今週は前半は全体的に株安・資源安・円高の流れで「久しぶりにリスクオフ的な動きしてるなあ」という感覚でしたが、昨日株価は大きく上がりました。ただ原油についてはOPECプラスのサプライズ減産の窓を完全に埋めるレベルまで下がり、その影響で資源国通貨は全体的に下落基調にあります。 ドル・円・ユーロの3つでいうと、ドルは利上げ停止が近づいてきており、円は緩和継続が見込まれる中、ユーロだけはどこまで利上げし続けるのか不透明ということで、消去法的にユーロが買われており、その影響で同じ欧州通貨ということでポーランドズロチ、チェココルナ、ハンガリーフォリントといった東欧通貨まで大きく上昇しています。 この流れについては、本日昼の日銀会合の結果発表で変わる可能性もなくはないものの、やるとしても今報道されているように「過去の緩和の検証作業」「フォワードガイダンスの見直し」くらいで、YCC修正はさすがにやってこないだろうし、それでそこまで大きく流れが変わるか・・・?とは思っています。 ただ、5月は全体的に円高アノマリーがある月で、来週にはFOMCもECBも控えており、その点で「今週はともかく、来週どういう動きになるか」はかなり気にしています。 また私のメイン通貨でもある豪ドル/NZドルは今週は下落基調にあり、先週一時1.092まで上がったのが、今は1.078あたりにいます。これについては豪やNZに何か材料があったわけではなく、ただ単に「資源国通貨が強い流れだったのが、今週は弱い流れになった」という感じだと見ています。(通貨強弱でメキシコペソやカナダドルとかも先週までは強く、今週は弱いので) 実は1.092までの上昇についても、最後の最後に1.08台後半からNZのCPIが弱かったことを受けて上がったことを除けば、特に豪やNZに何かあって上がっていたわけでもなく、「謎に資源国通貨高の流れで上がって、資源国通貨安の流れで下がった」みたいな感じで、自動売買的には相場が動いて儲かって良かったという感じです。 ただ来週5/2にはRBAがあり、ここは今時点で「0.25%利上げ」と「据え置き」の両方の予想があるので、ここも割と荒れてきそうだなと見ています。 いずれにしても来週は金融政策ラッシュのGWなので、相場も荒れてきそうだと見ています。
日本銀行は今日と明日に、金融政策決定会合を行います。植田総裁体制下の初の日銀会合ですが、今のところ現在の金融緩和政策を維持するのではないかと見る声が支配的です。植田総裁は記者会見や国会答弁などでも、金融緩和政策継続について言及しています。また、あえて就任後初回に政策を修正することで、市場に引き締めスタンスとの印象を与えることを望まないであろうと考えられています。まして、米欧の金融不安の拡大による不安定な状況は未だに継続しており、よって、取りざたされているイールドカーブコントロール政策に関する軌道修正も時期尚早ではないかと見られています。目下のところ、欧米に比べて我が国の物価上昇率は低く抑えられている一方で、国内でも春闘などを通じて、賃金水準が目立って上昇していることが明らかになっており、国民所得の増大を図る政策面からも、今の時点での緩和政策の修正は躊躇されると思われます。日銀会合終了後の総裁記者会見で、植田総裁からどのような発言があるかには大いに注目が集まりますが、政策自体は現状が維持される公算が高いと見られます。こうした状況を受けて、目先の為替市場の関心事は、日銀よりもむしろ経済指標です。 今夜は、アメリカの1〜3月期のGDPの発表を控えています。東京時間のドル円は、133円台半ばでの推移ですが、これといった材料もなくこう着状態に近い印象です。ドル円は、昨日の欧州時間には133円台20銭台まで下落しましたが、米国時間には経済指標の内容や、アメリカの地方銀行救済に関する消極姿勢の報道等を材料にして、133円台の中で上下動を繰り返しました。既存値動きレンジ内とはいえ、かなりの上下動です。いずれにせよ、市場は今晩のGDPからこれに続く、日銀金融政策決定会合とその後の記者会見、来週のFOMCとECB理事会など、今後の先を見通す展開になっており、東京時間の時点ではこれといった手掛かり材料がない状況です。また、東京株式市場もアメリカでの株安を引き継いで売り先行の軟調な取引が始まっています。ひとまずは、様子見として今夜のGDPに注目したいところです。 18:00 ユーロ圏4月経済信頼感 18:00 ユーロ圏4月消費者信頼感 20:00 トルコトルコ中銀、政策金利 21:00 メキシコ3月貿易収支 21:30 米1-3月期四半期GDP 21:30 米1-3月期四半期コアPCE 21:30 米週次新規失業保険申請件数 23:00 米3月 住宅販売保留指数
