が再び盛り上がってきたことで、今後の利上げペース、とりわけ利上げの終着点であるターミナルレート水準についての見通しなどに関心が集まりました。結果、議会証言では、パウエル議長がタカ派にシフトしたことを鮮明にしました。そのため、今月下旬のFOMCでの利上げ幅は、従来見込まれていた0.25%から0.5%に戻るとの見方が広がりました。 これによりニューヨーク時間にドル円は137円台に到達しています。さらに今日の東京時間も137円台の半ばでの推移です。 もっとも、ここからは、議会証言を通過し、次の指標待ちの相場に転じます。今日以降は再び様子見相場に戻る可能性は高いでしょう。 今週末にアメリカの雇用統計が予定されています。前回は、サプライジングな大幅な雇用者数の伸びでした。 こうした雇用の強さが今回も持続するのか、それとも経済減速の兆候が確認されるか、市場の注目度は非常に高くなっています。 さらには、来週には米CPI(消費者物価指数)を控えており、極めて重要な指標が続きます。神経質な相場展開になる可能性が高いと思われますので、今日段階ではあまりレバレッジを高めず、慎重なポジション取りが必要になるでしょう。 14:00 1月景気先行指数 14:00 2月景気ウオッチャー調査 16:00 独1月鉱工業生産 16:00 独1月小売売上高 19:00 ユーロ圏10-12月期 四半期GDP 19:00 ラガルド総裁発言 21:00 MBA住宅ローン申請指数 22:15 米2月ADP雇用統計 22:30 カナダ1月貿易収支 22:30 米1月貿易収支 24:00 カナダ銀行政策金利 24:00 パウエル議長発言 28:00 米ベージュブック
おはようございます。ダメおやじです。 先週からユーロの利上げ観測が浮上し、昨夜はECB専務理事が3月から7月まで2ヶ月ごと0.5%の利上げを示唆したことで、ユーロドルは1.062から1.069まで独歩高。 ドル円は日米株の高値圏推移などで東京で135.37円まで下げたとこは海外で136.19円まで買われました。 弱いのは豪ドル円で91.9円から91.3円まで下落、ポンド円は163.7円から163円を2往復。 本日は豪政策金利やパウエル議長の議会証言で動くでしょう。出たとこ勝負です。 <本日の経済指標等>12:30豪政策金利・24:00パウエルFRB議長の議会証言 <本日の相場の波動>前日来の波動について駆引きせよ <日柄変化日の銘柄>なし <本日の戦略レート> ・ドル円:売り135.9(損切り136.3)利食い135・134.5。買いなら135.7・135.6(損切り135.4)利食い136.6。 ・ポンド円:買い(損切り163)利食い164.2。売りなら(損切り163.9)利食い162.6。 ・ユーロドル:買い1.067・1.064(損切り1.062)利食い1.073・1.078。売りなら(損切り1.07)。 ・豪ドル円:売り91.8(損切り92)利食い91.4・91.1。 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見て予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお相場が急変した時はレート通りにはならないのでご注意ください。特に損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
先週金曜日のドル円は軟調な展開となり、136円台後半から135円台まで下落してクローズとなりました。ISM非製造業指数の結果は予想よりやや弱い数字だったものの、そこまでドル売りが進むような結果ではありませんでしたが、日足チャート的には1円程度の陰線となりました。 135.00円を下抜けるような展開になると、1月からの上昇トレンドにブレーキがかかりそうな形になっていきそうですが、米債利回りの上昇を見ると大きな下落は期待しておかないほうが良いのかも知れません。 ドル円は高値圏で神経質な動きとなっているのでトレードし辛いと考えており、他の通貨ペアも見ながらよりわかりやすい通貨ペアはないかと探しているところです。ですが、イチ押し通貨がないというのが現状だと感じています。 普段はドル円を中心にトレードしていますが、豪ドル円も常にチェックしています。昨年末から今年にかけて「2023年はコモディティの年だ」といった論調の記事が目立ちましたが、2ヶ月経過して資源国通貨である豪ドルはあまりパッとしない値動きとなっています。むしろ対ドルで見ると2月からは豪ドル売りとなっています。豪ドルは株価の影響を受けやすく、債権が上昇した局面では株の下落とともに豪ドルの下落も警戒しているのですが、NYダウは高値圏を維持しており、なかなか勝負所が見つかりません。明日7日のRBA政策金利では0.25%の利上げが予想されているものの、以前ロウRBA総裁は「数週間以内に経済情勢を再評価する」と発言していたこともあり、豪ドルを買ってしばらくほったらかしすることができる状況にはならないかも知れません。 本日は各通貨ペアの様子を見ながら、確率の高いエントリチャンスが見つかるまで、待ちの姿勢でチャートを眺めておこうと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 135.50〜138.00】 2日の米国株は上昇、S&P500種29ポイント高(+0.76%)、ナスダック総合83ポイント高(+0.73%)でした。