おはようございます。ダメおやじです。 今週は日経・NYダウ・為替ともにテクニカルではやや押し目買いですが、全て「買い買い」とはしゃぎすぎ、一方、ゴールドや原油が戻り売り体勢で、先週から下落続きの資源国通貨の豪ドルドルが昨日は更に続落開始して他銘柄も追従でした。 ファンダでは米地銀のファーストリパブリック銀行の預金流出もあり、株安・米金利低下で金融不安が再燃してリスク回避の円買いドル買いです。また、相場の癖で月曜火曜の急騰急落は戻すことが多く、今週はピタリの動きです。 ドル円は月曜高値134.7円から133.3円まで約1.4円、ポンド円は167.9円から先週末の安値165.4円まで約2.5円の下落、ユーロドルは1.106から月曜安値1.096まで200pipsの下落です。 本日も戻り売り狙いでしょう、週後半も頑張りましょう。 <本日の経済指標等>10:30豪CPI・21:30米耐久財受注 <本日の相場の波動>気味の急変をみる日なり <本日の日柄変化日>全通貨 <本日の戦略レート> ・ドル円:売り134・134.13(損切り134.55)利食い133.2・133・132.62・132.25 ・ポンド円:売り166.15・166.4・166.7・166.9・167.2(損切り167.5)利食い164.9・164.35・163.75 ・ユーロドル:売り1.0989・1.1・1.102・1.1033(損切り1.104)利食い1.0945・1.0927・1.09165・1.0904・1.0882 ・豪ドル円:売り88.95・89.2・89.33(損切り89.55)利食い87.86・87.67・87.18・86.6・86.32 本日の戦略レートについては、予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
昨日は植田日銀総裁からイールドカーブコントロールについて今は何かを言う段階ではないとの発言があり、今週末の日銀金融決定会合でのサプライズがないことを示唆しました。このこともあってか対円通貨は底堅く推移し、NYタイムにはドル円は134円台後半まで上昇しました。 コモディティに視点を向けると、ゴールドが強い状況になっています。長い足のチャートで見ると、2020年と2022年にそれぞれ2,000ドル付近でトップアウトしており、今回が3回目の2,000ドル越えのトライとなります。一般的にはドルが売られるとゴールドが買われるという相関性がありますが、5月にFRBが最後の利上げが行われた後に利下げに転じることになればドル売りになることを予想されます。それに先んじてゴールドが買われて2,000ドルの高値レジスタンスに向けて上昇している状況でした。もし2,000ドルの壁を越えることになれば、ドルは売られてドル円の下落につながることが考えられます。 順番的にはドルが売られるからゴールドが買われると考えるのが正しいのかも知れませんが、ゴールドが買われている状況から見て、近いうちにドルが売られることになるだろうという予測をして、今週のドル円は134円台後半にかけて売り狙いとしています。昨日のドル円の高値は134.73円でしたが、この水準でトップアウトして思惑通り下落してくれることを期待しています。 本日はNYタイムに米指標がいくつか発表されますが、それほど注目度の高い指標ではなさそうなので、結果はあまり気にせずに今週の戦略を貫いていきたいと思います。5月に向けてSell in Mayで下落することを祈って、今回は勝負をかけてみたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 133.50〜134.50】 21日の米国株は上昇、S&P500種3ポイント高(+0.09%)、ナスダック総合12ポイント高(+0.11%)でした。為替市場は一時円高。 米4月総合PMI・速報値は53.5(予想51.2)と、予想を上回りました。ロンドン時間まで下落していたドル円が買い戻されています。 本日のドル円、ユーロ円は高止まりとなりそうです。 今週発表される米ハイテク大手決算を受け、米国株は大きく上がれば円安、大きく下がれば円高で反応すると見ています。 日銀金融政策決定会合(4/27-28)は現状維持の見通しです。 日銀の現状維持は植田総裁就任会見以降、ある程度織り込み済みかと思います。実際に現状維持となった場合、どの程度円売りで反応するか注目です。 日銀会合を通過すると国内はGW連休に入ります。連休中に米重要指標やFOMCが開催されます。 5月相場では、そろそろ円高+株安もありそうです。 投資戦略は今週末あたりからドル円・クロス円の戻り売りを考えています。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
4月も半ばを過ぎると朝晩の寒さも和らぎ、日中は初夏の陽気となることも。つい先日まで暖房を使っていたので、冷房の使用開始については迷ってしまうタイミングではありますが、年を重ねるに連れてその我慢の期間が短くなっているように思えます。快適に過ごせさえすれば・・・いいんです。 【本日の指標】 本日は日本時間朝に消費者物価指数の発表が予定されています。欧米ほどではないにせよ、日本においても物価の上昇は顕著であり、その数値が日銀や政府による今後の経済政策を動かす模様。特に日銀は先日10年ぶりの新総裁誕生と、従来の方針継続という流れが確認されたばかりであり、その妥当性検討の一つとして本日発表の消費者物価指数が挙げられるでしょう。 また、来週には新総裁就任直後初めての日銀政策金融会合が行われる予定であり、こちらも今回発表される数値に動かされる懸念が挙げられます。NY時間には総合購買担当者景気指数などの米国絡みの指標がいくつか。相場は以前として米国の景気動向を巡って動いているだけに注意が必要な指標です。 【本日の戦略】 ドル円は米国の景気見合いで一進一退が進んでおり、まずは次なるイベント待ちの相場と言ってよさそう。次なる大きなイベントは言わずもがな米国におけるFOMCであり、5月2、3日にかけて行われる予定。0.25%の利上げは規定路線と言われていますが、その後の金利バランスや利下げについての予想が相場を動かすことになりそう。ドル円は上昇基調であり、3週継続しているドル円買いは今のままとして次なる動きを待ちたいと考えています。 さて、米国の景気動向、金融動向も気になるところですが、ついに米国大統領選挙についても民主党からの本命となるか、バイデン大統領の出馬表明が為される見込み。既に80をこえる高齢ではありますが、共和党からのトランプ前大統領の出馬宣言もあったことから、2024年の大統領選挙は同じ顔ぶれによる一騎打ちとなるかもしれません。トランプ大統領以降米国の分断が進んだとは言われるものの、このSNS全盛時代に先鋭化や分断が進むのは当然の流れで、これは日本や欧州も同じ。まだまだ先の事ではありますが、最終的には最も相場にインパクトを与えるニュースであるだけに、状況は注視したいところです。
昨日は欧州時間「来週の日銀金融政策決定会合でのYCC修正について日銀内で慎重な意見が広がっている」との観測等を受けドル円は135円台に乗せ135.13円まで上昇もNY序盤にはドル売りが優勢で134.30円付近まで反落、その後は持ち直し134.60円台〜134.80円台での推移となりました。 ユーロドルは1.09ドル台での値動き、ポンドドルは底堅い動きで1.2474ドルまで上昇しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 07:45:NZ・第1四半期消費者物価指数 21:30:米・新規失業保険申請件数 21:30:米・4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 23:00:米・3月中古住宅販売件数 23:00:米・3月景気先行指標総合指数 昨日のドル円は東京・欧州時間は堅調な動きで135.13円まで上昇、NY時間は序盤134.30円付近まで下落もその後反発し午後は134.60円台〜134.80円台で推移しました。今日堅調な動きとなると135円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると134円台前半〜134円付近への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間1.09ドル台後半から1.09ドル台中盤へ下落、欧州時間も軟調で1.09ドル台前半まで下落、NY時間は1.0980ドルまで反発しその後は1.09ドル台中盤で推移しました。今日堅調な動きとなると1.09ドル台後半〜1.10ドル付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.09ドル台前半〜1.09ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、ドル(とカナダ)が力関係上強い位置から弱い位置に変化したのが目立ち、一旦ドル買いの調整のような形となりましたね。ただ円は弱い位置を維持し続けていることから、クロス円は力関係を見ておけば攻めやすい状態となっています。 円軸ドル軸の動きがともにわかりやすい状態となっていることから、今日もまずはこれらの力関係変化と短期トレンドを見ておくことでチャンスを見つけやすそうですね。 今日のイベントとしては英小売物価指数・消費者物価指数・生産者物価指数、ユーロ圏消費者物価指数確報、米MBAローン申請指数、カナダ住宅着工件数・鉱工業生産、シュナーベルECB理事講演、米ベージュブック、米テスラ・USバンコープ、モルガンスタンレー等の決算などが予定されています。 相場としては5月1週目のFOMCや雇用統計もにらんでの動きになりそうですので、上記イベント前後で動きが出ても早く収束する可能性を考えて、取引したとしても早めの決済を心がけたいですね。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はAUDが0.21%、EURが0.20%、NZDが0.19%、GBPが0.17%、CHFが0.02%、CADが-0.19%、USDが-0.23%となっていて、力関係は【AUD>EUR>NZD>GBP>CHF>JPY>CAD>USD】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>USD>CAD>NZD>GBP>CHF>JPY>EUR】でしたから、北米通貨が弱い位置に変化したこと、円が弱い位置を維持していること、ユーロが強い位置に変変化したこと、オセアニアが強い位置を維持していることなどがわかります。 続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けて全体にフラットに近い状態ですので、現状は攻めるにも少しリスクが高い状態。 ただ円は弱い位置にありますので、ここから円がさらに弱い状態へと加速すればロングのチャンスになりやすいといえます。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が強い位置に変化して変動率が1%を超えてくる展開になれば、各通貨の短期トレンドは悪化してショートのチャンスになるものが出てきます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、前述のように5月1週目にビッグイベントが控えていることから、取引するにしても極力日をまたぐポジションを残さないように早い決済を心がけたいところ。 