為替市場は円安+ドル高。 米新規失業保険申請件数は19.0万件(予想19.5万件)と、7週連続で20万人を割り込みました。 ドル円は一時137.09まで上昇し、年初来高値を更新しています。米10年債利回りは4.075%へ上昇しました。 円安+ドル高の流れがしっかりしており、クロス円全体が堅調に推移しています。 ドルは夏までの利上げを織り込めば上昇一服となりそうです。夏までの利上げ幅は、FRBよりECBのが大きくなりそうです。 目先は円高要因が見当たりません。クロス円主要通貨で比較的弱そうなのはポンド円です。 投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
3月に入ってから関東圏は急激に暖かくなったようで、朝晩通勤の際の上着が電車の中で邪魔に感じる程の気候。三寒四温とも言われますが、このまま春の到来の訪れを待つばかりです。早い人は既に感じているらしいですが、今年もスギ花粉の季節がやってきたとか。幸いにして一度も症状を感じたことがないのですが、コロナ罹患の影響で反応しやすくなるとの話もあり、何もないことを祈るのみです。 【本日の指標】 本日は欧州において消費者物価指数や失業率の発表、そして欧州中央銀行理事会議事要旨が発表されます。欧州時間を中心に相場が動きがあるでしょう。欧州も米国同様に一度の金利操作のタイミングで0.5%の中央銀行金利の利上げが発表されるなど、景気に対して急ピッチでブレーキをかけている形ですが、米国同様にその利上げ終了時期をめぐって見識者の間で意見が別れている模様。そうなると必然的に相場を動かすファクターとなり、相場への影響が避けられなさそう。ECBの場合は複数の国が関わっているだけに、その調整について毎度紛糾しているイメージがあるのですが、今回もドイツ・フランス・イタリアで意見が異なるなど、難航は避けられそうになさそうです。その場合、各種指標数値に対して相場参加者の思惑と、相場の反応が異なるので注意が必要です。 【本日の戦略】 この1ヶ月近く上昇基調が続き、2月月初と比較すると5円以上円安にふれたドル円。次なる節目が140円とされていますが、急激な円安に対しては日銀による介入という図式があることから、大きく跳ね上がることがないのでしょうが、週の冒頭で述べたように、米国における金利上昇がまだまだ継続するであろう観測から、日米金利差が意識されての上昇が続いている模様。これにストップをかけるのは米国における雇用統計や消費者物価指数などの各種指標がネガティブインパクトを与えるタイミングかと。昨日発表されたISM製造業指数は相場を動かす要因にはならなかったようで、じわじわと上昇する基調には変わり有りませんでした。次なる大きな指標としては雇用統計。月初めの週ですが、発表は来週金曜日を予定しており、前述の基調は変わりないと考えております。ドル円買いは継続。様子見相場が続きます。
昨日は米長期金利の上昇等からドル円は136.92円の高値を付けるも、2月消費者信頼感指数等の米経済指標の弱い結果が発表されると軟調な流れとなり136円を割り込み135.74円まで下落しました。 ユーロドルはドル売りの流れから1.0645ドルまで上昇するも、NY午後は軟調な流れとなり1.0574ドルまで下落しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 06:45:NZ・1月住宅建設許可件数 09:30:豪・1月新規雇用者数/1月失業率 09:30:豪・1月消費者物価指数 17:55:独・2月失業者数/2月失業率 22:00:独・2月消費者物価指数 23:45:米・2月製造業購買担当者景気指数 24:00:米・2月ISM製造業景況指数 米・2月製造業購買担当者景気指数は47.8、米・2月ISM製造業景況指数は48.0の市場予想です。 昨日のドル円は東京時間は136円台前半で小動き、欧州時間は136.80円台まで上昇し136.60円台〜136.80円台で推移、NY時間は序盤136.92円の高値を付けるもその後は軟調で135.74円まで大幅下落しました。今日堅調な動きとなると136円台後半〜137円付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると135円台後半〜中盤への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京時間1.06ドル台前半から1.05ドル台後半へ下落も欧州時間は1.06ドル台前半へ反発、NY時間は1.0640ドル台まで上昇も午後は軟調で1.05ドル台後半まで反落しました。今日軟調な動きとなると1.05ドル台前半への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると1.06ドル〜1.06ドル台前半へ上昇できるか見たいです。 では、今日も頑張りましょう!
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