円軸の動きが明確なのでドル円クロス円ともに攻めやすい状態とはいえるもののその点だけは意識したいですね。また取引しない場合でも、力関係変化をしっかり把握しておくようにすれば、次のチャンスで動きやすくなりますので、相場状況の把握だけはしっかりしておくと良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 33987.18(+100.71 +0.30%) ・日経平均(CME) 28630(+100 +0.35%) ・金・ゴールド 2007.00(-8.80 -0.44%) ・原油・WTI 80.83(-1.69 -2.05%) 【経済指標】 ★★★ 21:30(米)4月ニューヨーク連銀製造業景気指数 前回:-24.6 予想:-18.0 結果:10.8 【本日の戦略】 <ドル円は134円台半ばへ上昇> 週明けのドル円は朝方から買いが入り、じり高となりました。ロンドン時間になると売りに押される場面もありましたが、買い支えが入り下値は限定的。 その後発表された米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数が、予想-18.0に対し10.8と予想外のプラスとなったことが買い材料となって、ドル円は134円台半ばへ上値を伸ばしています。米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数の内訳を見ると、新規受注や在庫水準が大幅に改善、直近の米経済指標が軟調だっただけに安心感が広がりました。 米10年債利回りは3.600%へ上昇、5月の利上げに続き、6月も利上げが行われるのではないかとの見方が広がりつつあり、本日もドルへの買いが継続すると予想します。 <円安の地合いと予想> 一方、ドル円以外のドルストレートが下落したことで、クロス円はまちまちの動き。ユーロ円のように、失速して前日終値を下回ってしまった通貨ペアもありましたが、全体的には底堅く推移。 堅調な株式市場を背景に、リスクオンムードによる円安も入ってきており、全体的には買い優勢と見ます。 【経済指標】 ★★★ 21:30(米)3月住宅着工件数(年率換算件数) 前回:145.0万件 予想:140.0万件 ★★★ 21:30(米)3月住宅着工件数(前月比) 前回:9.8% 予想:-3.5% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 134.00〜135.20↑ ・ユーロ円 146.50〜148.00↑ ・ポンド円 166.00〜167.50↑ ・豪ドル円 89.50〜91.00 ↑ ・ユーロドル 1.0800〜1.0980↓ ・ポンドドル 1.2300〜1.2450↓ ・ドルスイス 0.8930〜0.9050↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>豪ドル>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの上昇)
今回は今の相場の全体的な傾向や、私のメイン通貨豪ドル/NZドルについて書いていきたいと思います。 まず今の相場の流れとしては、とにかく「欧州通貨が強い」という状況になっており、ユーロをはじめとして、東欧通貨であるポーランドズロチやチェココルナ、ハンガリーフォリントまでかなり上昇しています。 この背景には「ドルは利上げ停止間近で、これまでの買いの逆戻し」「円は日銀政策修正観測があったのが、植田総裁の就任会見でその期待が完全に肩透かしにあった」ということよる消去法的な欧州買いと思われます。 欧州については、経済状態はかなり悪化しているものの、5月は利上げ継続が見込まれており、そうした中でのユーロ買いと思われますが、ただとはいえ利上げ停止は近く、また日銀は仮に現状維持だとしても「元々金利差が開いていたのが、横ばいになる」であり、政策修正があれば「元々金利差が開いていたのが、今度は縮まる」ということになり、いずれにしても円高が進む可能性が高いと考えています。 またユーロ円については直近1年の高値148.4円や、リーマン後の高値149.8円にも近く、アノマリー的に5月は円高が進みやすい傾向があるということも含めると、5月までの戦略としては「少なくとも150円台ではロスカットされない範囲で、ゆっくりと売り上がる」というのが良いのかなと個人的には思っています。 また豪ドル/NZドルについては、一時1.06割れまで行ったのが、今はまた1.082くらいまで戻しております。この通貨ペア、最近は豪とNZの2年債利回りの差に連動しやすいのですが、その2年債利回りの差は狭まってない中での上昇で、また資源価格についてもOPECプラスサプライズ減産で上昇した後は「ちょっと上がってるなあ」くらいでそこまで大きく動いたわけでもないことを踏まえると、「原因不明の上昇」と言えます(豪雇用統計が良かったというのはあるものの、それ以前から上昇傾向にあり、そこで大きく上昇した感じでもないので・・・・) この通貨ペア、300pipsくらいまでは特に何がなくてもレンジ内で動くことはあるので、1.09までであれば「まあそういうこともあるかな」という感じですが、これが1.09を超えてくるとまた上昇入りも警戒しないといけなくなります。 ただ、やはり豪とNZの金融政策の差は明確で、また売りでスワップを貰えることも考えると、いずれにしても「1.1くらいまでは普通に売り上がる、そこから先は慎重に」という感じで見るのが良いのかなと思っています。
水曜に発表されたアメリカのCPIが市場の事前予想を下回ったことで、目先では経済の先行き不透明感がやや後退した印象があります。 昨日の日経平均株価は、5日続伸で取引を終えました。 同じく為替市場でも比較的安定した値動きが継続しており、昨日時点では、ドル円にして、133円前半でのもみ合いでした。 水曜のCPIまでの海外時間には、かなり円安に傾く場面もありました。欧州時間には133円台後半での推移となり、一時は134円に接近する場面もありました。 しかしながら、水曜の夜に3月のアメリカの消費者物価指数(CPI)が発表されると総合指数が市場予想を下回ったことで、金利の先高観が後退して132円後半まで1円以上の下落を見せる場面がありました。 もっとも、CPIの下振れも、内容的にサプライズというほどでもなかったこともあり、ニューヨーク時間のうちに、いったん133円台前半までは値を戻しました。 なお、昨日の朝方には、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことによる地政学リスクも意識されたことで、132円台を覗く場面も見せましたが、材料としては一過性でした。 昨夜のニューヨーク時間には、さらにインフレ指標の緩和を示す指標が続きました。昨夜発表されたアメリカの3月卸売物価指数、通称PPIは予想を大幅に下回る結果でした。 また、雇用情勢を示す週次新規失業保険申請件数についても、予想を上回る結果となり、労働市場の逼迫が緩和していることが確認されました。 13日のニューヨーク市場では、ダウが383.19ドル高となるなど、金利の先高観の一層の後退、利上げ停止期待の高まりによりリスクオンムードとなりました。 これを受けて今日の取引では前場で、日経平均は6日続伸となっています。ドル円も円高傾向で132円台前半です。 5月のFOMCでは0.25%利上げが見込まれています。 いくつかの指標の落ち着きだけで、従来のアメリカのインフレへの警戒感が解消することはないとはいえ、少し先行き不透明感が和らいできた印象です。 今日も、小売売上高をはじめ、引き続き指標にらみの相場が継続しそうです。 15:00 独3月卸売物価指数 15:30 スイス3月生産者輸入価格 15:45 仏3月消費者物価指数 21:30 カナダ2月製造業出荷21:30 米3月小売売上高 21:30 米3月輸入物価指数 21:30 米3月輸出物価指数 22:15 米3月鉱工業生産 22:15 米3月設備稼働率 23:00 米4月ミシガン大学消費者態度指数 23:00 米2月企業在庫
昨夜の米CPIが下振れで米金利低下のドル安、ドル円は134円から買い方の損切り132.7円まで一気に急落、ユーロドルは1.091から買いの利食い1.1まで急騰でした。 ポンド円は166.5円から165.3円まで急落後に急騰のV字でした。 ドル売りに賭けた方はおめでとうございます。私は戦略通りにドル円買いユーロドル買いで相殺されました。 株も高値圏で上下動、リスク時の逃避先のゴールドも高値圏で上下動、原油は上昇傾向、景気減速の合図かもです。 毎日のデイトレのシナリオは違うかもですが流れはドル安、本日も頑張りましょう。 なお、ドル円は主に10日が日柄変化日で次は17日となっています。売り保持の方は目安かもです。 <本日の経済指標等>21:30米生産者物価指数 <本日の相場の波動>転換日 高値は売り <本日の日柄変化日>ユーロ、ポンド、豪ドル <本日の戦略レート> ・ドル円:売り133.35・133.6・133.75・133.9(損切り134.2)利食い132.5・132・131.5・131 ・ポンド円:買い166.1・165.95・166.8(損切り165.5)利食い166.7・167・168・168.4。売りなら(損切り166.7) ・ユーロドル:買い1.097・1.096・1.095・1.0935(損切り1.089)利食い1.1017・.107・1.109・1.112。売りなら(損切り1.1015) ・豪ドル円:売り89.17・89.24・89.32(損切り89.5)利食い88.7・88.45・88.3・87.9 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見て予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
今週は月曜日がイースター休暇で休場だったにも関わらず、ドル円は大きく上昇して一時133.86円まで上昇しました。植田日銀総裁の初会見では、これまでの黒田元総裁の路線を踏襲する金融政策を発表し、事前に警戒されていたイールドカーブコントロールの上限変更やマイナス金利の解除については当面先だと思われる姿勢を示しました。 ドル円は133円後半まで上昇しましたが、その後は133円台で推移しており、底堅くはありますが続伸するような状況には見えなさそうです。 本日のNYタイムには大注目の米CPIの発表があります。前年比で5.2%、コアCPIでは5.6%の物価上昇が見込まれており、前月に比べると鈍化しているものの以前として高い伸び率が見込まれています。本日のCPIの結果が上振れるか下振れるかによってドル関連通貨はボラティリティが高まることが予想されるため、指標発表時の値動きには十分注意したいと思います。 個人的にはやや高値圏の水準にあるドル円が、弱い結果によって大きく下落することを期待しておきたいところですが、事前にポジションを持っておくのはギャンブルに近いものがあるでしょうから、ポジションありで指標に望むのは相応の覚悟を持っておいたほうが良いかも知れません。 また、明日の朝にかけてはFOMC議事要旨の発表もあります。3月のFOMCでは0.25%の利上げが実施されたものの、SVB関連の金融不安の真っ只中であったため、近いうちに利下げが実施されるのではといった話もありました。今後の利下げ時期に関してどのような議論がされたのか、内容によってはドル売りとなる可能性があると考えておこうと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 132.50〜134.50】 10日の米国株はまちまち、S&P500種4ポイント高(+0.10%)、ナスダック総合3ポイント安(-0.03%)でした。為替市場は円安+ドル高。 日銀植田総裁就任会見では、YCC変更・撤廃やマイナス金利解除に関して「当面は継続することが適切」と発言しました。 市場は4月か6月にYCC政策の変更もしくは撤廃を見込んでいたため、円売りで反応しています。 4/10時点で「当面は継続することが適切」と明確に発言したことから、4月会合でのYCC修正・撤廃は考えにくくなりました。 NY連銀3月消費者調査によると、1年先の期待インフレ率が4.75%へ上昇、3年先の期待インフレ率が2.78%へ上昇しました。 先週末に発表された米3月雇用統計と合わせて、ドル買い材料となりました。 日銀が当面動かないとなれば、市場の関心は米3月CPI・PPIや米企業決算へ向かうことになりそうです。 投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
4月となりました。振り返ると私が大学を卒業してもうすぐ20年が経とうとしていますが、達成したモノは多々あれどもまだ道半ばで日々学ぶべきものがあるなと思う日々です。時が経つのは早い。散る桜を見る度にこうやって年を重ねていくのだなと思う次第です。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。特に指標によって動く相場とはならない見込みです。本日は日本時間夜に新日銀総裁による就任会見が行われる予定。いよいよ植田日銀新総裁による新たな船出となります。現状の金融政策を維持する見込みであることから、特段動きはないものと見ております。 【本日の戦略】 昨日より日銀の新総裁である植田体制がスタートしました。後任人事の選定、国会での承認等ここまで多くの状況をこなしてきましたが、サプライズで相場を動かすようなことはなく、金融政策も前任者の黒田前総裁を踏襲するとの報道から、無難に推移しているとの見ております。 しかしながら米国をはじめとして先進各国は利上げを軸に金融政策を打ち出しており、先日発生したシリコンバレー銀行破綻のような急激な金利上昇による副作用も現れるなどして、各国の中央銀行は難しい舵取りを迫られている模様。日本においてもその舵取りの難しさは変わらず、今後も発言・行動が注目されることでしょう。 本日行われる就任記者会見、そして今月末に行われる金融政策決定会合がその第一歩と見ることができそうです。また、黒田前総裁の10年間の評価についても今後の課題であり、相場を動かすことはないにせよどう評価するのかに相場参加者の一人として注目しています。本日はロンドン・NY時間とグッドフライデー連休で値動きは少ない見込み。様子見相場です。
昨日は米新規失業保険申請件数の予想より弱い結果を受け一時的にドル売りが強まりドル円は131円付近まで下落もその後は131.90円付近まで反発、ユーロドルは1.08ドル台後半〜1.09ドル台前半での比較的小幅な値動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 21:30:米・3月非農業部門雇用者数/3月失業率 米雇用統計の市場予想は、3月非農業部門雇用者数が23.9万人、3月失業率が3.6%です。また、今日はグッドフライデーで多くの海外市場が休場です。 昨日のドル円は東京時間は130円台後半〜131円台中盤、欧州時間は131円台前半〜中盤で推移、NY時間は序盤131円を割り込む場面もあるも、その後は131.90円まで反発する強い動きとなりました。今日堅調な動きとなると132円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると131円付近〜130円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは1.08ドル台後半〜1.09ドル台前半での比較的小幅な値動きでした。今日堅調な動きとなると1.09ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、注目された米ISM非製造業景気指数が弱かったことや、雇用部門の低下で前日に続いて雇用情勢が悪いのではという観測からか、全体的にリスク回避気味の動きが継続した格好となりましたね。 力関係ではドルはやや戻していますし、弱くなったのは欧州系や豪ドルであり、ドル自体はさほどといった感じではあったものの、雇用統計を前にして雇用関係の指標が悪いと、なかなか力関係で強い位置までくるにはしんどいかなといった印象。 今日のイベントとしてはインド中銀政策金利発表、スイス雇用統計、独鉱工業生産指数、英建設業PMI、カナダ雇用統計、米新規失業保険申請件数、カナダIvey購買担当者景況感指数、セントルイス連銀総裁講演などが予定されています。 また明日に米雇用統計を控えていることから動きが出ても比較的早く収束する可能性もありますので、取引する場合は極力早い決済を心がけて雇用統計前に無駄なポジションを持たないよう注意したいですね。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はNZDが-0.16%、USDが-0.24%、CADが-0.33%、CHFが-0.36%、GBPが-0.58%、EURが-0.69%、AUDが-0.70%となっていて、力関係は【JPY>NZD>USD>CAD>CHF>GBP>EUR>AUD】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>GBP>JPY>EUR>NZD>USD>CAD>AUD】でしたから、円とドル、NZドルが強い位置に変化したこと、欧州系通貨とカナダが位置を落としたこと、豪ドルが弱い位置を維持していることなどがわかります。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きの影響でドル円クロス円ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスク。 逆にここから円が売られる展開となって変動率が1%を超えてくると短期トレンドが反転し、ロングのチャンスになるものが出てくるので、この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、雇用統計前ということで動きが出ても収束しやすい可能性もあるため、よほど強い動きにならない限り様子見するか、取引しても当日決済にしてポジションを残さないようにするのが最優先。 また現状のポジションで無駄なものや中途半端に取引したものがあれば一旦決済して落としておき、雇用統計前後で再びその通貨ペアで取引するというのもありかと思います。 そして取引しない場合でも、力関係変化をしっかり把握しておくようにすれば、明日の雇用統計前後でチャンスを見つけやすくなるかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 33402.38(-198.77 -0.59%) ・日経平均CME 28170(-90 -0.32%) ・金・ゴールド 2038.20(+37.80 +1.89%) ・原油・WTI 80.71(+0.29 +0.36%) 【経済指標】 ★★★ 23:00(米)2月雇用動態調査求人件数 前回:1082.4万件(1056.3万件) 予想:1040.0万件 結果:993.1万件 【本日の戦略】 <米求人件数減少でドル安に> 昨日のドル円は堅調に推移が続き、一時133円台へ乗せる場面もありました。しかし、23時に発表された米2月雇用動態調査求人件数が、993.1万件と予想1040.0万件を下回ったうえ2021年5月以来となる1000万件割れだったことで、まとまったドル売りに押されています。米10年債利回りは3.350%へ低下、ドル円は一時131円台半ばまで下押ししその後も上値の重い状態が続きました。さらに、先月のFOMC以降は米利上げ休止観測も出始めていることから、本日のドル円は下値模索と予想します。 一方、クロス円はまちまちの動き。通貨別には、ドル安によりユーロやポンドなどの欧州通貨に買いが入りました。FRBが5月の利上げを最後にいったん休止すると見られている反面、ECBは夏まで利上げを行う可能性が高いと見られていることが買い材料に。 <サプライズ減産で原油高が続く> 豪ドル円は前日比プラスを維持できませんでしたが、原油(WTI)が80ドル台を維持していることから次第に買戻しが入ると見ます。原油に関しては、OPEC+で協調減産が発表されたことで急伸。サウジアラビアやイラク、UAEなどで、5月から年末まで日量115万7000バレルを減産すると発表されています。 【経済指標】 ★★★ 22:45(米)3月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回:53.3 予想:53.3 ★★★★ 23:00(米)3月ISM非製造業景況指数(総合) 前回:55.1 予想:54.5 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 130.50〜132.30↓ ・ユーロ円 143.00〜145.00↓ ・ポンド円 163.50〜165.30↓ ・豪ドル円 88.30〜89.60 → ・ユーロドル 1.0900〜1.1020↑ ・ポンドドル 1.2450〜1.2600↑ ・ドルスイス 0.9000〜0.9130↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(米2月求人件数の悪化や米利回りの低下)
今回は今週のホットカレンシーとしてもあげた豪ドル/NZドルについて、本日RBA、明日RBNZと続くので、その見通しと豪ドル/NZドルの予想を書きたいと思います。 まず今日のRBAについては、日本での予想では据え置き濃厚という予想が多いですが、実は海外情報を見ると結構割れていて、例えば豪4大銀行だと ANZ:4月と5月に0.25%ずつ利上げ CBA:4月停止、5月0.25%利上げかも(やるかも、というようなニュアンス) NAB:4月に0.25%利上げ ウェストパック:4月停止、5月0.25%利上げ(こちらは利上げするという予想) というように、今月の予想としては見事に真っ二つになっています。ロイターの最新の予想では、エコノミスト37人中21人が据え置き予想と書いており、逆に言えば16人は利上げ予想と思われるので、実質的にはほぼ真っ二つと見てもいいような状況と思われます。 そのため、今回については、「利上げしても据え置きでもどちらでも大きく動く」という展開が期待され、少なくとも「据え置きは織り込み済み」といようなニュアンスでは決してないことはご注意ください。ちなみにあくまで個人的な予想としては、RBA議事録や消費者物価指数の最新数値から据え置き&今後の利上げ再開に含みを持たせる&金融政策はデータ次第という従来の言説の繰り返しと考えています。 その一方、明日のRBNZについては市場予想はかなり一致しており、ロイターの調査ではエコノミスト24人中22人が0.25%利上げで一致しているようです。ただし、こちらについても5月はもう一回0.25%利上げと据え置きでほぼ真っ二つに割れており、こちらは声明文で今後の利上げについてどのようなメッセージを出してくるかが重要になりそうです。 豪ドル/NZドルについては、昨日はOPECプラスのサプライズ減産による資源国通貨高傾向が明確で、それによって1.078台まで上昇しました。この通貨ペアと資源価格については、「短期的に相関することはあるが、長期的には相関しない」という傾向が明確なのですが、ただ「じゃあ短期間ってどれくらいなんだ」というのについて、2021年以前は「せいぜい1か月」だったのが、2022年は数か月続いたこともあり、いまいち読みづらい状況にはあります。 とはいえ、基本的にはやはり金融政策連動の通貨ペアで、いずれにしてもRBAもRBNZも利上げ停止が見えてきた時期でもあるので、1.075より上の今の価格帯なら売り目線で良いかなと思っています。
欧米の金融不安の落ち着きを背景として、先週は株も為替も小康状態のような週でした。 先週金曜のPCEデフレーターは下振れでしたが、市場への週明けの影響は限定的。今日も、日経平均株価は堅調に始まっており、基本的には大きなかく乱材料はないように思います。 今週は、金曜日に雇用統計が発表されます。 また、それ以外にも週内に重要な経済指標が複数予定されていますので、しばらくは指標にらみの様子見相場になる可能性が高そうな雰囲気を感じます。 金融システムへの不安が本当に解消したかといえば別問題ではあります。とはいえ、何らかの突発的なイベントが生じない限り、市場の関心は金融危機から次回のFOMCにシフトしつつあります。 今週金曜日の3月のアメリカの雇用統計では、非農業部門雇用者増加数は前回の数字を下回り、失業率は横ばいとなると予想されています。事前予想を上回るか下回るかにより、市場が大きく反応しそうな局面です。 なお、金融引き締め以外にも、金融不安による信用収縮が指摘されています。雇用統計及びその他の景気指標に関しても、こうした流れを受けて思わぬ下振れが生じる可能性が指摘されています。 また、アメリカにおける顕著な金利の低下現象もまた、現在のマーケットの不安定要素です。 3月のFOMCでは、FRBは利上げ継続に踏み切ったわけですが、実際にはこの1か月ほどで、アメリカの長期金利は大きく低下しています。 一連の金融システム不安を受けて、10年物米国債の利回りは4%超から、目先では3.5%台まで低下しています。金利先物市場は年内の利下げを織り込むなど、市場では金利の先行きに関して、非常に低い水準が見込まれている状況です。 年末時点の金利を巡る、金利先物市場と、FRB政策金利中央値の間には大きな乖離があります。 下振れではなく、逆に、ISM景況指数や雇用統計の上振れが確認されれば、ギャップが一気に修正されドル高の流れが生じないとも限りません。 ひとまず今日は慎重にポジションを取りたいところです。 10:45 中国3月 Caixin製造業PMI 15:30 スイス3月消費者物価指数 16:00 トルコ3月製造業PMI 16:00 トルコ3月消費者物価指数 16:30 スイス3月製造業PMI 16:50 仏3月製造業PMI 16:55 独3月製造業PMI 17:00 ユーロ圏3月製造業PMI 17:30 英3月製造業PMI 22:45 米3月製造業PMI 23:00 米3月ISM製造業景況指数 23:00 米2月建設支出
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